JP4547108B2 - 粉粒体乾燥装置及び粉粒体乾燥設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体を熱風で乾燥する粉粒体乾燥装置及びこの乾燥装置を備えた粉粒体乾燥設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
微粉末や泥奬を乾燥する乾燥装置として熱風を利用した乾燥装置が知られている。例えば、箱型のハウジング内で被乾燥物をコンベアなどの移送装置で移送させながら、熱風を送り込んで連続的に乾燥する乾燥装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の熱風を利用した乾燥装置では、被乾燥物を移送するため、ハウジング内に搬送装置を必要とし、装置の構造が複雑となる大型化するという問題がある。
また、熱風により粒径の細かい乾燥物が飛散して歩留まりが低下するため、飛散防止対策を講じなければならなかった。そのため、従来の乾燥装置を組み込んだ乾燥装置も構造が複雑となるという欠点があった。
【0004】
そこで、本発明は、構造が簡単で飛散防止対策を講じる必要がなく、効率よく熱風で乾燥できる粉粒体乾燥装置及び粉粒体乾燥設備を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の粉粒体乾燥装置は、円筒状の乾燥ケース本体の上部に合致して、円筒状の連結ケース連設された粉粒体乾燥装置であって、乾燥ケース本体内の底部には、回転によって乾燥ケース本体の上方に向かう旋回流を発生させる羽根が配置され、乾燥ケース本体の周壁の下方に熱風及び被乾燥物を乾燥ケース本体内に供給する熱風・被乾燥物供給配管が接続され、連結ケース上部の乾燥物分離ケース内には、上部が開口した縦断面が円錐台形のテーパーシューター、乾燥物を排出する乾燥物排出口及び乾燥物排出口に向かって下向きに傾斜したシュートが設けられ、乾燥物分離ケースの上部に排気筒が設けられていることを特徴とする。
【0006】
乾燥ケース本体を傾倒可能とし、乾燥ケース本体の壁に補助加熱手段を配置したしてもよい。
【0007】
また、本発明の粉粒体乾燥設備は、前記粉粒体乾燥装置の熱風・被乾燥物供給配管に熱風発生装置が接続され、熱風・被乾燥物供給配管の被乾燥物供給口に被乾燥物供給装置が接続され、乾燥物分離ケースの乾燥物排出口がサイクロンに接続され、乾燥物分離ケースの上部の排気筒が前記サイクロンと別のサイクロンに接続されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の粉粒体乾燥装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面断面構造図である。
【0009】
ステンレス鋼からなる円筒状の乾燥ケース本体1は、図示しない架台に、周壁に対向して設けられた一つの回動軸1aで傾倒可能に軸支され、保守などの際にシリンダ1c(図2)により傾倒させることができる。乾燥ケース本体1は、保温のため、ステンレス鋼板で断熱材1bを挟んだものとしてもよい。
【0010】
乾燥ケース本体1の内部の底部には、乾燥ケース本体1の外に設けられたモーター2で水平方向に回転する羽根3が配置されている。羽根3の回転によって乾燥ケース本体1の内部では、上方に向かう旋回上昇流を発生させる。
【0011】
乾燥ケース本体1の周壁の下方に形成された開口4には、熱風及び被乾燥物を乾燥ケース本体1の内部に供給する熱風・被乾燥物供給配管5が接続される。熱風・被乾燥物供給配管5は図示しない熱風発生源に接続されるとともに、被乾燥物を供給する被乾燥物供給口6が設けられている。
【0012】
乾燥ケース本体1の周壁の開口4よりやや上方には、乾燥ケース本体1内の温度低下を防ぐために、補助加熱手段としてバンドヒータ7を配置してもよい。
【0013】
乾燥ケース本体1の上部には、円筒状の連結ケース8の下部がフランジ9を介して連設されている。
【0014】
連結ケース8の上部に連設された乾燥物分離ケース10の内部には、上部が開口した縦断面が円錐台形のテーパーシューター11が中央に配置されている。乾燥物分離ケース10の下部には、乾燥物排出口12が設けられ、乾燥物からさらに水分を除去するサイクロン(図2)に接続される。
【0015】
乾燥物分離ケース10内には、乾燥物排出口12に向かって下向きに傾斜したシュート13が設けられ、連結ケース8を傾倒させることにより、乾燥物連結ケース10内のシュート13に溜まっている乾燥物を乾燥物排出口12から排出できるようになっている。
【0016】
乾燥物分離ケース10の上部には、水分及び風を排気するためにステンレス鋼製のネット14を設けた排気筒15が設けられ、排気筒15は前記サイクロンと異なる別のサイクロンに接続される。
【0017】
次に、本発明の粉粒体乾燥装置の動作について説明する。
【0018】
図示しない熱風発生源で発生させた200℃前後の熱風を風量約12Nm3/分の割合で熱風・被乾燥物供給配管5に供給し、被乾燥物供給口6から焼酎かす等の被乾燥物を供給する。被乾燥物と熱風は、混合されて開口4から乾燥ケース本体1内に装入される。乾燥ケース本体1内はバンドヒータ7で約150℃で加熱されており、被乾燥物の投入による温度低下を防いでいる。
【0019】
乾燥ケース本体1内では、羽根3を回転させて旋回上昇流が形成されているので、被乾燥物は、旋回上昇流に載り内壁に沿って旋回し、乾燥されながら上昇していく。
【0020】
旋回しながら上昇してテーパーシューター11の開口から出た乾燥物は、ネット14で横に偏流する熱風により横に移動して落下し、残熱風によってテーパーシューター11の外面を落下し乾燥物排出口12から排出される。なお、乾燥処理は連続して、あるいはバッチで行うことができる。
【0021】
本発明の乾燥装置では、被乾燥物を熱風で旋回上昇させて乾燥させるので、従来の搬送装置を必要とせず、また飛散防止対策を講じる必要もない。
【0022】
次に、本発明の粉粒体乾燥装置を組み込んだ乾燥設備について説明する。
【0023】
図2は本発明の乾燥設備の全体図である。
【0024】
図1に示す粉粒体乾燥装置の熱風・被乾燥物供給配管5にはフレキシブルな断熱ホース5aにより熱風発生装置16が接続され、熱風・被乾燥物供給配管5の被乾燥物供給口6には被乾燥物供給装置のホッパー17の下部が被乾燥物供給口6に接続されている。ホッパー17には、貯留ホッパー18から供給コンベア19で搬送された被乾燥物が供給される。
【0025】
乾燥物分離ケース10の乾燥物排出口12はフレキシブルな断熱連結ホース12aによりサイクロン20に接続される。サイクロン20は乾燥物から水分を除去し、乾燥物は下部の排出装置2oaからコンベア21上に排出され、計量器22に置かれた袋や容器などの入れ物23に収められる。
【0026】
また、乾燥物分離ケース10の上部の排気筒15はサイクロン24に断熱連結ホース15aで接続され、排気は除塵される。
【0027】
なお、乾燥設備を構成する熱風発生装置、乾燥物供給装置、乾燥装置、サイクロン、コンベア、計量器はキャスターで移動自在に構成してもよい。
【0028】
本設備により、被乾燥物は、乾燥装置及びサイクロンにより連続して効率よく乾燥させることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の粉粒体乾燥装置は、被乾燥物の搬送に搬送装置を必要とせず、飛散防止対策を講じる必要もないので、構造が簡単となり、また、熱風の旋回上昇流を利用して連続的に乾燥させる歩留まりを向上させることができる。また、150℃〜200℃程度の比較的低い温度の熱風を使用するので、装置の耐久性が向上する。
【0030】
また、本発明の乾燥設備は、熱風を利用する乾燥装置を備えることにより、連続的に乾燥処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉粒体乾燥装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面断面構造図である。
【図2】 本発明の乾燥装置を組み込んだ乾燥設備の全体図である。
【符号の説明】
1:乾燥ケース本体 1a:回動軸 1b:断熱材 1c:シリンダ 2:モーター 3:羽根 4:開口 5:熱風・被乾燥物供給配管 6:被乾燥物供給口
7:ハンドヒーター 8:連結ケース 9:ヒンジ 10:乾燥物分離ケース
11:テーパーシューター 12:乾燥物排出口 12a:断熱連結ホース
13:シュート 14:ネット 15:排気筒 16:熱風発生装置 17:被乾燥物供給装置のホッパ 18: 貯留ホッパー 19:供給コンベア 20:サイクロン 20a:排出装置 21:コンベア 22:計量器 23:入れ物
24:サイクロン
Claims (4)
- 円筒状の乾燥ケース本体の上部に合致して、円筒状の連結ケース連設された粉粒体乾燥装置であって、
乾燥ケース本体内の底部には、回転によって乾燥ケース本体の上方に向かう旋回流を発生させる羽根が配置され、乾燥ケース本体の周壁の下方に熱風及び被乾燥物を乾燥ケース本体内に供給する熱風・被乾燥物供給配管が接続され、
連結ケース上部の乾燥物分離ケース内には、上部が開口した縦断面が円錐台形のテーパーシューター、乾燥物を排出する乾燥物排出口及び乾燥物排出口に向かって下向きに傾斜したシュートが設けられ、乾燥物分離ケースの上部に排気筒が設けられていることを特徴とする粉粒体乾燥装置。 - 乾燥ケース本体が傾倒可能であることを特徴とする請求項1記載の粉粒体乾燥装置。
- 乾燥ケース本体の壁に補助加熱手段を配置したことを特徴とする請求項1記載の粉粒体乾燥装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒体乾燥装置の熱風・被乾燥物供給配管に熱風発生装置が接続され、熱風・被乾燥物供給配管の被乾燥物供給口に被乾燥物供給装置が接続され、乾燥物分離ケースの乾燥物排出口がサイクロンに接続され、乾燥物分離ケースの上部の排気筒が前記サイクロンと別のサイクロンに接続されていることを特徴とする粉粒体乾燥設備。
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