JP4544140B2 - Mems素子 - Google Patents

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    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
    • B81C1/00Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
    • B81C1/00436Shaping materials, i.e. techniques for structuring the substrate or the layers on the substrate
    • B81C1/00555Achieving a desired geometry, i.e. controlling etch rates, anisotropy or selectivity
    • B81C1/00563Avoid or control over-etching
    • B81C1/00587Processes for avoiding or controlling over-etching not provided for in B81C1/00571 - B81C1/00579

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Description

本発明は半導体基板に構造体を備えた、MEMS素子およびMEMS素子の製造方法に
関する。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を利用し、半導体基板に
MEMS素子を備えたセンサや共振器、通信用デバイスなどが注目されている。MEMS
素子は半導体製造プロセスを用い、半導体基板上に製作された微小な構造体からなる機能
素子である。この構造体は、電気的な力、または加速度などの外力で変形する片持ち梁あ
るいは両持ち梁構造の可動部(可動電極)と、固定部(固定電極)を備えている。例えば
、特許文献1に示すような櫛歯状可動電極と櫛歯状固定電極を備えたMEMS素子が知ら
れている。
特開2004−276200号公報
このようなMEMS素子において、構造体の電気信号を取り出すための配線、あるいは
回路素子を同じ半導体基板に形成する場合には、構造体の周辺部に配線層を積層すること
が行われる。
具体的には図14を用いて説明する。図14は上記のような構成を備えたMEMS素子
の製造工程の一部を示す断面図である。
図14(a)に示すように、MEMS素子100は、半導体基板101に下部電極10
2を形成し、その上に形成した絶縁膜103の一部を除去して構造体110が形成される
。そして、構造体110の上に層間絶縁膜104、下部電極102に接続する配線105
、層間絶縁膜106、パッシベーション膜107を順次積層して形成する。その後、構造
体110上部のパッシベーション膜107、層間絶縁膜106,104を構造体110の
表面まで異方性エッチング(ドライエッチング)し、開口部111を形成する。そして、
最後に図14(b)に示すように、層間絶縁膜104の一部と絶縁膜103を等方性エッ
チング(ウェットエッチング)して、構造体110をリリースしている。
しかしながら、このような製造工程において、構造体110をリリースするための等方
性エッチングで層間絶縁膜104,106も同時にエッチングが進行し、配線105にま
で達して配線105に損傷を与えることがある。この場合、配線105の配置をエッチン
グが進行しない位置に遠ざけることも考えられるが、MEMS素子100の集積度を低下
させることになる。また、このような構成のMEMS素子100の開口部111は、層間
絶縁膜104,106が露出されているため耐湿性が悪く、MEMS素子100の信頼性
を著しく低下させている。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は構造体のリリース
工程で配線への損傷を与えることがなく、また耐湿性が良好で信頼性の向上した、MEM
S素子およびMEMS素子の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のMEMS素子は、半導体基板に配線が層間絶縁膜
を介して積層され、前記層間絶縁膜の一部が前記半導体基板上方まで開口され、この開口
部内に構造体が配置されたMEMS素子であって、前記構造体に対向する前記開口部に露
出する前記層間絶縁膜の側壁および前記層間絶縁膜の最上層表面にシリコンナイトライド
膜が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、構造体に対向する層間絶縁膜の側壁および層間絶縁膜の最上層表面
にシリコンナイトライド膜が形成されることにより、層間絶縁膜が露出することがなく、
耐湿性が良好となり、MEMS素子の信頼性を向上させることができる。
また、本発明のMEMS素子は、前記構造体に対向する前記層間絶縁膜の最下層の下に
その層間絶縁膜より突出し前記構造体と同層に位置するベース部が形成されていることが
好ましい。
この構成によれば、構造体のリリース工程の等方性エッチングで、エッチング液が層間
絶縁膜に侵入することを防ぐことができ、また、耐湿性を向上させることができる。
また、本発明のMEMS素子の製造方法は、半導体基板に絶縁膜を形成する工程と、前
記半導体基板に下部電極を形成する工程と、前記絶縁膜の一部を除去し前記絶縁膜の上に
構造体形成膜を形成する工程と、前記構造体形成膜をエッチングし構造体の形状を形成す
る工程と、前記構造体形成膜の上方に層間絶縁膜と配線とを形成する工程と、前記構造体
の上方の前記層間絶縁膜を少なくとも前記構造体表面までエッチングし開口部を形成する
工程と、前記構造体の上と前記層間絶縁膜の表面および前記開口部の側壁にシリコンナイ
トライド膜を形成する工程と、前記構造体の上の前記シリコンナイトライド膜をエッチン
グする工程と、前記構造体に接する前記層間絶縁膜および前記絶縁膜をエッチングし前記
構造体をリリースする工程と、を少なくとも備えることを特徴とする。
このMEMS素子の製造方法によれば、構造体に対向する層間絶縁膜の側壁にシリコン
ナイトライド膜が形成されることにより、シリコンナイトライド膜がエッチングの保護膜
として利用でき、構造体をリリースするための等方性エッチングで層間絶縁膜がさらにエ
ッチングされて、配線に損傷を与えることがない。さらに、シリコンナイトライド膜が層
間絶縁膜の表面から側壁にかけて覆われているため、耐湿性が良好で信頼性の向上した、
MEMS素子の製造方法を提供することができる。
また、本発明のMEMS素子の製造方法は、前記構造体形成層をエッチングし構造体の
形状を形成する工程において、前記シリコンナイトライド膜の台座となるベース部を同工
程で形成することが望ましい。
このMEMS素子の製造方法によれば、シリコンナイトライド膜の台座となるベース部
を構造体の形状を形成する工程で同時に形成することにより、工程を削減できる。また、
このベース部を設けることにより、構造体のリリース工程の等方性エッチングで、エッチ
ング液が層間絶縁膜に侵入することを防ぐことができ、また、耐湿性を向上させることが
できる。
また、本発明のMEMS素子の製造方法において、前記構造体の上方の前記層間絶縁膜
をエッチングする工程は、最初に等方性エッチングを行い、次に異方性エッチングを行う
工程であることが望ましい。
このMEMS素子の製造方法によれば、層間絶縁膜を最初に等方性エッチングを行うこ
とにより、エッチングされた層間絶縁膜の側壁を斜面状に形成でき、シリコンナイトライ
ド膜の形成において、ステップカバレッジ(段差被覆性)の向上を図ることができる。特
に、配線を多層に積層した場合には、ステップカバレッジを向上させる効果は大きい。
また、本発明のMEMS素子は、半導体基板に配線が層間絶縁膜を介して積層され、前
記層間絶縁膜の一部が前記半導体基板上方まで開口され、この開口部内に構造体が配置さ
れたMEMS素子であって、少なくとも前記構造体に対向する前記開口部に露出する前記
層間絶縁膜の側壁に耐食膜が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、構造体に対向する開口部における層間絶縁膜の側壁に耐食膜が形成
されることで、層間絶縁膜が露出することがなく耐湿性が良好となり、MEMS素子の信
頼性を向上させることができる。
上記発明のMEMS素子において、前記耐食膜がTiN、W、Mo、ポリシリコンから
選択される材料の膜で形成されたことが望ましい。
この構成によれば、構造体に対向する開口部における層間絶縁膜の側壁に耐食膜として
、TiN、W、Mo、ポリシリコンから選択される材料の膜で形成されることで、従来の
ように層間絶縁膜が露出した状態に比べ、耐湿性が良好となり、MEMS素子の信頼性を
向上させることができる。
また、これらTiN、W、Mo、ポリシリコンの材料は半導体プロセスで使用される材
料であり、容易に用いることが可能である。
また、本発明のMEMS素子の製造方法は、半導体基板に絶縁膜を形成する工程と、前
記絶縁膜の上に下部構造体形成膜を形成する工程と、前記下部構造体形成膜をエッチング
し下部構造体の形状を形成する工程と、前記下部構造体の上に層間絶縁膜を形成する工程
と、前記層間絶縁膜の上に上部構造体形成膜を形成する工程と、前記上部構造体形成膜を
エッチングし上部構造体の形状を形成する工程と、前記上部構造体の上方に層間絶縁膜と
配線とを形成する工程と、前記上部構造体の上方の前記層間絶縁膜をエッチングし開口部
を形成する工程と、前記開口部における前記上部構造体の上方と前記層間絶縁膜の側壁に
耐食膜を形成する工程と、前記上部構造体の上方に位置する前記耐食膜をエッチングする
工程と、前記上部構造体および前記下部構造体に接する前記層間絶縁膜をエッチングし前
記上部構造体および下部構造体をリリースする工程と、を少なくとも備えることを特徴と
する。
このMEMS素子の製造方法によれば、構造体に対向する開口部における層間絶縁膜の
側壁に耐食膜が形成されることにより、この耐食膜がエッチングの保護膜として利用でき
、構造体をリリースするための等方性エッチングで層間絶縁膜がさらにエッチングされて
、配線に損傷を与えることがない。さらに、耐食膜が開口部の側壁に覆われているため、
従来のように層間絶縁膜が露出した状態に比べ、耐湿性が良好で信頼性の向上した、ME
MS素子の製造方法を提供することができる。
また、本発明のMEMS素子の製造方法は、半導体基板に絶縁膜を形成する工程と、前
記半導体基板に下部電極を形成する工程と、前記絶縁膜の一部を除去し前記絶縁膜の上に
構造体形成膜を形成する工程と、前記構造体形成膜をエッチングし構造体の形状を形成す
る工程と、前記構造体形成膜の上方に層間絶縁膜と配線とを形成する工程と、前記構造体
の上方の前記層間絶縁膜をエッチングし開口部を形成する工程と、前記開口部における前
記構造体の上方と前記層間絶縁膜の側壁に耐食膜を形成する工程と、前記構造体の上方の
前記耐食膜をエッチングする工程と、前記構造体に接する前記層間絶縁膜をエッチングし
前記構造体をリリースする工程と、を少なくとも備えることを特徴とする。
このMEMS素子の製造方法によれば、構造体に対向する開口部における層間絶縁膜の
側壁に耐食膜が形成されることにより、この耐食膜がエッチングの保護膜として利用でき
、構造体をリリースするための等方性エッチングで層間絶縁膜がさらにエッチングされて
、配線に損傷を与えることがない。さらに、耐食膜が開口部の側壁に覆われていることで
、従来のように層間絶縁膜が露出した状態に比べ、耐湿性が良好で信頼性の向上した、M
EMS素子の製造方法を提供することができる。
また、MEMS素子の製造方法において、前記耐食膜がTiN、W、Mo、ポリシリコ
ンから選択される材料の膜であることが望ましい。
このように、これらTiN、W、Mo、ポリシリコンの材料は半導体プロセスで使用さ
れる材料であり、容易に形成することが可能である。そして、これらの膜は耐湿性に優れ
、信頼性の向上したMEMS素子を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係るMEMS素子としてのMEMS共振器の実施形態を示す概略構成図
である。図1(a)は、MEMS素子の平面図、図1(b)は同図(a)のA−A断線に
沿う断面図である。
図1において、MEMS素子1は、シリコンからなる半導体基板10上に、ポリシリコ
ンからなる可動電極15および固定電極16a,16bで構成される構造体18が形成さ
れている。半導体基板10にはn型の下部電極13が形成され、構造体18との電気的接
続がなされている。また、構造体18に対向する周辺部には、半導体基板10の上に形成
された熱酸化膜である絶縁膜11が形成され、その上に層間絶縁膜20、配線21、層間
絶縁膜22が順次積層されている。配線21はAlまたはCuなどからなり、下部電極1
3あるいは半導体基板10に形成される回路素子と接続されている(図示せず)。
絶縁膜11と層間絶縁膜20の間には、ポリシリコンからなるベース部17が形成され
ている。このベース部17は構造体18と同層に位置し、層間絶縁膜20,22よりも構
造体18側に突出し、構造体18を囲むような形状に形成されている。そして、層間絶縁
膜22の上面から層間絶縁膜20の側壁を覆い、ベース部17に至るまで、シリコンナイ
トライド(Si34)膜30が形成されている。また、層間絶縁膜22の側壁は上面から
斜面状に形成され、シリコンナイトライド膜30が被覆しやすいように構成されている。
このように、MEMS素子1は半導体基板10に構造体18と配線21を有し、構造体
18の上部を開口させ、その周辺部に配線21が層間絶縁膜20,22を介して積層され
た構成となっている。
以上の構成のMEMS素子1は、一方の固定電極16aと接地電極(図示せず)との間
に交流電圧を印加することにより、櫛歯状の固定電極16aと可動電極15との間に静電
力を発生させて可動電極15を平面的に振動させ、この振動の共振周波数を他方の固定電
極16bから取り出している。
このように、本実施形態のMEMS素子1は、構造体18に対向する層間絶縁膜20,
22の側壁および層間絶縁膜22の表面にシリコンナイトライド膜30が形成されること
により、層間絶縁膜20,22が露出することがない。また、絶縁膜(SiO2膜)11
は層間絶縁膜20,22と異なり熱酸化膜のため、耐湿性の高い膜であることから、ME
MS素子1は耐湿性が良好となり、信頼性を向上させることができる。
また、ポリシリコンのベース部17を絶縁膜11と層間絶縁膜20の間に配置すること
により、MEMS素子1の製造工程において、エッチング液が層間絶縁膜20に進入する
ことを防ぐことができ、また、耐湿性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、MEMS素子1の製造方法について説明する。このMEMS素子の製造において
は、半導体CMOSプロセスを用いている。
図2、図3、図4はMEMS素子1の製造工程を示す概略断面図である。
まず、図2(a)においてシリコンからなる半導体基板10上に熱酸化膜(SiO2
)である絶縁膜11を形成し、その上にフォトレジストを塗布し、フォトレジスト膜12
を形成する。そして、フォトレジスト膜12を所定の形状にパターニングする。その後、
図2(b)に示すように、パターニングされた半導体基板10の上からPイオンを注入し
半導体基板10にn型の下部電極13を形成する。次に、フォトレジスト膜12を除去し
、再度フォトレジストを塗布し、下部電極13の上方の絶縁膜11の一部を除去するため
にパターニングを行う。そして、図2(c)に示すようにエッチングにより絶縁膜11の
一部を下部電極13までエッチングし、フォトレジストを除去する。次に、その上から図
2(d)に示すように、ポリシリコンからなる構造体形成膜14を形成する。このとき、
絶縁膜11の一部を除去した部分にもポリシリコンが回り込んでいる。
次に、図3(a)に示すように、構造体形成膜14をパターニングして、構造体18(
可動電極15、固定電極16a,16b)、ベース部17の形状を分離する。図5は、構
造体18とベース部17の形状と配置を示す概略平面図である。構造体18を構成する可
動電極15および固定電極16a,16bは、櫛歯状の突起を有しそれぞれがかみ合うよ
うに配置している。また、ベース部17は、構造体18を囲むように形成する。
そして、図3(b)に示すように、構造体18とベース部17の上に、SiO2膜など
の層間絶縁膜20を形成し、さらにその上に配線21をパターニングして形成する。配線
21はAlまたはCuなどからなり、半導体基板10に設けた下部電極13あるいは、半
導体基板10に設けられた回路素子と接続している。
次に、図3(c)に示すように、配線21の上からSiO2膜などの層間絶縁膜22を
形成する。そして、図3(d)に示すように、層間絶縁膜22表面のフォトレジスト膜2
3をマスクにして、構造体18およびベース部17の上方に位置する層間絶縁膜22を等
方性エッチング(ウェットエッチング)する。このエッチングした層間絶縁膜22の側壁
は、等方性エッチングのため斜面状の側壁24となっている。
次に、図4(a)に示すように層間絶縁膜20を異方性エッチング(ドライエッチング
)する。このときのエッチングは、少なくとも構造体18およびベース部17の表面が露
出するまで行われる。このエッチングした層間絶縁膜20の側壁は、異方性エッチングの
ためほぼ垂直の側壁25となっている。
その後、図4(b)に示すように、層間絶縁膜22の上面から層間絶縁膜20の側壁を
覆い、構造体18表面に至るまで、プラズマCVDを用いシリコンナイトライド(Si3
4)膜30を形成する。
続いて、図4(c)に示すように、構造体18およびベース部17の上方に位置するシ
リコンナイトライド膜30を、少なくとも構造体18およびベース部17の表面が露出す
るまで異方性エッチングする。
最後に、図4(d)に示すように、構造体18表面より下の層間絶縁膜20および絶縁
膜11を犠牲層として等方性エッチングし構造体18をリリースする。
なお、層間絶縁膜20,22および絶縁膜11の等方性エッチングにはフッ酸系のエッ
チング液が用いられ、異方性エッチングにはフッ素系あるいは塩素系のエッチングガスが
用いられている。また、シリコンナイトライド膜30の異方性エッチングにはCF4など
のエッチングガスが用いられている。
以上のように、本実施形態のMEMS素子の製造方法によれば、構造体18に対向する
層間絶縁膜20,22の側壁にシリコンナイトライド膜30が形成されることにより、シ
リコンナイトライド膜30がエッチングの保護膜として利用できる。このことから、構造
体18をリリースするための等方性エッチングで、層間絶縁膜20,22がさらにエッチ
ングされて配線21に損傷を与えることがなくなる。さらに、シリコンナイトライド膜3
0が層間絶縁膜22の表面から側壁24,25にかけて覆われているため、耐湿性が良好
で信頼性の向上した、MEMS素子1の製造方法を提供することができる。
また、このMEMS素子1の製造方法によれば、シリコンナイトライド膜30の台座と
なるベース部17を構造体18の形状を形成する工程で同時に形成することにより、工程
を削減できる。そして、このベース部17を設けることにより、構造体18のリリース工
程の等方性エッチングで、エッチング液が層間絶縁膜20に侵入することを防ぐことがで
き、また、MEMS素子1の耐湿性を向上させることができる。
さらに、このMEMS素子1の製造方法によれば、層間絶縁膜22を最初に等方性エッ
チングを行うことにより、エッチングされた層間絶縁膜22の側壁を斜面状に形成でき、
シリコンナイトライド膜30の形成において、ステップカバレッジ(段差被覆性)の向上
を図ることができる。
また、このMEMS素子1の製造方法によれば、配線21に接続し外部端子との接続を
なす電極パッドの開口を、構造体18をリリースするエッチング工程の後に行えば、構造
体18をリリースするエッチング工程で電極パッド部をレジストで保護する必要がなく、
効率的にMEMS素子1を製造できる。
(第3の実施形態)
図6は本発明に係るMEMS素子として、MEMS共振器の他の実施形態を示す概略構
成図である。図6(a)は、MEMS素子の平面図、図6(b)は同図(a)のB−B断
線に沿う断面図である。
図6において、MEMS素子2は、シリコンからなる半導体基板40上に、窒化膜41
を介してポリシリコンからなる上部構造体49および下部構造体44で構成される構造体
50が形成されている。上部構造体49および下部構造体44はそれぞれ電極として機能
し、下部構造体44の上方に一定の間隔を保って上部構造体49の一部が厚み方向に重な
るように配置されている。
また、構造体50に対向する周辺部には、窒化膜41の上に層間絶縁膜45,51、配
線52,53、層間絶縁膜54が順次積層され、最上層にはシリコンナイトライド膜など
のパッシベーション膜55が形成されている。配線52,53はAlまたはCuなどから
なり、層間絶縁膜45,51を貫通するビアにて下部構造体44および上部構造体49に
接続されている。なお、半導体基板40に回路素子(図示せず)を形成して、周辺回路を
構成しても良い。
このように、MEMS素子2は半導体基板40に構造体50と配線52,53を有し、
構造体50の上部を開口させ、その周辺部に配線52,53が層間絶縁膜51,54を介
して積層された構成となっている。
さらに、構造体50の上部を開口させた開口部の側壁62を囲みパッシベーション膜5
5の一部にかけて耐食膜61が形成されている。耐食膜61は、TiN、W、Mo、ポリ
シリコンから選択される材料の膜で形成されている。これらの材料はフッ酸系のエッチン
グ液に対して耐食性を有する材料である。
このようなMEMS素子2では、上部構造体49に直流電圧が印加されると、この上部
構造体49に対する下部構造体44との間に静電力が働く。ここで、さらに上部構造体4
9に交流電圧が印加されると静電力が大きくなったり小さくなったり変動し、上部構造体
49が下部構造体44に近づいたり遠ざかったりするように変位して振動する。このとき
、下部構造体44表面で電荷の移動が生じ、下部構造体44に電流が流れる。そして、振
動が繰り返されることから、下部構造体44から固有の共振周波数が出力される。
このように、本実施形態のMEMS素子2は、構造体50の上部を開口させることによ
り開口部の側壁62に露出する層間絶縁膜54および層間絶縁膜51の一部を耐食膜61
が覆う構成になっている。この耐食膜61は、TiN、W、Mo、ポリシリコンから選択
される材料の膜で構成され耐湿性に優れており、従来のように層間絶縁膜が露出する状態
に比べて、耐湿性が良好となり、MEMS素子2の信頼性を向上させることができる。
また、開口部の側壁62にフッ酸系のエッチング液に対して耐食性を有する耐食膜61
が設けられていることから、MEMS素子2の製造工程における構造体50のリリース工
程で、この耐食膜61が保護膜となりエッチング液が層間絶縁膜54を侵食して内部にま
で及び配線52,53に損傷を与えることがない。
(第4の実施形態)
次に、上記MEMS素子2の製造方法について説明する。このMEMS素子2の製造方
法においては、半導体CMOSプロセスを用いている。
図7〜図10は、MEMS素子2の製造工程を示す概略断面図である。
図7(a)において、シリコンからなる半導体基板40上にSi34などの窒化膜41
を形成し、その上にポリシリコンからなる下部構造体形成膜42を形成する。そして、下
部構造体形成膜42の上にフォトレジスト膜43を形成して、下部構造体の形状にパター
ニングする。その後、図7(b)に示すように、パターニングしたフォトレジスト膜43
をマスクとして、下部構造体形成膜42をエッチングして下部構造体44の形状を形成す
る。その後、図7(c)に示すようにフォトレジスト膜43を除去して、下部構造体44
および窒化膜41の上にSiO2などの層間絶縁膜45を形成する。
続いて、層間絶縁膜45の上にフォトレジスト膜46を形成して、下部構造体44の上
方部分を残すようにフォトレジスト膜46をパターニングする。そして、図7(d)に示
すように、パターニングしたフォトレジスト膜46をマスクとして、層間絶縁膜45をエ
ッチングする。その後、図7(e)に示すように、フォトレジスト膜46を除去して、そ
の上からポリシリコンからなる上部構造体形成膜47を形成する。
次に、上部構造体形成膜47の上にフォトレジスト膜48を形成して、上部構造体の形
状にパターニングする。その後、図8(a)に示すように、パターニングしたフォトレジ
スト膜48をマスクとして、上部構造体形成膜47をエッチングして上部構造体49の形
状を形成する。そして、図8(b)に示すようにフォトレジスト膜48を除去して、その
上にSiO2などの層間絶縁膜51を形成する。
続いて、図8(c)に示すように、下部構造体44および上部構造体49との接続のた
めに層間絶縁膜51,45を貫通してビア57,58を形成し、層間絶縁膜51の上に配
線52,53をパターニングして形成する。そして、図8(d)に示すように、配線52
,53を形成した上から、SiO2などの層間絶縁膜54およびSi34などのパッシベ
ーション膜55をそれぞれ形成する。
次に、図9(a)に示すように、パッシベーション膜55の上にフォトレジスト膜56
を形成し、構造体50の上方のフォトレジスト膜56を除くようにパターニングする。そ
して、図9(b)に示すように、パターニングしたフォトレジスト膜56をマスクとして
、パッシベーション膜55、層間絶縁膜54および層間絶縁膜51の一部まで異方性エッ
チング(ドライエッチング)して、開口部を形成する。
その後、図9(c)に示すように、フォトレジスト膜56を除去して、その上から耐食
膜61を形成する。耐食膜61はパッシベーション膜55表面から開口部の側壁62およ
び開口部の底面63を覆うように形成している。また、この耐食膜61は、TiN、W、
Mo、ポリシリコンから適宜選択した材質の膜を用いている。
続いて、耐食膜61の上にフォトレジスト膜64を形成し、図9(d)に示すように、
開口部の側壁62からパッシベーション膜55の上に形成した耐食膜61にかけてフォト
レジスト膜64が残るようにパターニングする。
次に、図10(a)に示すようにパターニングしたフォトレジスト膜64をマスクとし
て、耐食膜61をエッチングする。このようにして、開口部における底部に形成した耐食
膜61およびパッシベーション膜55表面に形成した耐食膜61の一部が除去される。
そして、フォトレジスト膜64を除去して、図10(b)に示すように、再度、フォト
レジスト膜65を形成して開口部における構造体50の上方のフォトレジスト膜65を除
くようにパターニングする。
その後、フォトレジスト膜65をマスクとして、構造体50に接する層間絶縁膜51,
45を犠牲層として、等方性エッチング(ウェットエッチング)して、上部構造体49と
下部構造体44から構成される構造体50をリリースする。
最後にフォトレジスト膜65を除去して、図10(c)に示すMEMS素子2が完成す
る。
なお、構造体50上方の開口部を形成するための異方性エッチングにはフッ素系あるい
は塩素系のエッチングガスが用いられ、構造体50に接する犠牲層の等方性エッチングに
はフッ酸系のエッチング液が用いられている。
以上のように、本実施形態のMEMS素子2の製造方法によれば、構造体50に対向す
る開口部の側壁62に耐食膜61を形成している。この耐食膜61はTiN、W、Mo、
ポリシリコンから適宜選択した材質の膜を用いており、これらの材質の膜は、フッ酸系に
エッチング液に対して優れた耐食性を有することから、この耐食膜61がエッチングの保
護膜として利用でき、構造体50をリリースするための等方性エッチングで層間絶縁膜5
4がエッチングされて、配線52,53に損傷を与えることがない。
また、これら耐食膜61に用いられる材質は、耐湿性を有し、耐食膜61が開口部の側
壁62に覆われているため、従来のように層間絶縁膜が露出した状態に比べ、耐湿性が良
好で信頼性の向上した、MEMS素子2の製造方法を提供することができる。
(第5の実施形態)
次に第5の実施形態として、半導体基板に第1の実施形態で説明した構成の構造体を備
え、開口部の側壁に耐食膜を設けたMEMS素子について説明する。第1の実施形態と同
じ構成要素については同符号を付し説明する。
図11は本発明に係るMEMS素子として、MEMS共振器の他の実施形態を示す概略
構成図である。図11(a)は、MEMS素子の平面図、図11(b)は同図(a)のC
−C断線に沿う断面図である。
図11において、MEMS素子3は、シリコンからなる半導体基板10上に、ポリシリ
コンからなる可動電極15および固定電極16a,16bで構成される構造体18が形成
されている。半導体基板10にはn型の下部電極13が形成され、構造体18との電気的
接続がなされている。また、構造体18に対向する周辺部には、半導体基板10の上に形
成された熱酸化膜である絶縁膜11が形成され、その上に層間絶縁膜20、配線21、層
間絶縁膜22、パッシベーション膜70が順次積層されている。配線21はAlまたはC
uなどからなり、下部電極13あるいは半導体基板10に形成される回路素子と接続され
ている(図示せず)。
このように、MEMS素子3は半導体基板10に構造体18と配線21を有し、構造体
18の上部を開口させ、その周辺部に配線21が層間絶縁膜20,22を介して積層され
た構成となっている。
また、絶縁膜11と層間絶縁膜20の間には、ポリシリコンからなるベース部17が形
成されている。このベース部17は構造体18と同層に位置し、層間絶縁膜20,22よ
りも構造体18側に突出し、構造体18を囲むような形状に形成されている。
さらに、構造体18の上部を開口させた開口部の側壁74を囲みパッシベーション膜7
0の一部にかけて耐食膜73が形成されている。耐食膜73は、TiN、W、Mo、ポリ
シリコンから選択される材料の膜で形成されている。
このように、本実施形態のMEMS素子3は、構造体18の上部を開口させることによ
り開口部の側壁74に露出する層間絶縁膜22および層間絶縁膜20の一部を耐食膜73
で覆う構成になっている。この耐食膜73は、TiN、W、Mo、ポリシリコンから選択
される材料の膜で構成され耐湿性に優れており、従来のように層間絶縁膜が露出する状態
に比べて、耐湿性が良好となり、MEMS素子3の信頼性を向上させることができる。
また、開口部の側壁74にフッ酸系のエッチング液に対して耐食性を有する耐食膜73
が設けられていることから、MEMS素子3の製造工程における、構造体18のリリース
工程でこの耐食膜73が保護膜となり、エッチング液が層間絶縁膜22を侵食して内部に
まで及び配線21に損傷を与えることがない。
(第6の実施形態)
次に、上記MEMS素子3の製造方法について説明する。このMEMS素子3の製造方
法においては、半導体CMOSプロセスを用いている。なお、本実施形態のMEMS素子
3の製造方法は、第2の実施形態で説明した図2(a)〜図3(c)まで同工程であるた
め、同構成要素は同符号を付して説明を省略し、図3(c)以降の工程について図12、
図13を用いて説明する。
図3(c)において、配線21の上にSiO2膜などの層間絶縁膜22を形成している
。その後、層間絶縁膜22の上にSi34などのパッシベーション膜70を形成する。そ
して、図12(a)に示すように、パッシベーション膜70の上にフォトレジスト膜71
を形成し、構造体18の上方のフォトレジスト膜71を除くようにパターニングする。次
に、図12(b)に示すように、パターニングしたフォトレジスト膜71をマスクとして
、パッシベーション膜70、層間絶縁膜22および層間絶縁膜20の一部まで異方性エッ
チング(ドライエッチング)して、開口部を形成する。
その後、図12(c)に示すように、フォトレジスト膜71を除去して、その上から耐
食膜73を形成する。耐食膜73はパッシベーション膜70表面から開口部の側壁74お
よび開口部の底面75を覆うように形成している。また、この耐食膜73は、TiN、W
、Mo、ポリシリコンから適宜選択した材質の膜を用いている。
続いて、耐食膜73の上にフォトレジスト膜76を形成し、図12(d)に示すように
、開口部の側壁74からパッシベーション膜70の上に形成した耐食膜73にかけてフォ
トレジスト膜76が残るようにパターニングする。
次に、図13(a)に示すようにパターニングしたフォトレジスト膜76をマスクとし
て、耐食膜73をエッチングする。このようにして、開口部における底部に形成した耐食
膜73およびパッシベーション膜70表面に形成した耐食膜73の一部が除去される。
そして、フォトレジスト膜76を除去して、図13(b)に示すように、再度、フォト
レジスト膜77を形成して開口部における構造体18の上方のフォトレジスト膜77を除
くようにパターニングする。
その後、フォトレジスト膜77をマスクとして、構造体18に接する層間絶縁膜20お
よび絶縁膜11を犠牲層として、等方性エッチング(ウェットエッチング)して、可動電
極15および固定電極16a,16bで構成される構造体18をリリースする。
最後にフォトレジスト膜77を除去して、図13(c)に示すMEMS素子3が完成す
る。
なお、構造体18上方の開口部を形成するための異方性エッチングにはフッ素系あるい
は塩素系のエッチングガスが用いられ、構造体18に接する犠牲層の等方性エッチングに
はフッ酸系のエッチング液が用いられている。
以上のように、本実施形態のMEMS素子3の製造方法によれば、構造体18に対向す
る開口部の側壁74に耐食膜73を形成している。この耐食膜73はTiN、W、Mo、
ポリシリコンから適宜選択した材質の膜を用いており、これらの材質の膜は、フッ酸系の
エッチング液に対して優れた耐食性を有することから、この耐食膜73がエッチングの保
護膜として利用でき、構造体18をリリースするための等方性エッチングで層間絶縁膜2
2がエッチングされて、配線21に損傷を与えることがない。
また、これら耐食膜73に用いられる材質は、耐湿性を有し、耐食膜73が開口部の側
壁74に覆われているため、従来のように層間絶縁膜が露出した状態に比べ、耐湿性が良
好で信頼性の向上した、MEMS素子3の製造方法を提供することができる。
なお、本実施形態で構造体およびベース部をポリシリコンで形成したが、CMOSトラ
ンジスタにおけるシリサイド化された他のゲート電極材料を用いて実施することもできる
。また、半導体基板の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn
、PbS、GaAs、InP、GaP、GaN、ZnSeなどを用いることができる。
さらに、本実施形態における耐食膜はフッ酸系のエッチング液に対して耐食性を有する
TiN、W、Mo、ポリシリコンから適宜選択した材質の膜としたが、これらの材質に限
らず、構造体をリリースする際に用いられるエッチング液に対して耐食性を有する材質で
あれば良い。
本発明の実施形態において、MEMS共振器を例にとり説明したが、MEMS技術を利
用したアクチュエータ、ジャイロセンサ、加速度センサにおいても実施が可能であり、同
様の効果を享受することができる。
本発明の第1の実施形態におけるMEMS素子の概略構成図であり、(a)はMEMS素子の平面図、(b)は同図(a)のA−A断線に沿う断面図。 第2の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第2の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第2の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第2の実施形態における構造体とベース部の形状と配置を示す概略平面図。 本発明の第3の実施形態におけるMEMS素子の概略構成図であり、(a)はMEMS素子の平面図、(b)は同図(a)のB−B断線に沿う断面図。 第4の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第4の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第4の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第4の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 本発明の第5の実施形態におけるMEMS素子の概略構成図であり、(a)はMEMS素子の平面図、(b)は同図(a)のC−C断線に沿う断面図。 第6の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 第6の実施形態におけるMEMS素子の製造工程を示す概略断面図。 (a)、(b)は発明が解決しようとする課題を説明する製造工程の概略断面図。
符号の説明
1,2,3…MEMS素子、10…半導体基板、11…絶縁膜、12…フォトレジスト
膜、13…下部電極、14…構造体形成膜、15…構造体を構成する可動電極、16a,
16b…構造体を構成する固定電極、17…ベース部、18…構造体、20…層間絶縁膜
、21…配線、22…層間絶縁膜、23…フォトレジスト膜、24…斜面状の側壁、40
…半導体基板、41…窒化膜、44…下部構造体、49…上部構造体、50…構造体、5
2,53…配線、61…耐食膜、62…開口部の側壁、73…耐食膜、74…開口部の側
壁。

Claims (16)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された配線と、
    前記第1層間絶縁膜上および前記配線上に形成された第2層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜および前記第2層間絶縁膜に形成された開口部と、
    前記開口部の下方であって、前記半導体基板上に形成された構造体と、を含み、
    前記第1層間絶縁膜は、前記開口部から露出する第1側壁を有し、
    前記第2層間絶縁膜は、上面と、前記開口部から露出する第2側壁と、を有し、
    前記第1側壁、前記第2側壁および前記上面に、シリコンナイトライド膜が形成されていることを特徴とするMEMS素子。
  2. 請求項1において、
    前記第2側壁は、斜面を有することを特徴とするMEMS素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記半導体基板と前記第1層間絶縁膜との間に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜と前記第1層間絶縁膜との間に形成されたベース部と、を含み、
    前記ベース部は、前記シリコンナイトライド膜に接しており、且つ、前記絶縁膜および前記第1層間絶縁膜から前記構造体に向かって突出する突出部を有していることを特徴とするMEMS素子。
  4. 請求項3において、
    前記ベース部は、ポリシリコンを有することを特徴とするMEMS素子。
  5. 請求項3または4において、
    前記絶縁膜は、熱酸化膜であることを特徴とするMEMS素子。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記構造体は、固定電極と、前記固定電極から離間した可動電極とを有することを特徴とするMEMS素子。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された配線と、
    前記第1層間絶縁膜上および前記配線上に形成された第2層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜および前記第2層間絶縁膜に形成された開口部と、
    前記開口部の下方であって、前記半導体基板上に形成された構造体と、を含み、
    前記第1層間絶縁膜は、前記開口部から露出する第1側壁を有し、
    前記第2層間絶縁膜は、前記開口部から露出する第2側壁を有し、
    前記第1側壁および前記第2側壁に、耐食膜が形成されていることを特徴とするMEMS素子。
  8. 請求項7において、
    前記第2層間絶縁膜上に形成されたパッシベーション膜を含み、
    前記パッシベーション膜は、前記開口部から露出した第3側壁と、上面とを有し、
    前記耐食膜は、さらに、前記第3側壁および前記上面に形成されていることを特徴とするMEMS素子。
  9. 請求項7または8において、
    前記耐食膜は、前記第1層間絶縁膜から前記開口部に向かって突出する第1突出部を有することを特徴とするMEMS素子。
  10. 請求項7ないし9のいずれかにおいて、
    前記耐食膜は、TiN、W、Moまたはポリシリコンを有することを特徴とするMEMS素子。
  11. 請求項7ないし10のいずれかにおいて、
    前記半導体基板と前記第1層間絶縁膜との間に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜と前記第1層間絶縁膜との間に形成されたベース部と、を含み、
    前記ベース部は、前記絶縁膜および前記第1層間絶縁膜から前記構造体に向かって突出している第2突出部を有することを特徴とするMEMS素子。
  12. 請求項11において、
    前記第2突出部は、前記開口部の一部を介して前記第1突出部と離間していることを特徴とするMEMS素子。
  13. 請求項11または12において、
    前記ベース部は、ポリシリコンを有することを特徴とするMEMS素子。
  14. 請求項11ないし13のいずれかにおいて、
    前記絶縁膜は、熱酸化膜であることを特徴とするMEMS素子。
  15. 請求項7ないし10のいずれかにおいて、
    前記構造体は、下部構造体と、前記下部構造体から離間した上部構造体とを有することを特徴とするMEMS素子。
  16. 請求項7ないし14のいずれかにおいて、
    前記構造体は、固定電極と、前記固定電極から離間した可動電極とを有することを特徴とするMEMS素子。
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