JP4535849B2 - 通信システム - Google Patents

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本発明は、通信システムに関し、特に、メディアコンバータ間で光伝送路を介してユーザフレーム、保守フレームを送信する通信システムに関する。
従来の通信システムとして、特開2003−18162号公報には、ユーザデータのトラフィックに影響を与えることなく、且つ簡単に保守及び管理を実行する保守管理システムが記載されている。
また、特開平4−334145号公報には、優先順位をもつセルの優先セルの優先度を確保し、且つ非優先セルが廃棄される確率を減少させるセル交換装置のバッファ回路が記載されている。
また、特開平10−271114号公報には、送信先でのパケット構成時間のタイムアウトによる再送を最小限に抑え、ネットワーク通信回線の負荷を抑えることができるパケット通信方式が記載されている。
また、メディアコンバータを用いて通信を行う通信システムが知られている。メディアコンバータは、100BASE−FXの符号を一心光ファイバ方式で伝送する際に使用され、異なる伝送媒体間で信号変換を行う。メディアコンバータとしては、ネットワーク側のセンタ側メディアコンバータと、加入者側の端末側メディアコンバータとが用いられる。これらのメディアコンバータは、一心光ファイバ方式が採用された光伝送路に接続され、そのメディアコンバータ同士の間のインタフェースの規格は、“TTC仕様書 TS−1000 光加入者線インタフェース −100Mbit/s一心WDM方式− 第2版”において規定されている。以下、上記の規格をTS−1000と略す。TS−1000において、メディアコンバータ間で光伝送路を介してユーザフレーム、保守フレームが送信される。TS−1000で規定される保守フレームは、対向するメディアコンバータにおける遠隔監視や制御を行う際に用いられる。TS−1000において、保守フレームは、最優先で送信され、ユーザフレームと競合した場合、送信中のユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄することを許容している。
TS−1000で規定される保守フレームとしては、
(i)状態通知要求
(ii)状態通知応答
(iii)状態通知表示(端末側メディアコンバータ→センタ側メディアコンバータ)
(iv)状態通知表示(センタ側メディアコンバータ→端末側メディアコンバータ)
(v)ループ試験開始要求
(vi)ループ試験開始応答
(vii)ループ試験終了要求
(viii)ループ試験終了応答
(ix)ループ試験終了表示
の九種類が挙げられる。
ここで、(iii)〜(iv)の保守フレームを送信する場合、警報や状態変化の通知であり、ユーザフレームの導通が保障できない可能性があるなど緊急性がある。(v)〜(vi)の保守フレームを送信する場合、ループ試験の開始トリガであり、ユーザフレームの導通を停止してもよい。(vii)〜(ix)の保守フレームを送信する場合、ループ試験中のみ送信される保守フレームであり、ユーザフレームの導通は停止している。このような理由から、九種類の保守フレームのうち、(iii)〜(ix)までの保守フレームを送信する場合は、送信中のユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄することに支障はない。
しかし、(i)〜(ii)の保守フレームを送信する場合、ユーザフレームの導通中に端末側メディアコンバータの状態を確認する為に使用されることがあり、ユーザフレームよりも優先する必要はないにも関わらずユーザフレームを廃棄して保守フレームを送信してしまう。この場合、緊急性のない保守フレームを送信する為に重要なユーザフレームが廃棄される可能性がある。ここで廃棄されたユーザフレームがリアルタイム性を要求するデータであった場合、提供するサービス品質に著しい影響を与えてしまう。
特開2003−18162号公報 特開平4−334145号公報 特開平10−271114号公報 "TTC仕様書 TS−1000 光加入者線インタフェース −100Mbit/s一心WDM方式− 第2版"、[online]、2004年1月27日、社団法人 情報通信技術委員会、[2004年10月28日検索]、インターネット<URL :http://www.ttc.or.jp/j/document_list_18.html>
本発明の課題は、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止する通信システムを提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の通信システムは、メディアコンバータ(12)と、前記メディアコンバータ(12)と光伝送路(103)を介して接続された対向側メディアコンバータ(15)とを具備している。
前記メディアコンバータ(12)は、実行部(20、21、23、24)を具備している。前記実行部(20、21、23、24)は、ユーザフレームを前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S1)。
前記実行部(20、21、23、24)は、前記ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき(S2−YES、S3−YES)、前記ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S4)。
前記実行部(20、21、23、24)は、前記ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき(S2−YES、S3−NO)、不必要に前記ユーザフレームを廃棄することを防止するために、前記ユーザフレームの送信後に第2保守フレームを前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S5)。
前記第1保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が高く、前記第2保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が低い。
本発明の通信システムでは、メディアコンバータ(12)の実行部は、ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。このため、第1保守フレームを送信する場合、送信中のユーザフレームの一部もしくは全部が廃棄される。
また、メディアコンバータ(12)の実行部は、ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、ユーザフレームの送信後に保守フレーム挿入間隔が空くのを待ってから第2保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。このため、第2保守フレームを送信する場合、優先されるべきユーザフレームは廃棄されない。
このように、本発明の通信システムによれば、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
前記実行部(20、21、23、24)は、送信部(20、30、31、32、23、24)と、優先制御部(34)と、ユーザデータ監視部(33)とを具備している。
前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、外部のインタフェース(100)からの前記ユーザフレームである第1ユーザフレームから第nユーザフレーム(nは2以上の整数)をこの順で前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S1)。
前記ユーザデータ監視部(33)は、前記インタフェース(100)からの第iユーザフレーム{iは、1≦i≦(n−1)を満たす整数}を監視して第i監視結果を前記優先制御部(34)に出力する(S1)。
前記第i監視結果は、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間のフレーム間間隔である第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔(36byte)以上であるか否かを表す第i判定情報を含んでいる。
前記優先制御部(34)は、前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したとき(S2−YES、S3−YES)、第1保守フレーム選択信号を出力する(S4;S13)。前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、前記第1保守フレーム選択信号に応じて、前記第1ユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、前記保守フレーム挿入間隔(36byte)に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S13)。
前記優先制御部(34)は、前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生し(S2−YES、S3−NO)、前記第iフレーム間間隔が前記保守フレーム挿入間隔(36byte)以上であることを前記第i判定情報が表す場合、第2保守フレーム選択信号を出力する(S22−YES、S23)。前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、前記第2保守フレーム選択信号に応じて、前記第iフレーム間間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S23)。
本発明の通信システムでは、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生した場合、優先制御部(34)は、第1保守フレーム選択信号を出力する。即ち、優先制御部(34)は、第1保守フレーム送信イベントが発生した時点で第1保守フレーム選択信号を出力する。これに応じて、送信部(20、30、31、32、23、24)は、ユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第1保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。この場合、第1ユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第1ユーザフレームの一部として、第1保守フレーム送信イベントが発生した後の第1ユーザフレームは廃棄される。また、第1保守フレーム送信イベントが発生したタイミングによっては、第1ユーザフレームの次の第2ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生した場合、優先制御部(34)は、ユーザデータ監視部(33)から第i監視結果を受け取って保守フレーム挿入間隔(36byte)を確認したときに、第2保守フレーム選択信号を出力する。即ち、優先制御部(34)は、第(i−1)ユーザフレームが送信されるまで第2保守フレーム選択信号の出力を待ち合わせる。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、重要なユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄することなく、第2保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信することができる。
このため、本発明の通信システムでは、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
前記第i監視結果は、前記第iユーザフレームが高優先度であるか低優先度であるかを表す第i優先情報を更に含んでいる。
前記優先制御部(34)は、前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生したときに(S2−YES、S3−NO)、第2乃至第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、前記第2保守フレーム選択信号を出力しない(S21、S22−NO、S24−NO)。このとき、前記優先制御部(34)は、前記第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第2保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過した場合、一時的に前記第2保守フレームの優先度を上げる(S24−YES、S25)。
前記第nユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報が表し、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報の後の優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高く、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの優先度よりも高い場合、前記優先制御部(34)は、第2保守フレーム中優先信号を出力する(S25−YES、S26)。前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、前記第2保守フレーム中優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの先頭部分を廃棄するために前記保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、前記保守フレーム挿入間隔(36byte)に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S26)。
本発明の通信システムでは、第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生し、第2〜第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、優先制御部(34)は、第2保守フレーム選択信号を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第2保守フレームが送信されない。そこで、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部(34)は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更し、第2保守フレーム中優先信号を出力する。即ち、優先制御部(34)は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更したときに、低優先ユーザフレーム(第nユーザフレーム)が送信中であった場合は、直ちに第2保守フレーム中優先信号を出力せずに、第nユーザフレームの後のユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}が低優先ユーザフレームである場合に、第2保守フレーム中優先信号を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、低優先ユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}の一部を廃棄して、第2保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。この場合、低優先ユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}の先頭部分を廃棄するために保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームと第(n+2)ユーザフレームとの間の高優先ユーザフレーム{第(n+1)ユーザフレーム}の一部もしくは全部は廃棄されない。これは、優先制御部(34)は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更したときに、低優先ユーザフレーム(第nユーザフレーム)の送信中に直ちに第2保守フレーム中優先信号を出力した場合、第nユーザフレームの次のユーザフレーム{第(n+1)ユーザフレーム}が高優先であった場合、その先頭部分をも廃棄してしまう危険性があるからである。
これにより、本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができ、且つ、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
前記優先制御部(34)は、前記第nユーザフレームが高優先度であることを第n優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、第2保守フレーム高優先信号を出力する(S25−NO、S27)。前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、前記第2保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、前記保守フレーム挿入間隔(36byte)に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S27)。
本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部(34)は、第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更し、第2保守フレーム高優先信号を出力する。即ち、優先制御部(34)は、第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更したときに、第nユーザフレームの送信中に直ちに第2保守フレーム高優先信号を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第nユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第2保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。この場合、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームの一部として、設定時間が経過した後の第nユーザフレームは廃棄される。また、設定時間が経過したタイミングによっては、第nユーザフレームの次の第(n+1)ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
これにより、本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができる。
前記優先制御部(34)は、前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したときに(S2−YES、S3−YES)、前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームが高優先度であることをそれぞれ第2乃至第(n−1)優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低い場合、前記第1保守フレーム選択信号を出力しない(S11、S12−NO、S14−NO)。前記優先制御部(34)は、前記第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第1保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過したとき、一時的に前記第1保守フレームの優先度を上げる(S12−NO、S14−YES、S15)。
前記第nユーザフレームが高優先度又は低優先度であることを前記第n優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、前記優先制御部(34)は、第1保守フレーム高優先信号を出力する(S15)。前記送信部(20、30、31、32、23、24)は、前記第1保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、前記保守フレーム挿入間隔(36byte)に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータ(15)に送信する(S15)。
本発明の通信システムでは、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生し、第1保守フレームの優先度が第1〜第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低いとき、優先制御部(34)は、第1保守フレーム選択信号を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第1保守フレームが送信されない。そこで、第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部(34)は、第1保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更し、第nユーザフレームの送信中に、第1保守フレーム高優先信号を出力する。即ち、優先制御部(34)は、設定時間が経過した時点で第1保守フレーム高優先信号を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、ユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第1保守フレームを対向側メディアコンバータ(15)に送信する。この場合、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームの一部として、設定時間が経過した後の第nユーザフレームは廃棄される。また、設定時間が経過したタイミングによっては、第nユーザフレームの次の第(n+1)ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
これにより、本発明の通信システムでは、第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができる。
前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームである。
前記ユーザデータ監視部(33)は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のプライオリティ・ビットを監視して前記第i優先情報を生成する(S1)。
前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームである。
前記ユーザデータ監視部(33)は、前記第iユーザフレームのイーサタイプを監視して前記第i優先情報を生成する(S1)。
前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームである。
前記ユーザデータ監視部(33)は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のV−LAN IDを監視して前記第i優先情報を生成する(S1)。
以上の説明により、本発明の通信システムによれば、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。これにより、ユーザデータが導通中に保守フレームを送信しても安易にユーザフレームを廃棄することがなく、保守フレームがサービス品質の劣化を招く要因となりづらい。上記の理由により、サービス提供中であっても定期的に通信事業者からユーザ宅内のメディアコンバータの遠隔状態監視を行うことができる。
以下に、添付図面に従って本発明の通信システムについて詳細に説明する。図中では、メディアコンバータをMCと省略して記す。
図1は、本発明の通信システムの構成を示すブロック図である。本発明の通信システムは、センタ側メディアコンバータ(MC)12と、端末側メディアコンバータ15とを具備している。センタ側メディアコンバータ12は、ネットワーク側のメディアコンバータであり、通信事業者局舎10に設置されている。端末側メディアコンバータ15は、加入者側のメディアコンバータであり、ユーザ宅14に設置されている。センタ側メディアコンバータ12と端末側メディアコンバータ15とは、光伝送路である一心光ファイバケーブル103に接続されている。
本発明の通信システムは、更に、通信事業者局舎10に設置されたスイッチ11、保守管理端末13と、ユーザ宅14に設置されたユーザ端末16とを具備している。
スイッチ11は、網側インタフェース100を介してネットワークに接続され、センタ側ローカルインタフェース101を介してセンタ側メディアコンバータ12に接続され、保守管理用インタフェース102を介して保守管理端末13に接続されている。センタ側ローカルインタフェース101は、10BASE−Tもしくは100BASE−TXに準拠したインタフェースである。スイッチ11には、ネットワークから網側インタフェース100を介してユーザフレームが供給される。このユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームである。スイッチ11は、V−LAN間のルーティング設定を行なうLANスイッチであり、センタ側メディアコンバータ12と保守管理端末13との一方を選択する方路選択機能を有する。センタ側メディアコンバータ12とスイッチ11は、センタ側メディアコンバータ12’として同一装置で実現してもよい。
ユーザ端末16は、端末側ローカルインタフェース104を介して端末側メディアコンバータ15に接続されている。端末側ローカルインタフェース104は、10BASE−Tもしくは100BASE−TXに準拠したインタフェースである。
センタ側メディアコンバータ12は、実行部(後述)を具備している。
センタ側メディアコンバータ12の実行部は、ネットワークからスイッチ11に供給されたユーザフレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介して端末側メディアコンバータ15に送信する。
また、センタ側メディアコンバータ12の実行部は、ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、第1保守フレームを生成し、ユーザフレームの送信を中断する。このとき、その実行部は、第1保守フレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介して端末側メディアコンバータ15に送信する。センタ側メディアコンバータ12から端末側メディアコンバータ15に送信される第1保守フレームとしては、(iv)状態通知表示、(v)ループ試験開始要求、(vii)ループ試験終了要求が挙げられる。
また、センタ側メディアコンバータ12の実行部は、ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、第2保守フレームを生成する。このとき、その実行部は、不必要にユーザフレームを廃棄することを防止するために、ユーザフレームの送信後に第2保守フレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介して端末側メディアコンバータ15に送信する。ここで、その実行部は、ユーザフレームの送信後に保守フレーム挿入間隔が空くのを待ってから第2保守フレームを送信する。保守フレーム挿入間隔とは、送信中のユーザフレームの後のユーザフレーム間に第2保守フレームおよび第2保守フレームの前後のIFG(Inter Frame Gap)が挿入できるだけの間隔である。センタ側メディアコンバータ12から端末側メディアコンバータ15に送信される第1保守フレームとしては、(i)状態通知要求が挙げられる。
また、センタ側メディアコンバータ12の実行部は、端末側メディアコンバータ15からのユーザフレームに光/電気変換を施し、センタ側ローカルインタフェース101、スイッチ11、網側インタフェース100を介してネットワークに送信する。
また、センタ側メディアコンバータ12の実行部は、端末側メディアコンバータ15からの保守フレームに光/電気変換を施し、その保守フレームにより規定される処理を行なう。
保守管理端末13は、保守管理用インタフェース102を介してスイッチ11、センタ側メディアコンバータ12に接続されている。保守管理端末13は、実行部(図示省略)を具備し、その実行部は、センタ側メディアコンバータ12に対して各種設定や警報通知の確認を行う。保守管理端末13は、直接各装置とは接続されずに、SNMP(Simple Network Management Protocol)にて遠隔集中管理されることが多いが、ここでは図2以下の説明のためにあえて直接各装置と接続されているものとする。
端末側メディアコンバータ15は、実行部(図示省略)を具備している。
端末側メディアコンバータ15の実行部は、ユーザ端末16からのユーザフレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介してセンタ側メディアコンバータ12に送信する。
また、端末側メディアコンバータ15の実行部は、ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、第1保守フレームを生成し、ユーザフレームの送信を中断する。このとき、その実行部は、第1保守フレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介してセンタ側メディアコンバータ12に送信する。端末側メディアコンバータ15からセンタ側メディアコンバータ12に送信される第1保守フレームとしては、(iii)状態通知表示、(vi)ループ試験開始応答、(viii)ループ試験終了応答が挙げられる。
また、端末側メディアコンバータ15の実行部は、ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、第2保守フレームを生成する。このとき、その実行部は、不必要にユーザフレームを廃棄することを防止するために、ユーザフレームの送信後に第2保守フレームに電気/光変換を施し、一心光ファイバケーブル103を介してセンタ側メディアコンバータ12に送信する。ここで、その実行部は、ユーザフレームの送信後に保守フレーム挿入間隔が空くのを待ってから第2保守フレームを送信する。第2保守フレームを端末側メディアコンバータ15からセンタ側メディアコンバータ12に送信される第2保守フレームとしては、(ii)状態通知応答が挙げられる。
また、端末側メディアコンバータ15の実行部は、センタ側メディアコンバータ12からのユーザフレームに光/電気変換を施し、端末側ローカルインタフェース104を介してユーザ端末16に送信する。
また、端末側メディアコンバータ15の実行部は、センタ側メディアコンバータ12からの保守フレームに光/電気変換を施し、その保守フレームにより規定される処理を行なう。
ユーザ端末16は、実行部(図示省略)を具備している。
ユーザ端末16の実行部は、ユーザフレームを、端末側ローカルインタフェース104を介して端末側メディアコンバータ15に送信する。
ユーザ端末16の実行部は、端末側メディアコンバータ15からのユーザフレームを受信する。
本発明の通信システムでは、(iii)〜(ix)までの保守フレームである第1保守フレームは、ユーザフレームよりも優先度が高く、(i)〜(ii)の保守フレームである第2保守フレームは、ユーザフレームよりも優先度が低い。
センタ側メディアコンバータ12、端末側メディアコンバータ15において、その実行部は、ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを対向側のメディアコンバータに送信する。このため、第1保守フレームを送信する場合、送信中のユーザフレームの一部もしくは全部が廃棄される。
また、センタ側メディアコンバータ12、端末側メディアコンバータ15において、その実行部は、ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、ユーザフレームの送信後に保守フレーム挿入間隔が空くのを待ってから第2保守フレームを対向側のメディアコンバータに送信する。このため、第2保守フレームを送信する場合、優先されるべきユーザフレームは廃棄されない。
このように、本発明の通信システムによれば、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
以下、センタ側メディアコンバータ12、端末側メディアコンバータ15の実行部として、センタ側メディアコンバータ12の実行部を例にして説明する。
図2は、図1で示したセンタ側メディアコンバータ12の実行部の構成を示すブロック図である。
センタ側メディアコンバータ12の実行部は、PHY回路(物理回路)20、23、送信制御部21、受信制御部22、電気/光変換部24、メディアコンバータ(MC)制御CPU25を含んでいる。MC制御CPU25は、PHY回路20、23、送信制御部21、受信制御部22を制御する制御部である。
MC制御CPU25は、保守管理用インタフェース102に接続されている。
保守管理端末13の実行部は、保守管理者の操作に応じて、第1保守フレーム送信イベントの発生として、例えばループ試験開始要求を、保守管理用インタフェース102を介してセンタ側メディアコンバータ12に送信する。この場合、MC制御CPU25は、ループ試験開始要求を受け取り、保守フレーム送信指示信号205として送信制御部21に送信する。
保守管理端末13の実行部は、保守管理者の操作に応じて、第2保守フレーム送信イベントの発生として、例えば状態通知要求を、保守管理用インタフェース102を介してセンタ側メディアコンバータ12に送信する。この場合、MC制御CPU25は、状態通知要求を受け取り、保守フレーム送信指示信号205として送信制御部21に送信する。
PHY回路20は、センタ側ローカルインタフェース101に接続され、スイッチ11に供給されたユーザフレームを送信側媒体非依存インタフェース(Transmit Media Independent Interface)信号200(以下、Tx側MII信号200)として送信制御部21に送信する。
また、PHY回路20は、受信制御部22からの受信側媒体非依存インタフェース(Receive Media Independent Interface)信号201(以下、Rx側MII信号201)を、センタ側ローカルインタフェース101を介してスイッチ11に供給(送信)する。
送信制御部21は、PHY回路20からのTx側MII信号200(ユーザフレーム)をTx側MII信号202としてPHY回路23に送信する。
また、送信制御部21は、MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205がループ試験開始要求である場合、ループ試験開始要求を含むループ試験開始要求フレームを第1保守フレームとして生成し、Tx側MII信号202(ユーザフレーム)の送信を中断し、第1保守フレームをTx側MII信号202としてPHY回路23に送信する。
また、送信制御部21は、MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205が状態通知要求である場合、状態通知要求を含む状態通知要求フレームを第2保守フレームとして生成する。送信制御部21は、Tx側MII信号202(ユーザフレーム)の送信後に第2保守フレームをTx側MII信号202としてPHY回路23に送信する。
PHY回路23は、送信制御部21からのTx側MII信号202を媒体非依存インタフェース(Medium Dependent Interface)信号204(以下、MDI信号204)として電気/光変換部24に送信する。
また、PHY回路23は、電気/光変換部24からのMDI信号204をRx側MII信号203として受信制御部22に送信する。
受信制御部22は、PHY回路23からのRx側MII信号203をRx側MII信号201としてPHY回路20に送信する。
電気/光変換部24は、PHY回路23からのMDI信号204を、10BASE−FLもしくは100BASE−FXに準拠したインタフェース信号に変換し、一心光ファイバケーブル103を介してユーザ宅14内の端末側メディアコンバータ15に送信する。
また、電気/光変換部24は、端末側メディアコンバータ15からの10BASE−FLもしくは100BASE−FXに準拠したインタフェース信号を、MDI信号204に変換し、PHY回路23に送信する。
センタ側メディアコンバータ12とスイッチ11が同一装置上で実現されるセンタ側メディアコンバータ12’である場合は、PHY回路20が不要となり、Tx側MII信号200がスイッチ11から送信制御部21に供給され、Rx側MII信号201が受信制御部22からスイッチ11に供給される。
図3は、図2で示したセンタ側メディアコンバータ12の実行部内の送信制御部21の構成を示すブロック図である。
送信制御部21は、回路、コンピュータプログラムにより構成される。この送信制御部21は、バッファ部30、保守フレーム生成部31、セレクタ部32、ユーザデータ監視部33、優先制御部34、タイマー部35、保守フレーム送信制御部36を具備している。説明を省略したが、従来の通信システムにおける送信制御部は、保守フレーム生成部31、セレクタ部32、保守フレーム送信制御部36を具備し、保守フレーム送信制御部36が直接セレクタ部32を制御する。即ち、送信制御部21は、従来の送信制御部に対して、更に、バッファ部30、ユーザデータ監視部33、優先制御部34、およびタイマー部35を具備している。ここで、PHY回路20とバッファ部30と保守フレーム生成部31とセレクタ部32とPHY回路23と電気/光変換部24は、センタ側メディアコンバータ12の実行部内の送信部として構成される。
ユーザデータ監視部33は、入力されたTx側MII信号200(ユーザフレーム)を監視し、ユーザフレームと次のユーザフレームの間のIFGの長さを監視して、保守フレーム(保守フレーム本体:12byte+前後のIFG各12byteの計36byte)を挿入できる間隔があるかどうかを判定して判定情報を生成する。また、ユーザフレームのV−LANタグ内のプライオリティ・ビットを監視して、ユーザフレームが高優先度(高優先ユーザフレーム)であるか低優先度(低優先ユーザフレーム)であるかを判定して優先情報を生成する。この判定情報と優先情報とを含む監視結果をフレーム優先度/間隔通知信号303として優先制御部34に通知する。
なお、ユーザフレームの監視対象および優先度は、保守管理者が任意に設定できる。
バッファ部30は、ユーザデータ監視部33がユーザフレームの間隔およびユーザフレームの優先度を検出してフレーム優先度/間隔通知信号303(監視結果)を優先制御部34に出力するまでの監視時間において、入力されたTx側MII信号200(ユーザフレーム)をユーザデータ300として蓄積し出力を待ち合わせる。
セレクタ部32は、優先制御部34からの出力選択信号302の指示に従い、ユーザデータ300と保守フレーム信号301とのどちらかを選択して、上記のTx側MII信号202として出力する。ここで、優先制御部34からの出力選択信号302がインアクティブである場合、セレクタ部32は、バッファ部30に蓄積されたユーザデータ300をTx側MII信号202としてPHY回路23に出力する。優先制御部34からの出力選択信号302がアクティブである場合、セレクタ部32は、保守フレーム生成部31に生成された保守フレーム(保守フレーム信号301)をTx側MII信号202としてPHY回路23に出力する。
保守フレーム送信制御部36は、MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205を受けた場合、保守フレーム送信イベントが発生したことを認識する。この場合、以下の三つの処理を同時に行う。
一つ目に、保守フレーム送信制御部36は、送信されるべき保守フレームの内容を送信保守フレーム通知信号305にて保守フレーム生成部31に通知する。ここで、MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205がループ試験開始要求である場合、保守フレーム送信制御部36は、ループ試験開始要求を送信保守フレーム通知信号305として保守フレーム生成部31に出力する。MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205が状態通知要求である場合、保守フレーム送信制御部36は、状態通知要求を送信保守フレーム通知信号305として保守フレーム生成部31に出力する。
二つ目に、保守フレーム送信制御部36は、送信されるべき保守フレームの優先度の初期値を送信保守フレーム優先度通知信号306にて優先制御部34に通知する。この初期値は、高優先保守フレーム、中優先保守フレーム、低優先保守フレームのいずれかを表す。ここで、MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205がループ試験開始要求である場合、保守フレーム送信制御部36は、中優先保守フレームを表す初期値(情報)を送信保守フレーム優先度通知信号306として優先制御部34に出力する。MC制御CPU25からの保守フレーム送信指示信号205が状態通知要求である場合、保守フレーム送信制御部36は、低優先保守フレームを表す初期値(情報)を送信保守フレーム優先度通知信号306として優先制御部34に出力する。
三つ目に、保守フレーム送信制御部36は、保守フレーム送信イベントが発生したことを保守フレーム送信イベント発生通知信号307にてタイマー部35に通知する。
保守フレーム生成部31は、保守フレーム送信制御部36から送信保守フレーム通知信号305の通知を受けると、送信されるべき保守フレームを生成する。ここで、保守フレーム送信制御部36からの送信保守フレーム通知信号305がループ試験開始要求である場合、保守フレーム生成部31は、ループ試験開始要求を含むループ試験開始要求フレーム(第1保守フレーム)を生成する。保守フレーム送信制御部36からの送信保守フレーム通知信号305が状態通知要求である場合、保守フレーム生成部31は、状態通知要求を含む状態通知要求フレーム(第2保守フレーム)を生成する。保守フレーム生成部31により生成される保守フレームは、保守フレーム本体(12byte)および保守フレーム前後のIFG(各12byte)の計36byteである。
タイマー部35は、保守フレーム送信制御部36から保守フレーム送信イベント発生通知信号307の通知を受けると、保守フレーム送信イベントが発生した時間から経過時間を計時し、設定時間が経過した場合、設定時間が経過したことを表す経過時間通知信号304を優先制御部34に通知する。
ここで、設定時間とは、10ms単位で設定できることが好ましい。その理由は、TS−1000にて規定されている時間が10ms単位で規定されているからである。
優先制御部34は、ユーザデータ監視部33からのフレーム優先度/間隔通知信号303(監視結果)を受け取る。また、優先制御部34は、高優先保守フレーム、高優先ユーザフレーム、中優先保守フレーム、低優先ユーザフレーム、低優先保守フレームをこの順で、優先度が高いフレームとして認識している。
優先制御部34は、保守フレーム送信制御部36からの送信保守フレーム優先度通知信号306を受け取っていない場合、送信すべき保守フレームが存在しないものと認識し、バッファ部30に蓄積されたユーザデータ300をTx側MII信号202として出力するよう指示するために、出力選択信号302をインアクティブにしてセレクタ部32に出力する。
優先制御部34は、保守フレーム送信制御部36からの送信保守フレーム優先度通知信号306を受け取った場合、送信する保守フレームが存在することを認識し、保守フレーム送信制御部36からの監視結果に含まれる優先情報が表すユーザフレームの優先度と、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す保守フレームの優先度とを比較する。
送信保守フレーム優先度通知信号306が表す保守フレームの優先度(例示;低優先保守フレーム)がユーザフレーム(例示;低優先ユーザフレーム)よりも低い場合、優先制御部34は、フレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上であることを(IFGの長さが36byte以上空いていることを)表す判定情報を含むフレーム優先度/間隔通知信号303(監視結果)を保守フレーム送信制御部36から受け取るまで、保守フレームの送信を待ち合わせる。この場合、優先制御部34は、フレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上である判定情報を受け取るまで、バッファ部30に蓄積されたユーザデータ300をTx側MII信号202として出力するよう指示するために、出力選択信号302をインアクティブにしてセレクタ部32に出力する。優先制御部34は、フレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上である判定情報を受け取ったとき、保守フレーム生成部31に生成された保守フレームをTx側MII信号202として出力するよう指示するために、出力選択信号302をアクティブにしてセレクタ部32に出力する。
送信保守フレーム優先度通知信号306が表す保守フレームの優先度(例示;低優先保守フレーム)がユーザフレーム(例示;低優先ユーザフレーム)よりも低く、優先制御部34は、保守フレーム(低優先保守フレーム)の出力を待ち合わせている間に、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知される場合がある。この場合、優先制御部34は、保守フレームの送信タイムアウトを防止する為に、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す保守フレームの優先度を一つ上げ、一時的に保守フレームの優先度(例示;中優先保守フレーム)をユーザフレーム(例示;低優先ユーザフレーム)よりも高くする。
送信保守フレーム優先度通知信号306が表す保守フレームの優先度(例示;中優先保守フレーム)がユーザフレーム(例示;低優先ユーザフレーム)よりも高い場合、送信中のユーザフレーム(低優先ユーザフレーム)を廃棄して保守フレーム(中優先保守フレーム)を送信するよう指示するために、出力選択信号302をアクティブにしてセレクタ部32に出力する。
ここで設定時間とは、保守管理者により設定可能とし、前述の理由から10ms単位で設定できるようにする。設定時間の初期値については、TS−1000にて規定される「端末側MC応答返答時間」が600msであることから、低優先から中優先への推移時が300ms、中優先から高優先への推移時が200ms(合計500ms)とする。これにより、保守フレーム送信イベントの発生から300ms以内にユーザフレームの間隔が36byte以上空くことがあれば、ユーザフレームを廃棄することなく保守フレームの送信が行え、なおかつTS−1000で規定される時間規定に抵触することもなくタイムアウトも発生しない。
図6は、本発明の通信システムの動作として、センタ側メディアコンバータ12の動作を示すフローチャートである。
センタ側メディアコンバータ12は、ユーザフレーム送信処理を実行する(ステップS1)。
ユーザフレーム送信処理を実行する(ステップS1)において、センタ側メディアコンバータ12の実行部内の送信部(PHY回路20、バッファ部30、保守フレーム生成部31、セレクタ部32、PHY回路23、電気/光変換部24)は、網側インタフェース100からのユーザフレームである第1ユーザフレームを端末側メディアコンバータ15に送信する。センタ側メディアコンバータ12の実行部内の送信部(20、30、31、32、23、24)は、保守フレーム送信イベントが発生しない場合(ステップS2−NO、S6−YES)、ステップS1を繰り返し、網側インタフェース100からの第1ユーザフレームから第nユーザフレーム(nは2以上の整数)をこの順で端末側メディアコンバータ15に送信する。
また、ユーザフレーム送信処理(ステップS1)において、ユーザデータ監視部33は、PHY回路20からの第iユーザフレーム{iは、1≦i≦(n−1)を満たす整数}を監視して第i監視結果を優先制御部34に出力する。ここで、第i監視結果は、第i判定情報と第i優先情報とを含んでいる。第i判定情報は、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間のフレーム間間隔である第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔(36byte)以上であるか否かを表している。第i優先情報は、第iユーザフレームが高優先度であるか低優先度であるかを表している。
センタ側メディアコンバータ12は、例えば第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき(ステップS3−YES)、第1保守フレーム挿入処理(ステップS4)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行する。
センタ側メディアコンバータ12は、例えば第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき(ステップS3−NO、S6−YES)、第2保守フレーム挿入処理(ステップS5)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行する。
図7は、センタ側メディアコンバータ12の動作として第1保守フレーム挿入処理(ステップS4)を示すフローチャートである。
図4Aに示されるように、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したものとする。このときに、センタ側メディアコンバータ12は、カウント開始処理を実行する(ステップS11)。
ステップS11にて、第1保守フレーム送信イベントは、第1保守フレームの発生イベントとして、例えばループ試験開始要求を表している。この場合、保守フレーム送信制御部36は、ループ試験開始要求を送信保守フレーム通知信号305として送信部(20、30、31、32、23、24)に出力する。また、保守フレーム送信制御部36は、中優先保守フレームを表す初期値(情報)を送信保守フレーム優先度通知信号306として優先制御部34に出力する。また、保守フレーム送信制御部36は、第1保守フレーム送信イベントが発生したことを保守フレーム送信イベント発生通知信号307にてタイマー部35に通知する。
このステップS11にて、保守フレーム生成部31は、送信保守フレーム通知信号305に応じて、ループ試験開始要求を含む第1保守フレームを生成する。また、優先制御部34は、送信保守フレーム優先度通知信号306により、送信すべき保守フレームを中優先保守フレームとして認識する。タイマー部35は、保守フレーム送信イベント発生通知信号307に応じて、経過時間を計時するためにカウントを開始する。
ユーザデータ監視部33からの第1監視結果に含まれる第1優先情報が、第1ユーザフレームが低優先度であることを表し、第1保守フレームの優先度(中優先度)が第1ユーザフレームの優先度(低優先度)よりも高い(ステップS12−YES)。この場合、優先制御部34は、第1ユーザフレームの送信中に、出力選択信号302として第1保守フレーム選択信号を出力し、第1保守フレーム選択・挿入処理(ステップS13)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行させる。ここで、優先制御部34は、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知される前に、出力選択信号302(第1保守フレーム選択信号)を出力するため、その後にタイマー部35から通知される経過時間通知信号304を無視する。
第1保守フレーム選択・挿入処理(ステップS13)において、図4Aに示されるように、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第1保守フレーム選択信号に応じて、第1ユーザフレーム(低優先ユーザフレーム)の送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、保守フレーム挿入間隔(36byte)に第1保守フレーム(ループ試験開始要求)を挿入して端末側メディアコンバータ15に送信する。
このように、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生した場合、優先制御部34は、出力選択信号302として第1保守フレーム選択信号を出力する。即ち、優先制御部34は、第1保守フレーム送信イベントが発生した時点で出力選択信号302(第1保守フレーム選択信号)を出力する。これに応じて、送信部(20、30、31、32、23、24)は、ユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第1保守フレーム(ループ試験開始要求)を端末側メディアコンバータ15に送信する。この場合、第1ユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第1ユーザフレームの一部として、第1保守フレーム送信イベントが発生した後の第1ユーザフレームは廃棄される。また、第1保守フレーム送信イベントが発生したタイミングによっては、第1ユーザフレームの次の第2ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
図8は、センタ側メディアコンバータ12の動作として第2保守フレーム挿入処理(ステップS5)を示すフローチャートである。
図4Bに示されるように、第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したものとする。このときに、センタ側メディアコンバータ12は、カウント開始処理を実行する(ステップS21)。
ステップS21にて、第2保守フレーム送信イベントは、第2保守フレームの発生イベントとして、例えば状態通知要求を表している。この場合、保守フレーム送信制御部36は、状態通知要求を送信保守フレーム通知信号305として送信部(20、30、31、32、23、24)に出力する。また、保守フレーム送信制御部36は、低優先保守フレームを表す初期値(情報)を送信保守フレーム優先度通知信号306として優先制御部34に出力する。また、保守フレーム送信制御部36は、第2保守フレーム送信イベントが発生したことを保守フレーム送信イベント発生通知信号307にてタイマー部35に通知する。
このステップS21にて、保守フレーム生成部31は、送信保守フレーム通知信号305に応じて、状態通知要求を含む第2保守フレームを生成する。また、優先制御部34は、送信保守フレーム優先度通知信号306により、送信すべき保守フレームを低優先保守フレームとして認識する。タイマー部35は、保守フレーム送信イベント発生通知信号307に応じて、経過時間を計時するためにカウントを開始する。
ユーザデータ監視部33からの第i監視結果に含まれる第i判定情報が、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間の第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔(36byte)以上であることを表している(ステップS22−YES)。図4Bに示される例では、i=3である。この場合、優先制御部34は、ユーザデータ監視部33から第i監視結果を受け取って36byte以上のIFGを確認したときに、出力選択信号302として第2保守フレーム選択信号を出力し、第2保守フレーム選択・挿入処理(ステップS23)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行させる。
ここで、優先制御部34は、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知される前に、出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)を出力するため、その後にタイマー部35から通知される経過時間通知信号304を無視する。
第2保守フレーム選択・挿入処理(ステップS23)において、図4Bに示されるように、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第2保守フレーム選択信号に応じて、第iフレーム間間隔にを設け、保守フレーム挿入間隔(36byte)に第2保守フレーム(状態通知要求)を挿入して端末側メディアコンバータ15に送信する。
このように、第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生した場合、優先制御部34は、ユーザデータ監視部33から第i監視結果を受け取って36byte以上のIFGを確認したときに、出力選択信号302として第2保守フレーム選択信号を出力する。即ち、優先制御部34は、第(i−1)ユーザフレームが送信されるまで出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)の出力を待ち合わせる。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、重要なユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄することなく、第2保守フレーム(状態通知要求)を端末側メディアコンバータ15に送信することができる。
このため、本発明の通信システムでは、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
第1保守フレーム挿入処理(ステップS4)において、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生し、第1保守フレームの優先度が第1〜第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低いとき、優先制御部34は、出力選択信号302(第1保守フレーム選択信号)を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第1保守フレームが送信されない。この場合、センタ側メディアコンバータ12は、第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止する。
この第1保守フレーム挿入処理(ステップS4)において、ユーザデータ監視部33からの第2〜第(n−1)監視結果に含まれる第2〜第(n−1)優先情報が、それぞれ、第2〜第(n−1)ユーザフレームが高優先度であることを表し、第1保守フレームの優先度(中優先度)が第2〜第(n−1)ユーザフレームの優先度(高優先度)よりも低い(ステップS12−NO)。この場合、優先制御部34は、出力選択信号302(第1保守フレーム選択信号)を出力しない。タイマー部35は、カウントを開始してから、そのカウント結果が設定時間を経過した場合、経過時間通知信号304を優先制御部34に通知する。優先制御部34は、第nユーザフレームの送信中に、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知されたとき(ステップS14−YES)、第1保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS15)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行させる。
第1保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS15)において、優先制御部34は、第1保守フレームが送信されないことによる送信タイムアウトを防止するために、第nユーザフレームの送信中に、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す第1保守フレームの優先度を一つ上げ、一時的に第1保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更する。このとき、図5Aに示されるように、ユーザデータ監視部33からの第n監視結果に含まれる第n優先情報が、第nユーザフレームが高優先度又は低優先度であることを表し、第1保守フレームの優先度(高優先度)が第nユーザフレームの優先度(高優先度又は低優先度)よりも高い。この場合、優先制御部34は、第nユーザフレームの送信中に、出力選択信号302として第1保守フレーム高優先信号を出力する。
図5Aに示されるように、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第1保守フレーム高優先信号に応じて、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、保守フレーム挿入間隔(36byte)に第1保守フレーム(ループ試験開始要求)を挿入して端末側メディアコンバータ15に送信する。
このように、第1ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生し、第1保守フレームの優先度が第1〜第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低いとき、優先制御部34は、出力選択信号302(第1保守フレーム選択信号)を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第1保守フレームが送信されない。そこで、第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部34は、第1保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更し、第nユーザフレームの送信中に、出力選択信号302として第1保守フレーム高優先信号を出力する。即ち、優先制御部34は、設定時間が経過した時点で出力選択信号302(第1保守フレーム高優先信号)を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、ユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第1保守フレーム(ループ試験開始要求)を端末側メディアコンバータ15に送信する。この場合、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームの一部として、設定時間が経過した後の第nユーザフレームは廃棄される。また、設定時間が経過したタイミングによっては、第nユーザフレームの次の第(n+1)ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
これにより、本発明の通信システムでは、第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができる。
第2保守フレーム挿入処理(ステップS5)において、第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生し、第2〜第(n−1)ユーザフレームに対するフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔(36byte)以上ではないとき、優先制御部34は、出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)を出力しない。即ち、このときに、第2〜第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、優先制御部34は、出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第2保守フレームが送信されない。この場合、センタ側メディアコンバータ12は、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止する。
この第2保守フレーム挿入処理(ステップS5)において、ユーザデータ監視部33からの第2〜第(n−1)監視結果に含まれる第2〜第(n−1)判定情報が、それぞれ、第2〜第(n−1)フレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔(36byte)以上ではないことを表している(ステップS22−NO)。この場合、優先制御部34は、出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)を出力しない。タイマー部35は、カウントを開始してから、そのカウント結果が設定時間を経過した場合、経過時間通知信号304を優先制御部34に通知する。
優先制御部34は、第nユーザフレームの送信中に、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知されたとき(ステップS24−YES)、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す第2保守フレームの優先度が低優先度である場合(ステップS25−YES)、第2保守フレーム中優先・挿入処理(ステップS26)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行させる。
優先制御部34は、第nユーザフレームの送信中に、タイマー部35から経過時間通知信号304にて設定時間の経過が通知されたとき(ステップS24−YES)、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す第2保守フレームの優先度が中優先度である場合(ステップS25−NO)、第2保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS27)を送信部(20、30、31、32、23、24)に実行させる。
第2保守フレーム中優先・挿入処理(ステップS26)において、優先制御部34は、第2保守フレームが送信されないことによる送信タイムアウトを防止するために、第nユーザフレームの送信中に、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す第2保守フレームの優先度を一つ上げ、一時的に第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更する。このとき、図5Bに示されるように、ユーザデータ監視部33からの第n監視結果に含まれる第n優先情報が、第nユーザフレームが低優先度であることを表し、第(n+1)監視結果に含まれる第(n+1)優先情報が、第(n+1)ユーザフレームが高優先度であることを表し、第(n+2)監視結果に含まれる第(n+2)優先情報が、第(n+2)ユーザフレームが低優先度であることを表している。また、第2保守フレームの優先度(中優先度)が第(n+1)ユーザフレームの優先度(高優先度)よりも低く、第n及び第(n+2)ユーザフレームの優先度(低優先度)よりも高い。この場合、優先制御部34は、第(n+2)ユーザフレームの送信中に、出力選択信号302として第2保守フレーム中優先信号を出力する。
図5Bに示されるように、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第2保守フレーム中優先信号に応じて、第(n+2)ユーザフレームの先頭部分を廃棄するために保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、保守フレーム挿入間隔(36byte)に第2保守フレーム(状態通知要求)を挿入して端末側メディアコンバータ15に送信する。
このように、第1ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生し、第2〜第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、優先制御部34は、出力選択信号302(第2保守フレーム選択信号)を出力しない。このため、送信部(20、30、31、32、23、24)によって、第2保守フレームが送信されない。そこで、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更し、出力選択信号302として第2保守フレーム中優先信号を出力する。即ち、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更したときに、低優先ユーザフレーム(第nユーザフレーム)が送信中であった場合は、直ちに出力選択信号302(第2保守フレーム中優先信号)を出力せずに、第nユーザフレームの後のユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}が低優先ユーザフレームである場合に、出力選択信号302(第2保守フレーム中優先信号)を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、低優先ユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}の一部を廃棄して、第2保守フレーム(状態通知要求)を端末側メディアコンバータ15に送信する。この場合、低優先ユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}の先頭部分を廃棄するために保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームと第(n+2)ユーザフレームとの間の高優先ユーザフレーム{第(n+1)ユーザフレーム}の一部もしくは全部は廃棄されない。これは、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更したときに、低優先ユーザフレーム(第nユーザフレーム)の送信中に直ちに出力選択信号302(第2保守フレーム中優先信号)を出力した場合、第nユーザフレームの次のユーザフレーム{第(n+1)ユーザフレーム}が高優先であった場合、その先頭部分をも廃棄してしまう危険性があるからである。
これにより、本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができ、且つ、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
第2保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS27)において、優先制御部34は、第2保守フレームが送信されないことによる送信タイムアウトを防止するために、第nユーザフレームの送信中に、送信保守フレーム優先度通知信号306が表す第2保守フレームの優先度を一つ上げ、一時的に第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更する。このとき、図5Aに示されるように、ユーザデータ監視部33からの第n監視結果に含まれる第n優先情報が、第nユーザフレームが高優先度であることを表し、第(n+1)監視結果に含まれる第(n+1)優先情報が、第(n+1)ユーザフレームが高優先度であることを表している。また、第2保守フレームの優先度(高優先度)が第n及び第(n+1)ユーザフレームの優先度(高優先度)よりも高い。この場合、優先制御部34は、第nユーザフレームの送信中に、出力選択信号302として第2保守フレーム高優先信号を出力する。
図5Aに示されるように、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第2保守フレーム高優先信号に応じて、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設け、保守フレーム挿入間隔(36byte)に第2保守フレーム(状態通知要求)を挿入して端末側メディアコンバータ15に送信する。
このように、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、設定時間が経過した場合、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更し、出力選択信号302として第2保守フレーム高優先信号を出力する。即ち、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更したときに、第nユーザフレームの送信中に直ちに出力選択信号302(第2保守フレーム高優先信号)を出力する。これにより、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第nユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第2保守フレーム(状態通知要求)を端末側メディアコンバータ15に送信する。この場合、第nユーザフレームの送信を中断して保守フレーム挿入間隔(36byte)を設けた分、第nユーザフレームの一部として、設定時間が経過した後の第nユーザフレームは廃棄される。また、設定時間が経過したタイミングによっては、第nユーザフレームの次の第(n+1)ユーザフレームの一部が廃棄される場合もある。
これにより、本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止することができる。
本発明の通信システムの他の実施形態について説明する。
上記のユーザデータ監視部33で監視するユーザフレームの監視対象および優先度は、保守管理者が任意に設定できるものとする。
例えば、特定のプロトコルを高優先、それ以外のプロトコルを低優先と予め設定しておき、ユーザデータ監視部33は、フレームのイーサタイプを監視して、ユーザフレームが高優先度(高優先ユーザフレーム)であるか低優先度(低優先ユーザフレーム)であるかを判定して上記の優先情報を生成する。
また、特定のV−LAN IDを高優先、それ以外のV−LAN IDを低優先と予め設定しておき、ユーザデータ監視部33は、V−LANタグ内のV−LAN IDを監視して、ユーザフレームが高優先度(高優先ユーザフレーム)であるか低優先度(低優先ユーザフレーム)であるかを判定して上記の優先情報を生成する。
また、本発明では、タイマー部35で周期パルスを発生させ、優先制御部34で保守管理者が設定した設定時間が経過したことを検出しているが、タイマー部35で保守管理者が設定した時間が経過したことを検出して、保守フレームの優先度を上げるよう優先制御部35へと通知してもよい。
上記の第2保守フレーム中優先・挿入処理(ステップS26)において、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を低優先度から中優先度に変更したときに、低優先ユーザフレーム(第nユーザフレーム)が送信中であった場合は、第nユーザフレームの後のユーザフレーム{第(n+2)ユーザフレーム}が低優先ユーザフレームである場合に、出力選択信号302(第2保守フレーム中優先信号)を出力しているが、これに限定されない。
例えば、第nユーザフレームの後に高優先ユーザフレームが2つ連続した場合、即ち、第(n+1)及び第(n+2)ユーザフレームが高優先ユーザフレームである場合、優先制御部34は、第2保守フレーム中優先・挿入処理(ステップS26)の実行を終了し、第2保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS27)を実行してもよい。この場合、第2保守フレーム高優先・挿入処理(ステップS27)において、優先制御部34は、第2保守フレームの優先度を中優先度から高優先度に変更し、第(n+2)ユーザフレームの送信中に出力選択信号302(第2保守フレーム高優先信号)を出力する。これに応じて、送信部(20、30、31、32、23、24)は、第(n+2)ユーザフレームの一部もしくは全部を廃棄して、第2保守フレーム(状態通知要求)を端末側メディアコンバータ15に送信する。これにより、本発明の通信システムでは、第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを更に防止することができる。
以上の説明により、本発明の通信システムによれば、優先されるべきユーザフレームを不必要に廃棄することを防止することができる。
これにより、ユーザデータが導通中に保守フレームを送信しても安易にユーザフレームを廃棄することがなく、保守フレームがサービス品質の劣化を招く要因となりづらい。
上記の理由により、サービス提供中であっても定期的に通信事業者からユーザ宅内のメディアコンバータの遠隔状態監視を行うことができる。
図1は、本発明の通信システムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1で示したセンタ側メディアコンバータ12の実行部の構成を示すブロック図である。 図3は、図2で示したセンタ側メディアコンバータ12の実行部内の送信制御部21の構成を示すブロック図である。 図4Aは、本発明の通信システムの動作を説明するための図である。 図4Bは、本発明の通信システムの動作を説明するための図である。 図5Aは、本発明の通信システムの動作を説明するための図である。 図5Bは、本発明の通信システムの動作を説明するための図である。 図6は、本発明の通信システムの動作として、センタ側メディアコンバータ12の動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の通信システムの動作として、センタ側メディアコンバータ12の第1保守フレーム挿入処理(ステップS4)を示すフローチャートである。 図8は、本発明の通信システムの動作として、センタ側メディアコンバータ12の第2保守フレーム挿入処理(ステップS5)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 通信事業者局舎
11 スイッチ
12 センタ側メディアコンバータ
13 保守管理端末
14 ユーザ宅
15 端末側メディアコンバータ
16 ユーザ端末
100 網側インタフェース
101 センタ側ローカルインタフェース
102 保守管理用インタフェース
103 一心光ファイバケーブル
104 端末側ローカルインタフェース
12 センタ側メディアコンバータ
20 PHY回路
21 送信制御部
22 受信制御部
23 PHY回路
24 電気/光変換部
25 メディアコンバータ制御CPU部
200 Tx側MII信号
201 Rx側MII信号
202 Tx側MII信号
203 Rx側MII信号
204 MDI信号
205 制御用バス信号
30 バッファ部
31 保守フレーム生成部
32 セレクタ部
33 ユーザデータ監視部
34 優先制御部
35 タイマー部
36 保守フレーム送信制御部
300 ユーザデータ
301 保守フレーム信号
302 出力選択信号
303 フレーム優先度/間隔通知信号
304 経過時間通知信号
305 送信保守フレーム通知信号
306 送信保守フレーム優先度通知信号
307 保守フレーム送信フラグ発生通知信号

Claims (24)

  1. メディアコンバータと、
    前記メディアコンバータと光伝送路を介して接続された対向側メディアコンバータとを具備し、
    前記メディアコンバータは、
    ユーザフレームを前記対向側メディアコンバータに送信する実行部を具備し、
    前記実行部は、
    前記ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、前記ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、不必要に前記ユーザフレームを廃棄することを防止するために、前記ユーザフレームの送信後に第2保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記第1保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が高く、
    前記第2保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が低い
    通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記実行部は、
    外部のインタフェースからの前記ユーザフレームである第1ユーザフレームから第nユーザフレーム(nは2以上の整数)をこの順で前記対向側メディアコンバータに送信する送信部と、
    優先制御部と、
    前記インタフェースからの第iユーザフレーム{iは、1≦i≦(n−1)を満たす整数}を監視して第i監視結果を前記優先制御部に出力するユーザデータ監視部とを具備し、
    前記第i監視結果は、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間のフレーム間間隔である第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上であるか否かを表す第i判定情報を含み、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、第1保守フレーム選択信号を出力し、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生し、前記第iフレーム間間隔が前記保守フレーム挿入間隔以上であることを前記第i判定情報が表す場合、第2保守フレーム選択信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第1保守フレーム選択信号に応じて、前記第1ユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記第2保守フレーム選択信号に応じて、前記第iフレーム間間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記第i監視結果は、前記第iユーザフレームが高優先度であるか低優先度であるかを表す第i優先情報を更に含み、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生したときに、第2乃至第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、前記第2保守フレーム選択信号を出力せず、
    前記第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第2保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過した場合、一時的に前記第2保守フレームの優先度を上げ、
    前記第nユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報が表し、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報の後の優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高く、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの優先度よりも高い場合、第2保守フレーム中優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第2保守フレーム中優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの先頭部分を廃棄するために前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記優先制御部は、
    前記第nユーザフレームが高優先度であることを第n優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、第2保守フレーム高優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第2保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    通信システム。
  5. 請求項3又は4に記載の通信システムにおいて、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したときに、前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームが高優先度であることをそれぞれ第2乃至第(n−1)優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低い場合、前記第1保守フレーム選択信号を出力せず、
    前記第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第1保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過したとき、一時的に前記第1保守フレームの優先度を上げ、
    前記第nユーザフレームが高優先度又は低優先度であることを前記第n優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、第1保守フレーム高優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第1保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    通信システム。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の通信システムにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のプライオリティ・ビットを監視して前記第i優先情報を生成する
    通信システム。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載の通信システムにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのイーサタイプを監視して前記第i優先情報を生成する
    通信システム。
  8. 請求項3〜5のいずれかに記載の通信システムにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のV−LAN IDを監視して前記第i優先情報を生成する
    通信システム。
  9. 対向側メディアコンバータと光伝送路を介して接続されたメディアコンバータであって、
    ユーザフレームを前記対向側メディアコンバータに送信する実行部を具備し、
    前記実行部は、
    前記ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、前記ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、不必要に前記ユーザフレームを廃棄することを防止するために、前記ユーザフレームの送信後に第2保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記第1保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が高く、
    前記第2保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が低い
    メディアコンバータ。
  10. 請求項9に記載のメディアコンバータにおいて、
    前記実行部は、
    外部のインタフェースからの前記ユーザフレームである第1ユーザフレームから第nユーザフレーム(nは2以上の整数)をこの順で前記対向側メディアコンバータに送信する送信部と、
    優先制御部と、
    前記インタフェースからの第iユーザフレーム{iは、1≦i≦(n−1)を満たす整数}を監視して第i監視結果を前記優先制御部に出力するユーザデータ監視部とを具備し、
    前記第i監視結果は、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間のフレーム間間隔である第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上であるか否かを表す第i判定情報を含み、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、第1保守フレーム選択信号を出力し、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生し、前記第iフレーム間間隔が前記保守フレーム挿入間隔以上であることを前記第i判定情報が表す場合、第2保守フレーム選択信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第1保守フレーム選択信号に応じて、前記第1ユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信し、
    前記第2保守フレーム選択信号に応じて、前記第iフレーム間間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    メディアコンバータ。
  11. 請求項10に記載のメディアコンバータにおいて、
    前記第i監視結果は、前記第iユーザフレームが高優先度であるか低優先度であるかを表す第i優先情報を更に含み、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生したときに、第2乃至第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、前記第2保守フレーム選択信号を出力せず、
    前記第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第2保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過した場合、一時的に前記第2保守フレームの優先度を上げ、
    前記第nユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報が表し、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報の後の優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高く、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの優先度よりも高い場合、第2保守フレーム中優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第2保守フレーム中優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの先頭部分を廃棄するために前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    メディアコンバータ。
  12. 請求項11に記載のメディアコンバータにおいて、
    前記優先制御部は、
    前記第nユーザフレームが高優先度であることを第n優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、第2保守フレーム高優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第2保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    メディアコンバータ。
  13. 請求項11又は12に記載のメディアコンバータにおいて、
    前記優先制御部は、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したときに、前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームが高優先度であることをそれぞれ第2乃至第(n−1)優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低い場合、前記第1保守フレーム選択信号を出力せず、
    前記第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第1保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過したとき、一時的に前記第1保守フレームの優先度を上げ、
    前記第nユーザフレームが高優先度又は低優先度であることを前記第n優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、第1保守フレーム高優先信号を出力し、
    前記送信部は、
    前記第1保守フレーム高優先信号に応じて、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信する
    メディアコンバータ。
  14. 請求項11〜13のいずれかに記載のメディアコンバータにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のプライオリティ・ビットを監視して前記第i優先情報を生成する
    メディアコンバータ。
  15. 請求項11〜13のいずれかに記載のメディアコンバータにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのイーサタイプを監視して前記第i優先情報を生成する
    メディアコンバータ。
  16. 請求項11〜13のいずれかに記載のメディアコンバータにおいて、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視部は、前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のV−LAN IDを監視して前記第i優先情報を生成する
    メディアコンバータ。
  17. 対向側メディアコンバータと光伝送路を介して接続されたメディアコンバータを用いて保守フレームを送信する保守フレーム送信方法であって、
    ユーザフレームを前記対向側メディアコンバータに送信する送信処理ステップと、
    前記ユーザフレームの送信中に第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、前記ユーザフレームの送信を中断して第1保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信する第1保守フレーム挿入処理ステップと、
    前記ユーザフレームの送信中に第2保守フレーム送信イベントが発生したとき、不必要に前記ユーザフレームを廃棄することを防止するために、前記ユーザフレームの送信後に第2保守フレームを前記対向側メディアコンバータに送信する第2保守フレーム挿入処理ステップとを具備し、
    前記第1保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が高く、
    前記第2保守フレームは、前記ユーザフレームよりも優先度が低い
    保守フレーム送信方法。
  18. 請求項17に記載の保守フレーム送信方法において、
    前記送信ステップは、
    外部のインタフェースからの前記ユーザフレームである第1ユーザフレームから第nユーザフレーム(nは2以上の整数)をこの順で前記対向側メディアコンバータに送信するユーザフレーム送信処理ステップと、
    前記インタフェースからの第iユーザフレーム{iは、1≦i≦(n−1)を満たす整数}を監視して第i監視結果を前記優先制御部に出力するユーザデータ監視ステップとを含み、
    前記第i監視結果は、第(i−1)ユーザフレームと第iユーザフレームとの間のフレーム間間隔である第iフレーム間間隔が保守フレーム挿入間隔以上であるか否かを表す第i判定情報を含み、
    前記第1保守フレーム挿入処理ステップは、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したとき、前記第1ユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信するステップを含み、
    前記第2保守フレーム挿入処理ステップは、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生し、前記第iフレーム間間隔が前記保守フレーム挿入間隔以上であることを前記第i判定情報が表す場合、前記第iフレーム間間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信するステップを
    含む保守フレーム送信方法。
  19. 請求項18に記載の保守フレーム送信方法において、
    前記第i監視結果は、前記第iユーザフレームが高優先度であるか低優先度であるかを表す第i優先情報を更に含み、
    前記第2保守フレーム挿入処理ステップは、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第2保守フレーム送信イベントが発生したときに、第2乃至第(n−1)ユーザフレームまで常時フルレートで送信されていている場合、前記第2保守フレームを出力しないステップと、
    前記第2保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第2保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過した場合、一時的に前記第2保守フレームの優先度を上げるステップと、
    前記第nユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報が表し、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームが低優先度であることを第n優先情報の後の優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高く、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの優先度よりも高い場合、前記第nユーザフレームの後のユーザフレームの先頭部分を廃棄するために前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信するステップと
    を含む保守フレーム送信方法。
  20. 請求項19に記載の保守フレーム送信方法において、
    前記第2保守フレーム挿入処理ステップは、
    前記第nユーザフレームが高優先度であることを第n優先情報が表し、前記第2保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第2保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信するステップ
    を更に含む保守フレーム送信方法。
  21. 請求項19又は20に記載の保守フレーム送信方法において、
    前記第1保守フレーム挿入処理ステップは、
    前記第1ユーザフレームの送信中に前記第1保守フレーム送信イベントが発生したときに、前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームが高優先度であることをそれぞれ第2乃至第(n−1)優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第2乃至第(n−1)ユーザフレームの優先度よりも低い場合、前記第1保守フレームを出力しないステップと、
    前記第1保守フレームが送信されないことによるタイムアウトを防止するために、前記第nユーザフレームの送信中に、前記第1保守フレーム送信イベントが発生した時間から設定時間が経過したとき、一時的に前記第1保守フレームの優先度を上げるステップと、
    前記第nユーザフレームが高優先度又は低優先度であることを前記第n優先情報が表し、前記第1保守フレームの優先度が前記第nユーザフレームの優先度よりも高い場合、前記第nユーザフレームの送信を中断して前記保守フレーム挿入間隔を設け、前記保守フレーム挿入間隔に前記第1保守フレームを挿入して前記対向側メディアコンバータに送信するステップと
    を含む保守フレーム送信方法。
  22. 請求項19〜21のいずれかに記載の保守フレーム送信方法において、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視ステップは、
    前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のプライオリティ・ビットを監視して前記第i優先情報を生成するステップ
    を含む保守フレーム送信方法。
  23. 請求項19〜21のいずれかに記載の保守フレーム送信方法において、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視ステップは、
    前記第iユーザフレームのイーサタイプを監視して前記第i優先情報を生成するステップ
    を含む保守フレーム送信方法。
  24. 請求項19〜21のいずれかに記載の保守フレーム送信方法において、
    前記ユーザフレームは、IEEE802.3Qで定義されるV−LANタグ付きのフレームであり、
    前記ユーザデータ監視ステップは、
    前記第iユーザフレームのV−LANタグ内のV−LAN IDを監視して前記第i優先情報を生成するステップ
    を含む保守フレーム送信方法。
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