JP4543788B2 - 製品の検査システムおよびその検査方法 - Google Patents

製品の検査システムおよびその検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4543788B2
JP4543788B2 JP2004197580A JP2004197580A JP4543788B2 JP 4543788 B2 JP4543788 B2 JP 4543788B2 JP 2004197580 A JP2004197580 A JP 2004197580A JP 2004197580 A JP2004197580 A JP 2004197580A JP 4543788 B2 JP4543788 B2 JP 4543788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
inspection
customer
defect detection
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004197580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006018708A (ja
Inventor
寿勝 加藤
満 小川
忠広 遊佐
泰夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004197580A priority Critical patent/JP4543788B2/ja
Publication of JP2006018708A publication Critical patent/JP2006018708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543788B2 publication Critical patent/JP4543788B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)

Description

本発明は、製品の検査システムおよび製品の検査方法に関する発明であって、特に最適な欠陥検出条件で、迅速かつ確実に受注した製品の検査を行うことができる製品の検査システムおよび製品の検査方法に関に関する。
従来、鉄鋼の薄板製品などをお客様(以下、顧客と呼ぶ。)へ提供する場合、JISなどの標準規格に準拠して発注された製品を受注生産し、顧客に供給することが一般的に行われてきた。受注した製品の生産に際しては、製品の用途に応じて、それに要求される特性と実際の製品の品質設計仕様を合致させた製品設計を行い、その製品設計に基づく薄板製品を製造している。
薄板製品の製品設計にあたっては、自社の生産ラインでの製造実力を正確に認識し、製造コストを認識し、過去に顧客に出荷した際の顧客での加工実績を、クレーム情報等を通して認識し、また納期を認識して設計を行っている。
大部分の薄板製品については、用途に応じた要求特性と実際の製品の品質設計仕様が合致しており、実用上の問題が起きることはほとんどないが、特殊な用途については、顧客から発注されたとおりの仕様で製造しても、製造ばらつき等に起因して顧客側で実用上の様々な問題を引き起こす場合があった。
これに関連する技術としては、例えば以下の特許文献1、2等が開示されている。
例えば特許文献1は、製造者が提供するアプリケーションサーバに顧客側のクライアントパソコンを接続可能として、製造者と顧客が出荷後の製品情報の共有を実現する技術を開示している。この特許文献1に記載の技術によれば、製造者側で検査が行われ、顧客が出荷する前の製品の欠陥情報を知ることができる。
また特許文献2は、生産ラインで蓄積されたデータを活用するものであり、これまで製造した製品の過去の実績データを製造情報記憶手段に蓄積しておき、その蓄積データに基づいて、さらに製造実績の誤差や材質モデルの誤差を加味して、要求仕様を満足する製造条件指示値を得るようにして、材質実績が要求仕様を外れて不良が発生する頻度を削減可能とする技術が開示されている。
このように従来は、製品設計における品質設計仕様に対して、顧客毎の個別の要求仕様の反映を行い、標準規格の範囲内でさらに厳格な品質設計を行ったり、出荷する前に製品の検査を厳しく行うことで対処してきたのが実情である。
特開2003-84822号公報 特開2003-328030号公報
ところで、受注した製品の検査を行う際に、必要以上に検査レベルを厳しくした場合には、顧客側の品質要求と製造者側での検査レベルに相違が生じて顧客にとって本当は有害ではない欠陥まで検査装置により検出され、製品を出荷する直前で不合格となって、納期遅れが生じることもある。
さらに問題なのは、顧客側で製品の使用条件が変わるなどして顧客側から製造者側へ品質要求が出された場合に、顧客側の品質要求を反映した製品の検査を行うまでに時間がかかってしまうことである。その主たる原因は、図3を用いて以下に説明する従来の製品の検査システムおよび検査方法に問題があり、顧客側から製造者側へ品質要求情報が伝達された以降、受注した製品の検査を行うまでに時間を要するからである。
図3に基づき、従来から行われていた製品の検査方法を薄板製品を例として説明する。
製造ラインには、圧延処理、焼鈍処理、めっき処理等の各種の処理を行う製造装置1が具備され、その製造装置1の処理後に検査装置2を用いた製品の検査が行われる。従来の製品の検査システムは、被検査材Sの欠陥を検出する検査装置2とコンピューター20と入出力装置3を具備し、検査装置2で検査を行った製品の検査実績情報がコンピューター20内の記憶・蓄積部7に記憶・蓄積される。この製品の検査実績情報は、製造者側において製品の管理に用いると共に、当該製品の検査実績情報はその出荷先顧客にも渡される。その際、受注した製品の検査は、欠陥検出条件の設定を入出力装置3から検査者3Aが入力し、検出したい欠陥を検出するしきい値電圧の設定を検査装置2に対して行っている。検査装置2は、その設定されたしきい値電圧を超える電圧レベルの欠陥信号があったときに欠陥信号を出力する。
一方、担当製品の製造知識および顧客側での使用知識を持った顧客担当者4Aは、顧客側と受注した製品に関して頻繁に打ち合わせを行っている。このようなときに、当該顧客から出荷した製品の使用実績について説明され、その品質が不十分であると問題提起され、受注した製品であって出荷前の製品に対し品質向上が要求される場合がある。図3中、顧客側ビル5は、製品を製造する工場外にあるとして示した。
すると、従来の製品の検査システムでは、顧客担当者4Aが帳票等の指示書、電話、オンライン端末などを利用して、製造工場内にいる製造者側の検査者3Aに連絡することで顧客側品質要求情報30を伝達し、それを受けた製造工場内にいる検査者3Aが顧客側の品質要求を反映した欠陥検出条件の変更方法を検討する。その結果を欠陥検出条件の変更を行うという書類とし、その書類の承認を得た後に、欠陥検出条件の変更を入出力装置3から検査者3Aが入力することで実行していた。
したがって従来の製品の検査システムでは、製造者側が顧客側品質要求情報の提示を受けた以降、顧客側品質要求情報を検査装置に反映するのに数日間を要し、タイムリーに製品を出荷することができない場合があった。
また従来の製品の検査方法では、顧客側品質要求情報に対応した欠陥検出条件の変更方法を、直接、顧客側品質要求情報の提示を受けた顧客担当者4Aが決定するのではなく、製造者側の検査者3Aが検討するというところにも、タイムリーに製品を出荷することができない要因がある。
また前記の特許文献1、2に記載の発明には、前記問題を解決することについて言及がない。
そこで本発明は、顧客側の品質要求を反映した最適な欠陥検出条件で、迅速かつ確実に受注した製品の検査を行うことができる製品の検査システムおよび製品の検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
1.被検査材の欠陥を検出する検査装置に欠陥検出条件の設定を行って出荷先顧客が確定している製品の検査を行う製品の検査システムであって、
前記検査装置をコントロールするコンピューター内に、設定されていた欠陥検出条件を含む出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段と、顧客が該出荷後の製品に対して要求した、製品製造工場外の入力装置からの顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段と、前記検査装置に設定する欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段とを少なくとも具備し、前記コンピューターにより設定装置を介して前記検査装置に設定する複数レベルの欠陥検出条件の変更を各レベル毎に行うように構成したことを特徴とする製品の検査システム。
2.被検査材の欠陥を検出する検査装置に欠陥検出条件の設定を行って出荷先顧客が確定している製品の検査を行う製品の検査方法において、当該顧客向けの製品の検査時に、
前項1に記載されたコンピューターにより、記憶・蓄積手段から当該顧客が出荷後の製品に対して要求した、製品製造工場外の入力装置からの顧客側品質要求情報と、その顧客側品質要求情報に対応する出荷後の製品に対して設定されていた欠陥検出条件を含む検査実績情報とを読み出して対比・照合し、欠陥種類に応じて欠陥検出条件の変更の仕方を決定し、設定装置を介して前記検査装置に設定する複数レベルの欠陥検出条件を各レベル毎に変更することを特徴とする製品の検査方法。
本発明にかかる製品の検査方法および製品の検査システムによれば、顧客側の品質要求を反映した最適な欠陥検出条件で、迅速かつ確実に受注した製品の検査を行うことができる。したがって本発明によれば、顧客の品質要求に合致した製品がタイムリーに提供される。
以下、製品を鉄鋼の薄板製品として説明するが、本発明は、鉄鋼製品に限定されず、受注して製造した後、所定の製品の検査を行って出荷先顧客が確定している製品に適用することができる。
図1に示した本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムは、図3に示した従来の製品の検査システムと対比してわかるように、検査装置2と、検査装置2をコントロールするコンピューター10と、検査装置2に設定する欠陥検出条件の変更を行う装置である設定装置6と、入力装置4と、入出力装置3を具備している。またコンピューター10内には記憶・蓄積手段7、8、9が少なくとも具備されている。
前記コンピューター10には、従来の製品の検査システムにはなかった設定装置6が接続されている。この設定装置6は、コンピューター10によって決定された欠陥検出条件の変更を検査装置2に設定する。従来の製品の検査方法では、顧客側品質要求情報に対応した欠陥検出条件の変更を、製造者側の検査者3Aが検討しており、この点にも製造者側が顧客側品質要求情報の提示を受けた以降、顧客側品質要求情報を検査装置に反映するまでに時間がかかり、タイムリーに製品を出荷することができない要因があった。上記のようにコンピュータ10によって決定された欠陥検出条件の変更を、設定装置6を介して検査装置2に入力することにより、検査者3Aの検討を不要とし、製品出荷までに要する時間を短くすることができる。
また本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにおいては、顧客側品質要求情報を製品製造工場外の入力装置4からコンピューター10へ入力可能に構成した。この場合、入力装置4は、携帯用端末とし、製品製造工場外に顧客担当者4Aがいる場合でも、図示しないコンピューターネットワークを介してコンピューター10へ直接、迅速にかつ正確に顧客側品質要求情報を、その提示を受けた顧客担当者4A自身により入力することを可能とした。
なお、被検査材Sの欠陥を検出する検査装置2には入出力装置3が接続されている。入出力装置3は、従来と同様な、モニター画面とキーボードを有するパーソナルコンピューターとすることができる。
ただし本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにおいて入出力装置3の役目は、検査装置2の監視が主である。
入出力装置3としてのパーソナルコンピューターに対して、記憶・蓄積手段7、8、9を少なくとも具備しているコンピューター10は、入出力装置3より上位のコンピューターであって、例えば検査装置2を設置した検査ラインを制御するプロセスコンピューターとすることができる。プロセスコンピューターは、普通、図示しない統括管理用コンピューター、すなわち、圧延処理、焼鈍処理、めっき処理等の各種の処理を行う製造装置1を含む、工場全体を管理するセントラルコンピューター(統括管理用C/C)にコンピューターネットワークを介して接続され、統括管理用コンピューターとの間で製造する製品情報のやりとりを行っている。
ここで、コンピューター10内の記憶・蓄積手段7、8、9は、それぞれ、出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段7、顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段8、および欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段9である。
コンピューター10内の記憶・蓄積手段7には、出荷先顧客が確定している製品の検査を行って得た検査実績情報が出荷後の製品の検査実績情報として記憶・蓄積されている。その場合、顧客が確定している製品の検査を行う際に設定された欠陥検出条件も、出荷後の製品の検査実績情報と合わせて記憶・蓄積されている。
すなわち、出荷後の製品の検査実績情報とは、当該製品に実際に含まれる欠陥の情報であって、被検査材Sに対して欠陥を切断して除去するなどの欠陥除去処理を施さない場合には、図1に示すように、被検査材Sの欠陥を検出する検査装置2により検出した欠陥情報が検査実績情報と一致する一方、被検査材Sに対して欠陥を切断して除去するなどの欠陥除去処理を施した場合には、被検査材Sの欠陥を検出する検査装置2により検出した欠陥情報に対して、工場全体を管理するセントラルコンピューター(統括管理用C/C)からコンピューターネットワークを介して必要な情報を得、コンピューター処理を施し、出荷後製品の検査実績情報とすることが重要である。
また出荷後の製品の検査実績情報と合わせて記憶・蓄積する欠陥検出条件は、コンピューター10によって決定され、設定装置6を介して検査装置2に実際に設定された検査条件であって、欠陥種類に応じて決められる。
例えばある種の欠陥に対しては、図2に示すようにAレベルからDレベルの検出レベルを指定して設定装置6を介してしきい値電圧を検査装置2に設定するのである。ただし、この検出レベルを何段階に分割するかについては特に限定するものではなく、検査装置2に応じて適宜決定することができる。また検出レベルをAレベルからDレベルのように層別する代わりに、単位面積当たりの欠陥の個数としてレベルを規定し、また面積でレベルを規定することもできる。この場合には、設定装置6を介し、上記の欠陥の個数や面積等の各レベルに対応して、しきい値電圧を検査装置2に設定する。
このような出荷後製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段7は、従来の製品の検査システムのコンピューター20内にも具備されているものである。
したがって本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムを構築する際には、コンピューター20内からコンピューター10内の記憶・蓄積手段7へ出荷後の製品の検査実績情報を伝送することで、本発明を適用する以前における、出荷後の製品の検査実績情報を本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムに用いるコンピューター10内へ移転することができる。
コンピューター10内の記憶・蓄積手段8には、出荷先顧客が確定している製品の検査を行った出荷後の製品に対して顧客が要求した顧客側品質要求情報が記憶・蓄積されている。例えば、顧客が出荷後製品に対して要求した顧客側品質要求情報は、顧客別にかつ当該顧客に出荷した製品毎にコンピューター10内の記憶・蓄積手段8によって記憶・蓄積されている。この顧客側品質要求情報は、製品製造工場外の入力装置4からコンピューター10へ入力された情報である。この入力装置4は、例えば携帯用端末とされ、顧客と出荷後の製品に関してよく打ち合わせを行っている顧客担当者4Aが携帯しているので、顧客と打ち合わせの際に顧客が出荷後の製品に対して、例えば表面欠陥である筋状欠陥が問題であると問題提起されたり、あるいは介在物欠陥が問題であると問題提起された場合には、その直後に、製品に関する製造知識および製品の使用知識を合わせ持つ顧客担当者4Aにより、欠陥種類に応じて筋状欠陥の欠陥検出レベルを厳しくする旨、あるいは介在物欠陥の個数を少なくするように欠陥検出レベルを厳しくする旨の顧客側品質要求情報が入力装置4からコンピューター10へ入力される。
本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにおいては、欠陥種類に応じて、例えば後述する実施例で説明するように筋状欠陥などの表面欠陥や、介在物などの内部欠陥によって、欠陥検出条件の変更をコンピューター10によって決定し、設定装置6を介して検査装置2に設定する欠陥検出条件を変更する。そのため、コンピューター10内の記憶・蓄積手段9には、前記の筋状欠陥の欠陥検出レベルを厳しくする旨、あるいは介在物欠陥の欠陥検出レベルを厳しくする旨の顧客側品質要求情報に対応して、欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に予め登録しておく。
以上説明したように、本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムは、顧客側品質要求情報を製品製造工場外の入力装置4からコンピューター10へ入力可能に構成され、またコンピューター10内に、出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段7、顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段8、および欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段9を少なくとも具備したシステムとしたから、当該顧客向けの製品の検査時に、前記コンピューター10により設定装置6を介して検査装置2に設定する欠陥検出条件の変更を行うことができる。
したがって本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムによれば、受注した製品の検査を行うに際して、迅速かつ確実に最適な欠陥検出条件で被検査材の欠陥を検出することができる。
一方従来の製品の検査システムには、図3に示すように、コンピューター20内には顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段8、および欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段9が具備されておらず、また設定装置6も設けてないから、製造者側が顧客側品質要求情報の提示を受けた以降、顧客側品質要求情報を検査装置に反映するのに数日間を要していたのである。
これに対して本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムでは、当該顧客向けの製品の検査時に、コンピューター10内の顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段8により、記憶・蓄積された顧客側品質要求情報のうちから当該顧客が出荷後の製品に対して要求した品質要求情報と、その品質要求情報に対応する実績情報を、出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段7から読み出して対比・照合し、欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段9により、欠陥種類に応じて欠陥検出条件の変更の仕方を決定し、設定装置6を介して検査装置2に設定する欠陥検出条件を変更する検査方法とすることができる。
こうすることで、検査装置2に設定するしきい値電圧を、迅速かつ確実に最適な欠陥検出条件に変更することが可能となる。
本発明によれば、迅速かつ確実に最適な欠陥検出レベルでへげ、筋状欠陥などの表面欠陥や、介在物などの内部欠陥を検査することができる。
本発明の実施例として缶用鋼板の検査を図1に示す本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにより検査装置2に欠陥検出条件を設定して、表面欠陥である筋状欠陥と介在物欠陥を検出する場合について具体的に説明する。この場合、入力装置4は、携帯用端末とし、前記顧客側品質要求情報を製品製造工場外の入力装置4からコンピューター10へ入力した。
筋状欠陥の欠陥検出レベルの設定は、図2に示すように、当初、筋状欠陥の単位面積あたりの個数に応じて、欠陥検出レベルを次の4つの段階にしきい値電圧を設定装置6を介して検査装置2に設定した。
Aレベル(悪い):20箇所/m2
Bレベル(中間):15箇所/m2
Cレベル(軽度):7箇所/m2
Dレベル(なし):0箇所/m2
缶用鋼板の検査では、当初、出荷先顧客との取り決めにより欠陥検出条件をAレベル以上の欠陥が混入不可で、B、C、Dレベルは合格とする通常レベルでの検査を実施し、出荷していたが、顧客から表面欠陥である筋状欠陥が問題であるとの提起があった。そこで、通常レベルでの検査では満足していただけないとの判断を行い、コンピューター10内に記憶・蓄積手段8により通常レベルより欠陥検出レベルを厳しくする旨の顧客側品質要求情報を記憶・蓄積した。その結果、本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにより、次の当該顧客向けの製品の検査時に、コンピューター10により、欠陥種類に応じて欠陥検出条件の変更の仕方が決定され、設定装置6を介して検査装置2に設定する欠陥検出条件を変更することができた。その際、コンピューター10により欠陥検出条件が例えばCレベルに変更するとの結果が得られ、この結果が設定装置6に伝送される。
また図1に示した本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムには、コンピューター10内に検査装置2に設定する欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段9が具備されているので、コンピューター10により検査装置2に設定する欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類に応じて決めることができる。
介在物欠陥に対して、介在物欠陥の単位面積あたりの個数を制限するとした場合には、検査装置2に設定する欠陥検出条件の変更は、介在物欠陥の単位面積あたりの個数を変えることで行う。当初、検査装置2に欠陥検出のしきい値電圧を設定する設定装置6において、介在物欠陥の単位面積あたりの個数に応じて、欠陥検出レベルを次の4つの段階とした。欠陥検出レベルを厳しくするには、介在物欠陥の単位面積あたりの個数を少なくする。
(当初の欠陥検出レベル)
Aレベル(悪い):20個/m2
Bレベル(中間):15個/m2
Cレベル(軽度):7個/m2
Dレベル(微小):3個/m2
当初、検査装置2に設定する欠陥検出条件をAレベル以上の欠陥が混入不可で、B、C、Dレベルは合格であるとする通常レベルでの検査を実施し、その製品を出荷した結果、出荷した製品が介在物起因で加工時、割れまでは生じていないものの、介在物を起点とする筋状の白色欠陥が生じているとの問題提起があった。そこでコンピューター10内に記憶・蓄積手段8により介在物欠陥の欠陥検出レベルを厳しくする旨の顧客側品質要求情報を記憶・蓄積した。
その結果、本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムにより、次の当該顧客向けの製品の検査時に、コンピューター10により、欠陥種類に応じて欠陥検出条件の変更の仕方を決定し、設定装置6を介して検査装置2に設定する欠陥検出条件を変更することができた。その際、コンピューター10により検査装置2に設定する介在物欠陥の検査レベルをAレベル欠陥の個数を半減する検査レベルに変更を行うという結果が得られた。
(顧客側の品質要求を反映した後の欠陥検出レベル)
Aレベル(悪い):10個/m2
Bレベル(中間):15個/m2
Cレベル(軽度):7個/m2
Dレベル(微小):3個/m2
以上、本発明にかかる製品の検査システムにより、顧客側の品質要求を反映した最適な欠陥検出条件で、迅速かつ確実に受注した製品の検査を行うことができることがわかる。
本発明の実施の形態にかかる製品の検査システムを説明する模式図である。 本発明に用いた設定装置について説明する模式図である。 従来の製品の検査システムを説明する模式図である。
符号の説明
S 被検査材(鋼板)
1 製造装置
2 検査装置
3 入出力装置
4 入力装置
3A 検査者
4A 顧客担当者
5 顧客側ビル
6 設定装置
7 出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段
8 顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段
9 欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段
10、20 コンピューター
30 顧客側品質要求情報

Claims (2)

  1. 被検査材の欠陥を検出する検査装置に欠陥検出条件の設定を行って出荷先顧客が確定している製品の検査を行う製品の検査システムであって、
    前記検査装置をコントロールするコンピューター内に、
    設定されていた欠陥検出条件を含む出荷後の製品の検査実績情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段と、顧客が該出荷後の製品に対して要求した、製品製造工場外の入力装置からの顧客側品質要求情報を記憶・蓄積する記憶・蓄積手段と、前記検査装置に設定する欠陥検出条件の変更の仕方を欠陥種類毎に登録する記憶・蓄積手段とを少なくとも具備し、
    前記コンピューターにより設定装置を介して前記検査装置に設定する複数レベルの欠陥検出条件の変更を各レベル毎に行うように構成したことを特徴とする製品の検査システム。
  2. 被検査材の欠陥を検出する検査装置に欠陥検出条件の設定を行って出荷先顧客が確定している製品の検査を行う製品の検査方法において、当該顧客向けの製品の検査時に、
    請求項1に記載されたコンピューターにより、記憶・蓄積手段から当該顧客が出荷後の製品に対して要求した、製品製造工場外の入力装置からの顧客側品質要求情報と、その顧客側品質要求情報に対応する出荷後の製品に対して設定されていた欠陥検出条件を含む検査実績情報とを読み出して対比・照合し、欠陥種類に応じて欠陥検出条件の変更の仕方を決定し、
    設定装置を介して前記検査装置に設定する複数レベルの欠陥検出条件を各レベル毎に変更することを特徴とする製品の検査方法。
JP2004197580A 2004-07-05 2004-07-05 製品の検査システムおよびその検査方法 Expired - Fee Related JP4543788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197580A JP4543788B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 製品の検査システムおよびその検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197580A JP4543788B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 製品の検査システムおよびその検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006018708A JP2006018708A (ja) 2006-01-19
JP4543788B2 true JP4543788B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=35792906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004197580A Expired - Fee Related JP4543788B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 製品の検査システムおよびその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543788B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106623573A (zh) * 2016-11-15 2017-05-10 成都陵川特种工业有限责任公司 一种旋压机产品检测的方法
JP7461865B2 (ja) 2020-12-18 2024-04-04 株式会社オービック 検査管理装置、検査管理方法、及び検査管理プログラム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101623354B1 (ko) 2013-09-11 2016-05-23 (주) 네오위드넷 통합 품질관리시스템 기반의 품질검사 방법
CN110376976B (zh) * 2019-04-04 2023-03-24 天津市伟星新型建材有限公司 一种用于管道生产的品质闭环控制方法
JP7293842B2 (ja) * 2019-04-24 2023-06-20 大日本印刷株式会社 生成方法、プログラム、生成装置、出力装置及び送信装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003030282A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nec Corp 品質情報管理システム及び品質情報管理方法
JP2003059791A (ja) * 2001-08-16 2003-02-28 Nec Corp 半導体基板の生産システム
JP2004151852A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Jfe Steel Kk 薄板鉄鋼製品の品質管理方法及び装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003030282A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Nec Corp 品質情報管理システム及び品質情報管理方法
JP2003059791A (ja) * 2001-08-16 2003-02-28 Nec Corp 半導体基板の生産システム
JP2004151852A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Jfe Steel Kk 薄板鉄鋼製品の品質管理方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106623573A (zh) * 2016-11-15 2017-05-10 成都陵川特种工业有限责任公司 一种旋压机产品检测的方法
JP7461865B2 (ja) 2020-12-18 2024-04-04 株式会社オービック 検査管理装置、検査管理方法、及び検査管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006018708A (ja) 2006-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6766208B2 (en) Automatic production quality control method and system
Gandhi et al. Reduction of rejection of cylinder blocks in a casting unit: A six sigma DMAIC perspective
JP4543788B2 (ja) 製品の検査システムおよびその検査方法
JP2007193661A (ja) 検査業務支援システム及びそれを用いた製品検査方法
JP6630912B1 (ja) 検査装置及び検査方法
CN115953120A (zh) 一种图纸检测方法、装置、电子设备及存储介质
Lin et al. Impacts of inspection rate on integrated inventory models with defective items considering capacity utilization: Rework-versus delivery-priority
CN111178784A (zh) 一种质量检验管理系统及方法
KR20030046244A (ko) 열간압연공정에서의 스트립표면 결함부 검색장치
TWI314340B (ja)
TW200617627A (en) On-line quality control information system and method
CN110531718A (zh) 一种石化工业生产线中设备的巡检方法及巡检系统
JP2003329600A (ja) 鋼板の品質管理方法
CN115187210A (zh) 异常信息处置方法、装置、系统、电子设备及存储介质
CN115147236A (zh) 一种处理方法、处理装置和电子设备
JP5274136B2 (ja) 検査員の支援システム及び支援プログラム
JP4801512B2 (ja) リワーク測定システム及びその測定方法
CN111047274B (zh) 工程设计图纸的审查方法及系统
KR102049563B1 (ko) Pcb 제조 공정에서의 기판 겹침 검출 시스템 및 방법
Michael et al. Enhanced process to improve supplier’s quality and reduce warranty
JP2005128752A (ja) 不具合処理分析装置、不具合処理分析方法および不具合処理分析プログラム
JP2004078716A (ja) 品質管理システム及び品質管理方法
KR102209430B1 (ko) 모바일단말을 이용한 항만시설의 성능기반 리스크 평가 방법
Sanchez et al. Successful Projects from the Application of Six Sigma Methodology
WO2012165367A1 (ja) 管理装置、管理方法、および管理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees