JP4545597B2 - 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法 - Google Patents

可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4545597B2
JP4545597B2 JP2005006551A JP2005006551A JP4545597B2 JP 4545597 B2 JP4545597 B2 JP 4545597B2 JP 2005006551 A JP2005006551 A JP 2005006551A JP 2005006551 A JP2005006551 A JP 2005006551A JP 4545597 B2 JP4545597 B2 JP 4545597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin foam
face material
sieve
flexible
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005006551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006192702A (ja
Inventor
寿 三堀
積 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Construction Materials Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Construction Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Construction Materials Corp filed Critical Asahi Kasei Construction Materials Corp
Priority to JP2005006551A priority Critical patent/JP4545597B2/ja
Publication of JP2006192702A publication Critical patent/JP2006192702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4545597B2 publication Critical patent/JP4545597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

本発明は、可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体とを分離する方法に関するものである。
フェノール樹脂発泡体のような可撓性面材付き樹脂発泡体は、芯材である樹脂発泡体の両面に、表被材として面材が直接接着した構成となっている。本出願人による特開2004−323537号に示されたフェノール樹脂発泡体廃材から面材を取り除いて、芯材であるフェノール樹脂発泡体を回収してリサイクル化を行う等の再利用にあたっては、芯材であるフェノール樹脂発泡体のみを回収できるような効率的な、面材と樹脂発泡体の分離技術が必要とされる。
樹脂発泡体を回収してリサイクル化を行う場合、樹脂発泡体部に僅かに面材が混入することは、リサイクルの用途や成型法によっては、大きな問題にはならない場合もあるが、通常品と同等レベルの製品化を行う場合などにおいては、製造工程の各種機器や配管滞留部に詰まりを起こしたりすることが懸念される。また、回収する樹脂発泡体の純度を高める意味からも、可能な限り面材の混入を少なくすることが望ましい。また逆に面材を再利用する場合においては、樹脂発泡体の混入をなるべく少なくする必要がある。
また、面材付きフェノール樹脂発泡体の廃材について面材と樹脂発泡体の分離を行う場合、その大きさや形状は様々であるが、分離装置に対して所定サイズのものであればどのような大きさや形状の廃材でも、容易に安定的に、面材と樹脂発泡体とを分離できることが必要となる。
人手により面材と樹脂発泡体を分離することも可能であるが、面材付き発泡体の廃材が様々な大きさや形状を有すること、及び作業性や省人化を考えると、効率的であるとはいえず、機械による面材分離の自動化技術が求められている。
芯材に接着した表被材である面材を、芯材から除去する技術に関しては各種の報告がなされている。特開平9−165244号では、石膏ボードのリサイクル化技術が紹介されており、この中で回転ボールミル等の粉砕エネルギーを規定した粉砕機を使用することで、表被材である木質繊維分の混入を一定量以下に抑えた粉砕方法が提案されているが、石膏ボードのリサイクル化に限定した粉砕方法に関する技術である。また、特開2002−307437号では、金属建築用の廃材から金属薄板と断熱材、石膏ボードを分別可能な金属薄板巻取装置が紹介されているが、所定の大きさを有する金属建築材の金属板の剥離技術であり、不定形かつ種々の大きさの表被材付き芯材を剥離する上では効率的といえない。一方、特開2003−94027号では、電離放射線硬化収縮性と粘着性を有する粘着材層を設けることで、廃棄時に電離放射線を照射して化粧シートと基材間の粘着力を低減せしめ、分離する技術も提案されているが、特殊な接着剤を用いることが前提となってしまい、分野が限定されてしまう。
特開平9−165244号公報 特開2002−307437号公報 特開2003−94027号公報
本発明は、可撓性面材付き樹脂発泡体の形状にとらわれることなく、可撓性面材付き樹脂発泡体から可撓性面材と樹脂発泡体を効率的に分離しようとするものである。即ち本発明は、可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体を、効率的に分離する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、粉砕よりもむしろ面材と樹脂発泡体の二つの材質の破壊特性の違いを利用して、二種の異なる材料を分離する検討を進め、その結果、回転ボールミルを利用することで、可撓性面材付き樹脂発泡体から可撓性面材と樹脂発泡体とを効率的に分離できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
[1]樹脂製の不織布、樹脂製の織布、ガラス繊維不織布、または紙質からなる可撓性面材付きのフェノール樹脂発泡体からなる樹脂発泡体を予め圧縮減容処理してから、回転ボールミルを用いて粗粉砕し、次いで篩分けすることにより可撓性面材と樹脂発泡体とを分離することを特徴とする可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法、
[2]前記樹脂製の不織布、または前記樹脂製の織布がポリエステル、ポリプロピレン、またはナイロン、からなる[1]に記載の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法、である。
本発明によって、可撓性面材付き樹脂発泡体から可撓性面材と樹脂発泡体を効率的に分離することができる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明において可撓性面材付き樹脂発泡体の樹脂発泡体としては、フェノール樹脂発泡体、硬質ウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体等が挙げられる。
可撓性面材とは、主成分がポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等からなる樹脂製の不織布及び織布、または、ガラス繊維不織布、あるいは水酸化カルシウム紙、水酸化アルミニウム紙、珪酸マグネシウム紙等の無機物質からなる紙、クラフト紙のような紙質からなり、芯材である樹脂発泡体の表裏面に接着した面材のことであり、通常ロール状の形態で提供されている。特にポリエステル面材、ポリプロピレン面材、ナイロン面材、紙質面材が、経済性の観点、面材と樹脂発泡体の二つの材質の破壊特性の差からの面材と樹脂発泡体を分離するにあたって好ましい。更に、これらの主成分の他に難燃剤等の添加剤を混練したものを用いても構わない。なお、可撓性面材付き樹脂発泡体の面材と芯材である樹脂発泡体との接着方法は特に限定されるものではなく、芯材である樹脂発泡体が面材表面で熱硬化する際の自己固着力によるものやエポキシ樹脂等の接着剤を使用したものでも構わない。
なお、本発明で分離する可撓性面材付き樹脂発泡体の大きさは、回転ボールミルの投入口より投入され、排出口より排出される大きさであれば、特に制限されないが、分離回収する樹脂発泡体に面材が混入しないようにする為には、面材が篩目(目開き)を通過しないよう、篩目サイズ以上の大きさであることが必要である。また、その形状も特に限定されるものではないし、大きなものは破断すればよい。更に、一般に分離する可撓性面材付き樹脂発泡体は工場で発生する不良品や端材、使用済み回収品等の廃材が用いられるが、この可撓性面材付き樹脂発泡体の廃材は、低密度であるが故に、広大な保管場所を必要とするので、予め厚み方向に減容処理してから面材の分離処理をしても構わない。
回転ボールミルとは、転動ボールミルとも呼ばれる一般的な粉砕機のことであり、その媒体であるボールやミルの材質は特に限定されない。回転ボールミル内に投入された面材付き樹脂発泡体の芯材部分は、ボールの衝突により、破壊されると同時に面材から分離され、粒度の粗い粗粉となる。一方、面材は、材質の特性上、芯材の樹脂発泡体より破壊され難い為、ほぼそのままの形状を保つので、篩などを使用し分別することにより面材は篩上に残り、芯材である樹脂発泡体は粗い粉として篩下に分離できる。
なお、回転ボールミルを連続的に分離処理を行うには、樹脂発泡体の自動投入装置及び回転ボールミル内で分離された樹脂発泡体粗粉や面材の排出を行う為に吸引排出する構造にすることが望ましいが、バッチ式としミルの下部より断続的に排出させても構わない。なお、排出品は、振動篩等で面材及び樹脂発泡体の一部を篩上側に、樹脂発泡体粗粉砕物を篩下側に分別することができる。
回転ボールミルの回転数を上げる等の過粉砕側条件にすると芯材である樹脂発泡体の回収率は向上するが、可撓性面材がボールによりダメージを受けて、面材に無数の穴が開いたり、毛羽立ち、繊維状もしくは小片状となり発泡体粗粉に面材が混入する。面材が繊維状もしくは小片状となり、樹脂発泡体粗粉中に混入すると、純度の高い樹脂発泡体粗粉が得られないだけでなく、樹脂との混練を前提とした樹脂発泡体粗粉のリサイクル再利用を行う場合等、用途によっては、製造工程での問題を引き起こす原因にもなり、また物性面でも悪影響を与える事になるため、望ましくない場合もある。一方、回転ボールミルの粉砕条件が十分でないと、面材と樹脂発泡体が完全に分離せず、面材側に樹脂発泡体が付着して残り、回収率が低下する。よって、目的及び面材付き樹脂発泡体の特性に応じて、適宜、ボールミルの運転条件を調整することが望ましいといえる。
なお、回転ボールミル以外にも種々の装置にて、可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体の分離を試みた。例えば、一般的な二軸スクリュー式の石膏ボード分別機を利用した際には、樹脂発泡体部の回収率が向上せず、また、面材破れや毛羽立ちにより、繊維状もしくは小片状となり、樹脂発泡体への面材繊維の混入が多く見受けられ、適していない。
また、振動ボールミルや振動ロッドミルを使用した場合には、樹脂発泡体部の回収率は良好であったものの、面材のダメージが大きく、樹脂発泡体への面材繊維の混入が多く見受けられ、適していない。
回転ボールミルを利用することで、可撓性面材付き樹脂発泡体から可撓性面材を効率的に分離することが可能となる。
以下、実施例、比較例により説明する。
次に樹脂発泡体の回収率、及びその回収粗粉の評価方法に関して説明する。
可撓性面材付き樹脂発泡体の密度は、20cm角の不織布面材付き樹脂発泡体を試料とし、この試料の面材、サイディング材を取り除いて重量と見かけ容積を測定して求めた値であり、JIS−K−7222に従い測定した。また、必要に応じて減容操作を行う場合でも、以下の記述の密度は減容前の値を、小数点以下を四捨五入して整数値として示すものとする。
樹脂発泡体の回収率を測定する際には、四辺形状のものに限定して評価を行う。そして樹脂発泡体の回収率は、以下のように定義した。可撓性面材付き樹脂発泡体の大きさは、樹脂発泡体と面材が付着した状態で、付着面材の片側表面積が900mm以上(表裏両表面積で1800mm以上)かつ短辺が30mm以上である四辺形状のものに限定し、予め、所定量の樹脂発泡体片について、面材比率を求めておく。すなわち、面材付き樹脂発泡体の回転ボールミル処理品とは別に、面材付き樹脂発泡体の試料を準備して、所定量の樹脂発泡体片の重量をW1(g)、その樹脂発泡体片から手及びヘラ等で丁寧に分離した全ての面材の重量をW2(g)とすると、面材比率rは、
r=W2/W1
となる。この樹脂発泡体から分離した面材は、面材内部に樹脂が浸透付着していても構わないものとする。
次に、面材付き樹脂発泡体試料を回転ボールミルにて所定条件で処理し、その排出品を目開き10mmの振動篩で篩分けを行った際の篩上量をW3(g)、篩下量をW4(g)とすると、その回収率(R;重量%)は、
R=W4/{(W3+W4)*(1−r)}*100
と定義する。
樹脂発泡体回収粗粉の嵩密度は、JIS−K−6911に従い測定した。
[実施例1]
ポリエステル不織布面材を使用している厚み40mm(910×1820mm)のフェノール樹脂発泡体(旭化成建材(株)製、ネオマフォーム、密度27kg/m)を、ロール式圧縮機(上下ロール2段圧縮式)で厚さが10〜20mmになるように減容し、50〜100×90〜110mmに四辺形状に切出し、そのうち150gを回転ボールミルへ投入し、3分後に全量取り出し、目開き10mmの振動篩で篩い分けした。
回転ボールミルは以下に示す回転ボールミルにて実施した。
回転ボールミル:入江商会(株)製、直径300mm×300mm、投入口径180mm、
粉砕媒体:材質SUS304ボール、ボール径31.8mm、ボール充填量7体積%、
回転架台:入江商会(株)製卓上型ボールミルV−2M、回転数85rpm
篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例2]
回転ボールミルの回転数を60rpmとする以外は実施例1と同様に行った。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例3]
試料を回転ボールミル投入後、10分後に取り出す以外は実施例1と同様に行った。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例4]
紙質面材を使用している、厚み25mmのフェノール樹脂発泡体(日東紡(株)製、ファイアロック スーパーフォーム)を使用する以外は実施例1と同様に行った。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例5]
試料を回転ボールミル投入後、10分後に取り出す以外は実施例4と同様に行った。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例6]
ポリエステル不職布面材を使用している厚み40mm(910×1820mm)のフェノール樹脂発泡体(旭化成建材(株)製、ネオマフォーム、密度27kg/m)を、ロール式圧縮機(上下ロール2段圧縮式)で厚さが10〜20mmになるように減容し、50〜100×90〜110mmに四辺形状に切出し、60kg/hrの供給量にて回転ボールミルへ人手で投入し、連続排出できるように吸気ファンとサイクロンを配し吸込み風速を6m/secとして、10分間運転した。サイクロン下流側に排出品受け袋を配して、そこに得られた試料について、目開き10mmの振動篩装置で篩い分けを行った。
回転ボールミルは以下に示す回転ボールミルにて実施した。
連続吸引排出式回転ボールミル:乾式、直径600mm×1000mm、投入口径200mm、回転数18rpm、
粉砕媒体:材質カーボンスチール、ボール径30mm、ボール充填量10体積%
篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[実施例7]
厚み60mmの試料を10〜20mmになるように減容し、かつボールミルの回転数を13rpmとする以外は、実施例6と同様に行った。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[比較例1]
ポリエステル不織布面材を使用している厚み20mm(910×1820mm)のフェノール樹脂発泡体(旭化成建材(株)製、ネオマフォーム、密度27kg/m)を、ロール式圧縮機(上下ロール2段圧縮式)で厚さが10〜20mmになるように減容し、90〜100×255〜265mmに四辺形状に切出し、75kg/hrの供給量にて二軸スクリュー式分別装置の一次破砕機へ人手で投入し、16分間運転した。トロンメルにて分別された篩上側及び篩下側の排出品を各々袋受けした。
二軸スクリュー式分別装置は以下に示すような、投入から分別、選別、排出機能を備えた、一般的な二軸スクリュー式石膏ボード分別装置(一次破砕された石膏ボードに、パドルシャフトによって叩く、揉みほぐす等の作用を加え、紙から石膏粉を分離する装置)を利用した。
一次破砕機:二軸破砕機、二次破砕機:二軸ロータ(180rpm固定)、微粉砕機:二軸溝付ロールで圧縮粉砕、分別機:トロンメル(目開き10mmのパンチングメタル)、排出コンベア:一軸スクリュー式
篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[比較例2]
ポリエステル不織布面材を使用している厚み35mm(910×1820mm)のフェノール樹脂発泡体(旭化成建材(株)製、ネオマフォーム、密度27kg/m)を、ロール式圧縮機(上下ロール2段圧縮式)で厚さが10〜20mmになるように減容し、30〜40×90〜100mmに四辺形状に切出し、9kg/hrの供給量にて振動ロッドミルへ人手で投入し、5分間運転した。袋受けした排出品を、目開き10mmの振動篩で篩い分けした。振動ロッドミルは以下に示す連続式振動ロッドミル(直径220×1000mm)を利用した。
連続式振動ロッドミル:振動数1000cpm、全振幅9.5mm
粉砕媒体:SSロッド(直径30×500mm)、充填率60体積%
篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
[比較例3]
試料を6kg/hrの供給量にて振動ロッドミルへ人手で投入し、7分間運転する以外は、比較例2と同様に行った。袋受けした排出品を、目開き10mmの振動篩で篩い分けした。篩上重量と篩下重量を把握し、篩下の樹脂発泡体粗粉の回収率及び嵩密度、篩上における面材の状態を表1に示す。
二軸スクリュー式分別装置を利用した際には、樹脂発泡体部の回収率が向上せず、また、面材破れや毛羽立ちにより、繊維状もしくは小片状となり、樹脂発泡体への面材繊維の混入が多く見受けられた。
また、振動ロッドミルを使用した場合には、樹脂発泡体部の回収率は良好であったものの、面材のダメージが大きく、樹脂発泡体への面材繊維の混入が多く見受けられた。
これらを総合的に評価して、回転ボールミルが、可撓性面材付き樹脂発泡体から可撓性面材を分離するのに最も適していることがわかる。
Figure 0004545597
本発明は可撓性面材付き樹脂発泡体のリサイクルプロセスで好適に利用できる。

Claims (2)

  1. 樹脂製の不織布、樹脂製の織布、ガラス繊維不織布、または紙質からなる可撓性面材付きのフェノール樹脂発泡体からなる樹脂発泡体を予め圧縮減容処理してから、回転ボールミルを用いて粗粉砕し、次いで篩分けすることにより可撓性面材と樹脂発泡体とを分離することを特徴とする可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法。
  2. 前記樹脂製の不織布、または前記樹脂製の織布がポリエステル、ポリプロピレン、またはナイロン、からなる請求項1記載の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法。
JP2005006551A 2005-01-13 2005-01-13 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法 Active JP4545597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006551A JP4545597B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006551A JP4545597B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006192702A JP2006192702A (ja) 2006-07-27
JP4545597B2 true JP4545597B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=36799137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005006551A Active JP4545597B2 (ja) 2005-01-13 2005-01-13 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4545597B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5579529B2 (ja) * 2010-08-03 2014-08-27 旭化成建材株式会社 面材分離装置、面材分離システム、及び面材分離方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5780020A (en) * 1980-11-07 1982-05-19 Toshiyuki Nakajima Reclamation of copper laminate board
JPH03118883A (ja) * 1989-09-29 1991-05-21 Kumi Kasei Kk 不織布が積層されている合成樹脂基材の粉砕分離によるリサイクル成品の製造工程における繊維屑の堆積防止方法及びその装置
JPH06190828A (ja) * 1992-10-19 1994-07-12 Davidson Textron Inc 水簸機を使用しての混合トリム廃棄材からのpvc及びウレタンフォームの回収方法
JPH07144324A (ja) * 1993-11-25 1995-06-06 Tanazawa Hatsukoushiya:Kk フェノール樹脂成形材料
JPH1148246A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂材積層物の分離分別装置
JPH11286018A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂材積層物の分離分別装置
JPH11320558A (ja) * 1998-03-18 1999-11-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱硬化性樹脂の粉砕方法
JP2000103902A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Miyaso Chemical Kk 不飽和ポリエステル樹脂の合成方法および装置
JP2000294919A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 廃プリント基板からの電子部品分離方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5780020A (en) * 1980-11-07 1982-05-19 Toshiyuki Nakajima Reclamation of copper laminate board
JPH03118883A (ja) * 1989-09-29 1991-05-21 Kumi Kasei Kk 不織布が積層されている合成樹脂基材の粉砕分離によるリサイクル成品の製造工程における繊維屑の堆積防止方法及びその装置
JPH06190828A (ja) * 1992-10-19 1994-07-12 Davidson Textron Inc 水簸機を使用しての混合トリム廃棄材からのpvc及びウレタンフォームの回収方法
JPH07144324A (ja) * 1993-11-25 1995-06-06 Tanazawa Hatsukoushiya:Kk フェノール樹脂成形材料
JPH1148246A (ja) * 1997-07-31 1999-02-23 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂材積層物の分離分別装置
JPH11320558A (ja) * 1998-03-18 1999-11-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱硬化性樹脂の粉砕方法
JPH11286018A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Honda Motor Co Ltd 合成樹脂材積層物の分離分別装置
JP2000103902A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Miyaso Chemical Kk 不飽和ポリエステル樹脂の合成方法および装置
JP2000294919A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 廃プリント基板からの電子部品分離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006192702A (ja) 2006-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5251827A (en) Process for separating fibres from composite materials
US5535945A (en) Carpet recycling process and system
JP4035980B2 (ja) タイルカーペットの樹脂材料分離方法
JPH0663941A (ja) リサイクルすべき複合部材の異なるプラスチツクを解体して純粋な種類に分離する方法
US5785259A (en) Process for regenerating laminated thermoplastic molded resin articles and apparatus for regenerating the same
JP3682553B2 (ja) 積層体の分離方法
JP5681317B1 (ja) 再生粉と再生繊維の製造方法
US2126672A (en) Process for separating fiber from rubber
JP4545597B2 (ja) 可撓性面材付き樹脂発泡体の可撓性面材と樹脂発泡体との分離方法
JP2006272241A (ja) 塩化ビニル樹脂系壁紙からの紙成分および塩化ビニル成分の分離回収方法ならびに再生塩化ビニル樹脂
JP2003320532A (ja) 自動車用内装材の樹脂材料分離方法
JP2009050757A (ja) 粉体化装置、及び、処理システム
JP2003071839A (ja) 複合素材の分離方法、この方法により分離された繊維、樹脂およびこの繊維、樹脂を用いた成形品
EP0633110A1 (en) Process for separating fibres from composite materials
JP2005262093A (ja) 廃製品から分離回収された、再生繊維と再生樹脂の製造方法
JP3259223B2 (ja) 石膏ボード分別機
JP3344709B2 (ja) 廃家電品の破砕装置および破砕方法
JP2004313896A (ja) 石膏ボードの分別処理方法及び分別処理装置
CN211246893U (zh) 一种金属辅料混合材料的分离提纯装置
JP2001334168A (ja) 繊維材の回収方法
JP2010221128A (ja) パチンコ機用前面ガラスの処理装置
JP4913840B2 (ja) 再生樹脂層/繊維層複合材料の製造方法、製造装置および粉状物製造装置
CN110721797A (zh) 一种金属辅料混合材料的分离提纯装置
JPH05146703A (ja) 廃家電品の破砕装置
JP4344182B2 (ja) 再生樹脂層/繊維層複合材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4545597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150