JPH11248351A - 湿潤粉粒体の気流乾燥装置及び気流乾燥方法 - Google Patents

湿潤粉粒体の気流乾燥装置及び気流乾燥方法

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JPH11248351A
JPH11248351A JP10045826A JP4582698A JPH11248351A JP H11248351 A JPH11248351 A JP H11248351A JP 10045826 A JP10045826 A JP 10045826A JP 4582698 A JP4582698 A JP 4582698A JP H11248351 A JPH11248351 A JP H11248351A
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drying
pipe
wet
air
inverted cone
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JP10045826A
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Masatsugu Takahashi
正嗣 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動性の良い湿潤粉粒体はもとより、高含水
率で付着性が高い湿潤粉粒体を効率よく乾燥することを
可能にするばかりでなく、素材温度を低く保ったままで
乾燥することにより、熱的に敏感な素材よりなる湿潤粉
粒体からでも高品質の乾燥品が得られる気流乾燥装置及
び気流乾燥方法を提供する。 【解決手段】 円筒体の下部に倒置円錐体が接続してい
る形状の乾燥室、倒置円錐体の中心下部に垂直方向に取
り付けられた送入口を有する湿潤粉粒体気送管、倒置円
錐体の上部領域に接線方向に取り付けられた送入口を有
する加熱空気送入管及び乾燥室上部に接線方向に取り付
けられた排出管を有し、湿潤粉粒体気送管中に送気ファ
ンが設けられている乾燥塔、ならびに送入管、排気管及
び粉粒体排出管を有するサイクロン分離器の組合せより
なり、乾燥塔の排出管がサイクロン分離器の送入管に接
続されている乾燥ユニットを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤粉粒体を加熱空気
で乾燥する乾燥装置に関するものである。例えばオカラ
は、豆乳、豆腐製造の副産物として全国的に大量に発生
するが、腐敗が早いため有効利用されている量は少な
い。オカラは初期水分量が多く、しかも凝集性、付着性
が強いため、既存の乾燥装置では処理が難しく、大規模
な生産装置に付帯した処理装置で一部乾燥処理されてい
るものや近辺の養豚業者などで飼料用として消費されて
いるものを除き、大部分は廃棄物処理業者によりコンポ
スト処理や焼却処理されているのが現状である。
【0002】
【従来の技術】分散した性状の粉粒体の乾燥には流動乾
燥装置やダクト内を熱風に同伴させて乾燥する気流乾燥
装置が利用されている。また高含水率の湿潤粉粒体の乾
燥には密閉加圧型撹拌機付接触伝熱式乾燥装置や開放型
で熱風を補助的に吹き込む撹拌機付接触伝熱式乾燥装置
などが用いられている。湿潤粉粒体を接触伝熱式乾燥装
置で乾燥する場合、装置内の湿潤粉粒体密度が高く、伝
熱壁で加熱され蒸発した蒸気の拡散を阻害し、結果とし
て湿潤粉粒体が伝熱壁温近くまで加熱される。この阻害
要因を低減する目的で湿潤粉粒体を撹拌することが必要
とされるが、付着性の強い湿潤粉粒体は伝熱壁や撹拌羽
根に付着し、撹拌動力の増加や焦げの原因となる。接触
伝熱式乾燥装置の蒸発能力は伝熱壁面積と壁温と被乾燥
物との温度差で決まる。伝熱壁面積は装置(容器)の大
きさで制約されるため、蒸発能力を確保するためには、
伝熱壁温度を高くする必要がある。しかしながら、前記
のような弊害を避けるためには50〜70℃の温度差が
限度であるとされており、装置容量の割に蒸発能力が小
さいことが難点とされている。撹拌機付きの接触伝熱装
置又は通気乾燥装置でオカラを乾燥処理すると、撹拌羽
根と伝熱壁に付着したオカラが焦げやダマ(粒塊)の発
生原因となる。その他、変色や蛋白変性など、品質的な
問題も多く、人間の食材の原料にはとても使えない。ま
たダマ(粒塊)内部の水分切れが不十分な場合、保存中
にカビが発生するなどの問題も指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本装置は低含水率で流
動性の良い湿潤粉粒体はもとより、高含水率で付着性が
高い湿潤粉粒体を効率よく乾燥することを可能にするば
かりでなく、素材温度を低く保ったままで乾燥すること
により、熱的に敏感な素材よりなる湿潤粉粒体からでも
高品質の乾燥品が得られる気流乾燥装置及び気流乾燥方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる湿潤粉
粒体の気流乾燥装置は、円筒体の下部に倒置円錐体が接
続している形状の乾燥室、倒置円錐体の中心下部に垂直
方向に取り付けられた送入口を有する湿潤粉粒体気送
管、倒置円錐体の上部領域に接線方向に取り付けられた
送入口を有する加熱空気送入管及び乾燥室上部に接線方
向に取り付けられた排出管を有し、湿潤粉粒体気送管中
に気送ファンが設けられている乾燥塔、ならびに送入
管、排気管及び粉粒体排出管を有するサイクロン分離器
の組合せよりなり、乾燥塔の排出管がサイクロン分離器
の送入管に接続されている乾燥ユニットを構成要素とし
て有することを特徴とする。
【0005】この装置を使用して湿潤粉粒体を乾燥処理
する場合、気送ファンの手前で湿潤粉粒体気送管中に湿
潤粉粒体を投入し、気送管内に焦粉付着を生じる恐れの
ない低温空気(素材により異なるが、通常100℃以
下)により気送して乾燥室内に送入すると共に、加熱空
気(通常200℃以上)を加熱空気送入管より乾燥室内
に送入し、乾燥室内の粒子温度が断熱飽和温度以下に保
たれるように加熱空気の温度と送入量を調節する。加熱
空気送入管の送入口は倒置円錐体の上部領域に接線方向
に取り付けられているので、加熱空気は乾燥室内で旋回
流となり、送入口付近で倒置円錐体の中心下部に垂直に
取り付けられた湿潤粉粒体気送管から吹き込まれた湿潤
粉粒体を巻き込んで粒塊をほぐす。乾燥室内の湿潤粉粒
体は単粒子で分散浮遊している状態になり比表面積が大
きくなるので、乾燥室容積当たりの蒸発能力は飛躍的に
増大する。
【0006】湿潤粉粒体気送管からの上昇気流と加熱空
気送入管からの旋回気流の相互作用により、湿潤粉粒体
の粒塊が効果的にほぐされるためには、それぞれの送入
口間の位置関係が重要である。垂直方向に離れすぎると
相互作用が弱まる。従って、加熱空気送入管の送入口
は、円筒体部分ではなく、倒置円錐体部分に接線方向に
取り付ける。また加熱空気送入管から接線方向に送入さ
れる気流の方向が倒置円錐体の中心軸に近すぎても旋回
効果が弱くなるので望ましくない。このような点を考慮
して、加熱空気送入管の送入口は、倒置円錐体の下部領
域(下半部)ではなく、上部領域(上半部)に接線方向
に取り付ける。また倒置円錐体の頂角は45〜70度の
範囲が適当である。頂角が小さすぎると、構造上それぞ
れの送入口間の距離が大きくならざるを得ない。
【0007】
【発明の実施の形態】本装置を添付図面により説明する
と、図1は乾燥ユニットの側面図、図2は図1の乾燥ユ
ニットを上から見た図である。乾燥ユニットは乾燥塔1
及びサイクロン分離器2から構成されている。乾燥塔1
は円筒体3の下部に倒置円錐体4が接続している形状の
乾燥室5、倒置円錐体4の中心下部に垂直方向に取り付
けられた送入口を有する湿潤粉粒体気送管6、倒置円錐
体4の上部領域に接線方向に取り付けられた送入口を有
する加熱空気送入管7及び乾燥室上部に接線方向に取り
付けられた排出管8を有し、湿潤粉粒体気送管中に気送
ファン9が設けられている。サイクロン分離器2は一般
的な形状のもので、円筒体の下部に倒置円錐体が接続し
ている形状の分離室10、分離室の上部に接線方向に取
り付けられた送入管11、分離室の頂部から挿入された
排気管12及び分離室の底部に取り付けられた粉粒体排
出管13を有するものである。そして乾燥塔1の排出管
8はサイクロン分離器2の送入管11に接続されてい
る。
【0008】気送ファン9を起動すると、吸引された外
気又は循環空気は湿潤粉粒体気送管6の垂直方向の送入
口から乾燥室5内に送入され上昇気流となる。ファン9
の手前に設けられた湿潤粉体供給口(ホッパー)14
に、適当な湿潤粉粒体供給機、例えばスクリューフィー
ダーを用いて湿潤粉粒体を湿潤粉粒体気送管6中に連続
的に送入すると、湿潤粉粒体は気流搬送され、ファン9
の回転羽根と接触することにより破砕され、比表面積が
大きくなった状態で気流中に分散して湿潤粉粒体気送管
6の垂直方向の送入口より乾燥室5内に送入され、気流
と共に倒置円錐体の軸方向に上昇する。一方、加熱空気
送入管7から熱風を乾燥室に送入すると、加熱空気送入
管7の送入口は倒置円錐体6の上部領域に接線方向に取
り付けられているので、加熱空気は乾燥室内で旋回流と
なる。倒置円錐体部で湿潤粉粒体気送管6から吹き込ま
れる軸方向の上昇噴流と加熱空気送入管7から吹き込ま
れる旋回流により、湿潤粉粒体の粒塊はほぐされ、単粒
子が高密度で浮遊し乾燥室内に均一分散した状態を形成
しながら、乾燥室内を緩やかに上昇して出口(排出管
8)に向かう。完全にほぐされなかった粒塊は上昇速度
が緩やかになる円筒体部分から倒置円錐体部分に落下
し、再度ほぐされる。倒置円錐体部分では空気の線速度
が速く、かつ上昇気流と旋回気流が衝突する領域なの
で、粒塊をほぐす効果が高い。単粒子が高密度で浮遊し
乾燥室内に均一分散した状態となる結果、乾燥室内の湿
潤粉粒体の比表面積(被乾燥物単位重量当たりの表面
積)は接触伝熱式乾燥装置の伝熱面積の数百〜数千倍と
なる。粒子表面からの水蒸気拡散抵抗もないため、加熱
空気送入管7から吹き込まれる熱風を300℃以上にし
ても、急激に蒸発が進み、粒子表面は断熱飽和温度に保
たれ、乾燥室内温度も急激に低下する。この状況は噴霧
乾燥チャンバーの熱風吹き出し口近傍での蒸発と酷似し
ている。しかも乾燥室全領域でこの驚異的な蒸発能力を
有する点で、噴霧乾燥装置の乾燥能力を遙かに凌いでい
る。このように、オカラ乾燥を例にとれば、含水率が3
0%以上の恒率乾燥領域では、被乾燥物の温度を断熱飽
和温度以下に保ちながら、2000kcal/m3 hr
℃以上の伝熱特性を発揮する。
【0009】気流中に分散している湿潤粉粒体が高温熱
風と接触した時の粉粒体表面からの水分の蒸発は瞬時で
あり、その蒸発潜熱により熱風温度は瞬時に低下するの
で、高温(300℃以上)の熱風を使用することがで
き、素材(粉粒体)温度を低く保ちながら容積当たりの
蒸発能力を高めることを可能にする。また素材は乾燥室
内を旋回しながら緩やかに上昇するが、重力の影響によ
り微細粒子(軽い粒子)の上昇速度は速く、大径粒子
(重い粒子)のそれは遅くなる結果、乾燥室内の滞留時
間は微細粒子は短く大径粒子は長くなる。この大径粒子
の選択的遅延効果により、広い粒子径分布からなる素材
や異なる粒子径の混合素材でも、乾燥室で均一な水分の
乾燥を可能にする。しかしながら、特に熱的に敏感な被
乾燥物素材の場合、減率乾燥領域における乾燥室内温度
が100℃以下に保たれるように加熱空気の温度と送入
量を調節することが望ましい。加熱空気送入管7から吹
き込まれる熱風の許容温度は湿潤粉粒体の初期含水率と
比表面積及び平均粒子径分布などにより左右される。ま
た、異なる比重、平均粒子径分布の素材混合物の場合も
同様である。いずれにしても、当該乾燥室内の伝熱特性
は被乾燥物の物性に依存するが、本発明の乾燥室側には
律速要件は見当たらない。
【0010】気送ファンとしては、オカラなどのような
凝集性、付着性が高く、高含水率の粉粒体が付着しても
バランスを崩さず、閉塞などのトラブルの生じないオー
プン羽根(平板羽根)構造で羽根数も少ないものが適し
ている。また、洗浄を容易にするため、ケーシング全面
蓋が簡単に着脱できる構造が望ましく、材質はステンレ
ス製のものが好ましい。
【0011】初期含水率が少ない湿潤粉粒体の場合は本
発明の乾燥ユニット1段だけで乾燥処理することができ
る。効率よく乾燥できる運転条件としては乾燥ユニット
1段で20%前後の水分減量が目安とされるので、処理
される湿潤粉粒体の初期含水率によって適当段の乾燥ユ
ニットをシリーズにして連続乾燥処理装置として構成す
ればよい。80%以上の高含水率の湿潤粉粒体、例えば
オカラの場合には3段又は4段ユニットで構成するのが
望ましい。
【0012】4段の乾燥ユニットを使用する場合を図3
により説明する。図3において、1A及び2Aは第1段
の乾燥ユニット、1B及び2Bは第2段の乾燥ユニッ
ト、1C及び2Cは第3段の乾燥ユニット、1D及び2
Dは第4段の乾燥ユニットである。他の数字符号につい
ても、付記されたA、B、C、Dはそれぞれ第1段、第
2段、第3段、第4段における該当数字の機器であるを
示す。第1段の乾燥ユニットにおいて、湿潤粉粒体気送
管に供給する空気は外気でも良いが、後方の段の乾燥ユ
ニットの排気管を第1段の乾燥ユニットの乾燥塔の湿潤
粉粒体気送管に接続することにより、後方の段の乾燥ユ
ニットの排気の顕熱を有効利用することができる。同様
に、第3段以降の乾燥ユニットの排気管を第2段の乾燥
ユニットの乾燥塔の湿潤粉粒体気送管に接続することに
より、後方の段の乾燥ユニットの排気の顕熱を有効利用
することができる。図3においては、第3段の乾燥ユニ
ットの排気管12Cを第1段の乾燥ユニットの乾燥塔の
湿潤粉粒体気送管6Aに接続し、第4段の乾燥ユニット
の排気管12Dを第2段の乾燥ユニットの乾燥塔の湿潤
粉粒体気送管6Bに接続している。
【0013】以下、含水率80%前後のオカラを例とし
て説明する。例えばスクリューフィーダーのような湿潤
粉粒体供給機15から排出されたオカラは、第1段の乾
燥ユニットの乾燥塔1Aの湿潤粉粒体気送管6Aにおけ
る気送ファン9Aの手前の位置に設けられた湿潤粉粒体
供給口(ホッパー)14に供給される。このオカラは湿
潤粉粒体供給口14から進入する外気及び第3段の乾燥
ユニットの排気管12Cから循環された排気(70℃前
後)の混合ガス中に分散した状態で低温(50℃以下)
を保ちながら気送ファン9Aにより吸引され、気送ファ
ン9Aの回転羽根で破砕された後、第1段の乾燥ユニッ
トの乾燥塔1Aの乾燥室に送入され、加熱空気送入管7
Aからの高温熱風(300℃前後)と接触して含水率6
0%前後まで乾燥され、サイクロン分離器2Aで低温高
湿排気(48℃前後)と分離される。サイクロン分離器
2Aの排気は排気ファン16で吸引され、系外に放出さ
れる。第1段サイクロン分離器2Aで分離捕集された含
水率60%前後のオカラは第4段の乾燥ユニットの排気
管12Dから循環された排気(85℃前後)と第1段の
サイクロン分離器2Aからオカラと共に吸引された低温
排気の一部との混合ガス(65℃前後)中に分散した状
態で気送ファン9Bで吸引され、第2段の乾燥ユニット
の乾燥塔1Bの乾燥室に送入され、加熱空気送入管7B
からの高温熱風(300℃前後)と接触して含水率40
%前後まで乾燥され、サイクロン分離器2Bで分離捕集
される。第2段サイクロン分離器2Bの排気(52℃前
後)も排気ファン16で吸引され、系外に放出される。
第2段サイクロン分離器2Bで分離捕集された含水率4
0%前後のオカラは第2段サイクロン分離器2Bの排気
の一部と共に気送ファン9Cで吸引され、第3段の乾燥
ユニットの乾燥塔1Cの乾燥室に送入され、加熱空気送
入管7Cからの高温熱風(300℃前後)と接触して含
水率25%前後まで乾燥され、サイクロン分離器2Cで
分離捕集される。サイクロン分離器2Cの排気は前述の
ように第1段の乾燥塔の湿潤粉粒体気送管6Aを経由し
て第1段乾燥塔の乾燥室に吹き込まれて顕熱を利用され
る。第3段サイクロン分離器2Cで分離捕集された含水
率25%前後のオカラは第3段サイクロン分離器2Cの
排気の一部と共に気送ファン9Dで吸引され、第4段の
乾燥ユニットの乾燥塔1Dの乾燥室に送入され、加熱空
気送入管7Dからの高温熱風(300℃前後)と接触し
て含水率10%以下まで乾燥され、サイクロン分離器2
Dで分離される。サイクロン分離器2Dの排気は前述の
ように第2段の乾燥塔の湿潤粉粒体気送管6Bを経由し
て第1段乾燥塔の乾燥室に吹き込まれて顕熱を利用され
る。第4段サイクロン分離器2Dで分離捕集された含水
率10%以下の乾燥オカラは外気と共に気送ファン17
により吸引され、外気より冷却されながら乾燥品ホッパ
ー18に輸送され貯蔵される。符号19は乾燥品抜き出
し管である。
【0014】複数段ユニットで構成される本発明装置で
高含水率湿潤粉粒体を効率よく乾燥するために、粒塊を
多く含み、重く動きの悪い初期投入湿潤粉粒体を第1段
乾燥塔倒置円錐体部と円筒体下部で活発に運動させ、滞
留箇所を作らないことが重要なポイントである。第1段
ユニットに吹き込まれる湿潤粉粒体の気送空気量を多め
にすることは、この目的に叶うと同時に、一部凝集粒塊
の残る第1段乾燥ユニットの乾燥塔下部の温度を低く保
つ目的にも叶う方法である。最終段乾燥ユニットに吹き
込まれる被乾燥物の含水率は低く、減率乾燥領域になる
ので、混合熱風温度(気送用空気と熱風の混合温度)を
下げると共に、排気温度を高めにして、乾燥能力を確保
するのが合理的な運転方法である。
【0015】
【発明の効果】流動性が良い粉粒体はもとより、高含水
率で凝集性、付着性が高い湿潤粉粒体でも、高温熱風で
効率よく小さな乾燥室容積で乾燥することができるばか
りでなく、被乾燥物温度を低く保ったまま短時間(数秒
〜数十秒)で乾燥することができるので、熱的に敏感な
被乾燥物素材でも、焦げはもちろん、変色や熱変性など
の品質劣化を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥ユニットの側面図である。
【図2】図1の乾燥ユニットを上から見た図である。
【図3】4段の乾燥ユニットを直列に接続した図であ
る。
【符号の説明】
1 乾燥塔 2 サイクロン分離器 3 円筒体 4 倒置円錐体 5 乾燥室 8 排出管 6 湿潤粉粒体気送管 7 加熱空気送入管 9 気送ファン 10 分離室 11 送入管 12 排気管 13 粉粒体排出管 14 湿潤粉粒体供給口 15 湿潤粉粒体供給機 16 排気ファン 17 乾燥品気送ファン 18 乾燥品ホッパー 19 乾燥品抜き出し管
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 湿潤粉粒体の気流乾燥装置及び
気流乾燥方法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の下部に倒置円錐体が接続してい
    る形状の乾燥室、倒置円錐体の中心下部に垂直方向に取
    り付けられた送入口を有する湿潤粉粒体気送管、倒置円
    錐体の上部領域に接線方向に取り付けられた送入口を有
    する加熱空気送入管及び乾燥室上部に接線方向に取り付
    けられた排出管を有し、湿潤粉粒体気送管中に気送ファ
    ンが設けられている乾燥塔、ならびに送入管、排気管及
    び粉粒体排出管を有するサイクロン分離器の組合せより
    なり、乾燥塔の排出管がサイクロン分離器の送入管に接
    続されている乾燥ユニットを構成要素として有すること
    を特徴とする湿潤粉粒体の気流乾燥装置。
  2. 【請求項2】 複数段の乾燥ユニットを有し、前の段の
    乾燥ユニットのサイクロン分離器の粉粒体排出管が後の
    段の乾燥ユニットの乾燥塔の湿潤粉粒体気送管の気送フ
    ァンの手前に接続されている請求項1に記載の気流乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】 複数段の乾燥ユニットを有し、後方の段
    の乾燥ユニットの排気管が前方の段の乾燥ユニットの乾
    燥塔の湿潤粉粒体気送管に接続されている請求項2に記
    載の気流乾燥装置。
  4. 【請求項4】 円筒体の下部に倒置円錐体が接続してい
    る形状の乾燥室、倒置円錐体の中心下部に垂直方向に取
    り付けられた送入口を有する湿潤粉粒体気送管、倒置円
    錐体の上部領域に接線方向に取り付けられた送入口を有
    する加熱空気送入管及び乾燥室上部に接線方向に取り付
    けられた排出管を有し、湿潤粉粒体気送管中に気送ファ
    ンが設けられている乾燥塔、ならびに送入管、排気管及
    び粉粒体排出管を有するサイクロン分離器の組合せより
    なり、乾燥塔の排出管がサイクロン分離器の送入管に接
    続されている乾燥ユニットを構成要素として有する気流
    乾燥装置を使用し、気送ファンの手前で湿潤粉粒体気送
    管中に湿潤粉粒体を投入し低温空気により気送して乾燥
    室内に送入すると共に、加熱空気を加熱空気送入管より
    乾燥室内に送入し、恒率乾燥領域における乾燥室内の粒
    子温度が断熱飽和温度以下に保たれるように加熱空気の
    温度と送入量を調節することを特徴とする気流乾燥方
    法。
  5. 【請求項5】 低温空気温度が100℃以下、加熱空気
    温度が200度以上である請求項4に記載の気流乾燥方
    法。
JP10045826A 1998-02-26 1998-02-26 湿潤粉粒体の気流乾燥装置及び気流乾燥方法 Pending JPH11248351A (ja)

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