JP4538930B2 - ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車には、ラゲージドア(ラゲージパネル)等を閉じた状態にロックするロック装置を備える。ロック装置は、ストライカを有するストライカ本体と、ストライカを係止するロック機構を内蔵するロック本体との二部品で構成される。ロック装置の二部品のうち一方がラゲージドア側に、他方がボディ(バンパ)側にそれぞれ取付けられて使用される。ロック装置は、ラゲージドアのキーシリンダに挿し込んだキーを回すか、車室内の操作部を操作することでロック解除される。
【0003】
この種のロック装置には、ラゲージドア等を開方向へ付勢するホップアップ機能を備えるものがあり、ロック解除時にはホップアップ機能によってラゲージドアが少し(例えば1〜2cm)開き、指等を差込む操作スペースが確保される。このロック装置の一例として、例えば図8に示す装置がある。このロック装置51は、ドア52側のストライカ53と、車両ボデー54側のロック機構55を備える。ストライカ53側には、ゴムクッション56と、バネ57により同図の白抜き矢印方向に付勢されたレバー58が設けられている。
【0004】
そして、このストライカ53とロック機構55の係止(ロック)を解除すると、ゴムクッション56とレバー58の付勢力によって、ストライカ53がロック機構55から離間する方向へドア52が押し上げられて少し持ち上がる仕組みになっている。このため、ロック解除操作後に、ドア52が開状態になったか否かを容易に判断できるうえ、ドア開操作をするための操作スペース(指を掛けるスペース)が充分に確保され、ドア52の操作性も良くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オープンカー等のコンバーチブル車のラゲージドア開閉システムでは、図6(a)および(b)に示すように車両前後方向両側のどちらからでもラゲージドア(ラゲージパネル)2を開閉することができる。ラゲージドア2はドア閉状態のとき、その前部左右に位置するヒンジ機構の二点と、その後部幅方向略中央に位置するロック装置の一点で三点支持される構造をとっている。よって、図6(b)のようにラゲージドア前方開閉時には、ラゲージドアの後部はロック装置の噛合部の一箇所(一点)でのみ支持される。
【0006】
例えば図8に示すように、ストライカ53とロック機構55との噛合部59を挟む両側に、バネ57により付勢されたレバー58と、ゴムクッション56とを配置する構造を、図6に示すようなヒンジ機構を有するロック装置に適応すると、次の問題が生じる。
【0007】
即ち、ドア52の後部はストライカ53とロック機構55との噛合部59で一点支持されているだけなので、ドア52の開閉時の回動姿勢が回動面両側に変動し左右に傾く。このドア52の回動姿勢の傾きは、ゴムクッション56とレバー58で受けることになる。しかし、ゴムクッション56とレバー58(バネ57)のバネ定数がそれぞれ異なるため、ゴムクッション56からロック機構55に加わる力(図8の太線矢印)と、レバー58からロック機構55に加わる力(図8の白抜矢印)との間の保持バランスが安定しない。
【0008】
これは、このロック装置51が元々、ドア52の左右の傾きを考慮して設計されたものではなく、ゴムクッション56による緩衝効果や、レバー58によるホップアップ機能を目的として設けられているからである。このように噛合部59を挟んで両側で保持バランスが安定しないと、ドア52の保持剛性が弱くなる等の不具合が生じ、開閉システムとしての剛性感や姿勢安定感が損なわれるという問題がある。
【0009】
しかし、この噛合い部59を中心として、実線矢印方向の力と、白抜き矢印方向の力のバランスを安定させることは製品上困難である。従って、ラゲージドア前方開閉作動時のドア保持剛性が弱くなることが懸念され、ロック装置51の品質感の劣化や、ラゲージドア2が車両ボデーやバンパ等に干渉する等の問題が生じる場合があった。なお仮に、保持バランスを確保できたとしても、図8のように両側で異なる弾性機構である二部品が使用されたり、同じ弾性機構でも二部品が使用されるとなると、部品数が多くなるため、構造複雑化や組立工数増加の問題を招く。
【0010】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、例えばラゲージパネルを両開き可能なラゲージパネル開閉システムに使用した場合、そのシステムの剛性を向上できるロック装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明では、ストライカを有するストライカ本体と、前記ストライカと係止されるロック機構を備えたロック本体とを備え、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点として、前記ストライカ本体と前記ロック本体との相対回動運動が可能に構成されたロック装置であって、前記ストライカが前記ロック機構と係止した状態で、前記ストライカ本体と前記ロック本体とを互いに離間する方向に付勢する弾性手段と、前記ストライカ本体と前記ロック本体の少なくとも一方に係止方向に移動可能に設けられ、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を挟んで前記ストライカ本体と前記ロック本体との前記相対回動運動時の回動姿勢の回動面両側に位置して前記ロック本体と前記ストライカ本体の少なくとも他方に当接する複数の当接部に、前記弾性手段の付勢力を伝達する一部品からなる介装手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、ロック時には、ストライカ本体のストライカがロック本体のロック機構に係止される。ストライカとロック機構が係止したとき、一部品からなる介装手段が係止方向に移動され、噛合部を挟む両側に位置する複数の当接部に弾性手段によって付勢力が加わる。よって例えば、このロック装置を車両用のラゲージパネルに適用する場合、ロック解除時に車両のパネルをボディと離間する方向に押上げるホップアップ機能を有するロック装置が簡単な構造で提供される。また、例えば本発明のロック装置を、両開き可能の車両用のラゲージパネル開閉システムに搭載した場合、ストライカ本体とロック本体の係止点を中心として両側に加わる付勢力の保持バランスが安定するので、パネルの保持剛性が向上し、システムの剛性が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明では、ストライカを有するストライカ本体と、前記ストライカと係止されるロック機構を備えたロック本体とを備え、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点として、前記ストライカ本体と前記ロック本体との相対回動運動が可能に構成されたロック装置であって、前記ストライカ本体に係止方向に移動可能に設けられ、前記ストライカが前記ロック機構と係止した状態で、前記ストライカ本体と前記ロック本体との前記相対回動運動時の回動姿勢の回動面両側での姿勢変動を、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を挟む両側で規制する規制手段と、該規制手段と前記ストライカ本体との間に配設され、前記規制手段による規制を弾性的な規制とするために前記規制手段に弾性力を付与する弾性手段とを有する姿勢保持手段を備えていることを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、ロック時には、ストライカ本体のストライカがロック本体のロック機構に係止される。ストライカ本体とロック本体との相対回動運動時の回動姿勢の回動面両側での姿勢変動は、ストライカがロック機構と係止した状態で、姿勢保持手段の規制手段によってストライカとロック機構との噛合部を挟んで両側で規制される。そしてその係止時には、規制手段による規制が弾性的な規制となるように、姿勢保持手段の弾性手段によって規制手段に弾性が付与される。よって、例えば本発明のロック装置を、両開き可能の車両用のラゲージパネル開閉システムに搭載した場合、ストライカ本体とロック本体の係止点を中心として両側に加わる付勢力の保持バランスが安定するので、パネルの保持剛性が向上し、システムの剛性が向上する。
【0015】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記姿勢保持手段は、前記ストライカ本体に係止方向に移動可能に設けられた前記規制手段を介して弾性規制箇所となる前記ロック本体に設けた複数の当接部としての規制部に当接し、前記係止した状態において前記複数の当接部を介して前記ストライカ本体と前記ロック本体とを前記弾性手段の付勢力により互いに離間する方向に付勢するホップアップ機能を兼ねていることを要旨とする。
【0016】
この発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、姿勢保持手段によって、ストライカ本体とロック機構が係止した状態で、係止方向に移動可能に設けられた規制手段を介して弾性規制箇所となる複数の当接部で当接させる。そして、ホップアップ機能を兼ねたこの姿勢保持手段によって、係止した状態においてストライカ本体とロック本体とが複数の当接部を介して弾性手段の付勢力によって互いに離間する方向に付勢される。よって、本例のロック装置を、ラゲージパネルが両開き可能な開閉システムに適用した場合、パネル前開き時にシステム剛性が確保されるだけでなく、ホップアップ機能も備えることから、ロック解除時にパネルを指に掛けるスペースも確保される。
【0019】
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載の発明において、前記ストライカ本体と前記ロック本体は、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点とする相対回動運動によって開閉機構により開閉されることで車両に両開き可能に設けられたラゲージパネルのロックに使用されることを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、開閉機構によって噛合部を支持点として車両のラゲージパネルが開閉される。このパネル開閉時、ストライカ本体とロック本体のうち、ラゲージパネル側に設けられた一方が他方に対して回動される。このとき、ストライカ本体とロック本体との相対回動運動の回動面両側への姿勢変動が、姿勢保持手段によって規制されるので、ストライカ本体とロック本体の噛合部を支持点として両側に加わる力の保持バランスが安定し、パネル保持剛性向上化や、ラゲージ開閉システムの剛性向上化が図れる。
【0021】
請求項5に記載の発明では、請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ストライカ本体には、前記弾性手段により相対移動する前記規制手段としての可動プレートが設けられ、前記ストライカがロック機構に係止されたとき、前記可動プレートがロック本体の前記噛合部を挟む両側略等距離の位置に各々設けられた規制部に当接することを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、可動プレートが規制部で支持されることによって、ストライカ本体とロック本体との回動姿勢の姿勢変動が規制される。よって、例えば本例のロック装置を、ラゲージパネルが両開き可能なパネル開閉システムに用いた場合において、パネルの保持剛性やシステムの剛性の向上化が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のロック装置をオープンカー等のコンバーチブル車に搭載されるロック装置に適用した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0024】
図6に示すように、オープンカー等のコンバーチブル車1は、車体後部に設けられたラゲージパネルとしてのラゲージドア2が車両前後方向両側どちらからでも開閉可能なラゲージドア開閉システムを備えている。この種の車両では、図6(a)に示すように、ラゲージドア2の後部に車両用ドアロック装置としてのロック装置6が設けられている。このロック装置6は、図6(a)に示すラゲージドア後方開閉操作時はロック機構として機能する。
【0025】
一方、図6(b)に示すように車両をオープン状態(屋根開状態)にするとき、ラゲージドア2を前方で開閉操作することでルーフパネル3やリヤウインド4等をトランク5内に収容可能としている。この際ロック装置6は、ラゲージドア前方開閉操作時はドア回動の基点となる。ラゲージドア2の前部両側には、モータM1により駆動される主アーム部7が設けられ、この主アーム部7は開閉機構としての多節リンク機構8を介してラゲージドア2に連結されている。ラゲージドア2の前方開閉操作は、ロック装置6がロックされた状態でモータM1が駆動されることで行われる。
【0026】
図1に示すように、ロック装置6は、ラゲージドア2側に配置されるストライカ本体としてのストライカ装置9と、車体本体1a(図6参照)側に配置されるロック機構10とを備えている。ストライカ装置9は略コ字形状のストライカ11を備え、このストライカ11はストライカベースプレート(以下、単にベースプレートと称す)12に固着されている。このベースプレート12が、ラゲージドア2の所定位置に取付けられる。ラゲージドア後方開閉時にドアを閉操作するとき、ストライカ11がロック機構10の係合溝13に入り込んでラッチ14(図7等参照)と噛合うことによって、ストライカ11とロック機構10が係止されてロック状態となる。
【0027】
図1および図2に示すように、ベースプレート12の側壁内面には、スプリング固定用プレート15が2つの固定用ピン16によって取付固定されている。スプリング固定用プレート15の取付面15aには、介装手段、規制手段および可動プレートとしてのストライカスライドプレート(以下、単にスライドプレートと称す)17が組付けられている。このスライドプレート17は、ベースプレート12およびスプリング固定用プレート15に対して図1の上下方向に相対移動可能となるように固定用ピン16によって支持されている。
【0028】
図2に示すように、スライドプレート17の平板部22には、固定用ピン16が相対移動可能となる長孔部23がそれぞれ貫通形成され、この長孔部23は図2における上下方向に所定の長さで延びている。長孔部23の開口長さ(図2での上下方向長さ)と固定用ピン16の径に基づき、スライドプレート17の可動範囲は図2に示す距離Lとなる。
【0029】
図1および図2に示すように、スライドプレート17の両側には、互いに離間する外方向(図1,図2では左右方向)に延びる一対の延出部18が形成されている。ベースプレート12の両側壁部12aには、スライドプレート17がベースプレート12に対して相対移動するときに、一対の延出部18を案内する案内溝19がそれぞれ形成されている。ロック機構10のハウジング20には、一対の延出部18と相対する両側二箇所に一対の規制部21が形成されている。この規制部21は、噛合部40(図5(b)参照)を挟んで略等間隔の位置に配置されている。
【0030】
図3に示すように、スプリング固定用プレート15は、固定用ピン16の軸部16aをスプリング固定用プレート15に当接させつつ、その先端をかしめることでベースプレート12に固定されている。またスライドプレート17は、長孔部23に固定用ピン16が挿通された状態で、その頭部16bによって抜け止め支持されている。
【0031】
図3および図4に示すように、スライドプレート17とスプリング固定用プレート15の間には、弾性手段としてのスプリング24が介装されている。スライドプレート17の略中央部には、スプリング24を収容できるように収容部25が形成されている。一方、スプリング固定用プレート15にも、その収容部25と相対する位置にスプリング24を収容できるように収容部26が形成されている。スライドプレート17の収容部25は、スプリング固定用プレート15の収容部26を内部に配置できるように、収容部26よりもやや大きめに形成されている。そしてスライドプレート17がベースプレート12に対して相対移動するとき、スライドプレート17は収容部25内に収容部26を収めた状態で移動する。なお、姿勢保持手段は、スプリング24とスライドプレート17により構成される。
【0032】
図4に示すように、両収容部25,26は、互いに開口する側が開口形成されている。スプリング24は、収容部25の底面中央に突出形成された突出部27に一端が固定され、他端が収容部26の上部内面26aに当接した状態で収容部26に収容されている。スプリング24は、図4における上下方向に伸縮可能となるように収容されている。
【0033】
スプリング24は、スライドプレート17に負荷がかかっていないとき、スプリング固定用プレート15に対しスライドプレート17を押付けるように伸縮方向長さが設定されている。また、スライドプレート17に負荷がかかっていないときは、図2に示すように固定用ピン16が長孔部23の図2上の上部内面23aに当接することによって固定用ピン16がストッパとして機能し、スライドプレート17の静止状態が確保されている。
【0034】
図1に示すように、ロック機構10のハウジング20は揺動部材30に固定されている。揺動部材30は、両側に2つずつ配置された計4つのリンク31aを備えたリンク機構としての4節リンク機構31を介して固定部材32に連結されている。固定部材32は、車体本体1aに固定されている。ラゲージドア前方開閉時(図6(b)参照)は、固定部材32に対して揺動部材30が4節リンク機構31を介して揺動することによって、ラゲージドア2が車体本体1aの例えばバンパ等に干渉しない回動軌跡をとるようになる。なお、本例のロック本体は、ロック機構10、揺動部材30、4節リンク機構31および固定部材32により構成されている。
【0035】
図7に示すように、ロック機構10は、支点N1を中心として回動可能なラッチ14と、支点N2を中心として回動可能なポール33とを、ハウジング20の内部に備えている。係合溝13は、ストライカ11の進入方向(図7では上下方向)に延びるようにハウジング20に形成され、ストライカ11をラッチ14に確実に噛合わせるために、ストライカ11が噛合う位置よりもさらにストローク可能となる開口長さ(図7では上下方向長さ)に設定されている。
【0036】
ラッチ14は図7に示す状態がロック解除(アンロック)状態であり、ストライカ11の進入先に位置する当接部34と、その当接部34にストライカ11が当ってラッチ14が支点N1を中心に反時計回り方向に回動したときストライカ11と噛合ってこれを係止する噛合突部35とを備えている。当接部34の端部には、爪部34aが延出形成されている。ラッチ14には、支点N1を挟んで噛合突部35の反対側にスプリング36の一端が固定されている。
【0037】
ポール33には、当接部34の爪部34aと相対する位置に段部33aが形成されている。またポール33の略中央部には、一端がラッチ14に固定されたスプリング36の他端が固定されている。支点N2と反対側のポール33の端部には、モータM2が接続されるとともに、ロック解除機構37が当接可能に配置されている。
【0038】
図5(b)に示すように、ロック装置6がロック状態のとき、ストライカ11とラッチ14は噛合部40で係止されている。このロック状態のとき、ストライカ装置9は延出部18と規制部21が当接する両側の当接部41で支持され、当接部は噛合部40を挟んで略等間隔の位置に配置されている。よって、ロック装置6は、噛合部40を挟んだ両側の当接部41で支持されるスタビライザ機能を備える。また、ロック装置6は、ロック状態を解除したとき、ラゲージドア後方開操作時にスプリング24の付勢力によってラゲージドア2が車体本体(例えばバンパ)1aに対して所定位置まで持上がるホップアップ機能も備える。
【0039】
次に前記のように構成されたロック装置6の作用を説明する。
まず、図6(a)に示すように、ラゲージドア後方開閉操作時にラゲージドア2を開閉操作するとき、ロック装置6は以下の手順で作動する。ラゲージドア2の後方閉操作に伴い、図5(a)に示すようにストライカ11がロック機構10と噛合う前に、スライドプレート17の延出部18がロック機構10の規制部21に当接する。そして、ラゲージドア2が完全に閉められ、図5(b)に示すようにストライカ11がラッチ14に噛合ってロック状態になったときには、スライドプレート17はベースプレート12に対して上方向に持上がるようにスライドした位置に配置されて、スプリング24が圧縮された状態となる。このとき、スプリング24は最も縮んだ状態で保持される。
【0040】
そして、ストライカ11は噛合突部35によって係止されるとともに、爪部34aがポール33の段部33aに係止されることでラッチ14に噛合い係合された状態に保持される。
【0041】
このロック状態を解除(アンロック状態に)するときには、モータM2を作動させるか、或いはハンドル操作によってロック解除機構37を作動させることによって、ポール33の端部を図7における矢印X方向に押込む。これにより、爪部34aと段部33aの係合が解除され、スプリング36によりラッチ14が解除方向(図5(b)では時計回り方向)に回動されることによって、ストライカ11と噛合突部35の係止状態が解除されてストライカ11は開放される。
【0042】
このとき、最も縮んだ状態に保持されたスプリング24が伸び、そのスプリング力によってスライドプレート17に対してスプリング固定用プレート15が押されて、ラゲージドア2が車体本体1a(例えばバンパ)に対して所定位置まで持上がる。よって、操作者がラゲージドア2を開操作するときの操作スペース(ドアに指をかけるスペース)が充分に確保される。
【0043】
また、本例の車両はコンバーチブル車であるため、ラゲージドア2を前方で開閉操作することが可能であり、このラゲージドア前方開閉操作時、ロック装置6は以下の手順で作動する。図6(b)に示すように、モータM1によって主アーム部7が支点N3を中心として回動されることで、多節リンク機構8を介してラゲージドア2が前方開操作される。このとき、ロック装置6の揺動部材30は、4節リンク機構31を介してラゲージドア2の回動に追従した状態で固定部材32に対して相対回動する。よってストライカ11が噛合部40においてラッチ14との間で滑りが起き難く、ラゲージドア2の回動軌跡がほぼ一定化し、ドア2が車体本体1aに干渉する不具合が生じ難くなる。
【0044】
また、ロック装置6はストライカ11の噛合いを確実に行うために、係合溝13は噛合部40よりもストライカ11がストロークできる長さで形成される。よってロック状態に、噛合部40よりもその余分に入り込むストローク分だけ、ストライカ11と係合溝13に所定のストローク分だけガタができる構造となる。
【0045】
また、ラゲージドア全閉状態においては、ラゲージドア2と車体本体1aとの間をシールするウエザーストリップ(図示省略)等による反発荷重がラゲージドア2に作用している。しかし、ラゲージドア2を前方開閉操作したとき、ウエザーストリップ等による反発荷重が開放され、スプリング24のスプリング力によってストライカ11が噛合部40でがたつかなくなる。よってストローク分の隙間が存在する構成であっても、ラゲージドア開閉システムの剛性が向上する。
【0046】
それに加え、このラゲージドア前方開閉操作時、スプリング24のスプリング力によって、ロック機構10のハウジング20とスライドプレート17はきつく接触するので、ラゲージドア回動時の回動面両側(図5(b)に示す矢印方向A側)への姿勢変動が規制される。また、ストライカ装置9は、噛合部40を中心として両側のスプリング力の保持バランスが安定した状態でロック機構10に支持される。よって、ドア前方向開閉操作をしてもラゲージドア2の保持剛性が確保されるとともに、ラゲージドア開閉システムの剛性が図れる。
【0047】
従って、この実施形態では以下のような効果を得ることができる。
(1)ストライカ11をロック機構10へ確実に噛合わせるために、ロック時、噛合部40においてストライカ11と係合溝13の間に所定のストローク分ガタがある構成であっても、スプリング24によるホップアップ機能を付加することによって、そのガタを相殺でき、ラゲージドア開閉システムの品質感の劣化を抑制できる。また、ラゲージドア2の前方開閉時は、ストライカ装置9の回動面両側への姿勢変動が規制されるとともに、噛合い部40を中心として両側に加わるスプリング力の保持バランスが安定した状態で、ラゲージドア2がロック機構10に支持されるので、ラゲージドア2の保持剛性を確保できる。以上の結果、ラゲージドア開閉システムの剛性を向上でき、ストローク分のガタや、ストライカ11の噛合部40を中心として両側に加わる力のバランスの不安定により生じ得る品質感の劣化やシステムの故障等の問題も解消できる。
【0048】
(2)本例のロック装置6はホップアップ機能を備えているので、ラゲージドア後方開操作時にロック解除したとき、ラゲージドア2が車体本体(バンパ)1aに対して所定位置まで持上がる。よって本例のロック装置6は、ラゲージドア開閉システムに採用できるのみならず、操作者がラゲージドア2を開操作するときの操作スペースも充分に確保できる。
【0049】
(3)スライドプレート17を一部品とし、両側の当接部41に付与される力の保持バランスが安定する位置にスプリング24を1つ配置している。よって、ラゲージドア2の前方開閉時に基点となるうえに、ホップアップ機能も兼ね備えるロック装置6を、簡単な構造で提供できる。
【0050】
(4)ロック機構10は、4節リンク機構31を介して固定部材32(車体本体1a側)に対して回動するので、ラゲージドア2の回動軌跡が一定化し、ドア2が車体本体1aに干渉する不具合が解消できる。
【0051】
なお、実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように変更してもよい。
・ スライドプレート17は、噛合部40の両側に位置する延出部18でロック機構10の規制部21に当接する構成に限定されない。即ち、スライドプレート17(ストライカ装置9またはラゲージドア2)が、ストライカ11の噛合部40を中心としてスプリング力によってかかる力の保持バランスが両側で確保される位置で、ロック機構10のハウジング20に当接する構成であればよい。また、言い方を代えれば、ラゲージドア2が前方開閉操作されるときに、回動面両側への姿勢変動が規制されるように、ストライカ11の噛合部を挟む両側で当接部によって支持されるものであればよい。
【0052】
・ スライドプレート17がベースプレート12(またはスプリング固定用プレート15)に組付けられ、ベースプレート12をラゲージドア2に取付ける構成に限定されない。例えば、ストライカ11をラゲージドア2に直に取付け、スライドプレート17をスプリング24を介装した状態でそのストライカ11に相対する位置でラゲージドア2に組付けてもよい。
【0053】
・ スライドプレート17は一部品であることに限定されない。例えば、スライドプレートはそれぞれにスプリングを備えた二部品でもよく、このスライドプレートがストライカの噛合部を中心として力の保持バランスが確保された位置に配置される構造のものでもよい。
【0054】
・ 弾性手段はスプリング24に代えて、例えばゴム材等の他の弾性材を用いることもできる。
・ 弾性手段は、ホップアップ機能と、ラゲージドア2の前方開閉時に姿勢変動を規制する機能とを共に有する構成に限定されない。例えば、ホップアップ機能用の弾性手段と、ストライカ装置の姿勢変動を弾性的に規制する弾性手段とで、別々に弾性手段を用意することもできる。
【0055】
・ ロック機構10側に4節リンク機構31を必ずしも備える必要はない。例えば、この4節リンク機構31を用いずに、全く動かないように車体本体1aに固定されたロック本体に対して、ストライカ11が噛合部40を中心として回動する構造にしてもよい。
【0056】
・ 本例のロック装置6は、オープンカー用のラゲージドア開閉システムに使用されることに限定されない。例えば、通常のラゲージおよびバックロックのロック装置として使用することもできる。また、車両以外の装置または機器にロック装置6を使用することもできる。
【0057】
前記実施形態及び別例から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)請求項1〜5において、前記弾性手段は1つ設けられ、当該弾性手段は前記付勢力が略バランスする位置に配置されている。この場合、略バランスの中心となる位置に配置された弾性手段によって、ストライカ本体とロック機構とを支持させることができる。
【0058】
(2)請求項5において、前記弾性手段と、当該弾性手段により付勢される前記可動プレートとを備えたストライカ本体。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、弾性手段の付勢力によってストライカ本体からロック本体に作用する力の保持バランスが安定するようにすれば、例えばこのロック装置をオープンカー用のラゲージ開閉システムに採用した場合、ラゲージパネルを前方開閉操作するとき、そのシステムの剛性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロック装置の要部分解斜視図。
【図2】 ストライカの平面図。
【図3】 図2のII−II線断面図。
【図4】 図2のIII −III 線断面図。
【図5】 (a),(b)はロック装置の作用を説明するための説明図。
【図6】 (a)はドア後方開閉操作時の車両の側面図、(b)はドア前方開閉操作時の車両の側面図。
【図7】 ロック機構の概略構成図。
【図8】 従来におけるロック装置の概略構成図。
【符号の説明】
2…ラゲージパネルとしてのラゲージドア、6…ロック装置、8…開閉機構としての多節リンク機構、9…ストライカ本体としてのストライカ、10…ロック本体を構成するロック機構、11…ストライカ、17…介装手段、規制手段および姿勢保持手段を構成するとともに可動プレートとしてのスライドプレート、21…規制部、24…弾性手段としてのスプリング、30…ロック本体を構成する揺動部材、31…ロック本体およびリンク機構を構成する4節リンク機構、32…ロック本体を構成する固定部材、40…噛合部、41…当接部。
Claims (5)
- ストライカを有するストライカ本体と、
前記ストライカと係止されるロック機構を備えたロック本体とを備え、
前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点として、前記ストライカ本体と前記ロック本体との相対回動運動が可能に構成されたロック装置であって、
前記ストライカが前記ロック機構と係止した状態で、前記ストライカ本体と前記ロック本体とを互いに離間する方向に付勢する弾性手段と、
前記ストライカ本体と前記ロック本体の少なくとも一方に係止方向に移動可能に設けられ、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を挟んで前記ストライカ本体と前記ロック本体との前記相対回動運動時の回動姿勢の回動面両側に位置して前記ロック本体と前記ストライカ本体の少なくとも他方に当接する複数の当接部に、前記弾性手段の付勢力を伝達する一部品からなる介装手段と
を備えたことを特徴とするロック装置。 - ストライカを有するストライカ本体と、
前記ストライカと係止されるロック機構を備えたロック本体とを備え、
前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点として、前記ストライカ本体と前記ロック本体との相対回動運動が可能に構成されたロック装置であって、
前記ストライカ本体に係止方向に移動可能に設けられ、前記ストライカが前記ロック機構と係止した状態で、前記ストライカ本体と前記ロック本体との前記相対回動運動時の回動姿勢の回動面両側での姿勢変動を、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を挟む両側で規制する規制手段と、
該規制手段と前記ストライカ本体との間に配設され、前記規制手段による規制を弾性的な規制とするために前記規制手段に弾性力を付与する弾性手段と
を有する姿勢保持手段を備えていることを特徴とするロック装置。 - 前記姿勢保持手段は、前記ストライカ本体に係止方向に移動可能に設けられた前記規制手段を介して弾性規制箇所となる前記ロック本体に設けた複数の当接部としての規制部に当接し、前記係止した状態において前記複数の当接部を介して前記ストライカ本体と前記ロック本体とを前記弾性手段の付勢力により互いに離間する方向に付勢するホップアップ機能を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載のロック装置。
- 前記ストライカ本体と前記ロック本体は、前記ストライカと前記ロック機構との噛合部を支持点とする相対回動運動によって開閉機構により開閉されることで車両に両開き可能に設けられたラゲージパネルのロックに使用されることを特徴とする請求項2又は3に記載のロック装置。
- 前記ストライカ本体には、前記弾性手段により付勢された状態で相対移動する前記規制手段としての可動プレートが設けられ、前記ストライカがロック機構に係止されたとき、前記可動プレートがロック本体の前記噛合部を挟む両側略等距離の位置に各々設けられた規制部に当接することを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載のロック装置。
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