JP2008032087A - 逆圧遮断機能付きダイヤフラム型電磁弁 - Google Patents

逆圧遮断機能付きダイヤフラム型電磁弁 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷からの逆圧がダイヤフラムに作用するのを防止することによって動作の安定性を高めた、逆圧遮断機能付きのダイヤフラム型電磁弁を提供する。
【解決手段】ダイヤフラム14で主弁座16を開閉するダイヤフラム弁部11の、上記主弁座16から出力ポートAに至る出力側主流路15Aの途中に、ポペット式の逆圧遮断弁30を、負荷61に向かう主流体の順方向流れに対しては該出力側主流路15Aを開放し、負荷61からの逆方向流れに対しては該出力側主流路15Aを閉鎖するように配設し、この逆圧遮断弁30で、負荷側の圧力が出力ポートAを通じて上記ダイヤフラム14に逆圧として開弁方向に作用するのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の負荷に圧縮空気等の圧力流体を供給するためのダイヤフラム型電磁弁に関するものであり、更に詳しくは、負荷に対する圧力流体の供給中に負荷側の圧力が逆圧としてダイヤフラムに作用するのを防止することが可能な逆圧遮断機能付きのダイヤフラム型電磁弁に関するものである。
一般にダイヤフラム型電磁弁は、例えば特開2001−304436号公報に開示されているように、2ポート弁としての弁構造を有していて、供給ポートと出力ポートとを結ぶ流路の途中に形成された弁座を、ダイヤフラムで開閉するように構成されると共に、このダイヤフラムを、内部パイロット形の電磁操作式パイロット弁で開閉操作するように構成されている。
このようなダイヤフラム型電磁弁の用途の一つに、酸素濃縮がある。これは、例えば図6に記号で示すように、一括供給用流路3と一括排出用流路4と2つの出力用流路5a,5bとを備えたマニホールドベース2に、第1〜第4のダイヤフラム型電磁弁1a,1b,1c,1dを搭載して電磁弁アセンブリを形成し、上記2つの出力用流路5a,5bにはそれぞれ窒素吸着用の容器である第1及び第2タンク6a,6bを接続し、上記4つの電磁弁1a,1b,1c,1dを選択的かつ関連的に動作させて上記タンク6a,6bに圧縮空気を供給し又は排出することにより、酸素濃縮を行うものである。
ところが、例えば第1電磁弁1aを図示の閉弁位置から開弁位置に切り換えて第1タンク6aに圧縮空気を供給し、充填したあと、再び図示の閉弁位置に切り換えて充填状態を保持している状態で、第2電磁弁1bを図示の閉弁位置から開弁位置に切り換えて第2タンク6bに圧縮空気を供給すると、上記一括供給用流路3中の空気圧が一時的に低下するため、第1タンク6aからの逆圧の作用によって第1電磁弁1aのダイヤフラムが一時的に押し開かれることがある。これは、第2電磁弁1bで第2タンク6bに圧縮空気を充填し、保持している状態で、第1電磁弁1aで第1タンク6aに圧縮空気を供給する場合も同じである。
このように、ダイヤフラム型電磁弁は、その用法によっては負荷からの逆圧の作用によって不安定な挙動を行う場合があり、これが流体制御機器としての信頼性や精度の低下につながることになるため、早急な改善を要求されている。
特開2001−304436号公報
そこで本発明の目的は、負荷からの逆圧がダイヤフラムに作用するのを防止することによって動作の安定性を高めた、逆圧遮断機能付きのダイヤフラム型電磁弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のダイヤフラム型電磁弁は、マニホールドベースに取り付けるための取付面を有するハウジングに、上記取付面に開口する主流体用の供給ポート及び出力ポートと、これら両ポートを結ぶ主流路の途中に位置する主弁座と、該主弁座を開閉するダイヤフラムとを設けたダイヤフラム弁部、及び、パイロット流体によって上記ダイヤフラムを開閉操作する電磁操作式のパイロット弁部からなっていて、上記ダイヤフラム弁部が、上記主弁座から出力ポートに至る出力側主流路の途中に、負荷側の圧力が上記出力ポートを通じてダイヤフラムに逆圧として作用するのを防止するための逆圧遮断弁を有することを特徴とするものである。
本発明においては、上記逆圧遮断弁がポペット形をしていて、出力側主流路の途中に形成された遮断弁室内に、主流体の負荷に向かう順方向流れに対しては該出力側主流路を開放し、負荷からの逆方向流れに対しては該出力側主流路を閉鎖するように配設され、遮断弁復帰ばねによって該出力側主流路を閉鎖する方向に付勢されていることが望ましい。
この場合に好ましくは、上記遮断弁室が、上記逆圧遮断弁より主弁座寄りの位置に該逆圧遮断弁で開閉される遮断弁座を有すると共に、該逆圧遮断弁より出力ポート寄りの位置に該逆圧遮断弁の最大開放位置を規定するストッパを有し、このストッパと上記逆圧遮断弁との間に上記遮断弁復帰ばねが介設されていることである。
また、本発明においては、上記ハウジングが、上記主弁座及びダイヤフラムを有するハウジング本体と、該ハウジング本体の連結面にシール部材を介して取り外し可能に連結された遮断弁ホルダとで構成され、この遮断弁ホルダに、上記遮断弁室及び逆圧遮断弁が設けられると共に上記供給ポート及び出力ポートが設けられ、また、上記ハウジング本体には、上記供給ポートから主弁座に至る供給側主流路の一部と、上記出力側主流路の一部とが設けられていて、該ハウジング本体から上記遮断弁ホルダを取り外したとき、該ハウジング本体の上記連結面がマニホールドベースに対する取付面として機能すると共に、該ハウジング本体の上記供給側主流路及び出力側主流路の一部が供給ポート及び出力ポートとして機能するように構成されていることが望ましい。
更に本発明によれば、逆圧遮断弁を有する上記ダイヤフラム型電磁弁を用いて電磁弁アセンブリを形成することができる。この電磁弁アセンブリは、負荷に圧力流体を供給するためのダイヤフラム型電磁弁と、負荷からの圧力流体を排出するためのダイヤフラム型電磁弁とを一組として、複数組の電磁弁をマニホールドベースに搭載し、各組における供給用の電磁弁と排出用の電磁弁とを、負荷に通じる共通の出力用流路に接続すると共に、全ての組の供給用電磁弁を、圧力流体源に通じる共通の一括供給用流路に接続してなり、上記供給用及び排出用の電磁弁のうち少なくとも供給用の電磁弁が、逆圧遮断弁を有するダイヤフラム型電磁弁によって形成される。
本発明によれば、主弁座から出力ポートに至る出力側主流路の途中に逆圧遮断弁を設けたことにより、この逆圧遮断弁で負荷からの逆圧を遮断してダイヤフラムに作用するのを防止することができるため、動作の安定性に優れる。
図1〜図3は本発明に係る逆圧遮断機能付きダイヤフラム型電磁弁(以下、単に「電磁弁」と称することもある。)の一つの実施形態を示すもので、この電磁弁10は、供給ポートPと出力ポートAとを結ぶ主流路15の途中の主弁座16を、ダイヤフラム14で開閉するようにしたダイヤフラム弁部11と、パイロット流体によって上記ダイヤフラム14を開閉操作する電磁操作式のパイロット弁部12とで構成されている。
上記ダイヤフラム弁部11は、平面視形状が実質的に矩形であるハウジング13を有している。このハウジング13の下面は、マニホールドベース65(図4参照)の弁載置面に取り付けるための実質的に平らな取付面18となっていて、この取付面18に、上記供給ポートPと、出力ポートAと、パイロット供給ポートPPと、パイロット排出ポートPEとが設けられると共に、これらの各ポートの回りを取り囲むシール部材19が取り付けられている。
上記各ポートP,A,PP,PEの位置関係は、上記取付面18の中央に円形の出力ポートAが位置し、この出力ポートAの回りを取り囲むように円環状の供給ポートPが位置し、この供給ポートPの外側の互いに相対する位置にパイロット供給ポートPPとパイロット排出ポートPEとが位置している。
上記ハウジング13の内部には、上記供給ポートPに通じる供給側主流路15Pと、出力ポートAに通じる出力側主流路15Aと、パイロット供給ポートPPに通じるパイロット供給流路22と、パイロット排出ポートPEに通じるパイロット排出流路23とが、上記出力ポートAの中心軸線Lと平行するように上向きに延びている。このうち供給側主流路15Pと出力側主流路15Aとは、上記ダイヤフラム14が収容された主弁室24に連通し、この主弁室24を介して相互に連通しており、この主弁室24内には上記主弁座16が、該主弁室24に開口する上記出力側主流路15Aの回りを取り囲むように形成されている。
上記供給ポートP及び供給側主流路15Pは、それらの内周壁と出力ポートA及び出力側主流路15Aの外周壁とが放射方向の複数の結合壁20によって相互に結合されることにより、円弧状をした複数の孔部分に区画されている。
また、上記パイロット供給流路22とパイロット排出流路23は、上記ダイヤフラム14の端部に形成された連通孔25を通じてさらに延在し、上記パイロット弁部12のパイロット供給口PIとパイロット排出口PRとにそれぞれ連通している。
上記ダイヤフラム14は、ゴム弾性を有する素材によって円盤形に形成され、外周部をハウジング13に気密に保持されることにより、中央部分が上記主弁座16に接離する方向に(上下方向)に変位自在なるように配設され、このダイヤフラム14によって上記主弁室24が、上記主弁座16が位置する主流路側部分24aと、上記パイロット弁部12のパイロット出力口PAに連通孔47を介して連通するパイロット圧力室24bとに区画されている。また、該ダイヤフラム14の下面には、上記主弁座16に当接することによって該主弁座16を閉鎖する円環状の弁シール部14aが形成され、反対側の上面には、金属や合成樹脂などの硬質素材からなるキャップ状のばね座27が取り付けられ、このばね座27と上記パイロット圧力室24bの一部をなす凹部24cの底壁との間に、該ダイヤフラム14を閉弁方向即ち主弁座16を閉鎖する方向に向けて常時付勢する主復帰ばね28が介設されている。
上記出力側主流路15A中には、逆圧遮断弁30が設けられていて、出力ポートAを通じて負荷61に主流体が供給されている状態で上記ダイヤフラム14が主弁座16を閉鎖しているとき、負荷61側の圧力が逆圧となってこのダイヤフラム14に開弁方向に作用するのを、この逆圧遮断弁30によって防止できるように構成されている。この逆圧遮断弁30はポペット形をしていて、円盤形の弁主体部30aと、この弁主体部30aの背面に突出する小径円柱状の突出部30bとを有し、上記出力側主流路15Aの途中に形成された遮断弁室31内に、該出力側主流路15Aの軸線Lに沿って変位自在なるように収容されている。
上記遮断弁室31は、出力側主流路15Aの中間部分の孔径を拡大することによって形成されたもので、上記逆圧遮断弁30よりも主弁座16側に位置する室壁部分に遮断弁座32を有し、該遮断弁座32が、上記逆圧遮断弁30の弁主体部30aに形成された円環状の弁シール部30cで開閉されるようになっている。また、上記遮断弁室31内の逆圧遮断弁30よりも出力ポートA側に寄った位置には、該逆圧遮断弁30の最大開放位置を規定する短円筒状のストッパ33が設けられ、このストッパ33の内底部のばね座33aと上記逆圧遮断弁30における弁主体部30aの背面との間に、該逆圧遮断弁30を閉弁方向即ち上記遮断弁座32を閉鎖する方向に向けて常時付勢する遮断弁復帰ばね34が介設されている。
従って上記逆圧遮断弁30は、上記出力側主流路15Aを負荷61に向かう主流体の順方向流れに対しては、上記遮断弁座32から離間することによって該出力側主流路15Aを開放し、主流体の負荷61からの逆方向流れ、即ち逆圧に対しては、上記遮断弁座32を閉鎖することによって該出力側主流路15Aを閉鎖するものである。
上記遮断弁室31の内周壁とストッパ33の外周壁とは、放射状に位置する複数の結合壁35によって互いに結合されており、それによって上記出力側主流路15Aのストッパ33の外周を取り囲む部分が、円弧状をした複数の孔部分に区画されている。また、上記各結合壁35のストッパ33から上記遮断弁座32側に向けて延出する部分は、ガイド35aとなっていて、逆圧遮断弁30の外周に摺接することによって該逆圧遮断弁30の変位を案内している。
上記ハウジング13は、上記主弁室24と主弁座16とダイヤフラム14とを有するハウジング本体13Aと、このハウジング本体13Aの下面の平らな連結面13Cにシール部材37を介して螺子等で着脱自在に連結された遮断弁ホルダ13Bとにより構成されていて、この遮断弁ホルダ13Bに上記遮断弁室31とストッパ33と逆圧遮断弁30とが設けられると共に、上記供給ポートPと出力ポートA及びパイロット供給ポートPPとパイロット排出ポートPEが設けられ、上記遮断弁室31内の遮断弁座32は、上記ハウジング本体13Aの連結面13Cの一部に形成されている。また、上記供給側主流路15Pと、出力側主流路15Aと、パイロット供給流路22と、パイロット排出流路23とは、これらの遮断弁ホルダ13Bとハウジング本体13Aとに跨るように延在しており、それによって上記連結面13Cには、これらの各流路15P,15A,22,23の一部が、上記取付面18における各ポートP,A,PP,PEと同じ位置関係で開口している。
更に、上記ハウジング本体13Aは、上記パイロット弁部12を搭載するためのカバー部13aと、このカバー部13aの下面に螺子で着脱自在に結合されたベース部13bとに分かれていて、これらのカバー部13aとベース部13bとの間に上記主弁室24が区画、形成されると共に、上記ダイヤフラム14の外周部分が挟持、固定されている。
なお、上記カバー部13aとベース部13b及び遮断弁ホルダ13Bには、互いの接合面に突起38と孔(図示せず)とが形成され、それらを相互に係合させることによって位置決めされた状態で相互に結合されている。
このようなハウジング13の構成により、上記ハウジング本体13Aから上記遮断弁ホルダ13Bを取り外したとき、該ハウジング本体13Aの上記連結面13Cがマニホールドベースに対する取付面18として機能すると共に、該ハウジング本体13Aに一部が形成されている上記供給側主流路15Pと出力側主流路15Aとパイロット供給流路22とパイロット排出流路23とが、それぞれ、供給ポートPと出力ポートAとパイロット供給ポートPPとパイロット排出ポートPEとして機能するようになっている。換言すれば、上記逆圧遮断弁30を有するダイヤフラム型電磁弁は、上記遮断弁ホルダ13Bを取り外すことにより、逆圧遮断弁30を持たない通常のダイヤフラム型電磁弁として使用できるようになっている。また、上記遮断弁ホルダ13B及び逆圧遮断弁30の他にも、上記主復帰ばね28を取り外して通常型のダイヤフラム型電磁弁を構成することもできる。
上記パイロット弁部12は、上記カバー部13aの上面に形成された凹段部13c内に着脱自在に取り付けられている。このパイロット弁部12は、ノーマルオープン形の3ポート電磁弁としての構成を有するもので、パイロット弁部材43でパイロット流路の連通状態を切り換える流路切換部41と、上記パイロット弁部材43を操作する電磁操作部42とからなっている。
上記流路切換部41においては、弁ボディ45の側面に、上記パイロット供給流路22に連通孔46を介して連通する上記パイロット供給口PIと、上記パイロット圧力室24bに連通孔47を介して連通するパイロット出力口PAと、上記パイロット排出流路23に連通孔48を介して連通する上記パイロット排出口PRとを有している。また、上記弁ボディ45の内部には、上記各口が連通するパイロット弁室を有し、このパイロット弁室内に上記パイロット弁部材43が収容され、このパイロット弁部材43で、上記パイロット供給口PIの回りを取り囲むパイロット供給弁座50と、パイロット排出口PRの回りを取り囲むパイロット排出弁座51とを、交互に開閉するようになっている。
一方、上記電磁操作部42は、ボビン53に巻かれた励磁コイル54と、該ボビン53の中心孔内に収容された可動鉄心55と、該可動鉄心55を初期位置に復帰させる鉄心復帰ばね56と、固定鉄心を兼ねる磁気カバー57とを有していて、上記可動鉄心55は連結バー58によって上記パイロット弁部材43に連結されている。
そして、上記励磁コイル54に通電していない状態では、図1の下半部に示すように、上記可動鉄心55が鉄心復帰ばね56のばね力によって初期位置まで前進させられ、連結バー58を介してパイロット弁部材43をパイロット排出弁座51に押し付けるため、該パイロット排出弁座51が閉じてパイロット供給弁座50が開放し、パイロット排出口PRが遮断されてパイロット供給口PIとパイロット出力口PAとが連通した状態となる。
この状態では、上記パイロット供給ポートPPからのパイロット流体が、上記パイロット供給口PI及びパイロット出力口PAを経てダイヤフラム14の背後のパイロット圧力室24bに供給されるため、このダイヤフラム14は、パイロット流体による作用力と上記主復帰ばね28のばね力との合成力によって主弁座16に押し付けられる。
一方、上記励磁コイル54に通電すると、図1の上半部に示すように、上記可動鉄心55が磁気カバー57に吸着されて動作位置まで後退するため、パイロット弁部材43は、弁復帰ばね59により押されて上記パイロット排出弁座51から離れると共に、パイロット供給弁座50に押し付けられる。このため、上記パイロット排出弁座51が開放してパイロット出力口PAとパイロット排出口PRとが連通すると共に、パイロット供給弁座50が閉じてパイロット供給口PIが遮断される。
この状態では、上記パイロット圧力室24bは外部に開放され、ダイヤフラム14は主復帰ばね28のばね力のみで主弁座16に押し付けられることになる。
図中の符号62は受電用コネクタで、制御装置からの給電用コネクタ64を接続するためのものである。
また、63は手動操作装置を示すもので、弁ボディ45の側面に位置する操作用釦63aと、この操作用釦63aの操作に連動して変位する作動子63bとを有し、この作動子63bを変位させて可動鉄心55を動作位置に後退させることにより、上記例示コイル54に通電した時の状態を手動操作で実現するものである。
上記構成を有するダイヤフラム型電磁弁10は、図1に示すように、供給ポートPとパイロット供給ポートPPとが、マニホールドベースを介して共通の圧力流体源(圧縮空気源)60に接続されると共に、パイロット排出ポートPEが外部に開放され、さらに、出力ポートAが負荷(例えばタンク)61に接続された状態で使用される。
ここで、上記パイロット弁部12の励磁コイル54が非通電の状態では、上述したように、パイロット供給弁座50が開放してパイロット供給口PIとパイロット出力口PAとが連通するため、パイロット供給ポートPPからのパイロット流体が上記パイロット圧力室24bに供給される。このため、ダイヤフラム14が、このパイロット流体による作用力と上記主復帰ばね28のばね力との合成力によって主弁座16に押し付けられ、この主弁座16を閉鎖することにより、供給ポートPから出力ポートAに至る主流路15は遮断されている。
上記励磁コイル54に通電すると、パイロット供給口PIが遮断され、パイロット出力口PAとパイロット排出口PRとが連通するため、上記パイロット圧力室24b内のパイロット流体がパイロット排出ポートPEから外部に排出され、上記ダイヤフラム14は主復帰ばね28のばね力のみで主弁座16に押し付けられる状態となる。すると、供給ポートPからの主流体によって該ダイヤフラム14に上向き(開弁方向)に作用する力が、上記主復帰ばね28による下向き(閉弁方向)作用力にうち勝つため、供給ポートPからの主流体は、該ダイヤフラム14を押し開いて出力ポートAに向けて流通し、上記負荷61に供給されることになる。このとき、上記出力側主流路15A中に設けられた逆圧遮断弁30は、主流体の順方向流れを受けて遮断弁座32を開放し、該主流体の流れの障害になることはない。
上記負荷61に主流体が必要量供給、充填されたあと、上記励磁コイル54を非通電にすると、パイロット流体が上記パイロット圧力室24bに供給されるため、上記ダイヤフラム14が、このパイロット流体による作用力と上記主復帰ばね28のばね力との合成力によって主弁座16を閉鎖し、負荷61に対する主流体の充填状態が保持される。このとき上記逆圧遮断弁30は、遮断弁復帰ばね34のばね力で遮断弁座32に押し付けられ、該遮断弁座32を閉鎖する。
上述した充填保持状態において、例えば、上記圧力流体源60に並列に接続された図示しない他の電磁弁が動作し、他の負荷に主流体が供給された場合には、供給流路内の流体圧が一時的に低下するため、上記パイロット供給ポートPPの流体圧も低下し、それに応じてパイロット圧力室24b内のパイロット流体圧も低下する。このため、上記ダイヤフラム14が負荷61側の圧力即ち逆圧の作用を受けると、一時的に主弁座16が開放し、充填保持状態が不安定になることがある。
しかし、上記電磁弁においては、出力側主流路15Aに逆圧遮断弁30が設けられていて、この逆圧遮断弁30が遮断弁座32を閉鎖することによって負荷61からの逆圧を遮断し、それがダイヤフラム14に伝わるのを防止するため、この逆圧の作用でダイヤフラム14が主弁座16を開放することはなく、上記充填保持状態を安定的に保持することができる。
図4は、電磁弁搭載用のマニホールドベース65を例示するものであり、図5は、このマニホールドベース65に所要数の電磁弁を搭載して形成した酸素濃縮のための電磁弁アセンブリの構成を記号で示すものである。この電磁弁アセンブリには、上述した逆圧遮断弁30を内蔵するダイヤフラム型電磁弁10と、このような逆圧遮断弁30及び主復帰ばね28を持たない通常型のダイヤフラム型電磁弁70とが使用される。この通常型の電磁弁70は、上記逆圧遮断弁30付きの電磁弁10から遮断弁ホルダ13Bと主復帰ばね28とを取り外した構成を有するものである。
上記マニホールドベース65は、平面視矩形形状をなしていて、その上面に、電磁弁を載置するための第1〜第4の4つの弁載置面66a,66b,67a,67bを有している。このうち第1及び第2弁載置面66a及び66bは、逆圧遮断弁30を有する第1及び第2電磁弁10a,10bを載置するためのものであり、また、第3及び第4弁載置面67a及び67bは、逆圧遮断弁30と主復帰ばね28とを持たない通常型の第3及び第4電磁弁70a,70bを載置するためのものである。これらの各弁載置面66a,66b,67a,67bには、上記各電磁弁のポートP,A,PP,PEと同じ配置で複数の接続口71a,71b,71c,71dが開口し、電磁弁を載置すると、対応するポートと接続口とが相互に接続されるようになっている。
上記マニホールドベース65の内部には、一括供給用流路73及び一括排出用流路74と、2つの出力用流路75a,75bとが設けられている。このうち一括供給用流路73は、第1及び第2弁載置面66a及び66bに沿って延在し、これらの弁載置面66a及び66b上の主流体供給用接続口71aにそれぞれ連通すると共に、分岐流路73aを通じて全ての弁載置面上のパイロット供給用接続口71cにも連通しており、一括供給ポート77を通じて圧縮空気源60に接続されるものである。また、上記一括排出用流路74は、第3及び第4弁載置面67a及び67bに沿って延在し、これらの弁載置面67a及び67b上の主流体排出用接続口71aにそれぞれ連通すると共に、分岐流路74aを通じて全ての弁載置面上のパイロット排出用接続口71dにも連通しており、一括排出ポート78を通じて外部に開放するものである。
更に、上記2つの出力用流路75a,75bのうち第1出力用流路75aは、第1及び第3弁載置面66a及び67aに沿って延在し、これらの弁載置面66a及び67a上の出力用接続口71bにそれぞれ連通すると共に、ベース出力ポート80aを通じて酸素濃縮のためのタンクである第1負荷61aに接続されている。また、第2出力用流路75bは、第2及び第4弁載置面66b及び67bに沿って延在し、これらの弁載置面66b及び67b上の出力用接続口71bにそれぞれ連通すると共に、ベース出力ポート80bを通じて酸素濃縮のためのタンクである第2負荷61bに接続されている。
図5に示す電磁弁アセンブリにおいて、第1負荷61a及び第2負荷61bに対する圧縮空気の供給は、第1電磁弁10a及び第2電磁弁10bにより行われ、上記負荷からの圧縮空気の排出は、第3電磁弁70a及び第4電磁弁70bにより行われる。即ち、第1負荷61aに対する圧縮空気の供給は、第1電磁弁10aに通電して該第1電磁弁10aを図5とは逆の開弁位置に切り換えることにより行われ、供給後の充填状態の保持は、該第1電磁弁10aを非通電にして図5の閉弁位置に切り換えることにより行われる。このとき第3電磁弁70aは、非通電によって図5の閉弁位置を占めている。また、該第1負荷61aからの圧縮空気の排出は、上記第3電磁弁70aに通電して該第3電磁弁70aを図5とは逆の開弁位置に切り換えることにより行われる。このとき上記第1電磁弁10aは、非通電によって図5の閉弁位置を占めている。
第2負荷61bに対する圧縮空気の供給及び排出についても、第2電磁弁10bと第4電磁弁70bとが上記と同様に切換操作されることにより行われる。
なお、排出用の上記第3電磁弁70a及び第4電磁弁70bに、供給用の第1電磁弁10a及び第2電磁弁10bにあるような主復帰ばね28を設けると、そのばね力の分だけタンクに残圧が残るため、タンク内の圧力を完全に排出するには、このような主復帰ばねを設けない方が望ましい。
ここで、上記第1負荷61aに圧縮空気が供給されたあと、第1電磁弁10aが閉じて充填状態を保持している状態で、第2電磁弁10bが動作して第2負荷61bに圧縮空気が供給されることによって一括供給用流路73中のエア圧力が一時的に低下しても、上記第1電磁弁10aにおいては、逆圧遮断弁30によって第1負荷61aからの逆圧が遮断されるため、この逆圧で該第1電磁弁10aが一時的に開放することがない。これは、第2電磁弁10bで第2負荷61bに圧縮空気を充填し、保持している状態で、第1電磁弁10aで第1負荷61aに圧縮空気を供給する場合も同じである。
このように、酸素濃縮中にタンクからの逆圧が供給用の第1電磁弁10a又は第3電磁弁10bに作用するのが確実に防止され、この逆圧によってダイヤフラムが一時的に開放することがないため、流体圧機器としての動作安定性に優れる。
なお、上記第3電磁弁70a及び第4電磁弁70bについても、上記第1電磁弁10a及び第2電磁弁10bが有するものと同じ逆圧遮断弁30を有するものを使用することができる。
本発明に係る逆圧遮断機能付きダイヤフラム型電磁弁の断面図である。 図1の電磁弁の分解斜視図である。 図2の遮断弁ホルダをその一部を破断して示す斜視図である。 電磁弁搭載用のマニホールドベースを示す平面図である。 図4のマニホールドベースに本発明の電磁弁を含む所要数の電磁弁を搭載して形成した電磁弁アセンブリの構成を記号で示す空気圧回路図である。 従来の電磁弁アセンブリの構成を記号で示す空気圧回路図である。
符号の説明
P 供給ポート
A 出力ポート
10,10a,10b マニホールド形電磁弁
11 ダイヤフラム弁部
12 パイロット弁部
13 ハウジング
13A ハウジング本体
13B 遮断弁ホルダ
13C 連結面
14 ダイヤフラム
15 主流路
15P 供給側主流路
15A 出力側主流路
16 主弁座
18 取付面
30 逆圧遮断弁
31 遮断弁室
32 遮断弁座
33 ストッパ
34 遮断弁復帰ばね
37 シール部材
61,61a,61b 負荷
65 マニホールドベース
70,70a,70b マニホールド形電磁弁
73 一括供給用流路
75a,75b 出力用流路

Claims (5)

  1. マニホールドベースに取り付けるための取付面を有するハウジングに、上記取付面に開口する主流体用の供給ポート及び出力ポートと、これら両ポートを結ぶ主流路の途中に位置する主弁座と、該主弁座を開閉するダイヤフラムとを設けたダイヤフラム弁部、及び、パイロット流体によって上記ダイヤフラムを開閉操作する電磁操作式のパイロット弁部からなり、
    上記ダイヤフラム弁部が、上記主弁座から出力ポートに至る出力側主流路の途中に、負荷側の圧力が上記出力ポートを通じてダイヤフラムに逆圧として作用するのを防止するための逆圧遮断弁を有することを特徴とする逆圧遮断機能付きダイヤフラム型電磁弁。
  2. 上記逆圧遮断弁がポペット形をしていて、上記出力側主流路の途中に形成された遮断弁室内に、主流体の負荷に向かう順方向流れに対しては該出力側主流路を開放し、負荷からの逆方向流れに対しては該出力側主流路を閉鎖するように配設され、遮断弁復帰ばねによって該出力側主流路を閉鎖する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 上記遮断弁室が、上記逆圧遮断弁より主弁座寄りの位置に該逆圧遮断弁で開閉される遮断弁座を有すると共に、該逆圧遮断弁より出力ポート寄りの位置に該逆圧遮断弁の最大開放位置を規定するストッパを有し、このストッパと上記逆圧遮断弁との間に上記遮断弁復帰ばねが介設されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁弁。
  4. 上記ハウジングが、上記主弁座及びダイヤフラムを有するハウジング本体と、該ハウジング本体の連結面にシール部材を介して取り外し可能に連結された遮断弁ホルダとで構成され、この遮断弁ホルダに、上記遮断弁室及び逆圧遮断弁が設けられると共に上記供給ポート及び出力ポートが設けられ、また、上記ハウジング本体に、上記供給ポートから主弁座に至る供給側主流路の一部と、上記出力側主流路の一部とが設けられていて、該ハウジング本体から上記遮断弁ホルダを取り外したとき、該ハウジング本体の上記連結面がマニホールドベースに対する取付面として機能すると共に、該ハウジング本体の上記供給側主流路及び出力側主流路の一部が供給ポート及び出力ポートとして機能するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電磁弁。
  5. 負荷に圧力流体を供給するためのダイヤフラム型電磁弁と、負荷からの圧力流体を排出するためのダイヤフラム型電磁弁とを一組として、複数組の電磁弁をマニホールドベースに搭載し、各組における供給用の電磁弁と排出用の電磁弁とを、負荷に通じる共通の出力用流路に接続すると共に、全ての組の供給用電磁弁を、圧力流体源に通じる共通の一括供給用流路に接続して構成した電磁弁アセンブリにおいて、
    上記供給用及び排出用の電磁弁のうち少なくとも供給用の電磁弁が、請求項1〜4の何れかに記載された逆圧遮断弁を有するダイヤフラム型電磁弁であることを特徴とする電磁弁アセンブリ。
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