JP4533480B2 - 吹出口装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和の対象となる空間における天井あるいは壁面に配置され、供給される空気調和用気体を前記空気調和対象空間に向け吹出すノズル型の吹出口装置に関し、特に吹出口縁部表面への結露を防止できる吹出口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和設備の一部として、ダクトを通じて供給される調和空気を室内空間に吹出す吹出口装置は、用途に応じて様々な形状のものが従来から用いられている。その中で、調和空気の到達距離を重視する用途に適するものとして、ノズル型の吹出口装置がある。この従来のノズル型の吹出口装置の一例を図4に示す。この図4は従来の吹出口装置の概略構成断面図である。
【0003】
前記図4において従来の吹出口装置100は、天井50に配設され、ダクト51と接続されて調和空気を供給される略円筒体で形成される構成である。室内空間に面する開口端部には、外方に突出する縁部101が形成されている。この従来の吹出口装置100においては、ダクト51から取入れた調和空気をそのまま開口方向に吹出し、調和空気を遠方まで送込んで室内空間全体の空気調和を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の吹出口装置は以上のように構成されていたことから、冷房の際に、吹出す冷たい調和空気により吹出口装置100の各部が冷却され、二次空気として誘引された室内の温かい空気が吹出口装置100の室内空間に面する部分に直接接触すると結露を生じるという課題を有していた。こうした結露を防止するために、従来から吹出口装置100の全面に植毛を施したり、断熱材を貼付けたりする等の断熱処理が行われていたが、吹出口装置100の構造が複雑化し、コスト高になるばかりでなく、製造工程も複雑化して製造に手間がかかってしまうという課題を有した。また、吹出口装置100表面への断熱処理を行うと、周囲の天井面もしくは壁面に調和させた外観にすることが難しく、設置箇所が限定されてしまうという課題を有した。さらに、断熱処理を行っても、誘引された二次空気が縁部101に接触する状態は変らないので、縁部101に二次空気に含まれる塵埃が付着して汚れたり、カビが発生したりする場合があるという課題を有していた。
【0005】
一方、従来の吹出口装置100の縁部101は、吹出す気流を天井面もしくは壁面に沿って流れないようにしてほぼ全て直進させ、気流の到達距離を確保する役割を有しており、天井面もしくは壁面からの突出量を適宜取る必要があった。このため、天井面もしくは壁面から突出する縁部が周囲の状況に合わずに違和感を与える場合もあるという課題を有していた。
【0006】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、ノズル型の形態を保ちながら、吹出気流による室内の二次空気誘引状態を従来のノズル型吹出口装置とは変えて、結露防止性能を向上させつつ様々な周囲状況に対応可能な吹出口装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る吹出口装置は、空気調和の対象となる空間に面する天井もしくは壁の所定位置に配設され、空気調和用の気体を供給されて当該気体を前記空気調和対象空間へ吹出す略筒状体の中ノズルと、当該中ノズルより大きな略筒状体で形成され、当該略筒状体の一方の開口端部全周に外方へ所定幅突出する縁部が形成され、当該縁部を前記空気調和対象空間側に向け、且つ前記天井もしくは壁に接触させて、中ノズルの周囲に中ノズル外周面と所定間隔を隔てて配設される外ノズルとを備え、当該外ノズルが、前記縁部を天井面もしくは壁面から前記空気調和対象空間に突出させ、且つ縁部先端を前記中ノズルの空気調和対象空間側の先端位置に略一致させた状態で、中ノズルに断熱材を介して一体に取付けられ、前記中ノズルと外ノズルとの間に生じる隙間部分を、前記空気調和対象空間と天井内もしくは壁内の空間とにそれぞれ連通させ、前記中ノズルが、少なくとも外側に前記外ノズルが存在する範囲の所定位置に開口孔を複数形成されると共に、内面側の前記各開口孔近傍に前記空気調和用気体が上流側から前記開口孔に入って中ノズル外へ出るのを阻止する抵抗体を配設されてなり、前記開口孔を通じて、中ノズル内の空気調和用気体の気流に前記隙間部分に存在する気体が誘引されるものである。
【0008】
このように本発明においては、中ノズル外側に外ノズルが配設されると共に、中ノズルと外ノズルとの間に所定の隙間部分が設けられ、この隙間部分の存在で中ノズルと外ノズルとの間で熱が伝わりにくい状態となることにより、冷房の場合、冷えた中ノズルに外ノズルが熱を奪われにくくなり、外ノズルがほとんど温度低下せず、誘引された空気調和対象空間内のより温かい気体が外ノズル表面と接触しても誘引された気体を露点まで冷すことがなく、外ノズル表面で結露が防止でき、外ノズルの断熱構造を簡略化してコストダウンが図れる。また、空気調和用気体の吹出す中ノズルから外ノズルの縁部が隙間部分の分だけ離れることにより、誘引される空気調和対象空間内の二次空気の流れ状態が従来のノズル型吹出口装置と変ることとなり、二次空気が外ノズルの縁部に付着しにくくなり、結露に加え外ノズル縁部への塵埃付着やカビ発生等もなく、吹出口やその周辺の汚損を防止して美観を維持できる。さらに、空気調和用気体の吹出す中ノズルを外ノズルの外側の天井面もしくは壁面と離して、気流の天井面もしくは壁面への貼付き性を抑えられることにより、気流の直進性が高まり、外ノズルの縁部の天井面もしくは壁面からの突出量を小さくすることができ、周囲との違和感をより少なくすることができる。
【0009】
また、中ノズルと外ノズルとの間の隙間部分が空気調和対象空間、並びに、天井内もしくは壁内の空間に連通し、前記中ノズルから空気調和用気体を空気調和対象空間へ吹出すと、前記隙間部分に存在する気体が中ノズルから出る気流に誘引され、さらに誘引された気体の分だけ前記隙間部分に天井内もしくは壁内の空間から気体が流れ込み、隙間部分に空気調和対象空間側に向う緩やかな気流が発生することにより、中ノズルと外ノズルとの間でより一層熱伝達が行われにくい状態となり、冷房の場合に冷えた中ノズルに外ノズルから熱が奪われるのを確実に阻止でき、外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度にほぼ保てることとなり、外ノズル表面での結露を確実に防止でき、外ノズルの縁部を含む空気調和対象空間側表面に植毛等の断熱処理が不要となり、外ノズルの外観を自由に設定でき、周囲環境に適切に調和させて美観を向上させられる。
【0010】
さらに、中ノズルに開口孔が複数配設され、この開口孔で前記隙間部分が中ノズル内に連通し、開口孔を通じて隙間部分の気体が中ノズル内に誘引され、隙間部分でより強い気流が生じることにより、中ノズルと外ノズルとの間での熱伝達を確実に阻止して外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度に保つことができ、外ノズルへの断熱処理をより簡略化でき、より一層のコストダウンが図れると共に、製造工程を大幅に省力化できる。
【0011】
また、本発明に係る吹出口装置は必要に応じて、前記空気調和対象空間と前記天井内もしくは壁内の空間との間に所定の気圧差を生じさせ、空気調和対象空間と天井内もしくは壁内の空間との間で前記隙間部分を通る気流を発生させるものである。このように本発明においては、外ノズルと中ノズルとの間の隙間部分がそれぞれ連通する空気調和対象空間と、天井内もしくは壁内の空間とに気圧差を生じさせ、これら各空間間の気圧差で前記隙間部分に空気調和対象空間とほぼ同じ温度の気体の流れが生じることにより、中ノズルと外ノズルとの間での熱伝達を確実に阻止して外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度に保つことができ、外ノズルへの断熱処理をより簡略化でき、より一層のコストダウンが図れると共に、製造工程を大幅に省力化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置について、図1に基づいて説明する。なお、本実施の形態では天井に配設される冷房用の吹出口装置の例を示す。図1は本実施形態に係る吹出口装置の概略構成断面図である。
【0014】
前記図1に示すように、本実施の形態に係る吹出口装置1は、空気調和対象となる室内空間に面する天井50の所定位置に配設され、調和空気を供給されてこれを前記室内空間へ吹出す略円筒体の中ノズル2と、この中ノズル2より大きな略円筒体で形成され、この略円筒体の一方の開口端部全周に外方へ所定幅突出する縁部3aが形成され、この縁部2aを室内空間側に向け、且つ前記天井50に接触させて、中ノズル2の周囲に中ノズル2外周面と所定間隔を隔てて配設される外ノズル3とを備える構成である。
【0015】
前記中ノズル2は、天井50に略垂直向きに配設される略円筒体で形成され、複数の外周所定位置に外ノズル3を支持する断熱材製の支持部2aがそれぞれ突出状態で配設され、天井50の内側でダクト51に接続されて調和空気を供給され、この調和空気を室内側開口端部から室内空間へ吹出す構成である。この中ノズル2の外周側表面には、断熱層として植毛が施されている。
【0016】
前記外ノズル3は、略円筒体で形成され、この略円筒体中心を中ノズル2の円筒中心と一致させ、且つ前記縁部3a先端を前記中ノズル2の室内側先端位置に略一致させた状態で中ノズル2に前記支持部2aを介して一体に取付けられる構成である。この外ノズル3と中コーン2外周との間には隙間部分4が生じている。
【0017】
次に、前記構成に基づく吹出口装置における冷房時の吹出動作について説明する。ダクト51から供給される調和空気は中ノズル2内に入り、この中ノズル2内を通って室内側先端開口から室内空間に吹出される。この中ノズル2から速度の大きい気流が吹出すことで、中ノズル2と外ノズル3との間の隙間部分4に存在する空気が室内側に誘引され、さらに誘引された気体の分だけ隙間部分4に天井50内の空間から気体が流れ込み、隙間部分4に室内側に向う緩やかな気流が発生する(図1参照)。中ノズル2と外ノズル3との間が気流で温度的に隔離されることで、中ノズル2と外ノズル3間で熱伝達がほとんど行われず、外ノズル3は冷却されることなく室内空間とほぼ等しい温度を維持する。
【0018】
一方、調和空気を一次空気Aとして中ノズル2から室内空間に吹出すと、この一次空気Aにより室内の温かい空気が二次空気Bとして誘引され、天井50付近にも達する状態となっている。この時、中ノズル2と外ノズル3の縁部3aとの間が所定間隔をなすことに加えて、中ノズル2と外ノズル3の間の隙間部分4から誘引された気流が出ることから、誘引される二次空気Bの流れ状態が従来と異なり、誘引される二次空気Bが外ノズル3の縁部3a表面に到達しにくく、外ノズル3がほとんど温度低下していないことと合わせて、縁部3a表面に結露が生じない。加えて、縁部3aへの塵埃付着やカビ発生等もなく、吹出口及びその周辺の汚損を防止できる。
【0019】
このように、本実施の形態に係る吹出口装置では、中ノズル2外側に外ノズル3が配設されると共に、中ノズル2と外ノズル3との間に室内空間及び天井50内の空間にそれぞれ連通する隙間部分4が設けられ、中ノズル2から調和空気を室内空間へ吹出すと、隙間部分4に室内側に向う緩やかな気流が発生することから、中ノズル2と外ノズル3との間を熱伝達が行われにくい状態とすることができ、外ノズル3がほとんど温度低下せず、誘引された室内のより温かい空気が外ノズル3表面と接触しても結露を生じることがなく、外ノズル3の室内空間側表面に植毛等の断熱処理が不要となり、構造を簡略化してコストダウンが図れると共に、外ノズルの外観を自由に設定でき、周囲環境に適切に調和させて美観を向上させられる。また、中ノズル2を外ノズル3の外側の天井50面と離して、吹出される気流の天井50面への貼付き性を抑えられることから、気流の直進性が高まり、外ノズル3の縁部3aの天井50面からの突出量を小さくすることができ、周囲との違和感をより少なくすることができる。
【0020】
なお、前記実施の形態に係る吹出口装置においては、外ノズル3と中ノズル2との間の隙間部分4の空気を中ノズル2から吹出す気流に誘引させて室内側に向わせ、隙間部分4に気流を生じさせる構成としているが、この他に、室内空間と天井50内の空間とに気圧差を生じさせ、これら各空間間の気圧差で隙間部分4に気流を生じさせる構成とすることもでき、前記実施形態同様、中ノズル2と外ノズル3との間での熱伝達を確実に阻止して外ノズル3の温度を室内空間の温度に保つことができ、外ノズル3表面への結露を確実に防止できると共に、外ノズル3への断熱処理をより簡略化でき、コストダウンも図れる。
【0021】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置を図2に基づいて説明する。この図2は本実施の形態に係る吹出口装置の概略構成断面図を示す。
前記各図に示すように、本実施形態に係る吹出口装置1は、前記第1の実施の形態と同様に中ノズル2と、外ノズル3とを共通して備える一方、異なる点として、前記中ノズル2の複数の所定位置に開口孔2bが複数形成されると共に、この開口孔2b近傍に中コーン2内の調和空気の気流が外に出ないようにする抵抗体としての案内板2cが配設される構成を有するものである。
【0022】
前記開口孔2bは、外側に外ノズル3が存在する範囲の中ノズル2の複数箇所にそれぞれ形成されており、この開口孔2bを通じて、中ノズル2内での調和空気の気流に隙間部分4の空気が誘引される仕組みとなっている。この開口孔2bの上流側の中ノズル2内側には内方に突出する案内板2cが配設されており、調和空気が上流側から開口孔2bに入って中ノズル2外へ出るのを防ぎ、隙間部分4の空気の中ノズル2内への誘引のみが確実に行えるようになっている。
【0023】
次に、前記構成に基づく吹出口装置における冷房時の吹出動作について説明する。前記第1の実施形態同様、調和空気が中ノズル2内を通って室内側先端開口から室内空間に吹出されるが、この中ノズル2から速度の大きい気流が吹出すことで、中ノズル2と外ノズル3との間の隙間部分4室内寄りに存在する空気が室内側に誘引されることに加えて、隙間部分4の他の空気が開口孔2bを通じて中ノズル2内での調和空気の気流に誘引される。
【0024】
また、こうして誘引された気体の分だけ隙間部分4に天井50内の空間から気体が流れ込み、隙間部分4全体に室内側に向う気流が発生する。この気流で中ノズル2と外ノズル3との間が温度的に隔離されることとなり、中ノズル2と外ノズル3間で熱伝達がほとんど行われず、外ノズル3は冷却されることなく室内空間とほぼ等しい温度を維持することができ、前記第1の実施形態同様、縁部3aを含む外ノズル3の室内側表面に結露は生じない。
【0025】
このように、本実施の形態に係る吹出口装置では、中ノズル2に開口孔2bが複数配設され、この開口孔2bで前記隙間部分4が中ノズル2内に連通し、開口孔2bを通じて隙間部分4の気体が中ノズル2内に誘引され、隙間部分4でより強い気流が生じることから、中ノズル2と外ノズル3との間での熱伝達を確実に阻止して外ノズル3の温度を室内空間の温度に保つことができ、外ノズル3表面への結露を確実に防止できると共に、外ノズル3への断熱処理をより簡略化してコストダウンも図れる。
【0026】
なお、前記第1及び第2の各実施の形態に係る吹出口装置においては、中ノズル2及び外ノズル3の開口形状を円形とする構成としたが、これに限らず、方形状や楕円形状など他の形状に形成する構成とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中ノズル外側に外ノズルが配設されると共に、中ノズルと外ノズルとの間に所定の隙間部分が設けられ、この隙間部分の存在で中ノズルと外ノズルとの間で熱が伝わりにくい状態となることにより、冷房の場合、冷えた中ノズルに外ノズルが熱を奪われにくくなり、外ノズルがほとんど温度低下せず、誘引された空気調和対象空間内のより温かい気体が外ノズル表面と接触しても誘引された気体を露点まで冷すことがなく、外ノズル表面で結露が防止でき、外ノズルの断熱構造を簡略化してコストダウンが図れるという効果を奏する。また、空気調和用気体の吹出す中ノズルから外ノズルの縁部が隙間部分の分だけ離れることにより、誘引される空気調和対象空間内の二次空気の流れ状態が従来のノズル型吹出口装置と変ることとなり、二次空気が外ノズルの縁部に付着しにくくなり、結露に加え外ノズル縁部への塵埃付着やカビ発生等もなく、吹出口やその周辺の汚損を防止して美観を維持できるという効果を有する。さらに、空気調和用気体の吹出す中ノズルを外ノズルの外側の天井面もしくは壁面と離して、気流の天井面もしくは壁面への貼付き性を抑えられることにより、気流の直進性が高まり、外ノズルの縁部の天井面もしくは壁面からの突出量を小さくすることができ、周囲との違和感をより少なくすることができるという効果を有する。
【0028】
また、本発明によれば、中ノズルと外ノズルとの間の隙間部分が空気調和対象空間、並びに、天井内もしくは壁内の空間に連通し、前記中ノズルから空気調和用気体を空気調和対象空間へ吹出すと、前記隙間部分に存在する気体が中ノズルから出る気流に誘引され、さらに誘引された気体の分だけ前記隙間部分に天井内もしくは壁内の空間から気体が流れ込み、隙間部分に空気調和対象空間側に向う緩やかな気流が発生することにより、中ノズルと外ノズルとの間でより一層熱伝達が行われにくい状態となり、冷房の場合に冷えた中ノズルに外ノズルから熱が奪われるのを確実に阻止でき、外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度にほぼ保てることとなり、外ノズル表面での結露を確実に防止でき、外ノズルの縁部を含む空気調和対象空間側表面に植毛等の断熱処理が不要となり、外ノズルの外観を自由に設定でき、周囲環境に適切に調和させて美観を向上させられるという効果を有する。
【0029】
また、本発明によれば、中ノズルに開口孔が複数配設され、この開口孔で前記隙間部分が中ノズル内に連通し、開口孔を通じて隙間部分の気体が中ノズル内に誘引され、隙間部分でより強い気流が生じることにより、中ノズルと外ノズルとの間での熱伝達を確実に阻止して外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度に保つことができ、外ノズルへの断熱処理をより簡略化でき、より一層のコストダウンが図れると共に、製造工程を大幅に省力化できるという効果を有する。
【0030】
また、本発明によれば、外ノズルと中ノズルとの間の隙間部分がそれぞれ連通する空気調和対象空間と、天井内もしくは壁内の空間とに気圧差を生じさせ、これら各空間間の気圧差で前記隙間部分に空気調和対象空間とほぼ同じ温度の気体の流れが生じることにより、中ノズルと外ノズルとの間での熱伝達を確実に阻止して外ノズルの温度を空気調和対象空間の温度に保つことができ、外ノズルへの断熱処理をより簡略化でき、より一層のコストダウンが図れると共に、製造工程を大幅に省力化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る吹出口装置の概略構成断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る吹出口装置の概略構成断面図である。
【図3】 従来の吹出口装置の概略構成断面図である。
【符号の説明】
1、100 吹出口装置
2 中ノズル
2a 支持部
2b 開口孔
2c 案内板
3 外ノズル
3a、101 縁部
4 隙間部分
50 天井
51 ダクト
Claims (2)
- 空気調和の対象となる空間に面する天井もしくは壁の所定位置に配設され、空気調和用の気体を供給されて当該気体を前記空気調和対象空間へ吹出す略筒状体の中ノズルと、
当該中ノズルより大きな略筒状体で形成され、当該略筒状体の一方の開口端部全周に外方へ所定幅突出する縁部が形成され、当該縁部を前記空気調和対象空間側に向け、且つ前記天井もしくは壁に接触させて、中ノズルの周囲に中ノズル外周面と所定間隔を隔てて配設される外ノズルとを備え、
当該外ノズルが、前記縁部を天井面もしくは壁面から前記空気調和対象空間に突出させ、且つ縁部先端を前記中ノズルの空気調和対象空間側の先端位置に略一致させた状態で、中ノズルに断熱材を介して一体に取付けられ、
前記中ノズルと外ノズルとの間に生じる隙間部分を、前記空気調和対象空間と天井内もしくは壁内の空間とにそれぞれ連通させ、
前記中ノズルが、少なくとも外側に前記外ノズルが存在する範囲の所定位置に開口孔を複数形成されると共に、内面側の前記各開口孔近傍に前記空気調和用気体が上流側から前記開口孔に入って中ノズル外へ出るのを阻止する抵抗体を配設されてなり、
前記開口孔を通じて、中ノズル内の空気調和用気体の気流に前記隙間部分に存在する気体が誘引されることを
特徴とする吹出口装置。 - 前記請求項1に記載の吹出口装置において、
前記空気調和対象空間と前記天井内もしくは壁内の空間との間に所定の気圧差を生じさせ、空気調和対象空間と天井内もしくは壁内の空間との間で前記隙間部分を通る気流を発生させることを
特徴とする吹出口装置。
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