JP4535535B2 - 偏平状部材を収納可能な書籍 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−ROM、カード等の偏平状部材を収納可能な書籍に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD−ROMを収納した各種の書籍が知られている。その代表的な構造は、CD−ROMを収納する紙製の封筒を書籍内に貼り込んだものであり、中綴じの雑誌に多く採用されている。また、ハードカバーにエンボス加工してCD−ROMを収納する凹部を形成し、その凹部にCD−ROMを収納した後、その表面を薄い紙或いはビニール等で覆って封をした構成の上製本も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CD−ROMを収納する紙製の封筒を書籍内に貼り込んだ構成は、予め封筒を作成し、それを貼り込む必要があることから、コスト高となり、また、並製本や上製本には採用できないと言った問題があった。また、ハードカバーにエンボス加工する方法では、エンボス加工に費用がかかると共にその後の封をするための作業を手作業で行う必要があり、やはりコスト高となっていた。しかも、この場合には封を切って内部のCD−ROMを取り出した後は、CD−ROMを再度、元の凹部に収納して保管することが困難となるといった問題もあった。
【0004】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、低コストで製本可能な、CD−ROM等の偏平状部材を収納可能な書籍を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、見返しの、表紙に面する面に別の用紙を貼り付けて偏平状部材を収納可能な且つ見返しの一辺から出し入れ可能な収納部を形成し、その見返しを表紙に貼り付けて、偏平状部材を収納可能な書籍としたものである。この構成の書籍では、表紙と見返しとの間に偏平状部材の収納部が形成されているので、偏平状部材が表紙で保護されており、また、その収納部に対して偏平状部材を必要に応じて出し入れすることができ、書籍をそのまま偏平状部材の保管に使用できる。製本に当たっては、用紙を貼り付けて収納部を形成した見返しを用いて通常の製本工程(上製本工程、絵本工程、並正本工程等)を用いて製本することができ、このため通常の製本工程に加えて、見返しに用紙を貼り付けて収納部を形成するという工程が加わるのみであり、従来のような、封筒を本に貼り込む場合やハードカバーにエンボス加工する場合に比べて、低コストで製造できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る書籍は、見返しの、表紙に面する面に別の用紙を重ね、該用紙の、前記見返しの一辺側を除いた3辺の側縁領域を貼り付けて偏平状部材を収納可能な且つ見返しの一辺から出し入れ可能な収納部を形成し、その見返しを表紙に貼り付けた構成とし、更に、前記収納部を形成した位置の前記見返しに、前記偏平状部材の出し入れを容易にする切り欠き及び開口を形成していることを特徴とし、これにより、表紙の裏面にその表紙で保護された収納部を形成できる。
【0008】
書籍の形態としては、見返しの全面を表紙に貼り付けた構成の上製本若しくは絵本とすることができ、これによりハードカバーの表紙が偏平状部材を保護することとなり、偏平状部材の保護が一層確実となる。
【0009】
また、書籍の形態としては、見返しの小口側の側縁領域を表紙に貼り付けた構成の並製本とすることができ、並製本ラインで製本することで一層のコストダウンを図ることができる。
【0010】
本発明の書籍に収容する偏平状部材としては、偏平なものであれば任意であり、例えば、CD、CD−LOM、FD、MD、DVD、LD、MO、各種カード等を挙げることができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の実施例を説明する。図1は本発明の1実施例による書籍の概略斜視図、図2は図1のA−A矢視概略断面図、図3は図1のB−B矢視概略断面図である。全体を参照符号1で示す書籍は上製本であり、ハードカバーの表紙2と、本文3と、見返し4a、4bを備えている。一方の見返し4aには、その裏面(表紙2に面する面)に用紙5を貼り付けてCD−ROM6を収納する収納部7を形成しており、且つその見返し4aが用紙5と共に表紙2に貼り付けられている。ここで、用紙5は見返し4aの小口側を除いた3辺の側縁領域(破線のハッチングで示す領域)5aを見返し4aに貼り付けており、従って、見返し4aと用紙5とで形成される収納部7は見返し4aの小口側を開口させ、CD−ROM6をその開口から矢印C−Cで示すように出し入れ可能である。また、見返し4aの、収納部7を形成する領域の小口には、切り欠き8が形成され、収納部7に対するCD−ROM6の出し入れを容易としており、また、見返し4aの、収納部7を形成する領域の中央には、CD−ROM6よりは小さいが指を入れるには十分な開口9が形成され、内部のCD−ROM6を指で動かして容易に出し入れすることができるようになっている。収納部7を形成するための用紙5は、特に限定されるものではないが、パガス・シュガー又は見返し4aの共紙を使用することが好ましい。
【0012】
次に上記構成の書籍1の製造工程を簡単に説明する。まず、図4(a)に示す形状の見返し用のシート4を作成する。このシート4は、矩形状のシートに開口9と切り欠き8を形成したものであり、ビク抜き等によって簡単に製造可能である。なお、このシート4は二点鎖線10で示す位置を二つ折りすることで、図4(b)に示すように、2葉の見返し4a、4bを形成するものであり、必要に応じ、二点鎖線10で示す位置に、すじ押し加工を施しておいてもよい。シート4を作成した後、そのシート4の見返し4aとなる領域の裏面(製本時に表紙に面する面)に用紙5の3辺の側縁部分5aを貼り付けて収納部7を形成する。
【0013】
その後は、このシート4を用いて通常の上製本と同様な製本工程によって製本する。すなわち、通常の見返しの場合と同様にシート4を二つ折りし、本文の最外面に配置される折丁に貼り込み、所望の折丁を丁合した後、上製本ラインに供給し、製本を行う。この上製本ラインにおいて、丁合した本文の外面に配置された見返し4a及びそれに貼り付けた用紙5の全面に糊が塗布され、表紙2の内面に貼り付けられ、図1〜図3に示す構成の書籍1が製本される。このように、書籍1は単に図4(a)、(b)に示す形状のシート4に用紙5を貼り付けたものを見返しとして使用する以外は、通常の上製本と同じ方法で製本可能であり、安価に製造可能である。なお、この書籍1の製本に使用される製本ラインは上記した上製本ラインに限らず、見返し4a全面を表紙2の内面に貼り付けることの可能な任意の製本ライン、例えば絵本ラインを使用することが可能であり、絵本ラインを使用することで絵本形態の書籍を得ることができる。
【0014】
得られた書籍1はハードカバー2の裏側に、CD−ROM6を収納する収納部7を設けているので、その収納部7にCD−ROM6をそのまま、或いは適当な袋に入れた状態で収納でき、その状態で販売や頒布を行うことができる。この際、CD−ROM6はハードカバー2で保護されるので、傷むことがない。また、その収納部7には開口を設けているので、この書籍を入手した人は、収納部7を破ることなくCD−ROM6の出し入れが可能であり、書籍1をCD−ROM6の保管にも使用できる。更に、この書籍1は上製本の形態であるので、高級感を与えることができる。
【0015】
なお、上記実施例では、見返し4aの小口側に収納部7の開口を設け、小口側からCD−ROM6の出し入れを行う構成としたが、本発明はこの構成に限らず、例えば、図5に示すように、収納部7を天側に近接させて設け、CD−ROM6を矢印D−Dで示すように、天側から出し入れする構成としてもよい。更に、上記実施例では、収納部7を形成する用紙5の3辺の破線のハッチングで示す側縁領域5a全体を見返し4aに貼り付けて収納部7を形成しているが、用紙5の見返し4aに貼り付ける領域は、この実施例のように破線のハッチングで示す側縁領域5a全体とする必要はなく、適宜増減可能である。例えば、収容するCD−ROM6を安定して収容可能とするため、その形に適応した形状の収納部7が形成されるよう、用紙5と見返し4aとの貼り付け領域を更に増加させてもよい。
【0016】
更に、上記した実施例はいずれも、ハードカバー2を用いた上製本1を示したが、本発明は並製本にも適用可能である。図6はその場合の実施例を示すものである。この実施例の書籍11は、図4に示す、用紙5を貼り付けたシート4を用いて並製本ラインにより製本したものである。すなわち、このシート4を用いて並製本ラインにおいて製本することにより、丁合した本文の外面に配置された見返し4a及びそれに貼り付けた用紙5の小口側の側縁領域(図6に二点鎖線のハッチングで示す領域)4aaに糊が塗布され、表紙12の内面に貼り付けられ、図6に示す構成の書籍11が製本される。このように、書籍11は単に図4(a)、(b)に示す形状のシート4に用紙5を貼り付けたものを見返しとして使用する以外は、通常の並製本と同じ方法で製本可能であり、一層安価に製造可能である。得られた書籍11は、見返し4aと表紙12との間にCD−ROM6を収納する収納部7が形成されており、これにより、CD−ROM6を表紙12で保護した状態で収納でき、また、その収納部7にはCD−ROM出し入れ用の開口を設けているので、収納部7を破ることなくCD−ROM6の出し入れが可能であり、書籍11をCD−ROM6の保管にも使用できる。なお、この並製本においても、収納部7の形成位置及び内容物の出し入れ用の開口の位置は適宜変更可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明の書籍は、見返しの、表紙に面する面に別の用紙を貼り付けて偏平状部材を収納可能な且つ見返しの一辺から出し入れ可能な収納部を形成し、その見返しを表紙に貼り付けたものであるので、表紙と見返しとの間に偏平状部材の収納部が形成されており、その収納部に偏平状部材を収納することで偏平状部材を表紙で保護した状態で保持でき、しかも、製本に当たっては、用紙を貼り付けて収納部を形成した見返しを用いて通常の製本工程(上製本工程、絵本工程、並正本工程等)を用いて製本することができ、低コストで製本できる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による書籍の概略斜視図
【図2】図1のA−A矢視概略断面図
【図3】図1のB−B矢視概略断面図
【図4】(a)図示の書籍に使用する見返しを形成するシート及びそれに貼り付けた用紙を示す概略平面図
(b)そのシートを二つ折りした状態で示す概略平面図
【図5】本発明の他の実施例による書籍の概略斜視図
【図6】本発明の更に他の実施例による書籍の概略斜視図
【符号の説明】
1、11 書籍
2、12 表紙
3 本文
4 シート
4a、4b 見返し
5 用紙
6 CD−ROM
7 収納部
8 切り欠き
9 開口
Claims (3)
- 見返しの、表紙に面する面に別の用紙を重ね、該用紙の、前記見返しの一辺側を除いた3辺の側縁領域を貼り付けて偏平状部材を収納可能な且つ見返しの一辺から出し入れ可能な収納部を形成し、その見返しを表紙に貼り付けた構成とし、更に、前記収納部を形成した位置の前記見返しに、前記偏平状部材の出し入れを容易にする切り欠き及び開口を形成していることを特徴とする、偏平状部材を収納可能な書籍。
- 前記書籍が、見返しの全面を表紙に貼り付けた構成の上製本若しくは絵本であることを特徴とする請求項1記載の書籍。
- 前記書籍が、見返しの小口側の側縁領域を表紙に貼り付けた構成の並製本であることを特徴とする請求項1記載の書籍。
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1999
- 1999-10-06 JP JP28536399A patent/JP4535535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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