JP4540698B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の吸収性物品において、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに、吸収層の側縁部の防漏性を向上させるために、左右一対のサイドシート(サイド不織布)が設けられたものが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の吸収性物品においては、サイド不織布及び防漏層である裏面シートが吸収性本体の両側縁部それぞれから幅方向に延出してウイング状フラップを形成している。そして、ショーツへの装着時においてウイング状フラップを外側に引っ張る際にウイング状フラップを構成するサイド不織布と裏面シートとが剥離するのを防止するために、吸収性本体の両側縁部において、裏面シートとサイド不織布とを長手方向に沿う直線状のヒートシールによって固着している。
また、特許文献2には、液透過性の表面材料層に長手方向に連続するまたは長手方向に向かって配列するエンボス圧縮部が形成され、エンボスパターンとして、長手方向に連続する波状の曲線エンボス、線状圧縮部が非圧縮部の周囲を連続して囲むリーフ状のパターン模様や小円形エンボス(点エンボス)が設けられた吸収性物品が開示されている。
特開2002−272786号公報 特開2004−446号公報
しかし、特許文献1記載の吸収性物品においては、サイド不織布に長手方向に沿う直線状に施されたヒートシール部があるため、サイド不織布を着用者の身体に沿って長手方向に湾曲させると、ヒートシール部に皺が入って剛直となり、滑らかに曲げることができない。またヒートシール部が硬く、肌触りが悪い。そして、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性を更に向上させることが望まれている。
一方、特許文献2記載の吸収性物品においても、装着時にエンボス圧縮部に皺が入りやすく滑らかな湾曲は困難であり、また、表面材料層にエンボス圧縮部が形成されているため、表面材料層に皺が形成されることによって漏れが発生して、液止め効果と柔軟性とを十分に満足するものではない。
従って、本発明の目的は、サイドシートを備えた吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、更にサイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、前記サイドシートに、複数個の曲線状のエンボスラインが平面視では連続せずに長手方向に実質的に連続するよう配置されることによって略波線形状のエンボスパターンが形成され、該エンボスパターンが該サイドシートの長手方向全長の50%以上に亘って設けられている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、サイドシートを備えた吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れている。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態である生理用ナプキンについて図面を参照しながら説明する。
本実施形態の生理用ナプキンは、図1〜図3に示すように、液保持性の吸収層A及び液不透過性の防漏層Bを備えた実質的に縦長の吸収性本体Cと、該吸収性本体Cの肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシート5とを有する生理用ナプキン1であって、前記サイドシート5に、複数個の曲線状のエンボスライン61〜63が平面視では連続せずに長手方向に実質的に連続するよう配置されることによって略波線形状のエンボスパターンPが形成され、該エンボスパターンPが該サイドシート5の長手方向全長の50%以上に亘って設けられている。
更に詳述すると、本実施形態の生理用ナプキン1は、図2に示すように、液保持性の吸収層A及び液不透過性の防漏層Bを備えている、吸収層Aは、液透過性の表面シート2及び液保持性の吸収体4とからなり、防漏層Bは、液不透過性の裏面シート3からなる。吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間に介在されている。
表面シート2は、吸収体4の上面の全域を被覆しており、吸収体4の側縁から若干延出しているが、裏面シート3とは接触していない。裏面シート3は、吸収体4の下面の全域を被覆し、吸収体4の側縁から外方に延出している。図1及び図2に示すように、吸収層A及び防漏層Bから実質的に縦長の吸収性本体Cが形成されている。
図1に示すように、吸収性本体Cの肌当接面側の両側縁部それぞれには、左右一対のサイドシート5,5が、該両側縁部に沿って略全長に亘って設けられている。また、吸収性本体Cの排泄部対向部の位置における両側縁部それぞれには、一対のウイングDが設けられている。ウイングDは、図2(a)に示すように、裏面シート3における外方部分及びサイドシート5における外方部分5Cから形成されている。
裏面シート3とサイドシート5とは、図1及び図2に示すように、吸収性本体Cの両側縁及びウイングDの周縁において接合されてサイドシール部Eを形成している。また、表面シート2と裏面シート3とは、図1に示すように、それぞれ吸収体4の前後端から延出し、その延出部分において接合されてエンドシール部Fを形成している。
裏面シート3とサイドシート5とは、図2に示すように、吸収性本体Cにおける両側縁近傍の領域及びウイングDの領域において接着剤(図示せず)によっても接合されている。また、サイドシート5は、幅方向内方において吸収体4の上方に位置まで配され、そこで幅方向外方に向けて且つ表面シート2に当接するように折り返され、裏面シート3に当接している。ここで、サイドシート5における折り返された部分5Aと5Bとの間、サイドシート5と裏面シート3との当接部分及びサイドシート5と表面シート2との当接部分についても接着剤により接合されている。サイドシート5における折り返された部分5Aと5Bとは、エンボスライン61〜63、中抜きエンボス71〜77(後述)によるシールによっても接合されている。
本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収性本体CおよびウイングDの非肌当設面に設けられたホットメルト粘着剤(図示せず)により、下着に固定して装着される。
サイドシート5には、図1及び図3に示すように、曲線状のエンボスライン61〜63が平面視では連続せずに長手方向に実質的に連続するよう配置されることによって、略波線形状のエンボスパターンPがサイドシート5の長手方向全長の50%以上に亘って設けられている。
「平面視では連続せずに長手方向に実質的に連続する」とは、平面視では連続していないが近接し、平面視で、長手方向に直交する(幅方向に延びる)仮想直線を長手方向に移動させる際に必ず曲線状のエンボスラインを横切ることを意味する。このように曲線状のエンボスラインが実質的に長手方向に連続することによって、生理用ナプキンは、その横方向の防漏性を有する。
「長手方向全長の50%以上」とは、必ずしも1個のエンボスパターンPのみで長手方向全長の50%以上に亘っていなくてもよく、複数個のエンボスパターンPの長手方向に沿う長さの総計がサイドシート5の長手方向全長の50%以上となっていればよい。80%以上であると、防漏性が向上し、更に好ましい。
また、「略波線形状」とは、全体として波線形状を有していれば、必ずしも同じ振幅、波長でなくてもよく、つまり曲線が織り成す波状の形状を指し示している。本実施形態においては、エンボスライン61〜63の連なった略波線形状のエンボスパターンPは、図3に示すように、平面視でサイドシート5の長手方向に不連続な複数個のエンボスライン61、62及び63が、サイドシート5の長手方向に実質的に連続するように配置されることにより形成されている。尚、それぞれのエンボスラインの波線形状は同一である必要はない。
詳述すると、エンボスライン61〜63は、図3に示すように、サイドシート5の長手方向に沿う直線を2箇所以上横切る形状、具体的には略S字形状を有しており、直線部分を含んでいない。平面視では、エンボスライン61とエンボスライン62とは僅かに交差しているだけであり、エンボスライン62とエンボスライン63とは連続していない。しかし、エンボスライン61とエンボスライン62とはそれらの長さの約3分の1が長手方向に重複しており、エンボスライン62とエンボスライン63とはそれらの端部近傍が重複している。即ち、エンボスライン61、62及び63は長手方向に実質的に連続して、サイドシート5の全長の約2分の1に亘るエンボスパターンPを形成している。
エンボスパターンPを形成する各エンボスライン61、62及び63は、その両端部それぞれに向かって徐々に細くなっている。
エンボスライン61〜63から構成されるエンボスパターンPのうち最内部に位置する部位は、サイドシート5の内側縁5D(図2参照)から幅方向に10mm以内に含まれるように配置されることが好ましく、また吸収性本体Cの幅方向に沿う幅が3mm以上であることが好ましい。
エンボスパターンPは、装着の際の生理用ナプキンの長手方向の湾曲性の観点から、サイドシート5上の厚み方向に吸収体4が存在する領域で形成されていることが好ましい。
図1及び図3に示すように、サイドシート5における平面視で長手方向にエンボスパターンPが連続していない領域Tには、中抜きした形状を有する中抜きエンボス71、72が設けられている。中抜きエンボスは、平面視で内側に未エンボス部を有してその周囲をエンボスした平面領域を形成するエンボスパターンであり、中抜きエンボス71は、花びら形状のエンボスパターンで、6個の中抜きエンボス71が集合して花柄の中抜きエンボス群を形成している。中抜きエンボス72は、二股の葉っぱ形状のエンボスパターンである。
本実施形態においては、中抜きエンボス71,72を介して、長手方向に隣接するエンボスパターンP、Pが長手方向に実質的に連続し、エンボスパターンP及び中抜きエンボス71,72からサイドシート5の長手方向全長に亘って実質的に連続するエンボスパターンが形成されている。
サイドシート5には、さらに防漏性を向上させる工夫として、図3に示すように、前記中抜きエンボス71、72の他にも、エンボスパターンPに幅方向に隣接して、中抜きエンボス73〜77及びその他のエンボスが設けられている。このように平面視で非連続でかつ長手方向に実質的に連続になるようにエンボスを配列させることにより、吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れたものとすることができる。
表面シートとしては特に制限はなく、本実施形態においては親水性不織布が用いられている。裏面シートとしては特に制限はなく、本実施形態においては防漏性のフィルムシートが用いられている。吸収体としては公知のものが用いられている。サイドシートとしては、不織布やフィルムシート、紙等が挙げられ、防漏性の観点から液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等が好ましく用いられ、本実施形態においては疎水性不織布が用いられている。サイドシートは一枚でも良いし、さらに防漏性やクッション性、エンボスの視認性を高めるために2枚以上を組合せてもよい。防漏性を高めるエンボスは2枚以上のシートに対して重ね合わせて施しても良いし、どれか一部の層のみに施しても良い。
エンボスライン61〜63及び中抜きエンボス71〜77の形成方法には特に制限はなく、本実施形態においてはヒートシールにより曲線状に形成されている。
エンボスライン61〜63又は中抜きエンボス71〜77は、(エンボスライン61で代表して説明すると、)図4に示すように、その周縁部分に深く凹んだ深エンボス部61Aが形成され、該深エンボス部61Aの内側部分に該深エンボス部61Aよりも浅く凹んだ浅エンボス部61Bが形成されている。深エンボス部61Aは、素材厚みの20%以下(t1/t0)に圧縮された部位で、浅エンボス部61Bは、素材厚みの10〜80%(t2/t0)に圧縮された部位(ただしt2<t1)である。
本実施形態においては、図3に示すように、サイドシート5の素材として長尺素材Uを用いている。この長尺素材Uは、その幅が完成状態の生理用ナプキン1におけるサイドシート5の幅と同じになっており、エンボスパターンP(エンボスライン61〜63)及び中抜きエンボス71〜77が周期的に(1周期S)予め形成されている。
この長尺部材Uを吸収性本体Cの両側縁部にそれぞれ接着剤を用いて接合し、前後端部を所定形状に整形し、エンドシール部Fを形成することにより、吸収性本体Cの両側縁部にエンボスパターンPが施されたサイドシール5が設けられた生理用ナプキン1が容易に得られる。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、サイドシート5に、曲線状のエンボスラインが連なった略波線形状のエンボスパターンPがサイドシート5の長手方向全長の50%以上に亘って設けられている。そのため、不織布からなるサイドシート5自体を伝わる液体の伝搬がエンボスパターンPのシール部で止められ、サイドシート5の上面を伝わる液体の伝搬がエンボスパターンPの凹みで止められるため、サイドシート5による吸収層の側縁部の防漏性が優れている。
また、生理用ナプキン1を長手方向に曲げようとしたときに、エンボスパターンPにおいて各エンボスラインは曲線状であり、且つ平面視で不連続(離れている)なので、曲げに対する抵抗力が分散され、エンボス自体が皺になり難い。そのため、該長手方向の曲げ抵抗が働き難く、柔らかく曲げることができる。
更に、サイドシート5には、エンボスパターンPが略波線形状に形成されており、エンボス以外の部分に皺が形成され易いため、エンボス自体に硬い皺ができ難くて柔らかい皺が多く、肌触りが低下し難い。また、サイドシート5にエンボスパターンが形成されているため、表面シート2には皺が入りにくい。
エンボスライン61〜63が両端部に向かって徐々に細くなっている形状を有していると、両端部の細い部分で折れ曲がるため太い部分が隆起し難く、柔軟性が低下し難い。平面視で長手方向にエンボスパターンPが連続してしない領域においても、中抜きエンボス71、72を介して、隣接するエンボスパターンPが連結している(長手方向に実質的に連続している)ため、サイドシート5による吸収層の側縁部の防漏効果が十分に得られる。
中抜きエンボスが設けられた領域においては、エンボス部分は隆起せず、中抜きされた領域が柔らかく盛り上がるため、柔軟性をさほど低下させることなく、エンボスによる液体の伝搬防止効果を得られる。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外に、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等にも適用することができる。特に2mm以上の厚さを有する吸収性物品、150mm以上の長さを有する吸収性物品、50mm以上の幅を有する吸収性物品において良好に適用することができる。
エンボスパターンにおいては、防漏性と柔軟性を達成する方法として、図5(a)に示すような、端部を3つ以上に増やした略波線形状のエンボスラインを組み入れる事ができる。このようなラインを選定することにより吸収性物品の横手方向に対するエンボス領域を増やすことができ、吸収性物品の長手方向に対する折り曲げ性とサイドシートの肌触り性を低下させることなしに防漏性を向上させることができる。またエンボスパターンは、変曲点が1個のエンボスラインを複数個配置させて形成することもできる。
エンボスライン及び中抜きエンボスは、スポット状のエンボスを互いに隣接するように設け、全体として曲線状に形成することができる。
エンボスライン又は中抜きエンボスにより、サイドシートと表面シートとを接合することもできる。
また、エンボスラインに中抜きエンボスを採用する場合には、深エンボス部ではサイドシート5の折り返し部分5Aと5Bとを接合し、浅エンボス部ではサイドシート5同士を接合しない範囲で圧縮加工を行うようにしてもよい。このような接合形態によれば、良好な接合強度が得られると共に、接合一体化された部位(深エンボス部)と、防漏効果が期待できる程度に圧縮加工された部位(浅エンボス部位)とにより良好な防漏性が得られ、しかも硬くなりやすい接合部を少なくすることでき、柔軟性を併せ持つことができる。
種々の形状のエンボスラインの例を図面を参照しながら説明する。
図5(a)に示すエンボスライン64は、端部を4つ有している。このような4つの端部に分かれて形成されているエンボスライン64では、多方向に細い領域が延びているため、前述した太い部分が隆起し難く、柔軟性が低下し難い効果に加えて、一定方向に皺が発生しにくくなるため、肌触りと防漏性の低下を防ぐ効果を得ることができる。端部が3つ又は5つ以上を有するエンボスラインを含むこともできる。
また、図5(b)に示すエンボスライン65は、その中央部が徐々に細くなるよう形成されている。このようなエンボスライン65では、中央部にて幅が細く形成されているため、皺は発生しにくく、長手方向に曲げやすい領域を形成することができるとともに、非常に高度な組合せをもつパターンとなるため、好印象を使用者に与えることができる。
図6(a)に示すエンボスライン66A、66Bは、互いに交差し、エンボスライン66A、66Bに囲まれた凸部66Cを有している。このようなエンボスライン66A、66Bでは、吸収性物品の湾曲に対して抵抗力が分散され、スムーズに曲がりにくくなり、また凸部66Cによる感触が向上する。
図6(b)に示すエンボスライン67は、エンボスライン67Aに囲まれた凸部67Bを内側に有している。このような形状とすることによって、前述した太い部分が隆起し難く、柔軟性が低下し難い効果をより高めることができる。
表面シートの裏面側に更に別のセカンドシートを配することもできる。その場合には、表面シート、サイドシート及びセカンドシートの内の何れか2つのシートを接合すればよい。
エンボスパターンには、連続的又は断続的な直線状の部分があってもよい。その場合には、折り曲げ易さの効果を充分に得るために、該直線状の部分(断続的な場合はその総計)をサイドシートの長手方向全長の50%以下又は5cm以下とすることが好ましい。
サイドシート5の内側縁5Dに弾性体を配置して、該内側縁5Dにギャザーを形成することもできる。
図1は、本実施形態の吸収性物品を示す平面図である。 図2(a)は図1に示すIIA−IIA断面図、図2(b)は図1に示すIIB−IIB断面図である。 図3は、図1に示す実施形態の吸収性物品におけるエンボスパターン及び中抜きエンボスを示す拡大図である。 図4は、エンボスラインの断面を模式的に示す断面図である。 図5(a)及び(b)は、種々の形状のエンボスラインの例を示す拡大図である。 図6(a)及び(b)は、種々の形状のエンボスラインの例を示す拡大図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイドシート
61、62、63 エンボスライン
71、72、73、74、75、76、77 中抜きエンボス
A 吸収層
B 防漏層
C 吸収性本体
D ウイング
E サイドシール部
F エンドシール部
P エンボスパターン

Claims (2)

  1. 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、
    前記サイドシートに、複数個の曲線状のエンボスラインが長手方向に配置されることによって略波線形状のエンボスパターンが形成され、該エンボスパターンが該サイドシートの長手方向全長の50%以上に亘って設けられており、
    前記複数個の曲線状のエンボスラインは、平面視では連続していないが互いに近接し、且つ平面視で長手方向に直交する仮想直線を該長手方向に移動させる際に必ず該エンボスラインを横切るよう、長手方向に配置されており、
    前記エンボスラインは、その両端部それぞれに向かって徐々に細くなっており、
    前記エンボスラインは、その周縁部分に位置し且つ深く凹んだ深エンボス部と、該深エンボス部よりも該エンボスラインの内方に位置し且つ該深エンボス部よりも浅く凹んだ浅エンボス部とから形成されており、
    前記複数個の曲線状のエンボスラインのうちの一つは、互いに交差する2個のエンボスラインで構成され2個の該エンボスラインに囲まれた凸部を有する吸収性物品。
  2. 前記エンボスラインは、端部を3つ以上有しているものを含んでいる請求項1記載の吸収性物品。
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