JP4541169B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
これら報知用及び照射用の発光手段は、携帯電子機器を構成する筐体の内部に設けられ、筐体に形成された複数の開口部からそれぞれ別個に外方に露出する複数の発光部から構成されている。すなわち、例えば、報知用発光手段と照射用発光手段とをそれぞれ別個の発光部から構成したものや、複数の発光部を同時に発光させることにより照射用発光手段として機能させると共に、各発光部を適宜発光させることにより報知用発光手段として機能させるものがある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、報知用及び照射用発光手段を備えていても窓部材の部品点数を削減して製造コストを削減できる携帯電子機器を提供することを目的としている。
本発明に係る携帯電子機器は、筐体と、該筐体の内部から主面まで貫通する開口部と、該筐体内部に設けられ、前記開口部を介して前記筐体の外方に向けられ、前記筐体内部から外方に光を発する複数の発光部と、一方の発光部と前記開口部との間に配され、光を透過させると共に該光を外方に向けて広角に拡散させる導光部材とを備え、他方の発光部が、前記開口部との間に前記光を外方に向けて広角に拡散させる導光部材を介さない位置に配されることを特徴とする。
なお、ローレットは、例えば、断面視で方形形状や略鋸歯状のきざみ目を有すると共に、このきざみ目が平面視で縞模様や網模様に形成されたものを示している。
また、本発明に係る携帯電子機器は、前記一方の発光部が、白色以外の単色の光を発する単色発光素子から構成され、前記他方の発光部が、白色光を発する白色発光素子からなることを特徴とする。
また、前記一方の発光部は、報知用発光手段として機能し、前記他方部の発光部は、照射用発光手段として機能することを特徴とする。
図1,2に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)1は、平面視略矩形状に形成された第1の筐体2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な平面視略矩形状の第2の筐体3とを、各筐体2,3の長手方向の一端部2a,3aに位置する回転軸線Lを中心に回動させることで折り畳み可能に連結して構成されている。なお、回転軸線Lは、各筐体2,3の厚さ方向に直交する方向に延びるものである。
この第1の筐体2は、第1の筐体2の対向面2b側を構成するフロントケース12、及び、第1の筐体2の外面2c側を構成するリアケース14を備えている。これらフロントケース12及びリアケース14は、互いに第1の筐体2の厚さ方向に結合可能となっている。
各筐体2,3の長手方向の他端部2d,3dに位置する対向面2b,3bには、通話用のスピーカの開口部2e及び通話用のマイクロフォンの開口部3eがそれぞれ形成されている。
この撮像部9を外方に露出させる第1の筐体2の開口部2fには、この開口部2fを隙間無く閉塞する窓部材29が設けられている。この窓部材29は、撮像部9の撮影窓を形成するものであり、光を透過させるガラスやアクリル等の透過性材料から形成されている。窓部材29は、塵埃が開口部2fを介して第1の筐体2の内部に侵入することを防いで、撮像部9を保護している。
単色の光を発する発光部31,32は、リアケース14の外面2cの長手方向に配列されている。なお、各発光部31,32では、赤、青、緑等の単色発光素子を適宜組み合わせて発光させることにより、様々な色の光を発光させることができる。また、白色光を発する発光部33,34は、リアケース14の外面2cの幅方向に配列され、その配列方向は、単色の光を発する発光部31,32の配列方向に直交している。
また、この窓部材35には、複数の発光部31〜34及び導光部材37の周囲に接触して配されると共に、回路基板27の表面27aに当接する被覆部35bが形成されている。すなわち、被覆部35bを回路基板27の表面27aに配した状態においては、この窓部材35によって発光部31〜34に対する導光部材37の位置決めを行うことができる。また、この被覆部35は、各発光部31〜34から被覆部35bに向けて発した光を第1の筐体2の開口部2g側に導く役割も果たしている。
この導光部材37は、凹部37a,37bに白色光を発する各発光部33,34を挿通させると共に、窓部材35の裏面35aに対向する各発光部31,32の上面31a,32aに接触させるように配されている。すなわち、導光部材37は、発光部31,32と窓部材35の裏面35aとの間にのみ配され、白色発光部33,34は、窓部材35との間に導光部材37を介さない位置に配されることになる。
したがって、この発光部31,32は、その点灯や点滅により各種情報を報知する報知用発光手段として機能させることができる。また、この発光部31,32は、情報の種類等に応じて複数の単色発光素子が適宜光って様々な色の光が外方に拡散するようになっている。なお、この各種情報としては、例えば、通話の着信、電子メールの受信、アラーム等の情報や、撮像部9により撮影を行う際に被写体に報知する撮影のタイミングの情報等がある。
したがって、この発光部33,34は、暗所おいて対象物を十分な光量で照射して、この対象物を容易に視認可能な照射用発光手段として機能させることができる。すなわち、例えば、暗所において発光部33,34を点灯させることにより、対象物を照らす懐中電灯として機能させることができる。また、暗所において発光部33,34を点灯させた際には撮像部9による撮影も可能となる。
なお、白色発光部33,34から発する光は、瞬間的に発生する閃光であっても良い。この場合には、撮像部9において被写体の映像を取得するタイミングに同期して、被写体に向けて閃光を発すればよい。
また、窓部材35の裏面35aにローレット41が形成されているため、第1の筐体2の外方から複数の発光部31〜34や導光部材37の形状が視認し難くなり、良好な外観意匠を有する携帯電話機1を提供することが可能となる。
また、各種情報を携帯電話機1の使用者に報知する際に、情報の種類等に応じて発光部31,32の単色発光素子を適宜光らせることにより、様々な色の光を発光させることができるため、発光部31,32から発する光の色により各種情報の区別を容易に認識することができる。
また、発光部33,34を導光部材37の各凹部37a,37bに挿通させることにより、発光部33,34から窓部材35に向けて発した光が導光部材37を通過することを防止することができる。
さらに、導光部材37,43の凹部37a,37bや貫通孔43aには、白色光を発光する発光部33,34,49が配されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、赤、青、緑等の色を発光する発光部が配されるとしても構わない。この場合には、撮像部9により被写体の撮影を行う際に、様々な色の光で被写体を照らすことができる。
例えば、発光ユニットが、導光部材を介して白色以外の単色の光を外方に向けて発する発光部を3つ備えるとしても構わない。さらに、これら3つの発光部が、それぞれ赤、青、緑の各単色の光を発する単色発光素子から構成されている場合には、各発光部から、赤、青、緑の光をそれぞれ発することもできるし、3つの発光部から赤、青、緑の光を同時に発することで、外方に向けて白色の光を発することもできる。したがって、例えば、撮像部9により撮影を行う際に、白色発光部33,34,49の光量よりもさらに大きい光量を要する場合には、これら3つの発光部を同時に発光させることで、この光量を補うことができる。
さらに、ローレット41は、断面視で略鋸歯状のきざみ目を有するとしたが、これに限ることはなく、少なくとも外方から複数の発光部31〜34,45〜49や導光部材37の形状を視認しがたくなる形状であればよい。すなわち、ローレット41は、例えば、断面視で方形形状のきざみ目を有するとしても構わない。
また、携帯電子機器は、2つの筐体を有することに限ることはなく、例えば、本実施形態の構造を有する1つの筐体から構成されていても構わない。
2 第1の筐体
2c 外面(主面)
2g 開口部
9 撮像部
31,32,45〜48 発光部(一方の発光部)
33,34,49 発光部(他方の発光部)
35 窓部材
35a 裏面
37 導光部材
41 ローレット
Claims (5)
- 筐体と、
該筐体の内部から主面まで貫通する開口部と、
該筐体内部に設けられ、前記開口部を介して前記筐体の外方に向けられ、
前記筐体内部から外方に光を発する複数の発光部と、
一方の発光部と前記開口部との間に配され、光を透過させると共に該光を外方に向けて広角に拡散させる導光部材とを備え、
他方の発光部が、
前記開口部との間に前記光を外方に向けて広角に拡散させる導光部材を介さない位置に配されることを特徴とする携帯電子機器。 - 前記開口部を塞ぐと共に、前記筐体と前記導光部材との間に配され、
かつ、光を透過させる窓部材を備え、
前記導光部材に対向する前記窓部材の裏面に、ローレットが形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記筐体の内部に配されると共に、前記主面から外方に向けられた撮像部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器。
- 前記一方の発光部は、
白色以外の単色の光を発する単色発光素子から構成され、
前記他方の発光部は、
白色光を発する白色発光素子からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。 - 前記一方の発光部は、報知用発光手段として機能し、
前記他方部の発光部は、照射用発光手段として機能することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の携帯電子機器。
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