JP4533814B2 - 通信方法および通信装置 - Google Patents
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Description
ここではターボ符号を用いた通信システムを想定して説明する。
従来の通信システムでは、システムで想定される平均的なデータ長における所望品質を満たす平均ES/N0値を閾値として、他の判断基準に基づいて補正し、変調多値数・符号化率を切り替えていた。図4は、横軸に符号器に入力するデータ長を、縦軸に所望のビット誤り率を満たす平均ES/N0(1シンボル当たりの平均受信エネルギー対雑音電力密度比)値をとった場合の、変調方式16QAM、符号化率3/4における特性例を示す図である。図4に示すように、横軸の符号化器入力データ長が長くなるほど、あるビット誤り率を満たすES/N0値は小さくなることがわかる。
1)元の閾値のまま送る。
2)符号化方式を変更する。
3)省電力化のため送信を行なわない。
4)後述するように電力の増幅を行なって品質を上げる。
5)後述するように他のユーザへ割り当てる。
のいずれかの処理を行うことが考えられる。
1)所定の回数を超えた。
2)送信可能データ長が予め設定された値(例えば送信データ長)を下回る。
3)LAとLBとの差が、予め設定された値を下回る。
4)(LA−LB)÷LBの値の絶対値が予め設定された値を下回る。
2)チャネル割り当て回路35は、例えばRT/NRT(リアルタイム/非リアルタイム)データなどのQoS(Quality of Service)情報および/または伝搬路推定値を基にチャネルの割り当てを行い、チャネルの割り当て方法を変調方式・符号化率選択回路37に送る。
3)変調方式・符号化率選択回路37は、割り当てられたチャネルにおけるデータのQoSおよびそのデータを要求するユーザの伝搬路推定値を基に、変調方式・符号化率を選択し、割り当て方法および変調パラメータを第2の判定回路41に送る。
4)第2の判定回路41は、各データの送信可能データ長を算出し、QoSにより所望品質を満たすように設定された送信可能データ長の閾値を前記算出した送信可能データ長が超えていないユーザのデータ情報(以下、「データID」と称する)をチャネル割り当て回路に通知する。送信可能データ長が閾値を超えていないデータが無い場合は、チャネルの割り当て方法および変調パラメータを適応変調符号化回路に送る。
5)チャネル割り当て回路35は、第2の判定回路41から通知されたデータIDに対応するデータに割り当てたチャネルを、他のデータ(例えば同じユーザのQoSが異なるデータ、あるいは他のユーザのデータ)に再割り当てする。
7)閾値を超えていないデータが無くなるまで4)から6)までの手順を繰り返す。
8)適応変調符号化回路は、第2の判定回路41から送られたチャネルの割り当て方および変調パラメータにより符号化・変調を行う。
9)IFFT回路は、適応変調符号化回路で変調された各サブキャリア周波数軸上の信号を時間軸上の信号へ変換する。
10)D/A変換回路は、IFFT回路によって変換された時間軸上の信号をアナログの信号へ変換する。
1)予め設定しておく一つの閾値
2)MCSごとに予め設定しておく閾値テーブル
3)MCSごとに予め設定しておく閾値テーブルを移動局からの受信品質(パケット誤り率:PERあるいは肯定応答:ACK/否定応答:NACKなど)を基に補正したもの
2)送信可能データ長が閾値に達していないデータに優先的に再割り当てを行う。これにより、送信可能データ長が閾値に達していない他のデータのデータ長を長くすることができるため、長くした結果閾値を満たせば所望の品質が得られる。また、上記4)、5)、6)のループ回数を減少させることができるため、演算量を軽減することができる。
3)他のRTデータに優先的に再割り当てを行う。これにより、他のRTデータに割り当てると、割り当てたRTデータの冗長性を大きくできるため所望の品質に対して余裕を持った伝送レートで送信できる。その結果、伝搬路変動などの影響で品質が劣化した場合にも所望の品質を満たす可能性が向上する。
(2)チャネル割り当て回路35は、QoS(Quality of Service)(例えばRT/NRTデータなど)および/または伝搬路推定値を基にチャネルの割り当てを行い、チャネルの割り当て方を変調パラメータ選択回路37に送る。
(3)変調方式・符号化率選択回路37は、割り当てられたチャネルにおけるデータのQoSおよびそのデータを要求するユーザの伝搬路推定値を基に変調方式・符号化率を選択し、割り当て方および変調パラメータを第2の判定回路に送る。
(4)送信可能データ長算出回路41aは、各ユーザの送信可能送信データ長を算出し、QoSにより所望品質を満たすように設定された送信可能データ長の閾値を前記算出した送信データ長が超えていないデータIDをチャネル割り当て回路に通知する。超えていないデータが無い場合は、チャネルの割り当て方および変調パラメータを適応変調符号化回路43に送る。図10は、第2の判定回路における判定処理の流れを示すフローチャート図である。図10に示すように、判定処理を開始し(ステップS21)、ステップS22においてチャネルの割り当てを行う。ステップS23において、変調パラメータの選択を行う。ステップS24において、送信可能データ長を算出する。ステップS25において、「送信可能データ長<閾値」となるデータが存在するか否かを判断する。存在する場合には(Yes)、ステップS26において、送信可能データ長が最小であるデータのデータIDを取得し、ステップS22に戻る。存在しない場合には(No)、処理を終了する(ステップS27)。このようにして、送信可能データ長比較回路41bは、送信可能データ長算出回路41aの算出する送信可能データ長と閾値41cとを比較して、閾値の方が大きいデータが存在すれば、チャネルの割り当て等の処理を行う。
(6)変調方式・符号化率選択回路37は、再割り当てされたチャネルにおけるデータのQoSおよびそのデータを要求するユーザの伝搬路推定値を基に変調方式・符号化率を選択する。
(7)閾値を超えていないデータが無くなるまで上記(4)から(6)までの手順を繰り返す。
(8)適応変調符号化回路43は、判定回路から送られたチャネルの割り当て方および変調パラメータにより符号化・変調を行う。
(9)IFFT回路45は、適応変調符号化回路43で変調された各サブキャリア周波数軸上の信号を時間軸上の信号へ変換する。
(10)D/A変換回路47は、IFFT回路45によって変換された時間軸上の信号をアナログの信号へ変換する。
Claims (17)
- 送信単位時間が固定長である通信システムに用いられる送信方法であって、
送信データ長と伝搬路状況とに基づいて変調パラメータを選択するステップと、
変調パラメータ選択の閾値の算出を行う変調パラメータ選択閾値補正ステップと、
選択された変調パラメータに基づいて送信データの符号化及び変調を行うステップと、
符号化及び変調が行われた信号を送信するステップと、
を有し、
前記変調パラメータ選択閾値補正ステップは、
伝搬路状況と変調パラメータの閾値に基づいて変調パラメータを選択して、送信可能なデータ長を算出するステップと、
前記送信可能なデータ長が所望の品質が得られるデータ長かどうかを判定するステップと、
前記送信可能なデータ長に基づいて、所望の品質を得るための変調パラメータ選択の閾値を算出するステップと、
を有し、既定の繰り返し条件が満たされるまで変調パラメータ選択の閾値の算出を行うことを特徴とする送信方法。 - サブキャリア毎または複数のサブキャリアからなるブロック毎に、それぞれの変調パラメータを選択して伝送を行う通信方法であって、
送信データ長と伝搬路状況とに基づいて変調パラメータを選択するステップと、
変調パラメータ選択の閾値の算出を行う変調パラメータ選択閾値補正ステップと、
選択された変調パラメータに基づいて送信データの符号化及び変調を行うステップと、
符号化及び変調が行われた信号を送信するステップと、
を有し、
前記変調パラメータ選択閾値補正ステップは、
伝搬路状況と変調パラメータの閾値に基づいて変調パラメータを選択して、送信可能なデータ長を算出するステップと、
前記送信可能なデータ長が所望の品質が得られるデータ長かどうかを判定するステップと、
前記送信可能なデータ長に基づいて、所望の品質を得るための変調パラメータ選択の閾値を算出するステップと、
を有し、既定の繰り返し条件が満たされるまで変調パラメータ選択の閾値の算出を行うことを特徴とする送信方法。 - 前記変調パラメータは、符号化方式と符号化率と変調方式とを含む群のうちから選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の送信方法。
- 前記変調パラメータを選択するステップは、
前記送信データ長に基づいて前記変調パラメータを選択する際の閾値を補正するステップと、
前記伝搬路状況と前記補正した閾値とに基づいて前記変調パラメータを選択するステップであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の送信方法。 - 前記変調パラメータを選択するステップは、
符号化の終端単位のデータの長さが短くなるに従って、誤り率特性の良い変調パラメータを選択するように変調パラメータの調整を行うステップを有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の送信方法。 - 送信単位時間が固定長である通信システムに用いられる送信装置であって、
送信データ長と伝搬路状況とに基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、
変調パラメータ選択の閾値の算出を行う変調パラメータ選択閾値補正部と、
選択された変調パラメータに基づいて送信データの符号化及び変調を行う適応変調符号化回路と、
符号化及び変調が行われた信号を送信する送信部と、
を備え、
前記変調パラメータ選択閾値補正部は、
伝搬路状況と変調パラメータの閾値に基づいて変調パラメータを選択して、送信可能なデータ長を算出する送信可能データ長算出部と、
前記送信可能なデータ長が所望の品質が得られるデータ長かどうかを判定する第1の判定部と、
前記送信可能なデータ長に基づいて、所望の品質を得るための変調パラメータ選択の閾値を算出する所望品質閾値算出部と、
を備え、既定の繰り返し条件が満たされるまで変調パラメータ選択の閾値の算出を行うことを特徴とする送信装置。 - サブキャリア毎または複数のサブキャリアからなるブロック毎に、それぞれの変調パラメータを選択して伝送を行う送信装置であって、
送信データ長と伝搬路状況とに基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、
変調パラメータ選択の閾値の算出を行う変調パラメータ選択閾値補正部と、
選択された変調パラメータに基づいて送信データの符号化及び変調を行う適応変調符号化回路と、
符号化及び変調が行われた信号を送信する送信部と、
を備え、
前記変調パラメータ選択閾値補正部は、
伝搬路状況と変調パラメータの閾値に基づいて変調パラメータを選択して、送信可能なデータ長を算出する送信可能データ長算出部と、
前記送信可能なデータ長が所望の品質が得られるデータ長かどうかを判定する第1の判定部と、
前記送信可能なデータ長に基づいて、所望の品質を得るための変調パラメータ選択の閾値を算出する所望品質閾値算出部と、
を備え、既定の繰り返し条件が満たされるまで変調パラメータ選択の閾値の算出を行うことを特徴とする送信装置。 - 前記変調パラメータ選択部は、
前記伝搬路状況と前記閾値とに基づいて選択された前記変調パラメータを前記適応変調符号化回路に出力する変調方式・符号化率選択部を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の送信装置。 - 前記変調パラメータ選択部は、
符号化の終端単位のデータの長さが短くなるに従って、誤り率特性の良い変調パラメータを選択するように変調パラメータの調整を行うことを特徴とする請求項6から8までのいずれか1項に記載の送信装置。 - 前記データの長さは、符号化前のデータの長さと、時間データに変換した後のデータ長の少なくともいずれか一方により定義されることを特徴とする請求項9に記載の送信装置。
- 前記変調パラメータ選択部が、送信可能データの算出と算出したデータ長の信号品質を満たすための所望品質閾値算出を再帰的に行い、変調パラメータを導出するための最適な閾値を求めることを特徴とする請求項6又は7に記載の送信装置。
- 前記繰り返し終了条件は、
既定の繰り返し回数を超える、
送信可能データ長が予め設定された値を下回る、
または、
再算出前後の変調パラメータ選択の閾値から算出される送信可能データ長の差分が予め設定された値を下回る、
の何れかであることを特徴とする請求項6又は7に記載の送信装置。 - 前記変調パラメータ選択閾値補正部において、所望の品質が得られる変調パラメータ選択の閾値が算出されない場合には、データを送信しないことを特徴とする請求項6又は7に記載の送信装置。
- 所望の送信信号品質となるように送信電力を補正するステップを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の送信方法。
- 前記送信電力を補正するステップは、
符号化の終端単位のデータの長さが短くなるに従って送信電力を上げる調整を行うステップを有することを特徴とする請求項14に記載の送信方法。 - 送信するデータ長を基に送信信号品質を判断し所望の信号品質となるように送信電力を補正する送信電力補正回路を有することを特徴とする請求項6から13のいずれか1項に記載の送信装置。
- 前記送信電力補正回路は、
符号化の終端単位のデータの長さが短くなるに従って送信電力を上げる調整を行うことを特徴とする請求項16に記載の送信装置。
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