JP4543165B2 - スパイラル型リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、固定子に対して回転子が軸方向に直動するスパイラル型リニアモータに関する。
NC機械など、外力を受けながら精密な位置決めを行う場合、大きな推力と高い剛性が必要となる。この大きな推力を得るにはギヤによりモータの出力を減速する方法と、大きな磁界を利用するダイレクトドライブ方式が知られている。
ギヤによりモータの出力を減速することにより大きな推力を得る場合には、ギヤによりクーロン摩擦力が位置決め精度に大きく影響するという問題があり、また、ダイレクトドライブ方式により大きな推力を得る場合には、装置が大型になるという問題がある。
特に直動型のアクチュエータの場合には、ギヤを用いた方式として回転型のモータとボールねじを組み合わせた構成が知られているが、回転型のモータとボールねじを組み合わせる構成は位置決め精度の問題の他、装置が複雑になるという問題がある。また、ダイレクトドライブ方式による直動型のアクチュエータとしては、リニアモータを利用した構成が知られている。
また、直進駆動力を発生するモータとして、円筒状表面にN極とS極とをらせん状に交互に等間隔で着磁して回転子とし、軸方向に対して垂直平面上に周囲を囲むように電磁コイルを配置して固定子とするスパイラルモータが提案されている。例えば、このようなスパイラルモータとして特許文献1が提案されている。
特開平9−56143号
従来のモータ構成では、大きな推力を得るには、装置が複雑になるという問題がある。また、上記文献に提案されるスパイラルモータでは、推力は電磁コイルと回転子の外周面との対向面積に依存するため、大きな推力を得ることが困難であるという問題がある。
したがって、従来、直進駆動力を発生するモータとして知られる構成では、小型軽量、高精度、高推力の各点を同時に備えることができないという問題がある。
また、スパイラルモータの回転軸の駆動形態は、回転運動と直線(並進)運動とが組み合わされたスパイラル運動である。そのため、推力のみを要する駆動対象にとってはスパイラル運動に含まれる回転運動は不要な運動要素であり、かえって駆動対象に悪影響を与えることもあり得る。
特に、高推力が要求される場合には、推力に加えて回転運動が駆動対象に加わると、駆動対象と回転子との接触面で発生する摩擦により、駆動対象と回転子の両方が損傷したり、発熱するおそれがある。
また、高精度が要求される場合においても、駆動対象と回転子との接触面で発生する摩擦により、駆動対象に位置決め精度が低下するおそれがある。
このような状況から、スパイラル運動を行う回転子から直線(並進)運動のみを取り出す機構が求められている。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、スパイラル型リニアモータにおいて、直線運動のみの駆動力を得ることを目的とする。
本発明は、回転運動を直線(並進)運動に変換するねじの機構と電磁力による動力機構とを一体化した駆動部分の構成と、当該動力機構によって発生した回転運動と直線運動との組み合わせによるスパイラル運動から直線運動のみを取り出す変換部分の構成とによって、直線運動のみの駆動力を得る直動モータを構成するものである。
本発明の駆動部分は、ねじ機構を電磁力により非接触とすることにより摩擦による影響を排除し、これにより高精度の位置決め制御が可能となる。また、電磁力を作用させるねじ機構部分の面積を大きくとることができるため磁束を有効に利用することができ、同一体積、同一重量の従来のリニアモータよりも大きな推力を得ることができる。
また、本発明の駆動部分は、回転子及び固定子を共にらせん状に構成し、両らせん状部分を互いに組み合わせることにより、らせん状に回転しながら軸方向に推力を発生するものであり、らせん状とすることにより減速ギヤと同様に高推力を得ることができ、また、回転子と固定子の軸方向に対向する大きな面積を利用することにより高推力を得ることができる。
また、回転子及び固定子のピッチを小さくすることにより高回転型となり、小型軽量とすることができる。
また、回転子と固定子との間は非接触であるため、摩擦による影響を少なくして高精度の位置決めが可能となる。
本発明の変換部分は、回転子と出力軸との間において運動形態の変換を行うものであり、回転子のスパイラル運動を直線運動に変換して出力軸に伝える。このとき、変換部分はスパイラル運動が含む回転運動については回転子のみの回転に止め、直線運動のみを出力軸側に伝達する。これにより、出力軸は回転子の回転にかかわらず直線運動のみを行う。
本発明のスパイラル型モータは、中心軸と当該中心軸の外周に径方向に突出しらせん状部とを備える回転子と、回転子と同ピッチのらせん状の溝を有する中空磁極を備える固定子と、回転しながら軸方向に直動するスパイラル運動を直線運動に変換するスパイラル・直線変換機構と、出力軸を備えた構成とし、回転子の中心軸を前記固定子の中空磁極内とし、回転子のらせん状部の軸方向側面と固定子のらせん状溝の軸方向側面とを対向させ、中空磁極のらせん状の溝内においてらせん状に回転自在とする。回転子は固定子に対してらせん状に回転しながら軸方向に直動するスパイラル運動により駆動される。
スパイラル・直線変換機構は、回転子のスパイラル運動を直線運動に変換して出力軸に伝える。これにより、出力軸は直動する。
スパイラル・直線変換機構は、回転子の中心軸と同芯で回転すると共に回転子の軸方向負荷を出力軸に伝えるスラストベアリングを備える構成とすることができる。スラストベアリングは、回転子と出力軸との間において回転運動を転がり案内すると共にスラスト荷重を伝達する。これにより回転子から出力軸に対して回転運動は伝達せずに、直線運動のみを伝達する。
回転子のスパイラル運動は、回転方向により直線運動の方向が異なる。スパイラル・直線変換機構は、異なる方向の直線運動の一方又は両方を変換して出力軸に伝えることができる。
スパイラル・直線変換機構は、回転子から出力軸に向かう伝達経路として方向を異にする2つを採り得る。この伝達経路の一方にスラストベアリングを配置することにより、回転子の一方向の直線運動を出力軸に伝える。また、方向を異にする伝達経路の両方にスラストベアリングを配置することにより、回転子の双方向の直線運動を出力軸に伝える。
また、スパイラル・直線変換機構は、回転子のいずれか一方の端部及び/又は両端部に備える構成とすることができる。
以上説明したように、本発明のスパイラル型リニアモータによれば、直線運動のみの駆動力を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3を用いて本発明のスパイラル型リニアモータの固定子について、図4,図5を用いて本発明のスパイラル型リニアモータの回転子について、図6〜図8を用いて本発明のスパイラル型リニアモータの回転子と固定子の組み合わせの各構造について説明する。また、図9〜図14を用いて本発明のスパイラル型リニアモータのスパイラル・直線変換機構について説明する。
本発明のスパイラル型リニアモータ1は固定子2と回転子3とを含み、回転子3は固定子2に対してらせん状の回転しながら軸方向に直動する。
図1は本発明の固定子2の概略構成を示す図である。固定子2は、軸方向に中空孔2bを有すると共に、軸方向に向かって所定のピッチで形成されたらせん状の磁極2aを備える。らせん状に形成される磁極2aは軸方向に側面2Aと側面2Bを有し、軸方向で隣り合う磁極2aの側面2Aと側面2Bの間には、同ピッチのらせん状の溝2Cが形成される。このらせん状の溝2Cには、本発明の回転子1のらせん状部がらせん状の回転可能に設けられる。
また、磁極2aの側面2A,側面2Bには、軸方向の凹部を有するスロット2cがらせん方向に沿って形成される。このスロット2cには磁界を形成するための巻き線が巻回される。
図2は、巻き線をスロット2cに巻回した固定子を示している。固定子2には2相の巻き線4が巻かれる。一方の相の巻き線4aは、例えば磁極2aの側面2Aに形成されたスロット2cに軸方向に巻かれ、他方の相の巻き線4bは、例えば磁極2aの側面2Bに形成されたスロット2cに軸方向に巻かれ、側面2Aに巻回される巻き線4aと側面2Bに巻回される巻き線4bは、それぞれ90度位相をずらせて巻かれる。
図3は、固定子2に巻かれる2相の巻き線の位相状態を説明するための図である。図3(a)は、固定子を軸方向に投影した状態を示している。なお、ここでは、4極の場合について示している。巻き線を巻回するスロット2cを円周方向で角度αの間隔で形成し、各相の巻き線を2つのスロットに対して巻回する。これにより、各相の巻き線は角度2αを単位として巻回される。
また、各相をa相及びb相としたとき、a相とb相は角度αだけずれて巻回される。図3(b)は例えばa相の巻き線により電流の流れを示し、図3(c)は例えばb相の巻き線により電流の流れを示している。a相の電流とb相の電流は、互いに角度αだけ位相がずれている。
図4は本発明の回転子3の概略構成を示す図である。回転子3は、中心軸3bと、該中心軸3bの軸方向に向かって所定のピッチでらせん状に形成されたらせん状部3aとを備える。らせん状部3aは軸方向に側面3Aと側面3Bを有し、軸方向で隣り合うらせん状部3aの側面3Aと側面3Bの間には、同ピッチのらせん状の溝3Cが形成される。また、らせん状部3aの側面3Aと側面3Bの面には永久磁石3cが取り付けられる。
図5は回転子を軸方向に投影した図である。図5は4極の例を示しており、90度間隔でN極及びS極の永久磁石3cが交互に取り付けられる。永久磁石3cは側面3A及び側面3Bに接着により取り付けることができる。
本発明のスパイラル型リニアモータ1は、固定子2に回転子3を組み込み、回転子3の中心軸3bの両端を軸支すると共に、固定子2をフレームで支持することにより構成することができる。なお、フレームはアルミ材等で形成することができる。
図6は固定子2に回転子3を組み込んだ状態を外側から見た図であり、図7は同じく固定子2に回転子3を組み込んだ状態の一部を切り取って内部状態を示した図である。
回転子3のらせん状部3aは、固定子2のらせん状の溝2C内にらせん状に回転自在となるように組み込まれ、また、回転子3のらせん状の溝3Cには、固定子2のらせん状の磁極2aがらせん状に回転自在となるように組み込まれて取り付けられる。
また、固定子2の磁極2aの側面2A,側面2Bには、軸方向の凹部を形成してなるスロット2cがらせん方向に沿って形成される。このスロット2cには磁界を形成するための巻き線4が巻回される。巻き線4に電流を供給することにより磁極2aには磁界が形成され、この固定子2側に形成される磁界と、回転子3の永久磁石3cによる磁界との相互作用により軸方向の推力及び回転トルクが形成される。
本発明のスパイラル型リニアモータは、固定子2と回転子3の軸方向のギャップを一定値に制御しながら回転力を制御する。回転子3は、固定子2に対してらせん状に進行し、出力軸である回転子3の中心軸3bは直動機構として動作する。
図8は本発明のスパイラル型リニアモータの縦断面図である。本発明のスパイラル型リニアモータ1は、その外周部分にモータフレーム5を備え、これにより固定子2を支持する。図8では、固定子2の磁極2aの外周面をモータフレーム5の内周面に固着することにより固定子2の支持を行っている。なお、この固着は、ねじで行う他に接着材を用いるようにしてもよい。
また、回転子3はモータフレーム5に対して、複合ベアリング6により回転自在に支持される。複合ベアリング6はモータフレーム5の両端に設けた支持部材により取り付けられ、回転子3の中心軸3bの両端部分を回転支持する。
なお、固定子2の側面部分には、回転子3の側面とのギャップを検出するためにギャップセンサを取り付けることができる。また、回転子3の回転速度を検出するためにロータリエンコーダを取り付けることもできる。
以下、図9〜図14を用いて本発明のスパイラル型リニアモータのスパイラル・直線変換機構について説明する。
回転子のスパイラル運動は、回転方向により直線運動の方向を異にする。スパイラル・直線変換機構は、異なる方向の直線運動の一方又は両方を変換して出力軸に伝えることができる。
図9,図10に示す構成例は、回転子の異なる回転方向の両方を変換して双方向の直線運動を出力軸に伝える形態であり、図11,図12に示す構成例は、回転子の異なる回転方向の一方を変換して一方向の直線運動を出力軸に伝える形態である。
また、図9〜図12は回転子の一方の端部にスパイラル・直線変換機構を備える形態であり、図13は回転子の両方の端部にスパイラル・直線変換機構を備える形態である。また、図14は回転子の異なる回転方向のスパイラル運動の一方を変換して一方向の直線運動を出力軸に伝えるスパイラル・直線変換機構の別の構成例を示している。
スパイラル・直線変換機構は、回転子から出力軸に向かう伝達経路として方向を異にする2つを採り得る。この伝達経路の一方にスラストベアリングを配置することにより、回転子の一方向の直線運動を出力軸に伝える。また、方向を異にする伝達経路の両方にスラストベアリングを配置することにより、回転子の双方向の直線運動を出力軸に伝える。
第1の形態は、回転子の2つの回転方向のスパイラル運動を双方向の直線運動に変換して出力軸に伝える形態であり、図9はこの第1の形態の一構成例である。
図9において、第1の形態のスパイラル・直線変換機構11は、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸31に直線運動を伝える。
回転子3はフレーム5の両端部に設けられた複合ベアリング6による転がり案内により支持される。複合ベアリング6は、回転運動と往復運動を含む複合運動を転がり案内するベアリングである。この構成例では、2つの複合ベアリング6によって回転子3の両端を回転支持している。
スパイラル・直線変換機構11は、ベアリング21とベアリング22の二組のベアリングを備える。両ベアリング21,22と回転子3との間の結合は、両ベアリング間に設けた係合部20を回転子3の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また。両ベアリング21,22と出力軸31との結合は、出力軸31と一体に形成されたベアリング支持部31aにより行われる。図9において、ベアリング支持部31aは断面がコの字状の形状とし、この両端によって両ベアリング21,22の各端を挟み込むことによって支持する構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。
また、出力軸31の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、係合部20、ベアリング21、ベアリング支持部31aを通る第1の経路、及び係合部20、ベアリング22、ベアリング支持部31aを通る第2の経路は、それぞれ回転子3の直線運動を出力軸31に伝達する経路を形成している。ベアリング21を通る第1の経路は、図9中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸31に伝達する。これにより、出力軸31は図9中において左方向の推力を得て、左方の対象物に対して押圧力を作用することができる。
一方、ベアリング22を通る第2の経路は、図9中において回転子3が右方向に進む直線運動を出力軸31に伝達する。これにより、出力軸31は図9中において右方向の推力を得て、左方の対象物に対して引力を作用することができる。
したがって、上記の構成によれば、回転子の両2つの回転方向のスパイラル運動を双方向の直線運動に変換して出力軸に伝えることができる。
第2の形態は、第1の形態と同様に、回転子の2つの回転方向のスパイラル運動を双方向の直線運動に変換して出力軸に伝える形態であり、図10はこの第2の形態の一構成例である。
図10において、第2の形態のスパイラル・直線変換機構12は、第1の形態と同様に、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸31に直線運動を伝える。
回転子3は、第1の形態と同様に、複合ベアリング6による転がり案内により支持される。
スパイラル・直線変換機構12は、ベアリング21とベアリング22の二組のベアリングを備える。両ベアリング21,22と回転子3との間の結合は、支持部17により行うことができる。図10において、支持部17は断面がコの字状の形状とし、この両端によって両ベアリング21,22の各端を挟み込むことによって支持する構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。支持部17は、その軸中心を回転子3の軸中心と軸合わせして取り付けられる。また、支持部17は回転子3と一体に形成してもよい。
また、両ベアリング21,22と出力軸31との結合は、両ベアリング間に設けた係合部20を出力軸32の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また、出力軸32の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、支持部17,ベアリング23、係合部20を通る第1の経路、及び支持部17、ベアリング24、係合部20を通る第2の経路は、それぞれ回転子3の直線運動を出力軸32に伝達する経路を形成している。ベアリング23を通る第1の経路は、図10中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸32に伝達する。これにより、出力軸32は図10中において左方向の推力を得て、左方の対象物に対して押圧力を作用することができる。
一方、ベアリング24を通る第2の経路は、図10中において回転子3が右方向に進む直線運動を出力軸32に伝達する。これにより、出力軸32は図10中において右方向の推力を得て、左方の対象物に対して引力を作用することができる。
したがって、上記の構成によれば、回転子の2つの回転方向のスパイラル運動を双方向の直線運動に変換して出力軸に伝えることができる。
上記した第1,2の形態のスパイラル・直線変換機構が備えるベアリング機構は、2組のベアリングを対向して配置する複式スラストベアリングを構成している。
第3の形態は、回転子の2つの回転方向の内の一方向の回転のスパイラル運動を直線運動に変換して出力軸に伝える形態であり、図11はこの第3の形態の一構成例である。
図11において、第3の形態のスパイラル・直線変換機構13は、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸33に一方向の直線運動を伝える。
回転子3は、第1,2の形態と同様に、複合ベアリング6による転がり案内により支持される。
スパイラル・直線変換機構13は、一組のベアリング25を備える。ベアリング25と回転子3との間の結合は、ベアリング25に設けた係合部20を回転子3の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また、ベアリング25と出力軸31との結合は、出力軸31と一体に形成されたベアリング支持部33aにより行われる。図11において、ベアリング支持部33aの端部面にベアリング25の一端部を取り付ける構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。
また、出力軸33の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、係合部20、ベアリング25、ベアリング支持部33aを通る経路は、回転子3の直線運動を出力軸33に伝達する経路を形成している。この経路は、図11中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸33に伝達する。これにより、出力軸33は図11中において左方向の推力を得て、左方の対象物に対して押圧力を作用することができる。
したがって、上記の構成によれば、回転子の一方向の回転のスパイラル運動を一方向の直線運動に変換して出力軸に伝えることができる。
第4の形態は、第3の形態と同様に、回転子の2つの回転方向のスパイラル運動の内、一方向のスパイラル運動を一方向の直線運動に変換して出力軸に伝える形態であり、図12はこの第4の形態の一構成例である。
図12において、第4の形態のスパイラル・直線変換機構14は、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸34に一方向の直線運動を伝える。
回転子3は、第1,2,3の形態と同様に、複合ベアリング6による転がり案内により支持される。
スパイラル・直線変換機構14は、一組のベアリング26を備える。ベアリング26と回転子3との間の結合は、支持部18により行うことができる。図12において、支持部18の端部面にベアリング26の一端部を取り付ける構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。支持部18は、その軸中心を回転子3の軸中心と軸合わせして取り付けられる。また、支持部18は回転子3と一体に形成してもよい。
また、ベアリング26と出力軸34との結合は、ベアリングに設けた係合部20を出力軸34の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また、出力軸34の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、支持部18、ベアリング26、係合部20を通る経路は、回転子3の直線運動を出力軸34に伝達する経路を形成している。この経路は、図12中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸34に伝達する。これにより、出力軸34は図12中において左方向の推力を得て、左方の対象物に対して押圧力を作用することができる。
したがって、上記の構成によれば、回転子の一方向の回転を一方向の直線運動に変換して出力軸に伝えることができる。
上記した第3,4の形態のスパイラル・直線変換機構が備えるベアリング機構は、1組のベアリングを配置する単式スラストベアリングを構成している。
上記した第1〜4の形態は、スパイラル・直線変換機構11〜14を回転子3の一方の端部に設け、一つの出力軸に推力を付与する形態である。
本発明のスパイラル型リニアモータは、スパイラル・直線変換機構を回転子の両方の端部に設け、二つの出力軸に推力を付与する形態とすることもできる。
第5の形態は、スパイラル・直線変換機構を回転子の両方の端部に設ける形態であり、図13は第5の形態の一構成例を示している。なお、図13は、第1の形態で示したスパイラル・直線変換機構を用いた構成例を示しているが、スパイラル・直線変換機構はこれに限らず図10〜図12で示した構成例及びこれらの組み合わせを用いるようにしてもよい。
図13において、回転子3の両端部には図9で示した構成と同様のスパイラル・直線変換機構11が設けられる。両出力軸31は、回転子の回転方向に応じていずれか一方の軸方向の推力を出力する。
また、図14に示すスパイラル・直線変換機構の構成は、図11,12で示したスパイラル・直線変換機構13,14と同様に、出力軸に一方向の直線運動を伝える他の形態であり、出力軸に引力を付与する形態である。
図14(a)に示すスパイラル・直線変換機構15は、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸35に引き込む方向の直線運動を伝える。
回転子3は、複合ベアリング6による転がり案内により支持されている。
スパイラル・直線変換機構15は、一組のベアリング27を備える。ベアリング27と回転子3との間の結合は、ベアリング27に設けた係合部20を回転子3の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また。ベアリング27と出力軸35との結合は、出力軸31と一体に形成されたベアリング支持部35aにより行われる。図14(a)において、ベアリング支持部35aの端部面にベアリング27の一端部を取り付ける構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。
また、出力軸35の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、係合部20、ベアリング27、ベアリング支持部35aを通る経路は、回転子3の直線運動を出力軸34に伝達する経路を形成している。この経路は、図14(a)中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸35に伝達する。これにより、出力軸35は図14(a)中において左方向の推力を得て、右方の対象物に対して引力を作用することができる。
また、図14(b)に示すスパイラル・直線変換機構16は、回転子3の一方の端部に設けられ、出力軸35に引き込む方向の直線運動を伝える。
回転子3は、複合ベアリング6による転がり案内により支持されている。
スパイラル・直線変換機構16は、一組のベアリング28を備える。ベアリング28と回転子3との間の結合は、支持部19により行うことができる。図14(b)において、支持部19の端部面にベアリング28の一端部を取り付ける構成としているが、必ずしもこの構成である必要はない。支持部19は、その軸中心を回転子3の軸中心と軸合わせして取り付けられる。また、支持部19は回転子3と一体に形成してもよい。
また、ベアリング28と出力軸36との結合は、ベアリングに設けた係合部20を出力軸36の外周部分に取り付けることにより行うことができる。
また、出力軸36の軸芯は、支持フレーム8に設けられたリニアベアリング7により転がり案内される。なお、リニアベアリング7は、往復運動を転がり案内するベアリングであり、支持フレーム8はモータの駆動部分のフレーム5に固定されている。
上記構成において、支持部19、ベアリング28、係合部20を通る経路は、回転子3の直線運動を出力軸36に伝達する経路を形成している。この経路は、図14(b)中において回転子3が左方向に進む直線運動を出力軸36に伝達する。これにより、出力軸36は図14(b)中において左方向の推力を得て、右方の対象物に対して引力を作用することができる。
したがって、上記図14に示す構成によれば、回転子の一方向の回転のスパイラル運動を一方向の直線運動に変換し、出力軸に引力を付与する直線運動を伝えることができる。
本発明のスパイラル型リニアモータは、NC機械など、外力を受けながら精密な位置決めを行う場合に提供することができる。
本発明のスパイラル型リニアモータの固定子の概略構成を示す図である。 本発明のスパイラル型リニアモータの巻き線を巻回した状態の固定子の概略図である。 本発明の固定子に巻かれる2相の巻き線の位相状態を説明するための図である。 本発明のスパイラル型リニアモータの回転子の概略構成を示す図である。 本発明の回転子を軸方向に投影した図である。 本発明の固定子に回転子を組み込んだ状態を外側から見た図である。 本発明の固定子に回転子を組み込んだ状態を示す図である。 本発明のスパイラル型リニアモータの縦断面図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の第1の形態の構成例を説明するための図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の第2の形態の構成例を説明するための図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の第3の形態の構成例を説明するための図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の第4の形態の構成例を説明するための図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の第5の形態の構成例を説明するための図である。 本発明のスパイラル・直線変換機構の他の形態の構成例を説明するための図である。
符号の説明
1…スパイラル型リニアモータ
2…固定子
2a…磁極
2b…中心孔
2c…スロット
2A,2B…側面
2C…溝
3…回転子
3a…らせん状部
3b…中心軸
3c…永久磁石
3A,3B…側面
4,4a,4b…巻き線
5…フレーム
6…複合アベアリング
7…リニアベアリング
8…支持フレーム
11〜16…スパイラル・直線変換機構
17〜19…支持部
20…係合部
21〜28…ベアリング
31〜36…出力軸
31a,33a,35a…支持部

Claims (5)

  1. 中心軸と当該中心軸の外周に径方向に突出しらせん状部とを備える回転子と、
    前記回転子と同ピッチのらせん状の溝を有する中空磁極を備える固定子と、
    回転しながら軸方向に直動するスパイラル運動を直線運動に変換するスパイラル・直線変換機構と、
    出力軸を備え、
    前記回転子の中心軸を前記固定子の中空磁極内とし、前記回転子のらせん状部の軸方向側面と前記固定子のらせん状溝の軸方向側面とを対向させ、中空磁極のらせん状の溝内においてらせん状に回転自在として、前記回転子は前記固定子に対してらせん状に回転しながら軸方向に直動し、
    前記スパイラル・直線変換機構は前記回転子のスパイラル運動を直線運動に変換して出力軸に伝え、
    前記出力軸は直動することを特徴とする、スパイラル型リニアモータ。
  2. 前記スパイラル・直線変換機構は、前記回転子の中心軸と同芯で回転すると共に回転子の直線運動を出力軸に伝えるスラストベアリングを備えることを特徴とする、請求項1に記載のスパイラル型リニアモータ。
  3. 前記スラストベアリングは、回転子から出力軸に向かい方向を異にする2つの伝達経路の一方に配置し、
    前記スパイラル・直線変換機構は、回転子の一方向の直線運動を出力軸に伝えることを特徴とする、請求項2に記載のスパイラル型リニアモータ。
  4. 前記スラストベアリングは、回転子から出力軸に向かう方向を異にする2つの伝達経路の双方に配置し、
    前記スパイラル・直線変換機構は、回転子の双方向の直線運動を出力軸に伝えることを特徴とする、請求項2に記載のスパイラル型リニアモータ。
  5. 前記スパイラル・直線変換機構は、回転子のいずれか一方の軸端部及び/又は両軸端部に備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載のスパイラル型リニアモータ。
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