JP2013154018A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウイング状フラップWの基端部の外形線を内側に凸の円弧状曲線10によって画成し、ウイング状フラップWの基端部であってナプキン前側寄り位置にエンボス11を形成する。エンボス11は、ナプキン幅方向外側が、円弧状曲線10のほぼ外側端部10aを通るようにナプキン長手方向に沿って引いた第1の仮想線12及びウイング状フラップWの裏面シート2側に備えられる粘着剤層9の内側縁部を通るようにナプキン長手方向に沿って引いた第2の仮想線13をそれぞれナプキン幅方向に跨ぐとともに、ナプキン幅方向内側が、ウイング状フラップ前側の円弧状曲線10のほぼ内側端部10bとウイング状フラップ後側の円弧状曲線10のほぼ内側端部10bとを結んだ第3の仮想線14をナプキン幅方向に跨ぐように形成する。
【選択図】図3
Description
前記ウイング状フラップの基端部の外形線が内側に凸の円弧状曲線によって画成され、前記ウイング状フラップの基端部であって吸収性物品の前側寄り位置に少なくとも1つのエンボスが形成され、
前記エンボスは、吸収性物品の幅方向外側が、前記円弧状曲線のほぼ外側端部を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた第1の仮想線及び前記ウイング状フラップの前記裏面シート側に備えられる粘着剤層の内側縁部を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた第2の仮想線をそれぞれ吸収性物品の幅方向に跨ぐとともに、吸収性物品の幅方向内側が、ウイング状フラップ前側の前記円弧状曲線のほぼ内側端部とウイング状フラップ後側の前記円弧状曲線のほぼ内側端部とを結んだ第3の仮想線を吸収性物品の幅方向に跨ぐように形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
前記円弧状曲線のほぼ外側端部から吸収性物品の長手方向に沿って引いた前記第1の仮想線は、内側に凸の前記円弧状曲線から外側に凸の曲線に切り替わる点を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた仮想線である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
前記円弧状曲線のほぼ外側端部から吸収性物品の長手方向に沿って引いた前記第1の仮想線が、前記円弧状曲線からほぼ直線に切り替わる点を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた仮想線である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って設けられるサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
本生理用ナプキン1では、下着から使用済みの生理用ナプキンを剥がす際、ウイング状フラップWが基端部からナプキン長手方向に沿って引き裂かれるのを防止するための引き裂き防止手段が講じられている。以下、その引き裂き防止手段について説明する。
(1)ところで、図3に示されるように、ウイングズレ止め粘着剤層9は、前記エンボス11の形成領域よりナプキン長手方向の後側であって、ウイング状フラップWの後側寄りの領域に形成することが好ましい。これによって、使用済みの生理用ナプキン1を剥がす際、エンボス11によってウイング状フラップWの基端部の引き裂きが防止されつつ、下着に固定されていないウイング状フラップWの前側縁部からめくれて、ウイングズレ止め粘着剤層9が前側縁部から徐々に引き剥がれやすくなる。また、図3に示されるように、ウイング状フラップWの前側の外形線を波状線や曲線又はこれらの組み合わせとすることにより、前記エンボス11によってウイング状フラップWの基端部の引き裂きが防止されつつ、ウイング状フラップWの前側が全体的にめくれやすくなる。
Claims (8)
- 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、両側部にそれぞれ装着時に基端部の折返し線に沿って折り返すことにより下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成された吸収性物品において、
前記ウイング状フラップの基端部の外形線が内側に凸の円弧状曲線によって画成され、前記ウイング状フラップの基端部であって吸収性物品の前側寄り位置に少なくとも1つのエンボスが形成され、
前記エンボスは、吸収性物品の幅方向外側が、前記円弧状曲線のほぼ外側端部を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた第1の仮想線及び前記ウイング状フラップの前記裏面シート側に備えられる粘着剤層の内側縁部を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた第2の仮想線をそれぞれ吸収性物品の幅方向に跨ぐとともに、吸収性物品の幅方向内側が、ウイング状フラップ前側の前記円弧状曲線のほぼ内側端部とウイング状フラップ後側の前記円弧状曲線のほぼ内側端部とを結んだ第3の仮想線を吸収性物品の幅方向に跨ぐように形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記エンボスは、少なくとも吸収性物品の幅方向外側が吸収性物品の前側に湾曲する形状で形成され、吸収性物品の幅方向外側端部が吸収性物品の後側端部より前側に位置するように形成されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記ウイング状フラップは、少なくとも吸収性物品前側の外形線が波状線や曲線又はこれらの組み合わせとしてあり、
前記円弧状曲線のほぼ外側端部から吸収性物品の長手方向に沿って引いた前記第1の仮想線は、内側に凸の前記円弧状曲線から外側に凸の曲線に切り替わる点を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた仮想線である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記ウイング状フラップは、前記円弧状曲線より外側の外形線がほぼ直線的に形成され、
前記円弧状曲線のほぼ外側端部から吸収性物品の長手方向に沿って引いた前記第1の仮想線が、前記円弧状曲線からほぼ直線に切り替わる点を通るように吸収性物品の長手方向に沿って引いた仮想線である請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記エンボスは、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、吸収性物品の後側に設けられるエンボスほど漸次吸収性物品の幅方向外側に広い領域に形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記エンボスは、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、吸収性物品の後側に設けられるエンボスほど漸次エンボス幅が太く形成されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記エンボスは、吸収性物品のほぼ幅方向に沿ってエンボス部と非エンボス部とが交互に形成された間欠パターンとされるとともに、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、隣接するエンボスの前記非エンボス部同士が吸収性物品の長手方向に重ならないように形成されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記エンボスのうち吸収性物品の最も前側に設けられるエンボスは、吸収性物品の外形線に接するように設けられている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品。
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