JP4544291B2 - フォーカス制御装置、フォーカス制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、断面形状を凸状又は凹状に変形可能に構成された変形ミラーを用いて焦点距離を変化させるように構成された撮像装置について、フォーカス制御を行うフォーカス制御装置とその方法に関する。
特開2004−170637号公報
従来、動画像の撮像記録を行うビデオカメラ装置では、オートフォーカスにあたり、山登り法による合焦点の探索を行うことが一般的となっている。このように合焦点の探索手法に山登り法が採られる場合は、撮像記録中においてもフォーカス点を前後に動かして合焦点を探索するようにされるため、撮像記録中に焦点がぼやけてしまうといった問題が生じる。特に、ビデオカメラ装置を三脚などに固定して被写体を撮像記録する場合には、被写体との距離が変化していないにも関わらず焦点がぼやけてしまうといったことがあり、特に不自然さが目立つ。
一方で、現状では、フォーカスレンズをモータ駆動して焦点の設定を行うようにされるのが一般的であるが、上記のように撮像記録中も合焦点を探索するようにされていることで、記録データとしてモータの駆動音が収録されてしまうといった問題もある。
ここで、後者のモータ駆動音の問題の解決を図ることのできる技術として、上記特許文献1には、フォーカシングデバイスとして変形ミラーを用いる構成が記載されている。
この特許文献1に記載の発明では、撮像光学系中に、ミラー面を凹状に変形させることで焦点の調整を行う変形ミラー(形状可変ミラー)が備えられている。この変形ミラーは、ミラー面としてのアルミ等がコーティングされた薄膜と、該薄膜の裏側に対向するようにして設けられた電極が備えられる。ミラー駆動時には、上記電極を通電することで、グランド接続された上記アルミ等と該電極との間に電位差を与え、これにより生じるクーロン力により上記薄膜を上記電極側に引き寄せることで、上記薄膜(ミラー面)を凹状に変形させる。このミラー面の変形により、焦点の調整を行うことができる。
このような変形ミラーを用いれば、フォーカスレンズをモータ駆動する場合のような駆動音の問題の解決を図ることができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明を適用したとしても、合焦点探索に山登り法を採用する以上、探索過程における焦点ボケの状態が記録されてしまうことの解決を図ることはできない。そもそも、この特許文献1に記載の発明では、静止画像の記録用途のみを想定したものであり、山登り法による合焦点探索を行ったとしても、記録されるは合焦後の画像のみとなることから、動画像を記録する場合のように焦点ボケの状態が記録されてしまうとった問題は生じないことになる。
本発明では、動画像の記録を行うシステムにおいて、特に山登り法による合焦点の探索に伴う焦点ボケの状態が記録されてしまうことの防止を図ることを目的とする。
このために、本発明ではフォーカス制御装置として以下のように構成することとした。
つまり、本発明のフォーカス制御装置は、撮像光学系内に設けられ、断面形状を凸状又は凹状に変形可能に構成された変形ミラーを用いて焦点を変化させるように構成された撮像装置について、フォーカス制御を行うフォーカス制御装置であって、上記撮像光学系を介して得られた像を撮像素子により検出して撮像画像データを得る撮像手段を備える。
また、上記撮像素子によって周期的に実行させる画像信号の読み出しについて、第1の画像読出期間においては、予め求められた合焦点としての焦点が設定されるようにするためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御し、上記第1の画像読出期間とは異なる第2の画像読出期間においては、合焦点の探索にあたってのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御する制御手段を備える。
また、上記撮像素子により読み出された画像信号に基づく各画像データの差分信号を求め、該差分信号の大きさに応じた係数を与えた上記差分信号を、上記画像データにフィードバックするようにして減算するフィードバック手段を備えるものである。
また、本発明ではフォーカス制御方法として以下のようにすることとした。
すなわち、本発明のフォーカス制御方法は、撮像光学系内に設けられ、断面形状を凸状又は凹状に変形可能に構成された変形ミラーを用いて焦点を変化させるように構成された撮像装置について、フォーカス制御を行うフォーカス制御方法であって、
上記撮像光学系を介して得られた像を検出する撮像素子によって周期的に実行させる画像信号の読み出しについて、第1の画像読出期間においては、予め求められた合焦点としての焦点が設定されるようにするためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御し、上記第1の画像読出期間とは異なる第2の画像読出期間においては、合焦点の探索にあたってのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御する制御手順を有する。
また、上記撮像素子により読み出された画像信号に基づく各画像データの差分信号を求め、該差分信号の大きさに応じた係数を与えた上記差分信号を、上記画像データにフィードバックするようにして減算するフィードバック手順を有するものである。

上記本発明によれば、合焦点の探索を行うにあたっての画像信号を読み出す第2の画像読出期間と、求まった合焦点としての焦点が設定された状態で画像読み出しを行う第1の画像読出期間とに分けて、撮像画像の読み出しを行うことができる。
ここで、上記変形ミラーによれば、そのミラー面を凸状態又は凹状に変形するのみで焦点の調整を行うことができるので、従来のようにフォーカスレンズをモータ駆動して焦点の調整を行う構成と比較すれば、駆動信号に対する応答性は非常に高速とすることができる。このため、上記のように第1の画像読出期間と第2の画像読出期間とでフォーカス駆動状態を切り換えるとしたときに、期間の切り替わり点に応じて高速にフォーカス状態を切り換えることができる。つまりこの結果、本発明のようにそれぞれの期間でフォーカス駆動状態を切り換えて画像読み出しを行うという動作を、適正に行うことができるものである。
このように変形ミラーを用いて、合焦状態で読み出された画像信号(第1の画像読出期間)と合焦点探索のための画像信号(第2の画像読出期間)とを別々に読み出し分けることができることで、第2の画像読出期間で読み出された画像信号については合焦点の探索のみに用い、第1の画像読出期間で読み出された画像信号のみが記録されるようにすることができる。つまりこれにより、例えば山登り法による合焦点探索のために焦点を変化させる過程が記録されることの防止を図ることができる。
上記のように本発明は、第1の画像読出期間と第2の画像読出期間とでそれぞれフォーカス駆動状態を切り換えて画像信号を読み出し分けるようにしたことで、動画像を記録するシステムにおいて、合焦点探索に山登り法を採用する場合においても、合焦点探索に伴う焦点ボケの状態が記録されてしまうことの防止を図ることができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
<第1の実施の形態>
[撮像装置の内部構成]

図1は、本発明に基づき構成することのできる、第1の実施の形態としての撮像装置1の内部構成を示したブロック図である。
この撮像装置1は、動画像の撮像記録が可能なビデオカメラ装置として構成されている。
先ず、撮像光学系には、レンズL1、変形可能ミラー装置2、レンズL2、絞り3が備えられる。
レンズL1、レンズL2は、後述する撮像素子4に被写体光(像)を結像させるための撮像光学系におけるレンズ群を模式的に示している。レンズL1は、上記変形可能ミラー装置2に被写体光を導くためのレンズ群、レンズL2は上記レンズL1を介して変形可能ミラー装置2のミラー面にて反射された被写体光を撮像素子4に導くためのレンズ群を模式的に示している。
なお実際において、撮像光学系は、より多数のレンズ、その他の光学素子を含んで構成されるものとなる。
変形可能ミラー装置2は、その表面側に可撓性を有する部材(後述する可撓性部材
32)が形成されていると共に、該可撓性部材22に例えばアルミニウム等の金属膜が成膜されてミラー面が形成されている。図中のミラー駆動回路8からの駆動信号に応じて上記可撓性部材32の形状が変形されることで、ミラー面の形状が凸状又は凹状に変形し、これによって焦点位置を変化させることができる。
なお、変形可能ミラー装置2の構成、及びその動作については後述する。
絞り3は、上記変形可能ミラー装置2とレンズL2との間に挿入され、後述する絞り制御部9の制御に基づき入射光の通過範囲を変化させることで撮像素子4に結像される光学像の光量を調整するようにされる。
撮像素子4は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサとされ、上記により説明した撮像光学系を介して結像した被写体光を光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)による撮像画像信号を得る。
この撮像素子4の画像読み出し制御は、後述するCPU(Central Processing Unit)11の指示に基づき撮像制御部10が行う。
撮像処理部5は、上記撮像素子4により得られた(読み出された)信号についてゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、デジタルデータとしての撮像画像データを得る。また撮像画像データに対して感度バラツキ補正処理やホワイトバランス処理などを行う。
信号処理部6は、上記撮像処理部5を介して得られる撮像画像データ(R,G,B)に対し、各種の画像信号処理を施す。
図2は、信号処理部6の内部構成を示している。
この図2に示されるようにして、信号処理部6内には、画素補間処理部20、階調補正処理部21R、21G、21B、シェーディング補正処理部22R、22G、22B、RGB/YUV変換処理部23、撮像フレーム補間処理部24、Yシェーディング補正処理部25、周波数特性補正処理部26、及び合焦評価値計算部27が備えられる。
図2において、画素補間処理部20は、上記撮像処理部5を介して得られるR,G,Bによる各撮像画像データ(それぞれR画像データ、G画像データ、B画像データとする)に対し画素補間処理を施す。
この画素補間処理部20による画素補間処理が施されたR画像データは階調補正処理部21Rへ、G画像データは階調補正処理部21Gへ、B画像データは階調補正処理部21Bへそれぞれ供給される。
階調補正処理部21R、21G、21Bは、供給された画像データに対し階調補正処理(例えば12bitから8bitへの圧縮処理など)を施す。階調補正処理部21Rによって処理されたR画像データはシェーディング補正処理部22Rへ、G画像データはシェーディング補正処理部22Gへ、B画像データはシェーディング補正処理部22Bへ供給される。
シェーディング補正処理部22R、22G、22Bは、供給された画像データに対し、例えば画像周辺光量の低下などとして現れる、撮像光学系や撮像素子4の特性に起因した輝度ムラ(シェーディング)を補正する処理を施す。
RGB/YUV変換処理部23は、上記シェーディング補正処理部22R、22G、22Bでそれぞれ処理されたR画像データ、G画像データ、B画像データに基づき、Y信号(輝度信号)としての画像データ(Y画像データ),U信号(B−Y)としての画像データ(U画像データ)、V信号(R−Y)としての画像データ(V画像データ)を生成する。この場合、Y,U,Vのサンプリング比は例えばY:U:V=4:2:2など、Yに対しU,Vの方が小さくなるように設定される。
撮像フレーム補間処理部24は、上記RGB/YUV変換処理部23で得られたY画像データ、U画像データ、V画像データに対しフレーム補間処理を施す。この撮像フレーム補間処理部24で処理されたU画像データ、V画像データは、それぞれ図1に示されるシャッタ時間制御処理部7に対して供給される。
また、撮像フレーム補間処理部24で処理されたY画像データはYシェーディング補正処理部25へ供給される。
Yシェーディング補正処理部25は、上記撮像フレーム補間処理部24で処理されたY画像データに対しシェーディング補正処理を施す。
周波数特性補正処理部26は、上記Yシェーディング補正処理部25で処理されたY画像データに対し、例えば高域補正(輪郭補正)処理としての周波数特性補正処理を施す。この周波数特性補正処理部26で処理されたY画像データは、図1に示されるシャッタ時間制御処理部7に供給されると共に、分岐して、図中の合焦評価値計算部27に対しても供給される。
合焦評価値計算部27は、上記周波数特性補正処理部26で処理されたY画像データから、合焦点の探索を行うにあたっての評価指標となる合焦評価値Evを計算する。具体的に、この場合の合焦評価値計算部27では、上記Y画像データの高周波成分の大きさを合焦評価値Evとして計算する。
この合焦評価値計算部27にて計算された合焦評価値Evは、図1に示されるようにしてCPU11に対して供給される。
説明を図1に戻す。
シャッタ時間制御処理部7は、信号処理部6から供給されるY,U,Vによる画像データに対し、CPU11から供給されるシャッタ時間指示信号に基づく処理を施すことで、シャッタ時間長を変化させることで得られるS/N改善効果などの効果を信号処理によって実現するものとして構成される。
なお、このシャッタ時間制御処理部7の内部構成、及び信号処理の内容については後述する。
CPU11は、撮像装置1の全体制御を行う制御部として設けられる。
このCPU11に対しては図示するようにメモリ部12が設けられ、CPU11は、当該メモリ部12内に格納されるプログラムに従って各種演算処理や、絞り制御部9、撮像制御部10、ミラー駆動回路8及びバス14を介した各部と制御信号等のやりとりを行って、各部に所要の動作を実行させる。
例えば、撮像処理部5にて検出された撮像信号の光量の情報に基づき絞り制御部9に指示を行って絞り3を駆動することで、適正な絞り値が得られるように制御を行う。
また、先に説明した信号処理部6内の合焦評価値計算部27から取得した合焦評価値Evに基づきミラー駆動回路8に指示を行って変形可能ミラー装置2の変形状態を制御することで、オートフォーカス(AF)制御を行うようにされるが、これについては後述する。
操作入力部13は、例えばキー、ボタン、ダイヤル等の操作子を有し、例えば電源オン/オフを指示するための操作子や、撮像画像の記録の開始/停止を指示するための操作子など、各種の動作指示や情報入力を行うための操作子が形成される。
操作入力部13は、このような操作子から得られる情報をCPU11に供給し、CPU11はこれらの情報に対応した必要な演算処理や制御を行う。
圧縮/伸張処理部16は、バス14を介して入力される画像データについての圧縮/伸張処理を行う。例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式に従った画像圧縮/伸張処理を行う。
ストレージ部17は、画像データその他の各種データの保存に用いられる。
このストレージ部17は、フラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。
もちろん、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
ストレージ部17は、CPU11の制御に基づき、バス14を介して入力される画像データその他の各種データについての記録/再生を行う。
表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示パネル部と、該表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。上記表示駆動部は、バス14を介して入力される各種の表示データを上記表示パネル部に表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は、上記表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで画像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
ここで、記録時においては、CPU11の制御に基づき、シャッタ時間制御処理部7で処理された画像データが上記圧縮/伸張処理部16に供給され、該圧縮/伸張処理部16において圧縮処理された画像データが生成される。記録時においてストレージ部17は、CPU11の制御に基づき、このように圧縮/伸張処理部16で圧縮処理されて生成された圧縮画像データを記録するようにされる。
また、記録時においてCPU11は、シャッタ時間制御処理部7で処理された画像データが表示部15に供給されるように制御し、これによって表示部15に撮像画像のリアルタイム表示を行わせる。
また、ストレージ部17に記録された圧縮画像データについての再生指示が行われた場合、CPU11は、ストレージ部17を制御して、指定された圧縮画像データの再生を行わせた上で、このように再生された圧縮画像データを圧縮/伸張処理部16で伸張させるように制御を行う。そして、伸張された画像データが表示部15上に表示されるように制御を行う。
[変形可能ミラー装置の構成]

続いて、図1に示した変形可能ミラー装置2の構成、及びその動作について次の図3〜8を参照して説明する。
図3、図4は、変形可能ミラー装置2の構成について説明するための図として、図3は変形可能ミラー装置2の断面図を示し、図4は変形可能ミラー装置2が備える可撓性部材32の構造を示している。図4において、図4(a)では可撓性部材32を反射膜31が形成される面とは逆側の面(すなわちミラー面が形成されない裏面)から見た場合の構造を示し、図4(b)では可撓性部材32の断面構造を示している。
なお、図3においては変形可能ミラー装置2と共に図1に示したミラー駆動回路8も併せて示している。
先ず、図3に示されるように、変形可能ミラー装置2には、可撓性部材32と、その表面に形成された反射膜31と、この反射膜31が形成されたミラー面とは逆側の面において可撓性部材32と固着されるマグネット36と、ベース基板34と、このベース基板34側に固着される駆動コイル35と、可撓性部材32とベース基板34との間に挿入されるようにして設けられる強度確保部材33とを有する。
可撓性部材32は例えばシリコンとされ、可撓性を有する。この可撓性部材32のミラー面となるべき面に対しては、反射膜31が膜付けされている。
そして、この場合の可撓性部材32としては、図4(b)に示されるようにして、上記ミラー面の裏側となる面において、同じ中心Cをもつ複数の楕円部32A、32B、32C、32D、32Eが形成されている。これら複数の楕円部32A〜32Eは、中心Cを含むようにされた楕円部32Aが最も厚みがあり、次いで外周側に形成される楕円部32B、さらに外周側となる楕円部32C、さらに外周側の楕円部32D、さらに外周側の楕円部32Eとなるに従って厚さが薄くなるようにされている。つまり、この場合の可撓性部材32の断面形状としては、その中心Cから外周方向にかけて階段状にその厚さが薄くなるような形状とされている。
ここで、これら楕円部32A〜32Eの厚さ方向を、Z軸方向と定義する。
そして、上記楕円部32Eが形成される領域より外周となる領域は、当該領域が、後述するようにして可撓性部材32に対するZ軸方向への駆動力が印加された場合にも変形されないように充分な強度を確保するための、リブ状のフレーム32Fが形成される。
ここで、可撓性部材32においては、上記楕円部32A〜楕円部32Eまでの範囲が、変形ミラーとして変形する範囲とされる。つまり、これらそれぞれ厚さの異なるようにされた楕円部32A〜楕円部32Eの形成パターンによって、ミラー面の形状が、後述するようにして中心の楕円部32Aに対して一様に印加されるZ軸方向への駆動力に応じた所定の形状となるようにされている。
このように断面厚の異なるパターンを形成することによって、可撓性部材32に所要の強度分布を与えることができる。その意味で、このように断面厚を異ならせるようにして形成したパターンを、強度分布パターンと呼ぶ。この場合、上記楕円部32A〜32Eによるパターンについては、強度分布パターン32aとする。
なお、上記変形可能範囲としての楕円部32A〜楕円部32Eの外周部には、上述のようにして駆動力の印加に対しても変形しない十分な強度を持つようにされたフレーム32Fが形成されているが、このようにフレーム32Fとしての可撓性部材32における最外周部分が、駆動力の印加に対しても変形はせず強度が保たれていることで、その分、楕円部32A〜楕円部32Eまでの可変部の駆動力に応じた形状変化態様を、より理想の形状変化態様に合わせ易くすることができる。つまり、可撓性部材32の最外周部が変形されてしまう場合と比較すれば、より高精度に駆動力に対する形状変化態様を理想の態様に近づけることができるものである。
なお、この場合において、強度分布パターン32aが楕円形状により形成されるのは、先の図1に示されるように、変形可能ミラー装置2としてはそのミラー面が45度に傾斜された状態で用いられるためである。
この場合、ミラー面における入射光のスポットは、次の図5に示されるようにして楕円形状となる。具体的には、スポットの長手方向をY軸方向、これと直交する方向をX軸方向とすると、X軸方向とY軸方向との直径の比率がおよそX:Y=1:√2の楕円形状となるものである。
このようにミラー面上での入射光のスポット形状が楕円形状となることから、フォーカス制御を良好に行うにあたっては、強度分布パターン32aとしても楕円形状としているものである。
また、先の説明によると、強度分布パターン32aとしては、各楕円部が同じ中心Cを有するように配置しているが、このことによって、可撓性部材32に対し駆動力が印加されたときに、応力が一部に集中してしまうことを防止することができ、可撓性部材32の割れや疲労破壊を効果的に防止できる。
ここで、ミラー面の変形のために或る駆動力が印加される場合、可撓性部材32では内部応力が発生する。そしてこの際、仮に可撓性部材32において応力が一点に集中するような部分があると、本例のように可撓性部材32が等質等方性な材質により構成される場合、この部分は急激に寸法の変化する箇所となる。
例えば、各楕円部が同じ中心を持たない場合のパターンは、特定の方向で間隔が狭まったり広がったりすることになる。そして、この間隔が狭まった部分が、他の部分に比べて応力が集中しやすい部分となり、よって一様な駆動力の印加に対して急激に寸法が変化する部分となる。
このように応力が集中する部分が存在すると、その部分において可撓性部材32の許容応力を超える可能性が高まり、これに伴って割れが発生する可能性が高くなる。また、可撓性部材の変形が繰り返し行われることで、この部分での疲労破壊を招く虞もある。
本例のように各楕円部が同じ中心を持つようにパターンニングを行うことで、パターンの間隔は均等となり、上記のように応力が一部に集中するような部分が生じないようにすることができる。つまり、これによって上記割れや疲労破壊の防止を図ることができる。
説明を図3に戻す。
図3において、可撓性部材32は、その中央部に形成された楕円部32Aに対し、円柱状のマグネット36が固着される。このマグネット36は、その中央部に上記楕円部32Aを勘合位置決め可能とする凹部が形成され、当該凹部が楕円部32Aに勘合された状態で例えば接着などによって強固に固着される。
そして、可撓性部材32は、図示するようにしてその最外周部に形成されるフレーム32Fが、強度確保部材33に対して固着される。
強度確保部材33の材料には、例えばパイレックスガラス(パイレックス:登録商標)が選定される。すなわち、可撓性部材32よりも高剛性による材料が選定される。この強度確保部材33は、その中央部にテーパー状の孔部が貫通している四角柱状の外形形状を有する。強度確保部材33は、このようなテーパー状の孔部によってくり抜かれた部分を有する上下二面の外径寸法が、可撓性部材32のミラー面が形成される面の外周寸法と一致しており、これら二面のうち、一方の面において可撓性部材32のフレーム32Fが固着される。この場合、可撓性部材32と強度確保部材33とは、互いの中心軸が同軸に配置されるようにして固着される。これにより、上記フレーム32Fが、強度確保部材33における上記孔部の周囲の部分に対して固着される。
ベース基板34は、その外形寸法が上記可撓性部材32のミラー面が形成される面と同寸法となる面を有する。そして当該同寸法となる面においては、その最外周部に、上記強度確保部材33の上記可撓性部材32と固着される面とは逆側の面を位置決め固着するための溝部が形成されている。具体的には、強度確保部材33の上記可撓性部材32と固着される面とは逆側の面におけるテーパー孔の内径と略等しい直径を有する円形の凸部が形成されている。そして、このような凸部の形成に伴う上記溝部において、強度確保部材33が位置決め固着されることで、ベース基板34の中心と強度確保部材33の中心とが同軸に配置されるようになっている。
さらに、ベース基板34には、その中心部において、駆動コイル35の内壁を勘合するための円形の位置決め凸部が形成されている。具体的にこの凸部は、その中心がベース基板34の中心と同軸となるように形成され、外径が駆動コイル35の内壁を勘合できる大きさに設定されている。このような凸部によって駆動コイル35がベース基板34側に勘合し固着されることで、マグネット36の外面と駆動コイル35の内面とが全周にわたって均等距離で離間し、且つマグネット36の中心と駆動コイル35の中心とが同軸上に配置されるようになっている。
また、図示するように駆動コイル35に対しては、ミラー駆動回路8からの駆動信号の供給ラインが接続される。
本実施の形態の場合、図3に示される可撓性部材32のフレーム32Fの縦方向の厚さ(高さ)pと、可撓性部材32の中心部に形成される楕円部32Aの縦方向の厚さ(高さ)を同値に設定している。
また、同じ縦方向の厚さ(高さ)として、強度確保部材33の高さfは、上記可撓性部材32のフレーム32Fの高さPよりも長くなるように設定している。
さらに、横方向の厚さ(幅)については、フレーム32Fの幅をq、強度確保部材33の幅(この場合の強度確保部材33の孔はテーパー状としているので狭い方の幅の値とする)をgとしたとき、少なくともq<gとなるように設定している。
ここで、縦方向とは、ミラー面に対して直交する方向を指す。また、横方向とは、上記縦方向と直交し、ミラー面と平行な方向を指すものである。
なお、言うまでもないが、強度確保部材33に形成するテーパー孔の寸法は、予め駆動コイル35を挿入できるスペースを確保できるようにして設定されるべきものとなる。
また、可撓性部材32の変形時において、可撓性部材32と駆動コイル35とが干渉してしまうとミラー面の所定の形状変化を得ることができなくなってしまうので、駆動コイル35と可撓性部材32との間に充分なクリアランスが確保されるように強度確保部材33の縦方向の厚さfが設定される必要がある。
ここで、次の図6を参照して、このような変形可能ミラー装置2の製造方法の一例について説明しておく。図6では、変形可能ミラー装置2の分解斜視図を透視図により示している。
先ず、可撓性部材32については、上述もしたようにその材質として例えばシリコンが選定され、厚さpの板状のシリコンに対し、例えば半導体製造プロセスを利用したエッチング加工を施すことで、先の図4(b)に示したような楕円部32A〜楕円部32E及びフレーム32Fとしての断面形状が与えられる。
なお、上述のようにして本実施の形態では、可撓性部材32のフレーム32F・楕円部32Aの厚さpを同値に設定しているが、このようにフレーム32F・楕円部32Aの厚さを同値に設定すれば、加工前のシリコンの厚さは、少なくともこれらフレーム32F・楕円部32Aの厚さと同じに設定することができる。これは、可撓性部材32としては、先に述べたようにして最外周部のフレーム32Fが最も断面厚が厚くされることによる。
また、このようにフレーム32F・楕円部32Aの厚さがpで同値であれば、エッチング加工が必要な領域は、楕円部32B〜楕円部32Eまでの範囲のみとすることができる。
このようなエッチングによる成形を経て製造された可撓性部材32に対しては、強度分布パターン32aとしての断面形状が与えられた面とは逆側の面に対し、例えばアルミニウムなどによる反射膜31がスパッタ法などによって膜付けされ、ミラー面が形成される。そして、先にも述べたように、中心部の楕円部32Aに対しては、マグネット36が接着などによって強固に固着される。
さらに、上記ミラー面の逆側の面に対しては、強度確保部材33が、その中心と可撓性部材32の中心とが同軸に配置されるようにして固着される。この場合、シリコンとしての可撓性部材32とパイレックスガラスとしての強度確保部材33との固着は、陽極接合により行われる。
ここで、可撓性部材32と強度確保部材33の材料の組み合わせは、線膨張係数を考慮して設定すればよい。
例えば陽極接合を行う場合、接合時には材料を加熱する必要があるが、線膨張係数が全く異なる材料同士を接合すると、接合後、常温に戻る際の収縮率の差により、可撓性部材32に変形を生じさせてしまう。すなわち、これによってミラー面の平面度の悪化を招いてしまう。このことを考慮し、本例では比較的線膨張係数の特性が類似する上述のシリコンとパイレックス特許請求の範囲特許請求の範囲ガラスの組み合わせとしている。
或いは、可撓性部材32と強度確保部材33とを同材料とすれば、線膨張係数に係る問題は回避できる。具体的には、可撓性部材32と強度確保部材33の双方をシリコンとする。このように双方の材料をシリコンとする場合、その固着は表面活性化常温接合で行う。
また、図6において、ベース基板34は、板状の部材に対してエッチング加工などによって先に説明した最外周部の溝部、中心部の凸部を形成して製造される。なお、先の説明からも理解されるように、これら溝部・凸部が形成される面の外形寸法は、可撓性部材32のミラー面の外形寸法と同寸法とされている
そして、ベース基板34に対しては、上記中心部の凸部によって駆動コイル35が位置決めされて接着などにより固着される。そして、このように駆動コイル35が固着されたベース基板34に対して、強度確保部材33が、上記最外周部の溝部によって位置決めされて固着される。
このようにして各部が固着されることで、図3に示した変形可能ミラー装置2が形成される。
ここで、上記により説明した構成を有する変形可能ミラー装置2に対しては、ミラー駆動回路8による駆動信号が駆動コイル35に対して供給される。
このように駆動信号が供給されて駆動コイル35が通電されることで、その通電レベルに応じた磁界が発生し、当該発生磁界に応じて駆動コイル35の内側に配置されるマグネット36が反発力を受ける。この場合、マグネット36は円柱の軸方向に着磁されており、従って上記反発力はZ軸方向に生じる。すなわち、このことで、当該マグネット36が固着された可撓性部材32の中心部に対して、上記駆動信号のレベルに応じたZ軸方向への一様な駆動力が印加されることになる。
図7、図8は、このように駆動信号が供給されてミラー面が変形された場合の変形可能ミラー装置2の断面図を示している。なお、これら図7、図8では、図示の都合上、反射膜31を省略して示している。また、各図では比較として、図3の無変形状態でのミラー面の状態を破線により示している。
図7は凸状、図8は凹状にミラー面が変形した場合を示している。このような凸状、凹状の変化は、駆動コイル35に供給する駆動信号の極性を変化させることで得られる。
ここで、確認のために述べておくと、このような変形可能ミラー装置2を用いてフォーカス制御を行うとした場合には、可撓性部材32に印加させる駆動力(つまり駆動コイル35に対して与える駆動信号のレベル:駆動信号値)を変化させた際に、それぞれの駆動状態で目標とする焦点に調整されるようにしておく必要がある。つまり、それぞれの駆動状態で目標とする変形形状が得られるようにしておく必要がある。
上記構成による変形可能ミラー装置2とする場合、各駆動状態で(つまり可撓性部材32の中心の楕円部32AのZ軸方向の変形量に応じて)どのようにミラー面が変化するかの設定は、強度分布パターン32aの形成パターンの設定によって行うことができる。それぞれの駆動状態で目標とする焦点に調整されるようにするための強度分布パターン32aの割り出しは、例えばFEM(Finite Element Method:有限要素法)シミュレーションツールを用いて行うことができる。
ところで、上記により説明した実施の形態の変形可能ミラー装置2としては、先の図3に示したように、ベース基板34と可撓性部材32との間に、強度確保部材33を挿入し、当該強度確保部材33によって可撓性部材32をベース基板34側から支持するように構成している。このことにより、当該変形可能ミラー装置2を撮像装置1本体側に取り付ける際に変形可能ミラー装置2内に応力が生じるような場合にも、その応力に基づく力が可撓性部材32に及んでしまうことを効果的に抑制することができる。つまりこの結果、取り付けに伴うミラー面の平面度の悪化を抑制することができる。
このように平面度の悪化の抑制が図られることで、ミラー面の変形精度の向上を図ることができ、その分、焦点調整の精度向上を図ることができる。
このとき、本実施の形態では、強度確保部材33の幅gが、少なくとも可撓性部材32のフレーム32Fの幅qよりも広くなるように設定している。このことによれば、例えば可撓性部材32と強度確保部材33が同等の剛性(曲げ強度)を有する材質であれば、特許文献1に記載の変形ミラーのように強度確保部材33を設けないとする場合よりも確実に取付時の応力に対する強度を確保することができ、これによって確実にミラー面の平面度の悪化の抑制を図ることができる。
また、実施の形態では、強度確保の機能を可撓性部材32側ではなく別途設けた強度確保部材33側に担わせる構成としているが、このことで、強度確保にあたっての装置の大型化を効果的に抑制することができる。仮に、強度確保部材33を設けず、可撓性部材32のフレーム32Fの幅qを拡大させて強度確保を図ろうとした場合には、フレームFの横断面厚を外周方向に広げざるを得ない。これは、ミラー面の所定の変形形状を得るにあたって強度分布パターン32aが形成されるスペース(つまり楕円部32A〜32Eまでの変形可能範囲)を確保しなければならいからである。これに対し、強度確保部材33を設ける場合には、強度確保部材33の横断面厚をフレーム32Fよりも内周方向側に拡大して強度確保を図ることが可能となる。この結果、強度確保にあたっての装置大型化を抑制することができるものである。
また、このようにして強度確保機能を別途設けた強度確保部材33に担わせる構成とすれば、可撓性部材32のフレーム32Fの縦断面厚(高さp)も厚くする必要はなくなる。これによれば、可撓性部材32のフレーム32Fと強度分布パターン32aを形成するためのエッチング加工時のエッチング深さをその分浅くすることができ、エッチング工程に要する時間の短縮化が図られ、製造効率が向上して装置製造コストの削減を図ることができる。
また、このようにしてエッチング深さを浅くすることができれば、その分、強度分布パターン32aとしての段差形状の寸法精度も向上させることができ、この点でも焦点調整の精度向上が図られる。
なお、装置取り付け時に生じる応力に対する強度を確保するにあたっては、例えばベース基板34の外周部に所要の断面厚を有するフレーム部を一体的に形成するという手法も考えられる。
しかしながら、このように強度確保のためのフレーム部がベース基板34に一体的に形成される場合は、ベース基板34の底部に生じた応力が上記フレーム部に伝わりやすく、可撓性部材32を変形させやすいということが懸念される。
また、このようにベース基板34と強度確保のためのフレーム部を一体に形成する場合、ベース基板34を凹状の断面形状を有するように形成することになるが、実際において、ベース基板34の底部には、先に述べたように駆動コイル35を位置決め固着するための凸部を形成する必要がある。つまり、この場合の上記位置決めのための凸部の加工時には、外周部分のフレーム部が障害物となり、加工の困難性が増し、製造効率の低下、それに伴う製造コストの増加を招く虞がある。
これに対し、強度確保部材33を別体として設けた本実施の形態の場合は、ベース基板34のコイル位置決め部の形成は非常に簡易な加工で済み、その分、製造コストの削減を図ることができる。なお、強度確保部材33の製造は、少なくとも元部材に所定の径を有する孔部を形成するという非常に簡易な加工で済む。
また、本実施の形態の変形可能ミラー装置2では、マグネット36を可撓性部材32側(つまり可動側)に固着し、駆動コイル35をベース基板34側(固定側)に固着するという、ムービングマグネット型の構成を採るものとしているが、この点によっても、焦点調整の精度向上が図られる。
ここで、例えば可動側(可撓性部材32側)にコイルを固着する構成とした場合には、可動側に対してコイル給電用の配線ケーブルを接続する必要があるが、この構成によると、給電ケーブルの曲げによる応力などによって可撓性部材に圧力を与えてしまう虞があり、それに伴ってミラー面が変形して平面度が損なわれてしまう虞がある。
これに対し、本例のムービングマグネット型の構成とすれば、可動側に給電ケーブルによる圧力を与えないようにすることができ、平面度の確保をより確実にすることができる。そして、このように初期状態(無変形時)でのミラー面の平面度が確保されれば、その分、焦点調整精度の向上が図られるものとなる。
また、このようなムービングマグネット型としての、駆動コイル35をベース基板34側に固着する構成とすれば、駆動コイル35の発熱をベース基板34側に逃がすことができる。すなわち、例えばこの場合のベース基板34として比較的熱伝導率の高い材質を選定するものとしておくことで、変形可能ミラー装置2内部の温度上昇を効果的に抑制するといったことができる。
また、実施の形態の変形可能ミラー装置2の構成によれば、その製造工程としても、先の図6にて説明したように膜付けやエッチング、接合といった半導体製造プロセスを利用して製造することが可能となるので、高精度で且つ大量生産が比較的容易となる。
また、半導体製造プロセスが利用可能となることで、変形可能ミラー装置2の装置サイズも小型化することができ、製造コストとしても比較的低コストに抑えることができる。
[第1の実施の形態としてのフォーカス制御手法]

ところで、先にも説明したように動画像の撮像記録を行う場合において、オートフォーカスのための合焦点の探索に山登り法を採用する場合には、合焦点を探索する過程での焦点ボケの状態が記録されてしまうといった問題が生じる。
実施の形態では、この問題の解決を図るための手法として、撮像記録のための画像データを読み出す期間の他に、合焦点の探索を行うにあたっての合焦評価値Evを得るための画像データを読み出す期間を挿入するようにして画像読み出しを行う手法を提案する。
ここで、撮像記録のための画像データを読み出す期間では、当然のことながら焦点位置は合焦点に合わせる必要がある。一方で、合焦点探索のための画像データの読み出し期間では、合焦点探索にあたって設定されるべき焦点位置を設定すべきものとなる。これらのことより、上記のような読み出し分けの手法を採るとした場合には、それぞれの画像読出期間ごとに焦点の調整状態の切り換えを行う必要があることが理解できる。
このとき、仮に焦点位置の調整を従来のようにフォーカスレンズをモータ駆動して行うとした場合には、合焦点としての焦点位置から合焦点探索のために設定されるべき焦点位置への切り換えを行うには多くの時間を要し、それぞれの画像読出期間の切り替わりに対応して即座に焦点位置を切り換えるといったことが非常に困難となる。
これに対し、上記により説明した変形可能ミラー装置2を用いるものとすれば、焦点位置の調整は、ミラー面(可撓性部材32)の断面形状を微少に変化させることで行うことができるので、非常に高速に行うことができる。つまり、それぞれの画像読出期間の切り替わりに応じて焦点位置の切り換えを充分高速に行うことができる。
本実施の形態では、このような変形可能ミラー装置2が有する高速応答性を利用することで、上記読み出し分けの手法を実現するものである。
以下、図9、図10を参照して、第1の実施の形態としてのフォーカス制御手法について説明していく。
図9は、第1の実施の形態としてのフォーカス制御手法について説明するための図として、図9(a)では撮像素子の画像読出期間の割り振りを示し、図9(b)ではミラー駆動信号波形を示している。
なお、この図9においてはインターレース方式に対応した画像読み出しを行うことを前提とした場合の例を示している。
図9(a)において、図中の1フィールドと示す期間は、予め設定された1フィールド期間を表す。つまり、2つのフィールド期間からなる1フレームと示す期間が、予め設定された1フレーム期間となる。
図示するようにして本実施の形態では、予め定められた1フィールド期間内に、撮像記録すべきフィールド画像を読み出す撮像記録用フィールド(第1の画像読出期間:図中「F」で表記)と、合焦点探索のための合焦評価値Evを得るための画像を読み出す合焦点探索用フィールド(第2の画像読出期間:図中「S」と表記)とを挿入するものとしている。
この場合において、合焦点探索用フィールドは、1フィールド期間内に2つ挿入するものとしている。つまり、時間軸上で見た場合、撮像記録用フィールドに続けて合焦点探索用フィールドが2つ連続し、以降も同順で撮像記録用フィールド・合焦点探索用フィールドが繰り返されるものとなっている。
本実施の形態において、上記撮像記録用フィールドの期間長、上記合焦点探索用フィールドの期間長は、それぞれ固定の期間長を設定するものとしている。具体的に本例の場合、30Hzのフレーム周期に対応させるため、撮像記録用フィールドの期間長は10msecで固定とし、合焦点探索用フィールドの期間長は3.3msecで固定としている。つまり、1フィールド期間は10+3.3×2より16.6msecに固定とする。
このような画像読出期間の割り振りを行うと共に、図9(b)に示されるように、各画像読出期間では、それぞれ異なるフォーカス駆動状態が得られるようにする。具体的に、CPU11は、合焦点探索用フィールドでは山登り法による合焦点探索にあたって設定すべき焦点に調整されるように変形可能ミラー装置2の駆動状態を制御し、撮像記録用フィールドでは探索により求められた合焦点としての焦点に調整されるように変形可能ミラー装置2の駆動状態を制御する。
ここで、本実施の形態において、合焦点探索用フィールドについては、撮像素子4の部分読出を行うものとしている。
図10は、1フィールド期間における撮像素子4の読出範囲について示している。
この図10に示されるように、撮像記録用フィールドにおいては、撮像素子4における全有効画素範囲を対象としてインターレース方式による画像読出を行い、合焦点探索用フィールドでは、撮像素子4の中心部を含む一部の範囲内の全画素を読み出すものとしている。この場合、合焦点探索用フィールドにおいて部分読出を行う範囲は、合焦用評価値Evの計算に必要とされる画角に応じて設定すればよい。
このような部分読出を行うことで、画像転送容量の削減が図られ、合焦評価値Evの計算に必要な処理負担の軽減を図ることができ、それによって消費電力の削減を図ることができる。
なお、このような撮像素子4による部分読出動作は、CPU11が撮像制御部9に対する指示を行って、撮像素子4による読み出し動作を制御することで実現される。
山登り法による合焦点の探索は、CPU11が、合焦評価値計算部27にて逐次計算させる合焦評価値Evを取得して行う。山登り法による合焦点の探索の具体的な手法については種々存在するが、基本的には、例えば以下のような手法が採られるものであればよい。
先ずは、焦点位置を無限遠(Snとする)に設定し、その状態で計算された合焦評価値Evの値を取得する。そして、無限遠Snから、予め定められた距離tだけ近い焦点距離(Sn+1とする)を設定し、その状態で計算された合焦評価値Evの値を取得する。このように距離tだけ離間するそれぞれの焦点での評価値Evを取得した上で、どちらで良好な評価値Evの値が得られているかを判別する。無限遠Snでの評価値Evの値の方が高ければ合焦点は無限遠Snであるとして決定する。逆に、焦点距離Sn+1での評価値Evの値の方が高ければ、合焦点は当該焦点距離Sn+1以降の焦点にあると判断できるので、その場合はさらに距離tだけ近い焦点距離Sn+2での合焦評価値Evを取得し、焦点距離Sn+1と焦点距離Sn+2の何れでの評価値Evの値が良好かを判別する。焦点距離Sn+1の方が評価値Evの値が高ければ、合焦点は当該焦点距離Sn+1に決定する。焦点距離Sn+2での評価値Evの値の方が高ければ、合焦点は当該焦点距離Sn+2以降の焦点にあると判断できるので、さらに距離tだけ近い焦点距離Sn+3での合焦評価値Evを取得し、焦点距離Sn+2と焦点距離Sn+3の何れでの評価値Evの値が良好かを判別する。
以降も、距離tだけ近い焦点距離の方が良好な評価値Evの値が得られる場合は、さらに距離tだけ近い焦点距離に振って取得した評価値Evとの比較を行い、新たに振った焦点での評価値Evの値の方が低くなったときに、直前に振った焦点を合焦点として決定する。
上記により説明したようにして、本実施の形態ではそれぞれの画像読出期間で異なるフォーカス駆動状態を設定して画像を読み出し分けるようにしたことで、合焦状態で読み出された撮像記録用フィールドの画像については記録されるようにし、合焦点探索のためのフォーカス状態で読み出された画像については合焦点探索用のみに用い、これが記録されないようにすることができる。
具体的に、CPU11は、撮像記録用フィールドで読み出された画像信号に基づき得られた画像データについては、これが撮像処理部5→信号処理部6→シャッタ時間制御処理部7(後述する)による処理を経た上で、圧縮/伸張処理部16による圧縮処理が施されてストレージ部17にて記録されるように制御を行う。また、合焦点探索用フィールドで読み出された画像信号に基づき得られた画像データについては、信号処理部6内の周波数特性補正処理部26から合焦評価値計算部27に対して入力されるようにすることで、該合焦点探索用フィールドにて得られた画像データのみについて合焦評価値Evが計算されるようにする。
このようにして、合焦点の探索の過程で生じる焦点ボケの状態が記録されてしまうことの防止が図られれる。
なお、撮像記録中においては、表示部15上において撮像画像のリアルタイム表示が行われる。CPU11は、撮像記録用フィールドで読み出された画像信号に基づき得られた画像データについては、これが撮像処理部5→信号処理部6→シャッタ時間制御処理部7による処理を経た上で、表示部15に対しても供給されるようにすることで、撮像画像のリアルタイム表示を実行させる。
このようにすることで、リアルタイム表示画面においても合焦点探索に伴う焦点ボケの様子が映し出されないようにすることができる。
また、本実施の形態では、フォーカス制御を行うにあたり、変形可能ミラー装置2としての、撮像光学系内に挿入されたミラーの面形状を変形させることで焦点を調整するものとしているが、このような構成とすることで、従来のフォーカスレンズをモータ駆動する構成とする場合よりも消費電力の削減を図ることができる。つまり、本実施の形態の場合、焦点の調整にあたり必要な消費電力は、ミラー面を微少に変形させるための微少な消費電力のみであり、この点から従来の構成よりも消費電力の削減を図ることができるものである。
また、変形可能ミラー装置2を用いた構成としたことにより、従来よりもオートフォーカスの高速化を図ることができる。つまり、変形可能ミラー装置2によれば、焦点距離を同量変化させるにあたって必要な駆動量は従来のフォーカスレンズをモータ駆動する手法を採る場合よりも格段に少ないものとなるので、その分、高速な応答が可能となり、これによってオートフォーカスの高速化も図られるものである。
また、本実施の形態のように変形可能ミラー装置2を用いた構成とすれば、モータの駆動音が記録されてしまうといった問題も解決することができる。
[擬似的なシャッタ時間制御]

ここで、先に述べたようにして、本実施の形態においては、撮像記録用フィールドの期間長が固定に設定されるものとなっているが、このことによると、従来では撮像素子4の画像読出タイミングを制御して露光時間を調整することで、電気的なシャッタ時間(シャッタ速度)の制御が可能とされていたものが、本例ではこれができないものとなる。
シャッタ時間の制御が可能であれば、例えば暗所での撮影時など充分な光量が得られない場合に、シャッタ時間を延ばすことで、S/Nの悪化をカバーするという手法を採ることができる。すなわち、ノイズリダクション効果を得ることができる。
上記のようにシャッタ時間が固定とされる本実施の形態では、このようなノイズリダクション効果を得ることができなくなってしまうことになる。
また、一方で、先の説明によれば、本実施の形態では1フィールド期間内に合焦点探索用フィールドが挿入されることで、撮像記録用フィールドの期間長が本来の1フィールド期間よりも短めに設定されることになるが、これによると、シャッタ時間としてはもともと短めのシャッタ時間で固定されてしまうことになる。
ここで、シャッタ時間が短い場合は、各フレーム画像では被写体がはっきりと捉えられることになるので、動画像として見た場合には、特に被写体の動きが速い部分で動きかカクカクと落ち着かない状態となってしまう。すなわち、上記のように本来よりも短めのシャッタ時間で固定される本実施の形態では、もともと動解像度が高い状態となってしまい、被写体の動きが落ち着かない状態に陥り易い。
そこで、本実施の形態では、シャッタ時間の制御によって得られる効果を信号処理によって擬似的に再現するようにして、シャッタ時間が固定とされる場合においてもノイズリダクション効果が得られるようにし、且つ、上述のように被写体の動きが落ち着かない状態に陥りやすいといった点の改善が図られるようにする。
そのための信号処理部として、先の図1に示したシャッタ時間制御処理部7を設けるものとしている。
図11は、図1に示したシャッタ時間制御処理部7の内部構成を示している。
図1において説明したように、シャッタ時間制御処理部7に対しては、信号処理部6からそれぞれY画像データ、U画像データ、V画像データが供給される。シャッタ時間制御処理部7には、これらY画像データ、U画像データ、V画像データのそれぞれについて同様の処理を施す3つの処理系が設けられている。つまり、Y画像データについては減算器40Y、フレーム遅延回路41Y、減算器42Y、フィードバック量制御部43Yが設けられる。また、U画像データについては減算器40U、フレーム遅延回路41U、減算器42U、フィードバック量制御部43Uが、さらにV画像データについては減算器40V、フレーム遅延回路41V、減算器42V、フィードバック量制御部43Vが設けられる。
ここで、Y画像データ、U画像データ、V画像データの処理系において、各減算器40、各フレーム遅延回路41、各減算器42、各フィードバック量制御部43で行われる処理はそれぞれ同様となることから、ここでは代表して、Y画像データについての処理系についてのみ説明を行う。
図示するようにして、Y画像データは減算器40Yを介してシャッタ時間制御処理部7から出力される一方で、分岐して、それぞれフレーム遅延回路41Y、減算器42Yに対して供給される。フレーム遅延回路41Yは、上記減算器40Yから供給されるY画像データに対し1画像分の遅延を与えて減算器42Yに出力する。
減算器42Yは、上記減算器40Yから供給されるY画像データから、上記フレーム遅延回路41Yにて遅延されたY画像データを減算することで、現在のY画像データと1つ前のY画像データとの差分信号を得る。
フィードバック量制御部43Yは、このようにして得られた差分信号を入力し、該差分信号に対して、後述するフィードバック特性設定部44によって設定されるフィードバック特性と上記差分信号の値とに基づいて求めた係数を与えた上で、上述した減算器40Yに出力する。
減算器40Yは、信号処理部6から入力されるY画像データからこのようにフィードバック量制御部43Yにて係数が与えられた差分信号を減算する。
ここで、現フレーム画像と1つ前のフレーム画像との差分信号を現フレーム画像から減算するという手法は、いわゆるフレームノイズリダクションと呼ばれる、S/Nの改善を図るための手法として既に知られている。このとき、差分信号のフィードバック量を多くすれば、その分ノイズリダクション効果を高めることができる。
確認のために述べておくと、各フレーム画像の差分信号は、ノイズ量を表す指標としても利用することができる。すなわち、現フレームと1つ前のフレームとの差分信号の値が大きい場合には、その分、各フレームで被写体がはっきりと映し出されている状態となっているので、画像に生じているノイズ量は少ないということになる。逆に差分信号の値が小さい場合は、ノイズ量は多いことになる。
このことを踏まえると、実際に画像に生じるノイズ量に応じた適切なノイズリダクション量を得るにあたっては、上記差分信号の値が小さい場合にはフィードバックする差分信号に与える係数(フィードバック量)が大きくなるようにし、上記差分信号の値が大きい場合にはフィードバック量が抑えられるようにすればよい。
ここで、上記により説明した構成では、単に現フレームの画像データから差分信号を減算するのではなく、差分信号に対し、該差分信号の値に応じた係数を与えた上で減算するものとしているが、このことで、ノイズリダクション量を任意の特性にて制御することが可能とされている。
ところで、上記のようにしてフレーム間の差分信号をフィードバックするようにして減算することによっては、S/Nの改善が図られると同時に、動解像度を落とすという作用が得られることになる。
つまりこのことからも理解されるように、上記のようにしてフレーム間の差分信号をフィードバックするようにして減算する構成を採ることによっては、差分信号のフィードバック量を増やすことで、シャッタ時間を延ばした場合と同等の作用が得られるものである。
ここで、上述もしたように、差分信号の値が大きい場合には、各フレームで被写体がはっきりと映し出されている状態となっていると推測することができる。この点からすると、差分信号の値は、動解像の指標としても利用できることが分かる。つまり、差分信号の値が大きい場合には、動解像度が高く、被写体の動きが落ち着かない状態となっていると推定でき、逆に差分信号の値が小さい場合には動解像度が低く、動きボケが生じていると推定することができる。
従って、動解像度の面で見れば、差分信号の値が大きい場合にはフィードバック量を増やして動解像度を落とすようにし、差分信号の値が小さい場合はフィードバック量を少なくして動解像度の低下の抑制が図られるようにすればよい。
ところで、従来の電気的なシャッタ時間制御を行うシステムでは、シャッタ時間の指定操作によってノイズリダクション量の指定(或いは動解像度の調整指示)が為されている。このような従来のシステムに倣い、本実施の形態としても、ノイズリダクション量、動解像度についての指定が、シャッタ時間の指定操作によって行われるようにする。
図11に示す構成において、このようにシャッタ時間の指定に応じてノイズリダクション量(動解像度)を適切に調整するための制御動作は、フィードバック特性設定部44が担うものとなっている。
図11において、フィードバック特性設定部44は、図1に示したCPU11から供給されるシャッタ時間指示信号Ssにより指定されるシャッタ時間の値に応じたフィードバック制御特性が、フィードバック量制御部43Y(及びフィードバック量制御部43U、フィードバック量制御部43V)にて設定されるように制御を行う。
ここで、上記シャッタ時間指示信号Ssは、CPU11が、操作入力部13を介したユーザの操作入力によって指定されたシャッタ時間の値を、フィードバック特性設定部44に指示する信号となる。
図12は、上記フィードバック特性設定部44が、指定されたシャッタ時間の値に応じて各フィードバック量制御部43に設定させる差分信号のフィードバック量の制御特性の例を示している。
図12(a)は、指定されたシャッタ時間の値がシャッタ時間:短に該当する場合に対応して設定されるフィードバック量制御特性を、また図12(b)はシャッタ時間:中に該当するシャッタ時間が指定された場合に設定されるフィードバック量制御特性を、また図12(c)はシャッタ時間:長に該当するシャッタ時間が指定された場合に設定されるフィードバック量制御特性をそれぞれ示している。
なお、確認のために述べておくと、「フィードバック量の制御特性」とは、図11に示す各フィードバック量制御部43における、入力差分信号の値に対する出力差分信号の値の変化特性を指すものである。
図12において、図12(a)に示すシャッタ時間:短は、指定可能なシャッタ時間のうち最短のシャッタ時間付近のシャッタ時間であるとする。また、図12(b)に示されるシャッタ時間:中は、指定可能なシャッタ時間のうちの中間のシャッタ時間付近のシャッタ時間であるとする。また、図12(c)に示すシャッタ時間:長は、指定可能なシャッタ時間のうち最長のシャッタ時間付近のシャッタ時間である。
先ず、図12(b)のシャッタ時間:中としてのシャッタ時間が指定された場合、ユーザ指示としては、ノイズリダクション、動解像度の面で共に中立的な指示が為されたものとして扱うことができる。従ってこの場合は、ノイズリダクション、動解像度の面で共に中間的な効果が得られるようにしてフィードバック量を設定すればよい。
ここで、先に述べたようにして本例では撮像記録用フィールドの期間長が短めに設定されていることから、もともと動解像度が高めの状態となっている。そこで、このような状態から中間的な動解像度の状態が得られるように、シャッタ時間:中が指示された場合には、図示するような所定の傾きを有するフィードバック量制御特性を設定する。
これにより、もともと動解像度が高めとなる状態を補正して、中間的な解像度が得られるようにすることができる。
また、図12(a)に示すシャッタ時間:短に該当するシャッタ時間が指定された場合、ユーザ指示としては、動きボケの低減指示がなされていると見なすことができる。
そこで、この場合には、図示するようにして入力される差分信号の値に関わらず一定のフィードバック量が得られるような制御特性を設定する。具体的にこの場合は、入力に対し出力が常に「0」で一定となるようなフィードバック量制御特性を設定するものとしている。
このように出力を一定とする制御特性を設定することで、もともと動解像度が高めとなる状態であることに応じて、動きボケを低減する効果と同様の効果を得ることができる。
また、図12(c)に示すシャッタ時間:長に該当するシャッタ時間が指定された場合には、ユーザ指示としては、ノイズリダクション効果が得られるように指示していると見なすことができる。
この場合には、先の図12(b)に示した制御特性からさらに傾きを大きくして、明示的なノイズリダクション効果が得られるような制御特性を設定することが考えられる。
但し、先の説明からも理解されるように、このように傾きを大きくしてフィードバック量がより大きくなるようにした場合には、その分、動解像度を落とす作用も得られてしまうものとなる。ここで、ノイズリダクションが必要なのは、差分信号の値が小さく、実際に生じるノイズ量が多いとされる場合である。従ってこの場合には、図12(c)に示されるようにして、差分信号の値が小さい領域では傾きを図12(b)の場合よりも大きく設定し、差分信号の値が大きいとされる領域では傾きを図12(b)の場合と同様の傾きに抑えた特性を設定する。これによって、シャッタ時間を延ばす指示に応じてノイズリダクション効果が得られるようにしつつ、その副作用として生じる虞のある動きボケの抑制も図ることができる。
なお、具体的に上記差分信号の値が小さい領域で設定する傾きとしては、入力:出力の比率、すなわちフィードバック量制御部43に入力される差分信号の値とフィードバック量制御部43から出力される差分信号の値との比率がおよそ1:1となるような傾きを設定するものとしている。
説明を図11に戻す。
フィードバック特性設定部44は、CPU11からのシャッタ時間指示信号Ssとして、シャッタ時間:短に該当するシャッタ時間が指示された場合には、各フィードバック量制御部43において図12(a)に示したようなフィードバック量制御特性が設定されるように制御を行う。
また、シャッタ時間指示信号Ssとして、シャッタ時間:中に該当するシャッタ時間が指示された場合には、各フィードバック量制御部43において図12(b)に示したようなフィードバック量制御特性が設定されるように制御を行う。
また、シャッタ時間指示信号Ssとしてシャッタ時間:長に該当するシャッタ時間が指示された場合には、各フィードバック量制御部43において図12(c)に示したようなフィードバック量制御特性が設定されるように制御を行う。
ここで、各フィードバック量制御部43に対するフィードバック量制御特性の具体的な設定手法としては、例えば各フィードバック量制御部43が、フィードバック量制御特性を入力差分信号の値と出力差分信号の値との関係を表す関数によって実現するように構成される場合には、この関数を各フィードバック量制御部43に指示して、これを設定させればよい。
或いは、各フィードバック量制御部43が、フィードバック量制御特性を入力差分信号の値に出力差分信号の値を対応づけたテーブル情報(ルックアップテーブル)により実現するように構成される場合には、各フィードバック量制御部43に対し、何れのテーブル情報を使用するかについての指示を行って、指定シャッタ時間に応じた適切なフィードバック量制御特性が設定されるようにすればよい。
なお、確認のために述べておくと、上記のようにして各フィードバック量制御部43がテーブル情報を用いて入力差分信号値に応じた値の差分信号を出力するように構成される場合としても、結果的には、入力差分信号に対して所要の係数を与えて出力していることに何ら変わりはない。
上記により説明したような指定シャッタ時間に応じたフィードバック量の制御特性の設定を行うことで、シャッタ時間が固定とされる場合においてもシャッタ時間を延ばしたかのようなノイズリダクション効果を得ることができる。また、これと同時に、シャッタ時間を固定としたことによって被写体の動きが落ち着かない状態に陥りやすいという点についての改善も図ることができる。
ここで、従来のシャッタ時間制御によるノイズリダクションでは、ノイズリダクション効果を高めると(つまりシャッタ時間を延ばすと)、これに伴って過剰な動きボケが付加されてしまうものとなったが、上記本例の手法によれば、図12(c)に示したように差分信号の値が大きい部分での特性の傾きを抑えることで、過剰な動きボケが付加されてしまうことの防止が図られている。つまりこの点で、本例の手法は、従来のシャッタ時間制御による手法よりも優れたものとなる。
なお、確認のために述べておくと、本実施の形態では、上記により説明したシャッタ時間制御処理をY、U、Vへの分離後に行うものとしているが、このような構成とすることで、シャッタ時間制御処理に要する処理負担の軽減を図ることができる。つまり、Y:U:V=4:2:2であると説明したように、通常は、U画像データ,V画像データのサンプリングレートはY画像データよりも低く、具体的にU画像データ,V画像データはY画像データの1/2の画素数となる。すなわち、U画像データ,V画像データについてのシャッタ時間制御処理の負担は、Y画像データのシャッタ時間制御処理の負担のおよそ1/2に軽減することができる。
仮に、R,G,Bの段階で同様のシャッタ時間制御処理を行うとした場合には、R,G,Bについて同等の処理負担を強いられることになる。この点で、Y,U,V分離後にシャッタ時間制御処理を行うものした本例では、処理負担の軽減が図られるものである。
[処理動作]

続いて、これまでに説明してきた第1の実施の形態としての動作を実現するために行われるべき処理動作について、次の図13、図14のフローチャートを参照して説明する。 なお、これらの図に示す処理動作は、図1に示したCPU11がメモリ部12内に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
図13は、主に合焦点探索用フィールドとしての画像読出期間に対応して実行されるべき処理動作(つまり山登り法による合焦点の探索処理)を示し、図14は、撮像記録用フィールドとしての画像読出期間に対応して実行されるべき処理動作を示している。
先ず図13において、ステップS101では、無限遠Snとするためのミラー駆動信号値(Anとする)を決定する。そして、次のステップS102では、ステップ数カウント値mを0リセットする処理を実行する。このステップ数カウント値mは、以下の説明からも理解されるように、合焦点の探索にあって焦点を各ポイントに振る際に、CPU11がミラー駆動信号値のステップ数をカウントするための値となる。
続くステップS103では、合焦点探索用フィールドに至るまで待機する。そして、合焦点探索用フィールドに至った場合には、An+mステップによるミラー駆動信号値を指示する処理を行う。つまり、先のステップS101にて決定したミラー駆動信号値Anに対してmステップ分の値を加算したミラー駆動信号値を、図1に示したミラー駆動回路8に指示し、これによって変形可能ミラー装置2のミラー面の形状を、このようなAn+mステップによるミラー駆動信号値で定義される焦点位置が得られるように変形させる。
次のステップS105では、評価値Evを取得する。つまり、信号処理部6内の合焦評価値計算部27により計算される合焦評価値Evを取得する。
そして、続くステップS106では、m=0であるか否か、すなわち無限遠Snでの評価値Evのみを取得した状態であるか否かを判別する。m=0であるとされ、無限遠Snでの評価値Evのみを取得した状態にあるとして肯定結果が得られた場合は、図示するようにしてステップS108に進んでステップ数カウント値mをインクリメント(m=m+1)した後、先のステップS103に戻るようにされる。つまり、これによって次の焦点位置での評価値Evを取得することができる。
一方、上記ステップS106において、m=0ではなく、無限遠Snでの評価値Evのみが得られた状態ではないとして否定結果が得られた場合は、ステップS107に進み、An+(m−1)のときの評価値EvよりもAn+mのときの評価値Evの方が大きいか否かについて判別を行う。ここで、An+mのときの評価値Evの方が大きければ、新たに振った焦点位置での評価値Evの方が大きいということになり、An+mのときの評価値Evの方が小さければ新たに振った焦点位置での評価値Evの方が小さいということになる。
ステップS107において、An+mのときの評価値Evの方が大きいとして肯定結果が得られた場合は、先のステップS108に進んでステップ数カウント値mの値をインクリメントした後、ステップS103に戻るようにされる。
一方、ステップS107において、An+mのときの評価値Evの方が大きくないとして否定結果が得られた場合は、ステップS109に進み、An+(m−1)ステップによるミラー駆動信号値を合焦点に対応する駆動信号値として決定する処理を行う。
このステップS107の処理を行うと、図示するようにしてステップS101に戻るようにされ、これによって合焦点の探索を繰り返し行うようにされる。
なお、この図13に示す一連の処理動作は、例えば電源をオフとする操作入力や撮像記録動作の停止を指示する操作入力など、予め撮像記録を停止すべきとして設定されたトリガの発生に応じて終了するようにされる。具体的に、CPU11は、この図に示す処理動作と並行して上述のような電源オフ操作や停止操作などの撮像記録の停止トリガが発生したか否かを判別しており、この判別の結果停止トリガが発生したとされた場合に、図13に示す処理動作を終了するようにされる。
なお、このように停止トリガの発生に応じて処理動作を終了する点については、次の図14に示す処理動作をはじめ、後の図19に示す処理動作についても同様であるとする。
また、CUP11は、図13に示す処理動作と並行して、撮像記録用フィールドとしての画像読出期間に対応する処理動作として、次の図14に示す処理動作を実行する。
図14において、先ずステップS201では、撮像記録用フィールドに至るまで待機する処理を実行する。そして、撮像記録用フィールドに至った場合は、次のステップS202において、探索により決定したミラー駆動信号値を指示する処理を実行するようにされる。すなわち、先の図13のステップS109の処理によって逐次更新されるようにして決定される合焦点としてのミラー駆動信号値をミラー駆動回路8に指示する処理を行う。これによって撮像記録用フィールドでは、合焦状態で撮像画像の読み出しが行われるものとなる。
ステップS202の処理を実行すると、ステップS201に戻るようにされる。これによって撮像記録用フィールドごとに合焦状態での撮像画像が読み出されるようになっている。
<第2の実施の形態>

続いては、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、フレーム周期を通常よりも高速に設定した上で、撮像記録用フレームとしての画像読出期間と、合焦点探索用フレームとしての画像読出期間とをフレーム周期で分けるようにしたものである。
図15は、このような第2の実施の形態のフレーム分けの概念について説明するための図として、図15(a)では各画像読出期間の割り振りを示し、図15(b)ではミラー駆動信号波形の例を示している。
図15(a)において、先ず第2の実施の形態では、フレーム周期を先の第1の実施の形態の場合(フレーム周期=30Hz相当)よりも高速に設定するものとしている。具体的に、この場合のフレーム周期は120Hzとされる。
その上で、撮像記録用フレーム(図中Fと表記)としての画像読出期間と、合焦点探索用フレーム(図中Sと表記)としての画像読出期間とが、それぞれ1フレーム期間の長さを有するようにして各画像読出期間の割り振りを行うものとしている。
そして、図15(b)を参照して分かるように、この場合としても、合焦点探索用フレームとしての画像読出期間では合焦点の探索のための焦点に調整されるように変形可能ミラー装置2が駆動され、撮像記録用フレームとしての画像読出期間では、探索により求まった合焦点としての焦点に調整されるように変形可能ミラー装置2が駆動されるものとなる。
ここで、第2の実施の形態では、上記のように撮像記録用フレームと合焦点探索用フレームとがそれぞれ1フレーム期間による期間長を有するという点、及び合焦点探索用フレームでは合焦点探索のための焦点に調整し撮像記録用フレームでは合焦点としての焦点に調整するという点を前提とした上で、画像読出についてのモードとして、次の図16に示されるような複数のモードを定義する。そして、次の図17に示されるようにして、このような複数の画像読出モードを適宜切り換えながら、撮像画像データの記録を行うものとしている。
先ず図16において、この場合の画像読出モードとしては、モード1、モード2、モード3、モード4の4モードを定義するものとしている。
具体的に、図16(a)に示されるモード1は、合焦点探索専用モードとして、全フレームを合焦点探索用フレームとして読み出すモードとなる。この場合、各合焦点探索用フレームで読み出された画像データは合焦点の探索用(合焦評価値Evの計算用)のみに用い、記録は行わないようにする。但し、表示については行う。
このモード1では、合焦点の探索を繰り返し行うものとなる。
また、図16(b)に示すモード2は、動き追従モードとして、撮像記録用フレームと合焦点探索用フレームとが交互に繰り返されるようにして画像を読み出すモードとなる。このモード2は、合焦点の探索処理が完了したことに応じて終了するモードとなる。
また、このモード2においては、合焦点探索用フレームの画像を、直前のフレーム画像で置き換えて記録する。つまり、この場合は1秒あたり120枚のフレーム画像が記録されるようにすることを前提として、このようなフレーム画像の補間を行うようにされる。
また図16(c)に示すモード3は、合焦確認モードとして、複数フレームおきに合焦点探索用フレームを挿入するモードとなる。例えばこの場合は、3つの撮像記録用フレームおきに、合焦点探索用フレームが1つ挿入されるようにしている。
このモード3としても合焦点の探索処理が完了したことに応じて終了するモードとなる。
また、このモード3においても、合焦点探索用フレームの画像は直前のフレーム画像で置き換えて記録する。
また、図16(d)に示すモード4は、記録専用モードとして、全フレームを撮像記録用フレームとして画像の読み出しを行うモードとなる。
これら各モードの切り替えは、図17に示すようにして行う。
先ず前提として、撮像画像の記録を行う際には、ユーザは電源をオンとする操作や、再生モードから記録モードへの切り換えを行う操作を行って、撮影スタンバイ状態に移行させることになる。撮像スタンバイ状態では、撮像画像のモニタ表示が開始される。そして、この撮影スタンバイ状態において、記録開始のための操作を行うことで、撮像画像の記録が開始される。
図17において、先の図16(a)に示したモード1(合焦点探索専用モード)は、上記のような撮像スタンバイ状態に対応して設定されるべきモードとなる。このモード1は、上述したような電源オン操作や記録モードへの切り換え操作など、撮影開始のトリガが発生したことに応じ設定する。
そして、このモード1の設定後、記録開始のための操作が行われて記録開始が指示されたことに応じ、図16(d)に示したモード4(記録専用モード)を設定する。
このように記録開始に応じてモード4の設定を行った以降は、予め定められた条件の成立有無に応じて、モード2(動き追従モード)、またはモード3(合焦確認モード)の何れかへの切り換えを行うことになる。
具体的に、モード4の設定中、画像内の動き量が所定量以上となった場合には、モード2への切り換えを行う。これにより、被写体の動きが激しいとされる状態となったことに応じ、比較的狭間隔で合焦点探索用フレームが挿入されるモードへの切り換えを行うことができる。なお、上記動き量は、フレーム間の差分信号の大きさにより求めることができる。
このモード2では合焦点の探索処理が実行され、合焦点の探索が完了した場合は、再びモード4を設定する。
一方、モード4の設定中、動き量が所定量以上とならずに、予め設定された所定の時間長が経過した場合には、モード3を設定する。すなわち、動きが激しくないとされる状態が継続している場合であっても、所定時間おきに、合焦点の探索・再設定を行うものである。
モード3の設定後、合焦点の探索が完了した場合には、再びモード4を設定する。
この図17を参照して説明したようにして、記録開始前のスタンバイ状態の段階で、モード1としての合焦点探索専用モードによる合焦点の探索を行っておくようにすることで、実際に記録が開始された時点で既に合焦状態が得られておくようにすることができる。
また、記録開始後のモード4/モード3/モード2のモード切り換えによれば、合焦点探索用フレームの挿入に伴う画像置き換えによって生じる虞のある、記録画像の忠実性の低下を最小限に抑えることができる。
ここで、上記により説明した第2の実施の形態としての動作を実現するための撮像装置50の構成について、次の図18を参照して説明しておく。
なお、図18において、既に先の図1にて説明した部分については同一符号を付して説明を省略する。
この場合の撮像装置50は、先の図1に示した撮像装置1と比較して、シャッタ時間制御処理部7からCPU11に対して動き量検出信号Mdが供給されるようになっている点が異なる。
図示による説明は省略するが、この場合のシャッタ時間制御処理部7では、減算器47Yによって得られる各フレーム画像の差分信号が、CPU11に対して動き量検出信号Mdとして分岐して供給されるようになっている。
CPU11は、このように供給される動き量検出信号Mdの値と、予め定められた所定の動き量の値とを比較した結果に基づき、動き量が所定量以上であるか否かについて判別するようにされている。
ここで、第2の実施の形態の撮像装置50としてもシャッタ時間制御処理部7を備えるものとしているが、第2の実施の形態ではフレーム周期がより高速に設定されることから、第1の実施の形態の場合と同様に動解像度がもともと高めな状態となっている。従ってこの図18に示されるようにして第2の実施の形態においてもシャッタ時間制御処理部7が設けられて、先の図12にて説明したフィードバック量制御特性の設定が行われることで、第1の実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
[処理動作]

図19、図20に示すフローチャートにより、上記により説明した第2の実施の形態としての動作の実現のために実行されるべき処理動作について説明する。
なお、これらの図に示す処理動作は、図18に示したCPU11がメモリ部12内に格納されるプログラムに基づき実行するものである。
図19は、先の図17にて説明した各モードの切り替えを実現するために行われるべき処理動作を示している。
先ずステップS301では、撮影開始トリガの発生まで待機する処理を行う。すなわち、例えば操作入力部13を介した操作入力として、先に説明した電源オン操作や記録モードへの切り換え操作が行われるなど、予め撮影スタンバイ状態へ移行すべきとして定められたトリガが発生するまで待機する。
そして、撮影開始トリガが発生した場合には、ステップS302において、モード1を設定する処理を実行する。
続くステップS303では、記録開始指示が行われるまで待機する処理を実行する。つまり、操作入力部13を介した操作入力として、記録開始を指示する操作入力が行われるまで待機するようにされる。
そして、記録開始指示が行われた場合は、ステップS304においてモード4を設定する。
続くステップS305では、カウントリセット&スタート処理を実行する。すなわち、モード4を設定した時点からの経過時間をカウントするために、タイムカウント値をリセット&スタートする処理を実行する。
また、次のステップS306では、動きモニタを開始する。すなわち、シャッタ時間制御処理部7から供給される動き量検出信号Mdの値についてのモニタリングを開始する。
続くステップS307では、動き量が所定の動き量th-m以上となったか否かを判別する。ステップS307において、シャッタ時間制御処理部7(減算器42Y)から取得した動き量検出信号Mdの値が予め定められた上記動き量th-m以上にはなっていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS308に進んで所定時間が経過したか否かを判別するようにされる。このステップS308において、上記ステップS305にてカウントを開始した経過時間のカウント値が予め定められた所定値には達しておらず、所定時間が経過していないとして否定結果が得られた場合は、先のステップS307に戻る。
このようなステップS307→S308→S307によるループ処理によって、動き量が所定以上となるか、又は所定時間が経過するまで待機するようにされている。
上記ステップS307において、取得した動き量検出信号Mdの値が上記動き量th-m以上となったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS310に進んでモード2を設定した後、ステップS311に処理を進める。
一方、上記ステップS308において、上記カウント値が上記所定値に達し、所定時間が経過したとして肯定結果が得られた場合は、ステップS309に進んでモード3を設定した後、ステップS311に処理を進める。
ステップS311では、合焦点の探索が完了するまで待機する処理を行う。つまり、モード2、またはモード3の設定状態で行われる合焦点の探索処理が完了するまで待機するようにされる。
合焦点の探索が完了した場合は、図示するようにして先のステップS304に戻るようにされ、これによって再びモード4が設定されることになる。
図20は、各モードで行われるべき動作を実現するための処理動作について示している。
先ず、ステップS401では、モード変更の発生を待機する。すなわち、先の図19におけるステップS302、S304、S309、S310の何れかのモード設定処理が行われるまで待機する処理を実行する。
モード変更があったとした場合は、図中のステップS402、S403、S404、S405の処理によって、設定されたモードがモード1であるか否か(S402)、モード2であるか否か(S403)、モード3であるか否か(S404)、モード4であるか否か(S405)を判別するようにされる。
上記ステップS402において、設定されたモードがモード1であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS406に進み、各フレームを用いた合焦点探索処理、及び各フレームの表示制御処理を実行する。
この場合、合焦点の探索処理自体は、「合焦点探索用フィールド」が「合焦点探索用フレーム」となる以外は、先の図13に示したものと同様の処理となる。なお、この点については以降で説明するステップS407、及びステップS408についても同様である。
また、表示制御処理については、各フレーム期間において読み出された画像信号に基づく画像データが、撮像処理部5→信号処理部6→シャッタ時間制御処理部7による処理を経た上で表示部15に供給されるようし、それらの画像データについての表示を行うように表示部15に対する指示を行う。
また、上記ステップS403において、設定されたモードがモード2であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS407に進み、1つおきのフレームを用いた合焦点探索処理、及び合焦点探索に用いたフレームが直前のフレームで置き換えられるようにするための制御処理を行う。
このステップS407において、フレームの置き換えについては、撮像フレーム補間処理部24によって実行させる。
また、この場合、CPU11は、置き換え完了後の画像データが圧縮/伸張処理部16における圧縮後、ストレージ部18で記録されるように制御を行う。また、撮像画像のリアルタイム表示のため、置き換え完了後の画像データが表示部15にも供給されるようにして、表示部15による画像表示を実行させる。
また、上記ステップS404において、設定されたモードがモード3であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS408に進み、n個おき(この場合は3つおき)のフレームを用いた合焦点探索処理、及び合焦点探索に用いたフレームが直前のフレームで置き換えられるようにするための制御処理を行う。
このステップS408におけるフレーム置き換え処理としても、撮像フレーム補間処理部24によって実行させる。また、この場合も置き換え完了後の画像データが圧縮/伸張処理部16における圧縮後、ストレージ部18で記録されるように制御を行う。また、撮像画像のリアルタイム表示のため、置き換え完了後の画像データが表示部15にも供給されるようにして、表示部15による画像表示を実行させる。
また、上記ステップS405において、設定されたモードがモード4であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS409において、各フレームの記録・表示処理を行う。すなわち、合焦点探索のための読み出しは行われず、全フレームについて記録・表示が行われる。
<変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、変形可能ミラー装置の構成については、先の図3にて説明した構成に限定されず、多様に考えられる。例えば、先に本出願人が提案した以下の参考文献に記載される各種の構成のものを用いることができる。或いは、先に挙げた特許文献1に記載される形状可変ミラーを用いることもできる。
ここで、本発明で用いる変形ミラーとしては、所要の駆動力の印加に応じて焦点を変化させるようにしてミラー面の形状を凸状又は凹状に変化させるように構成されたものであればよく、具体的な構成については限定されない。

参考文献:特開2006−155850号公報
また、これまでの説明では、信号処理部6、シャッタ時間制御処理部7がそれぞれ別々の構成とされる場合を例示したが、これら信号処理部6、シャッタ時間制御処理部7が一体の集積回路で構成されるようにしてもよい。
また、これまでの説明では、合焦点探索用フィールド(又はフレーム)について部分読み出しを行う関係から、撮像素子4としてCMOSセンサを用いる場合を例示したが、例えばこのような部分読み出しは行わないとする場合などには、CCD(Charge Coupled Device)センサを用いることもできる。
また、これまでの説明では、撮像装置(1,50)が、レンズと一体的に形成される場合を例示したが、いわゆる一眼レフカメラのようにレンズ側が装置本体側に着脱可能に構成される場合にも本発明は好適に適用できる。
ここで、レンズ部分が着脱可能に構成された場合、変形ミラーとしては、カメラ本体側(ペンタプリズム部など)に設けられる場合と、レンズ側に設けられる場合との双方が考えられ得るが、本発明としては、これら双方の場合に好適に適用することができるものである。この場合、制御対象が撮像装置本体側に設けられた変形ミラーとなるか、レンズ側に設けられた変形ミラーとなるかが異なる以外、フォーカス制御処理の内容自体は同様であればよい。
また、これまでの説明では、本発明を動画像を撮像記録するシステムに適用する場合を例示したが、静止画像を撮像記録する用途にも好適に適用できる。
ここで、静止画像を撮像記録する場合にも、撮像画像のリアルタイム表示を行うために、動画像を撮像している。このように動画像を得るにあたって、これまでで説明したものと同様の手法で合焦点探索のためのフレーム(又はフィールド)を設定し、撮像用のフレームと合焦点探索用のフレームとでそれぞれフォーカス駆動状態を切り替えるようにして、合焦点探索用のフレームの評価結果を用いて合焦点を探索する処理を繰り返し行うようにしておく。
従来の静止画像を撮像記録する撮像装置では、静止画像の記録を指示するシャッタボタンが半押しされるなどAF(オートフォーカス)指示が行われてからAF動作が実行されるが、上記手法のように、リアルタイム表示の時点でAF動作を行うようにしておけば、AF指示に応じて即座に合焦状態を得ることができ、AFに要する時間の短縮化を図ることができる。
なお且つ、上記手法としても撮像用のフレームと合焦点探索用のフレームとを分けているので、リアルタイム表示時に、焦点位置を変化させることに伴う焦点ボケの過程が表示されてしまうことがないという利点がある。
また、これまでの説明では、撮像画像が例えばMPEG方式で圧縮処理されたデータファイル(デジタルデータ)で記録される場合を例示したが、アナログのビデオ信号を記録する場合にも本発明は好適に適用することができる。
また、合焦点の探索処理について、先の説明では、新たに振った焦点での評価値Evの値の方が低くなったときに、直前に振った焦点を合焦点として決定するものとしたが、これは、あくまでも説明の便宜上最もシンプルな処理を例示したものに過ぎず、実際には、現状で行われているようなより複雑な処理が行われる。
例えば、予め合焦点の探索範囲を定めておき、その探索範囲内の各焦点に振ったときの評価値Evを取得する。このとき、評価値Evの変化特性は凸状となるので、取得した評価値Evが上昇傾向から下降傾向に転じたポイントを境に、その前後のポイントで得られた評価値Evをそれぞれ直線近似して、得られた2直線の交わるポイントを合焦点として決定するような手法が採られてもよい。例えばこのような近似を用いた手法を採用することで、より正確な合焦点を求めることができる。
また、特に第1の実施の形態においては、本来の1画像読出期間内に合焦点探索用の画像読出期間を挿入するものとしたが、これを実現するにあたっては、従来の撮像処理・画像信号処理系の構成からの変更を強いられる場合がある。例えば、従来の撮像処理部5に相当する部分以降では、1フィールド期間内においてフィールド画像の取り込みが行われた後には、以降の処理を休止させるように構成されている場合がある。そのような場合、合焦点探索用フィールドとしての画像読出期間を挿入したとしても、処理の対象となるのは合焦点探索用フィールドの前の撮像記録用フィールドのみとなってしまい、結果として合焦点探索用フィールドでの読み出し画像は以降に転送されなくなってしまうものとなる。
例えば、このように休止期間を設けるようにされたシステムに対して本発明を適用するとした場合には、合焦評価値Evを得るための構成を、撮像処理部5内の画像読出直後となる位置に挿入すればよい。具体的には、R,G,Bの各画像データについての高周波信号に基づき、合焦評価値を計算する構成を挿入する。これによって、撮像処理部5以降の構成に変更を加えずに、本発明のフォーカス制御手法を実現することができる。
本発明に基づき構成することのできる第1の実施の形態としての撮像装置の内部構成を示したブロック図である。 実施の形態の撮像装置が備える信号処理部の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態の撮像装置が備える変形可能ミラー装置の構成(無変形状態)を示す断面図である。 実施の形態の変形可能ミラー装置が備える可撓性部材の構成を示した図である。 実施の形態の変形可能ミラー装置のミラー面における被写体光のスポット形状について説明するための図である。 実施の形態の変形可能ミラー装置の製造方法の一例について説明するための図である。 実施の形態の変形可能ミラー装置の構成(凹変形状態)を示す断面図である。 実施の形態の変形可能ミラー装置の構成(凸変形状態)を示す断面図である。 第1の実施の形態のフォーカス制御動作について説明するための図である。 撮像素子の読出範囲について説明するための図である。 実施の形態の撮像装置が備えるシャッタ時間制御処理部の内部構成を示したブロック図である。 シャッタ時間の指定に応じたフィードバック量の制御特性について説明するための図である。 第1の実施の形態のフォーカス制御動作を実現するために実行されるべき処理動作として、合焦点探索用フィールドとしての画像読出期間に対応して実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。 第1の実施の形態のフォーカス制御動作を実現するために実行されるべき処理動作として、撮像記録用フィールドとしての画像読出期間に対応して実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。 第2の実施の形態としてのフォーカス制御動作について説明するための図である。 第2の実施の形態の撮像装置で定義されるフォーカス制御の各モードについて説明するための図である。 各モードの設定(切り替え)手法について説明するための図である。 第2の実施の形態としての撮像装置の内部構成を示したブロック図である。 第2の実施の形態のフォーカス制御動作を実現するために実行されるべき処理動作として、各モードの切り替えを実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。 第2の実施の形態としてのフォーカス制御動作を実現するために実行されるべき処理動作として、各モードでの動作を実現するために実行されるべき処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1,50 撮像装置、2 変形可能ミラー装置、3 絞り、4 撮像素子、5 撮像処理部、6 信号処理部、7 シャッタ時間制御処理部、8 ミラー駆動回路、9 絞り制御部、10 撮像制御部、11 CPU、12 メモリ部、13 操作入力部、14 バス、15 表示部、16 圧縮/伸張処理部、17 ストレージ部、20 画素補間処理部、21R,21G,21B 階調補正処理部、22R,22G,22B シェーディング補正処理部、23 RGB/YUV変換処理部、24 撮像フレーム補間処理部、25 Yシェーディング補正処理部、26 周波数特性補正処理部、27 合焦評価値計算部、31 反射膜射(ミラー面)、32 可撓性部材、32a 強度分布パターン、32A〜32E 楕円部、32F フレーム、33 強度確保部材、34 ベース基板、35 駆動コイル、36 マグネット、40Y,40U,40V,42Y,42U,42V 減算器、41Y,41U,41V フレーム遅延回路、43Y,43U,43V フィードバック量制御部、44 フィードバック特性設定部

Claims (12)

  1. 撮像光学系内に設けられ、断面形状を凸状又は凹状に変形可能に構成された変形ミラーを用いて焦点を変化させるように構成された撮像装置について、フォーカス制御を行うフォーカス制御装置であって、
    上記撮像光学系を介して得られた像を撮像素子により検出して撮像画像データを得る撮像手段と、
    上記撮像素子によって周期的に実行させる画像信号の読み出しについて、第1の画像読出期間においては、予め求められた合焦点としての焦点が設定されるようにするためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御し、上記第1の画像読出期間とは異なる第2の画像読出期間においては、合焦点の探索にあたってのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御する制御手段と、
    上記撮像素子により読み出された画像信号に基づく各画像データの差分信号を求め、該差分信号の大きさに応じた係数を与えた上記差分信号を、上記画像データにフィードバックするようにして減算するフィードバック手段と
    を備えるフォーカス制御装置。
  2. 上記フィードバック手段は、
    指示入力されるシャッタ時間の値に応じて、上記差分信号の入出力特性を変化させる請求項に記載のフォーカス制御装置。
  3. 上記フィードバック手段は、
    上記差分信号のフィードバック処理をY/U/V分離後の各画像データに対して個別に行うように構成されてい
    求項に記載のフォーカス制御装置。
  4. 上記第1の画像読出期間及び上記第2の画像読出期間は、同一のフィールド期間又はフレーム期間内に挿入されるようにして設定されている請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  5. 上記第2の画像読出期間は、上記第1の画像読出期間よりもその期間長が短く設定されている請求項に記載のフォーカス制御装置。
  6. 所要の記録媒体にデータ記録を行う記録手段をさらに備え、
    上記制御手段は、
    上記第1の画像読出期間に読み出された画像信号に基づく撮像画像データが上記記録手段によって記録されるように制御する請求項に記載のフォーカス制御装置。
  7. 上記第1の画像読出期間と上記第2の画像読出期間はフレーム周期単位で分割された期間である請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  8. 上記制御手段は、
    全フレーム期間で合焦点探索のためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを制御する第1のモードと、
    1つおきのフレーム期間ごとに合焦点探索のためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを制御する第2のモードと、
    所定複数おきのフレーム期間ごとに合焦点探索のためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを制御する第3のモードと、
    全フレーム期間で予め合焦点として求められた焦点を設定するためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを制御する第4のモードとを切り換えて上記変形ミラーを制御す
    求項に記載のフォーカス制御装置。
  9. 所要の記録媒体に対するデータ記録を行う記録手段をさらに備え、
    上記制御手段は、
    上記第4のモード時には、全フレーム期間で得られたフレーム画像データが上記記録手段によって記録されるように制御すると共に、
    上記第2、第3のモード時には、
    上記合焦点探索のためのミラー制御を行ったフレーム期間に得られたフレーム画像データが、直前のフレーム期間に得られたフレーム画像データに置き換えられて上記記録手段によって記録されるように制御を行
    求項に記載のフォーカス制御装置。
  10. 上記撮像素子により読み出された画像信号に基づく各画像データの差分信号の値から動き量を検出する動き検出手段をさらに備えると共に、
    上記制御手段は、
    撮影開始トリガの発生に応じて上記第1のモードを設定し、上記記録手段による撮像画像データの記録開始指示に応じて上記第4のモードを設定し、上記第4のモード設定後の経過時間に応じて上記第3のモードを設定し、上記動き検出手段により検出された動き量に応じて上記第2のモードを設定す
    求項に記載のフォーカス制御装置。
  11. 上記フレーム周期が120Hzに設定されている請求項に記載のフォーカス制御装置。
  12. 撮像光学系内に設けられ、断面形状を凸状又は凹状に変形可能に構成された変形ミラーを用いて焦点を変化させるように構成された撮像装置について、フォーカス制御を行うフォーカス制御方法であって、
    上記撮像光学系を介して得られた像を検出する撮像素子によって周期的に実行させる画像信号の読み出しについて、第1の画像読出期間においては、予め求められた合焦点としての焦点が設定されるようにするためのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御し、上記第1の画像読出期間とは異なる第2の画像読出期間においては、合焦点の探索にあたってのフォーカス駆動状態が得られるように上記変形ミラーを駆動制御する制御手順と、
    上記撮像素子により読み出された画像信号に基づく各画像データの差分信号を求め、該差分信号の大きさに応じた係数を与えた上記差分信号を、上記画像データにフィードバックするようにして減算するフィードバック手順と
    を有するフォーカス制御方法。
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