JP4543495B2 - 熱可塑性粒子の熱処理装置 - Google Patents

熱可塑性粒子の熱処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理槽内において熱風により熱処理して、この熱可塑性粒子を球形化させるのに使用する熱可塑性粒子の熱処理装置に係り、特に、様々な粒径の熱可塑性粒子を適切に熱処理して、熱処理後における熱可塑性粒子の形状がばらつくのを防止し、また熱処理時に熱可塑性粒子相互が結合するのを防止するようにした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性粒子の一つとして、電子写真装置において現像剤として使用されるトナーが知られている。
【0003】
ここで、電子写真装置において使用されるトナーにおいては、規制部材によってトナーの量を規制する場合にトナーが割れるのを防止したり、記録紙に対するトナーの転写性を向上させたりするため、従来よりトナーを熱処理して球形化させることが行われており、トナー以外の熱可塑性粒子についても様々な目的で、熱可塑性粒子を熱処理して球形化させることが行われていた。
【0004】
ここで、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理して球形化させる熱処理装置として、従来においては、図1に示すような熱処理装置が用いられていた。
【0005】
そして、この熱処理装置において熱可塑性粒子を熱処理するにあたっては、図1に示すように、トナー等の熱可塑性粒子1を熱処理する熱処理槽10の上部に筒状になった熱風供給部材20を設け、この熱風供給部材20を通して熱処理槽10内に熱風を吹き込み、このように吹き込まれた熱風を熱処理槽10の底部に設けられた排気口12に導くようにしていた。
【0006】
また、上記の熱処理槽10の上部において熱風供給部材20の周囲に分散室30を設け、原料供給部材31から熱可塑性粒子1が分散された分散気流をこの分散室30内に吹き込むようにしていた。
【0007】
そして、この分散室30の内周側にその周方向に所要間隔を介して複数の原料噴射ノズル32を設け、各原料噴射ノズル32から上記のように分散室30内に吹き込まれた分散気流を、上記の熱風供給部材20から熱処理槽10内に吹き込まれた熱風に向けて噴射させ、この分散気流中における熱可塑性粒子1を上記の熱風により熱処理して球形化させると共に、熱処理槽10の上面に設けられた空気導入口11から冷風を熱処理槽10内に導入し、この冷風により熱処理された熱可塑性粒子1を冷却させて、熱処理された熱可塑性粒子1相互が結合するのを抑制するようにしていた。
【0008】
ここで、上記のように原料噴射ノズル32から熱風に向けて噴射させる分散気流中に含まれる熱可塑性粒子1の粒径は必ずしも一定しておらず、ある程度の粒径分布を有し、粒径の大きな熱可塑性粒子1も粒径の小さな熱可塑性粒子1も存在した。
【0009】
そして、このように粒径が一定していない熱可塑性粒子1を同じ原料噴射ノズル32から熱風に向けて噴射させて熱処理した場合、粒径の小さな熱可塑性粒子1は熱処理により球形化されやすいが、粒径の大きな熱可塑性粒子1は球形化されにくく、熱処理後における熱可塑性粒子1の形状にばらつきが生じるという問題があった。
【0010】
一方、粒径の大きな熱可塑性粒子1を十分に球形化させるために、熱処理の条件を強くすると、熱可塑性粒子1相互が結合して、さらにその形状や粒径がばらつく等の問題があった。
【0011】
また、従来の熱処理装置においては、上記のように筒状になった1つの熱風供給部材20から熱処理槽10内に熱風を吹き込むため、熱風供給部材20の中心部における熱風の温度がその周辺部における熱風の温度より高く、またその風速もその周辺部における熱風の風速よりも速くて、熱処理槽10内に噴射された熱風に熱量のばらつきが生じた。
【0012】
このため、上記のように各原料噴射ノズル32から熱可塑性粒子1が分散された分散気流を、この熱風供給部材20から噴射される熱風に向けて噴射させた場合、この分散気流中に含まれる熱可塑性粒子1の一部が熱風の周辺部に流れて熱量が不足し、十分に熱処理されなかったり、熱風の中心部に導かれた熱可塑性粒子1が強く熱処理されて、熱可塑性粒子1に対する熱処理が均一に行われなくなったり、熱量が多いすぎて熱風の中心部に導かれた熱可塑性粒子1相互が結合したりする等の問題もあった。
【0013】
そして、このように熱処理された熱可塑性粒子1の形状や粒径がばらつくと、例えば、電子写真装置において現像剤として使用されるトナーの場合には、形成される画像の鮮明度が悪化したり、高精細な画像が得られなくなるという問題が生じた
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理槽内で熱風により熱処理して、この熱可塑性粒子を球形化させる場合における上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0015】
すなわち、この発明においては、熱可塑性粒子を熱風によって熱処理する熱処理槽と、この熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、この熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する原料噴射ノズルとを有する熱可塑性粒子の熱処理装置によって熱可塑性粒子を熱処理するにあたり、様々な粒径の熱可塑性粒子が適切に熱処理されるようにして、熱処理後における熱可塑性粒子の形状がばらつくのを防止すると共に、熱処理時に熱可塑性粒子相互が結合するのを防止することを課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1における熱可塑性粒子の熱処理装置においては、上記のような課題を解決するため、熱可塑性粒子を熱風によって熱処理する熱処理槽と、この熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、この熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する原料噴射ノズルとを有する熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記の熱可塑性粒子の粒径に応じて区別された数種類の原料噴射ノズルを設け、上記の熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対してこの数種類の原料噴射ノズルから熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させるにあたり、粒径の大きな熱可塑性粒子が分散された分散気流を熱風の温度の高い部分に噴射するようにしたのである。
【0017】
そして、この請求項1における熱可塑性粒子の熱処理装置のように、熱可塑性粒子の粒径に応じて区別された数種類の原料噴射ノズルを設け、粒径の大きな熱可塑性粒子が分散された分散気流を熱風の温度の高い部分に噴射すると、粒径の小さな熱可塑性粒子に比べて、粒径の大きな熱可塑性粒子に強い熱処理が行われるようになる。このため、各粒径の熱可塑性粒子に適切な熱量が加えられて、熱処理がばらつきのが少なくなり、粒径の大きな熱可塑性粒子も十分に球形化されて、粒径の大きな熱可塑性粒子と粒径の小さな熱可塑性粒子との形状のばらつきが少なくなると共に、全体に強い熱処理を行う場合のように、熱可塑性粒子相互が結合するのも抑制されるようになる。
【0018】
ここで、この請求項1における熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記のように粒径の大きな熱可塑性粒子が分散された分散気流を、熱風供給部材により熱処理槽内に供給される熱風の温度の高い部分に噴射させるにあたっては、請求項2に示すように、熱可塑性粒子の粒径が大きな分散気流を噴射させる原料噴射ノズルから熱可塑性粒子の粒径が小さな分散気流を噴射させる原料噴射ノズルの順にして、数種類の原料噴射ノズルを熱風の上流側から下流側に位置させるようにする他、例えば、上記の数種類の原料噴射ノズルの長さを異ならせたり、各原料噴射ノズルから噴射させる分散気流の風速や風向を変更させるようにして行うことができる。
【0021】
また、この発明の請求項における熱可塑性粒子の熱処理装置においては、上記のような課題を解決するため、熱可塑性粒子を熱風によって熱処理する熱処理槽と、この熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、この熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する原料噴射ノズルとを有する熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記の熱風供給部材を内管と外管とを有する多重管で構成し、内管を通して熱処理槽内に供給させる送風の温度を、内管と外管との間から熱処理槽内に供給させる熱風の温度より低くするようにしたのである。
【0023】
そして、この請求項3における熱可塑性粒子の熱処理装置のように、上記の内管を通して熱処理槽内に供給させる送風の温度を、内管と外管との間から熱処理槽内に供給させる熱風の温度より低くすると、上記の原料噴射ノズルから噴射された分散気流中における熱可塑性粒子が内管と外管との間から熱処理槽内に供給する熱風により処理されると共に、内管を通して熱処理槽内に供給させた温度の低い送風部分に導かれた熱可塑性粒子がこの送風により冷やされて、熱可塑性粒子相互が結合するのが防止されるようになる。
【0024】
さらに、上記の請求項3における熱可塑性粒子の熱処理装置において、内管を通して熱処理槽内に供給させる送風と、内管と外管との間から熱処理槽内に供給させる熱風との温度を異ならせると共に、これらの風量や風速を変更させることにより、熱可塑性粒子に対してより様々な異なった条件での熱処理が行えるようになる。
【0025】
また、上記の請求項3における熱可塑性粒子の熱処理装置において、請求項4に示すように、少なくとも上記の内管において送風を熱処理槽内に供給する供給口を拡開させると、この内管を通して熱処理槽内に供給された送風が熱処理槽内において広がり、原料噴射ノズルから噴射された分散気流中における熱可塑性粒子を熱処理する領域が広くなって、熱可塑性粒子相互が結合するのがより一層防止されるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態に係る熱可塑性粒子の熱処理装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0031】
(実施形態1)
この実施形態1における熱処理装置においては、図2に示すように、図1に示した従来の熱処理装置と同様に、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理する熱処理槽10の上部に筒状になった熱風供給部材20を設け、この熱風供給部材20から熱風を熱処理槽10内に供給するようにしている。
【0032】
そして、この実施形態1の熱処理装置においては、熱風供給部材20の周囲に上,下に2段になった分散室30a,30bを設け、上段の分散室30aには、平均粒径が大きい熱可塑性粒子が分散された分散気流を第1の原料供給部材31aを通して供給する一方、下段の分散室30bには、平均粒径が小さい熱可塑性粒子が分散された分散気流を第2の原料供給部材31bを通して供給するようにしている。
【0033】
また、上記の各分散室30a,30bの内周側には、それぞれその周方向に所要間隔を介して複数の原料噴射ノズル32a,32bを設けている。
【0034】
そして、上記のように熱風供給部材20から熱処理槽10内に供給される熱風の上流側において、上記の上段の分散室30aに設けられた各原料噴射ノズル32aから平均粒径の大きい熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させると共に、この熱風の下流側において、上記の下段の分散室30bに設けられた各原料噴射ノズル32bから平均粒径の小さい熱可塑性粒子が分散させた分散気流を噴射させて、各分散気流中における熱可塑性粒子を熱処理槽10内において上記の熱風によって熱処理するようにしている。
【0035】
一方、熱処理槽10の上面に設けられた空気導入口11から冷却風を熱処理槽10内に導入し、この冷却風により上記のように熱処理された熱可塑性粒子1を冷却させて、熱処理された熱可塑性粒子1相互が結合するのを抑制するようにしている。
【0036】
ここで、上記のように平均粒径の大きい熱可塑性粒子を分散させた分散気流を、平均粒径の小さい熱可塑性粒子を分散された分散気流よりも熱処理槽10内に供給される熱風の上流側に噴射すると、平均粒径の大きい熱可塑性粒子が熱風の温度が高い状態で先に熱処理されるようになり、平均粒径の小さな熱可塑性粒子に比べて、平均粒径の大きな熱可塑性粒子に対して強い熱処理が行われ、平均粒径の大きな熱可塑性粒子も十分に球形化され、熱処理後における熱可塑性粒子の形状のばらつきか少なくなる。
【0037】
また、このようにすると、熱可塑性粒子全体に対して強い熱処理を行う場合のように、熱可塑性粒子相互が結合するのも抑制される。
【0038】
なお、この実施形態1の熱処理装置においては、平均粒径の大きい熱可塑性粒子を分散させた分散気流を、平均粒径の小さい熱可塑性粒子を分散された分散気流よりも熱処理槽10内に供給される熱風の上流側に噴射させるようにしたが、平均粒径の大きい熱可塑性粒子を温度の高い熱風の部分に供給する方法はこのような方法に限定されず、例えば、熱風に対して噴射させる分散気流の速度を、平均粒径の大きい熱可塑性粒子を分散させた分散気流と平均粒径の小さい熱可塑性粒子を分散させた分散気流とで異ならせたり、また熱風に対して噴射させる分散気流の角度を、平均粒径の大きい熱可塑性粒子を分散させた分散気流と平均粒径の小さい熱可塑性粒子を分散させた分散気流とで異ならせたり、さらにこれらを組み合わせるようにすることもできる。
【0039】
次に、上記の図2に示した実施形態1の熱処理装置を用いた具体的な実施例について説明すると共に、この実施例の熱処理装置を用いて熱可塑性粒子を熱処理した場合に、粒径の大きい熱可塑性粒子も適切に熱処理されるようになることを比較例を挙げて明らかにする。
【0040】
ここで、熱処理を行う熱可塑性粒子としては、ポリエステル樹脂を主原料とするトナー100重量部に対して、シリカを0.5重量部、チタン酸ストロンチウムを0.3重量部の割合で混合させて、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、ポリエステル樹脂を主原料とするトナー100重量部に対して、シリカを0.7重量部、チタン酸ストロンチウムを0.4重量部の割合で混合させて、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを用いるようにした。
【0041】
ここで、上記の体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを7:3の重量比で混合させたトナーの体積平均粒径は7.4μmであり、このトナー中における粒径が5μm以下のトナーの平均円形度は0.950、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度は0.930であった。また、上記の体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを1:1の重量比で混合させたトナーの体積平均粒径は6.9μmであり、このトナー中における粒径が5μm以下のトナーの平均円形度は0.952、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度は0.934であった。
【0042】
なお、上記のトナーの体積平均粒径については、粒径測定器(コールター社製:マルチサイザー2)を用いて測定し、またトナーの円形度については、形状測定器(東亜医用電子社製:FPIA−2000)を用いて、トナーの投影像の周囲長とこのトナーの投影面積に等しい円の周囲長とを求め、下記の式により算出した。
円形度=粒子の投影面積に等しい円の周囲長/粒子投影像の周囲長
【0043】
(実施例1−1)
実施例1−1の熱処理装置においては、上記の図2に示した実施形態1の熱処理装置において、内径が140mmになった上記の熱風供給部材20から中心部の温度が200℃の熱風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内にトナーを供給するようにした。
【0044】
また、上段の分散室30a及び下段の分散室30bの内周側に、内径が6mmの原料噴射ノズル32a,32bをそれぞれ周方向に等間隔で16個設け、各原料噴射ノズル32a,32bからそれぞれ上記の熱風の供給方向に対してトナーを分散させた分散気流を60°の角度で噴射させるようにした。
【0045】
そして、熱処理槽10に設けられた上記の空気導入口11から23℃の冷却風を20m/sの風速で熱処理槽10内に導入させる一方、上記の熱風に対して、上段の分散室30aにおける各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーを分散させた23℃の分散気流を40m/sの風速で噴射させると共に、上記の下段の分散室30bにおける各原料噴射ノズル32bから体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーを分散させた23℃の分散気流を40m/sの風速で噴射させて、これらの各トナーを熱処理するようにした。
【0046】
ここで、上記のように体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを熱処理するにあたっては、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとの重量比が7:3になるように、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーを70kg/h、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーを30kg/hの割合で噴射させて熱処理した。
【0047】
そして、このように熱処理されたトナーについて、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0048】
(実施例1−2)
実施例1−2の熱処理装置においては、上記の実施例1−1の熱処理装置において、上記の上段の分散室30aにおける各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーの分散気流を噴射させるにあたり、その風速を45m/sに変更し、それ以外は、上記の実施例1−1の場合と同様にして、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーとを熱処理した。
【0049】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0050】
(実施例1−3)
実施例1−3の熱処理装置においては、上記の実施例1−1の熱処理装置において、上記の上段の分散室30aにおける各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーの分散気流を噴射させるあたり、各原料噴射ノズル32aから上記の熱風の供給方向に対して70°の角度で噴射させるようにし、それ以外は、上記の実施例1−1の場合と同様にして、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーとを熱処理した。
【0051】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0052】
(比較例1−1)
比較例1−1の熱処理装置においては、前記の図1に示した従来の熱処理装置のように、熱風供給部材20の周囲に1段になった分散室30を設け、この分散室30の内周側に、内径が6mmの原料噴射ノズル32をその周方向に等間隔で16個設け、各原料噴射ノズル32からそれぞれ上記の熱風の供給方向に対してトナーを分散させた分散気流を60°の角度で噴射させるようにした。
【0053】
そして、上記の実施例1−1の熱処理装置の場合と同様に、内径が140mmになった上記の熱風供給部材20から中心部の温度が200℃の熱風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給すると共に、上記の空気導入口11から23℃の冷却風を20m/sの風速で熱処理槽10内に導入する一方、上記の体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを7:3の重量比で混合させて分散させた23℃分散気流を、上記の各原料噴射ノズル32から40m/sの風速で上記の熱風に向けて噴射させ、上記の混合させたトナーを100kg/hで熱処理した。
【0054】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0055】
(実施例1−4)
実施例1−4の熱処理装置においては、上記の実施例1−1の熱処理装置において、上記の上段の分散室30aにおける各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーを分散させた23℃の分散気流を噴射させると共に、下段の分散室30bにおける各原料噴射ノズル32bから体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーを分散させた23℃の分散気流を噴射させて、各トナーを熱処理するにあたり、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとの重量比が1:1になるように、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーの噴射量を50kg/h、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーの噴射量を50kg/hにし、それ以外は、上記の実施例1−1の場合と同様にして、これらのトナーを熱処理した。
【0056】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0057】
(比較例1−2)
比較例1−2の熱処理装置においては、上記の比較例1−1の熱処理装置において、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと、体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さいトナーとを1:1の重量比で混合させて分散させた23℃の分散気流を上記の各原料噴射ノズル32から40m/sの風速で上記の熱風に噴射させるようにし、それ以外は、上記の比較例1−1の場合と同様にして、上記の混合させたトナーを100kg/hで熱処理した。
【0058】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表1に示した。
【0059】
【表1】
Figure 0004543495
【0060】
この結果から明らかなように、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーと体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーとを混合させ、このように粒径の大きいトナーと粒径の小さなトナーとが混合された分散気流を1段の分散室30に設けた各原料噴射ノズル32から熱風に噴射させて熱処理するようにした比較例1−1,比較例1−2の熱処理装置に比べて、上段の分散室30aに設けた各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーの分散気流を熱風の上流側に噴射させると共に、下段の分散室30bに設けた各原料噴射ノズル32bから体積平均粒径が6.0μmになった粒径の小さなトナーの分散気流を熱風の下流側に噴射させて、各トナーを熱処理するようにした実施例1−1〜1−4の各熱処理装置においては、粒径の大きなトナーに対しても十分な熱処理が行われ、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度が高くなっていた。
【0061】
また、実施例1−1〜1−4の各熱処理装置を比較した場合、上段の分散室30aに設けられた各原料噴射ノズル32aから体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーの分散気流を噴射させるにあたり、噴射させる分散気流の風速を速めたり、上記の各原料噴射ノズル32aから熱風の供給方向に対して噴射させる角度を大きくして、粒径の大きいトナーを温度が高くなった熱風の中心部に供給するようにしたり、体積平均粒径が8.0μmになった粒径の大きいトナーを供給する割合を少なくすると、粒径の大きなトナーに対してさらに十分な熱処理が行われて、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度がさらに高くなった。
【0062】
参考形態2
この参考形態2の熱処理装置においても、図1に示した従来の熱処理装置と同様に、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理する熱処理槽10の上部に筒状の熱風供給部材20を設け、この熱風供給部材20から熱風を熱処理槽10内に供給するようにし、またこの熱風供給部材20の周囲に分散室30を設け、この分散室30に熱可塑性粒子が分散された分散気流を原料供給部材31を通して供給し、このように供給された分散気流を分散室30の内周側に設けられた各原料噴射ノズル32から上記の熱風に対して噴射するようにしている。
【0063】
ここで、この参考形態2における熱処理装置においては、上記のように分散室30の内周側に各原料噴射ノズル32を設けるにあたり、図3に示すように、熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する噴射口33における熱風の下流側の部分に、熱風の下流側に向かって円弧状に曲がった曲面部34を設けている。
【0064】
そして、この参考形態2における熱処理装置において、上記の熱風供給部材20から熱処理槽10内に供給される熱風に対して、上記の各原料噴射ノズル32から熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させると、分散気流中における熱可塑性粒子が粒径分布を有して、様々な粒径の熱可塑性粒子が含まれていても、原料噴射ノズル32の噴射口33に設けた上記の曲面部34におけるコアンダ効果により、粒径が小さい熱可塑性粒子は上記の曲面部34に沿って熱風の下流側に向かって噴射されるようになり、粒径の大きい熱可塑性粒子から順に熱風の上流側に供給されて強く熱処理されるようになり、体積平均粒径の大きな熱可塑性粒子も十分に球形化され、熱処理後における熱可塑性粒子の形状のばらつきか少なくなる。
【0065】
また、このようにすると、熱可塑性粒子全体に対して強い熱処理を行う場合のように、熱可塑性粒子相互が結合するのも抑制される。
【0066】
なお、この参考形態2の熱処理装置においては、熱風供給部材20の周囲に1段の分散室30を設けるようにしただけであるが、上記の実施形態1に示す熱処理装置のように、上,下に2段になった分散室30a,30bを設け、上段の分散室30aに体積平均粒径が大きい熱可塑性粒子が分散された分散気流を、下段の分散室30bに体積平均粒径が小さい熱可塑性粒子が分散された分散気流を供給させるようにすることも可能である。
【0067】
次に、上記の図3に示した参考形態2の熱処理装置を用いた具体的な参考例について説明すると共に、この参考例の熱処理装置を用いて熱可塑性粒子を熱処理した場合に、粒径の大きい熱可塑性粒子も適切に熱処理されるようになることを比較例を挙げて明らかにする。
【0068】
ここで、熱処理を行う熱可塑性粒子としては、ポリエステル樹脂を主原料とするトナー100重量部に対して、シリカを0.5重量部、チタン酸ストロンチウムを0.3重量部の割合で混合させて、体積平均粒径が8.5μmになったトナーを用いるようにした。
【0069】
ここで、このトナー中における粒径が5μm以下のトナーの平均円形度は0.948、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度は0.927であった。なお、トナーの粒径及び円形度は前記の場合と同様にして測定した。
【0070】
参考例2−1)
参考例2−1の熱処理装置においては、上記の図3に示した参考形態2の熱処理装置において、内径が140mmになった上記の熱風供給部材20から中心部の温度が200℃の熱風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給すると共に、上記の空気導入口11から23℃の冷却風を20m/sの風速で熱処理槽10内に導入させるようにした。
【0071】
また、上記の分散室30の内周側に、その周方向に等間隔で16個の原料噴射ノズル32を熱風の供給方向に対して60°の角度で分散気流を噴射するように設けると共に、各原料噴射ノズル32において、長方形状になった各噴射口33における熱風の下流側の部分に、熱風の下流側に向かって半径12mmの円弧状に曲がった曲面部34を設け、各噴射口33における熱風の供給方向の長さを6.3mm、これと直交する方向の長さを4.5mmにした。なお、この実施例においては、噴射口33を長方形状に形成したが、噴射口33は上記のように熱風の下流側の部分に熱風の下流側に向かって円弧状に曲がった曲面部34を有していればよく、特に、この噴射口33の形状は長方形状に限定されない。
【0072】
そして、上記の各原料噴射ノズル32から上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを分散させた23℃の分散気流を40m/sの風速で上記の熱風に向けて噴射させて、上記のトナーを100kg/hで熱処理した。
【0073】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表2に示した。
【0074】
(比較例2−1)
比較例2−1の熱処理装置においては、上記の参考例2−1における熱処理装置において、上記の各原料噴射ノズル32の噴射口33に上記の曲面部34を設けないようにし、熱風の供給方向の長さが6.3mm、これと直交する方向の長さが4.5mmの噴射口33を有する四角環状になった原料噴射ノズル32を設けるようにし、それ以外は、上記の実施例2−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0075】
そして、このようにして熱処理したトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径を求めると共に、粒径が5μm以下のトナーの平均円形度と、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度とを求めると共に、熱処理前と熱処理後において、粒径が5μm以下のトナーと粒径が10μm以上のトナーとの平均円形度の差を求め、これらの結果を下記の表2に示した。
【0076】
【表2】
Figure 0004543495
【0077】
この結果から明らかなように、噴射口33の熱風の下流側の部分に、熱風の下流側に向かって円弧状に曲がった曲面部34を設けた各原料噴射ノズル32からトナーを分散させた分散気流を熱風に向けて噴射させるようにした参考例2−1の熱処理装置によってトナーを熱処理すると、噴射口33に上記の曲面部34を設けていない各原料噴射ノズル32からトナーを分散させた分散気流を熱風に向けて噴射させるようにした比較例2−1の熱処理装置に比べて、粒径の大きなトナーに対しても十分な熱処理が行われ、粒径が10μm以上のトナーの平均円形度が高くなっており、粒径が5μm以下のトナーと粒径が10μm以上のトナーとの平均円形度の差が少なくなっていた。
【0078】
(実施形態3)
この実施形態3の熱処理装置においては、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理する熱処理槽10内に熱風供給部材20から熱風を供給するにあたり、図4に示すように、上記の熱風供給部材20を内管21と外管22とからなる2重管で構成し、この内管21と外管22との間を通して熱処理槽10内に供給すると共に、上記の内管21内を通して上記の熱風とは異なる温度の送風を熱処理槽10内に供給するようにしている。
【0079】
また、上記の熱風供給部材20の周囲に分散室30を設け、この分散室30に熱可塑性粒子が分散された分散気流を原料供給部材31を通して供給し、このように供給された分散気流を分散室30の内周側に設けられた各原料噴射ノズル32から上記の熱風に対して噴射するようにしている。
【0080】
そして、上記のように熱可塑性粒子が分散された分散気流を熱処理槽10内に導かれた熱風に向けて噴射し、分散気流中における熱可塑性粒子を熱処理槽10内において熱風により熱処理すると共に、熱処理槽10の上面に設けられた空気導入口11から冷却風を熱処理槽10内に導入し、この冷却風により熱処理された熱可塑性粒子1を冷却させて、熱処理された熱可塑性粒子1相互が結合するのを抑制するようにしている。
【0081】
ここで、この実施形態3における熱処理装置のように、熱処理槽10内に熱風を供給する熱風供給部材20を内管21と外管22とからなる2重管で構成し、この内管21と外管22との間から熱処理槽10内に供給する熱風の温度と、内管21を通して熱処理槽10内に供給する送風の温度とを異ならせると、熱処理槽10内に供給する熱風の状態を適当に変更させることができ、図1に示す従来の熱処理装置のように、1つの管からなる熱風供給部材20を通して熱風を熱処理槽10内に供給する場合に比べて、熱可塑性粒子に対して様々な異なった条件での熱処理が行えるようになる。
【0082】
そして、この実施形態3における熱処理装置において、上記の内管21を通して熱処理槽10内に供給する送風の温度を、内管21と外管22との間から熱処理槽10内に供給する熱風の温度より低くすると、上記の原料噴射ノズル32から噴射された分散気流中における熱可塑性粒子が、内管21と外管22との間から熱処理槽10内に供給された熱風によって熱処理されると共に、内管21を通して熱処理槽10内に供給させた温度の低い送風部分に導かれた熱可塑性粒子がこの送風により冷やされて、熱可塑性粒子相互が結合するのが防止されるようになる。
【0083】
さらに、この実施形態3における熱処理装置において、上記の内管21と外管22との間から熱処理槽10内に供給する熱風と、内管21を通して熱処理槽10内に供給する送風とにおける風量や風速を変更させると、熱可塑性粒子に対してより様々な異なった条件での熱処理が行えるようになる。
【0084】
また、この実施形態3における熱処理装置において、図5に示すように、熱処理槽10内に熱風と送風とを供給する内管21と外管22とにおける各供給口21a,22aを拡開させると、内管21を通して熱処理槽10内に供給された送風及び内管21と外管22との間から熱処理槽10内に供給された熱風が熱処理槽10内において広がり、上記の原料噴射ノズル32から噴射された分散気流中における熱可塑性粒子を熱処理する領域が広くなって、熱可塑性粒子が十分に熱処理されるようになると共に、熱可塑性粒子相互が結合するのがより一層防止されるようになる。なお、図5に示す熱処理装置においては、内管21及び外管22の両方の供給口21a,22aを拡開させるようにしたが、内管21の供給口21aだけを拡開させることも可能である。
【0085】
また、図4及び図5に示した熱処理装置においては、熱風供給部材20を内管21と外管22とからなる2重管で構成しただけであるが、さらに多くの管を用いて多重管にすることも可能である。
【0086】
次に、上記の図4及び図5に示した実施形態3及びその変更例の熱処理装置を用いた具体的な実施例について説明すると共に、これらの実施例の熱処理装置を用いて熱可塑性粒子を熱処理した場合に、熱可塑性粒子が適切に熱処理されるようになることを比較例を挙げて明らかにする。
【0087】
ここで、熱処理を行う熱可塑性粒子としては、ポリエステル樹脂を主原料とするトナー100重量部に対して、シリカを0.5重量部、チタン酸ストロンチウムを0.3重量部の割合で混合させ、体積平均粒径が8.5μm、平均円形度が0.945になったトナーを用いるようにした。なお、トナーの粒径及び円形度は前記の場合と同様にして測定した。
【0088】
(実施例3−1)
実施例3−1の熱処理装置においては、上記の図4に示した実施形態3の熱処理装置において、熱処理槽10内に熱風を供給する熱風供給部材20を、直径が80mmの内管21と直径が160mmの外管22とからなる2重管で構成し、この内管21と外管22との間を通して温度の高い中央部における温度が200℃の熱風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給すると共に、上記の内管21を通して温度が50℃の送風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給し、さらに上記の空気導入口11から23℃の冷却風を20m/sの風速で熱処理槽10内に導入させるようにした。
【0089】
また、上記の分散室30の内周側に、内径が6mmの原料噴射ノズル32をその周方向に等間隔で16個設け、各原料噴射ノズル32からそれぞれ上記の熱風の供給方向に対してトナーを分散させた分散気流を60°の角度で噴射させるようにした。
【0090】
そして、上記の各原料噴射ノズル32から上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを分散させた23℃の分散気流を40m/sの風速で上記の熱風に向けて噴射させて、上記のトナーを100kg/hで熱処理した。
【0091】
そして、このように熱処理されたトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径と平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表3に示した。
【0092】
(実施例3−2)
実施例3−2の熱処理装置においては、上記の図5に示す熱処理装置のように、上記の実施例3−1の熱処理装置における上記の直径が80mmの内管21と直径が160mmの外管22とにおいて、それぞれその下端より20mm上の位置からこの内管21と外管22とを外周側に向けて15°傾斜させて、熱風及び送風を熱処理槽10内に供給する各供給口21a,22aを拡開させ、それ以外は、上記の実施例3−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0093】
そして、このように熱処理されたトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径と平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表3に示した。
【0094】
(比較例3−1)
比較例3−1の熱処理装置においては、前記の図1に示した従来の熱処理装置のように、内径が140mmの1つの管からなる熱風供給部材20を通して、中心部の温度が200℃の熱風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給するようにし、それ以外は、上記の実施例3−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0095】
そして、このように熱処理されたトナーについても、前記の場合と同様にして、その体積平均粒径と平均円形度とを求め、これらの結果を下記の表3に示した。
【0096】
【表3】
Figure 0004543495
【0097】
この結果から明らかなように、実施例3−1,実施例3−2の各熱処理装置のように、熱風供給部材20を内管21と外管22とからなる2重管で構成し、この内管21と外管22との間を通して熱風を熱処理槽10内に供給すると共に、上記の内管21を通して上記の熱風より温度が低い送風を熱処理槽10内に供給してトナーを熱処理すると、1つの管からなる熱風供給部材20から熱風を熱処理槽10内に供給してトナーを熱処理するようにした比較例3−1の熱処理装置に比べて、熱処理時においてトナー相互が結合するのが防止され、トナーの体積平均粒径が増加するのが抑制された。
【0098】
また、実施例3−2の熱処理装置のように、内管21及び外管22の下端部をそれぞれ外周側に傾斜させて、熱風を熱処理槽10内に供給する各供給口21a,22aを拡開させると、熱処理時においてトナー相互が結合するのがより防止されて、トナーの体積平均粒径が増加するのがさらに抑制されると共に、トナーに対して十分な熱処理が行われるようになり、熱処理後におけるトナーの平均円形度も高くなった。
【0099】
参考形態4
この参考形態4の熱処理装置においては、トナー等の熱可塑性粒子を熱処理する熱処理槽10内に熱風供給部材20から熱風を供給するにあたり、図6及び図7に示すように、熱風を旋回させるリング状になった旋回部24の外周側の部分に、熱風をこの旋回部24に導く2つの熱風導入管23を旋回部24の接線方向に接続し、この2つの熱風導入管23により導入された熱風をこの旋回部24において旋回させるようにしている。
【0100】
また、この旋回部24の下方におけるリング状になった整流部25を設け、この整流部25内に旋回する熱風を熱処理槽10内に真っすぐに導く熱処理槽10の軸方向に伸びた整流板25aを放射状にして多数設け、上記のように旋回部24において旋回している熱風をこの整流部25において整流し、この熱風を前記の排気口12に向かって熱処理槽10内に真っすぐに導くようにしている。
【0101】
ここで、上記のように2つの熱風導入管23から導入された熱風を旋回部24内で旋回させると、この熱風の温度や風量が均一化されるようになり、このように温度や風量が均一化された熱風をこの旋回部23の下方に設けた整流部25において整流させて熱処理槽10内に導くと、温度や風量が均一化された熱風が旋回することなく、前記の排気口12に向かって熱処理槽10内に真っすぐに導かれるようになる。
【0102】
また、この参考形態4の熱処理装置においては、リング状になった上記の旋回部24及び整流部25の中心の空間部26を通して熱処理槽10内に上記の熱風とは温度の異なる送風を行うようにしている。
【0103】
また、上記の整流部24の周囲に分散室30を設け、この分散室30に熱可塑性粒子が分散された分散気流を原料供給部材31を通して供給し、このように供給された分散気流を分散室30の内周側に設けられた各原料噴射ノズル32から上記の熱風に対して噴射するようにしている。
【0104】
そして、このように熱可塑性粒子が分散された分散気流を、上記のようにリング状の状態で熱処理槽10内に真っすぐに導かれた熱風に向けて噴射し、分散気流中における熱可塑性粒子を熱処理槽10内において熱風により熱処理すると共に、熱処理槽10の上面に設けられた空気導入口11から冷却風を熱処理槽10内に導入し、この冷却風により熱処理された熱可塑性粒子1を冷却させて、熱処理された熱可塑性粒子1相互が結合するのを抑制するようにしている。
【0105】
ここで、この参考形態4における熱処理装置においては、上記のように整流部25から熱処理槽10内に温度や風量が均一化された熱風が旋回することなく真っすぐに導かれるようになり、この熱風に対して各原料噴射ノズル32から熱可塑性粒子が分散された分散気流を噴射させて、熱可塑性粒子を熱処理すると、熱可塑性粒子が均一に熱処理されるようになると共に、熱風の乱れによって熱処理された熱可塑性粒子相互が接触して結合することも少なくなる。
【0106】
なお、この参考形態4の熱処理装置においては、旋回部24において旋回する熱風を整流部25において整流して熱処理槽10内に真っすぐに導くために、この整流部25に整流板25aを放射状に多数設けるようにしたが、図8及び図9に示すように、整流部25にメッシュスクリーン25bを設け、このメッシュスクリーン25bにより旋回する熱風を整流して熱処理槽10内に真っすぐに導くようにすることもできる。
【0107】
次に、上記の図6,図7及び図8,図9に示した参考形態4及びその変更例の熱処理装置を用いた具体的な参考例について説明すると共に、これらの参考例の熱処理装置を用いて熱可塑性粒子を熱処理した場合に、熱可塑性粒子が適切に熱処理されるようになることを比較例を挙げて明らかにする。
【0108】
ここで、熱処理を行う熱可塑性粒子としては、ポリエステル樹脂を主原料とするトナー100重量部に対して、シリカを0.5重量部、チタン酸ストロンチウムを0.3重量部の割合で混合させ、体積平均粒径が8.5μm、平均円形度が0.945になったトナーを用いるようにした。なお、トナーの粒径及び円形度は前記の場合と同様にして測定した。
【0109】
参考例4−1)
参考例4−1の熱処理装置においては、上記の図6及び図7に示した参考形態4の熱処理装置において、上記の熱風供給部材20におけるリング状になった旋回部24の外径を360mm、リング状になった整流部25の外径を160mm、旋回部24及び整流部25の中心における空間部26の径を80mmにすると共に、上記の整流部25内に整流板25aを放射状に24枚設けた。
【0110】
そして、上記の2つの熱風導入管23により211℃の熱風をリング状になった旋回部24に導き、この熱風を旋回部24において旋回させ、この旋回部24の下方におけるリング状になった整流部25に導き、この整流部25に設けた上記の各整流板25aにより旋回する熱風を整流し、平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に真っすぐに供給すると共に、旋回部24及び整流部25の中心における空間部26を通して23℃の送風を平均風速が20m/sになるようにして熱処理槽10内に供給した。
【0111】
また、上記の分散室30の内周側に、内径が6mmの原料噴射ノズル32をその周方向に等間隔で27個設け、各原料噴射ノズル32からそれぞれ上記の熱風の供給方向に対してトナーを分散させた分散気流を60°の角度で噴射させるようにした。
【0112】
そして、上記の各原料噴射ノズル32から上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを分散させた23℃の分散気流を40m/sの風速で上記の熱風に向けて噴射させて、上記のトナーを100kg/hで熱処理した。
【0113】
そして、このように熱処理されたトナーについて、その体積平均粒径と平均円形度と円形度標準偏差とを求め、これらの結果を下記の表4に示した。
【0114】
参考例4−2)
参考例4−2の熱処理装置においては、上記の図8及び図9に示した熱処理装置のように、上記の参考例4−1の熱処理装置における整流部25に設けた整流板25aに代えて、整流部25に線径が0.20mm、メッシュが#30のステンレス鋼線製のスクリーンメッシュ25bを設け、それ以外は、上記の参考例4−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0115】
そして、このように熱処理されたトナーについても、その体積平均粒径と平均円形度と円形度標準偏差とを求め、これらの結果を下記の表4に示した。
【0116】
(比較例4−1)
比較例4−1の熱処理装置においては、図10に示すように、上記の参考例4−1の熱処理装置における整流部25において、整流板25aやスクリーンメッシュ25bを設けないようにし、それ以外は、上記の参考例4−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0117】
ここで、この比較例4−1の熱処理装置のように、整流部25に整流板25aやスクリーンメッシュ25bを設けないと、上記の旋回部24において旋回された熱風が整流されることなく、この整流部25を通して旋回しながら熱処理槽10内に供給されるようになった。
【0118】
そして、このように熱処理されたトナーについても、その体積平均粒径と平均円形度と円形度標準偏差とを求め、これらの結果を下記の表4に示した。
【0119】
(比較例4−2)
比較例4−2の熱処理装置においては、図11に示すように、上記の参考例4−1の熱処理装置において、旋回部24に熱風を導く2つの熱風導入管23を対向するようにして旋回部24に接続すると共に、整流部25に整流板25aやスクリーンメッシュ25bを設けないようにし、それ以外は、上記の参考例4−1の場合と同様にして、上記の体積平均粒径が8.5μmになったトナーを100kg/hで熱処理した。
【0120】
ここで、この比較例4−2の熱処理装置のように、旋回部24に熱風を導く2つの熱風導入管23を対向するようにして旋回部24に接続すると、旋回部24に導かれた熱風がこの旋回部24において十分に旋回せず、温度や風量が不均一な熱風が整流板25aやスクリーンメッシュ25bを設けられていない整流部25を通して熱処理槽10内の様々な方向に供給されるようになった。
【0121】
そして、このように熱処理されたトナーについても、その体積平均粒径と平均円形度と円形度標準偏差とを求め、これらの結果を下記の表4に示した。
【0122】
【表4】
Figure 0004543495
【0123】
この結果から明らかなように、参考例4−1,参考例4−2の各熱処理装置のように、熱風導入管23により導入された熱風を旋回部24において旋回させると共に、この旋回部24の下方における整流部25において旋回する熱風を整流して、熱処理槽10内に熱風を真っすぐに供給してトナーを熱処理すると、旋回する熱風を整流部25において整流させなかった比較例4−1の熱処理装置や、熱風導入管23により導入された熱風を旋回部24において旋回させず、整流部25においても整流させなかった比較例4−2の熱処理装置に比べて、トナーの体積平均粒径が増加するのが抑制され、熱処理時においてトナー相互が結合するのが防止された。
【0124】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明における第1の熱可塑性粒子の熱処理装置においては、熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させて、熱可塑性粒子を熱処理するにあたり、熱可塑性粒子の粒径に応じて区別された数種類の原料噴射ノズルを設け、粒径の大きな熱可塑性粒子が分散された分散気流を熱風の温度の高い部分に噴射するようにしたため、粒径の小さな熱可塑性粒子に比べて、粒径の大きな熱可塑性粒子に強い熱処理が行われるようになった。
【0125】
この結果、この第1の熱処理装置によって熱可塑性粒子の熱処理を行うと、粒径の大きな熱可塑性粒子も十分に球形化されて、粒径の大きな熱可塑性粒子と粒径の小さな熱可塑性粒子との形状のばらつきが少なくなると共に、全体に強い熱処理を行う場合のように、熱可塑性粒子相互が結合するということも少なくなった。
【0128】
また、この発明における第3の熱可塑性粒子の熱処理装置においては、熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して、熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させて熱可塑性粒子を熱処理するにあたり、熱風供給部材を内管と外管とを有する多重管で構成し、上記の内管を通して熱処理槽内に供給させる送風の温度を、内管と外管との間から熱処理槽内に供給させる熱風の温度より低くしたため、上記の原料噴射ノズルから噴射された分散気流中における熱可塑性粒子が内管と外管との間から熱処理槽内に供給する熱風により処理されると共に、内管を通して熱処理槽内に供給させた温度の低い送風部分に導かれた熱可塑性粒子がこの送風により冷やされて、熱可塑性粒子相互が結合するのが防止されるようになった
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の熱処理装置を示した断面説明図である。
【図2】 この発明の実施形態1に係る熱処理装置を示した断面説明図である。
【図3】 この発明の参考形態2に係る熱処理装置の要部を示した断面説明図である。
【図4】 この発明の実施形態3に係る熱処理装置を示した断面説明図である。
【図5】 上記の実施形態3に係る熱処理装置において、熱処理槽内に熱風及び送風を供給する内管と外管とにおける供給口を拡開させた変更例に係る熱処理装置の断面説明図である。
【図6】 この発明の参考形態4に係る熱処理装置において、旋回部において旋回された熱風を整流する整流部に整流板を設けた熱風供給部材の断面説明図である。
【図7】 上記の参考形態4に係る熱処理装置を示した断面説明図である。
【図8】 この発明の参考形態4に係る熱処理装置において、旋回部において旋回された熱風を整流する整流部にメッシュスクリーンを設けた変更例に係る熱風供給部材の断面説明図である。
【図9】 この発明の参考形態4に係る熱処理装置において、整流部にメッシュスクリーンを設けた熱風供給部材を用いた変更例に係る熱処理装置を示した断面説明図である。
【図10】 比較例4−1の熱処理装置における熱風供給部材の断面説明図である。
【図11】 比較例4−2の熱処理装置における熱風供給部材の断面説明図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性粒子
10 熱処理槽
12 排気口
20 熱風供給部材
21 内管
21a 内管の供給口
22 外管
22a 外管の供給口
24 旋回部
25 整流部
25a 整流板
25b メッシュスクリーン
32 原料噴射ノズル
32a 上段の原料噴射ノズル
32b 下段の原料噴射ノズル
33 噴射口
34 曲面部

Claims (4)

  1. 熱可塑性粒子を熱風によって熱処理する熱処理槽と、この熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、この熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する原料噴射ノズルとを有する熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記の熱可塑性粒子の粒径に応じて区別された数種類の原料噴射ノズルを設け、上記の熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対してこの数種類の原料噴射ノズルから熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させるにあたり、粒径の大きな熱可塑性粒子が分散された分散気流を熱風の温度の高い部分に噴射するようにしたことを特徴とする熱可塑性粒子の熱処理装置。
  2. 請求項1に記載した熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記の熱風供給部材により熱処理槽内に供給される熱風に対して上記の数種類の原料噴射ノズルから熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射させるにあたり、熱可塑性粒子の粒径が大きな分散気流を噴射させる原料噴射ノズルから熱可塑性粒子の粒径が小さな分散気流を噴射させる原料噴射ノズルの順にして、数種類の原料噴射ノズルを熱風の上流側から下流側に位置させたことを特徴とする熱可塑性粒子の熱処理装置。
  3. 熱可塑性粒子を熱風によって熱処理する熱処理槽と、この熱処理槽内に熱風を供給する熱風供給部材と、この熱風供給部材から熱処理槽内に供給された熱風に対して熱可塑性粒子を分散させた分散気流を噴射する原料噴射ノズルとを有する熱可塑性粒子の熱処理装置において、上記の熱風供給部材を内管と外管とを有する多重管で構成し、内管を通して熱処理槽内に供給させる送風の温度を、内管と外管との間から熱処理槽内に供給させる熱風の温度より低くしたことを特徴とする熱可塑性粒子の熱処理装置。
  4. 請求項3に記載した熱可塑性粒子の熱処理装置において、少なくとも送風を熱処理槽内に供給する上記の内管の供給口を拡開させたことを特徴とする熱可塑性粒子の熱処理装置。
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