JP4538115B2 - 絶縁リング及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、絶縁リングとその製造方法に関する。更に詳しくは、例えばナトリウム−硫黄電池、ナトリウム−溶融塩電池、AMTEC、又はSOxセンサー等に使用される絶縁リングであって、ベータアルミナ質の固体電解質管との接合部の信頼性向上とそれらのデバイスの低コスト化に効果がある絶縁リングの形状とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナトリウム−硫黄電池は、空気、水分等の影響を受けないように、完全密閉された電槽内に、陰極活物質としてナトリウムが充填された陰極室と、陽極活物質として硫黄が充填された陽極室とが設けられ、それらがベ−タアルミナ質の固体電解質管で分離されている高温型二次電池である。ナトリウム−硫黄電池の代表的構造を図1に示す。
【0003】
固体電解質管(1)の開口端部に、αアルミナ等の絶縁性セラミックスからなる絶縁リング(2)を接合用ガラス(3)を用いて接合する。絶縁リング(2)の上下端面それぞれに、陰極側金属部材(4)と陽極側金属部材(5)を熱圧接合した後、ナトリウム(6)と硫黄(7)の活物質を充填し、陰極蓋(8)及び陽極側の電槽(9)を溶接等により密閉して電池を得ている。尚、図1中の(10)は陰極端子である。
【0004】
ナトリウム−硫黄電池に用いる絶縁リングの好ましい形状の一例が、特開平3−182055号公報、特開平6−196204号公報等に開示されている。
【0005】
特開平3−182055号公報には、絶縁リングの外周側上端面と内周側下端面の両方もしくは何れか一方に突起部を設けた絶縁リングが開示されている。この突起部により、陰極側金属部材及び陽極側金属部材を熱圧接合する際に発生するこれら金属部材の過変形を防止できるとともに、電池組立時の短絡不良低減と金属部材接合部の接合強度のバラツキ低減に効果があるとしている。
【0006】
しかし、絶縁リングを固体電解質の開口端部へガラス接合する際に、両者の位置決め用の治具等を配置してガラス接合を行う必要がある。治具等を用いて両者の位置決めをしないと、一定位置への接合を行うことは困難だからである。この際、接合用ガラスが治具にも付着して、治具と絶縁リングもしくは固体電解質管が固着するという問題が発生する。
【0007】
また、ナトリウムー硫黄電池は、室温と運転温度(300〜350℃)との間で昇降温サイクルに曝される。この時、各部材の熱膨張係数の相違による応力や、運転時には液体であった活物質が固体に変化することにより発生する応力が、絶縁リングと固体電解質管とのガラス接合部に作用する。絶縁リングの軸方向(固体電解質管の長手方向)の応力に対しては、強度の弱いガラス接合部に応力が集中するため、この部分で破損が発生しやすいという問題がある。
【0008】
かかる問題を解決するために、特定形状を有する絶縁リングが特開平6−196204号公報に開示されている。かかる構成を有する絶縁リングを用いれば、ガラス接合時に治具等を用いて位置決めする必要はなくなるため、前述した治具と絶縁リングもしくは固体電解質管が固着するという問題は解決できる。また、ガラス接合部の信頼性を大幅に向上することができる。
【0009】
しかし、ナトリウム−硫黄電池用の絶縁リングは、高い寸法精度が必要なため、焼結体の段階で、上下面と内外径部の全面を研磨して使用される。特開平6−196204号公報に記載の絶縁リング形状のように、内径側の段差部を焼結体の段階で研磨することは容易ではない。また、固体電解質管の開口端部と対向する第一の対向部が、開口端面全体と対向していないため、この部分に形成された端部ガラス溜まり部に応力が集中し、該ガラス溜まり部に発生したクラックが固体電解質管にも進展して破損に至る可能性が高いため、接合部の信頼性はまだ充分ではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、絶縁リングと固体電解質管との接合部、及び絶縁リングと金属製部材との接合部のそれぞれが、熱的あるいは機械的応力に対して信頼性の高い接合部を形成できる絶縁リング形状とそのリングを安価に製造できる製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、有底円筒状固体電解質管の開口端部近傍の外周面及び該開口端部の少なくとも一部にガラス接合される絶縁リングの上端面及び/又は下端面の少なくとも一部に、突起部を有し、前記絶縁リングの下端面側の内周面に、前記固体電解質管の開口端部の外径を越える大きさの開口径を有するL字状の第1の切り欠き部と、前記第1の切り欠き部の開口径を越える大きさの開口径を有する第2の切り欠き部とを有し、前記突起部を除く前記絶縁リングの上端面及び下端面の平均面粗度Raは、少なくとも一つの前記突起部の端面の平均面粗度より小さいことを要旨とする。絶縁リングの材質は、絶縁性とコストの面からαアルミナを主体とするものが好ましい。また、請求項2の発明は、前記突起部は、焼成時において、前記突起部を板状体と接触させた状態で焼成されてなる絶縁リングを要旨とする。
【0012】
本発明における上端面及び/又は下端面の突起部は、絶縁リング焼成時のセッターとの接触面として設けたものであるため、突起部は必ずしも上端面の外周側や下端面の内周側にある必要はなく、それぞれ上端面の内周側もしくは下端面の外周側であってもよい。上下両端面に突起部を設けた場合には、上下端面のいずれかの突起部を下側にし、セッターと接触させた状態で焼成すればよい。
【0013】
通常のαリングは、真円性を向上させるため、上下端面のいずれかをセッターに接触させて焼成する。しかし、焼成収縮に伴うセッターとの摩擦により、電極金属部材の接合面の面粗度が悪化するとともに、セッターとの接触面の焼成収縮率が小さくなる傾向があるため、寸法精度が充分でなくなる問題がある。したがって、絶縁リングとして使用する場合には、焼結体全面を研磨加工する必要がある。
【0014】
しかしながら、本発明の絶縁リングは、焼成治具(例えばセッター)と接触する部分を突起部のみに限定することにより、金属との接合面の面粗度が悪化することがなく、セッターとの接触面積も大幅に小さくなることから、研磨前の焼結体であっても寸法精度が大幅に向上し、研磨加工の必要がなくなるという作用効果が得られる。
【0016】
固体電解質管の開口端部の外径を越える大きさの開口径を有するL字状の第1の切り欠き部は、固体電解質管の開口端面の少なくとも一部とその近傍の外周面に相補することで、絶縁リング対する固体電解質管の位置決めが容易になり、治具等を用いなくてもガラス接合後の絶縁リングと固体電解質管は同心円上に保たれる。
【0017】
第1の切り欠き部の開口径を越える大きさの開口径を有する第2の切り欠き部は、第1の切り欠き部により形成される固体電解質管外周面と絶縁リング内周面との間隙より広い間隙ができるように形成されているため、ガラス接合時に溶融ガラスの一部が、第1の切り欠き部と固体電解質管の間隙に移動してもこの部分に充分な接合ガラスが残留するため、強固な接合性が維持できる。
【0018】
第1の切り欠き部は、断面がL字形状で、固体電解質管の開口端面の少なくとも一部と相補しているので、固体電解質管の長手方向に発生する応力に対して強固な抵抗力を有し、ガラス接合部の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0019】
通常、絶縁リングの下側内周面に第1の切り欠き部と第2の切り欠き部のような複雑な段部を設けると、焼結体での研磨加工費が大幅に高くなる。しかし本発明では、絶縁リングの上端面及び/又は上下端面に突起部を設け、焼成持のセッターとの接触抵抗を低減しているため、焼結体の寸法精度が高く研磨加工を省略することも可能であり、従来より低コスト化することができる。
【0020】
請求項3の発明は、第2の切り欠き部の軸方向の長さが、第1の切り欠き部の軸方向の長さよりも長い絶縁リングを要旨とし、請求項1又は2に記載の絶縁リングのより好ましい構成を例示したものである。かかる構成により、開口端面のガラス部への応力集中を低減して、絶縁リング接合部の信頼性を向上することができる。
【0021】
絶縁リング接合部の信頼性を更に向上させるには、第1の切り欠き部が固体電解質管の開口端面全面とその外周面と相補するように構成した絶縁リングが有効である。第1の切り欠き部が固体電解質管の開口端面の全面と相補することにより、開口端面のガラス部への応力集中を更に低減可能なため、更なる信頼性の向上に効果がある。
【0022】
また、第2の切り欠き部の軸方向の長さを長くすることにより、例えばガラスペーストや粉末ガラスの成形体のように溶融時の体積収縮が大きな材料を用いても、この部分に充分な接合ガラスが残留するので、接合強度の低下を防止でき、更なる信頼性向上に効果がある。
【0023】
本発明の絶縁リングは、金属製部材との接合面が焼成時にセッターと接触しないため、寸法精度が高く、接合面の面粗度が悪化しないという作用効果を奏する。このため、接合面の面粗度を研磨加工をすることなく任意に調整することも可能である。
【0024】
請求項4の発明は、突起部を除く絶縁リングの上端面及び下端面の平均面粗度Raが、0.2〜1.0μmである絶縁リングを要旨とし、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の絶縁リングのさらに好ましい構成を例示したものである。突起部を除く上端面と下端面の平均面粗さRaを0.2〜1.0μmに調整すると、電極金属部材との接合性が特に強固になり、絶縁リングと金属との接合部の信頼性向上に効果がある。また、必要に応じて研磨加工を行って、上記の面粗度に調整する方法を取って同様の効果が得られる。
【0025】
請求項5の発明は、絶縁リングの上端面及び/又は下端面の少なくとも一部に突起部を有する絶縁リング成形体を形成する第1の工程と、
該突起部のみが接触するように該絶縁リング成形体を焼成治具に配置する第2の工程と、
該突起部のみが接触した状態で該絶縁リング成形体を焼成して、絶縁リング焼結体を形成する第3の工程とを具備することを要旨とし、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の絶縁リングの製造方法を例示したものである。
【0026】
本発明は、絶縁リング成形体に形成した突起部のみがセッターに接触した状態で焼成する。したがって、前述したように、焼結体の寸法精度が向上し、接合面の面粗度が悪化しないという作用効果を奏する。
【0027】
請求項6の発明は、前記焼成治具が、板状体と、該板状体に略垂直になるように設けられた円柱状の芯材とからなり、
前記第2の工程が、前記突起部を有する絶縁リング成形体を該芯材に緩挿するとともに、前記突起部のみが該板状体に接触するように該焼成治具に配置する工程であり、
前記第3の工程が、前記突起部のみが該板状体に接触するとともに、前記絶縁リングの内側面の少なくとも一部が該芯材に接触した状態で該絶縁リング成形体を焼成して、絶縁リング焼結体を形成する工程である絶縁リングの製造方法を要旨とする。
【0028】
本発明では、焼成治具が、板状体と、該板状体に略垂直になるように設けられた円柱状の芯材とからなっている。ここにいう「板状体」は、広義には板状の焼成治具をいい、例えばセッターを挙げることができる。まず、突起部を有する絶縁リング成形体を該芯材に緩挿するとともに、前記突起部のみが該板状体に接触するように該焼成治具に配置する。次いで、突起部のみが該板状体に接触するとともに、絶縁リングの内側面の少なくとも一部が該芯材に接触した状態で該絶縁リング成形体を焼成する。この結果、絶縁リング成形体は焼成収縮に伴い円柱状芯材を把持するようになるため、絶縁リングの内側面は芯材の外周面で矯正される。また、絶縁リング成形体の上端面又は下端面に形成した突起部のみがセッターに接地した状態で焼成するため、接合面の面粗度が悪化しない。
【0029】
請求項7の発明は、円柱状の芯材が以下の(a)〜(c)を満たす絶縁リングの製造方法を要旨とする。
(a)芯材の焼結最高温度における外径寸法が、絶縁リングの内径寸法以上である。
(b)芯材の熱膨張係数が絶縁リングの熱膨張係数より大きい。
(c)芯材が中実又は筒状である。
【0030】
上記(a)及び(b)の構成を有する芯材を用いて、絶縁リング成形体の上端面又は下端面に形成した突起部のみが焼成治具の面に接触した状態で焼成することにより、焼結最高温度では絶縁リング焼結体の内径部分とその内部に配置した芯材外周面との間隙は実質的になくなって芯材の外周面による矯正作用が働くため、絶縁リング焼結体の寸法精度は更に向上する。焼成後は熱膨張差により絶縁リング焼結体の内径部分とその内部に配置した芯材外周面との間隙が生ずるため、容易に絶縁リング焼結体を芯材から抜脱できる。
【0031】
また、焼結最高温度における芯材の外径寸法が、前記絶縁リング成形体の内径寸法の焼結収縮時の寸法より大きい場合でも、絶縁リング焼結体は、焼結助剤等の成分により、塑性変形することができ、芯材外周面で矯正された寸法精度の高い焼結体が得られる。この時芯材の熱膨張係数は、絶縁リング焼結体より大きいため、冷却してもリングが破損もしくは芯材と固着することはない。
【0032】
また芯材は、上記(c)に記載のように、中実又は筒状であることが好ましい。大型の絶縁リングを焼成する場合は、特には筒状であることが好ましい。筒状にすることで、芯材自体の大幅な軽量化を図ることができるからである。
【0033】
請求項8の発明は、絶縁リングの材質がαアルミナ質からなり、前記芯材がマグネシア質、安定化ジルコニア質のいずれかからなる絶縁リングの製造方法を要旨とする。絶縁リングの材質は、絶縁性とコストの面からαアルミナを主体とするものが好ましく、芯材の材質は、アルミナより熱膨張係数の大きいマグネシアもしくは安定化ジルコニアからなるものが好ましい。芯材は絶縁リングの焼結温度でそれ自体が変形しないことと化学的反応性が少ないことが必要である。よって上記の材質からなる緻密なセラミックス焼結体(相対密度98%以上)であることが望ましい。
【0034】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例を以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0035】
図2及び図3は、本発明の絶縁リングと固体電解質管のガラス接合部の断面図である。これらの絶縁リングは、リング上面部の外周面側と内周面側にそれぞれ円周上の突起部が設けてあり、固体電解質管の開口端部外周面側と相補する第1の切り欠き部と、第1の切り欠き部の開口径を越える大きさの開口径を有する第2の切り欠き部とを有している。
【0036】
そして、第1の切り欠き部と第2の切り欠き部は、接合用ガラスを介して固体電解質管開口端面の一部とその近傍の外周面と接合されている。ここでは、接合ガラス粉末の成形体を第2の切り欠き部と固体電解質管の間隙に挿入し、熱処理してガラスを溶融させ、第1の切り欠き部との間隙にまでガラスを充填させている。
【0037】
図12に示す従来例では、固体電解質管外周面と絶縁リングの内周面とをガラス接合しているため、両者の位置決めには、治具などを配置してガラス接合を行わないと一定の位置への接合は不可能であるが、図2及び図3の実施例では断面がL字形状の第1の切り欠き部で位置決めがなされるため、治具等の使用は必要でなくなり簡便な製造が可能になる。
【0038】
また、リング上面部に設けた突起部により、絶縁リングと接合する金属製部材の位置決めが容易になり、金属製部材を接合した後でも固体電解質管、絶縁リング、金属製部材のそれぞれが偏心することがなくなり、固体電解質管−絶縁リング接合部と絶縁リング−金属部材接合部それぞれの接合強度のバラツキがなく、ナトリウム−硫黄電池等における2つの接合部の信頼性が大幅に向上する。
【0039】
また、この突起部により絶縁リング焼成時のセッターとの接触面積を減少させることができ、寸法精度の向上と金属部材との接合面の面粗度悪化をも防止できる。これにより、焼結後の研磨加工が必要性がなくなりコスト低減への寄与は非常に大きなものとなる。
【0040】
また、他の絶縁リングの実施例を図4及び図5に示した。これらは、その突起部がリングの上下面側に位置している点が異なっている。かかる構成により、必要に応じて焼成治具に接触する面を任意に選択できる。
【0041】
尚、図示はしなかったが、絶縁リングの各角部は、C又はRの面取りを施すことが好ましく、焼成後に研磨加工を行わない場合には、成形体の段階で面取り部を設けることが必要である。
【0042】
(実施例2)
請求項3を具体化した実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
【0043】
図6及び図7は、それぞれ請求項3に記載の絶縁リングと固体電解質管のガラス接合部の断面図である。これらの絶縁リングは、リング上端面部又は下端面に円周上の突起部が設けてあり、固体電解質管の開口端面全面とその外周面側と相補する第1の切り欠き部と、第1の切り欠き部の開口径を越える大きさの開口径を有する第2の切り欠き部とを有している。
【0044】
そして第2の切り欠き部の軸方向の長さは、第1の切り欠き部より長く形成されているため、例えばガラスペーストや粉末ガラスの成形体のように溶融時の体積収縮が大きな材料を用いても、第2の切り欠き部に充分な接合ガラスが残留するので、接合強度の低下もしくはバラツキを防止できる。また、第1の切り欠き部が固体電解質管の開口端面の全面と相補することにより、開口端面のガラス部に応力集中することがなく、更なる信頼性向上に効果がある。
【0045】
(実施例3)
請求項4を具体化した実施例として、αアルミナの面粗度を変化させた時の金属部材との接合強度の変化について評価した。
【0046】
面粗度(Ra)を表1のように変化させた一辺が24mmのαアルミナからなる立方体2個の間に24mm□×厚さ0.5mmのAl−Mn系の合金板とその両側に24mm□×厚さ0.1mmのAl(92%)−Si(7%)−Mg(1%)のろう材を配置し、この組立体を雰囲気制御が可能なホットプレス機にセットした。これらの試料を1Paの真空中で570℃に加熱し、この温度で5MPaの圧力を60分間かけて接合した。得られた接合体は、長手方向の中心部に接合部を有する6mm×48mm□の試験片9本に加工した。
【0047】
各条件で得られたそれぞれ9本の接合体は、JIS−R1624(セラミックス接合の曲げ強度試験)に従って強度測定を行い、アルミナの面粗度と接合強度の関係を調査した。この結果、本発明の範囲内であるRa=0.2〜1.0μmの試料では、接合強度試験での破壊がアルミナの母材で発生しているが、範囲外の試料では界面部で破壊した。このため、絶縁リング上下面の金属との接合面をRa=0.2〜1.0μmの範囲に調整すると、接合強度の向上が認められ、電池の信頼性向上に寄与することがわかる。
【0048】
ここでは、アルミナの研削条件を変化させて面粗度を調整したが、製品形状である絶縁リングの場合には、成型用金型の面粗度を調整して、焼結体研磨をすることなく焼結体の面粗度を調整するか、焼結後の接合面を研磨することで上記の範囲に調整することが望ましい。
【0049】
【表1】
【0050】
(実施例4)
請求項5乃至請求項8に記載した絶縁リング製造法の優位性を示すため、焼成時の絶縁リングの寸法精度を評価した。
【0051】
絶縁リングはアルミナ質の材料で製作し以下に示す手法で試験を行った。出発原料としてαアルミナ、焼結助剤としてMgO、CaO、SiO2を用いた。αアルミナは純度99.9%の原料、MgO、CaO、SiO2は試薬1級を用いた。αアルミナ、MgO、CaO、SiO2がそれぞれ99.5%、0.15%、0.15%、0.2%となるようにバインダーと共に水溶媒で所定量混合してスラリとし、スプレードライ造粒し造粒粉末を得た。
【0052】
粉末は金型成型にて以下の2種類の形状に成型した。
成形体形状A:外径90mm×内径63.6mm×第1切り欠き部内径72mm×第2切り欠き部内径75.6mm×高さ18mm
外周側上面部に高さ2mm、幅2mmの突起部を形成
成形体形状B:外径90mm×内径63.6mm×第1切り欠き部内径72mm×第2切り欠き部内径75.6mm×高さ20mm
内周側上下面部に高さ2mm、幅2mmの突起部を形成
【0053】
突起部のみをセッターに接触させて行った予備焼成試験の結果、この円筒状焼結体の内径は40mmで焼成収縮前後の比(成形体内径/焼結体内径)は1.200であった。また熱膨張係数は、80×10−7/℃(30〜1000℃)であった。
【0054】
図8及び図9は、それぞれ請求項5に記載の絶縁リング製造方法の一例である。また比較例は、形状Aの成形体の下面部(突起の無い面)をセッターと接触させて焼成した(図示せず)。
【0055】
図10及び図11は、請求項6に記載の絶縁リング製造方法の一例であり、形状Aの絶縁リング成形体の内部に外径52.56mm×高さ20mmのマグネシア焼結体(熱膨張係数135×10−7/℃)からなる芯材を配した状態図である。なお、表2に示す焼成試験では外径52.78mm×高さ20mmの安定化ジルコニア焼結体(熱膨張係数110×10−7/℃)からなる芯材も用いた。これらの芯材の外径は、焼成温度におけるリングの収縮時の内径寸法より僅かに大きく形成されている。
【0056】
上記の5種類の条件で絶縁リングの焼成試験を行いその寸法精度の結果を表2にまとめた。評価方法は、各条件で50個の絶縁リングを1580℃−60分で焼成し、絶縁リングの外径部と第一の切り欠き部内径の寸法が、以下の条件を満たす合格率で評価した。
絶縁リング外径部 …φ75.0mm±0.2mm
第一の切り欠き部内径…φ60.0mm±0.2mm
【0057】
【表2】
【0058】
焼成試験の結果、本発明法で焼成したαアルミナ製絶縁リングの寸法精度は改善され、合格率が向上した。特に成形体の内部に芯材を配置した場合で、寸法精度の向上が顕著であり、焼結体での研磨を行うことなく固体電解質管とのガラス接合が可能になる。
【0059】
これは、焼成収縮時において絶縁リングの内周面が芯材の外周面に接触して矯正されるため、寸法精度向上の効果がより大きく作用したものと考えられた。特に絶縁リングの材質がαアルミナ質である場合には、その熱膨張係数と反応性の観点から、芯材にはマグネシア質又は安定化ジルコニア質のセラミックス焼結体であることが望ましい。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、熱的あるいは機械的応力に対して信頼性の高い固体電解質管との接合部を形成できる。また、寸法精度の高い焼結体が大量生産に適した簡便な手法で得られるため、絶縁リング焼結体の研磨工程を省略することが可能になり、絶縁リングのコストダウンにも大きく寄与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナトリウム−硫黄電池の構造を示す説明図。
【図2】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図3】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図4】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図5】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図6】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図7】本発明の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【図8】本発明の絶縁リング成形体の焼成方法を示す説明図。
【図9】本発明の絶縁リング成形体の焼成方法を示す説明図。
【図10】本発明の絶縁リング成形体の焼成方法を示す説明図。
【図11】本発明の絶縁リング成形体の焼成方法を示す説明図。
【図12】従来の絶縁リングと固体電解質管との接合部を示す説明図。
【符号の説明】
1 固体電解質管
2 従来の絶縁リング
3 接合ガラス
4 陰極側金属部材
5 陽極側金属部材
6 ナトリウム
7 硫黄
8 陰極蓋
9 電槽
10 陰極端子
11 本発明の絶縁リング
12 突起部
13 第1の切り欠き部
14 第2の切り欠き部
15 絶縁リング成形体
16 絶縁リング成形体の突起部
17 焼成治具
18 中空状芯材
Claims (8)
- 有底円筒状固体電解質管の開口端部近傍の外周面及び該開口端部の少なくとも一部にガラス接合される絶縁リングであって、
該絶縁リングの上端面及び/又は下端面の少なくとも一部に、突起部を有し、
前記絶縁リングの下端面側の内周面に、前記固体電解質管の開口端部の外径を越える大きさの開口径を有するL字状の第1の切り欠き部と、前記第1の切り欠き部の開口径を越える大きさの開口径を有する第2の切り欠き部とを有し、
前記突起部を除く前記絶縁リングの上端面及び下端面の平均面粗度Raは、少なくとも一つの前記突起部の端面の平均面粗度より小さいことを特徴とする絶縁リング。 - 前記突起部は、焼成時において、前記突起部を板状体と接触させた状態で焼成されてなることを特徴とする請求項1に記載の絶縁リング。
- 前記第2の切り欠き部の軸方向の長さが、前記第1の切り欠き部の軸方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の絶縁リング。
- 前記突起部を除く前記絶縁リングの上端面及び下端面の平均面粗度Raが、0.2〜1.0μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の絶縁リング。
- 絶縁リングの上端面及び/又は下端面の少なくとも一部に突起部を有する絶縁リング成形体を形成する第1の工程と、
該突起部のみが接触するように該絶縁リング成形体を焼成治具に配置する第2の工程と、
該突起部のみが接触した状態で該絶縁リング成形体を焼成して、絶縁リング焼結体を形成する第3の工程とを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の絶縁リングの製造方法。 - 請求項5に記載の絶縁リングの製造方法であって、
前記焼成治具が、板状体と、該板状体に略垂直になるように設けられた円柱状の芯材とからなり、
前記第2の工程が、前記突起部を有する絶縁リング成形体を該芯材に緩挿するとともに、前記突起部のみが該板状体に接触するように該焼成治具に配置する工程であり、
前記第3の工程が、前記突起部のみが該板状体に接触するとともに、前記絶縁リングの内側面の少なくとも一部が該芯材に接触した状態で該絶縁リング成形体を焼成して、絶縁リング焼結体を形成する工程であることを特徴とする絶縁リングの製造方法。 - 前記円柱状の芯材が以下の(a)〜(c)を満たすことを特徴とする請求項6に記載の絶縁リングの製造方法。
(a)芯材の焼結最高温度における外径寸法が、絶縁リングの内径寸法以上である。
(b)芯材の熱膨張係数が絶縁リングの熱膨張係数より大きい。
(c)芯材が中実又は筒状である。 - 前記絶縁リングの材質がαアルミナ質からなり、前記芯材がマグネシア質、安定化ジルコニア質のいずれかからなることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の絶縁リングの製造方法。
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