JP4529918B2 - タイマ装置 - Google Patents
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Description
このようなロスタイムの計測も可能な審判用のタイマ装置として、試合開始時のスタート操作からの累積時間を減算(カウントダウン)で計時する第1の計時手段と、スタート操作からの累積時間を減算(カウントダウン)で計時し、かつ、ロスタイム時の停止・再開操作で計時を停止する第2の計時手段と、第1計時時間と第2計時時間の差をロスタイムとして算出する時間差算出手段と、各時間を表示する表示手段と、を備えたロスタイム計測装置が知られている(特許文献1参照)。
また、ロスタイムの表示処理のみであり、ロスタイム分を加算した経過時間の計時を自動的に行いたいという要望に必ずしも応えることができないという問題があった。
本発明では、第一タイマとは別に第二タイマを設けたので、第一タイマによる試合時間の計時とは別に、第二タイマによってロスタイムを独立して計時することができる。そして、告知手段は、第二タイマによってロスタイム(例えば6分)が計時されている場合には、第一タイマが予め設定された設定時間(例えば45分)を経過した時点で第1のアラームで告知し、さらに予め設定された設定時間に前記第二タイマで計時された時間、例えば、設定時間45分にロスタイム6分を加算した時間51分に、第一タイマによる計時時間が達した時点で第二のアラームで告知している。このため、例えば、サッカーの審判員は、第1のアラームで予め設定された試合時間が終了し、延長時間に突入したことを認識でき、さらに、第二のアラームで、ロスタイム分を加算した延長時間も終了したことを認識できる。このように、ロスタイム分を自動的に加算した時間分が経過したことを自動的に計時できるので、例えば、審判員が自分でロスタイム分を加算して試合時間を調整する場合に比べて、審判員の負担を大幅に軽減でき、利便性の高いタイマ装置にすることができる。
さらに、ロスタイムが無かった場合も、設定試合時間経過時に第二のアラームで告知しているので、ロスタイムがあった場合と同様に、試合時間が終了したことを容易に認識できる。
すなわち、第一タイマおよび第二タイマの駆動を制御する計測制御手段が設けられている場合、計測制御手段は、後半試合時間の計時が指示されると、第一タイマを予め設定されている前半試合時間にセットし、この前半試合時間経過時からカウントアップで計時を開始するように制御する。
このため、例えばハーフ45分の試合において、後半25分に反則を犯した場合、第一タイマが後半を0分0秒から計時している場合には、反則の時間も後半の25分と、前半であるか後半であるかを明示するか、審判員が前半の時間45分に加算して70分と記録する必要がある。これに対し、本発明では、第一タイマの計時時間は70分と表示されているので、審判員は70分に反則を犯したと記録するだけでよく、利便性が高い。
すなわち、告知手段を駆動制御する告知制御手段が設けられている場合には、例えば、告知手段にブザーと、振動モータとを設けておき、告知制御手段によって、ブザーまたは振動モータの一方を選択して駆動すればよい。
また、振動モータにより振動でアラームを知らせることもできるので、例えば、歓声などでブザーが聞き取りにくい場合でも、利用者はアラームを容易に確認できる。
すなわち、告知手段を駆動制御する告知制御手段が設けられている場合には、告知制御手段は、第一タイマによる計時が、前記設定時間に対して予め指定された所定時間前に達した際に、前記告知手段を駆動すればよい。
このような構成を備えていれば、音声によって計時操作を行うことができるので、ボタンなどの入力操作を行う必要が無く、操作性を向上することができる。
このような構成を備えていれば、音声によって計時操作を行うことができるので、ボタンなどの入力操作を行う必要が無く、操作性を向上することができる。また、サッカーであればイエローカードやレッドカードなどの反則の種類や、対象者などを音声で記録でき、審判員が試合中にメモを取る必要がないため、審判員の負担を軽減できる。
このような構成を備えていれば、例えば、イエローカードやレッドカードなどをICカード化し、反則時にカードをカード読取手段で読み取るだけで記録できるので、審判員が試合中にメモを取る必要がないため、審判員の負担を軽減できる。
〔タイマ装置の構成〕
図1は、本発明に係るタイマ装置1を正面から見た図である。
タイマ装置1は、タイマ装置本体10と、バンド11とを備えて構成され、サッカーの審判員等が腕に装着して使用できるように腕時計タイプとされている。
このためタイマ装置本体10は、図2に示すように、入力手段2と、表示手段3と、制御手段4と、告知手段5とを含んで構成される。
本実施形態では、入力手段2は、図1に示すように、第1ボタン(Aキー)21、第2ボタン(Bキー)22、第3ボタン(Cキー)23、第4ボタン(Dキー)24を備えて構成されている。
なお、各キー21〜24を押した際の動作は、タイマ装置本体10の動作状態によって異なるため、後述する。
本実施形態では、表示手段3は、液晶ディスプレイで構成されている。この表示手段3は、図3に示すように、液晶ディスプレイの上段左側領域に設けられて曜日などを表示する第1表示部31と、上段右側領域に設けられて時刻などを表示する第2表示部32と、中段部分に設けられて計測時間などを表示する第3表示部33と、下段に設けられて各種状態を表示する第4表示部34とを備えている。
なお、各表示部31〜34の表示は、タイマ装置本体10の動作状態によって異なるため、後述する。
第2表示部32および第3表示部33は、数字表示を行う7セグメントディスプレイなどで構成された表示領域を備えている。
第4表示部34は、各種状態を表示するアイコンで構成されている。具体的には、第4表示部34は、電池アイコン34A、振動アイコン34B、ブザーアイコン34C、サイレントアイコン34D、ワンタイムアラームアイコン34E、STOPアイコン34F、午前午後を表すアイコン34Gを備えている。
次に、タイマ装置1の制御手段4について説明する。
図2は、タイマ装置1(タイマ装置本体10)の制御構造を模式的に示すブロック図である。
制御手段4は、CPU(Central Processing Unit)等で構成され、入力手段2から出力される操作信号を入力し、入力した操作信号に基づいてメモリ46に記憶された所定の制御プログラムを実行する。この制御手段4は、図2に示すように、計測手段41と、入力制御手段42と、計測制御手段43と、表示制御手段44と、告知制御手段45と、記憶手段としてのメモリ46とを備える。
第一タイマ41Aは、利用者が設定したタイマ時間をカウントアップつまり0秒から順次加算して計測するものである。例えば、タイマ装置1をサッカーの試合で利用する場合には、利用者が設定した試合時間を計測する。具体的には、ハーフ45分つまり前後半で計90分の試合時間を設定した場合、タイマ時間も90分に設定され、ハーフ40分つまり前後半で計80分の試合時間を設定した場合、タイマ時間も80分に設定される。
そして、これらタイマ41A,41Bは、計測した時間に応じた信号を、計測制御手段43、表示制御手段44、および告知制御手段45に出力する。
表示制御手段44は、入力制御手段42から出力される信号、メモリ46に記憶された各種情報および制御プログラム、ならびに、タイマ41A,41Bから出力される信号に基づいて、表示手段3を駆動制御する。
告知制御手段45は、入力制御手段42から出力される信号、メモリ46に記憶された各種情報および制御プログラム、ならびに、タイマ41A,41Bから出力される信号に基づいて、告知手段5を駆動制御する。
なお、制御手段4による詳細な制御動作については、後述する。
例えば、各種情報としては、入力手段2で入力された第一タイマ41Aのタイマ時間に関するタイマ時間情報、ブザー51および振動モータ52の選択状態を示す選択情報等がある。
次に、上述した制御手段4の制御動作について説明する。
図4は、タイマ装置1における操作・表示モードの移行を説明するための図である。なお、以下の説明において、キーを押し続けるとは(図では押続と表記)、キーを所定時間、例えば2秒以上押し続けることを意味する。
時計表示モードでは、第1表示部31には曜日を表す略語、例えば「MON、TUE、…」などが表示される。また、第2表示部32には、月日、例えば「6月20日」であれば「6−20」と表示される。
第3表示部33には、時、分、秒が表示され、第4表示部34には午前・午後を表す記号(午前であれば「AM」、午後であれば「PM」が表示される。
Bキー22を押すと「アラーム変更」が行われる。アラーム変更はBキー22を押す毎に、振動モータ52による振動→ブザー51によるブザー→サイレント→振動→ブザー→サイレントの順で変更される。
Dキー24を押すと「ライト点灯」が行われる。本実施形態では、バックライトとしてELが用いられており、Dキー24を押すとELが点灯する。
なお、時計表示モードでは、Cキー23には機能が設定されておらず、Cキー23を押しても無効となっている。
時計表示モードにおいてAキー21を押して移行するワンタイムアラームモードでは、第1表示部31には、ワンタイムアラームモードであることを示す記号「1−AL」が表示される。
第2表示部32には、特に表示される情報はない。
第3表示部33には、時、分、秒が表示され、第4表示部34には午前・午後を表す記号(午前であれば「AM」、午後であれば「PM」が表示される。
Bキー22を押すと「アラーム時刻−修正」が行われる。すなわち、アラーム時刻を戻す修正が行われる。また、Bキー22を押し続けた場合には、アラーム時刻の早戻し修正が行われる。
Cキー23を押すと「アラーム時刻+修正」が行われる。すなわち、アラーム時刻を進める修正が行われる。また、Cキー23を押し続けた場合には、アラーム時刻の早送り修正が行われる。
Dキー24を押すと「ライト点灯(EL点灯)」が行われる。
ワンタイムアラームモードにおいてAキー21を押して移行するサッカーモードでは、各表示部31〜34には入力操作などに応じて後述するように各種情報が表示される。
Bキー22を押すと「試合時間の選択」が行われる。本実施形態では、Bキー22を押す毎に、「5分→10分→15分→20分→25分→30分→35分→40分→45分→5分」と5分毎に増加し、45分の次は再度5分になって順次繰り返される。なお、ワンタイムアラームモードからAキー21を押してサッカーモードに移行した時点では、前回選択した時間を最初に表示するように設定されている。
Dキー24を押すと「ライト点灯(EL点灯)」が行われる。
なお、本実施形態では、アラームとして「振動」が選択されており、振動アイコン34Bが点灯している。そして、各キー操作を行った際に、所定の振動パターンでアラーム告知をしている場合には、振動パターンA〜Dと表記して説明する。
次に、サッカーモードにおける動作を説明する。なお、例示として、「前半ロスタイムなし」、「後半ロスタイムなし」、「ロスタイム計測」の3パターンで順次説明する。
前半ロスタイムが無かった場合で、試合時間が前半45分に設定され、かつ、リマインダが5分に設定されている場合の動作を説明する。
サッカーモードに移行すると、前半開始待ちの状態になる。具体的には、図5(A)に示すように、表示手段3の第1表示部31には、試合の前半を示す「1ST」が表示される。また、第2表示部32には、現時刻が表示される。第3表示部33には、前回選択した設定時間が表示される。
前半開始待ちの状態からCキー23を押すと、図5(B)に示すように、「前半開始:タイマースタート」の状態になる。具体的には、第一タイマ41Aによる計測が開始され、第3表示部33において第一タイマ41Aで計測された時間が表示される。第一タイマ41Aはカウントアップで時間を計測するため、第3表示部33には「00:00:00」から順次時間が加算されて表示される。
第2表示部32には、第二タイマ41Bによる計測時間が表示されるが、ロスタイム無しの場合には第二タイマ41Bによる計測は行われていないので、「00:00」が表示されたままとなる。
Cキー23を押すとロスタイム計測スタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
前半開始:タイマースタート状態になって時間計測が行われている状態でBキー22を押し続けると、図5(C)に示すように、「タイマーストップ」の状態になる。具体的には、第一タイマ41Aによる計測が停止され、第3表示部33には計測が停止された時間が表示される。
また、タイマーストップ中は第4表示部34には「STOP」が表示される、
Cキー23を押すとタイマーリスタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
また、図6(A)に示すように、後述するリマインダ設定が行われている場合、タイマ計測中に設定された時間、例えば設定時間が5分の場合、前半終了5分前に予告アラームが実行される。予告アラームは、振動パターンBで実行される。
さらに、図6(B)に示すように、第一タイマ41Aにおいて設定時間が計測されて前半が終了した時点で前半終了を知らせるアラームが実行される。終了アラームは、所定の振動パターンCで実行される。ただし、Bキー22を押してタイマーストップを指示するまで、第一タイマ41Aによる時間計測は継続する。
そして、第一タイマ41Aによる時間計測中にBキー22を押し続けると、第一タイマ41Aが停止し、図6(C)に示すように、タイマーストップ状態になる。すなわち、第3表示部33には計測が停止された時間が表示される。また、タイマーストップ中は第4表示部34には「STOP」が表示される、
なお、本実施形態では、第一タイマ41Aおよび第3表示部33は、最大199分59秒99までカウントして表示できるように構成されている。
Cキー23を押すとロスタイム計測スタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
続いて、後半ロスタイムが無かった場合の動作を説明する。なお、試合時間がハーフ45分に設定され、かつ、リマインダが5分に設定されている点は前半ロスタイム無しの場合と同じである。
図5,6の状態でAキー21を押し続けることで後半開始待ちの状態になると、図7(A)に示すように、表示手段3の第1表示部31には、試合の後半を示す「2ND」が表示される。また、第2表示部32には、現時刻が表示される。第3表示部33には、設定した試合時間を前後半分加算した時間(ハーフ45分を選択した場合、90分)が表示される。
後半開始待ちの状態からCキー23を押すと、図7(B)に示すように、「後半開始:タイマースタート」の状態になる。具体的には、第一タイマ41Aによる計測が開始され、第3表示部33において第一タイマ41Aで計測された時間が表示される。第一タイマ41Aは、後半開始は45分からカウントアップで時間計測を開始する。このため、第3表示部33には「45:00:00」から順次時間が加算されて表示される。
第2表示部32には、第二タイマ41Bによる計測時間が表示されるが、ロスタイム無しの場合には第二タイマ41Bによる計測は行われていないので、「00:00」が表示されたままとなる。
Cキー23を押すとロスタイム計測スタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
後半が開始して時間計測が行われている状態でBキー22を押し続けると、図7(C)に示すように、「タイマーストップ」の状態になる。具体的には、第一タイマ41Aによる計測が停止され、第3表示部33には計測が停止された時間が表示される。
また、タイマーストップ中は第4表示部34には「STOP」が表示される、
Cキー23を押すとタイマーリスタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
また、図8(A)に示すように、後述するリマインダ設定が行われている場合、タイマ計測中に設定された時間、例えば設定時間が5分の場合、後半終了5分前(第一タイマ41Aが85分になった時)に予告アラームが実行される。予告アラームは、振動パターンBで実行される。
さらに、図8(B)に示すように、第一タイマ41Aにおいて設定時間(本実施形態では90分)が計測されて後半が終了した時点で後半終了を知らせるアラームが実行される。終了アラームは、所定の振動パターンCで実行される。ただし、Bキー22を押してタイマーストップを指示するまで、第一タイマ41Aによる時間計測は継続する。
そして、第一タイマ41Aによる時間計測中にBキー22を押し続けると、第一タイマ41Aが停止し、図8(C)に示すように、タイマーストップ状態になる。すなわち、第3表示部33には計測が停止された時間が表示される。また、タイマーストップ中は第4表示部34には「STOP」が表示される、
Cキー23を押すとロスタイム計測スタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
次に、サッカーモードにおいて、ロスタイムがあった場合の動作を説明する。
図9(A)に示すように、タイマ動作中にCキー23を押すと、ロスタイム計測がスタートする。
ロスタイム計測がスタートすると、図9(B)に示すように、表示手段3の第1表示部31には、ロスタイム計測中であることを示す「LOS」が点滅表示される。また、第二タイマ41Bによるカウントアップの時間計測が開始され、第2表示部32には、第二タイマ41Bで計測された時間が表示される。
また、第一タイマ41Aの計測は続行され、第3表示部33には、第一タイマ41Aの計測時間がそのまま継続して表示される。
ただし、ロスタイム計測スタートから5分を超えたら30秒ごとの告知はなしとされている。ロスタイムが5分以上継続することはまれだからである。
さらに、Cキー23を押すと第二タイマ41Bによるロスタイム計測がストップし、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
なお、ロスタイム計測は前半後半それぞれで99分59秒までできるようになっている。
ロスタイム計測中にCキー23を押すと、図9(C)に示すように、「ロスタイム計測ストップ」の状態になる。具体的には、第二タイマ41Bによるロスタイム計測が停止し、第2表示部32には計測したロスタイムが表示される。
そして、第一タイマ41Aによる試合計測は継続され、第3表示部33には計測時間がカウントアップで表示される。
その後、図10(A)に示すように、第一タイマ41Aによる計測時間が設定試合時間(例えば45分)をすぎると、ロスタイムに突入する。この際、振動パターンBで利用者にロスタイム突入を通知する。
そして、ロスタイム突入後、第二タイマ41Bで計測したロスタイム時間が経過すると、振動パターンCで利用者にロスタイム時間が経過したことを通知する。例えば、計測したロスタイムが「9分21秒」であった場合、試合時間45分を経過した時点から9分21秒後の54分21秒になるとロスタイム時間を経過するため、振動パターンCで利用者に告知する。
そして、Bキー22を押し続けると、第一タイマ41Aが停止し、タイマーストップ状態に移行する。
なお、ロスタイムに突入して第一タイマ41Aによる時間計測中は、図10に示すように、Aキー21を押すと時計表示モードに移行し、Aキー21を押し続けると、前半または後半開始待ち状態に移行する。また、Bキー22を押しても無効であるが、Bキー22を押し続けるとタイマーストップが指示され、第一タイマ41Aが停止される。
Cキー23を押すとロスタイム計測スタートが行われ、振動パターンAでアラーム告知がなされる。Dキー24を押すとELが点灯される。
サッカーモードに移行した際に、Aキー21を押し続けることで、リマインダ設定(リマインダセット)モードに移行する。
リマインダ設定とは、前後半の各ハーフ試合中に予め設定された時間前に、審判員に対して試合終了予告を行うためのものである。主審はリマインダ機能によって試合終了間近であることを知ると、ロスタイム時間などを他の審判に手で知らせたりする。
また、Cキー23を押すと、リマインダ設定なし→3分→5分→7分→なしと順次設定が変更し、同時に第3表示部33の表示も変更する。
従って、希望する時間が表示された状態で、Aキー21を押してサッカーモードに戻れば、その表示された時間でリマインダが設置される。
なお、Dキー24を押すとEL点灯が行われる点は他の操作時と同じである。
時計表示モードにおいて、Aキー21を押し続けることで、表示時刻を修正する時刻修正モードに移行する。
時刻修正モードでは、最初に秒を修正するモードとなる。さらに、Aキー21を押すと、図12に示すように、分→時→年→月→日→12/24H時制切替→コントラスト調整→時計表示に、Aキー21を押す毎に順次移行する。
そして、Bキー22を押すと、各数値が減少する「−修正(戻し修正)」が行われ、Bキー22を押し続けると「早戻し修正」が行われる。
また、Cキー23を押すと、各数値が増加する「+修正(送り修正)」が行われ、Cキー23を押し続けると「早送り修正」が行われる。
なお、いずれの修正モードにおいても、Dキー24を押すと、EL点灯が行われる。
時刻表示モードからAキー21を押して移行する「ワンタイムアラームモード」では、図13に示すように、第1表示部31にはワンタイムアラームモードであることを示す記号「1−AL」が表示される。また、第2表示部32にはアラームを鳴らす設定時刻が表示される。この設定時刻は、Bキー22およびCキー23を押すことで変更される。
すなわち、Bキー22を押すとアラーム時刻が「−調整」つまり時刻が戻る方向に1分単位で調整され、Cキー23を押すとアラーム時刻が「+調整」つまり時刻が進む方向に1分単位で調整される。また、Bキー22を押し続けると、15分単位で早戻しされ、Cキー23を押し続けると、15分単位で早送りされる。
一方、設定値(設定時刻)が現在時刻と一致している時や、Bキー22およびCキー23を同時に押した場合には、アラームが解除(オフ)され、アラームアイコン34Eも消灯する。
また、Aキー21を押すと、ワンタイムアラームモードが解除されてサッカーモードに戻ることになる。
時計表示モードにおいて、Bキー22を押すと、アラームを振動→ブザー→サイレント→振動…の順序で順次変更される。
アラームは、次の表1に示すように設定されている。
一方、アラームに振動が選択されると、第4表示部34の振動アイコン34Bが点灯し、振動アラームが選択されていることが表示される。
そして、アラームで振動が選択されている場合、キー操作時には特に振動は生じない。一方、アラームでブザーが選択されている場合、キー操作時には「Pi」というブザー音が出力される。このブザー音は、例えば、パルス幅31.25msecのパルス音である。
パターンAのブザーは、「Pi」というブザー音が出力され、このブザー音は、例えば、パルス幅31.25msecのパルス音である。
パターンAの振動は、「Bu」という振動であり、この振動は、例えば、250msec間継続する。
パターンBのブザーは、「Pi−」というブザー音が出力され、このブザーを鳴らすブザーパルス幅は、例えば、2秒間である。
パターンBの振動は、「Bu−」という振動であり、この振動は、例えば、3秒間継続する。
パターンCのブザーは、「Pi、Pi、Pi、Pi−(2秒)」というブザー音が出力される。つまり、タイムアップ時の3秒前、2秒前、1秒前は、パルス幅125msecの1ショットブザーパルスが出力され、0秒時(タイムアップ時)には2秒間のブザーパルスが出力される。
パターンCの振動は、「Bu、Bu、Bu、Bu−(3秒)」という振動である。つまり、タイムアップ時の3秒前、2秒前、1秒前は、振動時間375msecの振動が出力され、0秒時(タイムアップ時)には3秒間継続する振動が出力される。
パターンDのブザーは、表2のパターンを1回出力する。パターンDの振動は、表3のパターンを1回出力する。なお、1/8秒は125msecを意味する。
(1)第一タイマ41Aではカウントアップで経過時間を計測しているので、利用者はタイマのスタート時からの経過時間を容易に把握できる。また、第一タイマ41Aとは別の第二タイマ41Bを設けたので、ロスタイム時間を独立してかつ試合時間の計測と同時にカウントできる。
このため、サッカーなどの競技において、審判員が試合時間やロスタイムの管理を効率よくかつ確実に行うことができ、審判員の負担も軽減できる。
一方、前半や後半が終了するまで停止する必要のない第一タイマ41Aの停止操作はBキー22を押し続けるという審判員が意識的に行わなければならない操作を採用しているので、試合中に誤って第一タイマ41Aを停止してしまう可能性が低く、試合経過時間を確実に計測できる。
また、第二タイマ41Bの停止操作は再度Cキー23を押すことで容易に操作できる。つまり、試合中は審判員はCキー23を押すだけでよいので、誤って他のキーを押すことを防止でき、この点でも操作性を向上できる。
次に、図14を参照し、第2実施形態のタイマ装置1について説明する。
なお、以下の実施形態において、前述する各実施形態と同一または同様の構成要素には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
第2実施形態のタイマ装置1は、音声情報を入力するためのマイクからなる音声入力手段6と、この音声入力手段6から入力された音声情報を認識し、対応するキー操作に変換する音声認識手段47とを備えている。
次に、図15を参照し、第3実施形態のタイマ装置1について説明する。
第3実施形態のタイマ装置1は、ICカード等を読み取るためのカードリーダからなるカード読取手段7と、このカード読取手段7から入力された情報を認識し、対応するキー操作に変換処理するICカード処理手段48とを備えている。
さらに、これらの情報は文字列で表示してもよいし、コード化、例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コードなどで表示してもよい。コード化して表示した場合には、他の装置(例えば携帯電話やパソコン)などでコードを読み取ってデータ化し、表示すればよい。
また、タイマ装置1から赤外線や無線、あるいは有線のコードを介してパソコンなどにデータを送り、プリンタ等で印刷したりできるようにしてもよい。
例えば、前記各実施形態では、後半開始時には、前半の試合時間(例えば45分)を基準に開始していたが、後半を0分0秒の表示から開始するようにしてもよい。前記実施形態のように前半の試合経過時から後半の計時を開始すれば、試合後半においても試合の開始時(前半開始時)からの経過時間で把握できる。一方、後半も0分0秒から開始すれば、後半における経過時間で把握できる。これらを選択可能にしておけば、タイマ装置1を利用する各審判員が使いやすい表記を選択することができ、利便性をより高めることができる。
但し、タイマ装置1内にCPUやメモリを配置してコンピュータとして機能できるように構成し、このメモリに所定の制御プログラムやデータをインターネット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介してインストールし、このインストールされたプログラムでCPU等を動作させて、制御手段4の各手段を実現させた場合、プログラムの変更のみで様々な機能を実現できるため、工場出荷時あるいは利用者が希望する制御プログラムを選択して組み込むこともできる。この場合、プログラムの変更のみで制御形式の異なる各種のタイマ装置1を製造できるため、部品の共通化等が図れ、バリエーション展開時の製造コストを大幅に低減できる。
なお、タイマ装置1に所定のプログラム等をインストールするには、そのタイマ装置1にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けでタイマ装置1に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等をタイマ装置1に接続して通信によってプログラム等を供給しインストールしてもよいし、アンテナを設けて無線によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
Claims (8)
- 予め設定された設定時間にアラームによる告知を行うタイマ装置であって、
前記タイマ装置は、
計時開始操作によりカウントアップで計時を開始し、計時の停止が指示されるまで中断することなく計時動作を行う第一タイマと、
前記第一タイマとは独立して動作し、前記第一タイマの計時動作期間中のロスタイムを計測するタイマであって、開始操作によりカウントアップで計測を開始し、停止操作により前記計測を停止し、その後に再度の前記開始操作が行われたときは、前記停止操作までの計測時間に加算して計測動作を行う第二タイマと、
前記第一タイマの計時時間と前記ロスタイムの計測時間とをそれぞれ個別にカウントアップで表示する表示手段と、
前記設定時間と前記第一タイマの計時時間とに基づいて、アラームによる告知を行う告知手段と、を備え、
前記タイマ装置は、
前記第一タイマの計時時間が前記設定時間になったとき、前記ロスタイムの計測が行われていた場合は、第一のアラームによる告知を行い前記表示手段に前記計時時間をカウントアップで表示する動作を継続させると共に前記設定時間から前記ロスタイムとして計測される時間だけ経過したときに第二のアラームによる告知を行う、
一方、前記第一タイマの計時時間が前記設定時間になったとき、前記ロスタイムの計測が行われていなかった場合は、第二のアラームによる告知を行う
ことを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1に記載のタイマ装置において、
利用者によって操作される入力手段と、前記表示手段と、前記告知手段と、制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第一タイマおよび第二タイマを備える計測手段と、
前記入力手段の入力を検出する入力制御手段と、
前記入力制御手段からの入力に応じて前記第一タイマおよび第二タイマの駆動を制御する計測制御手段と、
前記表示手段の駆動を制御する表示制御手段と、
前記告知手段の駆動を制御する告知制御手段と、
入力手段によって入力設定された前記設定時間を少なくとも記憶する記憶手段と、を備え、
前記告知制御手段は、
前記第二タイマによる計時が行われ、かつ、前記第一タイマの計時時間が予め設定された設定時間に達した場合には、前記告知手段の駆動を制御して第一のアラームを出力させ、
前記第二タイマによる計時が行われず、かつ、前記第一タイマの計時時間が予め設定された設定時間に達した場合と、前記第二タイマによる計時が行われ、かつ、前記第一タイマの計時時間が、予め設定された設定時間に前記第二タイマで計時した時間だけ経過した場合とには、前記告知手段の駆動を制御して第二のアラームを出力させることを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のタイマ装置において、
前記第一タイマは、予め設定された前半試合時間および後半試合時間を計時可能に構成され、前半試合時間は0分0秒から計時を開始し、後半試合時間は予め設定された前半試合時間から計時を開始することを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のタイマ装置において、
前記告知手段は、アラーム出力を、ブザー出力または振動出力から選択可能に構成されていることを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のタイマ装置において、
前記告知手段は、第一タイマによる計時が、前記設定時間に対して所定時間前に達した際にアラームを出力することを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載のタイマ装置において、
音声を入力する音声入力手段と、
入力された音声を認識する音声認識手段とを備え、
入力された音声に基づいて前記各タイマの計時開始や計時終了を行うことを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のタイマ装置において、
音声を入力する音声入力手段と、
入力された音声を認識する音声認識手段とを備え、
チーム名、選手の背番号、反則の種類が音声入力された場合には、その音声が入力された際に第一タイマで計時した時刻とともに音声入力された情報を記憶することを特徴とするタイマ装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のタイマ装置において、
ICカードを読み取るカード読取手段を備え、
所定のカードを読み取った場合には、そのカードを読み取った際に第一タイマで計時した時刻と、カード情報とを記憶することを特徴とするタイマ装置。
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