JP4537804B2 - 携帯電子機器 - Google Patents

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この発明は、2つの筐体を回動可能に連結して構成された携帯電話機、簡易型携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、映像や音楽等の再生装置等の携帯電子機器に関する。
携帯電話機やPDA等の携帯電子機器として種々の構造が知られている。このうち特許文献1では、表示部を有する筐体と、操作部を有する筐体とを重ね合わせ、これらを重ね合わせた方向に設けた軸を中心として回動可能に連結した構造のものが提案されている。従来一般のこの種の携帯電子機器では、機器の筐体を互いに開いた状態において、表示部の視認性を高めるために、操作部を有する筐体に対して若干傾斜させた状態で表示部を有する筐体が配置される構成となっている。
また、携帯電子機器が携帯電話機である場合、表示部を有する筐体を傾斜させることで、マイクとスピーカーをそれぞれユーザーの口と耳に近づけることができるといった利点もあった。
特開2004−84929号公報
特許文献1に記載の携帯電子機器は、開状態では表示部を有する筐体が操作部を有する筐体に対して所定角度で傾斜可能とするため、表示部を有する筐体の連結部側端部に傾斜面を形成するようにしている。
ところで、特許文献1に記載の携帯電子機器においては、2つの筐体を重ね合わせたときの厚みを薄くするために2つの筐体間の隙間をできるだけ小さくする必要があるが、この隙間を小さくすると、表示部を有する筐体を操作部を有する筐体に対して傾斜させることができないため、一方の筐体の連結部側端部に傾斜面が形成されている。
しかしながら、かかる構成においては、閉状態では2つの筐体間に大きな隙間が形成されることになり、この隙間により埃や塵あるいは水分などが侵入しやすくなると共に、連結部が露出するため、外観意匠的にも劣るという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、一方の筐体と他方の筐体とを重ね合わせ、これらを重ね合わせた方向に設けた軸を中心として回動可能に構成し、一方の筐体の連結部端部に傾斜面を形成した携帯電子機器であって、両筐体を閉じた状態においても、両筐体間の隙間に埃や塵あるいは水分などが侵入することを防止し、外観意匠上の向上も図ることを目的とするものである。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、請求項1記載の携帯電子機器は、表示部を有する筐体と、操作部を有する筐体と、両筐体の端部同士を連結する連結部とを有し、閉状態にて両筐体が重ね合わせ可能とされ、開状態にて前記表示部及び前記操作部が外部に露出可能とされ、開閉動作に際して、一方の筐体を他方の筐体に対して、両筐体の重ね合わせ方向に沿う第1の軸線を中心に、前記一方の筐体が前記他方の筐体に対して所定の仰角にて傾斜した状態で回転させることができる携帯電子機器であって、前記連結部は、少なくとも前記一方の筐体に固定されたカム部材と、前記他方の筐体に固定されたカムフォロワーとを備え、回転時に、前記カム部材と、前記カムフォロワーとが摺動することにより、前記一方の筐体の他方の筐体に対する仰角が決まるとともに、前記一方の筺体において、前記両筐体の重ね合わせ方向から見たときに、前記カム部材と前記カムフォロワーとの摺動領域よりも外側に、前記連結部を覆うカバー部材を設けたことを特徴とする。
この請求項1記載の発明によると、両筐体を閉じた状態において、一方の筐体の傾斜面と他方の筐体との間の連結部周囲に隙間が形成されるが、カバー部材によって当該空間が覆われるので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止される。
また、請求項2記載の携帯電子機器は、前記カバー部材は環状体をなし、前記一方の筺体とともに前記第1の軸線を中心に回転すると共に、前記一方の筺体に対して、前記第1の軸線に直交する第2の軸線を中心に揺動させることができることを特徴とする。
この請求項2記載の発明によると、一方の筐体に対して他方の筐体を閉じた状態から、この一方の筐体を回動操作する場合において、揺動軸線を中心として揺動しつつ環状体の一端面は、一方の筐体と共に回動し、他方の筐体側に常時接触または近接された状態におかれる。
従って、両筐体が開いた状態、または閉じた状態のいずれであっても、この環状体が適切に位置することにより、一方の筐体の傾斜面と他方の筐体との間の連結部周囲に形成された隙間が覆われるので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止される。
また、請求項3記載の携帯電子機器は、前記第2の軸線から離れるにつれて漸増するように形成されていることを特徴とする。
この請求項3記載の発明によると、一方の筐体と他方の筐体が所定の仰角を有して開いた状態とされる場合であっても、環状体の高さ方向に形成された傾斜面により、一方の筐体と他方の筐体との間の連結部周囲に形成された隙間が覆われるので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止される。
本発明に係る携帯電子機器によれば、一方の筐体の傾斜面と他方の筐体との間の連結部周囲に形成された隙間が覆われて連結部が外部に露出することが無いので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止されると共に、外観意匠上も良好とすることができる。
図1から図10は、本発明による携帯電子機器の第1の実施形態を示すものである。ここで説明する実施の形態は、本発明を携帯電話機に適用した例である。図1から図5において、携帯電話機1は、第1の筐体2と、第2の筐体3とを互いに重ね合わせ可能に連結したものであって、その重ね合わせた方向の第1の軸線L1を中心として互いに回動可能に連結したものである。
第1の筐体2には、その上面2a側に液晶表示部(表示部)4、スピーカー5が設けられており、第2の筐体3には、電源キーやテンキー等を含む操作キー6と、マイクロフォン7とが設けられている。
また、第1の筐体2は、フロントケース8、フレーム9、リアケース10を備えたもので、図2では、内部に収容される液晶表示装置やスピーカー等は省略されている。
リアケース10には、一方の端部10a側に開口部21が形成されており、フレーム9には後述する連結部43を固定するための固定壁部22が設けられている。この固定壁部22には、ネジ止めのための取付け孔23(本実施の形態においては3箇所)が形成されている。
固定壁部22の下方でリアケース10の開口部21内には、図6に示されるカバー部材24が支持されている。
このカバー部材24は、外観がほぼ環状に形成されており、その中心点を挟んで対向する壁部25、25がほぼ平坦に形成されている。この壁部25、25には、外方に突出するように、軸部26、26が設けられている。
カバー部材24の底面24aは、後述するように、第2の筐体3の上面3aの一部に摺接若しくは近接して配置されるので、摺動性の良いポリオキシメチレン(POM)樹脂、摺動性を有するアクリロニトリル・ブタジエンスチレン(ABS)樹脂といった摺動性材料から作られており、また、第2の筐体3に対してスムーズに相対移動できるように、底面24aの角部は滑らかな湾曲面24cとされている。
このカバー部材24の上面24bは、壁部25、25の部分の高さ寸法が最も小さくなっており、この壁部25、25から離れるにつれて高さが漸増する傾斜構造となっている。
この傾斜形状は、後述する連結機構により決定される、第1の筐体2と第2の筐体3とが開状態とされるときの仰角に応じて適宜設定される。
また、カバー部材24は、開口部21の対向する壁部27、27に形成された軸受け部28、28に軸部26、26を挿入させることにより、リアケース10に取り付けられている。
また、カバー部材24は、この軸受け部28、28により形成される第2の軸線L2を中心として揺動自在とされている。
この構成のもとに、フロントケース8、フレーム9、リアケース10は、互いに重ね合わされた状態で適宜の手段によって固定され、第1の筐体2を構成している。
次に、図2に示されるように、第2の筐体3は、フロントケース41、リアケース42を備えている。
フロントケース41の一方の端部41a側は、第1の筐体2の固定壁部22と協働して連結部43の一部を構成する環状のカム部材44及びカムフォロワー45を備えている。
カムフォロワー45は、本実施の形態においては3箇所に設けられている取付け孔23に挿通された図示しないネジにより、固定壁部22に取り付けられている。
カム部材44とカムフォロワー45とは、後述するように、第2の筐体3に対して第1の筐体2を回動させた場合に、所定の位置において、第2の筐体3に対して第1の筐体2が所定の角度をもって立ち上がるように位置させるものであり、完全に開いた状態では、最も見易い仰角をもって傾斜させるものである。
ここで連結部43の構造について、図7乃至図10に基づいて説明すると、連結部43は、第2の筐体3の上面3aに対して垂直な第1の軸線L1を中心として略円筒状に形成されたカム部材44と、このカム部材44の内側に回転可能に嵌合される略円筒状に形成された回転体46と、回転体46に対して第1の筐体2を傾斜させ得る傾斜機構を備えた継ぎ手部47とからなる。
カム部材44の外側面にはフランジ部44aが設けられており、このフランジ部44aは、第2の筐体3に結合されると共に、カム部材44の頂部にはその半分の領域を切り欠いて高さを低くした段差部が形成されており、この段差部底面を案内面44bとし、その始点Sと終点Eにそれぞれ凹部44c、44dが形成されている。また、案内面44bは始点S付近から途中まで同じ高さを有し、終点E近傍で若干高くなっている。なお、案内面44bは始点Sから終点Eまでその高さが徐々に大きくなる傾斜面としても構わない。
継ぎ手部47は、カムフォロワー45と、このカムフォロワー45に設けられ、回転体46内に配置される筒状体45aと、第1の軸線L1に対して直角に筒状体45aを貫通して配置される回転軸48とを備えている。カムフォロワー45は、固定板部45bと、従動壁部45cとからなっている。
固定板部45bは、第1の筐体2のフレーム9に形成された固定壁部22に取り付けられると共に、回転軸48の両端を回転体46に固定することによって第1の筐体2と回転体46とを連結するようになっている。回転軸48は、第1の軸線L1に対して直交し、かつ第2の筐体3の上面3aに対して平行に位置するように配置してあり、この回転軸48と筒状体45a及び回転体46とで第1の筐体2を第2の筐体3に対して傾斜させ得る傾斜機構を構成するようになっている。
即ち、筒状体45aは、回転軸48を中心に回転体46に対して傾動させることができるようになっており、第1の筐体2の図1に示す一方の端部2dを、第2の筐体3の上面3aに対して持ち上げれば、第1の筐体2を第2の筐体3に対して傾斜させ得るようになっている。
固定板部45bに形成された従動壁部45cは、上記カム部材44の案内面44bに沿って摺動しながら案内される。なお、案内面44bの始点Sと終点Eを結ぶ線は、回転軸48に対して直交するように配置されており、案内面44bの始点Sは操作キー6側に、案内面44bの終点Eは第2の筐体3の端部41a側(図2参照)に位置している。
なお、図7乃至図10において、筒状体45aの固定板部45bと反対側の端部には、弾性体49が取着されており、この弾性体49を回転体46の内壁面46aに付勢させることにより、その弾性作用によって第1の筐体2の図1に示す一方の端部2dが第2の筐体3の上面3aに押し付けられるようになっている。
第1の筐体2は、第2の筐体3に対して上記のように構成された連結部43を中心として回動され、所定の仰角をもって開状態とされるものであるが、この際に、第1の筐体2の底面2bの後端部には、第2の筐体3の上面部3aと干渉しないように、開口部21にまで達する傾斜面2cが形成されている(図5参照)。これにより両筐体2,3間の隙間を小さくできると共に、第1の筐体2を、第2の筐体3に対して適切な仰角をもって開くことが可能になっている。
また、上記連結部43の外側には、この連結部43を囲繞するように、前述した図2に示すカバー部材24が配置されている。この構成のもとに、連結部43は、第1の筐体2の端部に傾斜面2cが形成されることにより、この傾斜面2cと第2の筐体の上面3aとの間に位置することになるが、カバー部材24で覆われることにより、外部に露出することはない。
特に、カバー部材24は、回動される第1の筐体2側に配置されると共に、傾斜面2cに合わせて上面24bが隙間Gに露出しない傾斜構造とされていることにより、外観上、カバー部材24を第1の筐体2の開口部21内に入り込んだ構成とさせることができ、連結部43が外部に露出することがない。
次に、上記の構成からなる携帯電話機1の使用方法について説明すると、この携帯電話機1を用いて電話をかける場合には、まず図10(a)のように、第1の筐体2と第2の筐体3が閉じた状態から、従動壁部45cを凹部44cより持ち上げて案内面44bに乗り上げさせた後、連結部43を中心として水平方向に回動させると、図10(b)に示すように、所定の仰角をもって開状態となる。この状態において操作キー6を操作して電話をかけることになる。
また、通話を終了して、携帯電話1を非使用状態とするためには、第1の筐体2を前述した操作とは逆に回動させ、第1の筐体2と第2の筐体3を重ね合わせることによって操作が完了する。
上記の操作において、第1の筐体2が第2の筐体3に対して閉じた状態では、図7(c)及び図8に示すように、カムフォロワー45の従動壁部45cは、カム部材44の始点S側に形成されている凹部44cと係合されているため、第1の筐体2は、第2の筐体3に対して連結部43を中心に回動することはない。
また、第1の筐体2を第2の筐体3に対して閉じた状態から開く際には、図10(a)に示すように、第1の筐体2の一方の端部2d(図1参照)を第2の筐体3の上面3aに対して持ち上げ、第1の筐体2を第2の筐体3の上面3aに対して傾斜させる。このとき、カムフォロワー45の従動壁部45cは、カム部材44の始点S側にある凹部44cより外される。
また、第1の筐体2をカム部材44の軸線を中心に回動させるのであるが、このとき、カムフォロワー45の従動壁部45cは、案内面44b上を摺動しながら終点Eまで案内され、第1の筐体2を第2の筐体3の上面3aに対して傾斜させた状態で回動される。
このとき、第1の筐体2には、第2の筐体3の上面3aと対向する面と、この面に隣接する端面との境界を横切る傾斜面2cが形成されているため、第1の筐体2の連結部43側端部は、第2の筐体3の上面3aと接触することはない。
従って、第1の筐体2が第2の筐体3に対して回動させられる際、第1の筐体2はカム部材44によって支持された状態で案内されることになるため、回動時における第1の筐体2のガタ付きが抑えられる。
そして、図10(b)に示すように、第1の筐体2を略180度回動させ、カムフォロワー45の従動壁部45cが、案内面44bの終点Eに形成された凹部44dに係合されることにより回動が終了し、第1の筐体2を第2の筐体3に対して傾斜させた状態で開状態とすることができる。
この操作において、携帯電話機1の第1の筐体2と第2の筐体3との間には、前述した傾斜面2cにより隙間Gが形成されるものの、連結部43の周囲にカバー部材24が設けられているため、このカバー部材24が隙間Gを覆うこととなる。
この場合、カバー部材24は、第2の軸線L2を中心として、第1の筐体2に揺動自在に支持されているので、第2の筐体3に対して第1の筐体2を回動させたときに、カバー部材24の底面24aが常に第2の筐体3の上面3aに接触または近接された状態で揺動し、連結部43を覆う状態が維持される。
従って、この隙間Gから埃や塵あるいは水分などが侵入することを有効に防止でき、連結部43も露出しないため、外観意匠的にも優れたものとすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図11及び図12に基づいて説明する。なお、この第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
この第2の実施形態の携帯電話機61においては、カバー部材62が、第2の筐体64側に係止されている点が、第1の実施の形態とは異なっており、図12においては、連結部43の一部を構成するカム部材44の周囲を囲繞するようにカバー部材62が配置される。
このカバー部材62も、摺動性の良いポリオキシメチレン(POM)樹脂、摺動性を有するアクリロニトリル・ブタジエンスチレン(ABS)樹脂といった摺動性材料から作られており、カバー部材62はその一方の端面に、図12に示すように、環状の本体62aと、凹部62b、凸部62cを備えている。
カバー部材62の他方の端面は傾斜構造となっており、この傾斜形状は、第1の筐体63と第2の筐体64とが開状態とされるときの仰角に応じて適宜設定される。
また、第2の筐体64の内部には、カバー部材62の凹部62b、凸部62cが嵌合される図示しない凸部と凹部が形成されており、これらを係合させることにより、カバー部材62は、第2の筐体64に回動不能に取り付けられる。
このような構成のもとに、第1の筐体63と第2の筐体64が互いに閉じた状態、あるいは開いた状態において、第1の筐体63の底面63bの後端部に形成された傾斜面63cと第2の筐体64の上面部64a間に生じる隙間Gは、このカバー部材62により覆われる。
従って、第1の実施の形態と同様に、埃や塵あるいは水分などが侵入することを有効に防止でき、連結部も露出しないため、外観意匠的にも優れたものとすることができる。
次に、図13及び図14は、上述した実施の形態におけるカム部材の案内面の例を示すものである。
上述した実施の形態の携帯電話機においては、第1の筐体を第2の筐体に対して開いた状態で使用する場合には、第1の筐体と第2の筐体との仰角は、回転角度に応じて適切に設定される必要がある。
すなわち、通話時に、第1の筐体と第2の筐体が全開となっている場合においては、第1の筐体は、適切な仰角をもって起こされることが望ましい。
ところが、第1の筐体が、閉状態から水平方向に90°回転された状態で液晶表示部に表示された画像を見るような場合には、第1の筐体と第2の筐体との間に仰角が存在すると、かえって視認性が低下してしまう。
かかる点に鑑みて、図13及び図14は、第1の筐体と第2の筐体との仰角が、適切に設定されたカム部材の案内面を示すものである。
図13(a)におけるカム部材の案内面81には、底部平坦面81a、傾斜面81b、上部平坦面81cが形成されており、図示しないカムフォロワーが、底部平坦面81aから傾斜面81bを経て上部平坦面81cの位置まで回動されると、第1の筐体と第2の筐体との仰角は、図13(b)に示されるような特性となる。
従って、第1の筐体が、閉状態から水平方向に90°回転された状態で液晶表示部に表示された画像を見るような場合、第1の筐体と第2の筐体との間の仰角はゼロとなっているので、良好な視認性が得られる。
また、図14(a)におけるカム部材の案内面91には、第1の底部平坦面91aから、直ちになだらかな第1の傾斜面91bに至り、底部平坦面91aから約90°の位置に、第2の底部平坦面91cが形成されている。その後、直ちになだらかな第2の傾斜面91dに至り、最終的に上部平坦面91eの位置まで回動されると、第1の筐体と第2の筐体との仰角は、図14(b)に示されるような特性となる。
この場合も、第1の筐体が、閉状態から水平方向に90°回転された状態で液晶表示部に表示された画像を見るような場合、第1の筐体と第2の筐体との間の仰角はゼロとなっているので、良好な視認性が得られる。
以上の実施の形態によれば、第1の筐体の傾斜面と第2の筐体との間の連結部の周囲に形成された隙間が覆われて、連結部が外部に露出することが無いので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止されると共に、外観意匠上も良好とすることができる。
また、第1の筐体と第2の筐体との仰角を、適切に設定することができる。
なお、上述した実施の形態においては、カバー部材を第1の筐体または第2の筐体のいずれか一方に形成しているが、この構成に代えて、カバー部材を第1の筐体及び第2の筐体の双方に設けても良い。
また、本発明は、上述した携帯電話機の実施形態に限られるものではなく、PDAやノートパソコンのように、2つの筐体を連結手段により互いに回動可能、かつ開閉自在に連結した携帯電子機器であれば適用可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
本発明の第1の実施形態の携帯電話機において、第1の筐体と第2の筐体が閉じている様子を説明する斜視図である。 第1の実施形態の携帯電話機の分解斜視図である。 第1の実施形態の携帯電話機の第1の筐体と第2の筐体の組み合わせ状態を示す斜視図である。 図3を裏面から見た斜視図である。 第1の実施形態の携帯電話機の要部正面図である。 第1の実施形態の携帯電話機のカバー部材を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 第1の実施形態の携帯電話機の連結部を示す図であって、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 第1の実施形態の携帯電話機の連結部の断面図である。 図8のI−I断面図である。 第1の実施形態の携帯電話機において、開閉時の連結部の状態を示す断面図であって、(a)は閉状態から第1の筐体の一端を持ち上げた図、(b)は開状態を示す図である。 第2の実施形態の携帯電話機の要部正面図である。 第2の実施形態の携帯電話機の携帯電話機の分解斜視図である。 カム部材の案内面の一の例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は第1の筐体と第2の筐体との水平回転角度と仰角との関係を示す図である。 カム部材の案内面の他の例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は第1の筐体と第2の筐体との水平回転角度と仰角との関係を示す図である。
符号の説明
1,61 携帯電話機 2,63 第1の筐体 3,64 第2の筐体 21 開口部 22 固定壁部 24,62 カバー部材 26 軸部 28 軸受け部 43 連結部 44 カム部材 45 カムフォロワー 46 回転体 47 継手部 L1 第1の軸線 L2 第2の軸線 G 隙間


Claims (3)

  1. 表示部を有する筐体と、操作部を有する筐体と、両筐体の端部同士を連結する連結部とを有し、
    閉状態にて両筐体が重ね合わせ可能とされ、開状態にて前記表示部及び前記操作部が外部に露出可能とされ、
    開閉動作に際して、一方の筐体を他方の筐体に対して、両筐体の重ね合わせ方向に沿う第1の軸線を中心に、前記一方の筐体が前記他方の筐体に対して所定の仰角にて傾斜した状態で回転させることができる携帯電子機器であって、
    前記連結部は、少なくとも前記一方の筐体に固定されたカム部材と、前記他方の筐体に固定されたカムフォロワーとを備え、
    回転時に、前記カム部材と、前記カムフォロワーとが摺動することにより、前記一方の筐体の他方の筐体に対する仰角が決まるとともに、
    前記一方の筺体において、前記両筐体の重ね合わせ方向から見たときに、前記カム部材と前記カムフォロワーとの摺動領域よりも外側に、前記連結部を覆うカバー部材を設けたことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記カバー部材は環状体をなし、前記一方の筺体とともに前記第1の軸線を中心に回転すると共に、前記一方の筺体に対して、前記第1の軸線に直交する第2の軸線を中心に揺動させることができることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記環状体は、その高さが、前記第2の軸線から離れるにつれて漸増するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
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