JP6217720B2 - 電磁弁 - Google Patents

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    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0603Multiple-way valves
    • F16K31/061Sliding valves

Description

この発明は、例えば油圧装置などに使用される電磁弁に関する。
従来、電磁弁としては、特開2000−274547号公報(特許文献1)に開示されているように、作動油の流路が内部に設けられた弁本体と、この弁本体の一端に取り付けられた電磁石部とを備えたものがある。
電磁石部は、管状部材と、この管状部材の弁本体側の端に取り付けられた固定鉄心と、管状部材内に軸方向に移動可能に収容された可動鉄心と、管状部材の弁本体側とは反対側の端を塞ぐ閉塞部とを有している。この閉塞部には貫通孔が設けられていて、手動ピンが貫通孔に嵌入されている。
この電磁弁では、保守点検時、保守点検者が手動ピンを可動鉄心側に押して移動させる。これにより、手動ピンが可動鉄心の手動ピン側の端面を押圧して、可動鉄心が固定鉄心側に移動する。その結果、電磁石部に通電しなくても、保守点検者は可動鉄心を手動操作し、プッシュロッドを動かし、電磁弁のスプールを動かすことができる。
特開2000−274547号公報
ところで、電磁弁を駆動するときに電磁石部に通電すると、固定鉄心と可動鉄心の間の吸引力の発生に伴い、可動鉄心が固定鉄心に引き寄せられる。このとき、管状部材内の可動鉄心が瞬時に動いたことによる可動鉄心と閉塞部の隙間には負圧が発生し易い状況になる。その結果、管状部材内の負圧と外部の大気圧との差圧によって、手動ピンには管状部材内に引き込む力が作用する。一方、弁本体に設けられたタンクポートに背圧が作用すれば、この背圧が管状部材内にも伝わるため、手動ピンには外部へ押し出す力が作用する。その結果、手動ピンは、可動鉄心側への移動と外部側への移動とを繰り返すことがある。
このような手動ピンの移動が繰り返されると、手動ピンに装着されたシール部材(Oリング)に付着した作動油がその掻き出し現象によって、外部への油漏れに繋がることがある。また更に、手動ピンの移動が繰り返されることによって、シール部材(Oリング)の摩耗やむしれを誘発し、外部への油漏れに繋がることもある。
すなわち、従来の電磁弁には、手動ピンの意図しない移動が起こるため、作動油の漏出の問題があった。
そこで、この発明の課題は、流体の漏出の恐れを低減できる電磁弁を提供することにある。
第1の発明にかかる電磁弁は、弁本体の内部に配置されたスプールを駆動する電磁石を備えた電磁弁であって、前記電磁石は、管状部材と、前記管状部材の内部に軸方向に移動可能に収容された可動鉄心と、前記管状部材の一端部に取り付けられた固定鉄芯と、前記管状部材の他端部を閉塞し、前記可動鉄心の端部に対向した貫通孔を有する閉塞部材とを有し、前記貫通孔の内部には、手動ピンが配置され、前記貫通孔は、前記手動ピンの前記可動鉄心から離れた側の端部との間に密閉空間が形成されるように蓋部材により閉鎖されることを特徴とする。
この電磁弁では、電磁石に通電すると、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間に負圧が発生し、手動ピンが電磁弁の内部に引き込まれようとするが、このとき同時に、手動ピンの外側端部に隣接した密閉空間に負圧が発生することにより、手動ピンが電磁弁の内部に引き込まれるのを防止できる。したがって、手動ピンが移動しないことから、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第2の発明にかかる電磁弁は、第1の発明において、前記蓋部材は、外部の空気を密閉空間内に流入させずに且つ密閉空間内の空気を外部に流出させる弁機構を有することを特徴とする。
この電磁弁では、手動ピンが最も外側に移動してない状態で蓋部材により貫通孔が閉鎖された場合に、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、密閉空間内の空気が外部に流出可能であり、手動ピンが外側に向かって移動可能に構成される。したがって、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、手動ピンが外側に押し出される力により密閉空間の空気が圧縮され、蓋部材が閉塞部材から外れるのを防止できる。その後、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定され、手動ピンが移動しないことから、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第3の発明にかかる電磁弁は、第2の発明において、前記蓋部材は、弾性材料で形成され、前記弁機構として、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間の圧力が外気圧より高いときに開放される孔を有する。
この電磁弁では、密閉空間の圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間を外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第4の発明にかかる電磁弁は、第3の発明において、前記蓋部材は、その内側面に形成された切欠きを有し、前記孔が、前記切欠きの底部に形成されることを特徴とする。
この電磁弁では、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに外部の空気から密閉空間に流入するのをより効果的に防止できる。したがって、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第5の発明にかかる電磁弁は、第2の発明において、前記蓋部材は、弾性材料で形成され、前記弁機構として、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに密閉空間を閉鎖する閉鎖状態となり、且つ、密閉空間の圧力が外気圧より高いときに密閉空間を開放する開放状態となり得る弁部材を有する。
この電磁弁では、密閉空間の圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間を大きい開口を介して外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第1の発明では、電磁石に通電すると、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間に負圧が発生し、手動ピンが電磁弁の内部に引き込まれようとするが、このとき同時に、手動ピンの外側端部に隣接した密閉空間に負圧が発生することにより、手動ピンが電磁弁の内部に引き込まれるのを防止できる。したがって、手動ピンが移動しないことから、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第2の発明では、手動ピンが最も外側に移動してない状態で蓋部材により貫通孔が閉鎖された場合に、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、密閉空間内の空気が外部に流出可能であり、手動ピンが外側に向かって移動可能に構成される。したがって、手動ピンの内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、手動ピンが外側に押し出される力により密閉空間の空気が圧縮され、蓋部材が閉塞部材から外れるのを防止できる。その後、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定され、手動ピンが移動しないことから、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第3の発明では、密閉空間の圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間を外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第4の発明では、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに外部の空気から密閉空間に流入するのをより効果的に防止できる。したがって、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
第5の発明では、密閉空間の圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間を大きい開口を介して外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピンが最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
本発明の実施形態の電磁弁の概略正面図である。 図1の電磁弁のストッパおよびその周辺部の概略断面図である。 本発明の変形例の電磁弁のストッパおよびその周辺部の概略断面図である。 本発明の変形例の電磁弁のストッパおよびその周辺部の概略断面図である。 本発明の変形例の電磁弁のストッパおよびその周辺部の概略断面図である。 本発明の変形例の電磁弁のストッパおよびその周辺部の概略断面図である。
以下、この発明の電磁弁を図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態の電磁弁の概略正面図である。なお、図1では、電磁弁の構造を理解し易くするため、要部は断面で示す。
電磁弁1は、スプール24を軸方向に移動可能に収容する弁本体21と、スプール24を軸方向に移動させるための第1,第2電磁石部22,23と、手動ピン31とを備え、作動油の流れを制御する。
弁本体21には、図1中左右方向に延びる貫通孔21aが形成されている。この貫通孔21a内には、貫通孔21aの軸方向に移動して作動油の流路を切り替えるスプール24が挿通されている。また、貫通孔21aの内面には、作動油の供給流路P、第1負荷流路A、第2負荷流路Bおよび排出流路Cが設けられている。また、スプール24の外面には、環状の突出部で成るランド25が形成されている。そして、スプール24は、貫通孔21a内を軸方向に移動してランド25で各流路P、A、B、C間の連通を制御する。
弁本体21の一端部には、ネジ穴21bが貫通孔21aと同軸に形成されている。このネジ穴21bに、第1電磁石部22の一端部に設けられた固定鉄心26を螺合することによって、第1電磁石部22は弁本体21の一端部に取り付けられている。
弁本体21の一端部とは反対側の他端部には、第1電磁石部22の場合と全く同様にして、第2電磁石部23が取り付けられている。この第1電磁石部22と第2電磁石部23とは、全く同じ構成を有している。そこで、以下の説明では、第2電磁石部23の構成の説明を省略する。
第1電磁石部22は、ケーシング35と、このケーシング35内に配置された管状部材29と、この管状部材29内に軸方向に移動可能に収容された可動鉄心27と、管状部材29の一端に取り付けられた固定鉄心26と、管状部材29の上記一端とは反対側の他端を塞ぐために設けられたストッパ30と、固定鉄心26および可動鉄心27の周囲に設置されたコイル28とを備えている。なお、ストッパ30は閉塞部の一例である。
固定鉄心26の可動鉄心側の端部の外周面には段部26aが形成されている。この段部26aには、管状部材29の一端部が固定鉄心26と同軸に嵌合され、溶接にて結合している。そして、この管状部材29の一端部とは反対側の他端部には、ストッパ30が取り付けられている。さらに、管状部材29内には、柱状の可動鉄心27が摺動可能に収容されている。つまり、スプール24と可動鉄心27は、同軸上を移動可能になっている。
可動鉄心27は、固定鉄心26の弁本体21とは反対側に位置し、固定鉄心26に吸引される。また、可動鉄心27の固定鉄心26側の端面には、プッシュロッド31の一端が取り付けられている。さらに、固定鉄心26には、弁本体21の貫通孔21aと同軸に貫通孔26bが形成されており、プッシュロッド31は、貫通孔26bに挿入されて、スプール24の第1磁石部22側の端面に当接している。スプール24は、可動鉄心27の移動に伴って、可動鉄心27と同じ方向に同じ距離だけ移動可能になっている。
ストッパ30には、可動鉄心27に対向する貫通孔30aが形成されている。また、ストッパ30にはナット部材36が螺合されており、このナット部材36を締め付けることによって、ケーシング35は弁本体21とナット部材36との間に挟持される。
図2は、ストッパ30およびその周辺部の概略断面図である。
図1、図2に示すように、手動ピン31は貫通孔30aに嵌入され、手動ピン31の可動鉄心27とは反対側の端部31aが貫通孔30aの内側に配置される。手動ピン31の外周面には環状溝32が形成されており、シール部材が環状溝32に嵌合している。ストッパ30の端部(図2の右端部)において、貫通孔30aが、蓋部材11により、手動ピン31の可動鉄心27から離れた側の端部31aとの間に密閉空間D(図2の斜線部分)が形成されるように閉鎖される。
蓋部材11は、弾性材料で形成された2枚の板状部材11a、11bを有している。2枚の板状部材11a、11bは、円形であり、接着剤等により接合されている。外側の板状部材11aは、その略中央に形成された孔12を有し、内側の板状部材11bは、孔12の周辺に形成された切欠き13を有し、孔12が、切欠き13の底部に連通可能に形成される。したがって、切欠き13は、蓋部材11の内側面に形成された略円形に形成される。
蓋部材11の孔12は、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときに開放されるように構成される。したがって、この孔12は、外部の空気を密閉空間D内に流入させずに、且つ、密閉空間D内の空気を外部に流出させる弁機構として構成される。
<本実施形態の電磁弁の特徴>
本実施形態の電磁弁1には、以下の特徴がある。
本実施形態の電磁弁1では、電磁石部22に通電すると、手動ピン31の内側端部に隣接した内部空間に負圧が発生し、手動ピン31が電磁弁1の内部に引き込まれようとするが、このとき、手動ピン31の外側端部31aに隣接した密閉空間Dに負圧が発生することにより、手動ピン31の内側端部および外側端部31aのいずれにも負圧が発生することから、手動ピン31には、電磁弁1の内部に引き込む力が作用しない。したがって、手動ピン31が電磁弁1の内部に引き込まれるのを防止でき、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
本実施形態の電磁弁1では、蓋部材11が、外部の空気を密閉空間D内に流入させずに且つ密閉空間D内の空気を外部に流出させる弁機構を有することから、手動ピン31が最も外側に移動してない状態で蓋部材11により貫通孔30aが閉鎖された場合に、手動ピン31の内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、密閉空間D内の空気が外部に流出可能であり、手動ピン31が外側に向かって移動可能に構成される。したがって、手動ピン31の内側端部に隣接した内部空間の圧力が高くなったときに、手動ピン31が外側に押し出される力により密閉空間Dの空気が圧縮され、蓋部材11がストッパ30から外れるのを防止できる。その後、手動ピン31が最も外側に移動した状態で固定され、手動ピン31が移動しないことから、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
本実施形態の電磁弁1では、蓋部材11が、弾性材料で形成され、弁機構として、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間の圧力が外気圧より高いときに開放される孔12を有することから、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間Dを外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピン31が最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
本実施形態の電磁弁1では、蓋部材11が、その内側面に形成された切欠き13を有し、孔12が、切欠き13の底部に連通可能に形成されることから、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに外部の空気から密閉空間Dに流入するのをより効果的に防止できる。したがって、手動ピン31が最も外側に移動した状態で固定された状態で、作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
上述の実施形態では、蓋部材11が2枚の板状部材11a、11bを接合することにより構成される場合を説明したが、図3に示すように、蓋部材111が1枚の板状部材により構成されてよい。図3の蓋部材111では、蓋部材11と同様に、孔112は、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときに開放されるように構成される。したがって、この孔112は、外部の空気を密閉空間D内に流入させずに、且つ、密閉空間D内の空気を外部に流出させる弁機構として構成される。切欠き113が、蓋部材111の内側面に形成され、その断面積は孔112から離れるにつれて大きくなる。
蓋部材111の曲げでは、その中心には、厚み方向中央部より片方には引張り、他方には圧縮の作用が及ぶ。外気圧が密閉空間Dの圧力より高い場合(手動ピン31が電磁弁1の内部に引き込まれる場合)、蓋部材111は、電磁弁の内側に向かって凸に変形し、蓋部材111の内側部分に引張り作用が及び、蓋部材111の外側部分に圧縮作用が及ぶ。したがって、蓋部材111の内側部分には、切欠き113を拡大する力が作用し、蓋部材111の外側部分には、孔112を縮小する力が作用する。よって、外部空間から密閉空間Dに外気が流入するのを防止できる。
これに対し、密閉空間Dの圧力が外気圧より高い場合(手動ピン31が電磁弁の外側に押し出される場合)、蓋部材111は、電磁弁の外側に向かって凸に変形し、蓋部材111の内側部分に圧縮作用が及び、蓋部材111の外側部分に引張り作用が及ぶ。したがって、蓋部材111の内側部分には、切欠き113を縮小する力が作用し、蓋部材111の外側部分には、孔112を拡大する力が作用する。よって、密閉空間Dから外部空間に外気が流出しやすくなる。このとき、蓋部材111の内側部分に、切欠き113を縮小する力が作用するが、切欠き113が閉塞することはない。
上述の実施形態では、蓋部材11が、弾性材料で形成され、弁機構として、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときに開放される孔12を有する場合を説明したが、図4に示すように、蓋部材211が、弾性材料で形成され、弁機構として、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに密閉空間Dを閉鎖する閉鎖状態となり、且つ、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときに密閉空間Dを開放する開放状態となり得る弁部材212を有するものであってよい。図4の蓋部材211では、弁部材212により開口213を閉鎖または開放可能に構成される。この電磁弁では、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときにだけ密閉空間Dを大きい開口を介して外部と連通させる弁機構を容易に構成でき、手動ピン31が最も外側に移動した状態で固定された状態で作動油の掻き出し現象による油漏れが発生するのを防止できる。
図4の蓋部材211と同様の蓋部材311を、図5に示すように、2枚の板状部材311a、311bを接合することにより構成してよい。図5の蓋部材311では、外側の板状部材311aの上半分が内側の板状部材311bに接合され、外側の板状部材311aの下半分は内側の板状部材311bに接合されてない。したがって、外側の板状部材311aの下半分は、図4の弁部材212と同様に、開口313を閉鎖または開放可能に構成される。
上述の実施形態では、ストッパ30の端部の外側に蓋部材11が配置されることにより貫通孔30aが閉鎖される場合を説明したが、図6に示すように、ストッパ30の端部において、貫通孔30aの内部に蓋部材411の一部が配置されることにより貫通穴30aが閉鎖されてよい。図6の蓋部材411が、弾性材料で形成され、弁機構として、密閉空間Dの圧力が外気圧より低いときに密閉空間Dを閉鎖する閉鎖状態となり、且つ、密閉空間Dの圧力が外気圧より高いときに密閉空間Dを開放する開放状態となり得る弁部材412を有するものであってよい。図6の蓋部材411では、弁部材412により開口413を閉鎖または開放可能に構成される。
上述の実施形態では、蓋部材が、外部の空気を密閉空間内に流入させずに且つ密閉空間内の空気を外部に流出させる弁機構を有する場合を説明したが、蓋部材が弁機構を有しないものであってよい。手動ピン31が最も外側に移動してない状態で、蓋部材により貫通孔30aが閉鎖された場合、蓋部材が弁機構を有しないものであってよい。
1、 電磁弁
11、111、211、311、411 蓋部材
12、112 孔
13、113、213、313、413 切欠き
21 弁本体
22 第1電磁石部
23 第2電磁石部
24 スプール
26 固定鉄心
27 可動鉄心
29 管状部材
30 ストッパ
30a 貫通孔
31 手動ピン
33 シール部材(Oリング)
212、312、412 弁部材

Claims (5)

  1. 弁本体の内部に配置されたスプールを駆動する電磁石を備えた電磁弁であって、
    前記電磁石は、
    管状部材と、
    前記管状部材の内部に軸方向に移動可能に収容された可動鉄心と、
    前記管状部材の一端部に取り付けられた固定鉄芯と、
    前記管状部材の他端部を閉塞し、前記可動鉄心の端部に対向した貫通孔を有する閉塞部材とを有し、
    前記貫通孔の内部には、手動ピンが配置され、
    前記貫通孔は、前記手動ピンの前記可動鉄心から離れた側の端部との間に密閉空間が形成されるように蓋部材により閉鎖されることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記蓋部材は、外部の空気を密閉空間内に流入させずに且つ密閉空間内の空気を外部に流出させる弁機構を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記蓋部材は、弾性材料で形成され、
    前記弁機構として、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに閉鎖され、且つ、密閉空間の圧力が外気圧より高いときに開放される孔を有することを特徴とする請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記蓋部材は、その内側面に形成された切欠きを有し、
    前記孔が、前記切欠きの底部に形成されることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記蓋部材は、弾性材料で形成され、
    前記弁機構として、密閉空間の圧力が外気圧より低いときに密閉空間を閉鎖する閉鎖状態となり、且つ、密閉空間の圧力が外気圧より高いときに密閉空間を開放する開放状態となり得る弁部材を有することを特徴とする特徴とする請求項2に記載の電磁弁。
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