JP4390624B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の吸収性物品において、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに、吸収層の側縁部の防漏性を向上させるために、左右一対のサイドシート(サイド不織布)が設けられたものが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の吸収性物品においては、サイド不織布及び防漏層である裏面シートが吸収性本体の両側縁部それぞれから幅方向に延出してウイング状フラップを形成している。そして、ショーツへの装着時においてウイング状フラップを外側に引っ張る際にウイング状フラップを構成するサイド不織布と裏面シートとが剥離するのを防止するために、吸収性本体の両側縁部において、裏面シートとサイド不織布とを長手方向に沿う直線状のヒートシールによって固着している。
また、特許文献2には、液透過性の表面材料層に長手方向に連続するまたは長手方向に向かって配列するエンボス圧縮部が形成され、エンボスパターンとして、長手方向に連続する波状の曲線エンボス、線状圧縮部が非圧縮部の周囲を連続して囲むリーフ状のパターン模様や小円形エンボス(点エンボス)が設けられた吸収性物品が開示されている。
特開2002−272786号公報 特開2004−446号公報
しかし、特許文献1記載の吸収性物品においては、サイド不織布に長手方向に沿う直線状に施されたヒートシール部があるため、サイド不織布を着用者の身体に沿って長手方向に湾曲させると、ヒートシール部に皺が入って剛直となり、滑らかに曲げることができない。またヒートシール部が硬く、肌触りが悪い。そして、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性を更に向上させることが望まれている。
一方、特許文献2記載の吸収性物品においては、表面材料層に長手方向に連続する曲線のエンボス圧縮部が形成されているが、この吸収性物品は、パンティライナーを主眼とした発明であり、通常の吸収性物品では厚さ、全長、幅などが異なるために折り曲げ量が多くなったり、脚部付根に当たることにより複雑な曲げを要求されたり、さらに吸収容量を求められるのに対し、液止め効果と柔軟性とを十分に満足するものではない。
従って、本発明の目的は、サイドシートを備えた吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、更にサイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、前記サイドシートに、曲線状のエンボスラインが長手方向に配置されて略波線形状のエンボスパターンが複数形成されており、長手方向に隣接する該エンボスパターン間に、該エンボスパターンを構成する該エンボスラインとは異なる形状のエンボス模様が設けられている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、サイドシートを備えた吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れている。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態である生理用ナプキンについて図面を参照しながら説明する。
本実施形態の生理用ナプキンは、図1〜図3に示すように、液保持性の吸収層A及び液不透過性の防漏層Bを備えた実質的に縦長の吸収性本体Cと、該吸収性本体Cの肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシートと5を有する生理用ナプキン1であって、前記サイドシート5に、曲線状のエンボスライン61〜63が長手方向に配置されて略波線形状のエンボスパターンPが複数形成されており、長手方向に隣接する該エンボスパターンP,P間に、該エンボスパターンPを構成する該エンボスライン61〜63とは異なる形状のエンボス模様71及び72が設けられている。
更に詳述すると、本実施形態の生理用ナプキン1は、図2に示すように、液保持性の吸収層A及び液不透過性の防漏層Bを備えている、吸収層Aは、液透過性の表面シート2及び液保持性の吸収体4とからなり、防漏層Bは、液不透過性の裏面シート3からなる。吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間に介在されている。
表面シート2は、吸収体4の上面の全域を被覆しており、吸収体4の側縁から若干延出しているが、裏面シート3とは接触していない。裏面シート3は、吸収体4の下面の全域を被覆し、吸収体4の側縁から外方に延出している。図1及び図2に示すように、吸収層A及び防漏層Bから実質的に縦長の吸収性本体Cが形成されている。
図1に示すように、吸収性本体Cの肌当接面側の両側縁部それぞれには、左右一対のサイドシート5,5が、該両側縁部に沿って略全長に亘って設けられている。また、吸収性本体Cの排泄部対向部の位置における両側縁部それぞれには、一対のウイングDが設けられている。ウイングDは、図2(a)に示すように、裏面シート3における外方部分及びサイドシート5における外方部分5Cから形成されている。
裏面シート3とサイドシート5とは、図1及び図2に示すように、吸収性本体Cの両側縁及びウイングDの周縁において接合されてサイドシール部Eを形成している。また、表面シート2と裏面シート3とは、図1に示すように、それぞれ吸収体4の前後端から延出し、その延出部分において接合されてエンドシール部Fを形成している。
裏面シート3とサイドシート5とは、図2に示すように、吸収性本体Cにおける両側縁近傍の領域及びウイングDの領域において接着剤(図示せず)によっても接合されている。また、サイドシート5は、幅方向内方において吸収体4の上方に位置まで配され、そこで幅方向外方に向けて且つ表面シート2に当接するように折り返され、裏面シート3に当接している。ここで、サイドシート5における折り返された部分5Aと5Bとの間、サイドシート5と裏面シート3との当接部分及びサイドシート5と表面シート2との当接部分についても接着剤により接合されている。サイドシート5における折り返された部分5Aと5Bとは、エンボスライン61〜63、エンボス模様でもある具像エンボス71〜77(後述)によるシールによっても接合されている。
本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収性本体CおよびウイングDの非肌当設面に設けられたホットメルト粘着剤(図示せず)により、下着に固定して装着される。
サイドシート5には、図1及び図3に示すように、エンボスライン61〜63が組み合わされた略波線形状のエンボスパターンPおよび閉鎖エンボス(後述)あるいは具象エンボスが組み合わされた総合的エンボスパターンが、その長手方向に占める割合がサイドシート5の長手方向全長の50%以上に亘るように設けられている。
「長手方向全長の50%以上」とは、必ずしも1個のエンボスラインあるいはエンボスパターンP、閉鎖エンボス、具象エンボスのみで長手方向全長の50%以上に亘っていなくてもよく、本実施形態においては、複数個のエンボスラインが組み合わされたエンボスパターンPおよび閉鎖エンボスあるいは具象エンボスが組み合わされた総合的エンボスパターンの長手方向に沿う長さの総計がサイドシート5の長手方向全長の50%以上となっている。80%以上であると、防漏性が向上し、更に好ましい。
また、「略波線形状」とは、全体として波線形状を有していれば、必ずしも同じ振幅、波長でなくてもよく、つまり曲線が織り成す波状の形状を指し示している。本実施形態においては、エンボスライン61〜63が組み合わされた略波線形状のエンボスパターンPは、図3に示すように、平面視でサイドシート5の長手方向に不連続な複数個のエンボスライン61、62及び63が、サイドシート5の長手方向に実質的に連続するように配置されることにより形成されている。尚、それぞれのエンボスラインの波線形状は同一である必要はない。
「長手方向に実質的に連続する」とは、平面視で実際に連続している場合のみならず、平面視では連続していないが近接し、平面視で、長手方向に直交する(幅方向に延びる)仮想直線を長手方向に移動させる際に必ず曲線状のエンボスラインを横切る場合も含む。このように曲線状のエンボスラインが実質的に長手方向に連続することによって、生理用ナプキンは、その横方向の防漏性を有する。後述する「長手方向に重複する領域を有する」も同様の意味である。
詳述すると、エンボスライン61〜63は、図3に示すように、サイドシート5の長手方向に沿う直線を2箇所以上横切る形状、具体的には略S字形状を有しており、直線部分を含んでいない。
略波線形状のエンボスパターンPを構成する各エンボスライン61〜63は、平面視で連続せず長手方向に重複する領域を有するように配置されている。詳細には、平面視では、エンボスライン61とエンボスライン62とは僅かに交差して平面視で連続しているが、エンボスライン62とエンボスライン63とは連続していない。しかし、エンボスライン61とエンボスライン62とはそれらの長さの約3分の1が長手方向に重複しており、エンボスライン62とエンボスライン63とはそれらの端部近傍が重複している。即ち、エンボスライン61、62及び63が長手方向に実質的に連続して、サイドシート5の全長の約2分の1に亘るエンボスパターンPを形成している。
エンボスパターンPを形成する各エンボスライン61、62及び63は、その両端部それぞれに向かって徐々に細くなっている。
エンボスライン61〜63から構成されるエンボスパターンPのうち最内部に位置する部位は、サイドシート5の内側縁5D(図2参照)から幅方向に10mm以内に含まれるように配置されることが好ましく、また吸収性本体Cの幅方向に沿う幅が3mm以上であることが好ましい。
図1及び図3に示すように、エンボス模様である閉鎖エンボス71及び72は、吸収性本体Cの排泄部当接領域(着用者の排泄部に当接する領域)の側部に形成されている。また、エンボス模様である閉鎖エンボス71及び72は、長手方向に前後するエンボスパターンP,Pと、長手方向に実質的に連続している。エンボス模様及びエンボスパターンPにおいて、「長手方向に実質的に連続する」とは、エンボス模様とエンボスパターンPがその長手方向端部付近で重なって平面視で実際に連続している場合のみならず、平面視では連続していないが近接し、平面視で、長手方向に直交する(幅方向に延びる)仮想直線を長手方向に移動させる際に必ずエンボス模様又はエンボスパターンPを横切る場合も含む。つまり、エンボス模様とエンボスパターンPとは、サイドシート5の長手方向に重複する領域を有しており、それにより、エンボス模様とエンボスパターンPとは、長手方向に実質的に連続し、且つエンボス模様及びエンボスパターンPからサイドシート5の長手方向の略全長に亘って連続して総合的エンボスパターンが形成されている。
詳細には、サイドシート5における平面視で長手方向にエンボスパターンPが連続していない領域Tには、前記エンボス模様として、該領域Tを埋めて閉鎖するための形状を有する閉鎖エンボス71、72が設けられている。閉鎖エンボスは、略波線形状のエンボスパターンPが長手方向に間欠しないように(長手方向に実質的に連続するように)、閉じた領域を形成するエンボスであり、閉鎖エンボス自体も長手方向に間欠しないエンボスパターンである。閉鎖エンボス71は、花びら形状のエンボスパターンで、6個の分割されたエンボスユニットが集合して花柄の閉鎖エンボス群を形成している。閉鎖エンボス72は、二股の葉っぱ形状のエンボスパターンである。
これらの閉鎖エンボス71、72は、曲線形状で構成することで、サイドシート5に大きなうねりの皺を発生させにくくして肌触りを低下させにくくしている。本実施形態においての大きな花びら形状および二股の葉っぱ形状のエンボスパターンは、具象エンボスとしても機能している。
具象エンボスは、植物、動物、星などの意味のある模様を図柄化したものであり、エンボスの外周を曲線で表すことができる。そのため、吸収性物品が折り曲げられる際に発生する皺が具象エンボスの外周曲線にぶつかり細かく分散させるために、サイドシートが柔軟に曲げられ、さらに柔らかい表面にすることができる。
更に、具象エンボスによれば、単に防漏性を向上させるばかりでなく、防漏性の向上と見た目にも柔らかい視的効果とを両立することが可能である。具象エンボスは、花びら形状のように分割して構成することにより柔軟性を得やすく、その形状の浮き上がりもよくなり視認性を高めることができる。
更にまた、略波線形状のエンボスパターンが構成する長手方向への流れ形状を遮って具象エンボスを配すると、具象エンボスに視点を集めやすく、具象エンボスにより快適感などのイメージを使用者に与えやすくすることができる。隣接する略波線形状のエンボスパターンより単位長手方向距離あたりに占める線密度を高くすることにより、具象エンボスに誘導される皺を分散しやすくすることができ、細かな柔らかい皺とすることにより肌触りを低下させにくくすることができる。このように、線密度を高くすると、発生する皺の数が増え、隣接する略波線形状のエンボスパターン付近から発生する皺と干渉しやすくなり皺の発生を抑えやすくなり好ましい。
また、吸収性物品の種類によって具象エンボスの形状等を変えることにより、吸収性物品の種類を認識しやすくなり、一度でも使用すれば使用後の状態と具象エンボスの関係が記憶に残りやすく、生理期間のどの時期に使用すれば適切かを簡単に経験として導き出すことが可能である。すなわち各個人で大きく異なる生理状況に合致した吸収性物品の選択がしやすくなる。
花柄などの具象エンボスにおいては、エンボスの外周において外周曲線の折り返しが多いためにエンボス自体に皺が入らず、エンボス以外のサイドシート部分に皺が入るようなり、略波線形状のエンボスパターンと組合せることにより略波線形状のエンボスパターン近傍で発生する皺を分散し、さらに干渉し難く柔軟性が阻害されにくくすることができる。
具象エンボスは、略波線形状のエンボスパターンに対して断面方向に凹形状の凹状部を有することが好ましく、そうすることにより、略波線形状のエンボスパターンから発生した皺が具象エンボスに接する際に具象エンボスの有する凹状部に皺を取り込んで分散させるために大きな皺になり難く、肌触りを低下させにくい効果も得られる。
本実施形態においては、閉鎖エンボス71,72を介して、長手方向に隣接するエンボスパターンP、Pが長手方向に実質的に連続し、エンボスパターンP及び閉鎖エンボス(具像エンボス)71,72からサイドシート5の長手方向全長に亘って実質的に連続するエンボスパターンが形成されている。
サイドシート5には、さらに防漏性を向上させる工夫として、図3に示すように前記閉鎖エンボス71、72の他にも、エンボスパターンPに幅方向に隣接して、具象エンボス73〜77及びその他のエンボスが設けられている。このように平面視で非連続でかつ長手方向に実質的に連続になるようにエンボスを配列させることにより、吸収性物品において、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシートの肌触りの低下が少なく、サイドシートによる吸収層の側縁部の防漏性に優れたものとすることができる。
表面シートとしては特に制限はなく、本実施形態においては親水性不織布が用いられている。裏面シートとしては特に制限はなく、本実施形態においては防漏性のフィルムシートが用いられている。吸収体としては公知のものが用いられている。サイドシートとしては、不織布やフィルムシート、紙等が挙げられ、防漏性の観点から液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等が好ましく用いられ、本実施形態においては疎水性不織布が用いられている。サイドシートは一枚でも良いし、さらに防漏性を高めるために2枚以上を組合せてもよい。防漏性を高めるエンボスは2枚以上のシートに対して重ね合わせて施しても良いし、どれか一部の層のみに施しても良い。
エンボスライン61〜63及び閉鎖エンボス71〜72、具象エンボス73〜77の形成方法には特に制限はなく、本実施形態においてはヒートシールにより曲線状に形成されている。
エンボスライン61〜63又は閉鎖エンボス(具像エンボス)71〜72、具象エンボス73〜77は、非エンボス部の周囲に形成された包囲エンボスであると好ましく、具体的にエンボスライン61で代表して説明すると、図4に示すように、その周縁部分に深く凹んだ深エンボス部61Aが形成され、該深エンボス部61Aの内側部分に該深エンボス部61Aよりも浅く凹んだ浅エンボス部61Bが形成されていることが好ましい。深エンボス部61Aは、素材厚みの20%以下(t1/t0)に圧縮された部位で、浅エンボス部61Bは、素材厚みの10〜80%(t2/t0)に圧縮された部位(ただしt2<t1)である。
本実施形態においては、図3に示すように、サイドシート5の素材として長尺素材Uを用いている。この長尺素材Uは、その幅が完成状態の生理用ナプキン1におけるサイドシート5の幅と同じになっており、エンボスパターンP(エンボスライン61〜63)及び閉鎖エンボス71〜72、具象エンボス73〜77が周期的に(1周期S)予め形成されている。
この長尺部材Uを吸収性本体Cの両側縁部にそれぞれ接着剤を用いて接合し、前後端部を所定形状に整形し、エンドシール部Fを形成することにより、吸収性本体Cの両側縁部にエンボスパターンPが施されたサイドシール5が設けられた生理用ナプキン1が容易に得られる。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、サイドシート5に、曲線状のエンボスライン61〜63が長手方向に配置されて略波線形状のエンボスパターンPが複数形成されており、長手方向に隣接するエンボスパターンP,P間に、エンボスパターンPを構成するエンボスライン61〜63とは異なる形状のエンボス模様71及び72が設けられているため、吸収性物品を長手方向に柔らかく曲げることができ、サイドシート5の肌触りの低下が少なく、サイドシート5による吸収層の側縁部の防漏性に優れている。
特に、エンボス模様71及び72が吸収性本体Cの排泄部当接領域の側部に形成されているため、曲がり易さの求められる排泄部当接領域での曲がり易さに優れ、エンボス模様71及び72によって排泄部との位置あわせが容易である。
前記エンボス模様は、長手方向に前後するエンボスパターンPと、サイドシート5の長手方向に重複する領域を有しており、それにより、該エンボス模様と該エンボスパターンPとは、長手方向に実質的に連続し、且つ該エンボス模様及び該エンボスパターンPからサイドシート5の長手方向の略全長に亘って連続して総合的エンボスパターンが形成されている。そのため、不織布からなるサイドシート5自体を伝わる液体の伝搬がエンボスパターンPのシール部で止められ、サイドシート5の上面を伝わる液体の伝搬がエンボスパターンPの凹みで止められるため、サイドシート5による吸収層の側縁部の防漏性が優れている。
また、生理用ナプキン1を長手方向に曲げようとしたときに、エンボス自体が皺になり難いため該長手方向の曲げ抵抗が働き難く、柔らかく曲げることができる。更に、サイドシート5には、エンボスパターンPが略波線形状に形成されており、エンボス以外の部分に皺が形成され易いため、エンボス自体に硬い皺ができ難くて柔らかい皺が多く、肌触りが低下し難い。
エンボスライン61〜63が両端部に向かって徐々に細くなっている形状を有していると、両端部の細い部分で折れ曲がるため太い部分が隆起し難く、柔軟性が低下し難い。平面視で長手方向にエンボスパターンPが連続してしない領域においても、閉鎖エンボス71、72を介して、隣接するエンボスパターンPが連結している(長手方向に実質的に連続している)ため、サイドシート5による吸収層の側縁部の防漏効果が十分に得られる。
閉鎖エンボス及び具象エンボスが設けられた領域においては、エンボス部分は隆起せず、閉鎖された領域が柔らかく盛り上がるため、柔軟性をさほど低下させることなく、エンボスによる液体の伝搬防止効果を得られる。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外に、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等にも適用することができる。特に2mm以上の厚さを有する吸収性物品、150mm以上の長さを有する吸収性物品、50mm以上の幅を有する吸収性物品において良好に適用することができる。
エンボスパターンにおいては、防漏性と柔軟性を達成する方法として端部を3つ以上に増やした略波線形状のエンボスラインを組み入れる事ができる。このようなラインを選定することにより吸収性物品の横手方向に対するエンボス領域を増やすことができ、吸収性物品の長手方向に対する折り曲げ性とサイドシートの肌触り性を低下させることなしに防漏性を向上させることができる。またエンボスパターンは、変曲点が1個のエンボスラインを複数個配置させて形成することもできる。
エンボスライン、具象エンボス又は閉鎖エンボスは、スポット状のエンボスを互いに隣接するように設け、全体として曲線状に形成することができる。
エンボスライン、具象エンボス又は閉鎖エンボスにより、サイドシートと表面シートとを接合することもできる。
また、エンボスライン、具象エンボス又は閉鎖エンボスに中抜きエンボスを採用する場合には、深エンボス部ではサイドシート5の折り返し部分5Aと5Bとを接合し、浅エンボス部ではサイドシート5同士を接合しない範囲で圧縮加工を行うようにしてもよい。このような接合形態によれば、良好な接合強度が得られると共に、接合一体化された部位(深エンボス部)と、防漏効果が期待できる程度に圧縮加工された部位(浅エンボス部位)とにより良好な防漏性が得られ、しかも硬くなりやすい接合部を少なくすることでき、柔軟性を併せ持つことができる。
サイドシート5における平面視で長手方向にエンボスパターンPが連続していない領域Tに具象エンボスを設ける態様は、図1に示す態様に制限されない。
図5に示す具象エンボス81は、略波線形状のエンボスパターンPと隣接するように(長手方向に間欠的に)設けられた巻貝形状のエンボスで、平面視においても隔離された領域を形成するエンボスである。
図6に示す具象エンボス82は、蝶形状のエンボスで、長手方向に前後するエンボスパターンPとは、サイドシート5の長手方向に重複する領域を有していないエンボスで、詳細には、略波線形状のエンボスパターンPが長手方向に実質的に間欠しないように形成されている場合に、平面視で隔離された平面領域を形成するエンボスである。このように具象エンボス82を配置することによって、サイドシート5の皺の発生を抑えやすく、装着感の低下や液防漏性の低下を防ぐだけでなく、略波線形状のエンボスパターンPとは平面視において隔離されているため、具象エンボス82の視認性が高まり、使用者に好印象を与えることができる。
表面シートの裏面側に更に別のセカンドシートを配することもできる。その場合には、表面シート、サイドシート及びセカンドシートの内の何れか2つのシートを接合すればよい。
エンボスパターンには、連続的又は断続的な直線状の部分があってもよい。その場合には、折り曲げ易さの効果を充分に得るために、該直線状の部分(断続的な場合はその総計)をサイドシートの長手方向全長の50%以下又は5cm以下とすることが好ましい。
サイドシート5の内側縁5Dに弾性体を配置して、該内側縁5Dにギャザーを形成することもできる。
図1は、本実施形態の吸収性物品を示す平面図である。 図2(a)は図1に示すIIA−IIA断面図、図2(b)は図1に示すIIB−IIB断面図である。 図3は、図1に示す実施形態の吸収性物品におけるエンボスパターン及び閉鎖エンボス、具象エンボスを示す拡大図である。 図4は、中抜きエンボスを模式的に示す断面図である。 図5は、具象エンボスの一例を示す拡大図である。 図6は、具象エンボスの別の例を示す拡大図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイドシート
61、62、63 エンボスライン
71、72 閉鎖エンボス(具象エンボス)
73、74、75、76、77 具象エンボス
A 吸収層
B 防漏層
C 吸収性本体
D ウイング
E サイドシール部
F エンドシール部
P エンボスパターン

Claims (7)

  1. 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備えた実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側縁部それぞれに沿って略全長に亘って設けられた左右一対のサイドシートとを有する吸収性物品であって、
    前記サイドシートに、曲線状のエンボスラインが長手方向に複数個配置されて略波線形状のエンボスパターンが複数形成されており、長手方向に隣接する該エンボスパターン間に、該エンボスパターンを構成する該エンボスラインとは異なる形状のエンボス模様が設けられており、
    前記エンボスパターンを構成する各前記エンボスラインは、平面視で連続せず長手方向に重複する領域を有するように配置されており且つその両端部それぞれに向かって徐々に細くなっており、
    前記エンボスパターン及び前記エンボス模様が組み合わされた総合的エンボスパターンの長手方向に沿う長さの総計が、前記サイドシートの長手方向全長の50%以上となっている吸収性物品。
  2. 前記エンボス模様は、前記吸収性本体の排泄部当接領域の側部に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記エンボス模様は、長手方向に前後する前記エンボスパターンと長手方向に実質的に連続し、且つ該エンボス模様及び該エンボスパターンから前記サイドシートの長手方向の略全長に亘って連続して総合的エンボスパターンが形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記エンボス模様は、非エンボス部の周囲に形成された包囲エンボスである請求項1記載の吸収性物品。
  5. 前記略波線形状のエンボスパターンを構成する各前記エンボスラインは、平面視では連続せずに長手方向に重複する領域を有するように配置されている請求項1記載の吸収性物品。
  6. 前記エンボス模様は、具象エンボスである請求項1記載の吸収性物品。
  7. 前記具象エンボスは、長手方向に前後する前記エンボスパターンとは、前記サイドシートの長手方向に重複する領域を有していない請求項6記載の吸収性物品。
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