JP4541388B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の記録転写材にトナーを定着させて文字や画像を形成する画像形成装置に関するものである。
一般的に、所定の記録転写材にトナーを定着させて文字や画像を形成する画像形成装置においては、LED(Light−Emitting Diode)ヘッド等の露光装置で像担持体である感光体ドラム表面上に静電潜像を形成後、この静電潜像を着色剤を含むトナーで現像化し、得られた可視像を記録紙等の記録転写材に転写することで画像形成を行っている。
静電潜像を着色剤を含むトナーで現像化するために、画像形成装置には、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを付着させる現像ローラと、該現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラが備えられている。トナー供給ローラと現像ローラとが重なり合うことで形成される接触部分(以下、この部分をNIP部押込み深さと称する。)で帯電されたトナーは、トナー供給ローラと現像ローラとの間の電位差によりトナー供給ローラから現像ローラに供給されることになる。
例えば、特許文献1に記載されているように、トナー供給ローラ及び現像ローラは両ローラとも固定されており、トナー供給ローラ及び現像ローラの軸間も一定の間隔に設定されている。
特開2002−108089号公報
上述したように、トナー供給ローラ及び現像ローラの回転軸の軸間は一定の間隔に設定されているために、使用状況によって適正なNIP部押込み深さではない場合に、トナーの帯電状況が異常となり画像品質の低下を招くことがあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、経年変化等の使用状況により、適正なNIP部押込み深さではない場合においても、トナー供給ローラの回転軸を移動することにより常に最適の軸間隔を保つことが可能な画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明にかかる画像形成装置は、静電潜像が形成された像担持体に圧接し、軸に対して回転しながら現像剤を付着させる現像剤担持体と、現像剤担持体に圧接し、軸に対して回転しながら現像剤を供給する現像剤供給体とが筐体に設けられ、各現像剤色に対応した複数の現像装置を備え、現像装置は、現像剤供給体の回転数に応じて、現像剤供給体の回転軸を移動させて現像剤担持体の回転軸との軸間隔を調節する軸間調節機構を有し、軸間調節機構は、各現像装置自体の特性に応じ、各現像剤の色に対応した現像装置毎に設定された現像剤担持体の回転軸と現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節値を参照して当該軸間隔を調節することを特徴とする。


本発明にかかる画像形成装置は、現像剤担持体の回転軸と現像剤供給体との回転軸との間隔を現像剤供給体の回転数に応じて調節することが可能な軸間調節機構を有する。すなわち、軸間調節機構は現像剤供給体の回転数に応じて当該回転軸を移動させ、現像剤担持体の回転軸と現像剤供給体の回転軸とを正常な軸間隔を保つように調節する。
本発明にかかる画像形成装置によれば、現像剤供給体初期不良、長年の使用によるローラ部分の磨耗、画像形成装置を使用する環境等の使用状況により、NIP部押込み深さにズレが生じた場合においても、現像剤供給体の回転軸を最適の軸間隔となるように移動させNIP部押込み深さを調節することができる。したがって、現像剤担持体上の現像剤の帯電異常に起因する画像品質の低下を防止することが可能となる。
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例にかかる画像形成装置1の要部構成を説明する断面図である。画像形成装置1は、転写ベルト2と、駆動ローラ9a,9bと、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、感光体ドラム11y,11m,11c,11kと、定着装置12と、トナー13y,13m,13c,13kと、トナーカートリッジ14y,14m,14c,14kと、ベルトクリーニングブレード15と、廃トナー16と、廃トナーボックス17と、帯電ローラ21y,21m,21c,21kと、帯電装置用電源22y,22m,22c,22kと、露光装置30y,30m,30c,30kと、現像ローラ41y,41m,41c,41kと、現像装置用電源42y,42m,42c,42kと、転写ローラ51y,51m,51c,51kと、転写装置用電源52y,52m,52c,52kと、クリーニングローラ61y,61m,61c,61kと、クリーニング装置用電源62y,62m,62c,62kと、トナー供給ローラ71y,71m,71c,71kと、層形成ブレード72y,72m,72c,72kと、トナー供給装置用電源73y,73m,73c,73kと、ホッピングローラ80と、MPT(Multi Purpose Tray)ホッピングローラ81と、トレイ82と、MPTトレイ83と、ドライブローラ84と、記録媒体である記録用紙Pとを備える。
転写ベルト2は、敷置された記録用紙Pを駆動ローラ9a,9bの回転に応じた動力によって水平方向に搬送する媒体搬送経路を形成する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、トナーカートリッジ14y,14m,14c,14kにそれぞれ収められたトナー13y(イエロー),13m(マゼンタ),13c(シアン),13k(ブラック)が異なるのみで他の構成は全て同一である。したがって、画像形成部の説明は、イエローのトナーを用いる画像形成部10Yの構成について説明する。画像形成部10Yは、その表面に有機感光体を備えた静電潜像担持体としての感光体ドラム11yを備える。
この感光体ドラム11yの周囲には、感光体ドラム11yを帯電させる帯電装置として、帯電ローラ21yが該感光体ドラム11yに接触するように配設されている。帯電ローラ21yは、所定の帯電装置用電源22yから正電圧又は負電圧が印加されることにより、接触している感光体ドラム11yを帯電させる。
また、感光体ドラム11yの周囲には、感光体ドラム11yの表面上の静電潜像を形成するための露光装置30yが配設されている。露光装置30yは、画像信号に対応した光を感光体ドラム11yの表面に照射することで静電潜像を形成する。このような露光装置30yとしては、例えば、LED(Ligiht−Emitting Diode)アレイといわゆるレンズアレイとを組み合わせたものや、レーザと作像光学系とを組み合わせたもの等、任意のものを適用することができる。
さらに、感光体ドラム11yの周囲には、該感光体ドラム11y上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、現像化を行う現像剤担持体である現像ローラ41yが該感光体ドラム11yに接触するように配設されている。現像ローラ41yは、所定の現像装置用電源42yから正電圧又は負電圧が印加されている。現像ローラ41上のトナーは、該感光体ドラム上に形成された静電潜像との電位差によって該感光体ドラム11yに付着することでトナー像を形成する。
また、現像ローラ41y上には、トナー量を一定に保つトナー規制部材である層形成ブレード72yがその一端を現像ローラ41yに接触するように配設されている。さらに、現像ローラ41yには、トナー供給装置として、現像剤供給担持体であるトナー供給ローラ71yが接触するように配設されている。層形成ブレード72y及びトナー供給ローラ71yには、所定のトナー供給装置用電源73yから正電圧又は負電圧が印加されている。
上述した現像ローラ41y、層形成ブレード72、及びトナー供給ローラ71yは現像装置40yを構成する。
さらにまた、感光体ドラム11yの周囲には、トナー像を記録用紙Pに転写する転写装置である転写ローラ51yが、転写ベルト2の裏面と接触するように配設されている。この転写ローラ51yには、転写ベルト2上に敷置された記録用紙Pを感光体ドラム11yと挟持した状態で、所定の転写装置用電源52yから正電圧又は負電圧が印加されている。この転写電圧によって、記録用紙Pにトナー像が転写される。
また、感光体ドラム11yの周囲には、転写後に残存するトナーを収集するクリーニング装置として、クリーニングローラ61yが該感光体ドラム11yに接触するように配設されている。このクリーニングローラ61yは、金属製シャフトと多孔質のスポンジとから構成されており、所定のクリーニング装置用電源62yから正電圧又は負電圧が印加されることにより、感光体ドラム11yに残存するトナーを収集する。
このような画像形成部10Yは、感光体ドラム11y上に形成された静電潜像をイエローのトナーを用いて現像し、得られたトナー像を転写ベルト2に敷置された記録用紙P上に転写する。この画像形成部10Yにおける各電源及び各ローラを駆動する図示しない各モータは、後述する印刷制御部99によって制御される。
なお、マゼンタのトナーを用いる画像形成部10M、シアンのトナーを用いる画像形成部10C、及びブラックのトナーを用いる画像形成部10Kを構成する各部は、それぞれ画像形成部10Yを構成する各部を示す符号のyの部分をm,c,kのそれぞれに置き換えたものとして表示する。したがって、以下では、画像形成部10Y,10M,10C,10Kの各部を総称する際には、必要に応じて、当該各部を示す符号の数字部分のみを付すものとする。
画像形成装置1は、転写ベルト2のクリーニング装置として、駆動ローラ9bの周囲において該転写ベルト2に接触するようにベルトクリーニングブレード15が配設されている。このベルトクリーニングブレード15が掻き取った廃トナー16は、廃トナーボックス17に回収される。このベルトクリーニングブレード15は、弾性を持つ板で構成されており、転写ベルト2にそのエッジ部が接触することで転写ベルト2に残存するトナーを掻き取る。
さらにまた、画像形成装置1は、転写ベルト2の媒体搬送経路下流に定着装置12を備える。定着装置12は、上下に接触させて並設された2つのローラから構成されている。これらのローラの接触面において加えられた熱及び圧力によって、記録用紙Pに転写されたトナー像は定着することになり、最終的に記録用紙Pは、画像形成装置1外部に搬出される。
また、画像形成装置1は、記録用紙Pを格納するトレイ82及びMPTトレイ83を備える。トレイ82からホッピングローラ80によって取り出された記録用紙Pは、ドライブローラ84によって転写ローラ2に送られる。一方、MPTトレイ83からMPTホッピングローラ81によって取り出された記録用紙Pは、ドライブローラ84によって転写ローラ2に送られる。
駆動ローラ9a,9bがそれぞれ回転駆動するのに応じて、転写ベルト2によって記録用紙Pは、所定の媒体搬送速度で図1中矢印Xの方向に搬送される。これに伴い、4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、各色のトナー像をそれぞれの感光体ドラム11y,11m,11c,11k上に形成し、記録用紙P上に順次転写する。転写されたトナー像は、定着器12によって一括定着されることによりカラー画像が形成される。
図2は、本実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図である。画像形成装置1は、印刷制御部99と、I/F制御部119と、受信メモリ103,画像データ編集部104,ROM(Read Only Memory)105,印字枚数係数部106,補正テーブル107等から構成されるメモリ領域102と、露光装置30と、帯電ローラ21と、現像ローラ41,トナー供給ローラ71,層形成ブレード72等から構成される現像装置40と、カム94を駆動するためのカム駆動モータ101と、転写ローラ51と、クリーニングローラ61と、各ローラを回転するための各モータ114と、定着装置12と、ディスプレイ部130と、ホッピングローラ80と、MPTホッピングローラ81とを備える。
印刷制御部99は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成され、ROM105等に格納されたプログラムを実行することで画像形成装置1全体を制御する。
I/F制御部119は、外部ホストパソコン等の上位装置との接続手段であり、有線,無線を問わず多岐の接続手段を用いることができる。
メモリ領域102は、通常の電子写真式画像形成装置が備えるメモリ領域とほぼ同様の機能を有し、RAM(Random Access Memory)等によって構成された記憶領域である。また、受信メモリ103は、印刷制御部99のワークエリアとして、I/F制御部119を介して上位装置から受信した画像データを一時的に記憶するメモリ領域である。また、画像データ編集部104は、印刷制御部99の制御に基づき画像データを編集する際のワークエリアとして機能するメモリ領域である。ROM105は、印刷制御部99によって実行される印刷動作制御プログラムを格納するとともに、後述する現像ローラ41とトナー供給ローラ71とから形成されるNIP部押込み深さ調節のための処理プログラムが格納されている。また、印字枚数計数部106は、計数した印字枚数を一時的に記憶し、補正テーブル107は、印字枚数計数部106が計数した印字枚数の結果に応じて、後述する現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間を最適化するためのパラメータ等が記録されている。
次に本実施例にかかる画像形成装置1による画像形成について説明する。画像形成装置1の印刷制御部99にI/F制御部119を介して印刷命令が入力されると、印刷制御部99は、ホッピングローラ80又はMPTホッピングローラ81を駆動し記録用紙Pを一枚取り出すよう指示を供給する。
これと同時に、印刷制御部99は、帯電装置用電源22yから帯電ローラ21yに対して直流の帯電電圧を印加するよう指示を供給する。帯電ローラ21yに印加された電圧によって感光体ドラム11yは帯電する。また、印刷制御部99は、転写装置用電源52yから転写ローラ51yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧とは逆極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。さらに、印刷制御部99は、現像装置用電源42yから現像ローラ41yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧と同極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。さらにまた、印刷制御部99は、トナー供給用装置用電源73yからトナー供給ローラ71y及び層形成ブレード72yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧と同極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。また、印刷制御部99は、クリーニング装置用電源62yからクリーニングローラ61yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧とは逆極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。
次に、印刷制御部99は、画像データに対応した光を帯電した感光体ドラム11y表面に照射し静電潜像を形成するよう露光装置30yに指示を供給する。この時、感光体ドラム11y表面の静電潜像が形成された部分は、露光装置30yにより光が照射されたことにより、約0V近傍まで電圧が降下する。静電潜像が形成された感光体ドラム11yの表面は、引き続き図1に示した矢印Rの方向に回転することにより、現像ローラ41yと接触する。ここで、現像ローラ41y上のトナーは、感光体ドラム11y表面上に帯電している帯電電圧と同じ極性に帯電しているため、静電効果により現像ローラ41y上のトナーが感光体ドラム11y表面の静電潜像部分に付着することになる。
また、転写ベルト2は、転写ローラ51yによって帯電ローラ21yに印加された電圧とは逆極性の電圧に帯電していることから、現像ローラ41yからトナーが供給されて現像化されたトナー像は、感光体ドラム11yの表面が記録用紙Pに接触することによって記録用紙P上に転写される。
このようにして、トナー像の転写が行われた記録用紙Pは、転写ベルト2の駆動に応じて次段に設けられた画像形成部10Mへと搬送される。同様なプロセスが画像形成部10C,10Kで順次行われ、最終的に定着装置12による定着工程の終了後、記録用紙Pは、印刷物として画像形成装置1外部に排出される。
ここで、記録用紙Pの印刷時に転写ベルト2上に残存したトナーは、図1に示した矢印X方向へと搬送され、駆動ローラ9bの周囲に配設されたクリーニングブレード15により掻き取られ廃トナーボックス17に蓄積される。この時、印字枚数計数部106は、これまでに記憶している印字枚数に1を加算して総印字枚数として記憶する。これらの一連のプロセスが終了した後、画像形成装置1は印刷動作を終了する。
また、印刷制御部99は、前述した露光装置30、帯電ローラ21、現像装置40、カム駆動モータ101、転写ローラ51、クリーニングローラ61、各モータ114、定着装置12、ホッピングローラ80、MPTホッピングローラ81以外にも、上位装置から受信した画像データや画像編集部で編集した画像データを表示させるためのディスプレイ部130を制御する。
次に本実施例にかかる現像装置40の構成について図3を用いて説明する。図3は、本実施例にかかる現像装置40の要部構成を説明する断面図である。図4は、本実施例にかかる現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離の調節機構(NIP部押込み深さ調節機構)を説明する図であり、図4(a)は、現像装置40の工場出荷時等の初期状態を示し、図4(b)は、後述する現像装置40のトナー供給ローラが消耗した時点の状態を説明する図である。
本発明にかかる現像装置40は、現像ローラシャフト92及び現像ローラ駆動ギア97を有する現像ローラ41と、トナー供給ローラシャフト93及びトナー供給ローラ駆動ギア98を有するトナー供給ローラ71と、電極89と、アイドルギア90と、カム94と、カムシャフト95と、スプリング96とを備え、これらの各部材は現像装置40として筐体に収められている。また、スプリング96は、筐体の内壁115とトナー供給ローラシャフト93との間に配設されている。
トナー供給ローラ駆動ギア98、アイドルギア90、及び現像ローラ駆動ギア97のそれぞれのギア部は係合している。図示しない感光体ドラムギアからの駆動力は、現像ローラ駆動ギア97に伝達され、アイドルギア90を介し、トナー供給ローラ駆動ギア98に伝達されることによって、現像ローラ41とトナー供給ローラ71はそれぞれ図4中矢印方向に回転する。
図3に示されているように、トナー供給ローラシャフト93の先端部は、内壁115に設けられた長穴91内に位置する。カム94は、トナー供給ローラシャフト93の先端部が、スプリング96からの押圧力に対して長穴91内部の所定の位置に保持されるようにトナー供給ローラシャフト93を支持する。カム94にはカムシャフト95が接続され、カム駆動モータ101からの駆動力によってカム94は回転する。
カム94が回転することにより、トナー供給ローラシャフト93はスプリング96の押圧力によって長穴91内を移動することが可能となる。したがって、トナー供給ローラ71のトナー供給ローラシャフト93と現像ローラ41の現像ローラシャフト92との軸間距離を調整することでNIP部押込み深さを調節することができる。図4(b)は、トナー供給ローラが消耗した際に、カム94が回転し、スプリング96の押圧力によってトナー供給シャフト93が移動した結果、トナー供給ローラ71と現像ローラ41との軸間距離が狭まった一例を示す図である。
次に、本実施例にかかる現像装置40を構成する現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離の調節機構(NIP部押込み深さ調節機構)について説明する。
工場出荷時等の新品の状態において、現像装置40は、図4a)に示したように、現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間は理想的な間隔である初期状態に設定されている。その後、例えばトナー供給ローラ71の回転数が、A4記録用紙の横送りでの2000枚の印字を行った時と等しい回転数に達し、トナー供給ローラ71の半径が磨耗により0.1mm減少したと仮定する。この場合、印刷制御部99は、カム駆動モータ101に指令を供給し、カム94を回転させる。その結果、トナー供給ローラシャフト93は、現像ローラシャフト92側に0.1mm移動することによって、回転軸間距離の調整が行われる。
具体的には、新規の画像形成装置1が稼動し始めたとき、又は新規の現像装置40yが稼動し始めたときの印字枚数計数部106に記憶されている印字枚数Pyは0である。画像形成装置1が記録用紙に画像形成を行う度に、印刷制御部99は、トナー供給ローラ71の回転数からA4記録用紙の横送り換算した印字枚数を計算し、印字枚数を印字枚数Pyに加算して印字枚数計数部106に記憶する。
印刷制御部99は、印刷動作が終了する度に印字枚数計数部106に記憶されている印字枚数Pyを確認する。印字枚数Pyが2000枚に達した場合、印刷制御部99は、カム駆動モータ101に指示を供給し、カム94を回転させる。このカム94の回転角度は、印刷制御部99がメモリ領域102内の補正テーブル107を読み込むことで決定され、スプリング96の押圧力によるトナー供給ローラシャフト93の移動が行われる。その結果、現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離の調節が行われることでNIP部押込み深さの調整がなされる。
トナー供給ローラ71と現像ローラ41の重なりから形成されるNIP部押込み深さが不足すると、現像ローラ41上のトナー付着量が低下することになり、その結果、印字画像のカスレや、反対に現像ローラ41上のトナー付着量が増加することにより印字画像の汚れが発生する場合があるが、本実施例にかかる画像形成装置によればNIP部押込み深さの不足による印字品質の劣化を回復することができる。同様にマゼンタ,シアン,ブラックの各色にかかる印字枚数Pm,Pc,Pkは、印字枚数計数部106に記憶されており、印刷制御部99は、それぞれの印字枚数を確認することでNIP部押込み深さの補正を行うか否かを判断する。
図5は、株式会社沖データ製LED式電子写真プリンタC8600dnのトナー供給ローラの外直径の変化を調査した結果である。トナーカラーによって差はあるが、現像装置寿命時のローラ上3点平均値は、初期値と比較して約0.06〜0.16mm程度減少している。したがって、トナー供給ローラの現像ローラに対するNIP部の押込み深さは、約0.03(シアン)〜0.08(イエロー)mm減少していることが分かる(図5(a))。ここで、現像装置寿命時とは、A4記録用紙の横送り20000ページ分であり、トナー供給ローラの7000回転に相当する。
メモリ領域102内の補正テーブル107には、図5(b)に示すような各色のトナー供給ローラ回転数に対する現像装置組立て時に対する軸間距離(初期状態の軸間からのズレ)の関係が収められており、トナー供給ローラの回転数に応じてトナー供給ローラと現像ローラとの回転軸間の距離を求めることができる。したがって、例えばトナー供給ローラの回転数が7000回転に達した場合には、印刷制御部99は、カム駆動モータ101に指示を供給し、カム94を回転させ、トナー供給ローラシャフト93を現像ローラシャフト92側に近づける(シアン:0.003mm,マゼンタ:0.005mm,ブラック:0.006mm,イエロー:0.008mm)ことでトナー供給ローラ71と現像ローラ41との回転軸間を調節する。このように7000回転ごとに回転軸間を調節することによって常に正常な回転軸間を保つことができる。
以上のように第1の実施例によれば、トナー供給ローラ及び現像ローラの回転軸間距離を調節することで、トナー供給ローラの磨耗によって失われたNIP部を最適な状態に回復することができ、印字品質の劣化を防ぐことができる。
(第2の実施例)
第1の実施例にかかる画像形成装置を用いてもトナー供給ローラ71及び現像ローラ41から構成されるNIP部押込み深さを調節することで、印字品質の劣化を十分に防止することは可能であるが、トナー供給ローラの製造誤差、画像形成装置の設置・動作環境によって画像が劣化する場合がある。これは、トナー供給ローラの現像ローラに対する圧力がゴム材料の環境変化によって現像ローラ上のトナー密度が一定にならないためであり、また、トナーの帯電特性が環境によって変化するためである。
特に、現像ローラ上のトナー密度を一定に保つには、トナー供給ローラによる圧力は現像ローラ全体に対して均一になることが望ましい。そのためトナー供給ローラの形状は、図7に示すように両端の直径が15.8mm、中央の直径が16.2mmのクラウン形状となっている(図7(b):トナー供給ローラ解放時)。一方、トナー供給ローラ71が画像形成装置に備え付けられている場合には、トナー供給ローラ71は両軸で現像ローラに押し付けられているためにたわんだ形状となっている(図7(a))。
トナー供給ローラ71が画像形成装置に備え付けられている場合の現像ローラ41に対する圧力を評価したのが、図7(a)及び図8である。幅5mm、厚さ0.04mmのポリプロピレンフィルムをトナー供給ローラ71及び現像ローラ41の間に挟みテンションゲージ(アイコーエンジニアリング(株)製デジタルゲージ モデルRX)を引っ張り、その引っ張り力を測定した。その結果、図8に示すように、クラウン形状(直径15.8−16.2mm)のトナー供給ローラ71の現像ローラ41に対する圧力は、軸方向に対して略一定となっていることが確認された。一方、直径15.8mmのストレート形状のトナー供給ローラでは、摩擦が小さいためにローラ中央部での圧力が低下していることがわかる。
このクラウン形状のトナー供給ローラ71を用いることにより、現像ローラ41上のトナー密度は略均一に保たれるが、前述したようにトナー供給ローラ71を構成するゴム材料は、画像形成装置の設置・動作環境の変化に伴い変形する。図9は、株式会社沖データ製電子写真式LEDプリンタC8600dnを用いたNIP部押込み深さに対する環境変化の影響を(a)現像ローラ上トナー電位:DV電位,(b)カスレ,(c)2X2パターン印字における汚れを指標に評価したものである。
(a)現像ローラ上トナー電位:DV電位は、表面電位計(MODEL−344、トレックジャパン株式会社製)の検出用電極を現像ローラ上のトナーに対して約1〜3mmの距離において、DV電位を計測し、現像ローラ上のトナー電位を測定したものである。また、(b)カスレの評価は、ベタ(100%印刷密度)印刷を行い、用紙の進行方向に平行な縦スジやスポンジローラ周期の濃度が薄い部分(横帯状)の発生を目視で判断し、印刷領域のうち1/10以上でカスレが発生しているときはX、1/10の未満であれば○とした。さらに、(c)2X2パターン印字の汚れの評価は、2X2のドットを形成した際に、汚れ、すなわち、ドット形成領域以外の白地部にトナーが付着し、印字領域全体として濃度が上昇した状態を2X2汚れとした。2X2汚れが発生した場合、2X2汚れが全く無いときの基準の濃度に比べて20%以上濃度が上昇したときをX、2X2汚れが無いとき、すなわち、20%未満の濃度の上昇のときを○とした。なお、2X2パターンはドットを形成する際に、縦4ドット分、横4ドット分の16マスのうち、縦2ドット分、横2ドット分の4マス分の画像を形成するものである。
NN(温度25℃,湿度50%)環境下では、NIP部押込み深さ基準におけるトナー電位は−87Vであり、印字画像にはカスレや汚れ等は発生しなかった。また、トナー供給ローラのNIP部押込み深さが±0.1mmまでは印字画像にカスレや汚れ等は発生しなかった。
次に、HH(温度28℃,湿度80%)環境下では、NIP部押込み深さ基準におけるトナー電位は−47Vであり、印字画像にはカスレや汚れは発生しなかった。しかし、NIP部押込み深さが+0.1mmの時に印字画像にカスレが発生した。この時のトナー電位は−12Vであり、トナー電位が低下することによって現像ローラに付着するトナー量が減少したためであると推測される。
また、LL(温度10℃,湿度20%)環境下では、NIP部押込み深さ基準におけるトナー電位は−80Vであり、印字画像にはカスレや汚れ等は発生しなかった。しかし、NIP部押込み深さが−0.1mmの時に印字画像に汚れが発生した。この時のトナー電位は−91Vであり、トナー電位が上昇することによって現像ローラに付着するトナー量が増加したためであると推測される。
上述した実験結果が示すように、トナー供給ローラのNIP部押込み深さを基準位置から±0.1mmずらすことにより、種々の環境変化における印字品質の劣化を改善するこができる。したがって、本実施例にかかる画像形成装置は、環境センサ112を用いて周辺の温度あるいは湿度等の環境変化を測定し、その測定結果に基づいて現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離を調節する。
第2の実施例においては、第1の実施例にかかる画像形成装置に加えて環境センサ112を備えることを特徴とする。環境センサ112は、現像装置40の内部又は外部近傍に設けられ、現像装置40の温度あるいは湿度を測定する。
第2の実施例にかかる画像形成装置の構成は、第1の実施例にかかる画像形成装置の構成と略同一である。したがって、同一の部分の説明は省略し、構成が異なる部分についてのみ説明する。図6は、本実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図である。画像形成装置1は、第1の実施例にかかる画像形成装置が備える構成の他に現像装置40の温度又は湿度を測定するための環境センサ112を備える。
環境センサ112は、特に限定はしないが、温度を測定する場合には、サーミスタ等を用いることができ、また湿度を測定する場合には、高分子膜湿度センサ等を用いることができる。
本実施例にかかる画像形成装置の画像形成プロセスは、第1の実施例にかかる画像形成装置と略同様である。
画像形成装置1の印刷制御部99にI/F制御部119を介して印刷命令が入力されると、印刷制御部99は、環境センサ112に対して装置周辺の温度あるいは湿度等の環境変化を読み取るよう指示を供給する。次に、印刷制御部99は、第1の実施例と同様に印字枚数計数部106に記憶されている印字枚数Py,Pm,Pc,Pkを読み取る。
環境変化及び印字枚数を読み取った印刷制御部99は、メモリ領域102内の補正テーブル107を参照し、適正な現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離を読み出す。この時用いる補正テーブル107は、これまでに印字した印字枚数と環境変化に基づき最適な回転軸間距離が記憶領域102に予め設定、記憶されている。
印刷制御部99は、補正テーブル107から読み出した指示に基づいてカム駆動モータ101に指示を供給し、カム94を回転させる。このカム94の回転角度は、印刷制御部99がメモリ領域102内の補正テーブル107を読み込むことで決定され、スプリング96の押圧力によるトナー供給ローラシャフト93の移動が行われる。その結果、現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離の調節が行われることでNIP部押込み深さの調整がなされる。
図10は、本実施例にかかる現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離を変更した様子を説明する図である。図10(a)は、高温高湿(HH)環境時の状態を示し、図10(b)は、低温低湿(LL)環境時の状態を示す図である。
具体的には、トナー電位、現像ローラ41上に付着するトナー量が低下し、カスレが発生するHH環境においては、印刷制御部99は、カム駆動モータ101に対してNIP部押込み量が小さくなるように(基準に対して+0.1mm以下)指示を供給する(図10(a))。一方、トナー電位、現像ローラ41上に付着するトナー量が上昇し、汚れが発生するLL環境においては、印刷制御部99は、カム駆動モータ101に対してNIP部押込み量が大きくなるように(基準に対して−0.1mm以上)指示を供給することになる(図10(b))。
図11は、本実施例にかかる環境補正を説明する図である。従来の環境補正方式では、NIP部押込み深さ基準位置を中心にNN,HH,LL環境に応じて利用できる範囲が制限されていた(±0.1mm以内)。一方、本実施例にかかる環境補正方式では、HH環境における上限、LL環境における下限のみを考慮するだけでよく、従来の環境補正方式と比較して公差を広く取ることが可能となる。
これによりトナー供給ローラの製造公差を広く取ることによるトナー供給ローラのコスト削減効果を得ることができる。
(第3の実施例)
第1及び第2の実施例にかかる画像形成装置を用いてもトナー供給ローラ71及び現像ローラ41から構成されるNIP部を補正することで、印字品質の劣化を十分に防止することは可能であるが、現像ローラやトナー供給ローラ等のローラの製造誤差により、現像ローラ、トナー供給ローラの外径や現像ローラの表面粗さ、表面摩擦係数、トナー供給ローラの製品ゴム硬度等が適正でないため印刷画像が劣化する場合がある。
第3の実施例においては、第1及び第2の実施例にかかる画像形成装置に加えて表面電位センサ113を備えることを特徴とする。表面電位センサ113は、現像装置40の内部に設けられ、現像ローラシャフト92をグランドとして現像ローラ41表面のトナー層の電位を測定する。
第3の実施例にかかる画像形成装置の構成は、第1及び第2の実施例にかかる画像形成装置の構成と略同一である。したがって、同一の部分の説明は省略し、構成が異なる部分についてのみ説明する。図12は、本実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図であり、図13は、本実施例にかかる現像装置40の要部構成を説明する断面図である。画像形成装置1は、第1及び第2の実施例にかかる画像形成装置が備える構成の他に現像ローラ41表面のトナー層の電位を測定するための表面電位センサ113を備える。
表面電位センサ13は、特に限定はしないが、トレックジャパン株式会社製の表面電位計 MODEL 344等と同等の機能を持つものが利用できる。表面電位センサ113で現像ローラ41yのトナー電位を測定することにより、画像形成装置1が設置されている環境、現像装置40の消耗の程度、現像ローラ41yとトナー供給ローラ71yとの間の現状のNIP部押込み深さにおける現像ローラ41y上のトナーの帯電のしやすさ等を推定することができる。
本実施例にかかる画像形成装置の画像形成プロセスは、第1及び第2の実施例にかかる画像形成装置と略同様である。
画像形成装置1の印刷制御部99にI/F制御部119を介して印刷命令が入力されると、印刷制御部99は、帯電装置用電源22yから帯電ローラ21yに対して直流の帯電電圧を印加するよう指示を供給する。帯電ローラ21yに印加された電圧によって感光体ドラム11yは帯電する。また、印刷制御部99は、現像装置用電源42yから現像ローラ41yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧と同極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。さらにまた、印刷制御部99は、トナー供給用装置電源73yからトナー供給ローラ71y及び層形成ブレード72に対して帯電ローラ21yに印加された電圧と同極性の電圧を印加するよう指示を供給する。また、印刷制御部99は、クリーニング装置用電源62yからクリーニングローラ61yに対して帯電ローラ21yに印加された電圧とは逆極性の直流電圧を印加するよう指示を供給する。
このように現像ローラ41y及びトナー供給ローラ71y、感光体ドラム11yを印刷動作が行われる時と同じ状態とする。ただし、現像ローラ41y及ぶトナー供給ローラ71yに印加される電圧は、例えば、現像ローラ41yには−200V、トナー供給ローラ71yには−270Vといった特別に規定した一定の電圧を印加する。
次に、印刷制御部99は、表面電位センサ113に対して現像ローラ41yのトナー電位を測定するよう指示を供給する。また、印刷制御部99は、第1及び第2の実施例と同様に印字枚数計数部106に記憶されている印字枚数Pyを読み取る。
測定したトナー電位及び読み取った印字枚数Pyの情報を基に印刷制御部99は、メモリ領域102内の補正テーブルを参照し、適切な現像ローラ41y及びトナー供給ローラ71yの回転軸間距離を読み出す。この時用いる補正テーブル107は、これまでに印字した印字枚数とトナー電位に基づき最適な現像ローラ及びトナー供給ローラの回転軸間距離が予め設定、記憶されている。
印刷制御部99は、補正テーブル107から読み出した指示に基づいてカム駆動モータ101に指示を供給し、カム94を回転させる。このカム94の回転角度は、印刷制御部99がメモリ領域102内の補正テーブル107を読み込むことで決定され、スプリング96の押圧力によるトナー供給ローラシャフト93の移動が行われる。その結果、現像ローラ41y及びトナー供給ローラ71yの回転軸間距離の調節が行われることでNIP部押込み深さの調整がなされる。
図14は、本実施例にかかる現像ローラ41及びトナー供給ローラ71の回転軸間距離を変更した様子を説明する図である。図14(a)は、現像ローラ上のトナー電位が低く観察された場合を示し、図14(b)は、現像ローラ上のトナー電位が高く観察された場合を示す図である。
具体的には、測定したトナー電位が、補正テーブル107に記憶されている標準電位よりも小さい場合、印刷制御部99は、現像ローラ41y上のトナー電位の増加を図るためにトナー供給ローラ71yを現像ローラ41yから離し、NIP部部押込み量を減少させるようにカム駆動モータ101に指示を供給する。一方、測定したトナー電位が、補正テーブルに記憶されている標準電位よりも大きい場合、印刷制御部99は、現像ローラ41y上のトナー電位の減少を図るためにトナー供給ローラ71yを現像ローラ41yに近づけ、NIP部押込み量を増加させるようにカム駆動モータ101に指示を供給する。
同様の操作を現像装置40m,40c,40kに対しても行う。
このように現像ローラやトナー供給ローラ等のローラの製造誤差により、現像ローラ、トナー供給ローラの外径や現像ローラの表面粗さ、表面摩擦係数、トナー供給ローラの製品ゴム硬度等が理想値からズレがある場合においても、印刷動作が実施される状況下でのトナー帯電の補正を行うことができ、印字品質を改善することができる。
トナー供給ローラの製造に当っては、高精度のスペックを満たすように作成されなければ、印字品質に影響を与えることになるが、本実施例のように現像ローラに対するNIP部押込み深さを調節することで、印字品質を一定に保つことが可能となり、トナー供給ローラの製造公差を大きくとることができる。
本実施例は、本発明の好適な実施形態であるが本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、各構成は、適宜変更可能である。
第1の実施例にかかる画像形成装置の要部構成を説明する断面図である。 第1の実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図である。 第1の実施例にかかる現像装置の要部構成を説明する断面図である。 第1の実施例にかかる現像ローラ及びトナー供給ローラの回転軸間距離の調節機構(NIP部押込み深さ制御機構)を説明する図である。 画像形成装置のトナー供給ローラの外直径の変化を調査した結果である。 第2の実施例にかかるトナー供給ローラの形状を説明する図である。 第2の実施例にかかるトナー供給ローラ71の現像ローラ41に対する圧力を測定した結果である。 第2の実施例にかかるNIP部押込み深さに対する環境変化の影響を測定した結果である。 第2の実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図である。 第2の実施例にかかる現像ローラ及びトナー供給ローラの回転軸間距離を変更した様子を説明する図である。 第2の実施例にかかる環境補正を説明する図である。 第3の実施例にかかる印刷制御の回路構成を説明するブロック図である。 第3の実施例にかかる現像装置の要部構成を説明する断面図である。 第3の実施例にかかる現像ローラ及びトナー供給ローラの回転軸間距離を変更した様子を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 転写ベルト
9a,9b 駆動ローラ
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11y,11m,11c,11k 感光体ドラム
12 定着装置
13y,13m,13c,13k トナー
14y,14m,14c,14k トナーカートリッジ
15 ベルトクリーニングブレード
16 廃トナー
17 廃トナーボックス
21,21y,21m,21c,21k 帯電ローラ
22,22y,22m,22c,22k 帯電装置用電源
30,30y,30m,30c,30k 露光装置
40,40y,40m,40c,40k 現像装置
41,41y,41m,41c,41k 現像ローラ
42,42y,42m,42c,42k 現像装置用電源
51,51y,51m,51c,51k 転写ローラ
52,52y,52m,52c,52k 転写装置用電源
61,61y,61m,61c,61k クリーニングローラ
62,62y,62m,62c,62k クリーニング装置用電源
71,71y,71m,71c,71k トナー供給ローラ
72,72y,72m,72c,72k 層形成ブレード
73,73y,73m,73c,73k トナー供給装置用電源
80 ホッピングローラ
81 MPTホッピングローラ
82 トレイ
84 ドライブローラ
89 電極
90 アイドルギア
91 長穴
92 現像ローラシャフト
93 トナー供給ローラシャフト
94 カム
95 カムシャフト
96 スプリング
97 現像ローラ駆動ギア
98 トナー供給ローラ駆動ギア
99 印刷制御部
101 カム駆動モータ
102 メモリ領域
103 受信メモリ
104 画像データ編集部
105 ROM
106 印字枚数計数部
107 補正テーブル
112 環境センサ
113 表面電位センサ
114 各モータ
115 内壁
117 ポリプロピレンフィルム
118 テンションゲージ
119 I/F制御部
130 ディスプレイ部

Claims (8)

  1. 静電潜像が形成された像担持体に圧接し、軸に対して回転しながら現像剤を付着させる現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に圧接し、軸に対して回転しながら現像剤を供給する現像剤供給体とが筐体に設けられ、各現像剤色に対応した複数の現像装置を備え、
    前記現像装置は、
    前記現像剤供給体の回転数に応じて、前記現像剤供給体の回転軸を移動させて前記現像剤担持体の回転軸との軸間隔を調節する軸間調節機構を有し、
    前記軸間調節機構は、
    各現像装置自体の特性に応じ、各現像剤の色に対応した現像装置毎に設定された前記現像剤担持体の回転軸と前記現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節値を参照して当該軸間隔を調節することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤担持体の回転軸と前記現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節は、印字回数の計測結果に基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤担持体の回転軸と前記現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節は、温度センサによる周辺温度の計測結果に基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤担持体の回転軸と前記現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節は、湿度センサによる周辺湿度の計測結果に基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記現像剤担持体の回転軸と前記現像剤供給体の回転軸との軸間隔の調節は、表面電位センサによる前記現像剤担持体の表面電位の計測結果に基づいて行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記軸間調節機構は、前記表面電位センサの計測結果が所定の標準電位よりも高い場合には、前記軸間隔を近くに調節し、前記表面電位センサの計測結果が所定の標準電位よりも低い場合には、前記軸間隔を遠くに調節することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤供給体はクラウン形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記軸間調節機構は、偏心カムと弾性体とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の画像形成装置。
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