JP4534604B2 - 燃料電池車用地絡検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池を含む車両の強電系システム内に純水を循環させて、燃料電池に純水を供給するシステムを搭載した燃料電池車の地絡を検出する装置に関する。
従来、カップリングコンデンサの一端側に直流電源のプラス端子を接続するとともに、他端側の測定点に矩形波パルス信号を印加し、測定点に発生する電圧信号を検出することにより、直流電源の地絡を検出する車両用地絡検出装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−250201号公報
しかしながら、従来の車両用地絡検出装置を燃料電池車に適用した場合、下記のような問題が生ずる。すなわち、燃料電池車では、セルを積層して構成されるスタックに純水を供給するために、車両の強電系システム内に純水を循環させているが、純水は導電性を有しているため、車両の強電系システムと車体とが純水を介して電気的に接続された状態となり、この通電状態が地絡と誤診断されてしまう可能性がある。
本発明による燃料電池車用地絡検知装置は、カップリングコンデンサの一端側に燃料電池のプラス端子を接続し、カップリングコンデンサの他端側となる測定点に、矩形波パルス信号を印加し、測定点に発生する電圧信号と異常判定しきい値とに基づいて地絡を検出するものであって、強電系システムの内部を循環する純水の通電度合いに基づいて、異常判定しきい値を変更することを特徴とする。
本発明による燃料電池車用地絡検知装置によれば、強電系システムの内部を循環する純水の通電度合いに基づいて、地絡検知の判断に使用する異常判定しきい値を変更するので、純水の通電度合いに応じて、地絡を確実に検出することができる。
図1は、本発明による燃料電池車用地絡検知装置の一実施の形態における構成を示す図である。燃料電池スタック1(以下、スタック1と呼ぶ)は、イオン交換膜を水素極および酸素極の2つの電極で挟んで構成されるセルを積層体にして構成されている。強電系システム2には、例えば、燃料電池車の走行駆動源であるモータが含まれる。このモータは、スタック1から電力が供給されることにより、回転駆動し、図示しない車輪を回転させる。
スタック1を含む強電系システム2の内部には、純水を循環させて、スタック1に供給するためのパイプ3が配置されている。パイプ3に設けられている純水フィルタ4は、パイプ3内を循環している純水の純度を高める役割を果たす。導電率センサ5は、パイプ3内を流れる純水の導電率を検出する。
強電リレー6は、強電系システム2と、バッテリ7および地絡検知システム10との間を接続/遮断する。
地絡検知システム10は、コントローラ11と、第1比較器12と、第2比較器13と、カップリングコンデンサCaと、抵抗R1と、外部ノイズ除去回路14とを備える。カップリングコンデンサCaの一端は、バッテリ7の正極端子、および、強電リレー6を介して、スタック1の正極端子と接続されており、他端は、抵抗R1を介して、第1比較器12と接続されている。カップリングコンデンサCaと抵抗R1との接続点Aには、抵抗R2およびコンデンサCbを直列に接続して構成されている外部ノイズ除去回路14が接続されている。抵抗R2およびコンデンサCbの接続点は、第2比較器13の一方の入力端子と接続されている。
コントローラ11は、矩形波パルス発生部11aと、A/D変換部11bと、地絡検知部11cと、カウンタ11dと、メモリ11eとを備え、測定点Aに矩形波パルス信号を出力して、測定点Aに発生する電圧を検出することにより、地絡を検出する。なお、地絡は、スタック1と、例えば、車体との間の絶縁抵抗が低下することにより生じる現象であり、地絡を検出することにより、漏電が生じることを防ぐことができる。
矩形波パルス発生部11aは、所定周期の矩形波パルスを発生して、第1比較器12に出力する。A/D変換部11bは、第2比較器13から入力されるパルス信号(測定点Aにおける電圧波形)をデジタル信号に変換して、地絡検知部11cに出力する。地絡検知部11cは、矩形波パルス発生部11aにて発生されたパルス信号と、A/D変換部11bから入力されるデジタル信号に基づいて、地絡を検出する。地絡の検出方法については、後述する。地絡検出部11cにて、地絡が検出されると、インジケータ20を点灯させて、ドライバに地絡が発生している旨を伝える。
カウンタ11dは、後述するタイミングにて時間の計測を開始し、計測時間を地絡検知部11cに出力する。メモリ11eには、後述するように、純水の導電率と異常判定電圧との関係を示すマップが格納されている。
図2は、地絡を検出する処理内容を示す一実施の形態のフローチャートである。ステップS10から始まる処理は、コントローラ11により行われる。なお、地絡検出処理を行っている間は、強電リレー6はオンされている。ステップS10では、カウンタ11dをリセットして、ステップS20に進む。ステップS20では、カウンタ11dをスタートさせて、ステップS30に進む。
ステップS30では、矩形波パルス発生部11aにおいて、予め設定した周期T、および、デューティ比(ここでは、50%とする)の矩形波パルス信号のうち、Hレベルの部分の信号を第1比較器12に出力する。ステップS30に続くステップS40では、ステップS20でスタートさせたカウンタ11dの計測時間Tcが矩形波パルス信号の周期Tの1/2になったか否かを判定する。Tc=T/2が成り立たないと判定するとステップS40で待機し、Tc=T/2が成り立つと判定すると、ステップS50に進む。
ステップS50において、地絡検知部11cは、第2比較器13およびA/D変換部11bを介して入力されるA点の電圧値を検出する。この電圧値をVHとする。電圧値VHを検出すると、ステップS60に進む。ステップS60では、矩形波パルス信号のうち、Lレベルの部分の信号を出力して、ステップS70に進む。
ステップS70では、カウンタ11dで計測される時間Tcが矩形波パルスの周期Tになったか否かを判定する。Tc=Tが成り立たないと判定するとステップS70で待機し、Tc=Tが成り立つと判定すると、ステップS80に進む。ステップS80において、地絡検知部11cは、第2比較器13およびA/D変換部11bを介して入力されるA点の電圧値を検出する。この時の電圧値をVLとする。電圧値VLを検出すると、ステップS90に進む。ステップS90では、ステップS50で検出した電圧値VHと、ステップS80で検出した電圧値VLとに基づいて、差分電圧Vp-p(=VH−VL)を算出する。
差分電圧Vp-pについて、図3を用いて説明する。図3(a)は、矩形波パルス発生部11aから出力される矩形波パルス信号(周期T)を示す図である。図3(a)において、T1〜T5は、それぞれA点の電圧検出タイミングを示しており、矩形波パルス信号が立ち上がるやや手前、および、立ち下がるやや手前に設定されている。
図3(b)は、地絡が発生していない正常な状態における測定点Aの電圧波形を示す図である。測定点Aにおける電圧波形は、矩形波パルスの前縁および後縁にて滑らかな丸みをおびているものの、タイミングT1において測定される電圧VHと、タイミングT2において測定される電圧VLとの差分電圧Vp-pは、大きい値となっている。
図3(c)は、パイプ3内を循環している純水の純度が高い状態で、地絡が発生している場合の測定点Aにおける電圧波形を示す図である。地絡が発生している場合には、上述したように、スタック1と車体との間の絶縁抵抗が低下しているため、タイミングT1,T3,T5で測定される電圧値VHは、地絡が発生していない時に測定される電圧値VHよりも低い値になる。従って、差分電圧Vp-pは、地絡が発生していない場合と比べて、低い値となる。
図3(d)は、パイプ3内を循環している純水の純度が低い状態で、地絡が発生している場合の測定点Aにおける電圧波形を示す図である。純水に不純物が混入しており、純度が低い場合には、水の導電率が高くなるため、測定点Aの電圧値VHはさらに低下する。従って、この場合の差分電圧Vp-pは、純水の純度が高い場合(図3(c))に比べて、さらに低くなる。
上述したように、地絡が発生すると、地絡が発生していない場合に比べて、差分電圧Vp-pが低下するため、差分電圧Vp-pと異常判定電圧Vaとを比較することにより、地絡の発生の有無を検出することができる。しかしながら、燃料電池車のように、強電系システム2の内部に純水を循環させているシステムでは、図3(c)および図3(d)に示したように、純水の純度に応じて、差分電圧Vp-pが変化する。従って、一実施の形態における燃料電池車用地絡検知装置では、導電率センサ5によって純水の導電率を検出し、検出した導電率に応じて、異常判定電圧Vaを設定する。
図2に示すフローチャートのステップS100では、導電率センサ5によって、パイプ3内を循環している純水の導電率を検出する。検出した導電率が地絡検知部11cに入力されると、ステップS110に進む。ステップS110では、ステップS100で検出された導電率に応じた異常判定電圧Vaを設定する。図4は、導電率と異常判定電圧Vaとの関係を示す図である。上述したように、純水の導電率が高いほど、差分電圧Vp-pは低くなるので、導電率が高いほど、異常判定電圧Vaを低く設定する。メモリ11eには、図4に示すような導電率と異常判定電圧Vaとの関係を示すマップを格納しておく。地絡検知部11cは、導電率センサ5によって検出された導電率と、メモリ11eに格納されているマップとに基づいて、異常判定電圧Vaを設定する。
ステップS120では、ステップS90で算出した差分電圧Vp-pがステップS110で設定した異常判定電圧Vaより小さいか否かを判定する。Vp-p<Vaが成り立たないと判定すると、地絡は発生していないと判定して、ステップS10に戻る。一方、Vp-p<Vaが成り立つと判定すると、地絡が発生していると判断して、ステップS130に進む。ステップS130では、インジケータ20を点灯させて、地絡故障が発生していることをドライバに報知する。インジケータ20を点灯させることにより、警告を発すると、地絡検出処理を終了する。
コントローラ11は、上述した地絡検出処理とは別に、地絡検知システム10および導電率センサ5の故障診断を行う。図5は、地絡検知システム10および導電率センサ5の故障診断処理の内容を示すフローチャートである。ステップS200では、強電リレー6をオフして、ステップS210に進む。ステップS210では、矩形波パルス発生部11aから、矩形波パルス信号を第1比較器12に出力する。矩形波パルス信号を出力すると、ステップS220に進む。
ステップS220では、差分電圧Vp-p1を算出する。差分電圧Vp-pを算出する方法については、図2に示すフローチャートのステップS10〜ステップS90で説明したので、ここでは詳しい説明は省略する。強電リレー6をオフした状態における差分電圧Vp-p1を算出すると、ステップS230に進む。ステップS230では、強電リレー6をオンして、ステップS240に進む。ステップS240では、強電リレー6をオンした状態における差分電圧Vp-p2を算出する。差分電圧Vp-p2を算出すると、ステップS250に進む。
ステップS220で算出した差分電圧Vp-p1と、ステップS240で算出した差分電圧Vp-p2との差は、パイプ3内を循環している純水の導電率に応じた値となる。従って、以下のステップでは、電圧差Vf=Vp-p1−Vp-p2と、導電率センサ5で検出された導電率とに基づいて、地絡検知システム10および導電率センサ5に故障が発生していないか調べる。
ステップS250では、導電率センサ5によって、パイプ3内を循環している純水の導電率を検出する。導電率センサ5によって検出された導電率が地絡検知部11cに入力されると、ステップS260に進む。ステップS260では、ステップS250で検出した導電率に基づいて、上述した電圧差Vfに相当する電圧Vgを算出する。これは、地絡検知システム10および導電率センサ5が共に正常な状態に置いて、様々な導電率に対応する電圧Vgを実験等により予め求めてマップを作成しておき、このマップと検出した導電率とに基づいて算出する。電圧Vgを算出すると、ステップS270に進む。
ステップS270では、上述した電圧差Vf(=Vp-p1−Vp-p2)と、ステップS260で算出した電圧Vgとの差が所定範囲内であるか否かを判定する。上述したように、電圧差Vfは、パイプ3内を循環している純水の導電率に応じた値となるので、地絡検知システム10および導電率センサ5が共に正常であれば、VfとVgは一致するはずである。電圧差Vfと電圧Vgとの差が所定範囲内であると判定すると、地絡検知システム10および導電率センサ5は、共に正常であると判断して、故障診断プログラムを終了する。この場合には、上述した地絡検知処理(図2参照)が繰り返し行われる。
一方、電圧差Vfと電圧Vgとの差が所定範囲内にないと判定すると、ステップS280に進む。ステップS280では、地絡検知システム10の故障診断を行う。地絡検知システム10の故障診断処理については、図6に示すフローチャートを用いて後述する。ステップS290では、ステップS280で行った故障診断に基づいて、地絡検知システム10が正常であるか否かを判定する。地絡検知システム10が正常であると判定するとステップS300に進み、正常ではない(異常が発生している)と判定すると、ステップS310に進む。
ステップS300では、導電率センサ5に故障が発生していると判断して、インジケータ20を点灯させる。また、ステップS310では、地絡検知システム10に故障が発生していると判断して、インジケータ20を点灯させる。インジケータ20を点灯させて、故障の発生をドライバに報知すると、故障診断プログラムを終了する。
続いて、図6に示すフローチャートを用いて、地絡検知システム10の故障診断処理について説明する。この故障診断処理は、既知のものである(特開2004−53367号公報参照)。ステップS410から始まる処理は、コントローラ11により行われる。
ステップS410では、矩形波パルス発生部11aから、周波数1Hzの診断用の矩形波パルス信号を出力する。周波数1Hzの矩形波パルス信号を出力すると、ステップS420に進む。ステップS420では、第2比較器13およびA/D変換部11bを介して入力されるA点の電圧値に基づいて、地絡検知回路の故障診断を行う。
図7(a)は、矩形波パルス発生部11aから出力される周波数1Hzの矩形波パルス信号を示す図であり、図7(b)は、地絡検知回路が正常である場合のA点の電圧波形を示す図である。また、図7(c)〜図7(e)は、地絡検知回路に故障が発生している場合のA点の電圧波形を示す図である。図7(c)に示すように、地絡検知部11cに入力されるA点の電圧値が常にLレベルである場合には、回路の一部がグランドとショートしている故障が発生していると判断する。また、図7(d)に示すように、地絡検知部11cに入力されるA点の電圧値が常にHレベルである場合には、回路の一部がバッテリ7とショートしている故障が発生していると判断する。さらに、図7(e)に示すように、地絡検知部11cに入力される信号が安定せず、不定値である場合には、回路の一部が開放する故障が発生したと判断する。
地絡検知回路の故障診断を行うと、ステップS430に進む。ステップS430では、ステップS420で行った故障診断の結果に基づいて、故障が発生しているか否かを判定する。故障が発生していると判定するとステップS500に進み、故障が発生していないと判定すると、ステップS440に進む。
ステップ440では、ノイズ除去回路14を診断するために、矩形波パルス発生部11aから、周波数100Hzの診断用の矩形波パルス信号を出力する。周波数100Hzの矩形波パルス信号を出力すると、ステップS450に進む。ステップS450では、第2比較器13およびA/D変換部11bを介して入力されるA点の電圧値に基づいて、ノイズ除去回路14の故障診断を行う。
図8(a)は、矩形波パルス発生部11aから出力される周波数100Hzの矩形波パルス信号を示す図であり、図8(b)は、ノイズ除去回路14が正常である場合のA点の電圧波形を示す図である。また、図8(c)および図8(d)は、ノイズ除去回路14に故障が発生している場合のA点の電圧波形を示す図である。
地絡検知部11cは、入力されるA点の電圧波形の振幅が所定値E2より小さい場合に、ノイズ除去回路14のノイズ除去用コンデンサCbおよび抵抗R2が正常であると判断する(図8(b))参照)。一方、A点の電圧波形の振幅が所定値E2以上の場合には、ノイズ除去回路14のノイズ除去用コンデンサCbおよび抵抗R2の抵抗値、または、抵抗R1の抵抗値が異常であると判断する。
例えば、図8(c)に示すように、矩形波パルス発生部11aから出力した矩形波パルスの振幅Eと同じ振幅の入力パルスが入力された場合には、コンデンサCbの容量が無いことによるノイズ除去回路14の故障が発生したと診断する。また、図8(d)に示すように、所定値E2以上の振幅E3の電圧値が入力された場合には、抵抗R2とコンデンサCb、または、抵抗R1とコンデンサCbの積分回路が形成されたため、振幅E2以上の振幅E3の電圧波形が入力されたと診断し、抵抗R1または抵抗R2の故障と診断する。
ノイズ除去回路14の故障診断を行うと、ステップS460に進む。ステップS460では、ステップS450で行った故障診断の結果に基づいて、ノイズ除去回路14に故障が発生しているか否かを判定する。故障が発生していると判定するとステップS500に進み、故障が発生していないと判定すると、ステップS470に進む。
ステップS470では、カップリングコンデンサCaを診断をするために、矩形波パルス発生部11aから、周波数100Hzの診断用の矩形波パルス信号を出力する。周波数100Hzの矩形波パルス信号を出力すると、ステップS450に進む。ステップS450において、地絡検知部11cは、強電リレー6がオフ状態からオン状態にされた時の入力パルスの振幅変化を検出することにより、カップリングコンデンサCaの故障診断を行う。
図9(a)は、矩形波パルス発生部11aから出力される周波数100Hzの矩形波パルス信号を示す図であり、図9(b)は、強電リレー6がオフの状態で、地絡検知部11cに入力されるパルス信号を示す図である。図9(b)に示すように、強電リレー6がオフの状態における入力パルスの振幅をE2とする。
図9(c)は、強電リレー6をオフからオンにした場合に入力されるパルス信号を示す図である。図9(c)に示すように、強電リレー6をオンにした時に入力されるパルスの振幅がE2より小さいE4になった場合には、カップリングコンデンサCaは正常であると判断する。一方、図9(d)に示すように、強電リレー6をオンにした時に入力されるパルスの振幅がE2のままである場合には、カップリングコンデンサCaに異常が発生していると判断する。
カップリングコンデンサCaの診断を行うと、ステップS480に進む。ステップS480では、ステップS470で行ったカップリングコンデンサCaの診断に基づいて、カップリングコンデンサCaに異常が発生していないか否かを判定する。カップリングコンデンサCaに異常が発生していると判定するとステップS500に進み、異常が発生していないと判定すると、ステップS490に進む。
ステップS490では、地絡検知システム10は正常であると判断して、図5に示すフローチャートのステップS290に進む。一方、ステップS500では、地絡検知システム10に異常が発生していると判断して、図5に示すフローチャートのステップS290に進む。
一実施の形態における燃料電池車用地絡検知装置は、カップリングコンデンサCaの一端側に燃料電池1のプラス端子を接続し、カップリングコンデンサCaの他端側となる測定点Aに、矩形波パルス信号を印加し、測定点Aに発生する電圧信号を検出して、燃料電池1の地絡を検出するものである。特に、燃料電池1を含む強電系システム2の内部を循環する純水の通電度合いを検出し、検出した通電度合いに基づいて、地絡を判別するための異常判定しきい値Vaを変更する。これにより、純水の通電度合いに応じて、測定点Aに発生する電圧信号が変化する場合でも、適切な異常判定しきい値Vaを設定することができるので、地絡を誤検出することなく、確実に検知することができる。例えば、燃料電池車の初期起動時においては、純水の純度が低く、車両起動時からの時間経過とともに、純水の純度が上昇するが、純度に応じた異常判定しきい値Vaを設定することにより、地絡の有無の判断を正確に行うことができる。
また、一実施の形態における燃料電池車用地絡検知装置によれば、強電リレー6を遮断した状態において算出される第1の電圧差Vp-p1、および、強電リレー6を接続した状態において算出される第2の電圧差の差Vp-p2と、強電リレー6を接続した状態において検出される純水の導電率とに基づいて、地絡検知システム10および導電率センサ5のうちの少なくとも一方の故障を検出する。これにより、地絡検知システム10および導電率センサ5が正常であると判断されれば、地絡検出処理を行うことができ、いずれか一方に故障が発生していると判断されれば、地絡検出処理を中止することにより、地絡の誤検出を防ぐことができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、図1に示す構成において、バッテリ7の代わりに、コンデンサを設けてもよい。なお、地絡検知システム10および導電率センサ5の故障診断を行うためには、バッテリ7を設ける必要があるが、地絡検出処理(図2に示すフローチャート参照)を行うだけのシステムであれば、バッテリ7を設ける必要はない。
また、地絡の有無を判断するための異常判定しきい値Vaを、強電系システム2内を循環する純水の導電率に基づいて変更するようにしたが、純水に含まれる不純物の割合を検出することによって変更するようにしてもよい。すなわち、純水の通電度合いに応じて、異常判定しきい値Vaを変更すればよい。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、コントローラ11が電圧検出手段、電圧差算出手段、地絡検出手段および異常判定しきい値変更手段を、導電率センサ5が通電度合い検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明による燃料電池車用地絡検知装置の一実施の形態における構成図 バッテリの地絡を検出する処理内容を示す一実施の形態のフローチャート 図3(a)は、矩形波パルス発生部から出力される矩形波パルス信号を示す図、図3(b)は、地絡が発生していない場合の測定点Aにおける電圧波形を示す図、図3(c)および図3(d)は、地絡が発生している場合の測定点Aにおける電圧波形を示す図 導電率と異常判定電圧Vaとの関係を示す図 地絡検知システムおよび導電率センサの故障診断処理の内容を示すフローチャート 地絡検知システムの故障診断処理の内容を示すフローチャート 図7(a)は、矩形波パルス発生部から出力される周波数1Hzの矩形波パルス信号を示す図、図7(b)は、地絡検知回路が正常である場合のA点の電圧波形を示す図、図7(c)〜図7(e)は、地絡検知回路に故障が発生している場合のA点の電圧波形を示す図 図8(a)は、矩形波パルス発生部から出力される周波数100Hzの矩形波パルス信号を示す図、図8(b)は、ノイズ除去回路が正常である場合のA点の電圧波形を示す図、図8(c)〜図8(d)は、ノイズ除去回路に故障が発生している場合のA点の電圧波形を示す図 図9(a)は、矩形波パルス発生部から出力される周波数100Hzの矩形波パルス信号を示す図であり、図9(b)は、強電リレーがオフの状態で、地絡検知部に入力されるパルス信号を示す図、図9(c)および図9(d)は、強電リレーをオフからオンにした場合に入力されるパルス信号を示す図
符号の説明
1…燃料電池
2…強電系システム
3…パイプ
4…純水フィルタ
5…導電率センサ
6…強電リレー
7…バッテリ
10…地絡検知システム
11a…矩形波パルス発生部
11b…A/D変換部
11c…地絡検知部
11…コントローラ
12…第1比較器
13…第2比較器
14…外部ノイズ除去回路
Ca…カップリングコンデンサ
R1,R2…抵抗

Claims (5)

  1. 燃料電池を含む車両の強電系システム内に純水を循環させて、燃料電池に純水を供給する燃料電池車に搭載されて、カップリングコンデンサの一端側に燃料電池のプラス端子を接続し、前記カップリングコンデンサの他端側となる測定点に、矩形波パルス信号を印加し、前記測定点に発生する電圧信号を検出して、前記燃料電池の地絡を検出する燃料電池車用地絡検知装置において、
    前記測定点における電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記矩形波パルス信号が第1の位相となる時点において、前記電圧検出手段によって検出される第1の電圧値、および、前記矩形波パルス信号が第1の位相とは異なる第2の位相となる時点で、前記電圧検出手段によって検出される第2の電圧値の電圧差を算出する電圧差算出手段と、
    前記電圧差算出手段により算出される電圧差と、異常判定しきい値とを比較することによって、前記燃料電池の地絡を検出する地絡検出手段と、
    前記強電系システムの内部を循環する純水の通電度合いを検出する通電度合い検出手段と、
    前記通電度合い検出手段により検出される通電度合いに基づいて、前記異常判定しきい値を変更する異常判定しきい値変更手段とを備えることを特徴とする燃料電池車用地絡検知装置。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車用地絡検知装置において、
    前記異常判定しきい値変更手段は、前記通電度合い検出手段により検出される通電度合いが高いほど、前記異常判定しきい値を小さくすることを特徴とする燃料電池車用地絡検知装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池車用地絡検知装置において、
    前記通電度合い検出手段は、前記純水の導電率を検出することにより、前記通電度合いを検出することを特徴とする燃料電池車用地絡検知装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池車用地絡検知装置において、
    前記燃料電池のプラス端子と接続されているカップリングコンデンサの一端側には、直流電源が接続されており、
    前記直流電源および前記カップリングコンデンサの一端側と、前記燃料電池との間を接続/遮断する接続/遮断手段と、
    前記接続/遮断手段を遮断した状態において、前記電圧差算出手段により算出される第1の電圧差、および、前記接続/遮断手段を接続した状態において、前記電圧差算出手段により算出される第2の電圧差の差と、前記接続/遮断手段を接続した状態において、前記通電度合い検出手段により検出される純水の通電度合いとに基づいて、前記地絡検出手段および前記通電度合い検出手段のうちの少なくとも一方の故障を検出する故障検出手段とをさらに備えることを特徴とする燃料電池車用地絡検知装置。
  5. 請求項4に記載の燃料電池車用地絡検知装置において、
    前記通電度合い検出手段により検出された通電度合いを、前記第1の電圧差から前記第2の電圧差を減じた電圧値に相当する電圧値に変換する変換手段をさらに備え、
    前記故障検出手段は、前記電圧差算出手段により算出された第1の電圧差から前記電圧差算出手段により算出された第2の電圧差を減じた電圧値と、前記変換手段により変換された電圧値との差が所定の範囲を超える場合に、前記地絡検出手段および前記通電度合い検出手段のうちの少なくとも一方が故障していると判断することを特徴とする燃料電池車用地絡検地装置。
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