JP4534390B2 - 静圧気体軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、静圧気体軸受に関するもので、特に真空環境下で使用する静圧気体軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静圧気体軸受は、移動体とガイド軸との間に約5μm程度の微小隙間を保ちながら運動するが、軸受の可動範囲全体において均一で良好な運動性能を得られるためには、この微小隙間が浮上面全体において均等な状態、即ち移動体がガイド軸と平行な状態を保ちながら浮上することが求められる。このため静圧気体軸受の製作時には、この微小隙間の大きさが浮上面全体で均等となるように浮上量調整作業が行われている。具体的な作業内容の一例としては、移動体の浮上量を電気マイクロメータなどで計測しながら、各浮上面内に複数個設けられたエアーパッドへの供給気体圧力を増減させることで各エアーパッドの浮上圧力を調整している。エアーパッドへの供給気体圧力調整だけでは微小隙間の調整が不可能な場合は、移動体を再度組み立て直す必要がある。
【0003】
一方、近年、半導体露光装置の光源がレーザー光から電子ビーム、もしくはX線へと移行するにあたり、静圧気体軸受が利用される環境も減圧環境もしくは真空環境への要望が高まりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者は、減圧環境もしくは真空環境で満足して利用できる静圧気体軸受について鋭意研究開発に取り組んできた。この研究開発過程において、本発明者は、真空環境下で静圧気体軸受を使用する場合においては以下に説明する特有の問題点があることが分かった。
上述した浮上量調整作業は作業員の熟練を要し、その作業の複雑さから真空チャンバー内ではなく大気圧の環境内で行なう必要がある。むろん従来は大気圧の環境内で静圧気体軸受は利用されていたため、調整時の周囲圧力と利用時の周囲圧力は同じであった。
【0005】
ところが、大気圧の環境内で前記微小隙間の調整が完了した静圧気体軸受を真空環境内で使用すると、上述した移動体とガイド軸との微小隙間のバランスが崩れ、浮上面全体での微小隙間の間隔が均等ではなくなってしまうという問題が発生した。
【0006】
この問題が発生した理由について、以下に説明する。
まず、移動体をガイド軸に対して浮上させる力は、エアーパッドから放出される気体の圧力によって生じる。これは、大気圧の環境下でも真空環境下でも同じである。
しかしながら、移動体が大気から受ける力のバランスは、大気圧の環境下と真空環境下とでは異なるのである。
つまり、大気圧の環境下においては、移動体が大気から受ける力は移動体全体に均等であるが、真空環境下においては、移動体と固定体とが対向する面上の、大気開放領域のみに大気圧が加わる。その結果、大気開放領域の配置によっては、微小隙間のバランスを崩してしまうのである。
尚、大気開放領域とは、移動体の内側の一平面において、各大気圧溝が占める領域及び各大気圧溝に取り囲まれた内側(エアーパッド)の領域を総じたものを言う。
【0007】
本発明の目的は、大気圧の環境内で移動体とガイド軸との微小隙間の調整を行なった後に、真空環境内で利用しても、この微小隙間のバランスが崩れることのない静圧気体軸受を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1では、ガイド軸と、このガイド軸の少なくとも上面及び下面に沿って移動する移動体とを真空チャンバー内に設けてなり、この移動体には、移動体とガイド軸の上面及び下面との隙間に外部から供給される気体を放出するエアーパッドを形成し、かつ、前記エアーパッドの周囲に、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管を介して放出する大気圧溝を設け、さらに、前記大気圧溝の周囲には、前記大気圧溝にて回収できなかった気体を回収して外部に配管を介して放出する減圧溝を設けてなる静圧気体軸受において、前記ガイド軸の上面に対向する前記エアーパッドの面積と、前記ガイド軸の下面に対向する前記エアーパッドの面積と、が互いに異なり、前記ガイド軸の上面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、前記ガイド軸の下面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、を互いに等しくし、かつ、これらの大気開放領域の面積における重心同士を結んだ直線が、前記ガイド軸の上面及び下面に対して垂直となるように前記大気圧溝を配置したことである。
【0009】
ここで言う真空チャンバー内とは、排気ポンプにてチャンバー内の気体を外部に排出し続けることで、圧力が大気圧より低い状態に保たれているチャンバー内部の空間を言う。もしくは、排気ポンプにてチャンバー内の気体を排出し続けながら、ヘリウム等の気体をチャンバー内に供給することで、チャンバー内を大気圧よりも低い一定の圧力に保たれているチャンバーの内部の空間を言う。
【0010】
上記構成にすることにより、静圧気体軸受を真空環境に設置した際、移動体とガイド軸との浮上隙間において、移動体の大気開放領域にかかる大気圧が、ガイド軸の上面側及び下面側それぞれで同じ大きさで、かつ同一直線上において反対方向に働くこととなり、両者の合力は0となる。よって微小隙間のバランスは大気圧中でも真空環境中でも変わらず、均等な微小隙間を保つことが可能となる。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の請求項3では、ガイド軸と、このガイド軸の少なくとも両側面に沿って移動する移動体とを真空チャンバー内に設けてなり、この移動体には、移動体とガイド軸の両側面との隙間に外部から供給される気体を放出するエアーパッドを形成し、かつ、前記エアーパッドの周囲に、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管を介して放出する大気圧溝を設け、さらに、前記大気圧溝の周囲には、前記大気圧溝にて回収できなかった気体を回収して外部に配管を介して放出する減圧溝を設けてなる静圧気体軸受において、前記ガイド軸の一方の側面に対向する前記エアーパッドの面積と、前記ガイド軸の他方の側面に対向する前記エアーパッドの面積と、が互いに異なり、前記ガイド軸の一方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、前記ガイド軸の他方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、を互いに等しくし、かつ、これらの大気開放領域の面積における重心同士を結んだ直線が、前記ガイド軸の両側面に対して垂直となるように前記大気圧溝を配置したことである。
【0012】
上記構成にすることにより、静圧気体軸受を真空環境に設置した際、移動体とガイド軸との浮上隙間において、移動体の大気開放領域にかかる大気圧が、ガイド軸の両側面それぞれで同じ大きさで、かつ同一直線上において反対方向に働くこととなり、両者の合力は0となる。よって微小隙間のバランスは大気圧中でも真空環境中でも変わらず、均等な微小隙間を保つことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明による静圧気体軸受装置1を示す。また、図1に示した静圧気体軸受1を構成するガイド軸4、及び移動体5をそれぞれ図2、図3に示す。
この静圧気体軸受装置1は、真空チャンバー内に定盤2と静圧気体軸受3とを設けている。静圧気体軸受3が動作する真空チャンバーの内部の真空環境は、10ー3〜10ー4Pa以下にすることが求められており、さらに10ー5Pa程度以下の真空環境での動作も将来は予想されている。
静圧気体軸受3は、ガイド軸4と、このガイド軸4に沿って移動する移動体5とから構成される。
【0014】
移動体5とガイド軸4との浮上隙間に外部から配管13aを介して供給される気体を放出するように、移動体5の内側面にエアーパッド6を形成し、さらに、エアーパッド6の周囲には、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管13bを介して放出する大気圧溝7を設けている。
大気圧溝7は、エアーパッド6周囲の圧力を大気圧程度まで下げ、かつ、放出された気体を回収するためのものである。このように大気圧溝7を設けることにより、真空用の静圧気体軸受の設計においても、大気圧環境で利用される通常の静圧気体軸受と同様の設計手法にてエアーパッド6の負荷容量や剛性等を設計することが出来る。
また、大気圧溝7の周囲には、大気圧溝7にて回収できなかった気体を回収して外部に配管13cを介して放出する減圧溝8を設けている。この減圧溝8により、軸受周囲の真空度に影響を与えるほど真空環境中にその気体を漏出させずに、確実に気体を回収することができる。なお、このように大気圧溝7の周囲に減圧溝8を設けているので、真空引きポンプの負荷も大きくならずに済む。
図22には、静圧気体軸受3における移動体5とガイド軸4との浮上隙間に供給される気体の流れを示している。矢印方向に気体が供給ならびに回収される。また、図示するように減圧溝8からの回収は、排気効率を考えて配管13cの径を大きくするため、ガイド軸4の排気孔14から行なっている。ただし、要求される仕様によって、排気用の配管13cの径を小さくできる場合などは移動体5から回収してもよい。
なお、図1には、真空チャンバー、エアーパッド6へ気体を供給するための供給ポンプ、および、減圧溝8用の真空引きポンプの図示を省略している。
【0015】
次に、移動体5の内側に設けたエアーパッド6と大気圧溝7について説明する。
図3に示した移動体5は、天板9と底板10と側板11とから構成されており、天板9は図4に、底板10は図5、側板11は図6にそれぞれ示した。また、従来の技術によって製作された移動体を構成する天板、底板をそれぞれ図9、図10に示した。
天板9と底板10とに配置されるエアーパッド6は、両者を同じ大きさに設計すると、移動体5重量による沈み込みのため、天板9の浮上隙間と底板10の浮上隙間とは同じ大きさとならない。移動体5重量が大きくこの沈み込みが無視できない場合は、これを解決するため、図4、5及び図9、10に示したように、底板10のエアーパッド6の面積を天板9のエアーパッド6の面積よりも小さくし、移動体5に働く浮上力が移動体5重量と相殺する程度に大きくなるよう設計するのが一般的である。なお、エアーパッド6の面積とは、移動体5の内側の一平面において、ガイド軸4に対してエアーパッド6に供給する気体の圧力が加わる面の総面積を言う。
【0016】
このように底板10側のエアーパッド6の面積を小さくするとき、従来においては、大気開放溝の幅を一定の大きさに設計されていたため、図9及び図10に示すように底板10と天板9の大気開放領域16の面積に差が生じる。
この差は、静圧気体軸受3を大気圧の環境内で動作させる際は、大気開放領域16が大気圧から受ける力と移動体5全体が大気圧から受ける力とが完全に相殺するため全く問題とならないが、静圧気体軸受3を真空環境内で動作させようとすると、天板9と底板10において大気開放領域16にかかる気圧による力の差となってしまう。即ち、天板9の大気開放領域16の面積よりも底板10の大気開放領域16の面積の方が小さいため、面積の差分にかかる大気圧が移動体5を押し上げようとする力として働いてしまう。
これを防ぐために、底板10のエアーパッド6面積を小さくするとき、底板10の大気圧溝7の外形は変更せず、図4及び図5に示すように底板10の大気開放領域16の面積と天板9の大気開放領域16の面積とが同じになるようにする。
【0017】
では、図9及び図10のように大気開放領域16の面積差がある静圧気体軸受における大気中と真空中での使用状況について、図11及び図12に基づいて説明する。
図11は、底板10と天板9に設けた大気開放領域16の面積の大きさが異なる静圧気体軸受を大気中で使用する場合を示している。
この移動体5が、外部の大気圧と大気開放領域16中の気体の圧力(大気圧)とにより受ける力を矢印で示した。尚、エアーパッド6より噴出させる高圧の浮上気体から受ける圧力については、大気中と真空中とで差はないので省略してある。
移動体5内部の大気開放領域16には大気圧がかかっているため、大気開放領域16の面積に比例した力を受けている。このように天板9、底板10の大気開放領域16の面積に差がある(底板10の大気開放領域16の面積の方が小さい)場合は、底板10が受ける力は天板9が受ける力よりも小さくなる。
しかしながら静圧気体軸受3が大気中に置かれている場合は、軸受外部からも大気圧による力を受けるため、移動体5の内側及び外側が大気圧から受ける力は相殺している。
【0018】
一方、図12には、このような天板9、底板10の大気開放領域16の面積に差がある移動体5を有する静圧気体軸受3を真空環境下で使用する場合の大気圧から受ける力を矢印で示した。
この場合は、移動体5が外気圧から受ける力は0のため、移動体5の内側に設けた大気開放領域16に存在する大気圧による力のみを受けることになる。
よって、図に示したように天板9、底板10はその大気開放領域16の面積に応じて大気開放領域16中の大気圧から受ける力の大きさが異なり、真空中においてはその差により移動体5を押し上げようとする力が発生することとなる。このことは、大気中において天板9、底板10の浮上量が均等になるように調整された軸受でも、真空中で動作させる際は軸受内部の大気開放領域16が受ける力によって、天板9の浮上量が下板の浮上量よりも大きくなってしまうことを示している。
【0019】
そのため、本発明では図4及び図5に示すように大気開放領域16の面積の大きさを天板9と底板10と同じ大きさとする。
図7には、大気開放領域16の面積の大きさを天板9と底板10と同じ大きさにした移動体5を有する静圧気体軸受3が、大気中において大気圧から受ける力を矢印で示した。上述した図11と同様に移動体5内部の大気開放領域16には大気圧がかかっているため、大気開放領域16の面積に比例した力を受けている。図4及び図5に示したように天板9、底板10のエアーパッド6の大きさに差を設ける場合でも、天板9、底板10の大気開放領域16の面積は同じとなるよう設計されている。
そのため、図7に示すように移動体5の内側において底板10が大気圧から受ける力と天板9が大気圧から受ける力とは等しい。また、この移動体5を有する静圧気体軸受3が大気中に置かれている場合は、静圧気体軸受3の外部からも大気圧による力を受けるため、軸受内部及び外部が大気圧から受ける力は相殺している。
【0020】
一方、図8には、図4及び図5に示すような静圧気体軸受3の移動体5が、真空中において大気圧から受ける力を矢印で示した。この場合は軸受が外気圧から受ける力は0のため、軸受内部の大気開放領域16にのみ力を受けている。
上述したとおり、この場合天板9と底板10に設けた大気開放領域16の面積が等しいため、この大気開放領域16が大気圧から受ける力の大きさも天板9側と底板10側で等しく、真空中においても大気中と同様に、この大気開放領域16の気体の気圧(大気圧)から移動体5が受ける力の合力は0となる。このことは、大気中において天板9、底板10の浮上量が均等になるように調整された静圧気体軸受3は、真空中で動作させる際でも均等に浮上することを示している。
【0021】
次に、天板9及び底板10それぞれの大気圧溝7の配置について、以下に説明する。
本発明による静圧気体軸受においては、図4の天板9及び図5の底板10に設けたそれぞれの大気開放領域16の面積(移動体5の内側の一平面において、各大気圧溝7が占める領域及び各大気圧溝7に取り囲まれた内側(エアーバッド6)の領域の総面積)における重心12(図中に★印で示した)同士を結んだ直線が、前記ガイド軸4の上面および下面に対して垂直となるように前記大気圧溝7を配置している。
もしも、垂直となっていない場合は、天板9と底板10との大気開放領域16にかかる力の大きさが同じでも、移動体5を回転させようというモーメント力が真空環境内でのみ働いてしまい、浮上隙間が均等とならない。この現象は側板11に配置された大気開放領域16についても同様のことがいえる。
【0022】
図13には、本発明の別の実施形態である静圧気体軸受3を示した。
なお、図1と同様の仕様および作用効果については説明を省略する。
この静圧気体軸受3では、移動体5の一側面にセンサーユニット15が設置されている。このセンサーユニット15は軸受移動体5と同程度の重量があるため、重力によって移動体5はガイド軸4を中心とした回転モーメント力を受けている。よって図14に示したように、移動体5の浮上隙間は矢印に示した方向に傾こうとする。なお、移動体5の一側面にセンサーユニット15を設けた場合を挙げたが、センサーユニット15に限らず、移動体5に対して回転モーメント力が発生する構造の移動体5を有する静圧気体軸受3を真空環境下で使用する場合は、以下のことを考慮しなければならない。
【0023】
上述したモーメント力をエアーパッド6の浮上力によって相殺するための方法の1つとして、天板9及び底板10におけるエアーパッド6の配置をそれぞれ図15及び図16に示したように行い解決することができる。図14に示したような浮上力の傾きが起きた場合、浮上隙間が小さくなる部分のエアーパッド6は広く、逆に大きくなる部分のエアーパッド6は小さくすることで、図14に示したようなモーメント力を抑えてガイド軸4に対して移動体5が傾くのを抑えることが出来る。
【0024】
この場合、天板9及び底板10の大気開放領域16の面積を等しくすれば、この静圧気体軸受3を真空中で動作させた場合でも図12に示したような浮上力の発生は起こらない。
しかし、図15及び図16に★印で示したように、底板10に設けた大気開放領域16の面積に対する重心12と天板9に設けた大気開放領域16の面積に対する重心12の位置に着目すると、天板9、底板10で中心からそれぞれ左、右にずれている。これは、上記目的によってエアーパッド6の形状が天板9、底板10それぞれにおいて左右で異なるように設計されていることに起因する。
【0025】
このことは以下のような問題を発生する。
軸受移動体5の天板9、底板10が真空中において大気開放領域16から受ける力は、それぞれの大気開放領域16の面積における重心12位置にかかることになる。この様子を図17に示した。同図において、天板9、底板10がそれぞれの大気開放領域16から受ける力を、それぞれの大気開放領域16の面積における重心12位置にかかる力として矢印で示している。同図にて明らかなように、天板9、底板10それぞれに働く力は一直線上に無いため、移動体5を回転させるように働いてしまう。このことは、大気中ではセンサーブロック重量による移動体5の傾きをエアーパッド6浮上力によって相殺し、均等に浮上するように調整された軸受でも、真空中で動作させると、軸受内部の大気開放領域16が受ける力によって、移動体5が傾いてしまうことを示している。
【0026】
これを解決するための本発明によるエアーパッド6、大気圧溝7の配置を図18及び図19に示した。同図において、各大気開放領域16の面積の重心12位置が、天板9、底板10それぞれのほぼ中心に来るように大気圧溝7形状を設計してある。
このような設計とすることで、天板9、底板10が大気開放領域16から受ける力は、図20に示したように一直線上で同じ大きさとなるため、真空中で動作させる際も軸受移動体5が傾くような力は発生しない。
このことは、大気中においてセンサーブロック重量による移動体5の傾きをエアーパッド6浮上力によって相殺し、均等に浮上するように調整された軸受は、真空中で動作させる際でも軸受の傾きが発生せず、均等に浮上することを示している。
【0027】
上述した本件発明の一実施の形態では、大気開放領域16の面積の重心12位置が天板9、底板10それぞれの中心に来るように設計した例を示したが、中心にない場合でも、天板9、底板10それぞれの大気開放領域16の面積における重心12同士を結んだ直線が、ガイド軸4に対して垂直となっていればよい。
また本実施例では、センサーユニット15の重量による移動体5の傾きを、天板9、底板10のエアーパッド6及び大気圧溝7の配置にて抑えた例を示したが、両側板11におけるエアーパッド6及び大気圧溝7の配置にて抑えてもよい。この場合も本実施例における天板9、底板10と同様に、両側板11に設けたそれぞれの大気開放領域16の面積を同じとし、かつ、各大気開放領域16の面積の重心12同士を結んだ直線がガイド軸4に対して垂直となるようにする。
【0028】
次に、本発明の別の一実施形態である静圧気体軸受装置1を図21に示す。
この静圧気体軸受装置1は、一方向の往復動作しか行わないが、ステージサイズが大きいために、互いに平行な二本の静圧気体軸受3を定盤2に設置し、その上にステージを固定している。
一方の静圧気体軸受3を構成する移動体5の内側の四面に対しては、エアーパッド6、大気圧溝7および減圧溝8を設けており、他方の静圧気体軸受3を構成する移動体5の内側の上面および下面にのみ、エアーパッド6、大気圧溝7および減圧溝8を設けて両側面には設けていない。
大気開放領域16の面積ならびに配置については、上述したように上下面または両側面のそれぞれ対向する面において、大気開放領域16の面積とが互いに等しくし、かつ、これらの大気開放領域16の面積における重心12同士を結んだ直線が、各ガイド軸4に対して垂直となるようにしている。
なお、図中の矢印は、大気開放領域16中に存在する大気圧が大気開放領域16を押す力を、大気開放領域16の面積における重心12に加わる力として表している。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記構成により、大気圧の環境内で微小隙間の調整を行った後に、真空環境内で利用しても、微小隙間のバランスが崩れることのない静圧気体軸受を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態である静圧気体軸受装置を示す斜視図である。
【図2】本発明における一実施形態である静圧気体軸受のガイド軸を示す斜視図である。
【図3】本発明における一実施形態である静圧気体軸受の移動体を示す斜視図である。
【図4】図3に示す移動体の天板の内側を示す平面図である。
【図5】図3に示す移動体の底板の内側を示す平面図である。
【図6】図3に示す移動体の側板の内側を示す平面図である。
【図7】図3に示す移動体を有する静圧気体軸受を大気中に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図8】図3に示す移動体を有する静圧気体軸受を真空環境下に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図9】従来の移動体の天板の内側を示す平面図である。
【図10】従来の移動体の底板の内側を示す平面図である。
【図11】図9および図10から構成される移動体を有する静圧気体軸受を大気中に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図12】図9および図10から構成される移動体を有する静圧気体軸受を真空環境下に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図13】本発明における別の実施形態である静圧気体軸受装置を示す斜視図である。
【図14】図13に示す静圧気体軸受の移動体の側面に設けたセンサーユニットの自重の影響を示す断面図である。
【図15】図13に示す静圧気体軸受の移動体の側面に設けたセンサーユニットの自重の影響を考慮してエアーパッドを設計した場合における移動体の天板の内側を示す平面図である。
【図16】図13に示す静圧気体軸受の移動体の側面に設けたセンサーユニットの自重の影響を考慮してエアーパッドを設計した場合における移動体の底板の内側を示す平面図である。
【図17】図15および図16から構成される移動体を有する静圧気体軸受を真空環境下に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図18】図13に示す静圧気体軸受を真空環境下で使用できるようにした移動体の天板の内側を示す平面図である。
【図19】図13に示す静圧気体軸受を真空環境下で使用できるようにした移動体の底板の内側を示す平面図である。
【図20】図18及び図19から構成される移動体を有する静圧気体軸受を真空環境下に設置した場合の移動体とガイド軸との関係を示す断面図である。
【図21】本発明における別の実施形態である静圧気体軸受装置を示す断面図である。
【図22】本発明の静圧気体軸受における移動体とガイド軸との浮上隙間に供給される気体の流れを示す断面図である。
【符号の説明】
1 静圧気体軸受装置
2 定盤
3 静圧気体軸受
4 ガイド軸
5 移動体
6 エアーパッド
7 大気圧溝
8 減圧溝
9 天板
10 底板
11 側板
12 重心
13 配管
14 排気孔
15 センサーユニット
16 大気開放領域
Claims (3)
- ガイド軸と、このガイド軸の少なくとも上面及び下面に沿って移動する移動体とを真空チャンバー内に設けてなり、
この移動体には、移動体とガイド軸の上面及び下面との隙間に外部から供給される気体を放出するエアーパッドを形成し、
かつ、前記エアーパッドの周囲に、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管を介して放出する大気圧溝を設け、
さらに、前記大気圧溝の周囲には、前記大気圧溝にて回収できなかった気体を回収して外部に配管を介して放出する減圧溝を設けてなる静圧気体軸受において、
前記ガイド軸の上面に対向する前記エアーパッドの面積と、前記ガイド軸の下面に対向する前記エアーパッドの面積と、が互いに異なり、
前記ガイド軸の上面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、前記ガイド軸の下面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、を互いに等しくし、
かつ、これらの大気開放領域の面積における重心同士を結んだ直線が、前記ガイド軸の上面及び下面に対して垂直となるように前記大気圧溝を配置してなることを特徴とする静圧気体軸受。 - 前記移動体には、前記移動体と前記ガイド軸の両側面との隙間に外部から供給される気体を放出するエアーパッドを形成し、
かつ、前記エアーパッドの周囲に、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管を介して放出する大気圧溝を設け、
さらに、前記大気圧溝の周囲には、前記大気圧溝にて回収できなかった気体を回収して外部に配管を介して放出する減圧溝を設け、
前記ガイド軸の一方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、前記ガイド軸の他方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、を互いに等しくし、
かつ、これらの大気開放領域の面積における重心同士を結んだ直線が、前記ガイド軸の両側面に対して垂直となるように前記大気圧溝を配置してなることを特徴とする請求項1記載の静圧気体軸受。 - ガイド軸と、このガイド軸の少なくとも両側面に沿って移動する移動体とを真空チャンバー内に設けてなり、
この移動体には、移動体とガイド軸の両側面との隙間に外部から供給される気体を放出するエアーパッドを形成し、
かつ、前記エアーパッドの周囲に、前記隙間に放出された気体を回収して外部に配管を介して放出する大気圧溝を設け、
さらに、前記大気圧溝の周囲には、前記大気圧溝にて回収できなかった気体を回収して外部に配管を介して放出する減圧溝を設けてなる静圧気体軸受において、
前記ガイド軸の一方の側面に対向する前記エアーパッドの面積と、前記ガイド軸の他方の側面に対向する前記エアーパッドの面積と、が互いに異なり、
前記ガイド軸の一方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、前記ガイド軸の他方の側面に対向する前記エアーパッドと前記大気圧溝からなる大気開放領域の面積と、を互いに等しくし、
かつ、これらの大気開放領域の面積における重心同士を結んだ直線が、前記ガイド軸の両側面に対して垂直となるように前記大気圧溝を配置してなることを特徴とする静圧気体軸受。
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