JP4531944B2 - 回路遮断器の瞬時引き外し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定電磁片,可動電磁片及びトリップレバーにより構成される回路遮断器の瞬時引き外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
回路遮断器において、固定鉄片,可動鉄片及びトリップレバーにより構成される従来の瞬時引き外し装置を図5〜図7に示す。図5,図6は可動鉄片及びトリップレバーの形状を示し、図5(a)は双方を連結した状態の斜視図、(b)は分解斜視図、(c)は連結する途中の様子を示す斜視図であり、図6は双方を連結した状態の側面図を示している。また、図7は瞬時引き外し装置を組み付けた回路遮断器基台の側面図を示している。図において、21は過電流発生時に固定鉄片27と相互作用をする可動電磁片、22は可動電磁片21の回動動作に連動して回動し、図示しない遮断機構部を遮断動作させるトリップレバーである。
可動電磁片21は上端部にトリップレバー22の筒状に側方に突設形成された支点軸23に外挿する支点穴24を設けた回動軸部25を有し、胴部26を介して下部先端部には固定鉄片27と相互作用により回動動作させる作用板28が形成されている。
【0003】
また、トリップレバー22は回動中心となる支点軸23を中心に、後方に遮断機構部を作動させる係合突起22aを有し、下部には可動電磁片21を支持固定する突起状の外れ防止リブ30とL字状の挟持リブ31とから成る可動電磁片拘持部32が形成されている。
そして、双方は、可動電磁片21の支点穴24を支点軸23に外挿し、回動軸部25の板面をトリップレバー22の板面に重ね合わせ、図5(c)に示すように回動軸部と同一面で形成される下部の首部21aを挟持リブ31内に挿入すると共に、外れ防止リブ30に首部21aの前後端部を挟持させることで、連結固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記連結手順は支点軸23に支点穴24を外挿するステップと、可動電磁片21とトリップレバー22を重ね合わせるステップと、可動電磁片21を回動させて固定するステップとの3つのステップからなるため、連結作業が面倒であった。
また、回動軸部25は胴部26の途中を折り曲げて、前後方向に拡幅し、板面を左右に向けて形成するため、図6の側面図に示すように拘持部32の奥行きBは前後方向に広がった首部21aを保持することになり、前後に伸びた形状になっていたし、回動軸部25及び作用板28の双方を胴部26に対して略直角に折り曲げていた為、可動電磁片21の奥行き寸法も大きくなり、図7に斜線Rで示すように可動電磁片21の占有する面積が大きく、回路遮断器を小型化する上で障害となっていた。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、連結作業が簡単で、且つ可動電磁片の収納スペースを小さくできる回路遮断器の瞬時引き外し装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、固定電磁片と、該固定電磁片との相互作用で回動動作する可動電磁片と、該可動電磁片の回動動作に連動して回転し、回路遮断動作をさせるトリップレバーとから成る回路遮断器の瞬時引き外し装置において、可動電磁片は、左右に拡幅した板状胴部と、前記胴部の一端に、胴部から略直角に折り曲げて形成して左右方向の支点穴を有した回動軸部と、前記胴部の他端に連続形成した前記固定電磁片と相互作用をする作用板とを有し、前記トリップレバーは、回動中心に前記可動電磁片の前記支点穴を外挿して可動電磁片を連結する筒状の支点軸を側方に突設し、該支点軸に前記可動電磁片を外挿操作した際に前記胴部を保持するための保持壁を、前記支点軸に隣接して平行に形成し、前記支点軸に外挿した前記可動電磁片の抜けを防止する抜け止めリブを前記保持壁の先端に設ける一方、前記支点穴に係合して前記可動電磁片の回転を阻止する回転止めリブを前記保持壁の基部に設けたことを特徴とするとする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4は本発明に係る瞬時引き外し装置の実施の形態の1例を示し、図1は可動電磁片とトリップレバーを示し、(a)は斜視図、(b)は双方を連結した斜視図、(c)は連結した状態での平面説明図であり、図2は図1の連結部の横断面図を示し、図3は連結した状態の可動電磁片とトリップレバーの側面を示し、また図4は回路遮断器基台に可動電磁片とトリップレバーを組み付けて瞬時引き外し装置を形成した側面説明図を示している。尚、説明の都合上図4示左を前方、右を後方とする。
【0009】
図1(a)に示すように、トリップレバー1は回動先端部に図示しない遮断機構を動作させる係合突起2を有し、回動中心部には基台10に設けられた支持軸11(図4に示す)に外挿してトリップレバー1の回動支点を構成すると共に可動電磁片4の回動軸を構成する筒状の支点軸5が側方に突設形成されている。また支点軸5に隣接する前方位置には、連結した可動電磁片4を保持する保持壁6が支点軸5に平行に設けられている。そして、支点軸5と保持壁6の間となる保持壁基部には可動電磁片4単独の回転を禁止する回転止めリブ7が突設され、保持壁6の先端部には可動電磁片の側部を係止し、抜けを防止する抜け止めリブ8が突設されている。
【0010】
また、可動電磁片4は上部にトリップレバー1の支点軸5に外挿して回動支点を形成するための支点穴9を設けた回動軸部13が胴部14から折り曲げて形成され、下部には固定鉄片15(図4に示す)と相互作用をする作用板16が胴部14に連続して形成されている。胴部14及び作用板16は前後方向に板面を向けて左右方向に拡幅して形成され、回動軸部13は胴部14から略直角に後方に折り曲げて形成され、その内部に支点穴9が図2(a)の断面説明図に示すように折り曲げ基端部から貫通形成され、支点穴9の基端部は上記トリップレバーの回転止めリブ7に係合する係合凹部18となっている。また、作用板16は胴部14を僅かに折り曲げて形成されている。
【0011】
上記形状のトリップレバー1と可動電磁片4の連結手順を説明すると、図1(a)に示すように、支点穴9を支点軸5に外挿すると共に、胴部14を支点軸5と保持壁6の間に挿入する。そして、その挿入操作を回動軸部13の板面がトリップレバー1の側面に当接するまで行う。この操作により図1(c)に示すように支点穴9の基端部の係合凹部18と回転止めリブ7が係合すると共に、抜け止めリブ8が胴部14の側端部を係止し、可動電磁片4は挟み込まれるように固定され、トリップレバー1と可動電磁片4とは互いに連結固定される。
【0012】
このように、挿入操作だけの簡単な操作で、可動電磁片4は回転止めリブ7と保持壁6の先端に形成した抜け止めリブ8とで形成される固定手段に保持固定され、トリップレバー1と連結固定される。また、可動電磁片4の胴部14は左右方向を板面として、トリップレバー1は可動電磁片4の前後方向からではなく左右方向から挟持するので、前後方向を薄く形成でき、図3に示すように双方の連結部の奥行きAを小さくでき、可動電磁片の収納スペースを図4の斜線部Pに示すように小さくできる。尚、斜線部Qは固定電磁片形成部を示している。
また、抜け止めリブ8で左右方向を固定し、回転止めリブ7で可動電磁片単独の回転を禁止するので、連結した際のガタツキや傾きの発生を無くすことができ、性能ばらつきがなくなり、安定した性能を維持できる。また、可動電磁片4は折り曲げ量を少なくでき、成形を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、挿入操作だけの簡単な操作でトリップレバーと可動電磁片とを連結固定できるし、固定手段は拡幅した可動鉄片の胴部を固定するので、双方の連結部の前後方向の奥行きを小さくでき、可動電磁片の収納スペースを小さくできる。
【0014】
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、抜け止め手段で左右方向を固定し、回転止め手段により可動電磁片の単独での回転を禁止したので、連結した際のガタツキや傾きの発生を無くすことができ、安定した性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す瞬時引き外し装置の要部を示し、(a)は可動電磁片とトリップレバーの斜視図、(b)は双方を連結した斜視図、(c)は連結した状態での横断面説明図である。
【図2】図1の可動電磁片とトリップレバーの連結部を説明する横断面図である。
【図3】図1(b)の側面図である。
【図4】図1の可動電磁片とトリップレバーを組み付けた回路遮断器基台の側面説明図である。
【図5】従来の可動電磁片とトリップレバーの斜視図を示し、(a)は双方を連結した状態、(b)は分解した状態、(c)は双方を連結する様子を示している。
【図6】図5の可動電磁片とトリップレバーを連結した側面図である。
【図7】図5の可動電磁片とトリップレバーを組み付けた回路遮断器基台の側面説明図である。
【符号の説明】
1・・トリップレバー、4・・可動電磁片、5・・支点軸、6・・保持壁、7・・回転止めリブ、8・・抜け止めリブ、9・・支点穴、13・・回動軸部、14・・胴部、15・・固定鉄片、16・・作用板、18・・係合凹部。
Claims (1)
- 固定電磁片と、該固定電磁片との相互作用で回動動作する可動電磁片と、該可動電磁片の回動動作に連動して回転し、回路遮断動作をさせるトリップレバーとから成る回路遮断器の瞬時引き外し装置において、
可動電磁片は、左右に拡幅した板状胴部と、前記胴部の一端に、胴部から略直角に折り曲げて形成して左右方向の支点穴を有した回動軸部と、前記胴部の他端に連続形成した前記固定電磁片と相互作用をする作用板とを有し、
前記トリップレバーは、回動中心に前記可動電磁片の前記支点穴を外挿して可動電磁片を連結する筒状の支点軸を側方に突設し、該支点軸に前記可動電磁片を外挿操作した際に前記胴部を保持するための保持壁を、前記支点軸に隣接して平行に形成し、
前記支点軸に外挿した前記可動電磁片の抜けを防止する抜け止めリブを前記保持壁の先端に設ける一方、前記支点穴に係合して前記可動電磁片の回転を阻止する回転止めリブを前記保持壁の基部に設けたことを特徴とする回路遮断器の瞬時引き外し装置。
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JP2000227523A JP4531944B2 (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 回路遮断器の瞬時引き外し装置 |
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