JP4544428B2 - テープ継足し装置及びテープ継足し方法 - Google Patents
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Description
概略的には、図4に示されるように、所定長さだけ電子部品が固定されたテープ10が巻き付けられたリール12が、実装機14のフィーダ16にセットされ、フィーダ16から、必要量のテープが実装機14に供給される。
ところで、リール12に巻き付けられたテープ10の長さは有限であることから、フィーダ16から実装機14に対し電子部品を途切れることなく供給するためには、リール12から全てのテープ10が送り出された時点で、空となったリール12をフィーダ16から取り外し、リール12から離れてフィーダ16に拘束された状態となった、先行するテープの最後尾10aに、新リール18(テープ未使用のリール)のテープの先端部10bを連結し、新リール18をフィーダ16にセットする必要がある。
一方、テープ端部の検知装置を設置することとすれば、作業者はテープ残量の確認作業に追われることはなく、リール12のテープ残量を正しく把握することが可能となるが、テープ残量の検知装置の設置することに起因するコストの増加を避けることはできない。また、リール12のテープ残量を正しく把握することが出来ても、リールの交換及びテープの連結作業を適切なタイミングで行うために、リール12が空になる少し前から全てのテープ10が送り出されるまでの間、作業者はフィーダ16の前で待機している必要があり、作業効率の低下を招くといった不具合が指摘されていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、テープの継足し作業における作業効率を向上させ、なおかつ、テープの連続供給を可能とし、実装作業の高効率化を図ることにある。
したがって、リールからテープが引き出され、引き出されたテープがテープ供給装置のテープフィーダに拘束された状態を維持したまま、テープの未供給部分を新リールに巻き取り、新リールのテープを先行するテープに継足すことが可能となる。そして、新リールをテープ供給装置のテープフィーダにセットすることで、テープの供給を停止することなく、テープの継足しを行うことが可能となる。
又、新リールのテープと、テープ保持部に溜め置かれたテープの末端同士を連結し、載置部をリールのテープ巻き取り方向へと回転させて、新リールをテープ巻き取り方向に回転させることにより、テープ保持部に溜め置かれたテープの未供給部分を、新リールに巻き取る際には、弛んだ巻き状態を維持して環状溝に溜められたテープの未供給部分が、テープの末端同士の連結部分を先頭に、載置部を取囲む円錐状の降り傾斜面を滑り上がって行くことで、巻きほどかれたテープが絡むことなく、確実に新リールへと巻き取ることが可能となる。
又、新リールのテープと、テープ保持部に溜め置かれたテープの末端同士を連結し、載置部をリールのテープ巻き取り方向へと回転させて、新リールをテープ巻き取り方向に回転させることにより、テープ保持部に溜め置かれたテープの未供給部分を、新リールに巻き取る際には、弛んだ巻き状態を維持して環状溝に溜められたテープの未供給部分が、テープの末端同士の連結部分を先頭に、載置部を取囲む円錐状の降り傾斜面を滑り上がって行くことで、巻きほどかれたテープが絡むことなく、確実に新リールへと巻き取ることが可能となる。
載置部26は、回転機構30により回転駆動される、円盤状の回転プレート32の中央部に、リール12の中心孔と係合する位置決めピン34が突出したものである。位置決めピン34にはリブ34a突出し、このリブ34aがリールの中心孔に形成されたキー溝に係合することで、位置決めピン34に対するリール12の回転止めが施される。なお、リールの中心孔と位置決めピン34との係合状態は、単に位置決めピン34がリール12の中心孔に挿し込まれた状態となることから、リール12は、載置部26に対し、着脱自在に載置されるものである。
又、有底円筒状部材48の円筒壁48aには、環状溝44に溜め置かれたテープ10の浮き上がりを防止する、浮き上がり防止バー52が設けられている。この浮き上がり防止バー52は、環状溝44上方への突出量を調整することが可能であり、テープ10の浮き上がりが発生し易いテープ端部同士の連結作業の際に(後述する)、浮き上がり防止バー52を環状溝44の上方へと突出させるものである。
(1)リール12のテープ残量が40%程度になった状態(リール12に巻き付けられたテープ全長の40%程度の未供給部分が残った状態)で、テープ10が引き出された状態にあるリール12を、テープ供給装置のテープフィーダ16から取外す(図2(a)参照。)。かかる作業をテープ残量が40%程度になった状態で行うのは、新リール18のテープ巻き代に巻くことが可能なテープ長さを考慮したものである。
(2)リール12を載置部26(回転プレート32及び位置決めピン34)にセットする(図2(a)参照。)。リール12から引き出されたテープ10は、テープ継足し作業の全工程に渡り、テープフィーダ16に拘束された状態にあるので、テープフィーダ16とリール12とをつなぐテープ10は、環状溝44を構成する有底円筒部材48の、円筒壁48aに形成された切欠き50(図1(a)参照)を通過するように、セットされる。そして、ハンドル36を操作して、載置部26をテープ巻き取り方向と逆方向Aへと回転させて(図2(b)参照)、リールに巻き取られたテープの未供給部分を巻きほどく。そして、テープ10の未供給部分を巻きほどいた状態で、リール12の周囲の環状溝44に、一時的に溜め置く。この状態で、載置部26上の空のリール12(旧リール)を、新リール18に交換する(図2(c)参照)。
(4)ハンドル36を操作して載置部26をテープ巻き取り方向Bへと回転させて(図2(d)参照)、新リール18をテープ巻き取り方向Bに回転させることにより、環状溝44溜め置かれたテープ10を、全て新リール18に巻き取る。
(5)新リール18をテープフィーダ16にセットする(図2(e)参照)。
以上の手順を以って、テープ供給装置によるリールからのテープ供給中における、テープの継足作業が完了する。
まず、本発明の実施の形態によれば、載置部26にリール12を載置して、回転機構28により載置部26をリール12のテープ巻き取り方向と逆方向(A)へと回転させて、リール12に巻き取られたテープ10の未供給部分を巻きほどく。そして、テープ保持部30によって、テープ10の未供給部分を、巻きほどかれた状態でリール12の周囲に一時的に溜め置き、リール12(旧リール)を新リール18に交換する。続いて、新リール18のテープ10の先端部10bと、テープ保持部に溜め置かれたテープ10の最後尾10a同士を連結する。その後、回転機構28により載置部26をリールのテープ巻き取り方向Bへと回転させて、新リール18をテープ巻き取り方向(B)に回転させることにより、テープ保持部30に溜め置かれたテープ10の未供給部分を、新リール18に巻き取ることができる。
したがって、リール12からテープ10が引き出され、引き出されたテープ10がテープ供給装置のテープフィーダ16に拘束された状態を維持したまま、テープの未供給部分を新リール18に巻き取り、新リール18のテープを先行するテープに継足すことが可能となる。そして、新リール18をテープ供給装置のテープフィーダ16にセットすることで、テープの供給を停止することなく、テープの継足しを行うことが可能となる。
一方、新リール18をテープ巻き取り方向Bに回転させることにより、テープ保持部30に溜め置かれたテープの未供給部分を、新リール18に巻き取る際には、弛んだ巻き状態を維持して環状溝44に溜められたテープ10の未供給部分が、テープの末端10b、10a同士の連結部分を先頭に、載置部26を取囲む円錐状の降り傾斜面44aを滑り上がって行くことで、巻きほどかれたテープが絡むことなく、確実に新リール18へと巻き取られる。
なお、本実施の形態では、降り傾斜面44aの傾斜角度θを80°とすることで、上記機能が最も効果的に発揮されることが確認されたが、適宜必要な傾斜角度θを与えることが望ましい。
更に、本発明の実施の形態では、SMTに用いられるテープの継足し装置及びテープ継足し方法を例示して説明したが、ゴムホース、ロープ等リールに巻き取られて取扱われる他の物を連続供給するための継足し装置、継足し方法として、広く応用することが可能である。
Claims (2)
- リールからテープを引き出して供給するテープ供給装置のテープ継足し装置であって、
テープが引き出され、該引き出されたテープがテープ供給装置のテープフィーダに拘束された状態にあるリールを、着脱自在に載置する載置部と、
該載置部を前記リールのテープ巻き取り方向及びその逆方向に回転させる回転機構と、
該回転機構によって、前記載置部に載置されたリールがテープ巻き取り方向と逆方向に回転することにより、前記リールから巻きほどかれるテープの未供給部分を、巻きほどかれた状態で前記リールの周囲に一時的に溜める、前記載置部を取囲む円錐状の降り傾斜面を構成面とする環状溝を備えたテープ保持部と、を有することを特徴とするテープ継足し装置。 - テープ供給装置によるリールからのテープ供給中におけるテープ継足し方法であって、
テープが引き出された状態にあるリールを、テープ供給装置のテープフィーダから取外すステップと、
該リールをテープ巻き取り方向と逆方向へと回転させて、リールに巻き取られたテープの未供給部分を巻きほどくステップと、
前記テープの未供給部分を巻きほどいた状態で、前記リールの周囲を取囲む円錐状の降り傾斜面を構成面とする環状溝に一時的に溜め置くステップと、
前記リールを新リールに交換するステップと、
該新リールのテープと前記溜め置かれたテープの末端同士を連結するステップと、
前記新リールをテープ巻き取り方向に回転させて、前記溜め置かれたテープを前記円錐状の傾斜面を利用して前記新リールに巻き取るステップと、
前記新リールを前記テープフィーダに装着するステップとを含むことを特徴とするテープ継足し方法。
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JPS62200655U (ja) * | 1986-06-10 | 1987-12-21 | ||
JPH0718717U (ja) * | 1993-09-10 | 1995-04-04 | 裕子 中村 | 包帯巻取機 |
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