JP4543108B2 - X線装置 - Google Patents

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この発明は、X線の放出方向の振れを少なくした回転陽極型X線管を搭載したX線装置に関する。
X線を利用した検査装置の1つに、集積回路の配線パターンの断線などを検査する装置がある。この装置は、配線パターンが形成された回路基板にX線を照射し、回路基板を透過したX線の画像をもとに、配線パターンの断線の有無などを検査している。このような断線検査装置の場合、集積回路の配線パターンが微細な構造であるため、実効焦点の小さいX線管が用いられる。
実効焦点の小さいX線管としては、従来、マイクロフォーカスX線管が利用されている。ここで、マイクロフォーカスX線管について図9を参照して説明する。
符号51は、マイクロフォーカスX線管を構成する真空外囲器で、真空外囲器51内に陽極52が配置されている。陽極52の先端は円筒部52aになっており、円筒部52aの一部に開口52bが設けられている。また、円筒部52aの内部に、傾斜したX線放射面52cが設けられている。そして、円筒部52aの開口52bと対向する位置にカソード53が配置されている。カソード53の後方にはヒータ54が設けられ、カソード53と開口52bとの間に、電子ビームを制御するグリッド55が配置されている。上記した構成において、ヒータ54による加熱でカソード53から電子ビームeが放出される。電子ビームeは開口52bを通ってX線放射面52cに照射され、X線放射面52cからX線が放出される。放出されたX線は外囲器51の出力窓51aを通して外部に出力される。
マイクロフォーカスX線管の実効焦点は10μm程度と小さくなっている。しかし、陽極が固定された構造となっているため、大きな出力を得ることができず、X線の出力に限界がある。したがって、大きな出力のX線を短時間に照射する動く被写体の撮影には適していない。
そこで、陽極が固定されたマイクロフォーカスX線管の欠点を解決するために、ボールベアリングを利用して陽極を回転させ、かつ、実効焦点の小さいX線管を試作し、評価を行った。その結果、従来の回転陽極型X線管の構造、たとえば、X線放射面が形成された円盤状回転体と、円盤状回転体を支持する回転体とをそれぞれ独立に加工し、その後、円盤状回転体と回転体とを一体化する構造では、X線を放出するX線放射面と回転体の回転軸との同軸関係が十分に確保できず、陽極の回転に伴って、X線の放出方向に振れが発生することが判明した。
X線の放出方向がある角度範囲に振れると、実効焦点が実質的に大きくなり、10μm程度の実効焦点がたとえば30μm程度の大きさになる。このため、従来の回転陽極型X線管では、集積回路の配線パターンの断線などの検査に必要とされる10μm程度の寸法の実効焦点が得られない。
X線の放出方向の振れによって、実効焦点が増大する割合は焦点寸法の小さいものほど大きくなる。たとえば、焦点寸法が100μm程度の場合は、ずれは無視できない大きさになる。また、焦点寸法が50μm以下になると、ずれが顕著に現れるようになる。また、長時間にわたって動作するような場合、その平均出力電力は、陽極を水冷する従来の固定陽極型マイクロフォーカスX線管に及ばない。
この発明は、上記した欠点を解決するもので、実効焦点の増大を抑えた回転陽極型X線管を搭載したX線装置を提供することを目的とする。
この発明は、被写体を撮影するための微小焦点X線を放出するX線放射面であって、回転体と結合され前記X線放射面の仕上げ加工が前記X線放射面と前記回転体とを結合した状態で行われたX線放射面、前記回転体と嵌合し前記回転体との間に液体金属潤滑材が供給されるすべり軸受が形成された固定体および前記X線放射面、前記回転体、前記固定体をそれぞれ収納する真空外囲器とを有する回転陽極型X線管と、前記回転体に回転力を与えるための回転磁界を発生するコイルと、前記コイルによる回転磁界の発生を停止し、前記回転体の惰性回転中に前記X線放射面からX線を放出させる制御装置とを具備することを特徴とする。
実効焦点の増大を抑えた回転陽極型X線管を搭載したX線装置を得ることができる。
この発明の実施形態について、集積回路の配線パターンの断線などを検査する断線検査装置に適用した場合を例にとり図1を参照して説明する。
符号11は断線検査装置を構成する筐体で、筐体11の内面に鉛のシールド層11aが設けられている。筐体11内の下方には微小焦点のX線を放出するX線管12が配置されている。X線管12の上方には被写体、たとえば配線パターンの断線の有無などを検査する回路基板などの被検査物体13が配置されている。被検査物体13の上方には、X線増倍管14および撮像管15が順に配置されている。筐体11の一部には、内部が監視できるようにのぞき窓16が設けられている。
上記した構成において、制御装置90によってX線管12を動作させ放出されたX線が被検査物体13に照射される。そして、被検査物体13を投影したX線像はX線増倍管14に入力し、増幅される。X線増倍管14で増幅されたX線像は、撮像管15において、被写体を投影し拡大された電気的画像に変換される。また、撮像管15から出力された電気的画像は受像管(図示せず)などによって可視像に変換され、被検査物体13の配線パターンの断線などが検査される。
ここで、上記した断線検出装置に使用されるX線管12について、図2ないし図4の断面図を参照して説明する。図2ないし図4では、対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は一部省略する。
まず、図2で示すように、X線管の回転部分20が組み立てられる。符号21は円盤状回転体で、円盤状回転体21の上面に、電子ビームの照射によってX線を放出するX線放射面22が設けられている。円盤状回転体21の下面には、放熱効果を高めるために黒化膜23が形成されている。
X線放射面22が設けられた円盤状回転体21は、回転シャフト24を介して有底円筒状の回転体25と機械的に結合される。回転体25は、たとえば外側円筒25a、中間円筒25b、有底内側円筒25cの3層構造となっており、中間円筒25bの部分が回転シャフト24に連結されている。外側円筒25aは銅製で、また、中間円筒25bと有底内側円筒25cは複数の突起26で接触し、両者の間に断熱間隙27が設けられている。
上記したように、X線放射面22などが設けられた円盤状回転体21と3層構造の回転体25が回転シャフト24を介して一体化される。そして、円盤状回転体21と回転体25が一体化した状態で、X線放射面22の仕上げ加工が行われる。このとき、X線放射面22と回転体25の回転軸とが同軸関係になるように加工される。すなわち、X線放射面22が回転した場合に、電子ビームが照射されるX線放射面上の環状領域の全体が回転体の回転軸に対して同じ角度になるように加工される。
このような加工により、X線の放出方向の振れすなわち回転軸の延長方向(図の上下方向)への振れが小さくなる。たとえば、円盤状回転体21と回転体25とを個々に加工し、その後、回転シャフト24によって両者を結合する従来の構造に比較し、X線放射面22と回転体25の回転軸との同軸度が向上する。
次に、図3で示すように、一体化した円盤状回転体21と回転体25を用いて、X線管の回転機構部分30が組み立てられる。このとき、回転体25の内部空間に、狭い軸受間隙を保って固定体31が嵌め込まれる。
なお、固定体31の側面にはらせん溝32a、32bが形成され、回転体25との間にラジアル方向の動圧式すべり軸受が形成される。また、固定体31の上下の端面にもらせん溝33a、33bが形成され、回転体25との間にスラスト方向の動圧式すべり軸受が形成される。また、固定体31の中心部分には潤滑剤収容室34が設けられている。潤滑剤収容室34には液体金属潤滑剤が収納される。また、潤滑剤収容室34と動圧式すべり軸受との間に通路35が設けられ、潤滑剤収容室34に収納された液体金属潤滑剤が通路35を通して動圧式すべり軸受に供給されるようになっている。回転体25の下端部は封止体36で封止されている。
次に、図4で示すように、X線管の回転機構部分を真空外囲器に収納し、回転陽極型X線管を組み立てる。
符号41はX線管を構成する真空外囲器で、真空外囲器41は、径が大きい径大部41aと径が小さい径小部41bから構成されている。また、径大部41aの一部に出力窓42が設けられている。そして、径大部41aに円盤状回転体21が位置し、また、径小部41bに、回転体25と固定体31の嵌合部分が位置するように、回転機構部分(図3)が収納される。また、円盤状回転体21のX線放射面22と対向する位置に陰極43が配置される。
この場合、固定体31の端部は、補助金属リング44および金属シーリング45によって径小部41bに封着される。また、径小部41bの外側には、回転磁界を発生するコイル46が配置される。
上記した構成の回転陽極型X線管を動作させる場合、円盤状回転体21などで構成される陽極に高電圧を印加する。また、コイル46に電流を流し回転磁界を発生させる。この回転磁界によって回転体25が回転する。回転体25の回転で、円盤状回転体21が回転し、X線放射面22が回転する。回転体25はコイル46により回転駆動された後、コイル動作を停止させ惰性回転にする。この状態で、陰極43から電子ビームがX線放射面22に照射され、X線放射面22からX線が放出される。放出されたX線は出力窓42を通して外部に出力される。
上記した構成によれば、円盤状回転体21と回転体25とを一体化した後に、X線放射面22と回転体25の回転軸とが同軸関係になるように、円盤状回転体21上のX線放射面22を仕上げ加工している。したがって、X線放射面22と回転体25の回転軸との間に良好な同軸関係が得られる。さらに惰性回転させてX線を発生させる。
このため、陽極が回転しても、放出されるX線の振れが小さくなる。その結果、出力窓42側から見た実質的な焦点、いわゆる実効焦点の小さいX線管が実現される。また、陽極が回転する構造であるため、大きい出力を得ることができ、大きい出力を用いて短時間に撮影する動く被写体の撮影などに有効となる。
たとえば、X線を放出するX線放射面上の実効焦点が、縦方向および横方向の寸法がそれぞれ100μm以下の大きさの場合でも、実効焦点の増大は小さくなっている。また、回転体と固定体との嵌合部分を動圧式すべり軸受で構成した場合は、X線放射面上の実効焦点が、縦方向および横方向の寸法がそれぞれ50μm以下の大きさでも、実効焦点の増大は小さく抑えられる。
次に、断線検出装置などに使用されるX線管12のもう1つの例について、図5ないし図7の断面図を参照して説明する。図5ないし図7では、対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は一部省略する。
まず、図5で示すような構造のX線管の回転部分61が組み立てられる。回転部分61は、たとえば、陽極ターゲット部分62と有底円筒部分63とが一体に直接結合されている。陽極ターゲット部分62の上面は、中央が平坦でその周辺が斜面になっている。そして、陽極ターゲット部分62の斜面に、電子ビームの照射によってX線を放出するX線放射面62aが設けられている。また、有底円筒部分63の外周側壁部分には、銅製の外側円筒64が取り付けられている。
そして、陽極ターゲット部分62と有底円筒部分63が一体化した状態で、X線放射面62aの仕上げ加工が行われる。このとき、X線放射面62aと有底円筒部分63の回転軸とが同軸関係になるように加工される。たとえば、X線放射面62aが回転した場合に、電子ビームが照射されるX線放射面62a上の環状領域の全体が有底円筒部分63の回転軸m−mに対して同じ角度になるように加工される。このような加工により、X線の放出方向の振れすなわち回転軸m−mの延長方向(図の上下方向)への振れが小さくなる。したがって、X線放射面を加工した後に、陽極ターゲット部分と有底円筒部分とを回転シャフトなどで結合する従来の構造に比較し、X線放射面と回転軸m−mとの同軸度が向上する。
次に、図6で示すように、陽極ターゲット部分62と有底円筒部分63とを一体化した回転部分61を用いて、X線管の回転機構部分71が組み立てられる。このとき、有底円筒部分63の内部空間に、狭い軸受間隙を保って固定体72が嵌め込まれる。固定体72は有底円筒状で、内部に円柱状の空間72aが設けられている。また、有底円筒部分63の下端部は封止体73で封止される。
固定体72の側面部分には、たとえば上下の2か所にそれぞれらせん溝73a、73bが対に設けられ、有底円筒部分63との間にラジアル方向の動圧式すべり軸受が形成されている。また、固定体72の上の端面や封止体73にらせん溝74a、74bが設けられ、スラスト方向の動圧式すべり軸受が形成される。
次に、図7で示すように、X線管の回転機構部分71を真空外囲器に収納し、回転陽極型X線管に組み立てられる。符号81はX線管を構成する真空外囲器で、真空外囲器81は、径が大きい径大部81aと径が小さい径小部81bから構成されている。また、径大部81aの一部に出力窓82が設けられている。そして、径大部81aに陽極ターゲット部分62が位置し、また、径小部81bに、回転部分61と固定体72の嵌合部分が位置するように、回転機構部分71(図6)が収納される。また、陽極ターゲット部分62のX線放射面62aと対向する位置に陰極83が配置される。
この場合、固定体72の端部72bは、補助金属リング84および金属シーリング85によって径小部81bに封着される。また、径小部81bの外側には、回転磁界を発生するコイル86が配置される。そして、固定体72内部の空間72aには、冷却路を形成するための円筒部材87が配置されている。円筒部材87の図の下方端部は真空外囲器81の外まで伸びている。そして、円筒部材87下端の中央部分から矢印Y1方向に冷却媒体、たとえば冷却水が導入される。冷却水は上方に進み、上端では矢印Y2方向に沿い、円筒部材87と固定体72との間隙に入り、矢印Y3方向に導出される。
上記した構成の回転陽極型X線管を動作させる場合、制御装置90により陽極ターゲット部分62などで構成される陽極に高電圧を印加する。また、コイル86に電流を流し回転磁界を発生させる。この回転磁界によって回転部分61が回転する。回転部分61の回転で、陽極ターゲット部分62が回転し、X線放射面62aが回転する。この状態で、陰極83から電子ビームがX線放射面62aに照射され、X線放射面62aからX線が放出される。放出されたX線は出力窓82を通して外部に出力される。
上記した構成によれば、X線放射面62aが形成された陽極ターゲット部分62と有底円筒部分63とを一体化した後に、X線放射面62aと回転部分61の回転軸m−mとが同軸関係になるように、X線放射面62aを仕上げ加工している。したがって、X線放射面62aと回転部分61の回転軸m−mとの間に良好な同軸関係が得られる。
このため、X線放射面62aが回転しても、放出されるX線の振れが小さくなる。その結果、出力窓82側から見た実質的な焦点、いわゆる実効焦点の小さいX線管が実現される。また、X線放射面62aなど陽極が回転する構造であるため、大きい出力を得ることができる。したがって、大きい出力を用いて短時間に撮影を行う動く被写体の撮影などに有効となる。
たとえば、X線を放出するX線放射面上の実効焦点が、縦方向および横方向の寸法がそれぞれ100μm以下の大きさの場合でも、実効焦点の増大は小さくなっている。また、回転体と固定体との嵌合部分を動圧式すべり軸受で構成した場合は、X線放射面上の実効焦点が、縦方向および横方向の寸法がそれぞれ50μm以下の大きさでも、実効焦点の増大は小さく抑えられる。
また、陽極が回転する構造であるため、最大出力が大きくなる。このため、大きな出力を必要とする動く被写体の撮影や、微細な構造を拡大撮影する場合に有効である。たとえば、集積回路の配線パターンの断線の有無をインラインで検査する断線検査装置に適している。
また、X線放射面の熱は液体金属潤滑材を介して固定体に伝わり、固定体内部を流れる冷却媒体によって放熱される。このため、長い時間動作させる場合でも、実用上必要とされる平均出力を得ることができる。
次に、断線検出装置に使用されるX線管12(図1)のもう1つの例について、図8を参照して説明する。図8では、図5〜図7に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は一部省略する。
この実施形態は、図5〜図7の実施形態と比較した場合、回転部分61の上面中央の平坦部が広く形成され、そして、その周辺に位置する環状の斜面にX線放射面62aが一体に直接設けられている。また、X線放射面62aと回転軸m−mとの角度θは図5〜図7の実施形態の場合よりも小さくなっている。たとえば、角度θは45°以下にしている。そして、X線放射面62aに対し、その回転軸m−m方向に出力窓82が設けられ、また、その回転軸m−mにほぼ直交する方向に陰極83が配置されている。
この場合、陰極83から放出された電子ビームは回転軸m−mにほぼ直交する方向に進み、X線放射面62aに照射される。そして、X線放射面62aからX線が放出され、放出されたX線は出力窓82を通して外部に出力される。
図8の実施形態の場合、X線放射面62aと出力窓82との距離を小さくできる。したがって、X線放射面62a上の焦点と被写体との距離を近づけることができ、より拡大された高精細なX線透過像を得ることができる。
なお、上記した各実施形態では、X線放射面がX線を放出する際に、コイルに電流を流して回転磁界を発生させ回転部分に回転力を与えている。このコイルにスイッチ回路を接続し、たとえば、X線を放出する期間の少なくとも一部の期間でスイッチ回路を開放状態とし、コイルに流す電流を遮断し、X線放射面など回転部分が惰性で回転させる。この場合、回転磁界による影響がないため、X線の放出方向の振れが少なくなり、より小さい実効焦点を実現できる。
また、コイルに流す電流を遮断し、コイルによる回転磁界の発生を停止させると、回転部分の回転力が次第に低下する。そのため、回転部分の回転力がある値以下に低下した場合に、再度、コイルに電流を流し、回転部分の回転力が上昇するように制御する。このような制御が順次、繰り返され、たとえばコイルによる回転磁界の発生が停止している期間にX線放射面からX線が放出される。
なお、上記した実施形態では、動圧式すべり軸受を形成するために固定体にらせん溝を形成している。しかし、回転体の方にらせん溝を形成してもよく、あるいは、回転体と固定体の双方にらせん溝を形成してもよい。
上記したように、本発明によれば、X線の放出方向の振れが少ない回転陽極型X線管を実現できる。また、陽極が回転する構造であるため、大きな出力が得られる。このため、大きな出力を必要とする動く被写体や微細な構造の撮影に有効で、たとえば集積回路の配線パターンの断線などを検査する断線検査装置に適している。また、固定体の内部空間に冷却装置を設けた場合には、X線放射面の熱を容易に放出でき、平均出力電力が増大する。
本発明が適用される断線検査装置を説明するための概略の構造図である。 本発明の実施形態を説明するための概略の構造図で、回転部分を示している。 本発明の実施形態を説明するための概略の構造図で、回転機構部分を示している。 本発明の実施形態を説明するための概略の構造図で、X線装置に組み立てられた状態を示している。 本発明の他の実施形態を説明するための概略の構造図で、回転部分を示している。 本発明の他の実施形態を説明するための概略の構造図で、回転機構部分を示している。 本発明の他の実施形態を説明するための概略の構造図で、X線装置に組み立てられた状態を示している。 本発明の他の実施形態を説明するための概略の構造図で、X線装置に組み立てられた状態を示している。 従来例を説明するための概略の構造図である。
符号の説明
21…円盤状回転体
22…X線放射面
23…黒化膜
24…回転シャフト
25…回転体
31…固定体
41…真空外囲器
42…出力窓
43…陰極
46…コイル
90…制御装置

Claims (3)

  1. 被写体を撮影するための微小焦点X線を放出するX線放射面であって、回転体と結合され前記X線放射面の仕上げ加工が前記X線放射面と前記回転体とを結合した状態で行われたX線放射面、前記回転体と嵌合し前記回転体との間に液体金属潤滑材が供給されるすべり軸受が形成された固定体および前記X線放射面、前記回転体、前記固定体をそれぞれ収納する真空外囲器とを有する回転陽極型X線管と、
    前記回転体に回転力を与えるための回転磁界を発生するコイルと、
    前記コイルによる回転磁界の発生を停止し、前記回転体の惰性回転中に前記X線放射面からX線を放出させる制御装置と
    を具備することを特徴とするX線装置。
  2. 前記制御装置は前記コイルによる回転磁界の発生とコイルによる回転磁界の発生の停止とを繰り返し、前記回転体の惰性回転中に前記X線放射面からX線を放出させることを特徴とする請求項1記載のX線装置。
  3. 前記X線放射面がX線を放出する期間の少なくとも一部の期間に前記コイルの回転磁界の発生を停止させる制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のX線装置。
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