JP4535913B2 - 同軸ケーブルの端末処理構造、同軸ケーブル用シールド端子、及び加締め装置 - Google Patents

同軸ケーブルの端末処理構造、同軸ケーブル用シールド端子、及び加締め装置 Download PDF

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Description

本発明は、同軸ケーブルの端末処理に係る構造と、同軸コネクタを構成する同軸ケーブル用シールド端子と、同軸ケーブル用シールド端子の圧着部を加締める圧着用加締め刃を有する加締め装置とに関する。
アンテナ線などの高周波信号伝送に用いられる同軸ケーブルは、一般的に、中心導体としての芯線と、誘電体としての絶縁体と、外部導体としての金属テープ導体及び編組と、外皮としての絶縁シースと、を中心から順に備えて構成されている。このような構成の同軸ケーブルには、相手側の機器や同軸ケーブル等に接続するために、端末に同軸コネクタが設けられている。同軸コネクタは、編組を相手側同軸コネクタにアース接続して電磁波や静電気などの電気的ノイズを遮断するようにした同軸ケーブル用シールド端子を有している。
同軸ケーブルと同軸コネクタとの接続構造に関しては、次のような構造が提案されている。すなわち、先ず、同軸ケーブルの端末において編組を露出させ、そして露出させた編組をほぐし、ほぐした編組とこの内側の金属テープ導体(又は絶縁体)との間の隙間に、同軸コネクタの接続導体部を差し込むという作業が行われる。次に、同軸ケーブル及び同軸コネクタに対して別体となる金属スリーブを、上記の露出させた編組の位置で加締めるという作業が行われる。金属スリーブを加締めることにより、同軸ケーブル及び同軸コネクタは電気的且つ機械的に接続されるようになる(例えば特許文献1参照)。
上記接続構造は、絶縁体及び外部導体の断面輪郭を同心円の状態から変形させないようにするために、言い換えれば高周波特性を満足させるために、編組とこの内側の金属テープ導体(又は絶縁体)との間の隙間に同軸コネクタの接続導体部を差し込むような構造になっている。このような接続構造は、同軸ケーブル及び同軸コネクタの所定の引張強度を満足させることができるようにもなっている。
特開2004−55475号公報 (第4−5頁、第1−4図)
ところで、上記従来技術にあっては、同軸ケーブル及び同軸コネクタに対して別体となる金属スリーブを準備し、そして取り付けるという製造及び作業が必要になる。従って、従来の接続構造は、部品点数が嵩むという問題点や、作業性に影響を来すという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、作業がし易くなるのは勿論のこと、部品点数が少なくてすみ、さらには高周波特性や引張強度の維持が可能な同軸ケーブルの端末処理構造及び同軸ケーブル用シールド端子を提供することを課題とする。また、同軸ケーブルの端末処理構造及び同軸ケーブル用シールド端子に関して有用となる加締め装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の同軸ケーブルの端末処理構造は、同軸ケーブル用シールド端子の圧着部に同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向スリットを形成して分割した加締め片を構成し、前記スリットに前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込み、前記圧着部を加締める過程において前記スリットの間隔を狭めて該スリットによって分割されたスリット両端の加締め片によって前記編組を締め付け挟持してなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、同軸ケーブル用シールド端子の圧着部に形成されたスリットの間隔が狭められ、この時に、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が挟み込まれる。これにより、同軸ケーブルと同軸ケーブル用シールド端子とが接続固定される。本発明では、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組の挟み込みが同軸ケーブルの延在方向に沿って行われることから、同軸ケーブルの絶縁体及び外部導体の断面輪郭が変形するようなことはない。これにより、高周波特性の維持が可能になる。また、本発明では、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が挟み込まれることから、引張強度の維持が可能になる。さらに、本発明では、金属スリーブが不要であることから、少ない部品点数で同軸ケーブルの端末処理が可能になるとともに、端末処理に係る作業も容易にすることが可能になる。
請求項2記載の本発明の同軸ケーブルの端末処理構造は、請求項1に記載の同軸ケーブルの端末処理構造において、前記スリットに挟み込まれる前記編組は、前記絶縁シースの中間を皮むきし、一方の絶縁シースを他方の絶縁シースに引き寄せ、この引き寄せに伴って前記皮むき部分に露出する編組を前記一方、前記他方の絶縁シースの端部間から外側へ環状に突出させてなることを特徴としている。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の本発明の同軸ケーブル用シールド端子は、同軸ケーブルに巻き付ける圧着部を備える編組接続固定部を有する同軸ケーブル用シールド端子において,前記圧着部は、同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向となり、加締めの過程において間隔を狭めると前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込むスリットを形成し、該圧着部を分割した加締め片によって構成したことを特徴としている。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の本発明の同軸ケーブル用シールド端子は、圧着部を有する同軸ケーブル用シールド端子において、前記圧着部は、同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向となり、加締めの過程において間隔を狭めると前記同軸ケーブルの絶縁シース及び/又は該絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込むスリットを有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、同軸ケーブルの絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が圧着部のスリットに挟み込まれる。圧着部に対する加締め過程において、スリットの間隔が狭められ、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が挟み込まれる。これにより、同軸ケーブルと同軸ケーブル用シールド端子とが接続固定される。本発明では、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組の挟み込みが同軸ケーブルの延在方向に沿って行われることから、同軸ケーブルの絶縁体及び外部導体の断面輪郭が変形するようなことはない。これにより、高周波特性の維持が可能になる。また、本発明では、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が挟み込まれることから、引張強度の維持が可能になる。さらに、本発明では、金属スリーブが不要であることから、少ない部品点数で同軸ケーブルの端末処理が可能になるとともに、端末処理に係る作業も容易にすることが可能になる。
請求項4記載の本発明の同軸ケーブル用シールド端子は、請求項3に記載の同軸ケーブル用シールド端子において、前記スリットに挟み込まれる前記編組は、前記絶縁シースの中間を皮むきし、一方の絶縁シースを他方の絶縁シースに引き寄せ、この引き寄せに伴って前記皮むき部分に露出する編組を前記一方、前記他方の絶縁シースの端部間から外側へ環状に突出させてなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、同軸ケーブルに形成された環状に突出する編組(環状突出編組部)と、スリットを有する圧着部とが電気的且つ機械的に接続固定される。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の本発明の加締め装置は、同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向のスリットを形成して複数の加締め片によって構成する圧着部を案内する圧着部案内溝を形成した圧着用加締め刃を備える加締め装置において,
前記圧着用加締め刃の圧着部案内溝の側部前記スリットによって分割された加締め片のスリット間隔を狭めるための先窄まりのテーパ面を形成し,
前記複数の加締め片を前記圧着用加締め刃の圧着部案内溝に装着し、前記複数の加締め片を加締めることによって前記スリットによって分割された加締め片のスリット間隔を狭める方向に締め付け前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込むようにしたことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、同軸ケーブル用シールド端子の圧着部の加締め過程において、圧着部は圧着用加締め刃の圧着部案内溝に差し込まれてこの溝内部に案内される。圧着部が案内される圧着部案内溝の側部は、先窄まりのテーパ面であることから、このテーパ面によって圧着部のスリットの間隔が狭まる。圧着部のスリットの間隔が狭まると、絶縁シース及び/又は絶縁シースの外側に露出させた編組が挟み込まれ、同軸ケーブルと同軸ケーブル用シールド端子とが接続固定される。
請求項1に記載された本発明によれば、作業がし易くなるのは勿論のこと、部品点数が少なくてすみ、さらには高周波特性や引張強度の維持が可能な同軸ケーブルの端末処理構造を提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、環状に突出する編組を電気的且つ機械的に接続固定し易くすることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、作業がし易くなるのは勿論のこと、部品点数が少なくてすみ、さらには高周波特性や引張強度の維持が可能な同軸ケーブル用シールド端子を提供することができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、環状に突出する編組を電気的且つ機械的に接続固定し易くすることができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、同軸ケーブルの端末処理構造及び同軸ケーブル用シールド端子に関して有用となる加締め装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の同軸ケーブルの端末処理構造及び同軸ケーブル用シールド端子の一実施の形態を示す図であり、同軸ケーブルを同軸ケーブル用シールド端子に接続する前の状態を示す斜視図である。また、図2は加工前の同軸ケーブルを示す斜視図、図3は同軸ケーブルにおける絶縁シースの中間を皮むきした状態を示す斜視図、図4は同軸ケーブルに環状突出編組部を形成した状態を示す斜視図、図5は芯線を露出した状態を示す斜視図、図6は芯線にインナー端子を取り付けた状態を示す斜視図である。
先ず説明に入る前に、本明細書では、同軸ケーブルの端末に同軸コネクタやアース専用の端子金具を電気的に接続し且つ機械的に固定する構造を、同軸ケーブルの端末処理構造と定義する。本明細書においては、特に限定するものではないが、同軸コネクタを端末に設ける場合について説明する。
図1において、引用符号1は同軸ケーブル、引用符号2は同軸コネクタを示している。同軸ケーブル1は、環状突出編組部3を有している。同軸コネクタ2は、インナー端子4とシールド端子(同軸ケーブル用シールド端子)5とを備えて構成されている。シールド端子5は、編組接続固定部6(特許請求の範囲に記載した圧着部14を含む)を有している。以下、図1ないし図6を参照しながら各構成について説明する。
上記同軸ケーブル1は、中心導体としての芯線7と、誘電体としての絶縁体8と、外部導体としての金属テープ導体(図示省略)及び編組9と、外皮としての絶縁シース10とを備えて構成されている。芯線7は、同軸ケーブル1の中心に位置しており、この外側に絶縁体8〜絶縁シース10が順に設けられている。芯線7〜絶縁シース10は、公知のものであり、ここでは詳細な説明を省略する。
環状突出編組部3は、同軸ケーブル1の端末に形成されている。具体的には、同軸ケーブル1の端面から所定の位置に配置形成されている。環状突出編組部3は、編組9を加工してなるものであって、絶縁シース10の外側へ環状に突出するような図示の形状に形成されている。
ここで、環状突出編組部3の形成について説明する。同軸ケーブル1の端末は、例えば図2に示すような状態にあるものとする。先ず、図3に示すように絶縁シース10の中間を皮むきし、この皮むきの部分の両側に、一方の絶縁シース10a及び他方の絶縁シース10bを形成する。一方の絶縁シース10aは、同軸ケーブル1の端面側に位置するものとする。尚、上記皮むきの部分からは、編組9が露出する。次に、図4に示すように一方の絶縁シース10aを他方の絶縁シース10b側に引き寄せる。この時、引き寄せに伴って、露出した状態の編組9が一方の絶縁シース10a及び他方の絶縁シース10bの端部間から外側へ環状に突出する。環状突出編組部3は、このような手順で形成されている。
編組9は、特に他方の絶縁シース10bによって覆われることから、環状突出編組部3自体が移動することのないような構造になっている。このような環状突出編組部3には、後述するが、シールド端子5が編組接続固定部6を介して電気的に且つ機械的に接続されるようになっている。尚、特許請求の範囲に記載した絶縁シースの外側に露出させる編組としては、環状突出編組部3に限らないものとする。すなわち、従来例のような編組の露出方法であっても良いものとする。
上記同軸コネクタ2を構成するインナー端子4は、同軸ケーブル1の芯線7(環状突出編組部3の形成の際に、一方の絶縁シース10aを他方の絶縁シース10bに引き寄せると絶縁体8が露出し、この絶縁体8の一部を図5に示すように除去すると芯線7が露出する)に電気的に且つ機械的に接続されている(図1及び図6参照)。インナー端子4は、導電性を有しており、図示のようなピン状に形成されている。
上記同軸コネクタ2を構成するシールド端子5は、略筒状のシールド端子本体11と、このシールド端子本体11の内側において前後方向に移動可能に設けられる誘電体12と、シールド端子本体11の後部に連成される編組接続固定部6とを有している。シールド端子本体11及び編組接続固定部6は、導電性を有する金属薄板を加工することにより形成されている。誘電体12は、断面略円形状に形成されている。誘電体12は、この中心にインナー端子4の先端側を差し込むことができるように形成されている。
編組接続固定部6は、シールド端子本体11に対する連続部分13と、環状突出編組部3に対する圧着部14とを有している。圧着部14は、連続部分13に連成される基板14aと、この基板14aの左右両側から上方に突出する加締め片14bとを有している。基板14aは、円弧状に形成されている。各加締め片14bには、スリット14cと絶縁シース保持部14dとが形成されている。
スリット14cは、同軸ケーブル1の延在方向に対して直交方向に形成されている。スリット14cは、環状突出編組部3を挟み込んで圧着する部分として形成されている。各加締め片14bは、後述するが、加締めを施すとスリット14cの間隔が狭まり、スリット14cによって環状突出編組部3を挟み込むことができるように形成されている(環状突出編組部3と、一方の絶縁シース10a及び他方の絶縁シース10bの端部とを一緒に挟み込むことも可能。スリット14cの挟み込みにより環状突出編組部3との電気的な接続が完了する。また、引張強度も維持される)。
絶縁シース保持部14dは、スリット14cの両側に形成されている。絶縁シース保持部14dは、加締めを施すと一方の絶縁シース10a及び他方の絶縁シース10bを補助的に保持する(同軸ケーブル1の絶縁体8及び外部導体の断面輪郭を変形させない程度に保持する)ことができるように形成されている。
次に、図1と図7ないし図13とを参照しながら上記構成に基づく同軸ケーブル1の端末処理に係る手順について説明する。また、本発明の加締め装置についても説明する。
図7は同軸ケーブルを同軸ケーブル用シールド端子にセットした状態を示す斜視図、図8は加締め過程に入る直前の状態を示す斜視図、図9は加締め過程の最中の状態を示す斜視図、図10は同軸ケーブルと同軸ケーブル用シールド端子との接続が完了した状態を示す斜視図、図11は加締め過程に入る直前の圧着部と圧着部案内溝の状態を示す斜視図、図12は圧着部を圧着部案内溝に案内した状態を示す斜視図(スリットの間隔を狭める前の図)、図13は圧着部を圧着部案内溝に案内した状態を示す斜視図(スリットの間隔を狭めた後の図)である。
図1において、環状突出編組部3を形成し、この後にインナー端子4を接続固定した同軸ケーブル1を準備する。また、圧着部14を有する編組接続固定部6を形成したシールド端子5も準備する。環状突出編組部3の形成については上述した通りである。図1の状態から図7に示すように、インナー端子4をシールド端子5のシールド端子本体11内に収納する。また、同軸ケーブル1の環状突出編組部3をシールド端子5の編組接続固定部6のスリット14dの間に差し込みセットする。さらに、誘電体12を後方にスライドさせ、インナー端子4の先端を誘電体12によって保持する(これは一番最後の作業でも良い)。
図7の状態から図8ないし図10に示すように、圧着部14の各加締め片14bを、加締め装置15を用いて加締め、スリット14cの間隔を狭めるとともに、一方の絶縁シース10a及び他方の絶縁シース10bを絶縁シース保持部14dにより補助的に保持する。これにより、同軸ケーブル1の端末に同軸コネクタ2が完全に取り付けられ、端末処理に係る一連の作業が完了する。
図8ないし図13において、加締め装置15は、圧着用加締め刃15aと受け部15bとを備えて構成されている。ここで、加締め装置15に備えられる一般的な機能についてはその図示が省略されているものとする。圧着用加締め刃15aには、加締め過程において各加締め片14bを案内する圧着部案内溝15cが形成されている。圧着部案内溝15cの側部は、先窄まり形状に形成されている。すなわち、圧着部案内溝15cの側部は、各加締め片14bを案内しつつ各加締め片14bを加締めながらスリット14cの間隔を狭めるようなテーパ面15dとして形成されている。
以上、図1ないし図13を参照しながら説明してきたように、本発明は、同軸ケーブル1に形成した環状突出編組部3と、同軸コネクタ2のシールド端子5の圧着部14とを接続固定する端末処理構造を有する。従って、本発明は上記説明からも分かるように、端末処理に係る作業を従来よりも容易にすることができる。また、本発明では、従来必要としていた金属スリーブを不要にすることができる。従って、従来よりも少ない部品点数で同軸ケーブル1の端末処理を行うことができる。また、本発明では、同軸ケーブル1の絶縁体8及び上記外部導体の断面輪郭を変形させないような構造にすることができる。従って、高周波特性を従来よりも良好に維持することができる。また、本発明では、構造的に他方の絶縁シース10b側の編組9が動かないことから、環状突出編組部3に接続固定したシールド端子5の位置を安定させることができる。従って、引張強度を従来よりも良好に維持することができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。一例としては、環状突出編組部3を形成せずに圧着部14によって絶縁シース10の表面部分のみを挟み込み、これによって同軸ケーブル1とシールド端子5とを固定する端末処理構造としても良いものとする。
本発明の同軸ケーブルの端末処理構造及び同軸ケーブル用シールド端子の一実施の形態を示す図であり、同軸ケーブルを同軸ケーブル用シールド端子に接続する前の状態を示す斜視図である。 加工前の同軸ケーブルを示す斜視図である。 同軸ケーブルにおける絶縁シースの中間を皮むきした状態を示す斜視図である。 同軸ケーブルに環状突出編組部を形成した状態を示す斜視図である。 芯線を露出した状態を示す斜視図である。 芯線にインナー端子を取り付けた状態を示す斜視図である。 同軸ケーブルを同軸ケーブル用シールド端子にセットした状態を示す斜視図である。 加締め過程に入る直前の状態を示す斜視図である。 加締め過程の最中の状態を示す斜視図である。 同軸ケーブルと同軸ケーブル用シールド端子との接続が完了した状態を示す斜視図である。 加締め過程に入る直前の圧着部と圧着部案内溝の状態を示す斜視図である。 圧着部を圧着部案内溝に案内した状態を示す斜視図(スリットの間隔を狭める前の図)である。 圧着部を圧着部案内溝に案内した状態を示す斜視図(スリットの間隔を狭めた後の図)である。
符号の説明
1 同軸ケーブル
2 同軸コネクタ
3 環状突出編組部(露出させた編組)
4 インナー端子
5 シールド端子(同軸ケーブル用シールド端子)
6 編組接続固定部
7 芯線
8 絶縁体
9 編組
10 絶縁シース
10a 一方の絶縁シース
10b 他方の絶縁シース
11 シールド端子本体
12 誘電体
13 連続部分
14 圧着部
14a 基板
14b 加締め片
14c スリット
14d 絶縁シース保持部
15 加締め装置
15a 圧着用加締め刃
15b 受け部
15c 圧着部案内溝
15d テーパ面

Claims (5)

  1. 同軸ケーブル用シールド端子の圧着部に同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向スリットを形成して分割した加締め片を構成し、前記スリットに前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込み、前記圧着部を加締める過程において前記スリットの間隔を狭めて該スリットによって分割されたスリット両端の加締め片によって前記編組を締め付け挟持してなる
    ことを特徴とする同軸ケーブルの端末処理構造。
  2. 請求項1に記載の同軸ケーブルの端末処理構造において、
    前記スリットに挟み込まれる前記編組は、前記絶縁シースの中間を皮むきし、一方の絶縁シースを他方の絶縁シースに引き寄せ、この引き寄せに伴って前記皮むき部分に露出する編組を前記一方、前記他方の絶縁シースの端部間から外側へ環状に突出させてなる
    ことを特徴とする同軸ケーブルの端末処理構造。
  3. 同軸ケーブルに巻き付ける圧着部を備える編組接続固定部を有する同軸ケーブル用シールド端子において,
    前記圧着部は、同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向となり、加締めの過程において間隔を狭めると前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込むスリットを形成し、該圧着部を分割した加締め片によって構成した
    ことを特徴とする同軸ケーブル用シールド端子。
  4. 請求項3に記載の同軸ケーブル用シールド端子において、
    前記スリットに挟み込まれる前記編組は、前記絶縁シースの中間を皮むきし、一方の絶縁シースを他方の絶縁シースに引き寄せ、この引き寄せに伴って前記皮むき部分に露出する編組を前記一方、前記他方の絶縁シースの端部間から外側へ環状に突出させてなる
    ことを特徴とする同軸ケーブル用シールド端子。
  5. 同軸ケーブルの延在方向に対して直交方向のスリットを形成して複数の加締め片によって構成する圧着部を案内する圧着部案内溝を形成した圧着用加締め刃を備える加締め装置において,
    前記圧着用加締め刃の圧着部案内溝の側部前記スリットによって分割された加締め片のスリット間隔を狭めるための先窄まりのテーパ面を形成し,
    前記複数の加締め片を前記圧着用加締め刃の圧着部案内溝に装着し、前記複数の加締め片を加締めることによって前記スリットによって分割された加締め片のスリット間隔を狭める方向に締め付け前記同軸ケーブルの絶縁シースの外側に露出させた編組を挟み込む
    ことを特徴とする加締め装置。
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