JP5303051B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の女性用吸収性物品、詳しくは横漏れを防止するとともに、身体に沿いやすく、肌への接触を柔らかくし、外観上も横漏れ防止の効果が視認できるようにした吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとしては、例えば図8に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる裏面シート50と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させ、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿ってサイド不織布53、53が配設され、前記吸収体52の外縁に該吸収体52が介在しないフラップ部を形成したものが知られている。
前記吸収性物品Nを下着Sに固定する際には、図9に示されるように、吸収性物品Nを局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着Sより取り出し、両ウイング状フラップW、Wを折返し線RL、RLで折返し、下着Sのクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着Sの股間部外面に接着するようにする。
この種の吸収性物品Nには、排血口から排出された経血等の横漏れ及び前後漏れを防止するために、表面シート51の表面側から種々の形でエンボス線54、55を設けたものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。
特許第3801127号公報
しかしながら、かかる吸収性物品Nでは、大量の経血等が排出された場合に、経血等がエンボス線54、55を乗り越えて、表面を伝ってこれらエンボス線54、55の外側にまで流出する場合がある。ここで、前後方向に流出した経血等は、この方向には吸収体52が比較的長く介在しているため該吸収体52に吸収されることにより前後漏れは生じにくいが、横方向に流出した経血等は、吸収性物品の構造上吸収体52が介在する幅が小さいためサイド不織布53の表面を伝ってさらに外部に漏れ出る場合があり、この横漏れが問題となっていた。
また、従来の吸収性物品Nでは、吸収体上に前記エンボス線54、55が形成されるため、体液の横漏れに対して、外観的にその効果が視認され、着用者にある程度の安心感を与えることができるものの、これを乗り越えて横方向に流出することも容易に想定し得るため、この場合の横漏れ防止の効果が外観上明確に視認できず、十分な安心感を与えるものではなかった。
さらに、吸収体は薄いものであっても、他のナプキン構成部材よりも比較的剛性が高いため、身体の曲線に沿って滑らかに屈曲し難く、屈曲点を持つ多角形状成りに屈曲するため、身体に対する違和感の原因となっていた。
さらに、サイド不織布が配設される両側端のフラップ部は、吸収体が介在せずに比較的高剛性の裏面シートがサイド不織布を介して身体に近接する部分であるため、肌への接触面積をできる限り少なくすることにより、肌あたりを柔らかいものにする必要がある。
そこで、本発明の主たる課題は、表面を伝う横漏れを確実に防止するとともに、横漏れ防止の効果を外観的に視認できるようにし、かつ身体にフィットし易くして違和感を軽減した吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿ってサイド不織布が配設された吸収性物品において、
前記サイド不織布の少なくとも排血口部に対応する側部領域にはそれぞれ、実質的に、長周期の略単振動波形に短周期の略単振動波形を重ね合わせた複合波状線のエンボスが、前記吸収性物品のほぼ長手方向に沿って付与されるとともに、前記長周期の略単振動波形成分が内側に凸となるように配置され、かつその内側に凸の頂部において前記短周期の略単振動波形成分が外側に凸となるように配置されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、サイド不織布の少なくとも排血口部に対応する側部領域にはそれぞれ、実質的に、長周期の略単振動波形に短周期の略単振動波形を重ね合わせた複合波状線のエンボスが、前記吸収性物品のほぼ長手方向に沿って付与されるとともに、前記長周期の略単振動波形成分が内側に凸となるように配置され、かつその内側に凸の頂部において前記短周期の略単振動波形成分が外側に凸となるように配置されているため、下記(1)〜(5)に示す種々の効果を奏することができる。
(1)経血等がサイド不織布まで表面を伝って流出したとしても、エンボスの前記排血口部に対応する比較的長周期の略単振動波形成分のエンボス部分によって、吸収体の比較的内方側位置で経血等が滞留することになり、ここで吸収体に吸収されるため、横漏れが確実に防止できるようになる。
(2)特に、長周期の略単振動波形成分が内側に凸の頂部において、短周期の略単振動波形成分が外側に凸となるように配置されているため、排血口部からエンボスまで表面を伝って流出した体液等を前後方向に拡散しづらくすることができる。
(3)また、前記エンボスにまで達した体液等は、その後吸収性物品の長手方向に沿った流れとなったとしても、前記エンボスは、長周期の略単振動波形に短周期の略単振動波形を重ね合わせた複合波状線となっているため、単純な波状曲線で形成されたエンボスに比べ、エンボスに沿った前後方向への流れが生じ難く、経血等を排血口部近傍で滞留させ易くなり、横漏れ防止の効果が一層高められている。
(4)前記エンボスは、長周期の略単振動波形に短周期の略単振動波形を重ね合わせた複合波状線として形成されているため、エンボスを直線で付与したり、単純な波状曲線で付与した場合よりも、単位長当たりの凹部面積が増えるため、肌との接触面積が減り、ムレやスレを低減できるようになる。
(5)本吸収性物品を身体に沿って湾曲させたとき、前記エンボスの波状外形線を構成する短周期の略単振動波形成分の内側に凸部分で幅方向に屈曲線が形成され易くなる。このサイド不織布の屈曲線は、吸収体を角折れ点間距離が小さいほぼ円弧線に近い多角形状で屈曲させる屈曲線となり、これにより吸収性物品が身体にフィットしやすく、装着時の違和感を軽減できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記短周期の略振動波形成分が外側に凸となる部分のうち、前記長周期の略振動波形成分の内側に凸の頂部に配置される部分以外の部分において、前記エンボスの内側であって、該エンボスから離間した近接位置に、独立した点状エンボス又は花形等の象形エンボスが付与されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記短周期の略振動波形成分が外側に凸となる部分のうち、前記長周期の略振動波形成分の内側に凸の頂部に配置される部分以外の部分において、前記エンボスの内側であって、該エンボスから離間した近接位置に、独立した点状エンボス又は花形等の象形エンボスを付与している。前記独立した点状エンボス又は花形等の象形エンボスによって、経血等の横方向への流れを滞留させることができ、吸収体への吸収が効果的に行われるようになるとともに、エンボス線に沿った前後方向への流れを阻止することができる。更には、前記点状エンボス又は象形エンボスは、波状エンボスを強調する役割もあり、横漏れ防止の効果をより一層視認し易くしている。
請求項3に係る本発明として、前記エンボスは、連続した線状エンボスである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
請求項4に係る本発明として、前記エンボスは、点状エンボス、点線状エンボス又は花形等の象形エンボス又はこれらの組み合わせからなる離散エンボスを連ねることにより全体として擬似線状を成すエンボスである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3、4記載の発明は、請求項1記載のエンボスの具体的な形態を規定したものである。請求項3記載の発明のように、連続した線状エンボスとするのが、横漏れ阻止の点からは望ましいが、請求項4記載の発明のように、点状エンボス、点線状エンボス又は花形等の象形エンボス又はこれらの組み合わせからなる離散エンボスを連ねることにより全体として擬似線状に見せたエンボスであっても同様の効果を奏することができる。また、この場合は、外観的にはエンボスによって、意匠性や女性らしい優しさを強調できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、表面を伝う横漏れが確実に防止できるとともに、横漏れ防止の効果が外観的に視認でき、更に身体にフィットして違和感が軽減され、肌のあたりを柔らかいものにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、吸収体4の外周にフラップ部Fを形成している。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。なお、生理用ナプキン1の使用面側には、適宜の形状でエンボス(図示せず)を施すことができる。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによりウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。
かかるサイド不織布7としては、エアスルー不織布などの嵩高の不織布を用いることが好ましい。サイド不織布7を嵩高の不織布とすることにより、該サイド不織布7にエンボスを付加した場合、溝の深さを深く形成できるため、(1)経血等を滞留させる効果が発揮させやすい、(2)肌への接触面積が低減できる、(3)エンボスが視認し易くなる、などの効果が得られるようになる。また、前記サイド不織布7は、側端部で下面側に折り返した二重シート部分を有するようにすることで、さらに上記効果を顕著に奏することが可能となる。
本発明に係る生理用ナプキン1は、前記サイド不織布7、7の少なくとも排血口部Hに対応する側部領域のそれぞれに、実質的に、長周期の略単振動波形(以下「長周期波形」という。)に短周期の略単振動波形(以下「短周期波形」という。)を重ね合わせた複合波状線のエンボス20が、生理用ナプキン1の長手方向に沿って付与されるとともに、前記長周期波形成分が内側に凸となるように配置され、かつ長周期波形の内側に凸の頂部において前記短周期波形成分が外側に凸となるように配置されている。図1に示される例では、前記エンボス20は、排血口部Hに対応する側部領域より前側及び後側にそれぞれ前記長周期波形及び短周期波形を延長し、生理用ナプキン1の長手方向のほぼ全長に亘って形成されている。
〔エンボスの第1形態例〕
前述のサイド不織布7に形成される第1形態例に係るエンボスは、図1に示されるように、サイド不織布7、7のそれぞれに、連続線によって、前述した長周期波形に短周期波形を重ね合わせた複合波状線のエンボス20を形成したものである。
前記長周期波形は、1周期分の長手方向長さである波長が、ナプキン1の長手方向長さに対して1/2〜1/6、好ましくは1/3〜1/4とするのがよい。また、前記長周期波形の各極値において前記短周期波形の極値が重なるような初期位相とした上で、前記長周期波形の波長は、前記短周期波形の波長に対して整数倍の波長とすることが好ましい。これにより、長周期波形の極値短周期波形の極値常に一致するようになり、外観上の見栄えをよくすることができる。
また、本発明に係る生理用ナプキン1では、吸収体4の比較的内方側位置で経血等を滞留させ吸収体に吸収されるようにするため、少なくとも排血口部Hに対応する側部領域で前記エンボス20の長周期波形成分が内側に凸となるように配置するが、短周期波形の位相は、図1に示されるように、前記エンボス20の長周期波形成分が内側に凸となる極点部分で、外側に凸となっていることが望ましい。これにより、図3に示されるように、排血口部Hからエンボス20まで表面を伝って流出した体液等を前後方向に拡散しづらくすることができる。さらに、前記エンボス20は長周期波形に短周期波形を重ね合せた複合波形状となっているため、エンボス20、20間が幅狭に形成された部分からエンボス20に沿った前後方向の流れを生じ難くして、吸収体4への吸収が促進されるようになる。
他方、前述の通り嵩高に形成されたサイド不織布7の表面側から施されたエンボス20は、他の部分に比べて明るい色調となり、視覚的に明確に判別できるようになるため、横漏れ防止の効果が外観上明瞭に視認でき、着用者に横漏れ防止の安心感を与えることができるようになる。
一方、図4に示されるように、生理用ナプキン1を身体に沿って湾曲させたとき、前記サイド不織布7には、前記エンボス20の短周期波形成分の内側に凸の部分で幅方向に屈曲線30、30…が形成され易くなる。これは、短周期波形の内側に凸のエンボス極点に曲げ応力が集中し、屈曲するためである。このようにして形成されたサイド不織布7の屈曲線30、30…は、吸収体4を角折れ点間距離が小さいほぼ円弧線に近い多角形状で屈曲させるようになるため、生理用ナプキン1が身体に滑らかにフィットしやすく、装着時の違和感が軽減できるようになる。
前記エンボス20は、吸収体4の側方端縁を跨いで左右に行き来するように形成されている。これにより、前述の通り横漏れ防止が図られているのと同時に、エンボスを直線で付与したり、単純な波状曲線で付与する場合よりも、単位長当たりのサイド不織布7に形成されるエンボス20の凹部面積が増えるため、肌との接触面積が減り、ムレやスレを低減できるようになる。また、エンボス20が吸収体4の側方端縁を跨いで左右に行き来することにより、吸収体4の側方端縁部分から比較的剛性の高い裏面シート部分に亘る範囲に形成されていることになるため、サイド不織布7を介して身体に接触する部分のあたりをできる限り柔らかいものにすることができる。
ところで、図1に示されるように、エンボス20の長周期波形成分によって外側に凸となるエンボス領域においては、その内側であって、該エンボスから離間した近接位置に、独立した点状エンボス21又は象形エンボス22を付与することが好ましい。
これにより、図3に示されるように、エンボス20、20間が幅狭に形成される部分からエンボス20に沿って前後方向に拡散する体液等を点状エンボス21又は象形エンボス22で滞留させることができるようになり、吸収体への吸収が促進されるようになる。なお、エンボス20が吸収体4の外側に凸となる領域では、吸収体4上に跨るような比較的大きな寸法の象形エンボス22とすることが好ましい。
前記点状エンボス21は、図5(A)に示されるように、円形又は楕円形等のような形状が好適とされ、肌との接触を考慮して角が形成されないものとすることが好ましい。また、前記象形エンボス22としては、同図(B)の楕円が近接した花形、同図(C)の楕円が連結した花形、同図(D)のリボン形など各種の形状をかたどったエンボスとすることができる。前記点状エンボス21及び象形エンボス22は、閉曲線内が窪んだエンボスとすることが好ましいが、閉曲線が縁取り的に窪んだエンボスとしてもよい。
〔エンボスの第2形態例〕
図6及び図7に示される、第2形態例に係るエンボス23は、サイド不織布7、7のそれぞれに、表面側から付与された点状エンボス21及び/又は象形エンボス22からなる離散エンボスを連ねることにより全体として擬似線状を成すようにしたものである。図示例では、離散エンボスの内側を繋いだ複合波状線24が、ナプキン1の長手方向に沿うとともに、ナプキン1の側方端縁を跨いで行き来するように、かつ前記ナプキン1の長手方向中心線CLに対して線対称となるように表面側から付与されており、少なくとも排血口部Hに対応する側部領域で前記エンボス23の長周期波形成分が内側に凸となるように配置されている。このような離散エンボスを施した場合でも、それを連ねた複合波状線24が前述の形状とされることにより、上記第1形態例と同様の効果が発揮される。
なお、図示例では、前記離散エンボスは、点状エンボス21と象形エンボス22との組み合わせによって構成したが、点状エンボス21単独又は象形エンボス22単独で構成してもよく、また短い直線「−」を連ねた点線状のエンボスとしてもよい。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 体液等の流れを説明する図1の要部拡大図である。 生理用ナプキン1を湾曲させたときの屈曲線30を示す生理用ナプキン1の展開図である。 (A)は点状エンボス21、(B)〜(D)は象形エンボス22を示す拡大図である。 離散エンボスの例(その1)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 離散エンボスの例(その2)を示す生理用ナプキン1の展開図である。 従来の吸収性物品Nを示す一部破断展開図である。 吸収性物品Nの装着状態を示す斜視図である。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、20・23…エンボス、21…点状エンボス、22…象形エンボス、24…複合波状線、W…ウイング状フラップ

Claims (4)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿ってサイド不織布が配設された吸収性物品において、
    前記サイド不織布の少なくとも排血口部に対応する側部領域にはそれぞれ、実質的に、長周期の略単振動波形に短周期の略単振動波形を重ね合わせた複合波状線のエンボスが、前記吸収性物品のほぼ長手方向に沿って付与されるとともに、前記長周期の略単振動波形成分が内側に凸となるように配置され、かつその内側に凸の頂部において前記短周期の略単振動波形成分が外側に凸となるように配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記短周期の略振動波形成分が外側に凸となる部分のうち、前記長周期の略振動波形成分の内側に凸の頂部に配置される部分以外の部分において、前記エンボスの内側であって、該エンボスから離間した近接位置に、独立した点状エンボス又は花形等の象形エンボスが付与されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記エンボスは、連続した線状エンボスである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記エンボスは、点状エンボス、点線状エンボス又は花形等の象形エンボス又はこれらの組み合わせからなる離散エンボスを連ねることにより全体として擬似線状を成すエンボスである請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
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