JP4537372B2 - 波形解析装置 - Google Patents
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Description
また、『多重伝送方式で制御端末を制御する端末制御システムにおける伝送データを記憶し、異常を解析するとともに、異常発生時前後の伝送データから、異常の解析結果データを、データ別に分別して記憶し、作業者が異常の原因の推定を容易に実施することのできる伝送異常解析装置を提供する。』ことを目的とした技術として、『伝送異常解析装置は解析された結果を記憶する記憶装置を複数の記憶部に分割し、異常の種類ごとに個々の前記記憶部に記憶させる。』というものが提案されている(特許文献2)。
また、特許文献2に示された従来技術は、異常な伝送データの解析結果を異常種別毎に異なる記憶部に格納するものであるが、異常データとその時のパケット内容との関連性を知ることができないという課題がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、ネットワーク構成を変えることなく、実際の通信パケットと伝送波形とに基づいて、伝送障害の要因と障害発生箇所とを自動推定する波形解析装置を得ることを目的とするものである。
ネットワークに流れる電文を取り込んでその内容を解析するための装置であって、
ネットワークに流れる電文を取り込む電文入力手段と、
ネットワークに流れる電文の波形データを取り込む波形入力手段と、
前記電文入力手段及び前記波形入力手段が取り込んだデータを格納する記憶手段と、
前記電文と前記波形データの対応関係を所定の規則に従って判定する同期判定手段と、
を備え、
前記同期判定手段は、
前記電文と前記波形データの対応関係を表す情報を、前記記憶手段に格納する
ことを特徴とするものである。
また、解析作業を自動で行うため、通信プロトコルや伝送波形に関する専門的な知識や経験がなくても、伝送障害の原因や障害発生箇所の特定を容易に行い、対処することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る波形解析装置100の構成を示すブロック図である。
波形解析装置100の構成は、(1)伝送路200を流れる電文を取得して蓄積する構成、(2)伝送路200を流れる電文の波形データを取得して蓄積する構成、(3)過去の異常電文の要因解析結果を格納した構成、(4)(1)と(2)を関係付ける構成、の4つに大別することができる。
電文入力手段101、電文解析手段102、電文条件判定手段103、電文情報記憶手段104、からなる。
(2)伝送路200を流れる電文の波形データを取得して蓄積する構成
波形入力手段105、波形乱れ定量化手段106、波形乱れ要因推定手段107、波形情報記憶手段108、からなる。
(3)過去の異常電文の要因解析結果を格納した構成
同期判定手段110からなる。
(4)(1)と(2)を関係付ける構成
診断済波形情報記憶手段109からなる。
電文解析手段102は、電文プロトコル解析ルール1021を保持している。
電文条件判定手段103は、トリガ生成条件1031を保持している。
電文情報記憶手段104は、電文情報1041を1つ以上格納する。
電文情報1041は、原電文1041a、電文情報ID1041b、電文取得時刻情報1041c、電文プロトコル情報1041d、波形参照情報1041e、からなる。
波形乱れ定量化手段106は、波形乱れ定量化ルール1061を保持している。
波形乱れ要因推定手段107は、類似度算出手段1071を有する。
波形情報記憶手段108は、波形情報1081を1つ以上格納する。
波形情報1081は、原波形1081a、波形情報ID1081b、波形取得時刻情報1081c、波形乱れ情報1081d、乱れ要因情報1081e、電文参照情報1081f、からなる。
診断済波形情報は、診断済波形乱れ度1091aと乱れ要因診断結果1091bからなる。
「波形特徴解析手段」は、波形乱れ定量化手段106がこれに相当する。
「異常波形要因推定手段」は、波形乱れ要因推定手段107がこれに相当する。
「第1特徴データ」は、診断済波形乱れ度1091aがこれに相当する。
「要因情報」は、乱れ要因診断結果1091bがこれに相当する。
「第2特徴データ」は、波形乱れ定量化手段106が算出する波形乱れ情報1081dがこれに相当する。
「異常波形情報テーブル」は、診断済波形情報1091がこれに相当する。
また、電文情報記憶手段104、波形情報記憶手段108、及び診断済波形情報記憶手段109は、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)のような、書込み可能な記憶装置で構成することができる。これらの記憶手段は、同一の記憶装置上に論理区画を分けて構成してもよいし、同一の記憶装置上にファイルを分けて各情報を格納するように構成してもよい。
また、電文プロトコル解析ルール1021、トリガ生成条件1031、及び波形乱れ定量化ルール1061は、ソフトウェア上に構成したロジックで実現してもよいし、これと等価な回路デバイス等により実現してもよい。
特に前者の場合、故障要因・箇所を速やかに特定し、修繕等の対応をとることが求められるため、電文異常を検知して、その異常要因等を自動的に判別することのできる装置が求められる。
(2)の方法によれば、過去の異常波形データと、その異常要因の調査結果との関連性を蓄積したノウハウやデータベース等を用いることにより、電文異常の物理的な原因を特定することができる。しかし、異常波形は人間の目には一見して判断し難いという難点がある。また、異常波形のサンプリングデータは膨大な量となるため(例えば1MHzでサンプリングする)、常時波形データを取得し続けるということも困難である。
本発明は、上記のような課題を解決すべく、電文の取得機能とその波形データの取得機能の双方を兼ね備え、かつ両者を対応付ける手段を提供することにより、発生した電文異常を容易に把握し、その要因を速やかに特定することのできる波形解析装置を提案するものである。
例えば、異常電文とその波形を対応付けて画面表示等することにより、その画面を見た作業員等が、異常電文の内容とその要因との関連性を把握することを容易にし、速やかな復旧作業を支援することができる。
(S1)トリガ生成ステップ
電文入力手段101の機能により、伝送路200に流れるパケットを取得し、電文情報記憶手段104に電文情報1041として格納する。また、そのパケットを電文解析手段102の機能により解析し、その解析結果に基づいて、電文条件判定手段103の機能によりトリガを生成し、波形入力手段105に出力する。
(S2)波形解析ステップ
波形入力手段105の機能により、伝送路200に流れる伝送波形を取得し、波形情報記憶手段108に波形情報1081として格納する。また、診断済波形情報記憶手段109が格納している診断済波形情報1091を用いて、波形乱れ定量化手段106及び波形乱れ要因推定手段107の機能により、その伝送波形の乱れと要因を解析する。波形データと解析結果は、波形情報記憶手段108に格納される。
(S3)関連付けステップ
同期判定手段110の機能により、電文情報1041と波形情報1081を関連付ける情報を、電文情報記憶手段104と波形情報記憶手段108に記憶する。
電文入力手段101は、有線あるいは無線の伝送路200に接続するためのインターフェースを備え、伝送路200上に接続されている機器が送受信するパケットを逐次取得する。取得したパケットは、原電文1041aとして原電文のまま電文情報記憶手段104にされる。
(S102)
電文ID生成手段1011は、電文入力手段101がパケットを取得する毎に、一意の電文IDを生成し、電文情報ID1041bとして電文情報記憶手段104に格納する。
また、電文取得時刻記録手段1012は、電文入力手段101がパケットを取得した時刻を表す電文取得時刻を、電文取得時刻情報1041cとして電文情報記憶手段104に格納する。
電文取得時刻は絶対時刻であってもよいし、パケット取得開始からの相対時刻であってもよい。時刻の取得単位は、例えば1ミリ秒程度とする。また、電文IDは通し番号でもよいし、電文取得時刻と同じであってもよい。
電文情報ID1041bとして時刻を用いる場合は、重複が生じないように、時刻の単位は十分短い時間とする。電文情報ID1041bとして時刻を用いることにより、電文ID生成のための演算負荷を低減できる。
(S103)
電文入力手段101は、取得したパケットと電文情報ID1041bを電文解析手段102に通知する。
(S104)
電文解析手段102は、電文入力手段101より通知されたパケットについて、逐次電文プロトコル解析ルール1021を用いてそのパケットの電文プロトコルを導出し、そのプロトコル上の各種ヘッダ等の情報を取得する。
次に、電文入力手段101より通知された電文情報ID1041bを用いて、電文情報記憶手段104から該当するエントリを検索し、求めた電文プロトコル情報を、そのエントリの電文プロトコル情報1041dとして格納する。
なお、電文プロトコル解析ルール1021とは、パケットのプロトコル、送信元アドレス、送信先アドレス、コマンド、チェックサムエラーの有無、データなどの情報を含む電文プロトコルを導出するルールのことである。
(S105)
電文解析手段102は、電文プロトコル情報1041dと、電文入力手段101より通知された電文情報ID1041bを、電文条件判定手段103に通知する。
(S106)
電文条件判定手段103は、電文解析手段102より通知された電文プロトコル情報1041dがトリガ生成条件1031を満たすか否かを判定する。
満たすときはステップS107へ進み、満たさないときは処理を終了する。
なお、トリガ生成条件1031の内容は、「チェックサムエラーが有る」でもよいし、「送信元アドレスが指定された値である」でもよいし、上述した2つの条件の論理積や論理和でもよい。トリガ生成条件1031の内容をこのように設定することで、プロトコル上の具体的なエラーを検出することができ、また検出対象の機器等を具体的に特定することができる。
(S107)
電文条件判定手段103は、トリガを生成し、波形入力手段105に出力する。
プリトリガー機能とは、波形取得開始の合図であるトリガを受信する前に、あらかじめ所定容量のバッファ内に過去の波形データを蓄積しておき、トリガを受信すると、バッファ内に蓄積したデータを遡って取得する機能のことである。
伝送波形に異常が生じた場合、その異常は電文パケットの異常となって現れるため、図3で説明したように、電文条件判定手段103がその異常に基づきトリガを発する。波形入力手段105は、トリガ受信後に、波形データのサンプリング取得を開始する。
ところが、波形データのサンプリング取得を開始した時点で波形異常が治まっていた場合には、そこから波形データを取得しても異常波形データは得られず、要因解析などを行うことができない(図6参照)。
バッファ内の波形データを全て取得し尽くした後は、伝送路200から波形データを直接取得すればよい。
この「プリトリガー機能」により、トリガを発する前に取得した波形データを遡って取得することができるので、パケットの取得と波形データの取得を非同期に行っていても、後から両者の関連付けを行うことができるのである。
波形入力手段105は、有線あるいは無線の伝送路200に接続するためのインターフェースを備える。上述のプリトリガー機能により、伝送路200上に接続されている機器が送受信する伝送波形データを、例えば1MHzのサンプリング周波数で逐次取得し、プリトリガー用のバッファに格納する。
(S202)
波形入力手段105は、電文条件判定手段103よりトリガを受信する。
(S203)
波形入力手段105は、プリトリガ用のバッファに蓄積された波形データを読み出す。バッファに格納した全ての波形データを読み出した後は、伝送路200から直接波形データを取得する。
(S204)
波形入力手段105は、パケットを取得する毎に、その波形データを原波形1081aとして波形情報記憶手段108に格納する。
波形ID生成手段1051は、波形入力手段105がパケットを取得する毎に、一意の波形IDを生成し、波形情報ID1081bとして波形情報記憶手段108に格納する。
波形取得時刻記録手段1052は、波形入力手段105が波形データを取得した時刻を表す波形取得時刻を、波形取得時刻情報1081cとして電文情報記憶手段104に格納する。
波形取得時刻は、電文取得時刻と同様に、絶対時刻であってもよいし、波形取得開始からの相対時刻であってもよい。時刻の取得単位は、例えば1ミリ秒程度とする。また、波形IDは通し番号でもよいし、波形取得時刻と同じであってもよい。
(S205)
波形入力手段105は、取得した原波形1081aと波形情報ID1081bを波形乱れ定量化手段106に通知する。
(S206)
波形乱れ定量化手段106は、波形入力手段105より受け取った原波形1081aについて、逐次、波形乱れ定量化ルール1061を用いて波形乱れ度を算出する。
次に、波形入力手段105より通知された波形情報ID1081bを用いて、波形情報記憶手段108から該当するエントリを検索し、求めた波形乱れ度を波形乱れ情報1081dとして格納する。
ここで、波形乱れ定量化ルール1061とは、伝送波形の信号レベルやDroop、Ringingなどの伝送波形を特徴付けるパラメータ毎に、その波形の異常度合いを数値化するためのルールである。波形乱れ度とは、それぞれのパラメータ値の集合からなり、例えば次の表1のように表すことができる。
波形乱れ定量化手段106は、求めた波形乱れ情報1081dと波形情報ID1081bを、波形乱れ要因推定手段107に通知する。
(S208)
波形乱れ要因推定手段107は、波形乱れ定量化手段106より受け取った波形乱れ情報1081dに基づき、診断済波形情報記憶手段109が格納している診断済波形情報1091のうち、最も近い診断済波形乱れ度1091aを持つものを検索する。
ここで、診断済波形情報1091は、例えば次の表2のような形式で格納されている。
波形乱れ要因推定手段107は、全ての診断済波形情報1091について上記の一致度合いを算出する演算を繰り返すことにより、最も近い波形乱れ度を持つ診断済波形情報1091を検索する。
なお、診断済波形情報1091の格納形式は、表2のようなテーブル形式に限られるものではなく、任意の形式で構わない。
(S209)
波形乱れ要因推定手段107は、ステップS208の検索の結果、最も一致度合いが高かった診断済波形情報1091の乱れ要因診断結果1091bを読み取る。
次に、波形乱れ定量化手段106より通知された波形情報ID1081bを用いて、波形情報記憶手段108から該当するエントリを検索し、読み取った乱れ要因診断結果1091bを乱れ要因情報1081eとして格納する。
同期判定手段110は、電文情報記憶手段104が格納している電文情報1041のうち、波形参照情報1041eが記録されておらず、かつ電文取得時刻情報1041cが最も古いものを、逐次読み出す。
また、波形情報記憶手段108が格納している波形情報1081のうち、電文参照情報1081fが記録されておらず、かつ波形取得時刻情報1081cが最も古いものを、逐次読み出す。
(S302)
同期判定手段110は、読み取った電文情報1041の1つと波形情報1081の1つとで組を作り、その組が同期判定条件1101を満たすか否かを判定する。
なお、「電文情報1041と波形情報1081が同期している」とは、両者が同一のパケットから取得したものであるものとみなすことができる、という意味である。
同期判定条件1101の内容は、例えば以下の(1)〜(4)のようにすることができる。
(1)波形取得時刻情報1081Cと電文取得時刻情報1041Cとの差分が閾値以下である場合に、両者が同期しているとみなす。この判定基準によれば、簡易に同期判定を行うことができるため、演算負荷が少なくてすむ。
(2)原電文1041aをアナログ変換した波形と原波形1081aとの一致度が閾値以上である場合に、両者が同期しているとみなす。一致度の演算は、誤差の2乗平均による方法など、任意の演算手法を用いればよい。この判定基準によれば、(1)よりも厳密に一致判定を行うことができ、解析の精度が増す(下記(3)も同様)。
(3)原波形1081aをパケット化した信号と原電文1041aとの一致度が閾値以上である場合に、両者が同期しているとみなす。
(4)上述した(1)〜(3)の条件の論理積又は論理和。
(S303)
ステップS302で、同期判定条件1101を満たす場合はステップS304へ進み、満たさない場合は処理を終了する。
(S304)
同期判定手段110は、電文情報1041と組となった相手の波形情報1081が有する波形情報ID1081bを、その電文情報1041の波形参照情報1041eとして、電文情報記憶手段104に格納する。
また、波形情報1081と組となった相手の電文情報1041が有する電文情報ID1041bを、その波形情報1081の電文参照情報1081fとして、波形情報記憶手段108に格納する。
これにより、電文情報1041と波形情報1081の対応関係が記録され、両者の対応関係を表す情報が格納されたことになるので、修繕等の伝送トラブル対応を行う際に、両者の対応関係を参照しながら要因を推定することが容易になる。
ディスプレイ等の出力手段は、必要に応じて波形解析装置100の本体筐体外面などに設ければよい。また、これに限らず、同期化後の電文情報1041と波形情報1081及び乱れ要因情報1081eを、データとしてコンピュータに出力し、コンピュータ上の画面で解析結果を閲覧するようにしてもよい。
また、解析作業を自動で行うため、通信プロトコルや伝送波形に関する専門的な知識や経験がなくても、伝送障害の原因や障害発生箇所の特定を容易に行い、対処することができる。
そのため、異常波形データからその要因を自動的に推定することが可能であり、速やかな通信トラブル解決に資する。また、通信プロトコルや伝送波形に関する専門的な知識や経験がない作業員を、要因の自動推定により支援することができる。
実施の形態1においては、電文プロトコル解析ルール1021とトリガ生成条件1031は固定的に構成するものとしたが、ユーザがこれらを設定するように構成することもできる。
ただし、ユーザが個別のプロトコルなどの設定を行うのは煩雑であるので、次のように構成することが好ましい。
解析対象のプロトコルの選択肢をあらかじめ波形解析装置100内のいずれかの記憶手段に保持しておき、ユーザに選択用の画面を提供して、解析したいプロトコルを選択させることができる。
解析対象のプロトコルの候補としては、例えばTCP/IPのような基本的なプロトコルから、SMTPやHTTPのようなアプリケーション層のプロトコル、さらには設備機器管理ネットワークであれば、BACnetやLONといった専用のプロトコルが挙げられる。
解析対象のプロトコルをあらかじめ指定しておけば、チェックサムエラーがあるか、あるいはパケットのいずれの部分が送信元アドレスであるか等が容易に判別でき、パケットの解析がしやすい。
トリガ生成条件1031として、実施の形態1で説明した「チェックサムエラーが有る」や「送信元アドレスが指定された値である」といった選択肢をあらかじめ波形解析装置100内のいずれかの記憶手段に保持しておき、ユーザに選択用の画面を提供して、トリガ生成条件を選択させることができる。
Claims (13)
- ネットワークに流れる電文を取り込んでその内容を解析するための装置であって、
ネットワークに流れる電文を取り込む電文入力手段と、
ネットワークに流れる電文の波形データを取り込む波形入力手段と、
前記電文入力手段及び前記波形入力手段が取り込んだデータを格納する記憶手段と、
前記電文と前記波形データの対応関係を所定の規則に従って判定する同期判定手段と、
を備え、
前記同期判定手段は、
前記電文と前記波形データの対応関係を表す情報を、前記記憶手段に格納する
ことを特徴とする波形解析装置。 - 前記電文入力手段が取り込んだ電文の内容を解析する電文解析手段と、
前記電文解析手段が解析した電文内容が所定の条件を満たした際にトリガを発するトリガ出力手段と、
を備え、
前記波形入力手段は、
前記トリガ出力手段から前記トリガを受け取った際に、前記波形データの取り込みを開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の波形解析装置。 - 前記波形入力手段は、
前記波形データを一時的に格納するバッファを備え、
ネットワークに流れる電文の波形データを取り込んでそのバッファに格納しておき、
前記トリガ出力手段から前記トリガを受け取った際に、そのバッファから波形データを取り出す
ことを特徴とする請求項2に記載の波形解析装置。 - 前記記憶手段は、
ネットワークに流れる電文の異常波形の特徴を表す特徴データ(以下、第1特徴データ)と、その第1特徴データで表される異常波形をもたらす要因を示す要因情報と、のセットからなるレコードを保持する異常波形情報テーブルを格納しており、
前記波形入力手段が取り込んだ波形データの特徴を表す特徴データ(以下、第2特徴データ)を算出する波形特徴解析手段と、
前記波形特徴解析手段が算出した第2特徴データと最も近い第1特徴データを持つレコードを前記異常波形情報テーブルから検索する異常波形要因推定手段と、
を備え、
前記異常波形要因推定手段は、
前記検索の結果により得たレコードが保持する前記要因情報を、前記波形入力手段が取り込んだ波形データと関連づけて前記記憶手段に格納する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記第1特徴データ及び第2特徴データは、
波形の異常を表すパラメータ毎にその異常の度合いを数値化したデータで表され、
前記波形特徴解析手段は、
前記波形入力手段が取り込んだ波形データから、前記パラメータ毎にその異常の度合いを算出して前記第2特徴データとし、
前記異常波形要因推定手段は、
前記検索を行う際に、前記第1特徴データと第2特徴データに対して、前記パラメータ毎にその一致度合いを算出することにより両者の一致度を算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の波形解析装置。 - 前記電文解析手段は、
ネットワークに流れる電文のプロトコル毎のパケット構成規則を保持しており、
前記トリガ出力手段は、
前記電文解析手段が前記パケット構成規則を用いて解析した電文内容により、その電文にチェックサムエラーがあることが判明した場合に、前記トリガを発する
ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記トリガ出力手段は、
前記電文解析手段が前記パケット構成規則を用いて解析した電文内容により、その電文が所定のアドレスより送信されたことが判明した場合に、前記トリガを発する
ことを特徴とする請求項6に記載の波形解析装置。 - 前記電文入力手段及び前記波形入力手段は、
取り込んだデータをタイムスタンプ情報とともに前記記憶手段に格納し、
前記同期判定手段は、
前記電文入力手段が取り込んだ電文のタイムスタンプと、前記波形入力手段が取り込んだ波形データのタイムスタンプとの差分が、所定の閾値以内である場合には、
両者が同一の電文から得られたものと判定する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記同期判定手段は、
前記電文入力手段が取り込んだ電文を波形データに変換し、所定の演算式を用いて、前記波形入力手段が取り込んだ波形データとの一致度を算出し、
その一致度が所定の閾値以内である場合には、両者が同一の電文から得られたものと判定する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記同期判定手段は、
前記波形入力手段が取り込んだ波形データを電文に変換し、所定の演算式を用いて、前記電文入力手段が取り込んだ電文との一致度を算出し、
その一致度が所定の閾値以内である場合には、両者が同一の電文から得られたものと判定する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記電文入力手段及び前記波形入力手段は、
取り込んだデータと、そのデータを特定するための一意のIDと、のセットを前記記憶手段に格納し、
前記同期判定手段は、
前記電文と前記波形データの対応関係を表す情報として、互いの前記IDを前記記憶手段に格納する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の波形解析装置。 - 前記IDは、
前記電文入力手段が電文の取り込みを開始してからの経過時刻、又は絶対時刻である
ことを特徴とする請求項11に記載の波形解析装置。 - 前記記憶手段が格納している電文、波形データ、及びその両者の対応関係を表す情報を出力する手段を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の波形解析装置。
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