JP4539588B2 - Ltga単結晶の製造方法 - Google Patents

Ltga単結晶の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4539588B2
JP4539588B2 JP2006067368A JP2006067368A JP4539588B2 JP 4539588 B2 JP4539588 B2 JP 4539588B2 JP 2006067368 A JP2006067368 A JP 2006067368A JP 2006067368 A JP2006067368 A JP 2006067368A JP 4539588 B2 JP4539588 B2 JP 4539588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
ltga
crucible
single crystal
seed crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006067368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007238417A (ja
Inventor
和崇 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2006067368A priority Critical patent/JP4539588B2/ja
Publication of JP2007238417A publication Critical patent/JP2007238417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4539588B2 publication Critical patent/JP4539588B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、例えば圧電デバイスに用いられるLTGA単結晶の製造方法に関する。
ランガテイト(LaTa0.5Ga5.514)単結晶は、圧電定数が水晶と比較して約3倍と大きいため、各種の圧電デバイス用基板の材料として研究が行われている。また、ランガテイト単結晶は、水晶と比較して高温まで圧電性が保持されるため、高温向け圧電デバイス用材料としても注目されている。
さらに、ランガテイトは、同様の構造や特性を有するランガサイト(LaGaSiO14)と比較して圧電定数の温度変化が小さく、温度による電荷発生量のバラツキを抑制することができることから、特に高温での圧電計測用途として注目されている。
ところで、このランガテイト単結晶は高温における絶縁抵抗の低下が懸念されていたが、近年ランガテイトのガリウム(Ga)の一部をアルミニウム(Al)に置換したLTGA(LaTa0.5Ga5.5−xAl14)は、高温での絶縁抵抗に改善効果が認められることから注目されている(例えば、非特許文献1参照)。また、この種の単結晶は、一般にチョクラルスキー法を用いて育成されているが、低コスト化を目的として垂直ブリッジマン法による育成が検討されている。
鎌田、外3名、「La3Ga5-xAlxSiO14、La3Ta0.5Ga5.5-xAlxO14、La3Nb0.5Ga5.5-xAlxO14単結晶の作製」、第63回応用物理学会予稿集、2002年9月、25p−YK−2
しかしながら、上記従来の単結晶の製造方法には、以下の課題が残されている。すなわち、ブリッジマン法を用いてLTGA単結晶の育成を行う際は、化学量論比の組成近傍の原料を用いて育成するが、育成の初期段階でランタン(La)及びタンタル(Ta)を主成分としたLaTaOなどの異相が発生することがある。そして、この異相の熱膨張係数がLTGA単結晶と異なることから、育成した単結晶の冷却時に異相を起点としてクラックが発生して単結晶化できないという問題がある。
ここで、育成の初期段階における異相の発生は、融液の状態でLTGAの一部が相分離しているためと考えられる。すなわち、融液中ではランタンやタンタルを主成分とする化合物が融液を構成する要素の中で重いので、これら化合物が坩堝の底に沈む傾向がある。これにより、LTGA単結晶の育成初期つまり坩堝の下部ではランタンやタンタルが過剰な組成となることから、ランタンやタンタルを主成分とした異相が発生すると考えられる。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、クラックが発生することなく均一な組成を有するLTGA単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のLTGA単結晶の製造方法は、坩堝の内部に種結晶を充填すると共に、該種結晶上に原料を積み重ねて充填する充填工程と、前記坩堝の垂直方向に温度勾配を有する炉の内部に前記坩堝を配置し、前記原料を融解して融液を形成する融解工程と、前記融液を下方から上方に向けて漸次固化させて単結晶を育成する育成工程とを備え、前記原料は、前記種結晶から最も離間した部分のランタン及びタンタルの含有量が、前記種結晶と接する部分と比較してそれぞれ高く、前記種結晶と接触する側から離間する側に向けて増大していることを特徴とする。
この発明では、原料を融解して融液としたときに、ランタンやタンタルが種結晶の近傍において過剰に存在することを抑制しているので、単結晶を育成初期段階において異相が発生することを防止する。すなわち、垂直ブリッジマン法を用いたLTGA単結晶の製造は坩堝の上部の温度が下部よりも高いため、坩堝の下部に位置する融液中では対流が基本的に生じず、坩堝の上部に位置する融液では対流や拡散が生じやすくなっている。このため、原料の構成元素の移動が坩堝の下部に位置する融液における拡散によるものだけとなり、原料のうち種結晶と接する下部ではランタンやタンタルの含有量が低くなっていることから、単結晶を育成するときに異相の発生を防止できる。
一方、坩堝の上部に位置する融液では対流や拡散が生じやすく、また、ランタンやタンタルの含有量が高くなっていることから、ランタンやタンタルが坩堝の下部に位置する融液に向けてゆっくりと供給される。したがって、融液の下部において融液の組成がLTGAの化学量論比の近傍となるので、均一で組成ムラのないLTGA単結晶を得ることができる。
以上より、育成工程後に冷却した際、異相との熱膨張係数差に起因するクラックが発生することなく、育成したLTGA単結晶部分の全量を取得することができる。
また、本発明のLTGA単結晶の製造方法は、前記原料が、複数の原料塊を積み重ねて形成されており、該複数の原料塊のうち、前記種結晶から最も離間した位置に配置された一の原料塊の前記ランタン及びタンタルの含有量が、前記種結晶と接して配置された他の原料塊と比較してそれぞれ高く、前記種結晶と接触する側から離間する側に向けて増大していることが好ましい。
この発明では、ランタン及びタンタルの含有量の異なる複数の原料塊を、種結晶から最も離間した位置に配置される原料塊が種結晶と接する位置に配置される他の原料塊と比較してランタン及びタンタルの含有量が高くなるように積層することで、種結晶と接する側から離間する側に向けて増大する原料を形成する。これにより、原料を一つの塊として内部でランタン及びタンタルの含有量に分布を形成することと比較して、容易に一端側から他端側に向けてランタン及びタンタルの含有量がそれぞれ増大する原料を形成することができる。
また、本発明のLTGA単結晶の製造方法は、前記複数の原料塊がそれぞれ異なる組成を有しており、前記原料は、前記ランタン及びタンタルの含有量が、段階的に変化することとしてもよい。
この発明では、それぞれ異なる組成を有する複数の原料塊を、ランタン及びタンタルの含有量が種結晶から順に段階的に高くなるように積み重ねることで、容易にランタン及びタンタルの含有量が積み重ね方向に沿ってそれぞれ増大する原料を形成できる。
また、本発明のLTGA単結晶の製造方法は、前記育成工程で、前記坩堝を前記垂直方向の軸回りで回転させることが好ましい。
この発明では、単結晶を育成する際に坩堝を回転させることで、各組成からなる融液を拡散させることができる。これにより、より均一で組成ムラのないLTGA単結晶を製造することができる。
本発明のLTGA単結晶の製造方法によれば、融液中のランタンやタンタルが種結晶の近傍において過剰になることがなく、単結晶を育成するときに異相が発生することを防止する。これにより、異相との熱膨張係数差に起因するクラックが発生することなく、均一で組成ムラのないLTGA単結晶を得ることができる。
以下、本発明にかかるLTGA単結晶の製造方法の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態によるLTGA単結晶の製造方法は、図1に示すようなブリッジマン法を用いた製造装置1を用いて製造される。
この製造装置1は、図1及び図2に示すように、垂直方向に温度勾配を形成することができる垂直ブリッジマン炉(以下、炉と省略する)2と坩堝3とを有しており、この坩堝3内にLTGA種結晶(種結晶)5及びLTGA原料(原料)6を充填する。そして、この製造装置1は、LTGA原料6を加熱して融液7にした後、融液7を図1及び図2に示す矢印A方向である下方から上方に向けて漸次固化させてLTGA単結晶8(LaTa0.5Ga4.9Al0.614)を育成する。
炉2は、図1に示すように、筒型形状を有し、高温加熱を可能とするスーパーカンタル製であって、内部にLTGA原料6を加熱するヒータ10と、坩堝3の外周に配設されたチューブ11と、坩堝3を載置する坩堝受12と、坩堝受12を上下動させる軸部材13とを備えている。
ヒータ10は、例えば長さが200mmの3ゾーンヒータによって構成されており、炉2内で上中下段に別れている。また、ヒータ10は、製造装置1が有する温度制御部(図示略)に接続されており、各段の温度がそれぞれ独立した温度となるように温度制御されている。これにより、炉2は、垂直方向に温度勾配を形成することができる。ここで、ヒータ10は、上段がLTGA原料6の融点よりも高温(例えば、1550℃)に設定され、中段が1500℃、下段がLTGA原料6の融点よりも低温(例えば、1400℃)の温度幅となるように設定されている。
チューブ11は、坩堝3を保護するように坩堝受12の上であって坩堝3の外周に設けられており、例えばアルミナによって形成されている。そして、チューブ11の一箇所には、貫通孔11aが形成されている。この貫通孔11aから坩堝3内に充填されたLTGA種結晶5とLTGA原料6との界面にあたる坩堝3の側壁位置3aに対して点接触するように、熱電対14が設けられている。熱電対14は、製造装置1が有する温度表示部(図示略)に接続されており、側壁位置3aで検出した温度を表示するように構成されている。
坩堝受12は、緻密質アルミナ(SSA−S)によって形成されている。
軸部材13は、製造装置1が有する駆動機構(図示略)によって、坩堝受12を上下動させると共に、坩堝3の垂直方向である軸回りで回転させるように構成されている。
坩堝3は、白金などの材料で上部が開口部となっている円柱状の有底筒状を有しており、例えば、高さ(L)200mm、内径(φ)52mm、厚さ0.2mmとなっている。また、坩堝3の上部には、坩堝3の内部にゴミなどの不純物が混入することを防止するため、例えば白金箔などで形成された蓋15が被せられている。
LTGA種結晶5は、例えば、直径51.5mm、厚さ5〜30mmのペレット状を有している。
LTGA原料6は、例えば直径が約50mm、高さが80mmの円柱状を有しており、複数(本実施形態では4)の第1から第4原料ペレット(原料塊)20A〜20Dをこの順でLTGA種結晶5上に積層して構成されている。
この第1から第4原料ペレット20A〜20Dは、例えば、直径が約50mm、厚さが20mmであって、酸化ランタン(La)、酸化ガリウム(Ga)、酸化タンタル(Ta)及びアルミナ(Al)の混合粉末をプレス成形し、仮焼してペレット状としたものである。ここで、第1原料ペレット20Aは、LTGA種結晶5の上端を基準としたときにLTGA原料6のうち0〜20mmの育成初期部に位置している。また、第2から第4原料ペレット20B〜20Dは、LTGA原料6のうち20〜40mmの第1育成中期部、40〜60mmの第2育成中期部、60〜80mmの育成終了部にそれぞれ位置している。
これら第1から第4原料ペレット20A〜20Dは、以下のようにして形成されている。まず、酸化ランタン、酸化ガリウム、酸化タンタル及びアルミナの各粉末を秤量し、十分に混合して混合粉末とした後、坩堝3の内径以下となるようにプレス成形する。そして、プレス成形した成形物をゴム袋などに入れて真空引きを行うことでゴム袋と密着させ、静水圧ラバープレスなどによってゴム袋を除去した後、例えば1100〜1300℃で5時間仮焼することによって形成される。
また、第1から第4原料ペレット20A〜20Dは、この順でランタン及びタンタルの含有量が増大するように形成されている。すなわち、第1から第4原料ペレット20A〜20Dは、以下の表1に示すように、坩堝3内に充填した際にLTGA種結晶5から離間するにしたがって酸化ランタン及び酸化タンタルの分量を増大させることによって、ランタン及びタンタルの含有量が増大するように構成されている。これにより、LTGA原料6は、LTGA種結晶5と接触する側から離間する側に向けて、段階的にランタン及びタンタルの含有量が増大することになる。なお、原料ペレット20A〜20D全体、すなわちLTGA原料6全体としては、LTGAの化学量論比(LaTa0.5Ga4.9Al0.614)近傍の組成となるように形成されている。
Figure 0004539588
次に、このように構成されたLTGA単結晶の製造装置1を用いたLTGA単結晶8の製造方法を説明する。このLTGA単結晶8の製造方法は、充填工程と、融解工程と、育成工程とを有している。
最初に、LTGA種結晶5及び第1から第4原料ペレット20A〜20Dを坩堝3内に充填する充填工程を行う。これは、図2に示すように、LTGA種結晶5(例えば、厚さ30mm)を坩堝3の下部に充填すると共に、LTGA種結晶5上に複数の異なる組成を有する第1から第4原料ペレット20A〜20Dをこの順で積層する。そして、第1から第4原料ペレット20A〜20Dの充填後、坩堝3の上部にゴミなどの混入を防止するために蓋15を被せる。
次に、LTGA原料6を融解する融解工程を行う。これは、図1に示すように、坩堝3を炉2の内部に配設された坩堝受12の上に載置して固定する。そして、坩堝3の外周にチューブ11を被せ、坩堝3を保護する。さらに、チューブ11に形成された貫通孔11aから熱電対14を挿入し、熱電対14を坩堝3の側壁位置3aに接触させる。その後、軸部材13を上記駆動機構によって駆動し、坩堝受12が炉2の最下部に位置するようにセットする。そして、アルゴンや窒素ガスなどの不活性ガスに酸素を混合した混合ガスを層流で流れるように炉2内に流す。この状態で、ヒータ10の温度を下段から上段に向けて順次温度が高くなるように温度勾配を設定して昇温を行う。このとき、例えば1400℃〜1550℃の温度範囲となるように各ヒータ10の温度を設定する。
ヒータ10による昇温が終了して炉2の内部温度が安定した後、軸部材13を駆動して坩堝3を緩やかな速度で上昇させる。このとき、上述のように、炉2の上部に向かうにしたがってヒータ10の温度が高くなるように設定されているので、第1から第4原料ペレット20A〜20Dが加熱融解されて融液7となる。ここで、融液7は最終的に高さが約100mmとなる。なお、坩堝3の上部の温度が下部の温度と比較して高いので、融液7の全体での対流は発生しない。
また、ヒータ10による加熱と同時に、軸部材13と共に坩堝3を例えば10〜20rpmの速度で回転させると共に、熱電対14によって坩堝3の側壁位置3aの温度をモニタしながら坩堝3の高さを調節する。これにより、LTGA種結晶5とLTGA原料6との界面の温度が、例えば1496℃〜1516℃付近の温度安定状態となる位置に坩堝3を位置させる。このように坩堝3を回転させることで、各組成からなる第1から第4原料ペレット20A〜20Dの融液7をほどよく拡散させることができる。そして、この位置で坩堝3を数時間保持する。
次に、融液7を下方から上方に向けて漸次固化させてLTGA単結晶8を育成する育成工程を行う。これは、坩堝3を、例えば1mm/hの速度で降下させて坩堝3をヒータ10の温度が低い炉2の底部に移動させる。これにより、安定状態に加熱されていた融液7の温度が低下し始める。そして、坩堝3の側壁付近から坩堝3の中心に向けて、融液7が冷却固化してLTGA種結晶5にLTGA単結晶8を育成する。このLTGA単結晶8の吸着が坩堝3の降下と共に順次繰り返されることで、LTGA単結晶8が坩堝3の下部から上部に向けて育成される。
所定時間LTGA単結晶8を育成した後、1〜3℃/hの冷却速度で炉2の温度を下げ、坩堝3を剥がしてLTGA単結晶8のインゴットを得る。
ここで、坩堝3の下部の温度が上部の温度よりも高いので、坩堝3の下部に位置する融液7中では対流が小さく、それに伴う拡散が基本的に生じず、坩堝3の上部に位置する融液8中では対流や拡散が生じやすくなっている。このため、LTGA原料6を構成するランタン及びタンタルの移動は坩堝3の下部に位置する融液7内での拡散によるものだけとなる。また、第1から第4原料ペレット20A〜20DがLTGA種結晶5に近づくにしたがってランタン及びタンタルの含有量が低くなるように各組成が調整されているので、ランタンやタンタルを主成分とした融液相が存在しにくくなる。これにより、育成工程においてLTGA種結晶5上に最初に形成されるLTGA単結晶8中にLaTaOなどの異相が発生しない。
一方、坩堝3の上部の温度が下部の温度よりも高いので、坩堝3の上部に位置する融液7では対流や拡散が生じやすく、第1から第4原料ペレット20A〜20DがLTGA種結晶5から離間するにしたがってランタン及びタンタルの含有量が高くなるように各組成が調整されているので、ランタンやタンタルが坩堝3の下部に位置する融液7に向けてゆっくりと供給される。これにより、融液7の下部において融液7の組成がLTGAの化学量論比の近傍となり、均一で組成ムラのないLTGA単結晶8が形成される。
以上のように本実施形態におけるLTGA単結晶の製造方法によれば、LTGA原料6を融解して融液7としたときに、ランタンやタンタルがLTGA種結晶5の近傍において過剰に存在することがなく、LTGA単結晶8を育成するときにLaTaOなどの異相が発生することを防止できる。したがって、育成工程後に冷却した際、異相との熱膨張係数差に起因するクラックが発生することなく、育成したLTGA単結晶8部分の侵食を防止することができる。これにより、均一で組成ムラのないLTGA単結晶8が形成される。
また、第1から第4原料ペレット20A〜20Dを積層することによりLTGA原料6においてランタン及びタンタルの含有量をそれぞれ段階的に増大させているので、LTGA原料6を一つの原料ペレットで形成して内部でランタン及びタンタルの含有量をそれぞれ増大させる場合と比較して、容易にLTGA種結晶5と接する側から離間する側に向けてランタン及びタンタルの含有量がそれぞれ増大するLTGA原料6を形成することができる。
また、育成工程において坩堝3を回転させているので、融液7を良好に拡散させることができ、より均一で組成ムラのないLTGA単結晶8を製造することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態ではLaTa0.5Ga5.5−xAl14のxを0.6としたLaTa0.5Ga4.9Al0.614単結晶としているが、xの値は0.6に限られない。
また、4つの原料ペレットを積層することによって原料を形成しているが、原料ペレットの積層数は3以下であっても、5以上であってもよい。また、ランタン及びタンタルの含有量をLTGA種結晶と接する側から離間する側に向けて増大するように形成された1つの原料ペレットによってLTGA原料を構成してもよい。
また、各原料ペレットにおける酸化ランタン、酸化タンタル、酸化ガリウム及びアルミナの混合比は、LTGA種結晶と接する原料ペレットから最も離間した位置に配置された原料ペレットに向けて酸化ランタン及び酸化タンタルの混合比が増大するように形成され、育成工程の初期段階において異相の発生が抑制されれば、他の混合比としてもよい。
また、坩堝を回転させてLTGA単結晶を製造したが、坩堝を回転させずに製造してもよい。
本発明の一実施形態における単結晶製造装置を示す概略図である。 充填工程後の図1の坩堝を示す概略図である。
符号の説明
2 炉
3 坩堝
5 LTGA種結晶(種結晶)
6 LTGA原料(原料)
7 融液
8 LTGA単結晶(単結晶)
20A 第1原料ペレット(原料塊)
20B 第2原料ペレット(原料塊)
20C 第3原料ペレット(原料塊)
20D 第4原料ペレット(原料塊)

Claims (4)

  1. 坩堝の内部に種結晶を充填すると共に、該種結晶上に原料を積み重ねて充填する充填工程と、
    前記坩堝の垂直方向に温度勾配を有する炉の内部に前記坩堝を配置し、前記原料を融解して融液を形成する融解工程と、
    前記融液を下方から上方に向けて漸次固化させて単結晶を育成する育成工程とを備え、 前記原料は、前記種結晶から最も離間した部分のランタン及びタンタルの含有量が、前記種結晶と接する部分と比較してそれぞれ高く、前記種結晶と接触する側から離間する側に向けて増大していることを特徴とするブリッジマン法を用いたLTGA単結晶の製造方法。
  2. 前記原料が、複数の原料塊を積み重ねて形成されており、
    該複数の原料塊のうち、前記種結晶から最も離間した位置に配置された一の原料塊の前記ランタン及びタンタルの含有量が、前記種結晶と接して配置された他の原料塊と比較してそれぞれ高く、前記種結晶と接触する側から離間する側に向けて増大していることを特徴とする請求項1に記載のLTGA単結晶の製造方法。
  3. 前記複数の原料塊がそれぞれ異なる組成を有しており、
    前記原料は、前記ランタン及びタンタルの含有量が、段階的に変化することを特徴とする請求項2に記載のLTGA単結晶の製造方法。
  4. 前記育成工程で、前記坩堝を前記垂直方向の軸回りで回転させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のLTGA単結晶の製造方法。
JP2006067368A 2006-03-13 2006-03-13 Ltga単結晶の製造方法 Expired - Fee Related JP4539588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006067368A JP4539588B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 Ltga単結晶の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006067368A JP4539588B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 Ltga単結晶の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007238417A JP2007238417A (ja) 2007-09-20
JP4539588B2 true JP4539588B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=38584310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006067368A Expired - Fee Related JP4539588B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 Ltga単結晶の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4539588B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5621131B2 (ja) * 2010-03-10 2014-11-05 シチズンファインテックミヨタ株式会社 高絶縁、高安定性圧電ltga単結晶及びその製造方法、並びにそのltga単結晶を使用する圧電素子及び燃焼圧センサー

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140894A (ja) * 1984-08-03 1986-02-27 Shin Etsu Chem Co Ltd Mn・Znフエライト単結晶の製造方法
JP2002220298A (ja) * 2000-11-27 2002-08-09 Victor Co Of Japan Ltd ランガサイト型化合物単結晶
JP2002356396A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Mitsubishi Materials Corp ランガサイト型単結晶の作製方法
JP2005219952A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Mitsubishi Materials Corp 単結晶及び単結晶の製造方法
JP2007131470A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Mitsubishi Materials Corp ランガテイト単結晶の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140894A (ja) * 1984-08-03 1986-02-27 Shin Etsu Chem Co Ltd Mn・Znフエライト単結晶の製造方法
JP2002220298A (ja) * 2000-11-27 2002-08-09 Victor Co Of Japan Ltd ランガサイト型化合物単結晶
JP2002356396A (ja) * 2001-06-04 2002-12-13 Mitsubishi Materials Corp ランガサイト型単結晶の作製方法
JP2005219952A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Mitsubishi Materials Corp 単結晶及び単結晶の製造方法
JP2007131470A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Mitsubishi Materials Corp ランガテイト単結晶の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007238417A (ja) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059596B2 (ja) 単結晶シリコンにおける連続的成長用システム
JP5803519B2 (ja) SiC単結晶の製造方法及び製造装置
JP5633732B2 (ja) サファイア単結晶の製造方法およびサファイア単結晶の製造装置
JP2011524332A (ja) 方向性凝固によって単結晶シリコンインゴットを成長させるためのシステムおよび方法
TWI745520B (zh) 形成具有經改善之電阻率控制之單晶矽錠之方法
WO2008086705A1 (fr) Système de production de cristaux utilisé dans un procédé à gradient thermique par rotation de plusieurs creusets
JP2007019209A (ja) 太陽電池用多結晶シリコンおよびその製造方法
JP5731349B2 (ja) 単結晶シリコンにおける連続的成長用システム
JP4539535B2 (ja) ランガテイト単結晶の製造方法
TWI595124B (zh) 多晶矽鑄錠的製造方法
JP4539588B2 (ja) Ltga単結晶の製造方法
JP2018145081A (ja) 高性能Fe−Ga基合金単結晶製造方法
CN104010968A (zh) 多晶硅锭、其制造方法及其用途
JP4475242B2 (ja) ランガテイト単結晶の製造方法
JP5572661B2 (ja) 結晶成長装置
JP3935747B2 (ja) シリコンインゴットの製造方法
WO2008080304A1 (fr) Système de production de cristal contenant de multiples creusets utilisé dans un procédé à gradient de température
JP2015020941A (ja) シリコン鋳造用容器
JP6102687B2 (ja) 複合酸化物単結晶の製造方法
JP2005219952A (ja) 単結晶及び単結晶の製造方法
JP4524527B2 (ja) ランガサイト単結晶の作製方法
JP5029184B2 (ja) 半導体結晶の製造方法及びその製造装置
JP4168790B2 (ja) 単結晶製造方法及び単結晶製造装置並びにランガサイト単結晶
JP2006273669A (ja) 半導体インゴットの製造方法
JP2002356396A (ja) ランガサイト型単結晶の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees