JP4536364B2 - 高品質並列共振発振器 - Google Patents

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Description

本発明は一般に電子発振器に関し、詳細には、ワンチップソルーションが、低い位相雑音且つより高い周波数における安定した振幅を示す精度の高い周波数発生に適応するための自動振幅制御およびバイアスを含む、モノリシック集積回路技術を使用して実現される改良型水晶共振子、薄膜共振子またはマイクロ電気機械共振子発振器に関する。
モノリシック集積回路技術におけるほとんどの水晶発振器は、周波数決定共振子が並列共振モードで動作するピアス発振器回路方式を使用して開発されている。共振子として水晶を使用して実現された発振器は、通常、狭帯域同調のみを特徴とし、また、発振器キャリア信号からそれほど離れていない周波数オフセットにおける位相雑音は、十分に良好であるとされている。はるかに離れたオフセットにおける良好な位相雑音挙動を維持しつつ、同調範囲が拡張されることは有利であろう。
水晶制御発振器は、電子システムにおける周波数基準として、数十年に渡って使用されているが、このような発振器は、ほとんどの場合、能動エレメントとしてバイポーラトランジスタを使用して実施されている。しかし、今日のほとんどの集積回路を製造するための支配的な技術はCMOSであり、それにもかかわらず、このCMOS技術における高度に安定した水晶発振器のための設計技法については、とりわけ近代の通信アプリケーションに必要な約100MHzの周波数になると、それほど周知されていない。
従来技術には、良好な同調性および低位相雑音という目標を達成するための様々な技術手法が存在している。これらの水晶発振器構造には、常に、圧電性結晶、例えば水晶、および圧電性結晶のための駆動電流手段が含まれているが、残念なことには、これらの手法は、技術上の複雑さ(例えば、差動プッシュ−プル構造または平衡ブリッジ構造、余分のフィルタあるいはタンク回路、複雑な温度補償回路あるいは利得制御回路、振幅ピーク検出器等)と、それが故の宣伝費の両方の意味で多少高価である。これらの経費はいずれも小さくすることが有利である。この経費低減は、ピアスに基づく、水晶と共に並列共振モードで動作する発振器回路を使用することによって達成される。追ってさらに詳細に説明するが、この解決法の固有の利点を利用することにより、本発明の回路は、標準のCMOS技術を使用して低コストで実現されている。
水晶発振器に関しては、従来技術の発明のいくつかに記述されている。
米国特許(Davisに対する第5,528,201号)に、集積回路にオンボード配置された、適切な容量値の容量素子(電界効果コンデンサなど)を有するディジタル集積回路実施態様のための、スタートアップの信頼性が高いピアス水晶発振器について記述されている。容量素子の第1のリードは、ピアス発振器回路の利得段の入力リードに結合され、容量素子の第2のリードは、利得段の出力リードに結合されている。容量素子を提供することによって発振器の上側の利得制限が事実上除去され、それにより発振器のスタートアップを容易にし、信頼性を高くしている。特定の回路実施形態についても開示されている。
米国特許(Enstrom等に対する第6,052,036号)には、利得制御およびオンチップ同調が自動的に実施される、極めて安定な単一チップ水晶制御発振器が開示されている。スタートアップ時に確実に発振が誘導され、かつ、増幅器による電力消費を節約するべく、動作中、発振の振幅が予め選択されている値に確実に制限されるよう、振幅検出器が水晶制御発振器増幅器の出力をモニタし、水晶制御発振器増幅器の出力信号に比例した帰還信号を生成している。水晶制御発振器増幅器の入力部に接続されたコンデンサタンク回路には電圧可変コンデンサが含まれており、その両端間の電圧は、発振周波数を予め選択された値に同調させるべく、製造時に初期設定されている。また、電圧可変コンデンサの両端間の電圧は、回路の温度変動を補償するべく調整されている。
また、米国特許(Williamsonに対する第6,194,973号)には、利得制御が自動的に実施される発振器が示されている。発振器は調整可能利得回路を有しており、発振器が最初にパワーアップされた時点で豊富な利得を提供し、発振器が立ち上がると、実質的にそのスタートアップ値未満に利得を減少させ、それにより電力消費を実質的に低減している。この発振器は、共振子に結合された反転増幅器、反転増幅器に結合された発振検出器、および発振検出器に結合された共通ゲート増幅器を備えている。反転増幅器は、共振子の発振を利得に応じて増幅している。発振検出器は、検出信号を共振子の発振に応答して出力している。検出信号のレベルは、発振の振幅に比例している。共通ゲート増幅器は検出信号を受け取り、受け取った検出信号のレベルに基づいて利得を制御するべく、反転増幅器への電流を制限している。
また、米国特許(Janssonに対する第6,278,338号)には、ピーク検出器の振幅が制御される水晶発振器が開示されている。広範囲のダイナミック周波数レンジを有し、かつ、広範囲の水晶タイプのレンジをサポートすることができる水晶発振器装置が記述されている。本発明により、信号のクリッピング、信号ひずみの導入、および望ましくない信号調波などの従来技術による水晶発振器設計に関連する望ましくない副作用が緩和される。また、本発明により、発振器の総浪費ループ利得が低減され、かつ、水晶発振器を組み込むために必要な集積回路の実装面積が縮小される。本発明による水晶発振器装置は、水晶共振子回路、反転増幅器、バイアス回路、基準回路およびピーク検出器回路を備えていることが好ましい。本発明には、自動利得制御設計技法が利用されている。この水晶発振器の利得は、閉ループ回路設計を使用して自動的に調整される。本発明には、基準回路と結合したピーク検出器回路が有利に利用されている。ピーク検出器は、基準信号と水晶共振子によって生成される反転増幅発振信号とを比較し、比較の結果として帰還信号を生成している。帰還信号がバイアス回路を制御し、バイアス回路が反転増幅発振信号を制御している。
米国特許第5,528,201号 米国特許第6,052,036号 米国特許第6,194,973号 米国特許第6,278,338号 Pierce,G.W.;Proc.Amer.Acad.Arts Sci.;Vol.63(1928)、1〜47ページ
本発明の主な目的は、共振子安定化発振信号を生成するために有効且つ非常に製造可能な方法および回路を提供することである。それにより、これらのタイプの共振子のみに限定されないが、少なくとも水晶または圧電結晶により作成された共振子、あるいは薄膜共振子(TFR)もしくはマイクロ電気機械システム(MEMS)共振子との使用にとりわけ適し、かつ、極めて有効な回路が得られる。
本発明の他の目的は、振幅ひずみの小さい発振信号を得ることである。
本発明のさらに他の目的は、位相雑音の小さい回路挙動に到達すること、つまり高い周波数での安定性を得ることである。
また、本発明の目的は、発振信号を生成するプロセスを最大速度でスタートアップさせることである。
本発明の他の目的は、定常状態動作における生成発振信号のひずみおよび位相雑音を最小化することである。
本発明のさらに他の目的は、独自の適切な設計の特徴を実現することによって、発振回路の電力消費を低減することである。
本発明のさらに他の目的は、回路を低コストCMOS技術におけるモノリシック集積回路として実施することによって、製造コストを低減することである。
本発明のさらに他の目的は、コンポーネントの値を事実上最小化することによってチップ面積を最小化し、それによりコストを低減することである。
本発明の目的によれば、水晶制御発振器出力信号を生成することができる回路が達成される。前記回路は、安定した所定の発振周波数を有する発振信号を生成するための手段と、前記発振生成手段を駆動し、かつ、前記発振生成手段とこの発振器駆動手段の間のインピーダンスレベルを整合させるための手段とを備えている。また、前記回路は、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の生成発振信号の振幅を自動制御し、かつ、バイアスするための手段を備えており、それにより、安定した発振信号を維持するべく前記発振器駆動手段の増幅率(利得)を制御し、延いては最適化された動作モードを得るべく前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の回路をバイアスしている。前記回路は、さらに、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の、同じくアナログ信号と呼ばれる正弦波信号としての前記生成発振信号のための第1のバッファリング手段を備えている。同様に、前記回路は、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の、ディジタル変換された矩形方形波信号としての前記生成発振信号のための第2のバッファリング手段を備えている。前記回路は、さらに、安全なスタートアップ手順を保障するための、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段に対するスタートアップ制御信号を生成するための手段を備えている。最後に、前記回路は、前記発振器駆動手段、前記自動振幅制御およびバイアス手段、前記第1のバッファリング手段、前記第2のバッファリング手段および前記スタートアップ手段に対するパワーアップおよびシャットダウン制御信号を生成するための手段を備えている。
また、本発明の目的によれば、電子デバイスすなわち電子技術における安定した振幅制御発振信号を生成するための方法が提供される。前記方法には、発振器の周波数を決定するための共振子素子を提供するステップ、およびこの共振子素子を駆動するためのピアス発振器回路を提供するステップが含まれている。前記方法には、さらに、発振信号を増幅するためのバイアス回路を提供するステップと共に、発振信号を安定化させるための自動振幅制御回路を提供するステップが含まれている。また、前記方法には、発振器回路を負荷の影響から分離するためのアナログ出力バッファ回路を提供するステップ、および正弦波発振器回路信号を方形波信号に変換するためのディジタル出力バッファ回路を提供するステップが含まれている。最後に、前記方法には、ピアス発振器、自動振幅コントローラおよびバイアス回路に対する確実なスタートアップ条件を確立するためのスタートアップ回路を提供するステップ、および高速パワーアップ動作のため、および電力節約モード動作を可能にするためのパワーアップ回路を提供するステップが含まれている。
本明細書の材料部分を形成している添付の図面は、本発明の詳細を示したものである。
好ましい実施形態により、水晶発振器のための新規な回路、および前記発振器の振幅および周波数を制御する方法が開示される。
本発明の好ましい実施形態について、第1段階の回路全体についての総合的な説明およびすべての機能回路ブロックについての簡単な説明と、第2段階の、正確な回路図に照らして行う前記機能回路ブロックの各々についての極めて詳細な説明の2段階に細分して説明する。
図1を参照すると、本発明による回路の好ましい実施形態が示されている。図1には、本発明による発振器の基本的な機能コンポーネントがブロック図の形で示されている。発振器は、この特定の事例では共振性水晶(XTAL)100からなり、その両端子101および102は、ピアス発振器(OSC)ブロック110に直接接続されている。水晶の端子は、第1のXTALピンq1(101)および第2のXTALピンq2(102)で示されている。ピンq2は、前記発振器ブロックOSCにのみ接続され、一方、ピンq1は、前記発振器ブロックOSCに接続され、かつ、自動振幅制御およびバイアス(AAC−BIAS)回路ブロック120、アナログ出力バッファ(AO−BUF)回路ブロック130、およびディジタル出力バッファ(DO−BUF)回路ブロック140に、すべてリード101を介して接続されている。したがって、ピンq1すなわちリード101の共振子信号が、制御され、かつ、監視される、本発明による発振器全体の基本的な信号である。発振器回路全体に必要な他の内部信号は、ブロック図のバス103上でアクティブであり、パワーアップを表す信号「PU」で総称され、発振器回路のパワーアッププロセスの初期化およびシャットダウンに使用されている。
図1に示すブロック図から分かるように、信号「PU」を有する前記バス103は、前述の4つの回路ブロックOSC、AAC−BIAS、AO−BUFおよびDO−BUFに接続されているだけでなく、スタートアップ(START−UP)回路ブロック150およびパワーアップ(POW−UP)回路ブロック160にも接続されている。「スタート1」と呼ばれる、START−UP回路ブロック150からAAC−BIASブロック120へのリード104上の信号は、支援的に示したものである。「start_enable」と呼ばれる入力信号の1つは、START−UP回路ブロック150に供給され、また、POW−UP回路ブロック160は、2つの入力信号、「PUn」107および「Doffn」108を有している。別の信号「Vbias1」は、リード111を介して、ピアス発振器回路ブロック110をAAC−BIASブロック120およびSTART−UP回路ブロック150に接続している。これらのすべての信号の正確な機能については、追って、別の章における単一回路ブロック毎のより詳細な説明に関連して説明する。アナログ出力バッファブロックAO−BUF130の出力信号105は「vob」と呼ばれ、本発明による発振器の、その時間関数に応じた正弦波形状のアナログ出力信号を構成している。ディジタル出力バッファブロックDO−BUF140の出力信号106は「vdig」で示され、本発明による発振器の、その時間関数に応じた矩形形状のディジタル出力信号を構成している。かぎ括弧内の回路ブロック名称の略語は、記憶を助けるためのものであり、また、将来の参照のためのものである。
次に、図1に示すすべての回路ブロックについて簡単に説明する。より詳細な説明については後述する。
1.図1のアイテム100 水晶共振子(XTAL)
このブロックは、ここでは特定の事例として選択された水晶(XTAL)共振子を表しているが、一般的には任意のタイプの共振子(TFR、MEMS等)を使用することができ、また、通常、いわゆるオフチップ部品として集積回路に外部接続することができる。しかしながら、低コストソルーションのためには、回路の動作の安定性が幾分か悪くなるが、オンチップ集積共振子デバイスを使用することも可能である。特にTFRタイプの共振子は、MEMSとして、あるいは類似の三次元構成技法でチップ上に統合しなければならない。
回路は、並列共振モードを利用して、共振周波数が1MHzと30MHzの間の任意のタイプの結晶を使用して正規に動作するように設計されている。生成される周波数は、すべてXTALによって決まり、現在の構造は、最大100MHzのXTAL共振周波数で動作することも可能である。XTALの等価回路モデルおよび等価回路モデルのコンポーネントの値は、XTALの製造者によって提供される。使用されている等価回路モデルおよびその説明については、図2を参照されたい。図3は、XTALのインピーダンス対周波数のグラフを示したもので、直列または並列共振モードでの動作が可能な場合の領域に印が付されている。
2.図1のアイテム110 ピアス発振器(OSC)
この回路ブロックは発振器のコアとして示されており、その回路は、Pierceによって最初に提案されたもので(Pierce,G.W.;Proc.Amer.Acad.Arts Sci.;Vol.63(1928)、1〜47ページ)、ここでは修正されている。
RC、LCあるいは結晶制御のすべての発振器は、所望の発振器周波数で動作させるための2つの条件が必要である。1つは、発振器周波数における発振器のループ利得が1より大きいことであり、もう1つは、発振器の閉ループ位相シフトがゼロ(あるいは2nラジアン(n=0または整数全体))であることである。
この発振器コア内では、安定発振のためのこれらの振幅条件および位相条件が確立され、かつ、維持されている。このコア全体が、正帰還を備えた増幅器を構成しており、したがって発振に必要な振幅条件は、増幅器の利得を調整することによって達成される。増幅器のコンポーネントは、XTALと共に、共振グループとも呼ばれる、チップの共振有効部分を構成している。つまり、共振子100および増幅器110が相俟って共振グループを形成している。増幅器の帰還およびコア内のすべての周波数依存コンポーネントが、発振のための正しい位相条件を決定している。詳細な電気回路図については、図4を参照されたい。
3.図1のアイテム120 自動振幅制御およびバイアス(AAC−BIAS)
自動振幅制御およびバイアスのための回路ブロックには、以下に示す機能が含まれている。
−発振器信号の定電圧振幅を自動的に維持する
−周波数の不安定性すなわち周波数変調の副作用であり、したがって位相雑音に影響を及ぼすことが考えられる発振器信号の振幅変調を防止する
−主増幅トランジスタの零入力電流(MOSFETの電流利得すなわち相互コンダクタンスgによって決まる)を一定に維持する
相互コンダクタンスgは、[S]をユニットとして、g=Δl/ΔVGSで定義される。lはDCドレイン電流であり、VGSは、電界効果トランジスタ(FET)のDCゲート−ソース電圧である。また、これは、g=l/VgsとしてAC量で表すこともできる。項を再配列すると、l=g gs([S]=ジーメンス=1/オーム=1/[Ω])が得られる。
AAC−BIASブロックを設計するための上に挙げた主な目標は、発振器の適切かつ高速のスタートアッププロセスを保証し、かつ、定常状態における望ましくないあらゆる振幅変調を回避するものでなければならず、また、生成される信号の振幅を安定化させるものでなければならない。これらの設計目標は、生成発振器コア信号を厳密に追跡することによって、また、増幅器の零入力電流の調整、つまり、トランジスタの相互コンダクタンスgおよび利得を制御することによって首尾良く達成される。したがって、振幅制御回路および自己バイアス回路は、1つの回路ブロック内で結合されている。電気回路のこれらの重要な機能については、図5に関連してより詳細に説明する。
4.図1のアイテム130 アナログ出力バッファ(AO−BUF)
アナログ出力バッファAO−BUFは、必要な出力電力を有する負荷を生成正弦波発振器信号に供給するためのものである。この回路ブロックのもう1つの主な目的は、発振器のコアと負荷を分離することである。このコンテキストにおいては、分離は、出力負荷の変動が生成発振器信号に影響しないことを意味している。バッファの出力インピーダンスを小さくし、かつ、必要な負荷を駆動するだけの十分な電力を引き渡す機能を持たせなければならないのは、この理由によるものである。また、システムへの余計な位相雑音の付加を回避するためには、バッファの直線性が良好であり、かつ、雑音が小さいことが肝要である。また、このステージは、必要なDCオフセットを信号に供給することができる。電気回路図については、図6を参照されたい。
5.図1のアイテム140 ディジタル出力バッファ(DO−BUF)
ディジタル出力バッファ回路ブロックは、矩形信号すなわち方形波を生成している。ディジタル出力バッファは、通常のディジタル回路を駆動するべく、必要な矩形信号電力を負荷に供給し、また、必要に応じて余分のDCオフセットを供給するように設計されている。負荷は、例えば、200kΩの抵抗に並列接続された15pFのコンデンサからなっていると仮定されている。本発明による回路は、負荷に起因する外乱から、コアが生成する安定した発振器周波数を保護している。つまり、本発明による回路は、プリング指数の値を可能な限り小さくしている。電気回路図については、図7を参照されたい。
6.図1のアイテム150 スタートアップ回路(ATART−UP)
結晶をベースにしたすべての発振器は、特別な予防策を講じない限り、スタートアップ動作が遅く、そのために、この手順を高速化するためのスタートアップ回路が含まれている。このスタートアップ回路は、ピン109の信号「start_enable」を介してユーザが制御することができる。
7.図1のアイテム160 パワーアップ回路(POW−UP)
このパワーアップ回路は、パワーアップ後における基本的な発振器動作を維持しつつ、電力節約モードを提供している。このパワーアップ回路は、本発明による完全な発振器のパワーアップおよびシャットダウンを節約するべく、同様に使用される。
次に、それぞれ既に図1に示し、かつ、紹介した回路ブロックについて、各回路ブロックの完全な回路図、および特性および相応する物理量を示す追加線図を使用して広範囲に渡って説明する。各回路ブロックに対する本発明の斬新性および利点がリストされている。
図2は、発振器回路のシミュレーションの範囲内での計算に使用される、水晶の典型的な電気モデルの等価回路図を示したものである。
水晶は、基本的に若干の受動コンポーネントのみからなる3極回路網としてモデル化され、
、CおよびRが水晶の直列共振周波数を決定し、
、C、Rおよびが並列共振周波数を決定し、また、
10およびC20は、水晶のプレート寄生およびパーケージ寄生の接地に対する寄生容量を表している。
水晶の極すなわちピンは、XおよびXが能動XTALピンを表し、Xが接地XTALピンを表している。物理的現象をより明察し、かつ、感覚的に展開するために、水晶の製造者が提示しているコンポーネントおよびそれらの典型的な数値を示しておく。
=5.643[mH]
=6.645[fF]
=11.15[Ω]
12 =1.3 [pF]
10、C20 =1 [pF]
(最後の2つの容量C10およびC20の影響は、それらが端子対X−XおよびX−Xに並列に接続されているため、無視されることが非常に多い。)
図2から分かるように、2つの回路共振が可能である(Rの影響は無視する)。1つは、LおよびCによってのみ形成される直列共振であり、もう1つは、LおよびCがC12と結合して形成される並列共振である。並列共振周波数fres(Parallel)は、式fres(Parallel)=(1/2π)(L &C12−1/2に従って計算される。ここで、C&C12=C 12/(C+C12)であり、fres(Parallel)=26.057MHzが導かれる。通常、製造者は、水晶の並列共振周波数を予め規定している。
水晶のQ値は、主としてLおよびRから決定される。決定式は、Q=1/R (L/C−1/2であり、したがって直列インダクタンスが大きいほど、また、直列抵抗が小さいほど、大きいQ値が得られる。この式から値を計算すると、Q=82648であり、実に大きい値になる。大きいQ値によって、クローズインオフセットにおける回路の位相雑音性能が改善され、また、キャリアの不安定性が軽減される。
図3は、本発明のアプリケーションに使用される、水晶XTALの等価インピーダンスの周波数線図を示したものである。並列共振すなわち図の上の方に示す共振の場合を見てみると、共振周波数におけるインピーダンスは、ほぼ無限に大きくなっている。並列タイプの共振を有する発振器の背後にある基本的な着想は、正にこの周波数領域を利用したものである。一般的な動作原理については、発振器のコアを取り扱った章でさらに説明する。
図4は、修正ピアス発振器コアの電気回路図を示したものである。
水晶は、ピンq1とq2の間の発振器回路に接続されている。POW−UPに入力される「PUn」信号がVddからVss(GND)へ駆動されると、NMOSトランジスタN2に「Vbias1」のスタートアップバイアス値が供給される。このバイアス値は、「start_enable」ピンをVddまたはVssのいずれに接続するかによって決まり、Vssに接続すると、スタートアップ機能が不能状態になり、「Vbias1」値は、抵抗R0の抵抗値およびPMOSトランジスタP8のゲートの固有雑音によってのみ決定される。両コンポーネント(抵抗R0およびトランジスタP8)は、自動振幅制御およびバイアスブロックAAC−BIASに含まれている。「start_enable」ピンがVssに接続されると、PMOSトランジスタP8のゲートがGNDに強制され、最大有効電流が、AAC−BIAS部分であるNMOSトランジスタN3を通って流れ、それにより最大許容電流がリード「Vbias1」を介してトランジスタN2に供給される。この最大許容電流により、トランジスタP2の相互コンダクタンスgが大きくなる。この相互コンダクタンスgは、それを超えると発振が不可能になる限界値gとは懸け離れている。トランジスタP3およびP5は、トランジスタP2のゲートを適切なDC電圧でバイアスするための高オーム抵抗として動作している。バイアス点圧は、ピンq2上の水晶に印加される正弦波のひずみを防止するべく、極めて慎重に設定しなければならない。ひずんだ信号は、発振器の位相雑音に対する極めて有害な影響力を有している。トランジスタP2のゲートに供給される信号は、トランジスタP2が線形領域で動作しなくなり、そのためにより高い位相雑音がもたらされることになるため、一定のレベルを超えることは許容されないが、一方では外部スパイクの影響を最小化しなければならないため、ピンq1のこの電圧は、十分に高い電圧でなければならない。この両方の必要条件を共に満足するために、トランジスタP2のゲートの信号を小さい値に維持するべく、容量分圧器C0およびC2が使用され、一方、自動利得制御回路は、自由に使用することができるフルレベルの信号をピンq1に有している。ピアス発振器スキームを完成するために、2つの必要なコンデンサC1およびC4が追加されている。コンデンサC1は、q1とVddの間に接続され、コンデンサC4は、q2とVddの間に接続されている。OSC回路ブロックは、トランジスタP38のゲートへの「PU」を介してPOW−UPブロックから供給されるもう1つの制御信号「PUp」を処理している。
本発明による発振器コア回路(図4)の他の対策および斬新性:
トランジスタ雑音の有効低減毎の位相雑音に関する回路性能が向上している。これは、1/f雑音を低減するための特殊なデバイス構造を使用することによって達成されている。ノイズフロアおよび基板からの影響を小さくするために、絶縁NMOSトランジスタ(三重井戸)が使用されている。
集積回路の製造に関しては、三重井戸プロセスを使用し、それにより基板のクロストークを実質的に小さくしているチップ技術が選択されている。金属−金属コンデンサ(Q値の大きいコンデンサが得られる)を使用することにより、位相雑音に関する回路性能がさらに向上している。
次に図5を参照すると、発振器コア信号の振幅を制御するための自動振幅制御およびバイアス回路ブロックAAC−BIASの電気回路図が示されている。自動振幅制御機能とバイアスのタスクは、発振器信号の揺動振幅に対するバイアス電流の影響により、1つの回路ブロックの中に結合されている。
バイアス部分(BIAS)の記述
この部分は、抵抗R0、PMOSトランジスタP8、およびピアス発振器にバイアス電流を供給する電流ミラーの一部であるNMOSトランジスタダイオードN3の3つのコンポーネントからなっている。トランジスタP8の機能は、振幅調整回路の結果に応じて電流を制御することである。抵抗R0の抵抗値は、所与の電源電圧における最大有効電流を決定している。トランジスタP8のゲート電圧に応じて、N3ダイオードを流れる電流が、所与のトランジスタ比率で振幅調整回路のトランジスタN0およびN6に電流をミラーしている。この電流は、リード「Vbias1」を介して、ピアス発振器増幅器(OSCのトランジスタN2)およびスタートアップ回路(START−UPのトランジスタN35)に補足的にミラーされている。NMOSトランジスタN12は、電流ミラーのための安定化コンデンサとして動作している。
自動振幅制御部分(AAC)の記述
振幅調整は、広く知られている回路に基づいている。回路は、発振が生じていない場合、スタートアップ時は電流源として挙動し、この場合もリード「Vbias1」を介して、回路ブロックOSCのピアス発振器バイアストランジスタN2にスタートアップ電流を引き渡している。スタートアップ電流の値は、トランジスタN2(回路ブロックOSCの)、トランジスタN3および抵抗R0の関係、トランジスタP8とP9の比率、および熱電圧U(T)によって画定される。信号「start1」は、回路のスタートアップ制御信号として機能している。ノードq1の発振器振幅が大きくなると、トランジスタP8を流れる電流が、定義済みの値に達するまで減少し、トランジスタP8およびP9は、弱反転領域で動作する。既に説明したように、この値は、ループトランジスタP8、P9およびN3の電流利得、および同じく熱電圧U(T)によってのみ決定される。電流ミラーを構成しているN2およびN3のトランジスタ寸法の比率(N3/N2)が、被ミラー電流の量すなわち電流利得を画定している。ノードq1における振幅変調を回避するためには、トランジスタP8およびP9を弱反転領域で動作させなければならないが、これは、P8とP9の間の計算固定スケーリングファクタによって保証されている。この場合、このスケーリングファクタは、N2に対するN3の比率によってさらに影響される。発振振幅は、入力部q1の容量分圧器C3およびC5によってVddを参照して調整される。DC電圧のバイアスは、トランジスタP1、N6、P7、N0によって実行される。トランジスタP7は、抵抗として動作している。ループを安定化させるために、抵抗として動作するP4およびコンデンサC6からなる低域通過フィルタが使用されている。ループを安定化させるためには、omegatauの値は、1よりはるかに大きい値でなければならない。ここで、omegaは、2Pl周波数に等しく、tauは、(P4の抵抗)(C6の容量)で定義される時定数である。それによりノードq1の振幅が、発振器信号が何ら振幅変調されていないことを示す安定した状態に維持され、位相雑音挙動に対する発生し得る有害な影響が防止される。トランジスタP39およびP40は、信号「PUp」を介してパワーアップ機能を管理している。
自動振幅制御およびバイアス回路(図5)の他の設備および新規性:
キャリア位相雑音近辺に低減するための完全分離NMOSトランジスタが適用され、選択されたチップ技術によって、NMOSトランジスタと基板を分離するための「三重井戸」プロセスが提供され、クロストークが実質的に低減されている。
また、能動デバイスの量を少なくすること、つまり適切な回路機能を設計することによって雑音源の数を少なくすることにより、フリッカ雑音および広帯域雑音を低減するべく最適化された能動デバイスが使用されている。また、最適化されたトランジスタ形状により、1/f雑音が最小化されている。トランジスタP4のゲートは、トランジスタN6のドレインへの直接接続に対して、発振器コア信号の振幅変調の影響を緩和するべくGNDを基準にしている。
図6は、アナログ出力バッファAO−BUFの電気回路図を示したものである。この出力バッファ回路は、自己バイアスソースフォロワとして実現されている。このバッファ回路の駆動能力は、2.2nFのコンデンサに直列接続された、許容負荷である1kΩの抵抗によって説明することができる(ひずみを生じることなく、2MHzから40MHzの周波数レンジにおける6dBのダンピングが許容される)。トランジスタP0およびN1は、トランジスタN42およびN43を備えた出力段にバイアス電流を提供している。トランジスタN43のDCバイアス電圧は、抵抗R1およびトランジスタN9によって生成され、抵抗として動作しているトランジスタP52およびP53を介して、トランジスタN43のゲートに印加されている。トランジスタP54、N44、N45、P55およびN47は、パワーアップ機能を提供している。これらのトランジスタは、「PU」を介してAO−BUFに導入される相補信号「PUp」および「PUn」によって制御されている。トランジスタN10は、安定化コンデンサとして動作している。コンデンサC9は、ノードq1の発振信号に対する疎結合を実現している。アナログ発振器出力信号は、正弦波としてピン「vob」へ引き渡される。
アナログ出力バッファ回路(図6)の新規性:
このステージの入力インピーダンスを大きくするために、トランジスタP52およびP53がN43のバイアス抵抗として使用されている。したがって、極めて小さいコンデンサ(C9=200fF)を使用した疎結合を使用して、発振器のプリング効果を緩和し、それにより発振器の位相雑音挙動を著しく改善することができる。
図7は、ディジタル出力バッファ回路ブロックDO−BUFの電気回路図を示したものである。このディジタルバッファ回路は、自己バイアスAB級段および3段反転ディジタル増幅器チェーンの2つの全く異なる部分からなっている。トランジスタP30およびN24は、トランジスタチェーンP29、P31およびN25からバイアスされるAB級段を構成している。トランジスタP30のバイアスは、トランジスタP28およびP32を介して印加されている。トランジスタP28およびP32は、いずれも抵抗として動作している。同様に、トランジスタN24は、トランジスタN26およびN27を介して電力供給されている。発振電圧は、コンデンサC7およびC8と交わっているピンq1を介して回路に供給されている。AB級増幅器の利得は、1MHzから40MHzまでの周波数レンジにおいて約27dBである。AB級段の出力部は、トランジスタP34およびN29によって構成された第1のディジタルインバータの入力部に接続されている。第1のディジタルインバータ段には2つのインバータ段が後続しており、すべての段のトランジスタは、出力インピーダンスを小さくするために、その前段のトランジスタの3倍の大きさになっている。ディジタル発振器出力信号は、矩形方形波の形でピン「vdig」に出力される。出力負荷が、15pFのコンデンサに並列接続された200kΩの抵抗からなっている場合、30MHzの方形波出力信号の立上り時間は4.78nsになり、立下り時間は6.6nsになる。トランジスタP41、N37、N34およびN33は、「PU」を介してPOW−UPから印加される2つの信号「PUp&Doff」および「PUn&Doffn」によって制御されるパワーアップトランザクションを管理し、かつ、(特殊な機能として)発振器回路をアクティブに維持しつつディジタルバッファオフ状態を管理している。
ディジタル出力バッファ回路(図7)の新規性:
後続するディジタルスイッチング回路のキックバック雑音を小さくするために、トランジスタP38およびN24の駆動能力が、トランジスタP34およびN29の駆動能力より20倍高くなっている。そのために、位相雑音の挙動がより良好な挙動になっている。
図8は、スタートアップ回路START−UPの電気回路図を示したものである。パワーアップ後の初期状態において、AAC−BIASのトランジスタP8を流れる電流がゼロである場合、この回路は、節約電流を提供することができ、かつ、発振器の高速スタートアップが保障されていることを保障している。節約電流がAAC−BIASのトランジスタN3を通って流れると、スタートアップ回路によってスタートアップ電流が提供される。これは、N5に接続されている「start_up1」信号(startup_logicブロック)、およびOSCブロックのトランジスタP8に接続されている「start_up2」信号(startup_logicブロック)によって保障されている。「start_enable」信号ピンがGNDに接続されている場合、あるいは開放状態で放置されている場合、スタートアップ回路は不能状態にある。「start_enable」が正の電源電圧Vddに接続され、かつ、POW−UPの信号「PUn」をGNDに接続することによってパワーアップ手順が使用可能状態になると、スタートアップは使用可能状態になる。Vddは、トランジスタゲートN5に印加され、AAC−Bias回路のトランジスタP8のゲートをGNDレベルに強制している。したがってP8が低抵抗状態にスイッチされ、かつ、R0(AAC−Bias)によって制限されているスタートアップ電流が、N3(AAC−Bias)によって発振器(OSC)にミラーされる。「start_up2」信号がstartup_logicから提供されると、OSC回路のP56によって容量分圧器がスイッチオフされる。この処置により、P2(OSC)のゲートの帰還電圧レベルが高くなり、はるかに高速の発振器スタートアップ時間が得られる。発振振幅が一定の値に達すると、DO−BUFブロックによってディジタルクロック信号「vdig」が生成され、startup_logicブロックのピンclockに印加される。ディジタルクロック信号「vdig」が印加されると、startup_logicは、明確に定義された遅延時間信号(「start_up1」、「start_up2」)を生成する。第1の遅延時間が経過すると、信号「start_up1」がGNDにスイッチされ、トランジスタN5が高抵抗状態になり、したがってスタートアップ電流が動作電流まで減少する。第1の遅延時間の後に発生する第2の遅延時間は、「start_up2」信号をGNDに強制している。この動作により、容量分圧器(OSCブロック)が再びスイッチオンされ、発振器回路全体が動作モードになる。
スタートアップ回路(図8)の新規性:
集積回路の製造プロセスの変動により、発振器のスタートアップが必ず達成されることは保証されていない。発振器回路の確実なスタートアップの関係が確立され、発振器が首尾良く始動した後、再び自動的にスイッチオフされる。標準の固体集積発振器回路は、5msのスタートアップ時間に到達している。上で説明した回路の場合、約1msのスタートアップ時間が達成される。本発明によるスタートアップ回路ブロックのこの動作により、いかなる状況の下においても節約動作が保障される。
図9は、パワーアップ回路POW−UPの電気回路図を示したものである。パワーアップ回路ブロックは、発振器回路の節約パワーオンおよびパワーオフトランザクションを保障している。特にバッテリ電源アプリケーションの場合、パワー節約状態の間、電力消費を最少化することが極めて重要である。「Doffn」信号を使用することにより、ディジタルバッファを個別にスイッチオフさせることができる。ディジタルバッファは、総電力の約35%を消費している。また、パワーアップ回路ブロックの内部では、個々の回路ブロックの制御ロジックを簡略化するために、信号のいくつかの適切な論理結合が実行されている。
したがって図9から容易に分かるように、2つの入力信号「PUn」および「Doffn」から3つの誘導信号「PUp」、「PUp&Doff」および「PUn&Doffn」が生成されている。「PUn」、「PUp」、「PUp&Doff」および「PUn&Doffn」は、まとめて「PU」信号バス中に結合されている。
本発明の好ましい実施形態は、単一集積回路デバイス上で実施される抵抗およびコンデンサと同様、MOSFET技術によって構築されたトランジスタを備えていることが好ましい。本発明による水晶発振器をモノリシック集積回路デバイスとして実施することにより、温度変動によってもたらされる有害な影響が有利に低減され、さらには無効化される。
図10および11は、測定およびシミュレーションの結果を支援的に示したものであり、新しい並列発振器の性能が立証されている。
図10を参照すると、コンピュータシミュレーションの結果が示されている。作成されたプロットは、ディジタル出力信号「vdig」の位相雑音およびXTALの一方の側であるピンq1における共振子内部の発振器信号の位相雑音を示したものである。図から分かるように、位相雑音に関しては、ディジタル出力の性能はより悪い結果になっている。したがって、発振器コアに帰還されるディジタル反転増幅器の影響を低減するべく、開発段階では相当な努力が払われた。
図11は、スタートアップ動作中におけるピンq1の内部発振器信号を、コア電流と共に時間線図で示したもので、これらの結果は、適切な回路シミュレーションから引き出されたものである。観察した時間レンジは、1.5msの期間に渡っている。比較用として、スタートアップ動作中における基本的なコア電流が、図の下側部分に同じくプロットされている。したがって、発振器OSCのスタートアップ挙動が明確に立証されている。約400μsと500μsの間までには、発振器信号は既に安定した動作に到達している。スタートアップ段階における自動振幅制御の影響下では、コア電流は、安全なスタートアップを処理するために相当に大きくなり、それにより水晶XTALの短期静的直列共振を克服している。
次に、コア電流は、本発明による発振器を安定した定常状態で動作させるために、最適動作値(最良のトランジスタ相互コンダクタンス動作点における)まで減少している。
図12は、既に記述し、かつ、説明した本発明による回路を使用して発振させるための方法を示したものである。
第1のステップ201に記述されているように、適切な共振子素子を選択することによって発振器周波数が決定される。ステップ202で、発振器および自動振幅コントローラ回路に対する確実なスタートアップ条件が確立される。ステップ203で共振子が駆動され、発振器回路の内部で発振が開始する。ステップ204で、生成された発振の振幅を制御し、かつ、安定化させることにより、発振器信号に対する自動制御が実行される。ステップ205で、増幅器回路に対するバイアスを制御しつつ発振が増幅される。ステップ206で、アナログ出力バッファ回路を使用して、生成された正弦波発振信号が負荷の影響から分離される。ステップ207で、アナログ出力正弦波信号がディジタル出力バッファ回路によってディジタル出力方形波信号に変換される。ステップ208で、ディジタル出力バッファ回路を一時的にスイッチオフすることにより、電力節約モードが提供される。
好ましい実施形態の中で示し、かつ、シミュレーションおよび測定によって評価したように、この新規な回路により、従来技術に取って代わる有効かつ製造可能な代替態様が提供される。
以上、本発明について、本発明の好ましい実施形態を参照して詳細に示し、かつ、説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、形態および詳細に様々な変更を加えることができることは、当分野の技術者には理解されよう。
本発明の好ましい実施形態のビルディングブロックを示す、近代のモノリシック集積回路技術を使用して実現することができる6つの基本的な回路ブロックのすべてを示したブロック図である。 水晶共振子の電気等価回路図である。 水晶共振子のインピーダンス対周波数のグラフである。このグラフに示す、約26MHzで発振する直列および並列の2つの共振子は、一例として取り上げたものであり、本発明は、極めて低い周波数、例えばセラミック共振子のせいぜい数kHzのレンジから、極めて高い周波数、例えば薄膜共振子(TFR)の場合の数GHzに及ぶすべての類似共振曲線をカバーしている。本発明は、全周波数レンジをカバーしている。 水晶と共にピアス発振器コアを形成している第1の回路ブロックの電気回路図である。 自動振幅制御およびバイアス回路ブロックと呼ばれている第2の回路ブロックの電気回路図である。 アナログ出力バッファ回路ブロックと呼ばれている第3の回路ブロックの電気回路図である。 ディジタル出力バッファ回路ブロックと呼ばれている第4の回路ブロックの電気回路図である。 スタートアップ回路ブロックとして記述されている第5の回路ブロックの電気回路図である。 パワーアップ回路ブロックを構成している第6の回路ブロックの電気回路図である。 生成発振器信号の位相雑音挙動を周波数線図の形で示したグラフである。 水晶電圧に対する発振器コアのスタートアップ挙動、およびコア電流から見た自動利得制御の挙動を示す、自動振幅制御およびバイアス回路ブロック、パワーアップ回路ブロックおよびスタートアップ回路ブロックの動作および結果を、2つの信号を使用して時間線図の形で示したグラフである。 本発明による回路を使用して発振させるための方法を示す図である。
符号の説明
100 共振性水晶(XTAL)
101 共振性水晶の端子(第1のXTALピンq1、リード)
102 共振性水晶の端子(第2のXTALピンq2)
103 バス
104、111 リード
109 ピン
110 ピアス発振器(OSC)ブロック
120 自動振幅制御およびバイアス(AAC−BIAS)回路ブロック
130 アナログ出力バッファ(AO−BUF)回路ブロック
140 ディジタル出力バッファ(DO−BUF)回路ブロック
150 スタートアップ(START−UP)回路ブロック
160 パワーアップ(POW−UP)回路ブロック

Claims (41)

  1. 安定した所定の発振周波数を有する発振信号を生成するための発振生成手段と、
    前記発振生成手段と前記発振生成手段を駆動するための発振器駆動手段の間のインピーダンスレベルを整合させるための手段と、
    安定した発振信号を維持し、最適化された動作モードを得るべく前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の回路をバイアスする、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の生成発振信号を自動振幅制御し且つバイアスするための自動振幅制御およびバイアス手段と、
    前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の、アナログ信号と呼ばれる正弦波信号としての前記生成発振信号のための第1のバッファリング手段と、
    前記発振生成手段および前記発振器駆動手段の、ディジタル変換された矩形方形波信号としての前記生成発振信号のための第2のバッファリング手段と、
    安全なスタートアップ手順を保障するための、前記発振生成手段および前記発振器駆動手段に対するスタートアップ制御信号を生成するためのスタートアップ手段と、
    前記発振器駆動手段、前記自動振幅制御およびバイアス手段、前記第1のバッファリング手段、前記第2のバッファリング手段および前記スタートアップ手段に対するパワーアップおよびシャットダウン制御信号を生成するためのパワーアップ手段と、
    を備えた共振子制御発振器出力信号を生成することができる回路。
  2. 前記発振生成手段は、所定の発振周波数を有する発振信号を生成する水晶共振子素子を有する共振子回路を備えた、請求項1に記載の回路。
  3. 前記発振生成手段は、並列共振モードで発振する共振子回路素子を備えた、請求項2に記載の回路。
  4. 前記発振生成手段が、MEMS技術を使用して製造された共振子回路を備えた、請求項1に記載の回路。
  5. 前記発振器駆動手段は、修正ピアス発振器回路を備え、
    前記修正ピアス発振器回路は、
    1つがPMOSであり、もう1つがNMOSである、発振器増幅器のための2つのトランジスタと、
    前記増幅器のためのバイアス抵抗を形成する2つのPMOSトランジスタと、
    スタートアップを支援するために使用される1つのPMOSトランジスタと、
    信号入力分圧器として使用される2つのコンデンサと、
    3点ピアス発振器スキームに必要な2つのコンデンサとを備えて実現される、請求項に記載の回路。
  6. 前記発振器駆動手段は、前記共振子素子からの前記発振信号用に、前記共振子回路に接続する2つの信号端子、さらに1つの制御バス端子および1つの制御信号端子を備え、請求項に記載の回路。
  7. 前記発振器駆動手段は、
    1つがPMOSであり、もう1つがNMOSである、発振器増幅器のための2つのトランジスタと、
    前記増幅器のためのバイアス抵抗を形成する2つのPMOSトランジスタと、
    スタートアップを支援するために使用される1つのPMOSトランジスタと、
    信号入力分圧器として使用される2つのコンデンサと、
    3点ピアス発振器スキームに必要な2つのコンデンサと、
    2つの信号端子と、
    1つの制御バス端子と、
    1つの制御信号端子と、
    を備えて実現される修正ピアス発振器回路を備える、請求項1に記載の回路。
  8. 前記自動振幅制御およびバイアス手段は、バイアス回路部分と共に自動振幅制御部分からなる、請求項1に記載の回路。
  9. 1つがPMOSであり2つがNMOS(一方はダイオードとして使用され、もう一方はコンデンサとして使用される)である3つのトランジスタおよび1つの抵抗と、
    前記3つのトランジスタおよび1つの抵抗は別の4つのトランジスタに接続され、該4つのトランジスタは、前記ダイオードおよび前記コンデンサと共に、前記回路のバイアス部分である電流ミラーおよび抵抗を構成する、2つのPMOSと他の2つのNMOSであり、
    前記発振器のメインループ増幅器として動作する1つのPMOSトランジスタと、
    RCフィルタ部分である、信号入力分圧器として使用される2つのコンデンサ、および1つのコンデンサと共に抵抗として使用される1つのPMOSトランジスタと、
    スタートアップ機能に必要なさらに2つのPMOSトランジスタと、
    をさらに備えた前記自動振幅制御およびバイアス回路を実現する、請求項に記載の回路。
  10. 前記自動振幅制御およびバイアス手段は、
    前記共振子素子からの前記発振信号の入力および出力を併用するための1つの信号端子と、
    1つの制御バス端子と、
    2つの制御信号端子とを備えた、請求項1に記載の回路。
  11. 前記自動振幅制御およびバイアス手段は、
    バイアス回路部分を備えた自動振幅制御部分と、
    1つの信号端子と、
    1つの制御バス端子と、
    2つの制御信号端子とを備えた、請求項1に記載の回路。
  12. 前記第1のバッファリング手段は自己バイアスソースフォロワ回路を備えた、請求項1に記載の回路。
  13. 出力段を前記ソースフォロワ回路としてセットアップする2つのNMOSトランジスタと、
    それぞれ1つのPMOS型および1つのNMOS型からなる2対のトランジスタと、
    抵抗および1つの余剰抵抗として使用される、相俟って前記出力段の自己バイアスとして動作する2つのPMOSトランジスタと、
    信号結合コンデンサとして利用される1つのコンデンサと、
    前記スタートアップ手順に使用される、2つがPMOSであり、他の3つがNMOSである5つのトランジスタと、をさらに備えた前記自己バイアスソースフォロワ回路を実現する、請求項12に記載の回路。
  14. 前記第1のバッファリング手段は、
    前記共振子素子からの前記発振信号を入力するための1つの信号端子と、
    アナログ発振器信号のための1つの信号出力端子と、
    1つの制御バス端子とを備えた、請求項1に記載の回路。
  15. 前記第1のバッファリング手段は、
    自己バイアスソースフォロワ回路と、
    入力のための1つの信号端子と、
    出力のための1つの信号端子と、
    1つの制御バス端子とを備えた、請求項1に記載の回路。
  16. 前記第2のバッファリング手段は、3段反転ディジタル増幅器チェーンと共に自己バイアスAB級増幅器段を備えた、請求項1に記載の回路。
  17. 前記AB級増幅器段を構成する、1つのPMOSと1つのNMOSである1対のトランジスタと、
    前記AB級増幅器段をバイアスするための、2つのPMOSと他の2つのNMOSである4つのトランジスタと共に抵抗として接続される、2つのPMOSと1つのNMOSである3つのトランジスタと、
    前記増幅器段の信号入力結合器として動作する2つのコンデンサと、
    それぞれ前記反転ディジタル増幅器チェーンの段の1つを構成する、それぞれ1つのPMOSおよび1つのNMOSからなる3対のトランジスタと、
    前記スタートアップ手順に使用される、1つのPMOSと他の3つのNMOSである4つのトランジスタと、をさらに備えた前記自己バイアスAB級増幅器段および3段反転ディジタル増幅器チェーンを実現する、請求項16に記載の回路。
  18. 前記第2のバッファリング手段は、
    前記共振子素子からの前記発振信号を入力するための1つの信号端子と、
    ディジタル発振器信号のための1つの信号出力端子と、
    1つの制御バス端子とを備え、請求項1に記載の回路。
  19. 前記第2のバッファリング手段は、
    3段反転ディジタル増幅器チェーンを備えた自己バイアスAB級増幅器段と、
    入力のための1つの信号端子と、
    出力のための1つの信号端子と、
    1つの制御バス端子とを備えた、請求項1に記載の回路。
  20. 前記スタートアップ手段は、複数トランジスタをゲートし、反転しそしてバイアスする回路を備え、請求項1に記載の回路。
  21. インバータをセットアップする、1つのPMOS型と1つのNMOS型である1対のトランジスタと、
    開入力接地クランピング機能のための1つのNMOSトランジスタと、
    コンデンサとして使用される1つのPMOSと1つのNMOSである1対のトランジスタと共に、前記バイアスする回路を形成する、2つのNMOSトランジスタを備えた2つのPMOSトランジスタと、
    前記スタートアップおよびゲート回路のための、1つのPMOS型と2つのNMOS型である3つのトランジスタと、をさらに備えた、前記複数トランジスタをゲートし、反転しそしてバイアスする回路を実現する、請求項20に記載の回路。
  22. 前記スタートアップ手段は、
    スタートイネーブル制御信号を入力するための1つの制御信号入力端子と、
    1つの制御バス端子と、
    2つの制御信号端子とを備え、請求項1に記載の回路。
  23. 前記スタートアップ手段は、
    複数トランジスタをゲートし、反転しそしてバイアスする回路と、
    入力のための1つの制御信号入力端子と、
    1つの制御バス端子と、
    2つの制御信号端子とを備え、請求項1に記載の回路。
  24. 前記パワーアップ手段は、CMOSにおいて実現される2つのロジックゲートを備えた2つのトランジスタ信号反転段を含む、請求項1に記載の回路。
  25. 前記反転段のための、1つのPMOSと1つのNMOSである1対のトランジスタと、
    抵抗として利用される1つのPMOSトランジスタと、
    さらに備えた前記2つのトランジスタ信号反転段を実現する、請求項24に記載の回路。
  26. 前記パワーアップ手段は、
    パワーアップ制御信号およびシャットダウン制御信号を入力するための2つの制御信号入力端子と、
    1つの制御バス端子とを備え、請求項1に記載の回路。
  27. 前記パワーアップ手段は、
    CMOSにおいて実現される2つのロジックゲートを備えた2つのトランジスタ信号反転段と、
    2つの制御信号入力端子と、
    1つの制御バス端子とを備え、請求項1に記載の回路。
  28. モノリシック集積回路技術で製造され、請求項1に記載の回路。
  29. モノリシック集積回路CMOS技術で製造され、請求項28に記載の回路。
  30. 三重井戸製造プロセスを使用した集積チップCMOS技術による前記修正ピアス発振器回路を実現する、請求項5に記載の回路。
  31. 集積チップCMOS技術で製造された前記修正ピアス発振器回路を実現し、それにより集積金属−金属コンデンサを使用する、請求項に記載の回路。
  32. 三重井戸製造プロセスを使用した集積チップCMOS技術による前記自動振幅制御およびバイアス回路を実現する、請求項に記載の回路。
  33. 集積チップCMOS技術による前記自動振幅制御およびバイアス回路を実現し、それにより完全分離NMOSトランジスタを使用する、請求項に記載の回路。
  34. 集積チップCMOS技術による前記自動振幅制御およびバイアス回路を実現し、かつ1つのコンデンサと共に抵抗として使用し、RCフィルタ部分であり、それにより前記PMOSトランジスタのゲートは接地を基準とする、請求項に記載の回路。
  35. 三重井戸製造プロセスを使用した集積チップCMOS技術による前記自己バイアスソースフォロワ回路を実現する、請求項12に記載の回路。
  36. 直列接続抵抗として動作しそして接地基準のゲートを有するバイアストランジスタを使用することにより、相当に大きい入力インピーダンスを有する前記自己バイアスソースフォロワ回路を実現する、請求項13に記載の回路。
  37. 相当に大きい入力インピーダンスを有し且つ極めて小さい信号結合コンデンサを利用する前記自己バイアスソースフォロワ回路を実現する、請求項13に記載の回路。
  38. 三重井戸製造プロセスを使用した集積チップCMOS技術により前記自己バイアスAB級増幅器段および3段反転ディジタル増幅器チェーンを実現する、請求項16に記載の回路。
  39. ディジタル増幅器チェーンのすべての反転段は、その前段の駆動能力よりはるかに高い駆動能力を有する前記自己バイアスAB級増幅器段および3段反転ディジタル増幅器チェーンを実現する、請求項17に記載の回路。
  40. ディジタル増幅器チェーンの第1の反転段に結合された前記AB級増幅器出力段の出力駆動能力は、前記第1の反転段の駆動能力より著しく高い前記自己バイアスAB級増幅器段および3段反転ディジタル増幅器チェーンを実現する、請求項17に記載の回路。
  41. 発振器の周波数を決定するための水晶共振子素子を提供するステップと、
    水晶共振子素子を駆動するための修正ピアス発振器回路を提供するステップと、
    発振信号を安定化させるための自動振幅制御回路を提供するステップと、
    発振信号を増幅するためのバイアス回路を提供するステップと、
    発振器回路を負荷の影響から分離するためのアナログ出力バッファ回路を提供するステップと、
    正弦波発振器回路信号を方形波信号に変換するためのディジタル出力バッファ回路を提供するステップと、
    前記修正ピアス発振器、自動振幅コントローラおよびバイアス回路に対する確実なスタートアップ条件を確立するためのスタートアップ回路を提供するステップと、
    前記修正ピアス発振器回路、前記自動振幅制御回路、前記バイアス回路、前記アナログ出力バッファ回路および前記スタートアップ回路に対し、高速パワーアップ動作および電力節約モード動作を可能にするためのパワーアップ回路を提供するステップと、
    を含む電子デバイスすなわち電子技術における安定した振幅制御発振信号を生成するための方法。
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