JP2609813B2 - 通信プロトコル障害解析装置 - Google Patents

通信プロトコル障害解析装置

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JP2609813B2
JP2609813B2 JP6139252A JP13925294A JP2609813B2 JP 2609813 B2 JP2609813 B2 JP 2609813B2 JP 6139252 A JP6139252 A JP 6139252A JP 13925294 A JP13925294 A JP 13925294A JP 2609813 B2 JP2609813 B2 JP 2609813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信プロトコル障害解析
装置に関し、特に大規模なコンピュータネットワーク通
信で発生する通信プロトコル障害を解析するための通信
プロトコル障害解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信プロトコルに関連する処理中
に、通信機器故障やプロトコル不整合などのためにネッ
トワークで発生する通信プロトコル障害を解析するため
の装置としては、一つの伝送路上を流れるデータをモニ
タリングして人間が理解できる通信メッセージの形式に
翻訳して表示するモニタリング装置が主体であった。複
数の通信機器と伝送路とが相互に接続されている大規模
なネットワークの場合には、複数の伝送路を個々にモニ
タリングし、その膨大なモニタ結果をプロトコルに関す
る熟練者が一つ一つ調査しなければならなかった。な
お、「特開昭63―215137号公報」には、これら
の調査をできるだけ容易にするため、ネットワークを構
成する複数のライン上に設けられた各モニタリング装置
は、ラインから取得した通信メッセージに発生時刻,伝
送方向,取得装置名などの情報を付加して記録し、分
類,集計などの処理を効率化する方法が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、モニタリング装置に記録された膨大な通信メッセー
ジの中から関係する通信メッセージを抽出し、それらを
プロトコルの仕様と付き合わせるという作業を人間が行
うため、ネットワークの規模が大きくなればなるほど、
多大な作業工数を要し時間がかかるという欠点がある。
【0004】又、プロトコル障害の解析を行う際には、
そのプロトコルの詳細を理解しておく必要があるが、大
規模なネットワークでは使用されるプロトコルも多岐に
渡るため、すべてのプロトコルの詳細を理解することは
非常に困難である。
【0005】本発明の目的は、大規模なネットワークに
おける通信プロトコル障害の解析をプロトコルの詳細な
知識を持たない人でも効率的に実行でき、且つ的確な障
害箇所の検出ができる通信プロトコル障害解析装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の通信プロトコ
ル障害解析装置は、対象とする発信元および着信先の端
末と使用する通信プロトコルとを指定する検査条件入力
手段と、伝送路上の通信メッセージを監視し収集する通
信メッセージ収集装置を含むネットワークの構成情報を
記述した構成情報データベースと、前記検査条件入力手
段により指定された条件に基づき前記構成情報データベ
ースを参照して前記発信元および着信先の端末間の接続
可能な全経路を選択し各経路について通信の進行状況を
記録する通信状態記録テーブルを作成するモニタリング
経路生成手段と、前記発信元の端末に対し試験通信の開
始を要求し前記モニタリング経路生成手段で選択された
全経路上のすべての通信メッセージ収集装置に対して通
信メッセージの収集開始を指示する通信実行手段と、前
記通信実行手段による開始指示後の一定時間内に収集さ
れた通信メッセージを各通信メッセージ収集装置から取
得し通信メッセージ記録テーブルに一時記憶させる通信
メッセージ収集手段と、各通信プロトコルの通信メッセ
ージの形式が記述されている通信メッセージ形式データ
ベースと、各通信プロトコルの状態遷移情報が記述され
ているプロトコル状態遷移データベースと、通信状態の
履歴から障害を解析するための診断情報が記述されてい
る診断情報データベースと、前記通信状態記録テーブル
に記憶された最新の通信状態に基づき前記通信メッセー
ジ形式データベース及びプロトコル状態遷移データベー
スを参照して次の通信メッセージを予測する通信メッセ
ージ予測手段と、前記通信メッセージ記録テーブルの中
から予測された通信メッセージに該当するものを検出し
て前記通信状態記録テーブルの該当する箇所に通信状態
を示す情報を記録する通信メッセージ検査手段と、前記
通信状態記録テーブルに蓄積された通信状態の履歴を基
に前記診断情報データベースを参照して診断結果を出力
する診断実行手段とを備えて構成されている。
【0007】請求項2の通信プロトコル障害解析装置
は、請求項1記載の通信プロトコル障害解析装置におい
て、前記通信実行手段を含まず、前記通信メッセージ収
集手段が、前記モニタリング経路生成手段で選択された
経路上に設置されていて常時通信メッセージの収集を行
っているすべての通信メッセージ収集装置から、前記検
査条件入力手段から入力された指定時刻以降の一定時間
内に収集された通信メッセージを取得して前記通信メッ
セージ記録テーブルに一時記憶させるように構成されて
いることを特徴としている。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【0010】本実施例の通信プロトコル障害解析装置
は、大規模なネットワークと接続して使用され、図1に
示すように、発信元と着信先と使用する通信プロトコル
とを指定する検査条件入力手段1と、ネットワークの構
成情報を記述した構成情報データベース2と、検査条件
に従って構成情報データベース2を参照して発信元と着
信先の端末間の接続可能な全経路を選択し、各経路につ
いて通信状態記録テーブル3を作成するモニタリング経
路生成手段4と、発信元端末装置14に対して試験通信
の開始を要求し、同時に必要な通信メッセージ収集装置
15に対して収集開始を指示する通信実行手段5と、一
定時間内に収集された通信メッセージを各通信メッセー
ジ収集装置15から受け取り通信メッセージ記録テーブ
ル7に記憶させる通信メッセージ収集手段6と、各通信
プロトコルの通信メッセージの形式が記述されている通
信メッセージ形式データベース8と、各通信プロトコル
の状態遷移情報が記述されているプロトコル状態遷移デ
ータベース9と、通信状態の履歴から障害を解析するた
めの診断情報が記述されている診断情報データベース1
2と、通信状態記録テーブル3に記憶された最新の通信
状態に基づき通信メッセージ形式データベース8及びプ
ロトコル状態遷移データベース9を参照し次の通信メッ
セージを予測する通信メッセージ予測手段10と、通信
メッセージ記録テーブル7から予測された通信メッセー
ジに該当するものを検出して通信状態記録テーブル3の
該当する箇所に通信状態を記録する通信メッセージ検査
手段11と、通信状態記録テーブル3に蓄積された通信
状態履歴から診断情報データベース12を参照して診断
結果を表示装置16に出力する診断実行手段13とを備
えて構成されている。
【0011】検査条件入力手段1は、検査対象の通信を
発信させる発信元端末機器,あて先の着信先端末機器,
使用する通信プロトコルといった検査条件を入力するも
のであり、例えばキーボードなどで構成される。
【0012】構成情報データベース2は、検査対象のネ
ットワークを構成する機器(以下、コンポーネントと呼
ぶ)のプロトコル情報,アドレス情報,接続関係情報の
ような構成情報が記述されているデータベースであり、
各伝送路(以下、ネットワーク媒体と呼ぶ)上のデータ
をモニタリングするための通信メッセージ収集装置の設
置情報も記述されている。構成情報データベース2に
は、例えば、図2に示すような、各コンポーネント名を
キーとしてコンポーネントが持つネットワークインタフ
ェース,実装されているプロトコル,プロトコルごとの
アドレス,接続されているネットワーク媒体などを記述
したネットワーク機器情報と、図3に示すような、ネッ
トワーク媒体名をキーとしてそのネットワーク媒体をモ
ニタリングするモニタリング装置(通信メッセージ収集
装置)の装置名などを記述した監視機器情報とが記録さ
れている。
【0013】モニタリング経路生成手段4は、検査条件
入力手段1から入力された検査条件に従って構成情報デ
ータベース2を検索し、指定した通信プロトコルにより
発信元と着信先の端末間を接続可能な全経路を選択して
モニタリングすべき対象経路に決定し、決定した各経路
について通信状態記録テーブル3を作成した後、通信実
行手段5及び通信メッセージ収集手段6に通知する。
【0014】通信状態記録テーブル3は、通信メッセー
ジの検査結果を逐次記録していき、記録された情報に基
づいて障害診断を行うためのテーブルである。図6に例
示すように、モニタリング経路生成手段4によって決定
された経路に従って横方向に経路上のコンポーネントが
記述されており、各コンポーネントの状態を表す記号
(二重線の下側)と送信した通信メッセージの種類(二
重線の上側)とが、解析が進むに従って二重線矢印の順
序で逐次記録されていく。図6の例は、発信元の「host
1」と着信先の「host34」との間に中継機器「router
1」〜「router14」が存在し、発信元からの接続を要求
するメッセージ「connect-req 」に対して、「router
7」と「router11」との間のネットワーク媒体上に設置
された通信メッセージ収集装置が収集した通信メッセー
ジに対する検査までが終了し、次の検査により「router
11」の欄の記録を行う状態を示している。
【0015】通信実行手段5は、あて先,使用する通信
プロトコル及び試験データを与えて発信元端末装置14
に対し通信の実行開始を指示する。同時に、モニタリン
グ経路生成手段4によって選択された全経路に存在する
すべての通信メッセージ収集装置15に対して通信メッ
セージの収集開始を指示する。
【0016】通信メッセージ収集手段6は、モニタリン
グ経路生成手段4で決定されたモニタリング経路上に存
在するすべての通信メッセージ収集装置15で収集され
た通信メッセージを集め、装置ごとに分類してそれぞれ
時系列順に通信メッセージ記録テーブル7に記録する。
【0017】通信メッセージ形式データベース8は、各
通信プロトコルにおいて使用される通信メッセージの形
式を記述したデータベースで、各プロトコルについて、
通信メッセージ名をキーとして、通信メッセージ中のフ
ィールド名,その長さ,値などを記述したデータベース
である。この情報に基づき、予測される通信メッセージ
の具体的なイメージを作成することができる。図4にそ
のデータ構成の一例を示してある。プロトコルBについ
てのメッセージ定義の一部分であり、端末が接続を要求
する際の「connect-req 」メッセージは、「header-le
n」「message-id」「upper-proto」「src-address」「dst-addr
ess」「req-command」の6個のフィールドから構成されて
おり、各フィールドに対して長さ(ワード数)と値とが
それぞれ記述されている。ここで、id(#)にはメッセ
ージごとに付与されるID番号が、src-addr(B), ds
t-addr(B)には、それぞれ指定されたプロトコルBの
形式による発信元アドレス,あて先アドレスが格納され
ることを示す。
【0018】プロトコル状態遷移データベース9は、各
プロトコルについて、各コンポーネントが通信メッセー
ジの受信後にどのような動作をするかを記述したデータ
ベースで、この情報に基づき、次に検査べき通信メッセ
ージを予測する。図5にその一例を示す。各プロトコル
について、コンポーネントの状態(横方向)と受信した
通信メッセージ(縦方向)とから、同じ階層の通信相手
に送信すべき通信メッセージ(1行目)と、次に遷移す
べき状態(2行目)とを検索してプロトコルの動作を予
測することができるデータベースである。例えば、図5
の「closed」の状態で「open」というメッセージを受け
取った場合には、「connect-req 」メッセージを通信相
手に送信し、自分の状態は「connect-sent」に遷移する
ことを示している。又、このデータベースに記述されて
いる通信メッセージは、通信メッセージ形式データベー
ス8でメッセージ形式が定義されている。
【0019】通信メッセージ予測手段10は、通信状態
記録テーブル3の最新の記録状態を調べ、通信メッセー
ジが変更されるべき状態であると判断すると、プロトコ
ル状態遷移データベース9から次にどんな通信メッセー
ジを検査すべきかを決定し、通信メッセージ形式データ
ベース8を参照して予測される通信メッセージの具体的
なイメージを作成し、通信メッセージ検査手段11に渡
す。検査対象のプロトコルが端末間のデータ通信プロト
コルの場合、通信メッセージは端末間で交換され図5の
ような遷移を行う。従って、通信状態記録テーブル3の
最新の記録状態が図6に示した状態の場合には、通信メ
ッセージ予測手段10は動作せず、端末(host1,host3
4)に対する記録が行われる時に動作する。
【0020】通信メッセージ検査手段11は、通信メッ
セージ記録テーブル7に格納された通信メッセージを読
み出して予測された通信メッセージと比較し、予測と一
致する通信メッセージを検出すると、検出した通信メッ
セージ収集装置15の情報により通信状態記録テーブル
3の該当箇所に通信状態を示す情報を記録する。前述し
たように、通信状態記録テーブル3は当該通信プロトコ
ルで接続可能な全経路について作成されており、通信メ
ッセージ記録テーブル7には関連するすべての通信メッ
セージ収集装置15からの通信メッセージが装置別に時
系列順に格納されている。検査の最初の段階では、これ
らすべての装置からの通信メッセージが比較の対象とな
るが、検査が進行するに従って比較の対象も限定され、
使用する通信状態記録テーブル3も特定の一つに限定さ
れる。又、通信状態記録テーブル3は、図6のように、
すべてのコンポーネントを含んで作成されるが、コンポ
ーネント間に通信メッセージ収集装置が設置されていな
い場合は、複数のコンポーネントに対する通信状態がま
とめて記録される。
【0021】診断実行手段13は、通信状態記録テーブ
ル3に記録されたすべての情報を対象として、診断情報
データベース12に記述されている診断情報との照合を
実施し、該当する診断情報があれば、ディスプレイ,プ
リンタなどで構成される表示装置16に診断メッセージ
を表示する。
【0022】診断情報データベース12には、各プロト
コルについて、各コンポーネントの状態,通信メッセー
ジなどを条件とする障害診断情報が記述されている。図
7はその一例である。「if」から「then」までに記述さ
れている条件に適合した場合に障害であると判断し、
「then」以降に記述されている障害メッセージの表示を
行う。state(……), message(……),message-valu
e(……)は、通信状態記録テーブル3に記録されている
情報を検索する関数で、stat(m,n) はm番目のコンポー
ネントがn回目に遷移した状態を、message(m,n)は、m
番目のコンポーネントがn回目に送信したメッセージ
を、message-value(m,n,field)は、m番目のコンポーネ
ントがn回目に送信したメッセージ中のfield の値を取
り出す関数である。「==」「!=」及び「and」
は、それぞれ「等しい」「等しくない」及び「かつ」を
表す関数演算子である。print(……) は、診断メッセー
ジを表示する関数で、第1引数のメッセージに第2引数
以降の値を、順に%sの箇所に当てはめて表示すること
を示す。なお、診断情報データベース12には、正常終
了を判断するための診断情報も含まれている。
【0023】図8には、診断結果の出力例を二つ示して
ある。診断時刻,検査対象の発信元機器,あて先機器,
使用したプロトコル,診断結果のメッセージから構成さ
れている。
【0024】次に、図1に示した本実施例の通信プロト
コル障害解析装置の動作を、図9のフローチャーに従っ
て詳しく説明する。
【0025】通信プロトコル障害解析装置が起動される
と、まず、検査条件入力手段1から検査対象である発信
元機器,あて先機器や使用するプロトコルなどの情報が
入力される(ステップS1)。例えば、「host1 からho
st34まで、プロトコルB」といった情報である。
【0026】次に、モニタリング経路生成手段4が、こ
の入力情報を基に、図2のような情報を持つ構成情報デ
ータベース2から、経由するネットワーク媒体,コンポ
ーネントをたどりながら検索し、モニタリング経路を決
定する(ステップS2)。決定されたモニタリング経路
から、図6に示すような通信状態記録テーブル3を作成
し、コンポーネント名のみを記録した状態に初期化する
(ステップS3)。更に、図3に示すネットワーク媒体
情報から、経路上に設置されているモニタリング要求を
発行すべき通信メッセージ収集装置15を検索する。
【0027】続いて、モニタリング経路生成手段4から
の情報に基づいて、通信メッセージ収集装置15にモニ
タリング要求を発行し(ステップS4)、モニタリング
要求発行後、発信元端末装置14に対して検査対象であ
る通信プロトコルを使用する通信を実行させる(ステッ
プS5)。通信実行中は、各通信メッセージ収集装置1
5が各ネットワーク媒体上の通信メッセージを収集す
る。
【0028】通信終了後、通信メッセージ収集手段6
が、モニタリングした通信メッセージを各通信メッセー
ジ収集装置15から取得し、通信メッセージ記録テーブ
ル7に装置ごとに時系列順に記録する(ステップS
6)。
【0029】通信メッセージ予測手段10が、通信状態
記録テーブル3を最上段から横方向(図6の二重線矢印
の方向)にサーチし、状態を記録していない最初のコン
ポーネント(図6の斜線部分)を処理対象コンポーネン
トとして検出し、それが通信メッセージが変化する予測
対象コンポーネントであるか否かを判定する(ステップ
S7)。予測対象コンポーネントの場合、プロトコル状
態遷移データベース9から次に送信される可能性のある
通信メッセージを検索し、通信メッセージ形式データベ
ース8から実際にネットワーク媒体上を流れる通信メッ
セージのイメージを決定する(ステップS8)。通信状
態記録テーブル3及びプロトコル状態遷移データベース
9が、それぞれ図6及び図5に示したものである場合、
通信メッセージが変化する予測対象コンポーネントは送
信および受信端末の「host1 」及び「host34」である。
通信状態記録テーブル3が作成されたばかりで何も記録
されていない初期化の状態では、送信端末「host1 」が
予測対象コンポーネントであり、何も記録されていない
状態は「closed」を意味するので、図5の最も左側の
「closed」の状態から次に送信される通信メッセージと
して「connect-req 」を選択し、通信メッセージ形式デ
ータベース8を参照し、指定の送信アドレス,受信アド
レスが含まれた実際にネットワーク媒体上を流れる通信
メッセージのイメージを決定する。
【0030】通信メッセージ検査手段11は、通信メッ
セージ予測手段10から予測された通信メッセージを受
け取り、この通信メッセージと適合する通信メッセージ
が収集された通信メッセージ中にあるかどうかを通信メ
ッセージ記録テーブル7から調べ(ステップS9)、検
出されたとき通信状態記録テーブル3の処理対象コンポ
ーネントの箇所に通信状態を記録する(ステップS1
0)。通信開始の最初の処理の場合には、図6の通信状
態記録テーブルの「host1 」の検査回数「1」の欄に、
図5から検索される「closed」状態で「open」命令を受
けたとき送信する通信メッセージ「connect-req 」と、
送信後の状態「connect-sent」とが記録される。なお、
図6の例では、処理対象コンポーネントが中間の「rout
er-i」の場合には、通信端末「host1 」「host34」とは
プロトコル上の階層が異なるため、状態の表示として図
5に示されていない「forwarded 」が記録されている。
【0031】処理対象コンポーネントへの記録が終了す
ると、更新された通信状態記録テーブル3の記録を基
に、診断実行手段13が診断情報データベース12に記
述されている診断情報との照合を行い(ステップS1
1)、該当する診断情報(この場合は正常終了の情報)
があれば、表示装置16に正常終了の診断メッセージを
表示し(ステップS13)、すべての処理が終了する。
これにより、正常終了の場合は、通信メッセージ記録テ
ーブル7に未処理の通信メッセージが残っていても処理
が終了することになる。ステップS11で適合する診断
情報がない場合は、ステップS7に戻って通信メッセー
ジ予測手段10の処理から繰り返す。
【0032】処理対象コンポーネントが予測対象コンポ
ーネントでない場合には、同じ通信メッセージを比較の
基準として通信メッセージ記録テーブル7を調べ(ステ
ップS9)、適合する通信メッセージを検出できなかっ
たときは、検出不能の情報を診断実行手段13に渡す。
診断実行手段13は、そのときの通信状態記録テーブル
3の記録に検出不能の情報を付加して診断情報データベ
ース12を検索し(ステップS12)、取得した診断メ
ッセージを表示装置16に表示させ(ステップS1
3)、すべての処理を終了することになる。
【0033】上述の実施例では、検査条件を指定した後
に通信実行手段により送信端末から試験通信を実行さ
せ、そのときネットワーク中に設置されている通信メッ
セージ収集装置を起動させて必要情報を収集解析し、ネ
ットワークの状態を試験する装置として説明した。しか
しながら、ネットワーク中に設置した通信メッセージ収
集装置を常時稼働させておき、最新の一定時間内に収集
した通信メッセージを記憶保持するように構成しておく
と、実際の通信の実行時に障害が発生した場合、一定の
時間内であれば、発信元,着信先,使用プロトコル,発
信時刻を指定して通信メッセージを収集し、これを解析
して障害診断に使用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信プロ
トコル障害解析装置は、ネットワーク上に設置したモニ
タリング装置を含むシステムの構成情報と、通信メッセ
ージ形式情報と、プロトコル状態遷移情報とから、指定
した端末間の通信の解析に必要な通信メッセージの収
集,分類,整理を自動的に行って通信状態記録テーブル
に記録し、この記録を基に診断情報データベースを参照
して診断結果を表示するように構成されている。従っ
て、大規模なネットワークの場合でも、プロトコルに関
する詳細な知識を持たない人が効率的かつ的確に障害箇
所を検出することができ、プロトコル障害の原因究明お
よび発生防止に大きな効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の構成情報データベース中のネットワーク
構成情報の説明図である。
【図3】図1の構成情報データベース中のモニタリング
装置情報の説明図である。
【図4】図1の通信メッセージ形式データベースの格納
情報の説明図である。
【図5】図1のプロトコル状態遷移データベースの格納
情報の説明図である。
【図6】図1の通信状態記録テーブルの構成を示す説明
図である。
【図7】図1の診断情報データベースの格納情報の一例
の説明図である。
【図8】図1の実施例における診断結果の表示例を示す
説明図である。
【図9】図1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 検査条件入力手段 2 構成情報データベース 3 通信状態記録テーブル 4 モニタリング経路生成手段 5 通信実行手段 6 通信メッセージ収集手段 7 通信メッセージ記録テーブル 8 通信メッセージ形式データベース 9 プロトコル状態遷移データベース 10 通信メッセージ予測手段 11 通信メッセージ検査手段 12 診断情報データベース 13 診断実行手段 14 発信元端末装置 15 通信メッセージ収集装置 16 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−56021(JP,A) 特開 平1−288038(JP,A) 特開 平2−159636(JP,A) 特開 平2−159637(JP,A) 特開 平2−283139(JP,A) 特開 平2−284538(JP,A) 特開 平2−288527(JP,A) 特開 平3−151730(JP,A) 特開 平4−280528(JP,A) 特開 平5−114899(JP,A) 特開 平6−164715(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする発信元および着信先の端末と
    使用する通信プロトコルとを指定する検査条件入力手段
    と、伝送路上の通信メッセージを監視し収集する通信メ
    ッセージ収集装置を含むネットワークの構成情報を記述
    した構成情報データベースと、前記検査条件入力手段に
    より指定された条件に基づき前記構成情報データベース
    を参照して前記発信元および着信先の端末間の接続可能
    な全経路を選択し各経路について通信の進行状況を記録
    する通信状態記録テーブルを作成するモニタリング経路
    生成手段と、前記発信元の端末に対し試験通信の開始を
    要求し前記モニタリング経路生成手段で選択された全経
    路上のすべての通信メッセージ収集装置に対して通信メ
    ッセージの収集開始を指示する通信実行手段と、前記通
    信実行手段による開始指示後の一定時間内に収集された
    通信メッセージを各通信メッセージ収集装置から取得し
    通信メッセージ記録テーブルに一時記憶させる通信メッ
    セージ収集手段と、各通信プロトコルの通信メッセージ
    の形式が記述されている通信メッセージ形式データベー
    スと、各通信プロトコルの状態遷移情報が記述されてい
    るプロトコル状態遷移データベースと、通信状態の履歴
    から障害を解析するための診断情報が記述されている診
    断情報データベースと、前記通信状態記録テーブルに記
    憶された最新の通信状態に基づき前記通信メッセージ形
    式データベース及びプロトコル状態遷移データベースを
    参照して次の通信メッセージを予測する通信メッセージ
    予測手段と、前記通信メッセージ記録テーブルの中から
    予測された通信メッセージに該当するものを検出して前
    記通信状態記録テーブルの該当する箇所に通信状態を示
    す情報を記録する通信メッセージ検査手段と、前記通信
    状態記録テーブルに蓄積された通信状態の履歴を基に前
    記診断情報データベースを参照して診断結果を出力する
    診断実行手段とを備えたことを特徴とする通信プロトコ
    ル障害解析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信プロトコル障害解析
    装置において、前記通信実行手段を含まず、前記通信メ
    ッセージ収集手段が、前記モニタリング経路生成手段で
    選択された経路上に設置されていて常時通信メッセージ
    の収集を行っているすべての通信メッセージ収集装置か
    ら、前記検査条件入力手段から入力された指定時刻以降
    の一定時間内に収集された通信メッセージを取得して前
    記通信メッセージ記録テーブルに一時記憶させるように
    構成されていることを特徴とする通信プロトコル障害解
    析装置。
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