JP4539943B2 - シート状キートップ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、携帯機器、車載用スイッチ、リモコンなどに用いられる押釦スイッチに関するものである。より具体的には、合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器、携帯機器、車載用スイッチ、リモコンなどの押釦スイッチなどにおいては、押圧部となるキートップ本体を有するキートップ部材が機器ケース内の回路基板などに組み付けられ、キートップ本体を押圧することにより回路が開閉されてスイッチ機能を果たすように構成されている。このような押釦スイッチなどに用いられるキートップ部材においては、視認性や装飾性の観点から、押圧部となるキートップ本体等に文字、数字、記号或いは絵柄等などを印刷することにより印刷層が形成されたものが多い。
【0003】
そして、近年、電子機器などの小型化及び携帯化に伴い、その操作部などに用いられる押釦スイッチにおいては、小型化、薄型化及び軽量化の要望が強まっている。このような要望に応えるキートップ部材として、本出願人らは、特開2000−231852号公報及び特開2000−285760号公報において、合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、透光性樹脂フィルムの少なくとも一部がキートップ本体の外周面形状と略同一形状に湾曲されて、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップを提唱している。このシート状キートップにおいては、押圧部となるキートップ本体を被覆する透光性樹脂フィルムの裏面に、スクリーン印刷法を用いて色、文字、数字、記号或いは絵柄等を印刷することにより印刷層が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の製品の小型化及び多機能化に伴い小面積化しているキートップ部材において、上記従来のスクリーン印刷法又はパッド印刷法を用いて、多彩な色、文字、数字、記号或いは絵柄等を印刷して視認性及び装飾性を向上させた印刷層を形成するのは、不利不便が増大してきた。
【0005】
すなわち、スクリーン印刷法及びパッド印刷法においては、1色毎に印刷版を必要とし、しかも多色印刷を行うためには色数と同じ回数の印刷工程を必要とするため、印刷層が多色になればなるほど製造コスト高になるという問題があった。また、各製品の各色毎に印刷版が必要とされるため、印刷版の保存及び管理が必要となり低コスト化を図る上で不利であるとともに、印刷層のデザイン変更時には印刷版を作製し直す必要がある為、手間がかかり、迅速な対応が出来ないという問題があった。さらに、スクリーン印刷法及びパッド印刷法においては、色の濃淡やグラデーション変化などの微妙な調整が難しく、インクの調色や印刷版の設計に高度な技術が必要とされるという問題があった。
【0006】
このような問題を解決するため、特開2000−231849号公報において、透光性キートップと透光性ゴムカバー基材との間に、カラープリンタを用いて一括印刷した複数色の微小ドットよりなる印刷シートを介装させることにより、上記従来のスクリーン印刷法又はパッド印刷法における種々の問題を解決した押釦スイッチ部材が提唱されている。しかし、この押釦スイッチ部材においては、透光性キートップと透光性ゴムカバー基材との間に印刷シートを介装させているため、部品点数が増大して構成が複雑となり、小型化及び薄膜化に不利不便があるという問題があった。また、キートップ本体の裏面側に印刷シートが配置されるため、キートップ本体を表面から見た場合に奥まって見え、かつ、多少斜めから見た場合に歪んで見える等の問題があり、未だ視認性及び装飾性が十分でなかった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷作業者によらず安定して低コストで製造が可能で、かつ、構成が簡易で小型化、薄型化及び軽量化を推進し、より一層視認性及び装飾性を向上させたシート状キートップ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップであって、前記透光性樹脂フィルムの裏面に、複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層が形成されており、さらに、前記グラフィック印刷層の裏面側に、液状高分子材料よりなるとともに前記グラフィック印刷層の裏面及び外縁を覆う保護層が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート状キートップにおいて、前記グラフィック印刷層の裏面に、白色又は銀色の着色層が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシート状キートップにおいて、前記キートップ本体が、白色の合成樹脂よりなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップの製造方法であって、複数色の微小ドットを被着面に形成することによりカラーデザインを一括印刷可能な出力装置を用いて、透光性樹脂フィルムの裏面の少なくとも一部にグラフィック印刷層を形成し、さらに前記グラフィック印刷層の裏面側に、液状高分子材料からなるとともに前記グラフィック印刷層の裏面及び外縁を覆う保護層を形成した後、当該透光性樹脂フィルムを、グラフィック印刷層がキートップ成形用金型の成形凹部に位置するように配置し、溶融した合成樹脂を成形凹部に射出することにより、透光性樹脂フィルムとキートップ本体とを一体成形することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシート状キートップの製造方法において、前記グラフィック印刷層が形成された透光性樹脂フィルムを、成形凹部の内面形状に沿って予め湾曲させた後、透光性樹脂フィルムとキートップ本体とを一体成形することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した実施の形態について説明する。なお、第1実施形態、第4実施形態、それら実施形態をさらに具体化した実施例1、実施例2は、特許請求の範囲に対応するものではなく、参考例として記載するものである。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本実施形態のシート状キートップ11は、合成樹脂よりなるキートップ本体12と透光性樹脂フィルム13とが一体成形されて、透光性樹脂フィルム13の上面側に押圧部21が凸状に複数形成された構成となっている。押圧部21は、透光性樹脂フィルム13の少なくとも一部が、キートップ本体12の外周面12a形状と略同一形状に湾曲されて、キートップ本体12の外周面12aが透光性樹脂フィルム13にて被覆された構成となっている。
また、透光性樹脂フィルム13の裏面13aの少なくとも一部、より具体的には、キートップ本体12の外周面12aを被覆する被覆面となる透光性樹脂フィルム13の裏面13aには、複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層14が形成されている。言い換えれば、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との間に、グラフィック印刷層14が介装された構成となっている。
【0015】
<キートップ本体>
キートップ本体12を構成する合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂など、公知の合成樹脂が好適に用いられる。より具体的な合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂及びその変性樹脂などの公知の合成樹脂が挙げられる。
【0016】
また、キートップ本体12を構成する合成樹脂は、透光性を有する合成樹脂であることが好ましい。透光性を有する合成樹脂を用いてキートップ本体12を構成することにより、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセンス)などの照光器を付設することにより簡易に照光機能を付与することができる。
より具体的な透光性を有する合成樹脂としては、特に限定されるものではないが、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂などが挙げられ、特に、ポリカーボネート樹脂などが好適に用いられる。
【0017】
<透光性樹脂フィルム>
透光性樹脂フィルム13を構成する樹脂フィルムとしては、特に限定されるものではなく、無色透明、有色透明、又は半透明の樹脂フィルムであれば好適に用いることができる。より具体的な樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、フッ素樹脂フィルム、アイオノマーフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、或いは上記いずれかの樹脂フィルムを含むアロイフィルムなどの樹脂フィルムが挙げられ、特に、ポリカーボネートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、或いはポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレートのアロイフィルムなどが好適に用いられる。
【0018】
透光性樹脂フィルム13の膜厚については、特に限定されるものではないが、透光性樹脂フィルム13の透光性、グラフィック印刷層14の印刷適正等の観点から、10〜500μmであることが好ましく、100〜125μmであることがより好ましい。
【0019】
透光性樹脂フィルム13の裏面13a、より具体的には、キートップ本体12の外周面12aを被覆する被覆面となる透光性樹脂フィルム13の裏面13aには、インクやトナーなどにより構成される複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層14が形成されている。このグラフィック印刷層14は、複数の色、文字、数字、記号或いは絵柄等により表現されるカラーデザインであり、インクやトナーなどにより構成される複数色の微小ドットを被着面に形成することによりカラーデザインを一括印刷可能な出力装置(以下、「一括出力装置」という)を用いて形成される。
【0020】
一括出力装置としては、インクやトナーなどにより構成される複数色の微小ドットを被着面に形成することによりカラーデザインを一括印刷可能なものであれば特に限定されず、具体的には、パーソナルコンピュータ等の出力に応じてカラーデザインデータを一括出力するカラープリンタ等が挙げられる。ここで、カラープリンタの代表的な印字方式として、熱転写昇華方式、トナー電子方式、静電画像方式、インクジェット方式、レーザー露光熱現像転写方式などがあるが、特にこれらの印字方式に限定されるものではない。これらの印刷装置により、微小ドット単位でカラーデザインが一括して印刷され、グラフィック印刷層14が描かれる。
【0021】
微小ドットを構成するインクやトナーとしては、CMY系(シアン、マゼンダ、イエロー)、CMYK系(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)またはRGB系(レッド、グリーン、ブルー)等があるが、特にこれらに限定されるものではない。なお、グラフィック印刷層14における印刷の品質を考慮すると、色の濃淡を微細に表現できるCMYK系を用いることが好ましい。
【0022】
なお、透光性樹脂フィルム13は、グラフィック印刷層14が形成される裏面13aに予め各種公知のコーティング層を形成したり、各種公知の表面処理など施すことにより改質されたものであってもよい。インクやトナー等の定着性や密着性、にじみ、発色性等を改善してグラフィック印刷層14の視認性及び装飾性を向上させることができる。
【0023】
また、グラフィック印刷層14は、ドット径や画素密度、或いは被着面におけるインクなどのにじみ等により、結果として微小ドットが識別不能となり得るが、複数色の微小ドットにて描かれるグラフィック印刷層14であれば、その識別性に何ら限定されるものではない。
【0024】
<製造方法>
以下、本実施形態のシート状キートップ11の製造方法について説明する。
シート状キートップ11を製造する方法としては、射出成形法を応用した製造方法が簡便であるため好適に用いることができる。
【0025】
具体的には、図3(a),(b)に示すように、まず、透光性樹脂フィルム13の裏面13aの少なくとも一部、より具体的には、キートップ本体12の外周面12aを被覆する被覆面となる透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、上述した一括出力装置(図示しない)を用いてグラフィック印刷層14を形成する。
【0026】
次いで、当該透光性樹脂フィルム13を、グラフィック印刷層14がキートップ成形用金型22の成形凹部22aの開口側に位置するように配置し、合成樹脂を注入するゲート22bから溶融した合成樹脂を射出する。
【0027】
これにより、溶融した合成樹脂の射出圧力により透光性樹脂フィルム13が成形凹部22aの内面形状と略同形状に湾曲され、成形凹部22aの内面形状と略同形状のキートップ本体12が射出成形されるとともに、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13とが熱融着により一体成形される。言い換えれば、透光性樹脂フィルム13は、キートップ本体12の外周面12a形状と略同一形状に湾曲されることとなり、その結果、キートップ本体12の外周面12aが透光性樹脂フィルム13にて被覆されるとともに、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との間にグラフィック印刷層14が介装されたシート状キートップ11が製造されることとなる。
【0028】
ここで、キートップ成形用金型22に配置する透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22の成形凹部22aの内面形状に沿って予め湾曲させておくことが好ましい。言い換えれば、透光性樹脂フィルム13を、成形されるキートップ本体12の外周面12a形状と略同一形状に予め湾曲させておくことが好ましい。透光性樹脂フィルム13を予め湾曲させる方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、透光性樹脂フィルム13を、圧縮熱成形、高圧エア噴出或いは真空吸引などすることにより湾曲させることができる。
【0029】
この場合、透光性樹脂フィルム13を予め湾曲させた後、図4(a),(b)に示すように、当該透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22に対して、グラフィック印刷層14が成形凹部22aに位置するように配置し、ゲート22bから溶融した合成樹脂を射出する。これにより、成形凹部22aの内面形状と略同形状のキートップ本体12が射出成形されるとともに、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13とが熱融着により一体成形される。その結果、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との間にグラフィック印刷層14が介装されるとともに、キートップ本体12の外周面12aが透光性樹脂フィルム13にて被覆されたシート状キートップ11が製造されることとなる。
【0030】
上記実施形態により奏される作用効果について、以下に記載する。
・透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、一括出力装置を用いて複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層14を形成した。これにより、微細印刷によるフルカラー印刷を実現して小面積部分に多彩な色、文字、図形、絵柄などを一括印刷することができるため、濃淡や色彩を鮮明に表示できる。そのため、従来のスクリーン印刷法又はパッド印刷法では難しかったグラデーション変化などを容易に表現させることができ、より一層視認性及び装飾性を向上させたグラフィック印刷層14を容易に得ることができる。
【0031】
また、グラフィック印刷層14は、微小ドット単位で構成されることとなるため、従来のスクリーン印刷のような多層塗り重ねという構成にならずに、透光性を有するグラフィック印刷層14を簡易に形成することができることとなる。従って、キートップ本体12を透光性合成樹脂より構成し、キートップ本体12の裏面12b側にLEDやELなどの照光器を付設することにより、簡易に照光機能を付与することができる。
【0032】
・透光性樹脂フィルム13の裏面13aにグラフィック印刷層14を形成し、グラフィック印刷層14がキートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との間に介装された構成とした。これにより、キートップ本体12の裏面12b側にグラフィック印刷層14が形成されている上記特開2000−231849号公報にて提唱されているような構成と比較して、反射光による視認性及び装飾性を向上させることができる。また、最表面が透光性樹脂フィルム13となることから、グラフィック印刷層14の耐摩耗性の向上を図ることができる。加えて、透光性樹脂フィルム13の裏面13aにグラフィック印刷層14を印刷して形成したため、別個独立した印刷シートを必要とせず、部品点数を増加させることがなく構成が簡単となる。
【0033】
・グラフィック印刷層14を、一括出力装置を用いて形成した。これにより、印刷作業者に高度な印刷技術が必要とされず、また、グラフィック印刷層14の印刷位置のずれや異物の混入などを防止して印刷不良を抑制することができる。さらに、無版印刷を実現して、単色又は多色印刷に関係なく製造工程を簡略化することができるとともに低コストを推進することができるようになる。加えて、パーソナルコンピュータを用いて作成した文字、記号、絵柄の他、デジタル画像などのデザインデータなどを使用できるようになるため、デザイン変更や修正などが簡単となる。
【0034】
・透光性樹脂フィルム13を、グラフィック印刷層14がキートップ成形用金型22の成形凹部22aの開口側に位置するように配置し、ゲート22bから溶融した合成樹脂を射出することにより透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを熱融着により一体成形した。これにより、透光性樹脂フィルム13の射出成形と、透光性樹脂フィルム13の湾曲と、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との一体成形とを、同時にかつ簡易に行うことができるようになり、製造工程を簡略化でき低コスト化を推進することができるようになる。
【0035】
また、キートップ成形用金型22に配置する透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22の成形凹部22aの内面形状に沿って予め湾曲させておくと、溶融した合成樹脂を射出する際の射出圧力によって透光性樹脂フィルム13を湾曲させる場合と比較して、グラフィック印刷層14の変形を抑制することができるようになる。さらに、キートップ本体12と透光性樹脂フィルム13との接着強度をより増大させることができるとともに、キートップ本体12及び透光性樹脂フィルム13の寸法精度を確保することができるようになる。
【0036】
(第2実施形態)
図5に示すように、本実施形態のシート状キートップ11は、透光性樹脂フィルム13のグラフィック印刷層14の裏面側、より具体的にはグラフィック印刷層14の裏面14aに、液状高分子材料よりなる保護層16が形成されている他は、上記第1実施形態と同様の構成となっているため、重複する記載を省略する。
【0037】
保護層16を構成する液状高分子材料としては、特に限定されるものではなく、公知の液状の高分子材料であれば好適に用いることができ、液状高分子材料を印刷、塗装又は熱転写等した後、硬化させる等して簡易に形成することができる。なお、液状高分子材料の硬化形態は、特に限定されるものではないが、加熱硬化性、常温硬化性、光硬化性、湿気硬化性の高分子材料が好適に用いることができる。
【0038】
そして、本実施形態のシート状キートップ11は、グラフィック印刷層14が形成された透光性樹脂フィルム13の裏面側、より具体的にはグラフィック印刷層14の裏面14aに、液状高分子材料からなる保護層16を形成した後、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを一体成形することにより製造される。
【0039】
従って、本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果に加えて、以下に記載の作用効果が奏される。
・透光性樹脂フィルム13のグラフィック印刷層14の裏面側に、液状高分子材料からなる保護層16を形成した後、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを一体成形すると、キートップ本体12を射出成形する際の溶融樹脂の圧力及び熱によるグラフィック印刷層14の変形を抑制することができるようになる。
【0040】
(第3実施形態)
図6に示すように、本実施形態のシート状キートップ11は、透光性樹脂フィルム13のグラフィック印刷層14の裏面14aに白色又は銀色の着色層15が形成されている他は、前記第2実施形態と同様の構成となっているため、重複する記載を省略する。
【0041】
着色層15は、透光性樹脂フィルム13のグラフィック印刷層14の裏面14aに、白色又は銀色のインクやトナーなどを印刷、塗装又は熱転写等することにより簡便に形成することができる。また、銀色の着色層15の場合は、アルミニウム等の金属を蒸着やスパッタリング等の公知の薄膜形成技術を応用して直接薄膜を形成したり、別途形成された金属薄膜を熱転写等して形成したりすることによっても簡便に設けることができる。
【0042】
そして、本実施形態のシート状キートップ11は、グラフィック印刷層14が形成された透光性樹脂フィルム13の裏面13aに着色層15を形成し、この着色層15の裏面15aに液状高分子材料からなる保護層16を形成した後、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを一体成形することにより製造される。
【0043】
従って、本実施形態によれば、上記第2実施形態の作用効果に加えて、以下に記載の作用効果が奏される。
・透光性樹脂フィルム13のグラフィック印刷層14の裏面14aに、白色又は銀色の着色層15を形成した。これにより、グラフィック印刷層14の濃淡や色彩、文字や記号、絵柄などの輪郭などがより鮮明となり、視認性及び装飾性を向上させることができる。
【0044】
(第4実施形態)
図7に示すように、本実施形態のシート状キートップ11は、白色の合成樹脂よりなる白色キートップ本体17を用いた構成となっている他は、上記第1実施形態と同様の構成となっている。
【0045】
従って、本実施形態によれば、上記第1実施形態の作用効果に加えて、以下に記載の作用効果が奏される。
・白色キートップ本体17を用いた構成とすると、白色キートップ本体17自体が着色層15としての機能を発揮することとなり、グラフィック印刷層14の濃淡や色彩、文字や記号、絵柄などの輪郭などがより鮮明となり、視認性及び装飾性を向上させることができる。加えて、着色層15を新たに設ける必要がなくなり、構成をより簡易にすることができ、製造工程の簡略化が図れて低コスト化に寄与することができるようになる。
【0046】
【実施例】
以下、実施例を挙げて前記各実施形態を更に具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限するものではない。
【0047】
(実施例1)
透光性樹脂フィルム13として膜厚125μmのポリエステルフィルムを用い、透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、パーソナルコンピュータを用いて作成したカラーデザインデータを、一括出力装置としてのインクジェット方式のカラープリンタ(図示しない)を用いて印刷して、グラフィック印刷層14を形成した。
【0048】
そして、図3(a)に示すように、このグラフィック印刷層14が形成された透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22に対して、グラフィック印刷層14が成形凹部22aに位置するように配置した。
【0049】
次いで、図3(b)に示すように、合成樹脂としての溶融したポリカーボネート樹脂を射出し、その射出圧力により、透光性樹脂フィルム13を成形凹部22aの内面形状と略同形状に湾曲させるとともに、成形凹部22aの内面形状と略同形状のキートップ本体12を射出成形して、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを熱融着により一体成形し、図2に示すような押圧部21を有するシート状キートップ11を得た。
【0050】
(実施例2)
透光性樹脂フィルム13として膜厚100μmのポリウレタンフィルムを用い、透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、パーソナルコンピュータを用いて作成したカラーデザインデータを、一括出力装置としてのインクジェット方式のカラープリンタ(図示しない)を用いて印刷して、グラフィック印刷層14を形成した。
【0051】
そして、図3(a)に示すように、このグラフィック印刷層14が形成された透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22に対して、グラフィック印刷層14が成形凹部22aに位置するように配置した。
【0052】
次いで、図3(b)に示すように、合成樹脂としての溶融した白色のポリカーボネート樹脂を射出し、その射出圧力により、透光性樹脂フィルム13を成形凹部22aの内面形状と略同形状に湾曲させるとともに、成形凹部22aの内面形状と略同形状の白色キートップ本体17を射出成形して、透光性樹脂フィルム13と白色キートップ本体17とを熱融着により一体成形し、図7に示すような押圧部21を有するシート状キートップ11を得た。
【0053】
(実施例3)
透光性樹脂フィルム13として膜厚100μmのポリカーボネートフィルムを用い、透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、パーソナルコンピュータを用いて作成したカラーデザインデータを、一括出力装置としての熱転写昇華型のカラープリンタ(図示しない)を用いて印刷して、グラフィック印刷層14を形成した。次いで、形成したグラフィック印刷層14の裏面14aに、エポキシ樹脂系紫外線硬化性樹脂を塗布して厚さ30μmの保護層16を形成した。
【0054】
そして、図3(a)に示すように、このグラフィック印刷層14及び保護層16が形成された透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22に対して、グラフィック印刷層14が成形凹部22aに位置するように配置した。
【0055】
次いで、図3(b)に示すように、合成樹脂としての溶融したポリカーボネート樹脂を射出し、その射出圧力により、透光性樹脂フィルム13を成形凹部22aの内面形状と略同形状に湾曲させるとともに、成形凹部22aの内面形状と略同形状のキートップ本体12を射出成形して、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを熱融着により一体成形し、図5に示すような押圧部21を有するシート状キートップ11を得た。
【0056】
(実施例4)
透光性樹脂フィルム13として膜厚100μmのポリアミドフィルムを用い、透光性樹脂フィルム13の裏面13aに、パーソナルコンピュータを用いて作成したカラーデザインデータを、一括出力装置としてのレーザー露光熱現像転写方式のカラープリンタ(図示しない)を用いて印刷し、グラフィック印刷層14を形成した。次いで、形成したグラフィック印刷層14の裏面14aに、アクリル樹脂系の白色インクを塗布して白色の着色層15を形成し、さらに、形成した白色の着色層15の裏面15aにエポキシ樹脂系紫外線硬化性樹脂を塗布して厚さ30μmの保護層16を形成した。
【0057】
そして、図3(a)に示すように、このグラフィック印刷層14、着色層15及び保護層16が形成された透光性樹脂フィルム13を、キートップ成形用金型22に対して、グラフィック印刷層14が成形凹部22aに位置するように配置した。
【0058】
次いで、図3(b)に示すように、合成樹脂としての溶融したポリカーボネート樹脂を射出し、その射出圧力により、透光性樹脂フィルム13を成形凹部22aの内面形状と略同形状に湾曲させるとともに、成形凹部22aの内面形状と略同形状のキートップ本体12を射出成形して、透光性樹脂フィルム13とキートップ本体12とを熱融着により一体成形して、図6に示すような押圧部21を有するシート状キートップ11を得た。
【0059】
上記のようにして得られた実施例1から実施例4のシート状キートップ11は、いずれも、グラフィック印刷層14が明瞭に視認され、視認性及び装飾性に優れたものであった。
【0060】
以下、上記実施形態及び実施例より把握される技術的思想について記載する。
・前記グラフィック印刷層は、キートップ本体の外周面を被覆する被覆面となる透光性樹脂フィルムの裏面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート状キートップ。このように構成することにより、視認性及び装飾性に優れた押圧部を有するシート状キートップを得ることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、透光性樹脂フィルムの裏面の少なくとも一部に、複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層を形成したため、構成が簡易で小型化、薄型化及び軽量化を推進し、より一層視認性及び装飾性を向上させたシート状キートップを提供することができる。
【0063】
また、複数色の微小ドットを被着面に形成することによりカラーデザインを一括印刷可能な出力装置を用いて、透光性樹脂フィルムの裏面にグラフィック印刷層を形成し、射出成形法を応用してキートップ本体と透光性樹脂フィルムとを一体成形したことにより、製造工程を簡略化でき、印刷作業者によらず安定して低コストで製造可能なシート状キートップの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のシート状キートップの斜視図。
【図2】 図1のシート状キートップの2−2断面図。
【図3】 シート状キートップの製造方法を示す要部断面図。
【図4】 シート状キートップの他の製造方法を示す要部断面図。
【図5】 第2実施形態のシート状キートップの要部断面図。
【図6】 第3実施形態のシート状キートップの要部断面図。
【図7】 第4実施形態のシート状キートップの要部断面図。
【符号の説明】
11…シート状キートップ、12…キートップ本体、12a…外周面、12b,13a,14a,15a…裏面、13…透光性樹脂フィルム、14…グラフィック印刷層、15…着色層、16…保護層、17…白色キートップ本体、21…押圧部、22…キートップ成形用金型、22a…成形凹部、22b…ゲート。
Claims (5)
- 合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップであって、
前記透光性樹脂フィルムの裏面に、複数色の微小ドットにて描かれたグラフィック印刷層が形成されており、
さらに、前記グラフィック印刷層の裏面側に、液状高分子材料よりなるとともに前記グラフィック印刷層の裏面及び外縁を覆う保護層が形成されていることを特徴とするシート状キートップ。 - 前記グラフィック印刷層の裏面に、白色又は銀色の着色層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状キートップ。
- 前記キートップ本体が、白色の合成樹脂よりなることを特徴とする請求項1に記載のシート状キートップ。
- 合成樹脂よりなるキートップ本体と、透光性樹脂フィルムとを一体成形してなり、キートップ本体の外周面が透光性樹脂フィルムにて被覆された押圧部を有するシート状キートップの製造方法であって、
複数色の微小ドットを被着面に形成することによりカラーデザインを一括印刷可能な出力装置を用いて、透光性樹脂フィルムの裏面の少なくとも一部にグラフィック印刷層を形成し、さらに前記グラフィック印刷層の裏面側に、液状高分子材料からなるとともに前記グラフィック印刷層の裏面及び外縁を覆う保護層を形成した後、
当該透光性樹脂フィルムを、グラフィック印刷層がキートップ成形用金型の成形凹部に位置するように配置し、
溶融した合成樹脂を成形凹部に射出することにより、透光性樹脂フィルムとキートップ本体とを一体成形することを特徴とするシート状キートップの製造方法。 - 前記グラフィック印刷層が形成された透光性樹脂フィルムを、成形凹部の内面形状に沿って予め湾曲させた後、透光性樹脂フィルムとキートップ本体とを一体成形することを特徴とする請求項4に記載のシート状キートップの製造方法。
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