JP4532754B2 - ブレーキパッドの摩耗警報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキ作動時にディスクロータと摩擦係合して、これを制動するブレーキパッドの摩擦材の残り厚さが摩耗限界に到達したことを電気的に検知する、ディスクブレーキ装置のブレーキパッドの摩耗警報装置に関し、該摩耗警報装置を構成する摩耗検知子を容易に、かつ確実にディスクブレーキ装置に配設するための構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキパッドの摩耗警報装置としては、例えば出願人が先に出願した特開平12−220676号公報や特開平5−248464号公報に記載されているタイプのものがある。前記公報に記載された従来技術は、ブレーキパッドの摩耗を電気的に検知する摩耗検知子の柱状プローブ本体を、ブレーキパッドの裏板に形成した透孔(装着孔)に嵌合し、これから突出する絶縁導線のU字状の頂部を摩擦材の摩耗限界位置に配置する。そして、柱状プローブ本体は、裏板の透孔に嵌合させた際にディスクロータに向かう方向へは移動を許容するがその反対方向には移動を規制するために、先端部の頭部形状を透孔より大きく形成して段付き形状を呈する。また、その細径軸部の軸方向中間部にスリット(リテーナ係止溝)を形成し、該スリットにリテーナを係止することにより、ディスクロータに向かう方向への移動を制限して透孔(装着孔)からの抜け落ちを防止している。即ち、従来の摩耗警報装置を構成する柱状プローブ本体のブレーキパッドへの取着は、絶縁導線を含む段付きの柱状プローブ本体をその細径軸部側から裏板の透孔に挿通した後に、その細径軸部に形成したスリットにリテーナを係着して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来のブレーキパッドの摩耗警報装置には、次のような問題点がある。
<イ> 電気的に摩耗限界位置を検知する摩耗検知子の柱状プローブ本体は、ブレーキパッドの裏板に取着するためにリテーナを用いることが必須であるから、摩耗警報装置全体で部品点数が増えてしまう。
【0004】
<ロ> 比較的長い絶縁導線を含む柱状プローブ本体を、裏板に形成した透孔(装着孔)に嵌合させる工程に加え、柱状プローブ本体に形成したスリット(リテーナ係止溝)にリテーナを係着させる工程の2工程が必要であり、柱状プローブ本体を裏板に取着するための手間がかかる。
【0005】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、新規の部品を何等追加することなく、既設部品と協働して摩耗警報装置のプローブ本体をブレーキパッドの裏板に1工程で取着可能なブレーキパッドの摩耗警報装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、請求項1に係わる発明は、ディスクロータを軸線方向両側から挟圧して制動する一対のブレーキパッドと、該ブレーキパッドのロータ周方向の両端部をロータ軸線と平行な方向に摺動自在に案内し、かつロータ周方向に支承可能な支承部を設けたトルク受け部材と、前記ブレーキパッドの摩擦材の摩耗限界を電気的に検知する摩耗検知子とを備えるディスクブレーキ装置において、前記トルク受け部材の支承部と対向するブレーキパッドの裏板の外周縁に収容溝を形成し、該収容溝に、前記摩耗検知子のプローブ本体をロータ軸線と平行な方向への移動を制限して嵌挿すると共に、該プローブ本体の前記収容溝の開口方向への外脱を前記トルク受け部材により防止するよう構成したことを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置である。
【0007
請求項に係わる発明は、請求項において、前記トルク受け部材が、前記ディスクロータの一側面に対向して不動部に取着される取着部と、ロータ周方向に離隔して前記ブレーキパッドの両端部を架設するレール部とを備えるキャリアであることを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置である。
【0008
請求項に係わる発明は、請求項において、前記トルク受け部材が、前記一対のブレーキパッドとディスクロータの外周上に跨座し、前記ディスクロータの一側面に対向して不動部に取着される取着部と、前記ブレーキパッドを押圧作動するアクチュエータ部と、ロータ周方向に離隔して前記ブレーキパッドの両端部に対向する支承部とを備えるキャリパであることを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置である。
【0009
請求項に係わる発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記プローブ本体のロータ軸線と平行な方向の中間部に、前記裏板の収容溝に嵌合して回転不能な溝を一体形成したことを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置である。
【0010
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係わるブレーキパッドの摩耗警報装置の一例について詳説する。
最初に、ブレーキパッドの摩耗警報装置を浮動型ディスクブレーキ装置に適用した参考例およびその変形例について、図1〜図5を参照しながら説明し、最後に本発明に係わるブレーキパッドの摩耗警報装置の実施例について、図6〜図8を参照しながら説明する。
【0011
<イ>ディスクブレーキ装置の構成
浮動型ディスクブレーキ装置10は、一対のブレーキパッド11,12と、トルク受け部材であるキャリア20と、後述するアクチュエータ部とリアクション部とを備える浮動型のキャリパ30とを主たる構成要素とし、これにアンチラトルスプリング40および摩耗検知子50などが付設されている。
以下、前記した構成要素について個々に説明する。
【0012
一対のブレーキパッド11,12は夫々、裏板13に摩擦材14を貼付、鋲止め等により一体結合して構成されている。
そして、本参考例におけるインナブレーキパッド11の裏板13には、そのロータ外周側で、かつロータ周方向の中央部の端縁に収容溝15が切欠き形成されている。この収容溝15は、図2に示すような底部が半円形で、開口側に向かって少し拡開するテーパ状が望ましいが、これに限定されるものではなく、例えばU字状でもよい。
【0013
トルク受け部材であるキャリア20は、車輪と一体に回転するディスクロータ60の一側面に対向して車両の不動部に取着される取着部21と、ディスクロータ60を挟んで取着部21に対向するビーム部22と、双方21,22をロータ周方向に離隔し、かつロータ外周上を跨いで連結する対のブリッジ部23,23とから成る。
そして、前記取着部21とビーム部22側のブリッジ部23には、前記ロータ周方向に離隔してL字状のレール部24が夫々形成されており、この対向するレール部24,24に、前記両ブレーキパッド11,12のロータ周方向の両端部がロータ軸線と平行な方向に摺動自在に、かつロータ周方向に支承されるよう架設される。
【0014
本参考例によるキャリパ30は分割型を示し、ディスクロータ60と一対のブレーキパッド11,12の外周に跨座するよう配設されている。
そして、前記ディスクロータ60の一側面に対向する一方のキャリパ部材31は、ロータ周方向に並列する対のアクチュエータ部32,32と、この両外側部に配設される対のピンスライド機構部33,33とを備え、前記アクチュエータ部32,32のピストン34,34(図1中に一方のみを示す)がインナブレーキパッド11の裏板13に夫々当接し、ピンスライド機構部33,33の有底孔35,35(図1中に一方のみを示す)が前記キャリア20の取着部21から立設するガイドピン25,25(図1中に一方のみを示す)に夫々滑動自在に嵌合している。
また、他方のキャリパ部材36は、前記アクチュエータ部32,32に対向してアウタブレーキパッド12の裏板13に当接するリアクション部37と、ロータ周方向に離隔してロータ外周上を横切る対のブリッジ部38,38とを備え、このブリッジ部38,38を一方のキャリパ部材31に4本のボルト39で以って一体に取着する構造であるが、両キャリパ部材31,36を一体形成する構造も既知である。
前述した構成から明らかな通り、本キャリパ30は対のピンスライド機構部33,33により、キャリア20に対してロータ軸線と平行な方向に案内され、また、一対のブレーキパッド11,12は、他方のキャリパ部材36のブリッジ部38,38とリアクション部37、および一方のキャリパ部材31とで画成する空間から脱着可能である。
【0015
板ばね製のアンチラトルスプリング40は、一対のブレーキパッド11,12に被さるようにディスクロータ60の外周上に沿って延在し、一対のブレーキパッド11,12をトルク受け部材であるキャリア20のレール部24,24上に弾性的に押圧することで、ブレーキパッド11,12のガタ防止および引摺り防止を図る部材である。
参考例のアンチラトルスプリング40は図2に明示するように、ロータ周方向の両端部をキャリア20の内側ブリッジ部23,23の内面に当接すると共に、中央部を後述するプローブ本体51に弾接したり、両ブレーキパッド11,12の突部16,16(インナブレーキパッド11側のみを図示)に弾接したりすることにより、ブレーキパッド11,12をロータ中心側の方向に向けて常に付勢している。
因に、アンチラトルスプリング40のロータ周方向の位置決めは、その幅方向(ロータ軸線と平行な方向)の両端部に突設した突起41,41を両ブレーキパッド11,12の収容溝15,15(インナブレーキパッド11側のみを図示)の口元に嵌入して行う。また、本アンチラトルスプリング40には、摩擦材14,14の残り代を視認可能な覗き孔や、軽量化のための除肉が適宜施されている。
尚、両ブレーキパッド11,12をロータ中心側の方向(キャリア20のレール部24上)に向けて付勢する手段は、これに限定されるものではなく、例えば、ロータ周方向の中央部の両キャリパ部材31,36間にピンを掛け渡し、このピンで以ってアンチラトルスプリング40を押し付けると共に、アンチラトルスプリング40の両端部を両ブレーキパッド11,12の裏板13,13の外面に弾接させてもよいし、また、板ばね製のアンチラトルスプリング40を図5に示すような線ばね製のアンチラトルスプリング42に変えることも容易に可能である。
しかして、この平面図で示すアンチラトルスプリング42は1本の線材から成り、その折り返し形成された対の中央クランク状部43,43が両ブレーキパッド11,12を弾性的に押圧する部位であり、左右の両端部44,45がキャリア20の内側ブリッジ部23,23に掛止される部位である。要は両ブレーキパッド11,12をキャリア20のレール部24,24上に常に均一に付勢する機能と、後述する摩耗検知子50の外脱防止機能とを備えていればよいものである。
【0016
<ロ>ブレーキパッドの摩耗警報装置
ブレーキパッドの摩耗警報装置は、図4に拡大して示す摩擦材14の摩耗限界位置Wを電気的に検知する摩耗検知子50と、運転者にブレーキパッド11,12の交換を警告する図外の警報器等から構成される。
参考例における摩耗検知子50は、インナブレーキパッド11に装着されており、その一例として、後述するプローブ本体と絶縁導線とより構成される摩耗検知子50について、図4の拡大図および図6を参照しながら説明する。
【0017
<プローブ本体>
プローブ本体51は、ディスクロータ60の摩擦面を傷付けることなく、かつ摩擦材14と共に摩耗可能な熱硬化性樹脂等の一体成型部材である。
そして、プローブ本体51は略正方形の一辺にその一辺の長さを直径とする半円形を結合した外形状を呈しており、その厚さ方向の中間部に前記インナブレーキパッド11の収容溝15に適合するように形成するV字状に近いU字溝52と、このU字溝52を形成するフランジ部53,53を有すると共に、一方の板面側の半円形側になだらかな球面部54が突出形成されている。ここでU字溝52の二面のテーパ角度をインナブレーキパッド11の収容溝15のそれより僅かに大きく設定すれば、押し込むだけで確実に固定できる。また、前記球面部54の頂部近傍には、プローブ本体51の外形状の対称軸線方向に離隔して板厚方向に貫通する二つの平行な貫通孔55,55が穿設されている。前記貫通孔55と55との間には、半円弧状の頂部56が形成されている。
【0018
<絶縁導線>
先端U字状に折曲された1本の絶縁導線57は、断線を電気的に検知する導体58と、この導体58を保護する絶縁体59とから構成されている。
そして、この絶縁導線57は、前記プローブ本体51の球面部54側から貫通孔55,55に夫々挿通され、その端部が図外の警報器に接続される。
参考例においては、絶縁導線57のU字状の内面をプローブ本体51の半円弧状の頂部56に当接させた状態の下で、プローブ本体51の後端側の絶縁導線57に外嵌した収縮チューブを収縮固定することで、絶縁導線57をプローブ本体51に対して位置決めしたものを示すが、配線時に位置決めするようにしてもよい。
また、絶縁導線57のU字状部をプローブ本体51内に埋設する埋込み形でもよいし、断線を電気的に検知する様式に代えて、ディスクロータ60に接触すると電気的に導通する形式でもよい。
【0019
<ハ>摩耗検知子の取着構造
図2および図4に示すように摩耗検知子50は、プローブ本体51をインナブレーキパッド11の裏板13の収容溝15に押し込んでテーパ面が食い込むように嵌合し、これによりプローブ本体51は、テーパ面の嵌合で以って回転が規制される。
また、U字溝52を形成する両側のフランジ部53,53で以って裏板13を挟むように嵌合するから、ロータ軸線と平行な方向への抜け落ちが制限されると共に、導体58のU字状頂部56の内面が摩擦材14の摩耗限界位置Wにセットされる。
【0020
しかして、本参考例におけるプローブ本体51は、裏板13の収容溝15の開口方向への外脱を既設のアンチラトルスプリング40または42により防止される。
そして、アンチラトルスプリング40の突起41やアンチラトルスプリング42の中央クランク状部43は、プローブ本体51に弾接するようにしてもよいし、或いは僅かに隙間を有して配設するようにしてもよい。
従って、上述した説明から明らかなように、摩耗検知子50のインナブレーキパッド11への取着作業は、このパッド11の収容溝15内に嵌入する作業のみで済み、極めて簡単である。
【0021
<ニ>ブレーキ作動
引き続いて、前述した構成におけるブレーキ作動を簡単に説明する。
今、加圧流体によりピストン34,34(図1中に一方のみを示す)が前進すると、インナブレーキパッド11の摩擦材14がディスクロータ60の一側面に摩擦係合すると共に、その反力により、キャリパ30がピンスライド機構部33,33で以って案内されて後退し、その他方のキャリパ部材36のリアクション部37がアウタブレーキパッド12を押圧して摩擦材14をディスクロータ60の他側面に摩擦係合させる。
そして、両摩擦材14,14がディスクロータ60を挟圧した状態で一体に回転し、その裏板13,13のディスクロータ60回転方向側の側面がキャリア20のレール部24,24に支承されて制動力を生起する。
長期に亘るブレーキ作動の繰返しにより、インナブレーキパッド11の摩擦材14が徐々に摩耗し、終には導体58のU字状頂部が断線されると、警告灯や警告ブザー等で運転者にブレーキパッド11,12の交換を警告する。
【0022
次に、図7および図8を参照しながら、本発明によるブレーキパッドの摩耗警報装置を適用したディスクブレーキ装置実施例について説明する。
実施例は、摩耗検知子50を公知の対向ピストン型ディスクブレーキ装置17に適用した例であって、前述した参考例と同じ部品については同一の符号を付して説明する。
【0023
キャリパ70は、ディスクロータ60の外周上で分割された形式で、一対のキャリパ部材71,72のブリッジ部73,73を対面した状態で組み合わせてボルト74(本例では4本)で以って一体と成し、下向きコ字状になるように構成されており、ディスクロータ60とこの両側面に対向する一対のブレーキパッド11,12のロータ外周上に跨座するよう配設される。
そして、両キャリパ部材71,72の対向部には、両ブレーキパッド11,12を相近寄る方向に押圧作動するピストン75,75を夫々内蔵するアクチュエータ部76,76を備え、かつロータ周方向には、前記両ブレーキパッド11,12の両端部を支承する支承部77,77が夫々形成されている。従って、本例においてはキャリパ70が、両ブレーキパッド11,12のロータ周方向の端縁を支承するトルク受け部材として機能する。
また、両ブレーキパッド11,12は一対のキャリパ部材71,72間に掛け渡された2本のハンガーピン78,78により吊り下げられており、この両ブレーキパッド11,12は、ロータ周方向の両端部が両ハンガーピン78,78の下面に当接すると共に、その中央部からロータ軸方向と平行な方向に延設する舌片部81が裏板13,13の外縁に弾接するアンチラトルスプリング80で以ってロータ中心側の方向に付勢されている。
しかして、前述した参考例による摩耗検知子50がインナブレーキパッド11のロータ周方向の端縁に形成された収容溝15に嵌入され、キャリパ部材71の支承部77で、収容溝15からの外脱が防止されている。
また、インナブレーキパッド11側のキャリパ部材71には、車体の不動部に取着される取着部79が形成されている。上述した構成におけるブレーキ作動および摩耗検知子50の作動については、容易に理解できるであろうから、その説明を省略する。
【0024
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、例えば参考例におけるトルク受け部材(キャリア20)で以って摩耗検知子50の外脱を防止することが容易に考えられる。
また、対向ピストン型ディスクブレーキ装置17における両ブレーキパッド11,12の支承構造等も、前述した実例に限定されるものではないことは明らかである。さらに、摩耗検知子50をアウタブレーキパッド12に装着したり、或いは両ブレーキパッド11,12に装着したりする等、幾多の変更が可能である。
【0025
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ> ディスクブレーキ装置の構成部品である既存のトルク受け部材を活用して、ブレーキパッドの裏板の収容溝に嵌着した摩耗検知子の収容溝開口方向への外脱を防止するようにしたから、外脱防止手段として何等新規の部材を付設する必要がない。
【0026
<ロ> ブレーキパッドの裏板へ摩耗検知子を取着する工程は、摩耗検知子を裏板の収容溝内に嵌入するだけの1工程で済み、しかも裏板の外縁方向から挿入すればよいので、比較的長い絶縁導線を含む摩耗検知子においても組付け作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例におけるブレーキパッドの摩耗警報装置を備えた浮動型ディスクブレーキ装置を示し、部分断面をした平面図
【図2】 図1の部分断面をした正面図
【図3】 図1の背面図
【図4】 図1のVI−VI断面図
【図5】 本発明の参考例の変形例を示す線ばねの平面図
【図6】 摩耗警報装置の摩耗検知子の説明図であって、(A)はプローブ本体の正面図、(B)は図(A)のB−B断面図、(C)はプローブ本体の斜視図
【図7】 本発明の実施例におけるブレーキパッドの摩耗警報装置を備えた対向型ディスクブレーキ装置であって、(A)はロータ面方向から見てブレーキ中心線上で断面した図、(B)は図(A)のB−B断面図
【図8】 図7のVIII−VIII断面図
【符号の説明】
10 浮動型ディスクブレーキ装置
11,12 ブレーキパッド
13 裏板
14 摩擦材
15 収容溝
16 突部
17 対向ピストン型ディスクブレーキ装置
20 キャリア
21 取着部
22 ビーム部
23 ブリッジ部
24 レール部
25 ガイドピン
30 キャリパ
31 キャリパ部材
32 アクチュエータ部
33 ピンスライド機構部
34 ピストン
35 有底孔
36 キャリパ部材
37 リアクション部
38 ブリッジ部
39 ボルト
40 アンチラトルスプリング(板ばね製)
41 突起
42 アンチラトルスプリング(線ばね製)
43 中央クランク状部
44 端部
45 端部
50 摩耗検知子
51 プローブ本体
52 U字溝
53 フランジ部
54 球面部
55 貫通孔
56 頂部
57 絶縁導線
58 導体
59 絶縁体
60 ディスクロータ
70 キャリパ
71,72 キャリパ部材
73 ブリッジ部
74 ボルト
75 ピストン
76 アクチュエータ
77 支承部
78 ハンガーピン
79 取着部
80 アンチラトルスプリング(板ばね製)
81 舌片部
W 摩耗限界位置

Claims (4)

  1. ディスクロータを軸線方向両側から挟圧して制動する一対のブレーキパッドと、該ブレーキパッドのロータ周方向の両端部をロータ軸線と平行な方向に摺動自在に案内し、かつロータ周方向に支承可能な支承部を設けたトルク受け部材と、前記ブレーキパッドの摩擦材の摩耗限界を電気的に検知する摩耗検知子とを備えるディスクブレーキ装置において、
    前記トルク受け部材の支承部と対向するブレーキパッドの裏板の外周縁に収容溝を形成し、
    該収容溝に、前記摩耗検知子のプローブ本体をロータ軸線と平行な方向への移動を制限して嵌挿すると共に、該プローブ本体の前記収容溝の開口方向への外脱を前記トルク受け部材により防止するよう構成したことを特徴とする、
    ブレーキパッドの摩耗警報装置。
  2. 請求項において、前記トルク受け部材が、前記ディスクロータの一側面に対向して不動部に取着される取着部と、ロータ周方向に離隔して前記ブレーキパッドの両端部を架設するレール部とを備えるキャリアであることを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置。
  3. 請求項において、前記トルク受け部材が、前記一対のブレーキパッドとディスクロータの外周上に跨座し、前記ディスクロータの一側面に対向して不動部に取着される取着部と、前記ブレーキパッドを押圧作動するアクチュエータ部と、ロータ周方向に離隔して前記ブレーキパッドの両端部に対向する支承部とを備えるキャリパであることを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記プローブ本体のロータ軸線と平行な方向の中間部に、前記裏板の収容溝に嵌合して回転不能な溝を一体形成したことを特徴とする、ブレーキパッドの摩耗警報装置。
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