JP4531853B2 - 画像処理装置、撮像装置、及び評価装置 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、及び評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を補正する画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法に関する。また、本発明は、回折光学素子を含む光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価装置及び光学系評価方法に関する。
表面が回折格子輪帯である回折光学素子が、像面湾曲、色収差(波長による結像点のずれ)等のレンズ収差を低減できることは広く知られている。これは、回折光学素子に形成された回折格子が逆分散性及び異常分散性という特異な性質をもち、大きな色収差補正能力を備えているためである。回折光学素子を含む光学系は、当該光学系と同等の性能を有する、回折光学素子を含まない光学系(例えば、非球面レンズのみで構成された光学系)に比べ、光学素子の数(例えば、レンズの枚数)を1〜2削減することができる。したがって、回折光学素子を含む光学系は、製造コストを低減させることができるという利点を有する。さらに、回折光学素子を含む光学系は、光学長を短くすることができるので、低背化を実現できるという利点も有する。また、断面がブレーズ状である回折格子(blazed diffraction grating)又は断面がブレーズに内接する細かい階段状である回折格子が形成された回折光学素子を含む場合、光学系は、単一波長の光に対する特定次数の回折効率を、ほぼ100%にすることができる。
具体的には、例えば、一次回折光の回折効率が100%となる回折格子深さ(ブレーズ厚さ)は、理論上、下記式(1)により算出される。ここで、λは波長である。また、dは回折格子深さである。また、n(λ)は屈折率であり、かつ波長λの関数である。
Figure 0004531853
式(1)から明らかなように、波長λの変化とともに回折効率が100%となる回折格子深さdの値も変化する。すなわち、回折格子深さdの値が固定の場合、特定の波長(設計波長)λ以外の波長λでは、回折効率が100%とならない。したがって、広い波長帯域(例えば、波長400nm〜700nm程度の可視光域等)において用いられる撮像用途のレンズに回折光学素子が含まれる場合、不要回折光が発生する。そして、発生した不要回折光は、フレア或いはゴーストとなって画像を劣化させたり、MTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数)特性を低下させたりする。特に、単レンズ両面或いは光学系の多面に回折格子が形成されている場合は、不要回折光の発生がより顕著となる。
そこで、回折効率の波長依存性を低減させることができる回折光学素子が提案されている。図16は、回折効率の波長依存性を低減させるための保護膜1003を備える回折光学素子1000の一例を示す図である。図16に示すように、回折光学素子1000では、回折格子1002が形成された面上に、基材1001とは異なる屈折率及び屈折率分散(refractive index dispersion)を有する光学材料が保護膜1003として塗布又は接合されている。この保護膜1003により、回折光学素子1000は、不要回折光の発生を抑制できる。さらに、このような回折光学素子1000において、回折格子が形成された基材1001の屈折率と、回折格子を覆うように形成された保護膜1003の屈折率とが特定の条件に設定されることにより、回折効率の波長依存性をさらに低減させることができる。このように、保護膜1003を備える回折光学素子1000は、理論上は広い波長帯域において高い回折効率を示す。
しかし、保護膜を備える回折光学素子においても、実際には、成形加工時における回折格子の転写不足、基材及び保護膜材料の屈折率調整ずれ等に起因して、不要回折光が発生する。
また、回折効率が高い場合でも、被写体として非常に強く輝く光源が撮影されたときは、不要回折光の輝度の絶対値が大きくなるため、被写体が存在しないはずの位置に対応する、輝度値が飽和した被写体像の周辺に、像が形成されてしまう。すなわち、例えば、夜間などの真っ暗な背景にライトなどの明るいものが写し出されている場合など、被写体と被写体周辺とのコントラスト比が大きい場合に、この不要回折光による画質の劣化が特に問題となる。
そこで、従来、回折光学素子を用いた撮像装置により撮影された画像における、不要回折光の像(以下、単に不要回折光像という。)の2次元点像分布から、最小二乗法を用いて不要回折光像の輝度値を求めることにより、不要回折光像を除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、同一被写体を撮影した2枚の画像を用いて、不要回折光像を除去する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の方法では、まず、撮影された画像(1コマ目)において輝度値が飽和している画素が存在する場合、その画素の輝度値が飽和しないように1コマ目と同一の被写体を撮影する(2コマ目)。次に、2コマ目が撮影されたときの露光時間の調整値を用いて不要回折光像の輝度値を求めることにより、1コマ目に撮影された画像に含まれる不要回折光像を除去する。
さらにまた、複写機、ファクシミリ装置において、輝度値の度数分布を示すヒストグラムを用いて閾値を検出することにより、下地色或いは裏写り部分を除去する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−167485号公報 特開2000−333076号公報 特開2001−94804号公報
しかし、特許文献1の方法では、最小二乗法を用いて不要回折光像の輝度値が算出されるため、算出された不要回折光像の輝度値と実際の不要回折光像の輝度値とはずれが生じる場合がある。例えば、レンズの収差が大きい場合、不要回折光像は分布にムラが生じたり、星状に広がったりする。また、複雑な形状の被写体を撮影した場合、ノイズが大きい画像を撮影した場合なども、不要回折光像の分布にムラが生じる。このように不要回折光像の分布にムラが生じる場合、最小二乗法を用いる特許文献1の方法では、正確に不要回折光像の輝度値を見積もるのは難しいため、不要回折光像を除去しきれない。
また、特許文献2の方法では、同一の被写体を2回撮影する必要があるため、処理に時間がかかる。また、特許文献2の方法により求められた不要回折光像の輝度値は、不要回折光像の分布が見積もりであることに起因して、実際の不要回折光像の輝度値とずれが生じる。また、動きがある被写体を撮影する場合、同一の被写体を略同一の条件で2回撮影することが難しいため、特許文献2の方法を用いることができない。つまり、特許文献2の方法は、動きのある被写体には使えない。
また、特許文献3の方法は、複写機の下地色、裏写りなど比較的低輝度な像の除去を対象としており、比較的高輝度な像の除去は意図されていない。また、画像全体を評価対象としているため、低輝度の被写体像を誤って除去してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を、不要回折光像の形状に係わらず高精度に補正することができる画像処理装置、撮像装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を補正する画像処理装置であって、前記画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定部と、設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出部と、算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定部と、前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定部と、前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素に対して、輝度が低くなるように輝度値を補正する補正部とを備える。
これにより、不要回折光像が周辺に存在する可能性の高い飽和画素を含む領域に対して画像の補正を行うことができるので、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。
さらに、評価エリア内の輝度値ごとの画素数の推移に基づいて補正が必要な画素の輝度値を特定するので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。
さらに、一枚の画像のみを用いて補正することができるので、被写体に動きがある場合であっても、補正することができる。
また、前記評価エリア設定部は、前記飽和画素が前記画像に複数含まれる場合には、互いに近接する前記飽和画素をグループ化した飽和画素群を設定し、設定された飽和画素群ごとに前記評価エリアを設定することが好ましい。
これにより、複数の被写体を撮影した場合であっても、それぞれの被写体に対応する飽和画素群ごとに評価エリアを設定することができるので、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを、さらに低減することが可能となる。
また、前記評価エリア設定部は、前記飽和画素群が大きいほど前記評価エリアが大きくなるように前記評価エリアを設定することが好ましい。
これにより、飽和画素群の大きさに応じて評価エリアを設定することが可能となるので、飽和画素群の大きさに応じて大きくなることが多い不要回折光像に適合する大きさの評価エリアを設定することが可能となる。その結果、さらに高い精度で、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。
また、前記評価エリア設定部は、前記飽和画素群に対応し、かつ、前記不要回折光に含まれる所定の回折次数の回折光の結像範囲を前記評価エリアとして設定することが好ましい。
これにより、光学系の特性に応じて評価エリアを設定することが可能となるので、不要回折光像が存在する領域を漏れなく含み、かつ、不要回折光像が存在しない領域を含まないように、評価エリアを設定することが可能となる。その結果、さらに高い精度で、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。また、不要回折光像が存在しない領域に対する処理量を低減させることができるので、処理の負荷を軽減することも可能となる。
また、前記第一輝度値特定部は、前記画素数の推移を輝度が高い側から輝度が低い側へ辿った場合に、初めて所定の画素数を超えるときの輝度値を前記第一輝度値として特定してもよい。
これにより、評価エリア内の画素の輝度値分布の特性に応じて、不要回折光像の上限輝度を示す第一輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。
また、前記第一輝度値特定部は、前記輝度値を横軸、前記画素数を縦軸とした場合の前記画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、前記飽和画素の輝度値を除いて最も輝度が高い輝度値を算出し、算出した輝度値より輝度が高く、かつ、前記飽和画素の輝度値より輝度が低い輝度値を前記第一輝度値として特定してもよい。
これにより、評価エリア内の画素の輝度値分布の特性に応じて、不要回折光像の上限輝度を示す第一輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。
また、前記第二輝度値特定部は、前記評価エリアの端部の画素の輝度値に基づいて、前記第二輝度値を特定してもよい。
これにより、評価エリア内において、最も不要回折光による影響を受けていないと考えられる画素の輝度値を用いて第二輝度値を特定することができるので、背景に対応する輝度値を高精度に特定することが可能となる。
また、前記第二輝度値特定部は、前記輝度値を横軸、前記画素数を縦軸とした場合の前記画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、最も輝度が低い輝度値を前記第二輝度値として特定してもよい。
これにより、評価エリア内の画素の輝度値分布の特性に応じて第二輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状による影響を受けることなく背景に対応する輝度値を高精度に特定することが可能となる。
また、前記画像を構成する複数の画素は、複数の波長域のそれぞれに対応する輝度値を有し、前記評価エリア設定部は、前記複数の波長域ごとに前記評価エリアを設定し、前記画素数算出部は、前記複数の波長域ごとに前記画素数を算出し、前記第一輝度値特定部は、前記複数の波長域ごとに前記第一輝度値を特定し、前記第二輝度値特定部は、前記複数の波長域ごとに前記第二輝度値を特定し、前記補正部は、前記複数の波長域ごとに前記輝度値を補正してもよい。
これにより、波長に応じて不要回折光の特性が異なる回折光学素子を含む光学系により撮影された画像であっても、高精度に補正することが可能となる。
また、前記輝度値は、特定の波長域にのみ対応する輝度値であってもよい。
これにより、特定の波長域の光のみ不要回折光の影響が大きいことが予めわかっている場合などに、その特定の波長域についてのみ処理することができるので、処理の負荷を軽減させることができる。
また、さらに、前記第二輝度値が所定閾値より小さいか否かを判定する判定部を備え、前記補正部は、前記判定部により前記第二輝度値が所定閾値より小さいと判定された場合にのみ、前記輝度値を補正してもよい。
これにより、飽和画素群に対応する被写体像とは異なる被写体像が評価エリア内に重なっている場合に、当該評価エリアに対して補正を行うことが回避できるので、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを、より低減することが可能となる。また、背景の輝度が高いことにより不要回折光像が検知されない評価エリアについての補正が不要となるので、処理の負荷を軽減させることができる。
また、本発明に係る撮像装置は、不要回折光により画質が劣化した画像を補正する撮像装置であって、回折光学素子を含む光学系と、前記光学系を透過した光を撮影する撮像系と、上記画像処理装置とを備える。
これにより、上記画像処理装置を含む撮像装置としても実現することが可能となる。
また、本発明に係る評価装置は、回折光学素子を含む光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価装置であって、前記光学系から所定距離離れて配置される光源と、前記光学系を透過した前記光源からの光を撮影する撮像系と、前記撮像系により撮影された前記光源の画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定部と、設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出部と、算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定部と、前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定部と、前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素の輝度値を用いて、前記光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価部とを備える。
これにより、不要回折光像が周辺に存在する可能性の高い飽和画素を含む領域に対して不要回折光に関する評価を行うことができるので、評価の対象とすべきではない被写体像を誤って評価対象とすることを低減することが可能となる。
さらに、評価エリア内の輝度値ごとの画素数の推移に基づいて評価が必要な画素の輝度値を特定するので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に不要回折光に関する評価を行うことが可能となる。
さらに、一枚の画像のみを用いて評価することができるので、被写体に動きがある場合であっても、不要回折光に関する評価をすることができる。
また、前記光源は、点光源であることが好ましい。
これにより、被写体像と不要回折光像との重なり部分が小さくなるので、光学系の不要回折光に関する性能を高精度に評価することが可能となる。
また、さらに、前記光学系と前記撮像系との間に配置され、前記光学系により形成された像を拡大する対物レンズを備えることが好ましい。
これにより、光学系から得られる像を拡大することができるので、光学系の不要回折光に関する性能を、より高精度に評価することが可能となる。
本発明によれば、回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を補正することができ、特に不要回折光像の形状に係わらず高精度に補正することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示す図である。 図2は、不要回折光により劣化した画像を補正する画像処理部の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 図3は、評価エリア設定部により設定される評価エリアについて説明するための図である。 図4は、画像処理部による処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、評価エリア内の輝度値のヒストグラムの一例を示す図である。 図6は、一次光結像面及び二次光結像面において、二次光が結像する位置を模式的に示す図である。 図7は、一次光結像面及び零次光結像面において、零次光が結像する位置を模式的に示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置により補正された画像の一例を示す図である。 図9Aは、不要回折光像の一例を示す図である。 図9Bは、不要回折光像の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る評価装置の構成を示す図である。 図11は、不要回折光に関する性能を評価する画像処理部の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の実施例1に係る撮像装置により撮影されたB波長域の画像において、評価エリアの領域のみを切り出した画像を示す図である。 図13は、図12に示す評価エリア内の輝度値のヒストグラムである。 図14は、本発明の実施例1に係る撮像装置により補正された画像を示す図である。 図15は、本発明の実施例2に係る評価装置により得られた、不要回折光像の輝度値の積算値と画角との関係を示すグラフである。 図16は、従来の回折光学素子の一例を示す図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る撮像装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1に係る撮像装置100の構成を示す図である。図1に示すように、撮像装置100は、光学系101、撮像素子105及び画像処理部110から構成される。
光学系101は、絞り102、回折光学素子103、及び屈折光学素子104を有する。光学系101が有する回折光学素子103及び屈折光学素子104の数量は、光学系の設計目的に応じて決定される。なお、本実施の形態の光学系101は、回折光学素子103及び屈折光学素子104をそれぞれ1枚ずつ有するが、本発明に係る光学系は、この数量に限定されるわけではない。例えば、光学系101は、回折光学素子103及び屈折光学素子104をそれぞれ複数枚有しても良い。
絞り102は、撮像素子105に入射する光の量を調整する。なお、絞り102の設置位置は、光学系101の設計目的に応じて決められる。つまり、絞り102は、図1に示すように必ずしも被写体側に設置される必要はない。絞り102は、撮像素子105側に設置されても良いし、回折光学素子103及び屈折光学素子104の間に設置されても良い。
回折光学素子103は、光の回折現象を利用する光学素子である。具体的には、回折光学素子103には、撮像素子105側の凸面上に、同心円状の回折格子が形成されている。なお、回折光学素子103は、平板であっても良い。また、回折格子は、平面上或いは凹面上に形成されても良い。また、回折格子は、回折光学素子の片面のみに形成されても良いし、両面に形成されても良い。また、回折光学素子103は、図16に示すように、回折格子が形成された面上に、基材とは異なる屈折率及び屈折率分散を有する光学材料が保護膜として塗布又は接合された回折光学素子であっても良い。
屈折光学素子104は、例えば、凸レンズ、凹レンズ等であり、光学系の設計目的に応じて、回折光学素子103の前後に設けられる。
撮像素子105は、撮像系の一例であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子からなる。撮像素子105は、光学系101を透過した被写体からの光を電気信号に変換する。
画像処理部110は、例えば、CPU(中央演算処理装置:Central Processing Unit)、メモリ、システムLSI等により構成される。画像処理部110は、撮像素子105からの電気信号に基づいて得られる画像に対して、不要回折光により劣化した画質の補正を行う。なお、不要回折光とは、回折光学素子より生じる回折光の一部であり、設計により予め定められた回折次数(設計回折次数)とは異なる回折次数の回折光を示す。
なお、図1に示す被写体120は、撮像装置100により撮像される被写体の一例である。被写体120は、強く輝く光源121a、121b、及び物体123を含む。
図2は、不要回折光により劣化した画像を補正する画像処理部110の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、撮像装置100が備える画像処理部110は、評価エリア設定部111、画素数算出部112、第一輝度値特定部113、第二輝度値特定部114、判定部115及び補正部116を備える。
評価エリア設定部111は、画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出する。ここで、輝度値とは、光の強さを示す輝度を数値化したものである。また、輝度値は、複数の波長域からなる光の場合、波長域ごとの光の強さを示す輝度を数値化したものである。なお、本実施の形態では、輝度が高いほど輝度値が大きい場合について記載する。また、飽和画素とは、例えば、256階調(0〜255)で輝度値が表現されている画像の場合、輝度値が「255」である最も輝度が高い画素である。また、例えば、飽和画素とは、所定閾値(例えば、「250」、「240」等)以上の輝度値の画素であっても良い。
そして、評価エリア設定部111は、検出した飽和画素を含む画像の一部領域を評価エリアとして設定する。評価エリア設定部111は、飽和画素が画像に複数含まれる場合には、互いに近接する飽和画素をグループ化した飽和画素群を設定し、設定された飽和画素群ごとに評価エリアを設定する。
また、評価エリア設定部111は、飽和画素群が大きいほど評価エリアが大きくなるように評価エリアを設定する。これは、飽和画素群の大きさが大きいほど、その飽和画素群の周辺に現れる不要回折光像の大きさも大きくなるからである。
具体的には、評価エリア設定部111は、飽和画素群に対応し、かつ、不要回折光に含まれる所定の回折次数の回折光の結像範囲を評価エリアとして設定する。詳細は後述する。なお、評価エリア設定部111は、単に、飽和画素群の大きさに対して予め定められた比例係数を乗じた大きさを評価エリアとして設定しても良い。
画素数算出部112は、評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する。
第一輝度値特定部113は、画素数算出部112により算出された画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の画素数の推移に基づいて、不要回折光像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する。
具体的には、例えば、第一輝度値特定部113は、画素数の推移を輝度が高い側から輝度が低い側へ辿った場合に、初めて所定の画素数を超えるときの輝度値を第一輝度値として特定する。ここで、所定の画素数を超えるときの輝度値とは、所定の画素数より少ない画素数から、所定の画素数より多い画素数に変化したときの輝度値をいう。
第二輝度値特定部114は、画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する。具体的には、第二輝度値特定部114は、評価エリアの端部の画素の輝度値に基づいて、第二輝度値を特定する。
判定部115は、第二輝度値が所定閾値より小さいか否かを判定する。
補正部116は、判定部115により第二輝度値が所定閾値より小さいと判定された場合にのみ、評価エリアに含まれる画素のうち、第一輝度値の輝度より低く、かつ、第二輝度値の輝度より高い輝度の画素に対して、補正前の輝度値の輝度よりも輝度が低くなるように輝度値を補正する。
図3は、評価エリア設定部111により設定される評価エリアについて説明するための図である。なお、図3に示す画像130aでは、最高輝度が黒及び最低輝度が白となるように図示されている。
図3に示す画像130aは、回折光学素子を含む光学系を用いて、強く輝く光源121a、121bと物体123とが暗闇の中で撮影された場合の画像の一例である。光源121a、121bは強く輝いているため、光源121a、121bのそれぞれに対応する像である被写体像131a、131bは、輝度値が飽和している。そして、この被写体像131a、131bの周辺に、不要回折光像132a、132bが存在する。このような不要回折光像132a、132bは、強く輝く光源などの輝度が高い被写体を撮影した場合、又は、露光時間若しくはゲインを高めて撮影した場合、輝度値が飽和している被写体像の周辺において検知される。
一方、輝度が低い物体123に対応する像である被写体像133の周辺には、不要回折光像は検知されない。これは、被写体像の輝度値が大きいほど不要回折光像の輝度値が大きくなるためである。つまり、輝度値が小さい被写体像に対応する不要回折光像は、輝度値が非常に小さくなるために検知されない。
このような画像130aにおいて、評価エリア設定部111は、輝度値が飽和している画素(飽和画素)のグループである被写体像131a、131b(飽和画素群)のそれぞれに対して、評価エリア134a、134bを設定する。図3に示すように、評価エリア設定部111は、評価エリア134a、134b内に不要回折光像132a、132bが含まれるように設定する。なお、設定方法の詳細については後述する。
次に、以上のように構成された撮像装置100の画像処理部110における各種動作について説明する。
図4は、画像処理部110による処理の流れを示すフローチャートである。
まず、評価エリア設定部111は、画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出する(ステップS101)。
次に、評価エリア設定部111は、検出された飽和画素のうち互いに近接する飽和画素をグルーピングした飽和画素群を設定する(ステップS102)。なお、「近接する」とは、予め定められた画素数(例えば、1画素、4画素、8画素等)以内の距離に存在することをいう。すなわち、予め定められた画素数が1画素である場合は、ある飽和画素に隣接する画素が飽和画素であるとき、評価エリア設定部111は、それらの飽和画素が同一の飽和画素群に属するようにグルーピングする。
具体的には、評価エリア設定部111は、図3に示す被写体像131a、131bを構成する画素のそれぞれを飽和画素として検出する。さらに、評価エリア設定部111は、互いに隣接する飽和画素である被写体像131aを第一飽和画素群として設定する。同様に、評価エリア設定部111は、被写体像131bを第二飽和画素群として設定する。
次に、評価エリア設定部111は、設定された飽和画素群の一つを選択する(ステップS103)。具体的には、例えば、上記の第一飽和画素群を選択する。
次に、評価エリア設定部111は、選択された飽和画素群の大きさに応じた評価エリアを設定する(ステップS104)。具体的には、評価エリア設定部111は、飽和画素群が大きいほど評価エリアが大きくなるように評価エリアを設定する。以下、図3に示す画像130aを用いて、ステップS104の処理についての具体例を説明する。
評価エリア設定部111は、ステップS103において第一飽和画素群(被写体像131a)が選択されている場合、被写体像131aの面積を用いて、被写体像131aの大きさを算出する。例えば、評価エリア設定部111は、被写体像131aを円形と仮定することにより、被写体像131aの面積に対応する円の直径を被写体像131aの大きさとして算出する。そして、評価エリア設定部111は、算出された被写体像131aの大きさを用いて、不要回折光に含まれる所定の回折次数の光の結像範囲を評価エリア134aとして設定する。ここで、評価エリア設定部111は、評価エリア134aの中心が被写体像131aの中心と一致するように評価エリア134aを設定する。不要回折光に含まれる所定の回折次数の光の結像範囲の詳細については後述する。
なお、ステップS103において第二飽和画素群(被写体像131b)が選択されている場合、評価エリア設定部111は、上記と同様に、被写体像131bの周辺に評価エリア134bを設定する。
このように、評価エリア設定部111は、不要回折光像132a、132bを含むが、被写体像133を含まないように評価エリア134a、134bを設定する。
図4のフローチャートの説明に戻る。
次に、画素数算出部112は、設定された評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する(ステップS105)。
次に、第一輝度値特定部113は、算出された画素数を輝度値の大きさ順に並べた場合の画素数の推移に基づいて、不要回折光像の輝度値の上限値である第一輝度値Imaxを特定する(ステップS106)。
以下、図5を用いて、ステップS105及びステップS106の処理について具体的に説明する。
図5は、評価エリア内の輝度値のヒストグラムの一例を示す図である。
画素数算出部112は、ステップS103において第一飽和画素群が選択されている場合、図3に示す評価エリア134aに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する。そして、画素数算出部112は、例えば、図5に示すような輝度値のヒストグラム140を作成する。ここで、輝度値のヒストグラムとは、横軸を輝度値とし、縦軸を画素数としたグラフである。つまり、ヒストグラム140は、輝度値の大きさ順に並べられた画素数の推移を示す。
続いて、第一輝度値特定部113は、ヒストグラム140に示される画素数の推移を輝度値が大きな側(右側)から小さな側(左側)へ辿った場合に、画素数が所定画素数である「10」を初めて超えるときの輝度値を第一輝度値Imaxとして特定する。図5に示すように、このように特定された第一輝度値Imaxは、不要回折光像132aの輝度値の上限値に対応する。ここで、所定の画素数は、必ずしも「10」である必要はない。ヒストグラム140にノイズが多い場合は、不要回折光像132aの輝度値の上限値が高めで誤検出される可能性がある。これを防ぐためには所定の画素数として大き目の値を選択するとよい。ヒストグラム140のノイズは、評価エリア内の画像に輝度ムラがある場合あるいは、複雑な形状又は輝度の被写体を撮影した場合に発生しやすい。ノイズの発生量については、ヒストグラム140をフーリエ変換することで高周波として検出されるためその大小の判別が可能であり、それに応じて所定の画素数を決定することも可能である。また、所定の画素数として設定した値が大きすぎると、不要回折光像132aの輝度値の上限値が小さくなりすぎ、不要回折光像132aの除去不足が発生してしまうため、注意が必要である。これらのことを考慮しつつ、所定の画素数の決め方としては、不要回折光像132aに対応するピーク143の画素数の、例えば、半分や1/10の画素数とすればよい。
ここで、上記のように特定された第一輝度値Imaxが、不要回折光像132aの輝度値の上限値に対応する理由について、以下に説明する。
一般的に、不要回折光による画質の低下が問題となる画像は、真っ暗な中にある非常に明るい被写体が撮影された場合の画像である。なぜなら、不要回折光像の輝度値が小さい場合であっても、不要回折光像と背景とのコントラスト比が大きくなるため、画像内において不要回折光像が視覚的に目立つためである。このように真っ暗な中にある非常に明るい被写体が撮影された画像の場合、図5に示すように、輝度値が飽和している被写体像131aに対応するピーク142、不要回折光像132aに対応するピーク143、及び背景に対応するピーク141の3つの画素数のピークが検出されることが多い。また、被写体像131aに対応するピーク142の輝度値と不要回折光像132aに対応するピーク143の輝度値との間の輝度値における画素数は0近傍であることが多い。したがって、高輝度側から低輝度側に画素数の推移を辿った場合、所定の画素数を超えるときの輝度値を不要回折光像132aの最大輝度値である第一輝度値Imaxとして検出することができる。
なお、ヒストグラムにノイズが多い場合は、第一輝度値特定部113は、画素数の推移に対して移動平均などの平均化処理を加えてから第一輝度値Imaxを特定することが望ましい。
図4のフローチャートの説明に戻る。
次に、第二輝度値特定部114は、評価エリアの端部の画素の輝度値を用いて、その評価エリアの背景の輝度値を算出する。そして、第二輝度値特定部114は、算出した輝度値を第二輝度値Iminとして特定する(ステップS107)。具体的には、評価エリアの背景の輝度値は、矩形である評価エリアの4つの頂点の位置に対応する画素の輝度値の平均値を第二輝度値Iminとして特定する。
次に、判定部115は、特定された第二輝度値Iminが所定閾値より小さいか否かを判定する(ステップS108)。
ここで、第二輝度値Iminが所定閾値より小さい場合(ステップS108のYes)、補正部116は、評価エリアに含まれる画素のうち、輝度値が第一輝度値Imaxより小さく、かつ、第二輝度値Iminより大きい画素の輝度値を補正する(ステップS109)。つまり、補正部116は、輝度値が第一輝度値Imaxより小さく、かつ、第二輝度値Iminより大きい輝度値である画素を、不要回折光像を構成する画素として取り扱い、当該画素の輝度値を補正することにより、不要回折光により画質が劣化した画像を補正する。例えば、補正部116は、輝度値が第一輝度値Imaxより小さく、かつ、第二輝度値Iminより大きい輝度値であるすべての画素の輝度値を、補正前の輝度値の輝度よりも輝度が低くなるように第二輝度値Iminに補正する。また、補正部116は、補正後の評価エリア内の画像と評価エリア周辺の画像との境界のぼかし処理を行う。具体的には、例えば、補正部116は、当該境界周辺の画素の輝度値の平均化、ガウシアンフィルタなどの処理を行う。これにより、評価エリア内の画像を補正した後の評価エリアの境界における輝度の段差を低減させることができる。
一方、第二輝度値Iminが所定閾値より大きい場合(ステップS108のNo)、補正部116は、ステップS109における補正を行わない。このような場合は、ステップS103において選択された飽和画素群に対応する被写体像に対して別の被写体像が重なっている可能性があるため、補正部116は、評価エリアに対する補正を行わない。これにより、補正部116は、誤って被写体像を補正してしまうことを低減することができる。また、補正部116は、背景の輝度が高いことにより不要回折光像が検知されないような評価エリアについての補正が不要となるので、処理の負荷を軽減させることができる。
なお、所定閾値は、使用環境を想定し予め決定した値を設定しておくとよい。例えば255階調の半分である128や1/3である85とすればよい。また、所定閾値は必ずしも予め決定した固定値を用いる必要はなく、使用環境に応じ自動的に決定してもよい。例えば、夜間撮影などで画像全体が暗い場合(ヒストグラムが低輝度側に分布が偏っている場合等)は、消去すべきでない被写体像が重なっている可能性が低いため、所定閾値は大きめに設定するのがよい。逆に、画像全体が明るい場合(ヒストグラムが高輝度側に分布が偏っている場合等)は、消去すべきでない被写体像が重なっている可能性が高いため、所定閾値は小さめに設定するのがよい。この場合、被写体像がある程度の明るさをもつため、不要回折光像が重なっていても目立たない可能性が高いため不要回折光像を除去しなくても問題とならない。このときの所定閾値の決定方法は、画像上の全画素の輝度の総和を積算して、その値に応じて決定するとよい。
次に、評価エリア設定部111は、ステップS102において設定された飽和画素群のすべてが、ステップS103において選択されたか否かを判定する(ステップS110)。ここで、すべての飽和画素群が選択されていない場合(ステップS110のNo)、評価エリア設定部111は、まだ選択されていない飽和画素群を選択する(ステップS103)。一方、すべての飽和画素群が選択されている場合(ステップS110のYes)、処理が終了する。
以下に、評価エリア設定部111が評価エリアとして設定する、不要回折光に含まれる所定の回折次数の光の結像範囲について、図6及び図7を用いて説明する。なお、以下では、設計回折次数の光が一次光である場合について説明する。
図6は、一次光結像面152及び二次光結像面153において、二次光が結像する位置を模式的に示す図である。大きさyの被写体151からの光が入射瞳径Dの光学系155を透過することにより生じた一次光及び二次光は、一次光結像面152及び二次光結像面153に結像する。そして、設計回折次数は「1」であるので、撮像面が一次光結像面152と一致するように、撮像素子105が設置されている。
ここで、一次光の焦点距離をf、二次光の焦点距離をf、二次光結像面153での二次光像の大きさをy22、一次光結像面152での二次光像の大きさをy21、一次光結像面152での一次光像の大きさをy11、一次光結像面152と二次光結像面153との距離をL21、入射瞳径をDとした場合、下記の関係が成り立つ。
Figure 0004531853
上記式(2)、(3)及び(4)を整理すると、下記式(5)が得られる。
Figure 0004531853
一次光焦点距離f、二次光焦点距離f、及び入射瞳径Dは予め取得可能な係数である。したがって、不要回折光として二次光が支配的である場合は、評価エリア設定部111は、y21を一辺の長さとする矩形領域が二次光の結像範囲であると考えて、当該矩形領域を評価エリアとして設定する。
図7は、一次光結像面152及び零次光結像面154において、零次光が結像する位置を模式的に示す図である。ここで、一次光の焦点距離をf、零次光の焦点距離をf、零次光結像面154での零次光像の大きさをy00、一次光結像面152での零次光像の大きさをy01、一次光結像面152での一次光像の大きさをy11、入射瞳径をDとした場合、上記と同様に、下記式(6)が導き出される。
Figure 0004531853
したがって、不要回折光として零次光が支配的である場合は、評価エリア設定部111は、y01を一辺の長さとする矩形領域が零次光の結像範囲であると考えて、当該矩形領域を評価エリアとして設定する。
このように、評価エリア設定部111は、飽和画素群の大きさ及び光学系101の特性に応じて評価エリアを設定することが可能となるので、不要回折光像が存在する領域を漏れなく含み、かつ、不要回折光像が存在しない領域を含まないように、評価エリアを設定することが可能となる。その結果、撮像装置100は、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。また、撮像装置100は、不要回折光像が存在しない領域に対する処理量を低減させることができるので、処理の負荷を軽減することが可能となる。
なお、不要回折光として支配的となる回折次数が不明な場合は、評価エリア設定部111は、候補となり得る複数の回折次数のそれぞれについて、一次光結像面152での像の大きさを算出し、算出された像の大きさのうち最も大きな像の大きさを、評価エリアの大きさとしてもよい。
また、評価エリア設定部111は、評価エリアの大きさを上記式(5)又は式(6)により得られた像の大きさと厳密に一致させる必要はない。不要回折光像が評価エリア外に存在する可能性を低くするために、評価エリア設定部111は、例えば、上記式(5)又は式(6)により得られた像の大きさに、さらに、所定の定数を加えた大きさを評価エリアの大きさとしても良い。
以上のように、本実施の形態の撮像装置100は、不要回折光像が含まれる画像から、不要回折光像を除去することができる。
図8は、撮像装置100により補正された画像の一例を示す図である。図8に示す画像130bでは、図3と同様に、最高輝度が黒及び最低輝度が白となるように図示されている。また、画像130bは、図3に示す画像130aが補正されたときの画像である。
図8に示すように、本実施の形態の撮像装置100は、不要回折光像が周辺に存在する可能性の高い飽和画素を含む領域に対して画像の補正を行うことができるので、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。つまり、撮像装置100は、不要回折光像132a、132bの輝度値に近い輝度値である被写体像133を除去することなく、不要回折光像132a、132bのみを除去することができる。
また、撮像装置100は、複数の被写体を撮影した場合であっても、それぞれの被写体に対応する飽和画素群ごとに評価エリアを設定することができるので、補正の必要がない被写体像を誤って補正することを低減することが可能となる。具体的には、撮像装置100は、被写体像131a、131bのそれぞれに評価エリア134a、134bを設定することができるので、被写体像133を除去する可能性を低減させることができる。
また、撮像装置100は、評価エリア内の輝度値ごとの画素数の推移に基づいて補正が必要な画素の輝度値を特定するので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。具体的には、撮像装置100は、図5に示すような輝度値分布の特性に応じて、第一輝度値を特定することができる。また、撮像装置100は、評価エリア内において、最も不要回折光による影響を受けていないと考えられる、評価エリア周縁の画素の輝度値を用いて、第二輝度値を特定することができる。撮像装置100は、このように特定された第一輝度値及び第二輝度値を用いて補正が必要な画素を特定することができるので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。
また、撮像装置100は、一枚の画像のみを用いて補正することができるので、被写体に動きがある場合であっても、補正することができる。
また、本実施の形態に係る撮像装置100は、不要回折光像132a、132bが、連続的につながった像である場合に限らず、飽和画素群周辺に飛び飛びに形成された複数の画素群からなっている場合であっても、高精度に画像を補正することができる。具体的には、撮像装置100は、不要回折光像132a、132bが、例えば図9Aに示すような同心円状に形成された複数の輪帯である場合であっても、高精度に画像を補正することができる。また、撮像装置100は、不要回折光像132a、132bが、例えば図9Bに示すような放射状に分割された形状である場合であっても、高精度に画像を補正することができる。また、撮像装置100は、不要回折光像132a、132bが、同心円状の複数の輪帯のそれぞれが放射状に分割された形状、つまり図9Aと図9Bとを組み合わせた形状である場合であっても、高精度に画像を補正することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る評価装置について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1に係る撮像装置と同じ部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、実施の形態2に係る評価装置200の構成を示す図である。図10に示すように、評価装置200は、光源221、遮蔽手段222、可動機構223、撮像素子105、及び画像処理部210により構成される。
光源221は、可動機構223に取り付けられる。また、光源221は、暗室に設置される。このように、光源221が暗室に設置されることにより、光源221以外の光の影響を排除できるため、評価装置200は、光学系101の不要回折光に関する性能を厳密に評価することが可能となる。
遮蔽手段222は、光源221と光学系101との間に設けられ、円形の開口部を有する。また、遮蔽手段222は、光源221が移動するとき、光源221とともに移動する。このように、遮蔽手段222を設けることにより、被写体を点光源とみなすことができる。被写体が点光源であることにより、被写体像と不要回折光像との重なり部分が小さくなるので、評価装置200は、光学系101の不要回折光に関する性能を高精度に評価することが可能となる。
可動機構223は、XYZステージ、マイクロメータなどからなり、光源221及び遮蔽手段222の位置を任意に設定可能とする。つまり、評価装置200は、遮蔽手段222の開口部を通過した光源221からの光を任意の画角で撮影することができる。
図11は、不要回折光に関する性能を評価する画像処理部210の特徴的な機能構成を示すブロック図である。図11に示すように、本実施の形態の画像処理部210は、補正部116の代わりに評価部216を備える点と第二輝度値特定部114の処理が一部異なる点とが、実施の形態1の画像処理部110と異なるが、その他の構成要素は同じである。
第二輝度値特定部114は、光源221が点灯されていない状態で撮影された画像の輝度値の平均値を、第二輝度値として特定する。
評価部216は、評価エリアに含まれる画素のうち、第一輝度値の輝度より低く、かつ、第二輝度値の輝度より高い輝度の画素の輝度値を用いて、光学系101の不要回折光に関する性能を評価する。具体的には、例えば、評価部216は、当該画素の輝度値の積算値を用いて、光学系101の不要回折光に関する性能を評価する。また、評価部216は、当該画素の輝度値と第二輝度値との差の積算値を用いて、光学系101の不要回折光に関する性能を評価してもよい。
さらに、評価部216は、複数の画角に対応して撮影された画像ごとに、光学系101の不要回折光に関する性能を評価する。
以上により、評価装置200は、不要回折光像が周辺に存在する可能性の高い飽和画素を含む領域に対して不要回折光に関する評価を行うことができるので、評価の対象とすべきではない被写体像を誤って評価対象とすることを低減することが可能となる。
さらに、評価エリア内の輝度値ごとの画素数の推移に基づいて評価が必要な画素の輝度値を特定するので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に不要回折光に関する評価を行うことが可能となる。
さらに、一枚の画像のみを用いて評価することができるので、被写体に動きがある場合であっても、不要回折光に関する評価をすることができる。
なお、評価装置200は、光学系101と撮像素子105との間に対物レンズを設置してもよい。これにより、不要回折光に対応する像を拡大させることができるので、光学系101の不要回折光に関する性能を、より高精度に評価することが可能となる。
また、回折光学素子103を含む光学系101は、波長により不要回折光の発生分布及び発生量が異なるので、評価装置200は、波長帯域通過フィルタを備えても良い。これにより、評価装置200は、波長ごとに得られた画像を評価することができるので、光学系101の不要回折光に関する性能を、より高精度に評価することが可能となる。なお、波長帯域通過フィルタは、光学系101と光源221との間に設置されても良いし、光学系101と撮像素子105との間に設置されても良い。
以上、本発明に係る撮像装置及び評価装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本発明は、実施の形態1の撮像装置100が備える画像処理部110又は実施の形態2の評価装置200が備える画像処理部210を備える画像処理装置として実現してもよい。
また、実施の形態1の撮像装置100が備える画像処理部110又は実施の形態2の評価装置200が備える画像処理部210は、複数の波長域のそれぞれに対応する輝度値を有する画像に対して、波長域ごとに画像処理を実行しても良い。この場合、評価エリア設定部111は、波長域ごとに評価エリアの大きさを変更しても良い。例えば、光学系101のG波長域の回折効率がR波長域及びB波長域の回折効率よりも高い場合、評価エリア設定部111は、R波長域及びB波長域の評価エリアよりも小さくなるように、G波長域の評価エリアを設定しても良い。
このように画像処理部110が波長域ごとに画像処理することにより、撮像装置は、波長に応じて不要回折光の特性が異なる回折光学素子を含む光学系により撮影された画像であっても、不要回折光による画質の劣化を高精度に補正することが可能となる。また、評価装置は、波長によって不要回折光の特性が異なる回折光学素子を含む光学系を、波長域ごとに性能を評価することが可能となる。
また、実施の形態1及び2の評価エリア設定部111は、評価エリアの中心が被写体像131aの中心と一致するように評価エリア134aを設定していたが、本発明に係る撮像装置及び評価装置は、このような撮像装置及び評価装置に限定されるものではない。例えば、評価エリア設定部111は、被写体の画角に応じて、評価エリアの中心位置を変更しても良い。また、評価エリア設定部111は、画像の波長域に応じて、評価エリアの中心位置を変更しても良い。これにより、さらに、補正及び評価の精度を向上させることが可能となる。
また、実施の形態1及び2の評価エリア設定部111は、画像処理における各種演算を容易とするために、矩形の評価エリア134aを設定していたが、本発明に係る撮像装置及び評価装置は、このような撮像装置及び評価装置に限定されるものではない。例えば、評価エリア設定部111は、飽和画素群の形状と略相似形状の評価エリアを設定しても良い。この場合、第二輝度値特定部114は、評価エリアの周縁部に位置する画素の輝度値の平均値を第二輝度値として特定しても良い。
このように、評価エリア設定部111は、飽和画素群の形状と略相似形状の評価エリアを設定することにより、不要回折光像の形状に近い形状の評価エリアを設定することができる。その結果、撮像装置は、補正が不要な被写体像に対して誤って補正を行うことを低減できる。また、評価装置は、被写体像を不要回折光像と間違えて、光学系を評価することを低減できる。
また、実施の形態1及び2の第一輝度値特定部113は、輝度値ごとの画素数の推移を輝度が高い側から輝度が低い側へ辿った場合に、初めて所定の画素数を超えるときの輝度値を第一輝度値として特定していたが、本発明に係る撮像装置及び評価装置は、このような撮像装置及び評価装置に限定されるものではない。
例えば、第一輝度値特定部は、輝度値を横軸、画素数を縦軸とした場合の画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、飽和画素の輝度値を除いて最も輝度が高い輝度値を算出し、算出した輝度値より輝度が高く、かつ、飽和画素の輝度値より輝度が低い輝度値を第一輝度値として特定しても良い。具体的には、第一輝度値特定部113は、図5に示すようなヒストグラムのピーク141、142、143のそれぞれの輝度値の中から、飽和画素の輝度値に対応するピーク142を除いて最も高い輝度を示すピーク143の輝度値を算出する。そして、第一輝度値特定部113は、ピーク143の輝度値と飽和画素の輝度値との中間値を第一輝度値として特定する。なお、中間値は一例であり、第一輝度値特定部113は、ピーク143の輝度値と飽和画素の輝度値との平均値を第一輝度値として特定してもよい。つまり、第一輝度値特定部113は、ピーク143の輝度値より大きく、かつ、飽和画素の輝度値より小さい輝度値を第一輝度値として特定する。
これにより、撮像装置又は評価装置は、評価エリア内の画素の輝度値分布の特性に応じて、不要回折光像の上限輝度を示す第一輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正又は光学系を評価することが可能となる。
また、実施の形態1及び2の第二輝度値特定部114は、評価エリアの端部の画素の輝度値に基づいて、第二輝度値を特定していたが、輝度値の推移を利用して第二輝度値を特定しても良い。すなわち、第二輝度値特定部114は、輝度値を横軸、画素数を縦軸とした場合の画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、最も輝度が低い輝度値を第二輝度値として特定する。具体的には、例えば、第二輝度値特定部114は、図5に示すようなヒストグラムのピーク141の輝度値を第二輝度値として特定する。
これにより、第二輝度値特定部114は、評価エリア内の画素の輝度値分布の特性に応じて第二輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状による影響を受けることなく背景に対応する輝度値を高精度に特定することが可能となる。
また、実施の形態1の撮像装置100又は実施の形態2の評価装置200は、判定部を備えていたが、本発明の撮像装置又は評価装置は、必ずしも判定部を備える必要はない。撮像装置又は評価装置は、判定部を備えない場合であっても、評価エリア内の輝度値ごとの画素数の推移に基づいて補正が必要な画素の輝度値を特定することができるので、不要回折光像の形状に係わらず高精度に画像を補正することが可能となる。なお、判定部を備えない場合、補正部は、第二輝度値の値に係わらず、第一輝度値から第二輝度値までの輝度値を有する画素の輝度値を補正すればよい。
また、本発明は、このような撮像装置又は評価装置として実現することができるだけでなく、このような撮像装置又は評価装置が備える特徴的な処理部をステップとする画像処理方法又は光学系評価方法として実現したり、それらの処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体又はインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以下、実施例を用いて本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1に係る撮像装置について説明する。
本実施例に係る撮像装置100は、画素数が640×480ピクセルであり、輝度が256階調であるカラー画像を生成する。そして、撮像装置100は、生成されたカラー画像から、B波長域の成分を抽出することにより、B波長域の画像を取得する。
本実施例に係る撮像装置100の光学系101に含まれる回折光学素子103は、G波長域において回折効率が100%となるように設計された回折格子が片面に形成されている。したがって、本実施例の光学系101は、B波長域の光に対して回折効率が100%とならない。つまり、光学系101は、B波長域の光に対して不要回折光を発生する。
図12は、本実施例に係る撮像装置により撮影されたB波長域の画像において、評価エリアの領域のみを切り出した画像を示す図である。なお、図12に示す画像は、輝度が高いほど(輝度値が大きいほど)、色が黒くなるように図示されている。また、不要回折光による画質の劣化をわかりやすくするために、図12に示す画像にはγ補正が施されている。
図12に示すように、本実施例の撮像装置100により撮影されたB波長域の画像では、高輝度の被写体像331の周辺に低輝度な不要回折光像332が検知された。
そこで、評価エリア設定部111は、不要回折光像332が十分に納まるような広さの矩形領域を評価エリア334として設定した。具体的には、評価エリア334のサイズは、300×300ピクセルであった。光軸上近傍に設置された被写体を撮影したため、評価エリア設定部111は、輝度値が飽和した被写体像331の中心と評価エリア334の中心とが一致するように評価エリア334を設定した。
図13は、図12に示す評価エリア334内の輝度値のヒストグラム340である。本実施例では、ノイズを除去するために、画素数算出部112は、算出した画素数に対して、隣接する5画素による移動平均処理を行った。図13に示すように、ヒストグラム340において、背景に対応するピーク341、不要回折光像332に対応するピーク343、及び輝度値が飽和している被写体像331に対応するピーク342の3つのピークを、それぞれ分離して確認できる。
そこで、第一輝度値特定部113は、輝度値が飽和した被写体像331に対応するピーク342の輝度値と不要回折光像332に対応するピーク343の輝度値との中間値である「120」を、不要回折光像332の最大輝度値である第一輝度値Imaxとして特定した。
また、第二輝度値特定部114は、評価エリア334の四頂点のそれぞれに対応する10×10ピクセルの領域に含まれる画素の輝度値の平均値である「0.72」を、不要回折光像332の最小輝度値である第二輝度値Iminとして特定した。
そして、補正部116は、第二輝度値Iminから第一輝度値Imaxまでの輝度値である画素の輝度値を、第二輝度値Iminとなるように補正した。
図14は、本実施例に係る撮像装置により補正された画像を示す図である。図14に示すように、図12に示す評価エリア334内の画像に存在した、分布にムラがある不要回折光像332が、完全に除去された。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2に係る評価装置について説明する。
本実施例に係る評価装置200は、回折格子が形成された面上に、基材とは異なる屈折率及び屈折率分散を有する光学材料が保護膜として塗布された回折光学素子を含む光学系101の不要回折光に関する性能の評価を行った。この回折光学素子は、不要回折光の発生を低減する目的で作成された光学素子であるので、設計どおりに不要回折光の発生が低減されているかを高精度に評価することが必要となる。
本実施例の評価装置200は、被写体を点光源とするために、図10に示したように、光源221と光学系101との間に設置された、円形の開口部を有する遮蔽手段222を備える。したがって、光学系101は、遮蔽手段222の開口部から出射した光を撮像素子105の撮像面に結像する。
また、評価装置200は、光学系101と撮像素子105との間に設置された対物レンズを備える。
この評価装置200により、被写体像が拡大された画像が取得された。そして、評価エリア設定部111は、取得された画像から評価エリアを設定した。ここで設定された評価エリアは、300×300ピクセルであった。また、評価エリア設定部111は、評価エリアの中心が、輝度値が飽和した被写体像の中心と一致するように、評価エリアを設定した。
次に、画素数算出部112は、実施例1と同様に、評価エリア内の輝度値ごとの画素数を算出することにより、ヒストグラムを作成した。
そして、第一輝度値特定部113は、実施例1と同様に、このヒストグラムにおける、被写体像に対応するピークの輝度値と不要回折光像に対応するピークの輝度値との中間値を、第一輝度値Imaxとして特定した。ここで特定された第一輝度値Imaxは、「118」であった。
また、第二輝度値特定部114は、光源221が消灯された状態で撮影された画像の平均輝度値を第二輝度値として特定した。ここで特定された第二輝度値Iminは、「0.60」であった。
そこで、評価部216は、第二輝度値Iminから第一輝度値Imaxまでの輝度値である画素の輝度値を積算した。
本実施例の評価装置200は、上記の処理を、光源221を移動させることにより得られる、画角0度、10度、及び30度の3画角の画像に対して実行した。
図15は、実施例2の評価装置200により得られた、不要回折光像の輝度値の積算値と画角との関係を示すグラフである。図15に示すように、本実施例の光学系101は、画角が大きくなるほど不要回折光が多く発生することが確認できる。そこで、例えば、算出された積算値に基づいて、回折光学素子の設計の改善を行うことが可能となる。また、算出された積算値が予め定められた閾値以下であるか否かを判定することにより、製造された回折光学素子の検査を行うことも可能となる。
本発明に係る画像処理装置等は、回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を高精度に補正することができる画像処理装置、撮像装置等として、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話等として利用することができる。また、本発明に係る評価装置等は、回折光学素子を含む光学系の不要回折光に関する性能を定量的に評価できる評価装置等として、例えば、光学系生産ラインを構成する検査装置等として利用することができる。
100 撮像装置
101、155 光学系
102 絞り
103 回折光学素子
104 屈折光学素子
105 撮像素子
110、210 画像処理部
111 評価エリア設定部
112 画素数算出部
113 第一輝度値特定部
114 第二輝度値特定部
115 判定部
116 補正部
120、151 被写体
121a、121b、221 光源
123 物体
130a、130b 画像
131a、131b、133、331 被写体像
132a、132b、332 不要回折光像
134a、134b、334 評価エリア
140、340 ヒストグラム
141、142、143、341、342、343 ピーク
152 一次光結像面
153 二次光結像面
154 零次光結像面
200 評価装置
216 評価部
222 遮蔽手段
223 可動機構

Claims (18)

  1. 回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を補正する画像処理装置であって、
    前記画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定部と、
    設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出部と、
    算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定部と、
    前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定部と、
    前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素に対して、輝度が低くなるように輝度値を補正する補正部とを備える
    画像処理装置。
  2. 前記評価エリア設定部は、前記飽和画素が前記画像に複数含まれる場合には、互いに近接する前記飽和画素をグループ化した飽和画素群を設定し、設定された飽和画素群ごとに前記評価エリアを設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記評価エリア設定部は、前記飽和画素群が大きいほど前記評価エリアが大きくなるように前記評価エリアを設定する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価エリア設定部は、前記飽和画素群に対応し、かつ、前記不要回折光に含まれる所定の回折次数の回折光の結像範囲を前記評価エリアとして設定する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第一輝度値特定部は、前記画素数の推移を輝度が高い側から輝度が低い側へ辿った場合に、初めて所定の画素数を超えるときの輝度値を前記第一輝度値として特定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記第一輝度値特定部は、前記輝度値を横軸、前記画素数を縦軸とした場合の前記画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、前記飽和画素の輝度値を除いて最も輝度が
    高い輝度値を算出し、算出した輝度値より輝度が高く、かつ、前記飽和画素の輝度値より輝度が低い輝度値を前記第一輝度値として特定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記第二輝度値特定部は、前記評価エリアの端部の画素の輝度値に基づいて、前記第二輝度値を特定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記第二輝度値特定部は、前記輝度値を横軸、前記画素数を縦軸とした場合の前記画素数の推移が上に凸となる位置の輝度値の中で、最も輝度が低い輝度値を前記第二輝度値として特定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像を構成する複数の画素は、複数の波長域のそれぞれに対応する輝度値を有し、
    前記評価エリア設定部は、前記複数の波長域ごとに前記評価エリアを設定し、
    前記画素数算出部は、前記複数の波長域ごとに前記画素数を算出し、
    前記第一輝度値特定部は、前記複数の波長域ごとに前記第一輝度値を特定し、
    前記第二輝度値特定部は、前記複数の波長域ごとに前記第二輝度値を特定し、
    前記補正部は、前記複数の波長域ごとに前記輝度値を補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記輝度値は、特定の波長域にのみ対応する輝度値である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記不要回折光の像は、複数の画素群からなる
    請求項1に記載の画像処理装置。
  12. さらに、前記第二輝度値が所定閾値より小さいか否かを判定する判定部を備え、
    前記補正部は、前記判定部により前記第二輝度値が所定閾値より小さいと判定された場合にのみ、前記輝度値を補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 回折光学素子を含む光学系から生じた不要回折光により画質が劣化した画像を補正する
    プログラムであって、
    前記画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定ステップと、
    設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出ステップと、
    算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定ステップと、
    前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定ステップと、
    前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素に対して、輝度が低くなるように輝度値を補正する補正ステップとをコンピュータに実行させる
    プログラム。
  14. 不要回折光により画質が劣化した画像を補正する撮像装置であって、
    回折光学素子を含む光学系と、
    前記光学系を透過した光を撮影する撮像系と、
    請求項1に記載の画像処理装置とを備える
    撮像装置。
  15. 回折光学素子を含む光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価装置であって、
    前記光学系から所定距離離れて配置される光源と、
    前記光学系を透過した前記光源からの光を撮影する撮像系と、
    前記撮像系により撮影された前記光源の画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定部と、
    設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出部と、
    算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定部と、
    前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定部と、
    前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素の輝度値を用いて、前記光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価部とを備える
    評価装置。
  16. 前記光源は、点光源である
    請求項15に記載の評価装置。
  17. さらに、前記光学系と前記撮像系との間に配置され、前記光学系により形成された像を拡大する対物レンズを備える
    請求項15に記載の評価装置。
  18. 回折光学素子を含む光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価装置のためのプログラムであって、
    前記評価装置は、
    前記光学系から所定距離離れて配置される光源と、
    前記光学系を透過した前記光源からの光を撮影する撮像系とを備え、
    前記プログラムは、
    前記撮像系により撮影された前記光源の画像を構成する複数の画素の中から輝度値が飽和している画素である飽和画素を検出し、検出した飽和画素を含む前記画像の一部領域を評価エリアとして設定する評価エリア設定ステップと、
    設定された前記評価エリアに含まれる画素の輝度値ごとの画素数を算出する画素数算出ステップと、
    算出された前記画素数を輝度値の大きさの順番に並べた場合の前記画素数の推移に基づいて、前記不要回折光の像の上限輝度を示す第一輝度値を特定する第一輝度値特定ステップと、
    前記画像の背景に対応する輝度値である第二輝度値を特定する第二輝度値特定ステップと、
    前記評価エリアに含まれる画素のうち、前記第一輝度値の輝度より低く、かつ、前記第二輝度値の輝度より高い輝度の画素の輝度値を用いて、前記光学系の不要回折光に関する性能を評価する評価ステップとを前記評価装置のコンピュータに実行させる
    プログラム。
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