JP4534771B2 - 交換制御装置およびプログラム - Google Patents
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例えば、電話システムを代表するボタン電話装置では、上記制御装置に相当する主装置にアナログ電話回線やIP電話回線などの通話回線を収容し、主装置に接続された複数の内線電話端末ごとに予め付与してある内線番号に基づき、主装置を介した電話端末間での内線通話を実現するものとなっている。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、異なるグループに属する電話端末に対して同一内線番号を付与した場合でも運用可能な交換制御装置およびプログラムを提供することを目的としている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
この電話システム10は、複数の電話端末21A,21B,22A,22B,31A,31B,32A,32Bと、これら電話端末を内線網4を介して接続するとともにアナログ電話回線やIP電話回線などからなる1つ以上の通話回線5を収容する交換制御装置1とから構成されている。
このうち、電話端末21A,21Bは、テナントX(2)の事業所A(21)というグループに属しており、電話端末22A,22Bは、テナントX(2)の事業所B(22)というグループに属している。また、電話端末31A,31Bは、テナントY(3)の事業所C(31)というグループに属しており、電話端末32A,32Bは、テナントY(3)の事業所D(32)というグループに属している。
この際、各電話端末は、テナントおよびそのテナント内での事業所ごとにグループ化されており、電話端末ごとにそれぞれが属するグループ内で固有のグループ内内線番号が予め付与されているものとする。また、グループ特番として、各テナントには当該電話システム内で固有の内線番号を示すテナント特番が付与されており、各事業所にそれぞれが属するテナント内で固有の内線番号を示す事業所特番が付与されているものとする。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置の構成について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置の構成を示すブロック図である。
内線I/F部12は、内線網4を介して電話端末21A,21B,22A,22B,31A,31B,32A,32Bとデータ伝送を行う回路部からなり、これら電話端末との間で呼制御メッセージや音声データなどの各種データをやり取りする機能を有している。
プログラム13Pは、当該交換制御装置1の製造時に他の装置から記憶部13へ書き込まれ、あるいは回線I/F部11や内線I/F部12など交換制御装置1に設けられた入出力インターフェースを介して外部装置や記録媒体から記憶部13へ書き込まれる。
呼制御情報13Aは、通話回線5および電話端末21A,21B,22A,22B,31A,31B,32A,32Bの状態を示す状態情報や、各種設定内容を示す設定情報から構成されており、制御部14により参照され必要に応じて更新される。
この内線管理テーブル13Bでは、電話端末ごとに、当該電話端末に付与されている当該内線網4内で固有の端末アドレス、当該電話端末が属するテナントのテナント特番(グループ特番)、当該電話端末が属する事業所の事業所特番(グループ特番)、および当該電話端末のグループ内内線番号が組として登録されている。
制御部14で実現される主な機能手段としては、呼制御手段14Aおよび着側情報解析手段14Bがある。
着側情報解析手段14Bは、任意の電話端末からの内線呼出要求メッセージに含まれている着側端末を示す着側情報を解析し、その着側端末が属するテナントのテナント特番と、その着側端末が属する事業所の事業所特番とを抽出する機能を有している。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの動作について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置での内線呼出処理を示すフローチャートである。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置での着側特番抽出処理を示す説明図である。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムにおける内線呼出動作を示すシーケンス図である。
任意の電話端末から他の電話端末を内線網4を介して呼び出す場合、所望の着側端末を示す着側情報と発側端末を示す発側情報とを含む内線呼出要求メッセージが、発側端末から内線網4を介して交換制御装置1へ送信される。
この際、発側端末とは異なるグループに属する着側端末を呼び出す場合、その着側端末が属するテナントのテナント特番や事業所の事業所特番が、着側端末の内線番号に付加される。
呼制御手段14Aは、まず、内線呼出要求メッセージに含まれる発側情報に基づき記憶部13の内線管理テーブル13Bを参照して発側グループ内内線番号を取得する(ステップ100)。この際、発側情報として発側端末の端末アドレスが用いられており、呼制御手段14Aは、その発側端末アドレスと組をなすグループ内内線番号を内線管理テーブル13Bから取得し、着側端末へ通知すべき発側情報とする。
続いて、呼制御手段14Aは、これら着側グループ特番および着側グループ内内線番号に基づき記憶部13の内線管理テーブル13Bを参照して、着側端末の端末アドレスを取得する(ステップ102)。この際、呼制御手段14Aは、これら着側グループ特番および着側グループ内内線番号と組をなす端末アドレスを内線管理テーブル13Bから取得し、着側端末アドレスとする。
呼制御手段14Aは、前述した内線呼出処理のステップ101において、着側情報解析手段14Bにより、図5のようにして、内線呼出要求メッセージに含まれる着側情報から着側グループ特番を抽出する。
この際、着側情報が「テナント特番」+「事業所特番」+「グループ内内線番号」という順に連結された構成をなしており、これらテナント特番、事業所特番、グループ内内線番号の各桁数が「1」,「1」,「4」に予め固定されているものとする。
したがって、着側情報300として「211010」が入力された場合、着側情報解析手段14Bは、着側情報「211010」の末尾から6桁目を着側テナント特番「2」として取得し、着側情報「211010」の末尾から5桁目を着側事業所特番「1」として取得し、着側情報「211010」の末尾4桁分を着側グループ内内線番号「1010」として取得する。
以下では、テナントX(2)の事業所A(21)に属する発側端末21Aから、テナントY(3)の事業所C(31)に属する着側端末31Bを内線呼び出しする場合を例として説明する。
そして、呼制御手段14Aにより、発側グループ内内線番号からなる発側情報と着側端末アドレスからなる着側情報とを含む内線呼出メッセージが内線I/F部12および内線網4を介して着信端末31B宛に送信される(ステップ204)。
その後、利用者による応答操作に応じて(ステップ210)、応答メッセージが着側端末31Bから交換制御装置1へ送信される(ステップ211)。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムについて詳細に説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置の構成を示すブロック図であり、前述の図2と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
発側情報生成手段14Cは、交換制御装置1から着側端末へ内線呼出メッセージを送信する際、その発側端末が属するグループの発側グループ特番を発側グループ内内線番号に付加した発側情報を生成する機能を有している。
このグループ管理テーブル13Cでは、テナント特番と事業所特番との対応関係が登録されている。
なお、本実施の形態にかかる電話システム10および交換制御装置1の他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図9〜図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムの動作について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置での内線呼出処理を示すフローチャートである。図10は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置での発側情報生成処理を示す説明図である。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムで用いられる交換制御装置での発側情報生成処理を示す説明図である。図12は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムにおける内線呼出動作を示すシーケンス図である。
交換制御装置1の呼制御手段14Aは、図9の内線呼出処理において、図4と同等のステップ100〜102を実行する。
次に、内線呼出要求メッセージに含まれる発側情報に基づき記憶部13の内線管理テーブル13Bを参照して発側グループ特番を取得し(ステップ110)、この発側グループ特番と着側グループ特番とに基づき記憶部13のグループ管理テーブル13Cを参照して、発側端末と着側端末の所属関係を確認する(ステップ111)。そして、得られた所属関係に基づいて発側情報生成手段14Cにより、発側グループ内内線番号に発側グループ特番を付加した発側情報を生成する(ステップ112)。
発側情報生成手段14Cは、図9のステップ112において、図10に示すような発側情報生成処理を行う。
まず、図9のステップ111で確認した発側端末と着側端末との所属関係に基づき、発側端末と着信端末とが同一テナントに属するか否か判断する(ステップ120)。
ここで、両者が異なるテナントに属する場合は(ステップ120:NO)、当然、両者が属する事業所も異なることから、発側グループ内内線番号に発側テナント特番と発側事業所特番とを付与して新たな発側情報を生成し(ステップ121)、一連の発側情報生成処理を終了する。
ここで、両者が異なる事業所に属する場合は(ステップ122:NO)、発側グループ内内線番号に事業所特番だけを付与して新たな発側情報を生成し(ステップ123)、一連の発側情報生成処理を終了する。
また、両者が同一のテナントおよび事業所に属する場合(ステップ122:YES)、発側グループ内内線番号を新たな発側情報とし(ステップ124)、一連の発側情報生成処理を終了する。
この際、発側端末21Aの発側テナント特番「1」と着側端末31Bの着側テナント特番「2」とが異なるため、発側グループ内内線番号「1000」は、発側テナント特番「1」および発側事業所特番「1」が発側グループ内内線番号「1000」に付加された発側情報「111000」(314)が生成される。
以下では、テナントX(2)の事業所A(21)に属する発側端末21Aから、テナントY(3)の事業所C(31)に属する着側端末31Bを内線呼び出しする場合を例として説明する。
この際、発側情報生成手段14Cにより、前述した図10の発側情報生成処理が行われ、発側グループ内内線番号「1000」に発側端末21Aの発側テナント特番「1」と発側事業所特番「1」とが付加される(ステップ220)。
着側端末31は、交換制御装置1からの内線呼出メッセージを受信して、着信音の送出や着信ランプの表示などの内線着信表示を開始するとともに(ステップ205)、その内線呼出メッセージに含まれる発側情報「111000」とその着信時刻を履歴情報として記録する(ステップ206)。
なお、ステップ210以降の処理については、前述した図6と同一であり、ここでの説明は省略する。
以上の各実施の形態では、図1に示すような内線構成、すなわち2つのテナントにそれぞれ2つの事業所があり、事業所ごとに2つの電話端末が設置されている構成を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、グループとして事業所と部署を用いてもよく、グループの階層を増やして、テナント、事業所、部署からなる内線構成であっても、前述と同様に各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
また、各グループに付与したグループ特番の桁数は1桁に限定されるものではなく、複数桁を用いてもよい。
また、各実施の形態では、テナントビルなどで利用される電話システムを例として説明したが、内線網4をVPNなどの大規模IP網で構成して交換制御装置1を配置し、各拠点に設置された一般利用者の電話端末をグループとして管理するサービス提供システムを構築してもよい。
Claims (2)
- それぞれ任意のグループに属するとともに当該グループ内で固有のグループ内内線番号が付与されている複数の電話端末と、内線網を介してこれら電話端末を接続するとともに通話回線を収容する交換制御装置とからなる電話システムで用いられる交換制御装置であって、
前記電話端末ごとに前記内線網上における当該電話端末の端末アドレスと当該電話端末が属するグループを示すダイヤル番号からなるグループ特番と当該電話端末のグループ内内線番号との組が記述された内線管理テーブルと、前記各電話端末が属するグループにそれぞれ付与されたグループ特番を示すグループ管理テーブルとを記憶する記憶部と、
任意の発側端末からの内線呼出要求メッセージに含まれる着側グループ特番と着側グループ内内線番号とに基づき前記内線管理テーブルを参照することにより、内線呼出メッセージを送信すべき着側端末の着側端末アドレスを取得する呼制御手段と、
前記内線呼出要求メッセージに含まれている発側端末アドレスに基づき前記内線管理テーブルを参照して得られた前記発側端末の発側グループ特番を、前記発側端末アドレスに基づき前記内線管理テーブルを参照して得られた前記発側端末の発側グループ内内線番号に付加することにより前記発側端末を示す発側情報を生成する発側情報生成手段と
を備え、
前記呼制御手段は、前記発側情報生成手段により生成された発側情報を前記内線呼出メッセージで前記着側端末へ通知し、
前記発側情報生成手段は、前記発側端末が属するグループと前記着側端末が属するグループとが異なる場合には前記発側グループ特番を付加し、これらグループが一致する場合には前記発側グループ特番を付加しない
ことを特徴とする交換制御装置。 - それぞれ任意のグループに属するとともに当該グループ内で固有のグループ内内線番号が付与されている複数の電話端末と、内線網を介してこれら電話端末を接続するとともに通話回線を収容する交換制御装置とからなる電話システムで用いられる交換制御装置のコンピュータに、
前記電話端末ごとに前記内線網上における当該電話端末の端末アドレスと当該電話端末が属するグループを示すダイヤル番号からなるグループ特番と当該電話端末のグループ内内線番号との組が記述された内線管理テーブルを記憶部で記憶するステップと、
前記各電話端末が属するグループにそれぞれ付与されたグループ特番を示すグループ管理テーブルを前記記憶部で記憶するステップと、
任意の発側端末からの内線呼出要求メッセージに含まれる着側グループ特番と着側グループ内内線番号とに基づき前記内線管理テーブルを参照することにより、内線呼出メッセージを送信すべき着側端末の着側端末アドレスを取得する呼制御ステップと、
前記内線呼出要求メッセージに含まれている発側端末アドレスに基づき前記内線管理テーブルを参照して得られた前記発側端末の発側グループ特番を、前記発側端末アドレスに基づき前記内線管理テーブルを参照して得られた前記発側端末の発側グループ内内線番号に付加することにより前記発側端末を示す発側情報を生成する発側情報生成ステップと、
前記呼制御ステップで、前記発側情報生成ステップにより生成された発側情報を前記内線呼出メッセージで前記着側端末へ通知するステップと、
前記発側情報生成ステップで、前記発側端末が属するグループと前記着側端末が属するグループとが異なる場合には前記発側グループ特番を付加し、これらグループが一致する場合には前記発側グループ特番を付加しないステップと
を実行させるプログラム。
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