JP4537804B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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また、携帯電子機器が携帯電話機である場合、表示部を有する筐体を傾斜させることで、マイクとスピーカーをそれぞれユーザーの口と耳に近づけることができるといった利点もあった。
しかしながら、かかる構成においては、閉状態では2つの筐体間に大きな隙間が形成されることになり、この隙間により埃や塵あるいは水分などが侵入しやすくなると共に、連結部が露出するため、外観意匠的にも劣るという問題があった。
従って、両筐体が開いた状態、または閉じた状態のいずれであっても、この環状体が適切に位置することにより、一方の筐体の傾斜面と他方の筐体との間の連結部周囲に形成された隙間が覆われるので、埃や塵あるいは水分などの侵入が防止される。
また、第1の筐体2は、フロントケース8、フレーム9、リアケース10を備えたもので、図2では、内部に収容される液晶表示装置やスピーカー等は省略されている。
このカバー部材24は、外観がほぼ環状に形成されており、その中心点を挟んで対向する壁部25、25がほぼ平坦に形成されている。この壁部25、25には、外方に突出するように、軸部26、26が設けられている。
この傾斜形状は、後述する連結機構により決定される、第1の筐体2と第2の筐体3とが開状態とされるときの仰角に応じて適宜設定される。
また、カバー部材24は、この軸受け部28、28により形成される第2の軸線L2を中心として揺動自在とされている。
フロントケース41の一方の端部41a側は、第1の筐体2の固定壁部22と協働して連結部43の一部を構成する環状のカム部材44及びカムフォロワー45を備えている。
カムフォロワー45は、本実施の形態においては3箇所に設けられている取付け孔23に挿通された図示しないネジにより、固定壁部22に取り付けられている。
固定板部45bは、第1の筐体2のフレーム9に形成された固定壁部22に取り付けられると共に、回転軸48の両端を回転体46に固定することによって第1の筐体2と回転体46とを連結するようになっている。回転軸48は、第1の軸線L1に対して直交し、かつ第2の筐体3の上面3aに対して平行に位置するように配置してあり、この回転軸48と筒状体45a及び回転体46とで第1の筐体2を第2の筐体3に対して傾斜させ得る傾斜機構を構成するようになっている。
特に、カバー部材24は、回動される第1の筐体2側に配置されると共に、傾斜面2cに合わせて上面24bが隙間Gに露出しない傾斜構造とされていることにより、外観上、カバー部材24を第1の筐体2の開口部21内に入り込んだ構成とさせることができ、連結部43が外部に露出することがない。
また、通話を終了して、携帯電話1を非使用状態とするためには、第1の筐体2を前述した操作とは逆に回動させ、第1の筐体2と第2の筐体3を重ね合わせることによって操作が完了する。
このとき、第1の筐体2には、第2の筐体3の上面3aと対向する面と、この面に隣接する端面との境界を横切る傾斜面2cが形成されているため、第1の筐体2の連結部43側端部は、第2の筐体3の上面3aと接触することはない。
この場合、カバー部材24は、第2の軸線L2を中心として、第1の筐体2に揺動自在に支持されているので、第2の筐体3に対して第1の筐体2を回動させたときに、カバー部材24の底面24aが常に第2の筐体3の上面3aに接触または近接された状態で揺動し、連結部43を覆う状態が維持される。
この第2の実施形態の携帯電話機61においては、カバー部材62が、第2の筐体64側に係止されている点が、第1の実施の形態とは異なっており、図12においては、連結部43の一部を構成するカム部材44の周囲を囲繞するようにカバー部材62が配置される。
カバー部材62の他方の端面は傾斜構造となっており、この傾斜形状は、第1の筐体63と第2の筐体64とが開状態とされるときの仰角に応じて適宜設定される。
従って、第1の実施の形態と同様に、埃や塵あるいは水分などが侵入することを有効に防止でき、連結部も露出しないため、外観意匠的にも優れたものとすることができる。
ところが、第1の筐体が、閉状態から水平方向に90°回転された状態で液晶表示部に表示された画像を見るような場合には、第1の筐体と第2の筐体との間に仰角が存在すると、かえって視認性が低下してしまう。
また、第1の筐体と第2の筐体との仰角を、適切に設定することができる。
Claims (3)
- 表示部を有する筐体と、操作部を有する筐体と、両筐体の端部同士を連結する連結部とを有し、
閉状態にて両筐体が重ね合わせ可能とされ、開状態にて前記表示部及び前記操作部が外部に露出可能とされ、
開閉動作に際して、一方の筐体を他方の筐体に対して、両筐体の重ね合わせ方向に沿う第1の軸線を中心に、前記一方の筐体が前記他方の筐体に対して所定の仰角にて傾斜した状態で回転させることができる携帯電子機器であって、
前記連結部は、少なくとも前記一方の筐体に固定されたカム部材と、前記他方の筐体に固定されたカムフォロワーとを備え、
回転時に、前記カム部材と、前記カムフォロワーとが摺動することにより、前記一方の筐体の他方の筐体に対する仰角が決まるとともに、
前記一方の筺体において、前記両筐体の重ね合わせ方向から見たときに、前記カム部材と前記カムフォロワーとの摺動領域よりも外側に、前記連結部を覆うカバー部材を設けたことを特徴とする携帯電子機器。 - 前記カバー部材は環状体をなし、前記一方の筺体とともに前記第1の軸線を中心に回転すると共に、前記一方の筺体に対して、前記第1の軸線に直交する第2の軸線を中心に揺動させることができることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
- 前記環状体は、その高さが、前記第2の軸線から離れるにつれて漸増するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
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JP2004250714A JP4537804B2 (ja) | 2004-08-30 | 2004-08-30 | 携帯電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006067495A JP2006067495A (ja) | 2006-03-09 |
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2004
- 2004-08-30 JP JP2004250714A patent/JP4537804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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