JP4529377B2 - 脱水槽 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる多重円板式の脱水槽に係る。特にろ体の構造と付属機構の構造に特徴のある多重円板式の脱水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
多重円板式の脱水槽を持った脱水装置の大きな特徴は、固液分離を行なう濾過面が円板状の薄板を重ね合わせて構成されるろ体の組み合わせから形成されていることにある。
脱水装置は、箱の中にろ体を多数配列した脱水槽と凝集槽と操作盤とから構成される。
ろ体は、濾過通路となる穴の開いた円板(ろ片)と菊座形のスペーサを交互に回転軸に挿入することにより構成される。円板同士の隙間は極く狭いため凝集フロックは円板上に着床するが、液分はこの細い隙間を通過することにより濾過分離される。
ろ体は、円板の外周部が前後に隣接するろ体のスペーサと向き合うように組み合わされる。このため円板とスペーサにより構成された隙間に隣接するろ体の円板がくい込む形となり、この隣接するろ体の円板が細い隙間を常時クリーニングし目詰まりを防止する。
ろ体は低速で回転しており、ろ体上に着床した固形物は円板の回転により搬送される。
【0003】
ろ体の列が、処理室の中に上段と下段とに配列されており、凝集汚泥の供給側から脱水ケーキ排出部に向かって上段の列と下段の列の間隔が徐々に狭くなる様に配列されている。
凝集槽において凝集された汚泥は処理室にフィードされ、上下のろ体の回転により、徐々に濃縮されつつ脱水ケーキ排出口に向かって搬送される。搬送される汚泥は上下のろ体列の間隔が次第に狭くなっているために容積圧縮を受け、圧密により脱水が行われる。
一方、濾過工程、圧密脱水で生じる濾液は、各ろ体に設けられた濾液排出穴を通って軸方向に排水され濾液室に集められた後系外へ排出される。
【0004】
【特許文献1】
特開昭57−150413号公報
【特許文献2】
特公昭60−18443号公報
【特許文献3】
特開2001−87605号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
多重円板の脱水槽の処理能力を上げたいという要請があった。
上記要請に応えるには、排出される汚泥の厚みを厚くしたり、ろ体の回転速度を早くして、時間当たりの汚泥排出量を増大させる方法がある。しかし、汚泥が脱水されるための経路の寸法や脱水時間などは、汚泥の物性から定められるものであって、無制限に大きくすることができず、この方法を採用することはできなかった。
また、ろ体に設けたろ片の積層幅を所定の寸法以上にして時間当たりの汚泥排出量を増大させる方法がある。従来構造にこの方法を採用すると、ろ体に設けた濾液排出穴の全長が長くなるため、濾液の排出が円滑に行われなかったり、濾液排出穴が詰まり易くなったり、また、ろ片を積層させる回転軸が撓む強度的な問題が生じ、実用的でなかった。
従って、現在のところ、ろ片の積層幅が1mを越えるろ体を持った多重円板式の脱水槽の製造が難しかった。
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、ろ体の構造とろ体の支持構造を工夫して、構造が簡単で処理能力の高い多重円板式の脱水槽を提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る処理液を固液分離して脱水するための脱水槽を、回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、処理液を貯留可能な貯留空間を持った処理室と、ジェット水を噴射可能な左側ノズルと右側ノズルとを有する洗浄ユニットと、を備え、複数のろ体が、前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、前記複数のろ片が左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、前記左側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた左側濾液排出穴を各々持ち、前記右側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた右側濾液排出穴を各々持ち、前記左側ノズルが前記ジェット水を前記左側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっており、前記右側ノズルが前記ジェット水を前記右側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっている、ものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、複数のろ体の複数のろ片が該回転軸の長手方向に隙間を空けて並び、処理室が処理液を貯留可能な貯留空間を持ち、左側ノズルがジェット水を噴射可能であり、右側ノズルがジェット水を噴射可能であり、複数のろ体が前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、前記ろ片が前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置され、前記左側ろ片群の複数のろ片に左側濾液排出穴が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられ、前記右側ろ片群の複数のろ片に右側濾液排出穴が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられ、前記左側ノズルが前記ジェット水を前記左側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっており、前記右側ノズルが前記ジェット水を前記右側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっているので、ろ体のろ片が処理液を脱水する際に、前記左側ノズルの噴射するジェット水により、前記左側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた左側濾液排出穴を洗浄して前記左側ろ片群の目詰まりを解消でき、前記右側ノズルの噴射するジェット水により、前記右側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた右側濾液排出穴を洗浄して前記右側ろ片群の目詰まりを解消できる。
【0009】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記処理室が前記貯留空間を左右から挟み複数の右側貫通穴を設けられた右側板と複数の左側貫通穴を設けられた左側板とを持ち、前記ろ体の右側が前記右側貫通穴を貫通し、前記ろ体の左側が前記左側貫通穴を貫通し、前記右側ノズルが前記ジェット水を前記右側板の右側から噴射し、前記左側ノズルが前記ジェット水を前記左側板の左側から噴射する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記処理室の前記右側板と前記左側板とが前記貯留空間を挟み、前記回転軸の右側が前記右側板に設けられた右側貫通穴を貫通し、前記回転軸の左側が前記左側板に設けられた左側貫通穴を貫通し、右側ノズルが前記ジェット水を前記右側板の右側から噴射し、左側ノズルが前記ジェット水を前記左側板の左側から噴射するので、前記左側ノズルの噴射するジェット水により、前記左側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた左側濾液排出穴を洗浄して前記左側ろ片群の目詰まりを解消し、前記右側ノズルの噴射するジェット水により、前記右側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた右側濾液排出穴を洗浄して前記右側ろ片群の目詰まりを解消し、処理液の濾液が左側濾液排出穴を伝って前記左側板の左側へ排出され、処理液を濾過の濾液が右側濾液排出穴を伝って前記右側板の右側へ排出される。
【0010】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記左側板の左側に設けられ前記左側濾液排出穴から排出される液を受ける左側濾液室と、前記右側板の右側に設けられ前記右側濾液排出穴から排出される液を受ける右側濾液室と、を備え、前記左側ノズルのノズル口が前記左側濾液室の内部に開口し、前記右側ノズルのノズル口が前記右側濾液室の内部に開口する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記左側板の左側に設けられた前記左側濾液室が前記左側濾液排出穴から排出される液を受け、前記右側板の右側に設けられた前記右側濾液室が前記右側濾液排出穴から排出される液を受け、前記左側ノズルのノズル口が前記左側濾液室の内部に開口し、前記右側ノズルのノズル口が前記右側濾液室の内部に開口するので、右側濾液排出穴と左側濾液排出穴とを洗浄したジェット水が、濾液と共に、左側濾液室と右側濾液室とに集められる。
【0011】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記左側ノズルが、所定の時間間隔で所定の時間だけジェット水を噴射し、前記右側ノズルが、所定の時間間隔で所定の時間だけジェット水を噴射する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記左側ノズルが、所定の時間間隔で所定の時間だけジェット水を噴射し、前記右側ノズルが、所定の時間間隔に所定の時間だけジェット水を噴射するので、右側濾液排出穴または左側濾液排出穴が目詰まりした時だけ、ジェット水を噴射することができる。
【0012】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構を、備え、前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転自在に支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転自在に支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転自在に支持する中間支持構造と、を有する、のが好ましい。
上記本発明の構成により、左側支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転自在に支持し、右側支持機構が前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転自在に支持し、中間支持構造が前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転自在に支持するので、ろ体の回転軸の撓みを押さえて、ろ片の隙間を一定にし、前後に隣接するろ体のろ片が前記隙間に突っ込む際に生じる摩擦トルクの増大を防止し、また前記隙間がつぶれてろ片が突入できなくなることを防止する。
【0013】
また上記目的を達成するため、本発明に係る処理液を固液分離して脱水するための脱水槽を、回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、処理液を貯留可能な貯留空間を持った処理室と、前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、を備え、複数のろ体が、前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで回転自在に支持され、前記複数のろ片が左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転自在に支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転自在に支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転自在に支持する中間支持構造と、を有する、ものとした。
【0014】
上記本発明の構成により、複数のろ体の複数のろ片が前記回転軸の長手方向に隙間を空けて並び、処理室の貯留空間が処理液を貯留でき、前記ろ体支持機構が前記ろ体を回転自在に支持し、複数のろ体が前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで回転自在に支持され、前記ろ片が前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置され、左側支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転自在に支持し、右側支持機構が前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転自在に支持し、中間支持構造が前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転自在に支持するので、ろ体の回転軸の撓みを押さえてろ片の隙間を一定にし、前後に隣接するろ体のろ片が前記隙間に突っ込む際に生じる摩擦トルクの増大を防止し、また前記隙間がつぶれてろ片が突入できなくなることを防止する。
【0015】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記中間支持機構が、前記回転軸を回転自在に支持する中間軸受と、該中間軸受を支持し前記貯留空間を左右に区画する板構造と、前記板構造の上下前後の位置を調整可能な調整機構とを持つ、のが好ましい。
上記本発明の構成により、中間軸受が前記回転軸を回転自在に支持し、前記貯留空間を左右に区画する板構造が該中間軸受を支持し、調整機構が前記板構造の上下前後の位置を調整可能なので、左側支持機構と右側支持機構と中間支持機構とが機械的にろ体を拘束することを防止できる。
【0016】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記板構造が前記貯留空間の処理液を投入される箇所で切り欠かれている、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記板構造が前記貯留空間の処理液を投入する箇所で切り欠かれているので、投入された処理液が自然に左右に区画された貯留空間にながれ、処理液の貯留槽への投入の制御が簡単になる。
【0017】
さらに、本発明に係る脱水槽は、前記板構造が、前記ろ体を境に上下に分離可能になっている、のが好ましい。
上記本発明の構成により、前記ろ体を境に上下に分離可能になっているので、脱水槽の分解が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0019】
本発明の実施形態に係る処理液を脱水するための脱水槽を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る脱水装置の全体図である。図2は、本発明の実施形態に係るろ体の斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係るろ片の側面図である。図3は、本発明の実施形態に係る脱水槽の正面断面図である。図5と図6とは、本発明の実施形態に係る脱水槽の一部詳細図である。図7は、本発明の実施形態に係る脱水槽の側面図である。図8は、本発明の実施形態に係る脱水槽の側面断面図である。図9は、本発明の実施形態に係る脱水槽の一部正面図である。
【0020】
脱水装置1は、処理液7を濾液9と汚泥8に分離する装置であって、脱水槽2と凝集槽3と制御ユニット(図示せず)とで構成される。
凝集槽3は、原液とポリマーを投入し、撹拌翼で撹拌して、原液中の汚泥を凝集させる。汚泥は、ポリマーの作用により、互いに凝集して、大きな塊になる。
処理液7は、凝集槽3の出口3から出て、脱水槽2の処理液投入口5から投入される。
【0021】
脱水槽2は、処理液7を脱水し濾液9と汚泥に8に分ける槽であり、処理室10と右側濾液室20Rと左側濾液室20Lと複数のろ体30と洗浄ユニット40とろ体支持機構50と駆動機構60とで構成される。
【0022】
処理室10は、処理液7を貯留空間11に貯留し、汚泥出口6から脱水した汚泥を出す容器であり、右側板12Rと左側板12Lと底板13と前面板14と背面板15と上蓋16とで構成される。
説明の便宜上、前面板14の側から背面板16に向いて、右手側を右側、左手側を左側と呼ぶ。
右側板12Rは、処理室10の右側の側板である。左側板12Lは、処理室10の左側の側板である。右側板12Rと左側板12Lとが、貯留空間11を左右から挟んでいる。
底板13は、貯留空間11の底を覆う板である。底板13は、貯留空間11の背面板15の側から前面板14の側へ向かって上に傾斜する。
前面板14は、貯留空間11の前面を覆う板であり、汚泥排出口6を設けられる。
背面板15は、貯留空間11の背面を覆う板であり、処理液投入口5が設けられる。
右側板12Rと左側板12Lと底板13と前面板14と背面板15とが辺を液密に繋いで、容器を形成する。
上蓋16は、その容器の蓋である。
【0023】
複数の右側貫通穴17Rが、右側板12Rに設けられる。右側貫通穴17Rは、上段の列と下段の列とに所定のピッチで並ぶ所定の直径の円穴である。
複数の左側貫通穴17Lが、左側板12Lに設けられる。左側貫通穴17Lは、上段の列と下段の列とに所定のピッチで並ぶ所定の直径の円穴である。
右側板12Rにおける右側貫通穴17Rの位置と左側板12Lにおける左側貫通穴17Lの位置とは、一致する。
【0024】
右側濾液室20Rは、右側板12Rの右側に設けられ後述する右側濾液排出穴36Rから排出される液を受ける容器である。濾液9は、右側濾液室20Rに溜まった後、右側濾液室20Rの下部に設けられる濾液排出口(図示せず)から排出される。
【0025】
左側濾液室20Lは、左側板12Lの左側に設けられ、後述する左側濾液排出穴36Lから排出される液を受ける容器である。濾液9は、左側濾液室20Lに溜まった後、左側濾液室20Lの下部に設けられる濾液排出口(図示せず)から排出される。
【0026】
複数のろ体30は、組み合わされて、処理液7を濾過する篩の役目をする部材である。
一本のろ体30は、回転軸31と複数のろ片32と複数のスペーサ33とろ片押さえ34と押さえナット35とで構成される。
回転軸31は、長手方向の軸心回りに回転可能な軸である。回転軸31の一方の端部は後述する駆動機構60の動力伝達機構62に連結する。
【0027】
ろ片32は、回転軸31の長手方向に隙間を空けて並んだ板である。例えば、ろ片32は、回転軸に中心を貫通される円板でできている。例えば、円板は、回転軸と一体で回転できる様にキー止めされている。複数の濾液排出穴36が、その円板に所定のピッチ円上に所定の位相で設けられる。
一本のろ体30に取り付けられた複数のろ片32が、左側に並ぶ複数のろ片32である左側ろ片群32Lと右側に並ぶ複数のろ片32である右側ろ片群32Rとに区別される。
左側ろ片群32Lの複数のろ片32が、同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた濾液排出穴36(以下、左側濾液排出穴36Lと呼ぶ。)を各々持つ。
右側ろ片群32Rの複数のろ片32が、同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた濾液排出穴36(以下、右側濾液排出穴36Rと呼ぶ。)を各々持つ。
【0028】
スペーサ33は、ろ体30に並んで取り付けられたろ片32とろ片32との隙間に挟まれる部材である。
スペーサ33は、ろ片32の濾液排出穴36に一致する箇所を切り欠かれている。
【0029】
ろ片押さえ34は、回転軸31に貫通されたろ片とスペーサ33とを左右から挟む押さえ部材であり、右側ろ片押さえ34Rと左側ろ片押さえ34Lとで構成される。
ろ片押さえ34は、ろ片32の濾液排出穴36に一致する箇所を切り掛かれている。
【0030】
押さえナット35は、回転軸31の左右に設けられた雄ねじにねじ込まれ、左右から複数のろ片32とスペーサ33とろ片押さえ34とを押さえるナット部材であり、右側押さえナット35Rと左側押さえナット35Lとで構成される。
【0031】
複数のろ体30が、処理室10の中で上段の列と下段の列とに、長手方向を処理室10の左右に向けて互いに平行に並んで回転自在に支持される。ろ体30のろ片32が、前後に隣り合った他のろ体30の隙間にくい込ませて貯留空間11に配置される。
ろ体30の右側が、右側板12Rに上段の列と下段の列とに並んで設けられた右側貫通穴17Rを貫通する。
ろ体30の左側が、左側板12Lに上段の列と下段の列とに並んで設けられた左側貫通穴17Lを貫通する。
【0032】
上段の列に並んだ複数のろ体30のろ片32と下段の列に並んだ複数のろ体30のろ片32との上下方向の間隔は、背面板の側での位置でHiであり、前面板の側の位置でHoである。Hiは、Hoよりも大きい。Hoの寸法は、処理液の物性により定まる。HoとHiとは、処理液の物性とろ片の寸法により経験的に定められる。例えば、処理液が汚泥である場合、ろ片の外径が120mm程度である場合、Hoは約50mmである。
【0033】
洗浄ユニット40は、ろ体30の目詰まりを解消するユニットであり、右側ノズル41Rと左側ノズル41Lと右側電磁弁42Rと左側電磁弁42Lと配管43とで構成される。
【0034】
図5は、右側ノズル41Rが後述する右側軸受ハウジング53Rに固定され、ノズル口を右濾液室20Rの内部に開口している、のを示している。
右側ノズル41Rは、ジェット水を噴射可能な機械要素であり、ジェット水を右側濾液排出穴36Rに向け長手方向に沿って噴射可能になっている。
また、右側ノズル41Rが、ジェット水を右側板12Rの右側から噴射するのが好ましい。
また特に、ろ体30が回転軸の軸心回りに回転する際に、右側ノズル41Rが、右側濾液排出穴36Rのピッチ円の上の一点に向かってジェット水を噴射可能になっているのが好ましい。
また、右側ノズル41Rのノズル口が右側濾液室20Rの内部に開口しているのが好ましい。
また、右側ノズル41Rが、所定の時間間隔に所定の短時間だけジェット水を噴射するのが好ましい。
【0035】
図6は、左側ノズル41Lが後述する左側軸受ハウジング53Lに固定され、ノズル口を左濾液室20Lの内部に開口している、のを示している。
左側ノズル41Lは、ジェット水を噴射可能な機械要素であり、ジェット水を左側濾液排出穴36Lに向け長手方向に沿って噴射可能になっている。
また、左側ノズル41Lが、ジェット水を左側板12Lの左側から噴射するのが好ましい。
また特に、ろ体30が回転軸の軸心回りに回転する際に、左側ノズル41Lが、左側濾液排出穴36Lのピッチ円の上の一点に向かってジェット水を噴射可能になっているのが好ましい。
また、左側ノズル41Lのノズル口が左側濾液室20Lの内部に開口しているのが好ましい。
また、左側ノズル41Lが、所定の時間間隔に所定の短時間だけジェット水を噴射するのが好ましい。
【0036】
右側電磁弁42Rは、高圧水を右側ノズル41Rに供給する電磁開閉弁である。
左側電磁弁42Lは、高圧水を左側ノズル41Lに供給する電磁開閉弁である。
配管44は、右側電磁弁42Rまたは左側電磁弁42Lと右側ノズル41Rまたは左側ノズル41Lとを連通する配管であり、右側配管44Rと左側配管44Lとで構成される。
右側電磁弁42Rに開信号を送ると、右側配管44Rを介して右側ノズル41Rに高圧液が供給され、右側ノズル41Rがジェット水を右側濾液排出穴36Rに向け長手方向に沿って噴射する。ジェット水が、右側ろ片群32Rのろ片32に設けられた右側濾液排出穴36Rを貫ぬく。右側濾液排出穴36Rにを目詰まりさせていた汚泥が、洗い流されて右側濾液室20Rへ流れ出る。
左側電磁弁42Lに開信号を送ると、左側配管44Lを介して左側ノズル41Lに高圧液が供給され、左側ノズル41Lがジェット水を左側濾液排出穴36Lに向け長手方向に沿って噴射する。ジェット水が、左側ろ片群32Lのろ片32に設けられた左側濾液排出穴36Lを貫ぬく。左側濾液排出穴36Lを目詰まりさせていた汚泥が、洗い流されて左側濾液室20Lへ流れ出る。
【0037】
ろ体支持機構50は、ろ体30を回転自在に支持する機構であり、右側支持機構51Rと左側支持機構51Lと中間支持機構54とで構成される。
右側支持機構51Rは、回転軸31を右側ろ片群32Rの右側で回転自在に支持する機構であり、右側軸受52Rと右側軸受ハウジング53Rとで構成される、右側軸受52Rは、例えばころ軸受であり、内輪を回転軸31の右側に嵌合し、外輪を右側軸受ハウジング53Rに嵌合する。右側軸受ハウジング53Rは、右側濾液室20Rの外壁に支持される。
左側支持機構51Lは、回転軸31を左側ろ片群32Lの左側で回転自在に支持する機構であり、左側軸受52Lと左側軸受ハウジング53Lとで構成される、左側軸受52Lは、例えばころ軸受であり、内輪を回転軸31の左側に嵌合し、外輪を左側軸受ハウジング53Lに嵌合する。左側軸受ハウジング53Lは、左側濾液室20Lの外壁に支持される。
【0038】
中間支持機構54は、回転軸31を左側ろ片群32Lと右側ろ片群32Rとの間で回転自在に支持する機構であり、中間軸受55と板構造56と調整機構57とで構成される。
中間軸受55は、回転軸を回転自在に支持する機械要素であり、例えば、すべり軸受である。中間軸受55は、上下に分割可能であるすべり軸受であるのが好ましい。
板構造56は、回転軸受を支持する板部材であり、貯留空間11を左右に区画する。説明の便宜上、区画された空間を右側貯留空間11Rと左側貯留空間11Lと呼称する。
また、板構造56は、貯留空間の処理液を投入される箇所で切り欠かれているのが好ましい。
また特に、板構造56は、ろ体を境に上下に分離可能になっているのが好ましい。
図8は、板構造56が、上段のろ体の列の上方にある上部板構造56Uと上段のろ体の列の下方で下段のろ体の列の上方にある中間板構造56Mと下段のろ体の列の下方にある下部板構造56Dとに分かれる、のを示している。
【0039】
調整機構57は、板構造の上下前後の位置を微調整可能な機構である。
図8は、調整機構57としての押しボルトが、底板13と裏面板15とを貫通して設けられる、のを示す。
押しボルトを回転または逆転させて、板構造56の上下前後の位置を調整し、回転軸が最もスムースに回転できる様に、板構造56の上下前後の位置を決定する。このようにすると、右側支持機構51Rと左側支持機構51Lと中間支持機構54との機械的な干渉を最低限度にすることができる。
【0040】
駆動機構60は、脱水装置1を駆動する装置であり、駆動電動機61と動力伝達機構62とで構成される。
動力伝達機構62は、駆動電動機61の回転力をろ体30の回転軸31に伝達し、ろ体30を回転軸31の軸心の回りに回転させる。
【0041】
次に、実施形態に係る脱水槽1の作用を、処理液7の流れに沿って、説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る脱水槽の作用説明図である。
原液とポリマーとが凝集槽3に投入口される。
ポリマーが原液中の汚泥を凝集させる。汚泥が凝集して大きな固まりになる。
処理液7が、処理液投入口5から脱水槽2へ入る。
【0042】
処理液7は、処理室10の貯留空間11に貯留される。処理液7は、上段の列に並ぶろ体30と下段の列に並ぶろ体30との間を水平にすすむ。
処理液7は、板構造56により区画された右貯留空間11Rと左貯留空間11Lとに分かれすすむ。
右貯留空間11Rに入った処理液7が右貯留空間11Rの上段と下段とに前後に並ぶ右側ろ片群32Rに挟まれてすすむ際に、濾液9がろ片32同士の隙間から右側ろ片群32Rの右側濾液排出穴36Rへ入る。濾液9が、右側濾液排出穴36Rを通過する。
左貯留空間11Lに入った処理液7が左貯留空間11Lの上段と下段とに前後に並ぶ左側ろ片群32Lに挟まれてすすむ際に、濾液9がろ片32同士の隙間から左側ろ片群32Lの左側濾液排出穴36Lへ入る。濾液9が、左側濾液排出穴36Lを通過する。
汚泥8は、濾液が濾過されて脱水され、汚泥排出口8からケーキ状になって排出される。
【0043】
濾液9は、右側濾液排出穴36Rと左側濾液排出穴36Lとを経由して、夫々右側濾液室20Rと左側濾液室20Lとへ入る。
時間が経過すると、汚泥8が、右側濾液排出穴36Rと左側濾液排出穴36Lとを目詰まりさせ、濾過性能が低下する。
洗浄ユニット40が、所定の時間間隔で所定の時間だけ右側電磁弁42Rと左側電磁弁42Lとに開信号を送る。右側ノズル41Rと左側ノズル41Lとがジェット水を噴射する。右側ノズル41Rが、ジェット水を右側濾液排出穴36Rのピッチ円の上の一点に向かって噴射する。左側ノズル41Lが、ジェット水を左側濾液排出穴36Lのピッチ円の上の一点に向かって噴射する。
ろ体30が駆動装置60により回転するので、水ジェットが右側ろ片群32Rのピッチ円上にある右側濾液排出穴36Rと左側ろ片群32Lのピッチ円上にある左側濾液排出穴36Lとを順次洗浄する。
右側濾液排出穴36Rと左側濾液排出穴36Lとの目詰まりが解消すると、濾過性能が回復する。
【0044】
上述の実施形態の脱水槽を用いれば、以下の効果を発揮できる。
右側ノズル41Rと左側ノズル41Lとを設けて、ろ体30に設けられた右側ろ片群32Rの右側濾液排出穴36Rと左側ろ片群32の左側濾液排出穴36Lとを夫々ジェット水で洗浄するので、ろ体の目詰まりを解消でき脱水槽の性能を維持できる。
また、右側ノズル41Rが右側から右側ろ片群32Rの右側濾液排出穴36Rを洗浄し、左側ノズル41Lが左側から左側ろ片群32Lの左側濾液排出穴36Lを洗浄するので、ろ体の目詰まりを解消でき、ろ体の長さを長くしても、脱水槽の性能を維持できる。
発明者らの経験によれば、従来、ろ体に重ねたろ片の幅を1M以上にすると、ろ体の目詰まりが急速におこり実用的な脱水槽を実現できなかったが、本構造を採用すると、ろ体に重ねたろ片の幅を2Mにしても、脱水槽の性能が低下しなかった。
また、ノズルの開口を濾液室に開口するようにしたので、ノズルから噴射したジェット水を濾液室へ集めることができる。
また、ろ体30の左側と右側と中間部の3点を支持する様にしたので、ろ体の回転軸の撓みを押さえて、ろ片の隙間を一定にし、前後に隣接するろ体のろ片が前記隙間に突っ込む際に生じる摩擦トルクの増大を防止し、また前記隙間がつぶれてろ片が突入できなくなることを防止する。
発明者らの強度計算によれば、従来、ろ体に重ねたろ片の幅を1M以上にすると、ろ体の撓みが大きくなり、前後に隣接するろ体のろ片が前記隙間に突っ込む際に生じる摩擦トルクの増大したが、本構造を採用すると、ろ体に重ねたろ片の幅を2Mにしても、摩擦トルクが増大しなかった。
また、板構造56の処理液を投入する箇所を切り欠いたので、処理液投入口から投入された処理液が、自然に左右に区画された貯留空間にながれ、ろ体の長さを長くしても、脱水槽の制御が容易になる。
また、板構造の上下前後に位置を調整できる様にしたので、中間部の支持構造が左右の支持構造と機械的に干渉するのを抑制できる。
また、板構造を上段に並べられたろ体の列と下段に並べられたろ体の列の上下で分離できる様にしたので、脱水槽の分離、メンテナンスが容易になる。
【0045】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
ろ体に設けられたろ片を2分割した例で説明したが、これに減退されず、N分割してもよい。例えば、3分割し左側ろ片群と中間ろ片群と右側ろ片群に区画してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の処理液を固液分離し脱水するための脱水槽は、その構成により、以下の効果を有する。
脱水槽の処理室にろ片を配置したろ体の濾液排出穴にジェット水を噴射する右側ノズルと左側ノズルとを設けたので、前記左側ノズルの噴射するジェット水により、前記左側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた左側濾液排出穴を洗浄して前記左側ろ片群の目詰まりを解消し、前記右側ノズルの噴射するジェット水により、前記右側ろ片群の複数のろ片に各々設けられた右側濾液排出穴を洗浄して前記右側ろ片群の目詰まりを解消できる。
また、脱水槽の処理室にろ片を配置したろ体の左右からジェット水を噴射する右側ノズルと左側ノズルとを設けたので、左側ノズルのジェット水と濾液が左側濾液排出穴を伝って前記左側板の左側へ排出され、右側ノズルのジェット水と濾液が右側濾液排出穴を伝って前記右側板の右側へ排出される。
また、処理室の左右に濾液室を設け、濾液室にノズル口を開口する様に、右側ノズルと左側ノズルを設けたので、噴射され液排出穴を洗浄したジェット水が左側濾液室と右側濾液室に集まり、処理液を濾過した液と共にあつめられる。
また、所定の時間間隔で所定の短時間だけジェット水を噴射するので、濾液排出穴が目詰まりした時だけ、ジェット水を噴射できる。
【0047】
また、 以上説明したように本発明の処理液を固液分離し脱水する脱水槽は、その構成により、以下の効果を有する。
脱水槽の処理液にろ片を配置したろ体の左側と右側と中間部を回転自在に支持するろ体支持構造を設けたので、ろ体の回転軸の撓みを押さえて、ろ片の隙間を一定にし、前後に隣接するろ体のろ片が前記隙間に突っ込む際に生じる摩擦トルクの増大を防止し、また前記隙間がつぶれてろ片が突入できなくなることを防止する。
また、貯留空間を左右に区画する板構造が中間軸受を介してろ体を支持し、調整機構が前記板構造の上下前後の位置を調整可能なので、左側支持機構と右側支持機構と中間支持機構とが機械的にろ体を拘束することを防止できる。
また、前記板構造が前記貯留空間の処理液を投入する箇所で切り欠かれているので、投入された処理液が自然に左右に区画された貯留空間にながれ、処理液の貯留槽への投入の制御が簡単になる。
また、前記ろ体を境に上下に分離可能になっているので、脱水槽の分解が容易になる。
従って、ろ体の構造とろ体の支持構造を工夫して、構造が簡単で処理能力の高い多重円板式の脱水槽を提供できる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る脱水装置の全体図である。
【図2】本発明の実施形態に係るろ片の鳥瞰図である。
【図3】本発明の実施形態に係るろ片の側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る脱水槽の正面断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る脱水槽の一部詳細図である。
【図6】本発明の実施形態に係る脱水槽の一部詳細図である。
【図7】本発明の実施形態に係る脱水槽の側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る脱水槽の側面断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る脱水槽の一部正面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る脱水槽の作用説明図である。
【符号の説明】
1 脱水装置
2 脱水槽
3 凝集槽
4 投入口
5 処理液投入口
6 汚泥排出口
7 処理液
8 汚泥
9 濾液
10 処理室
11 貯留空間
11R 右側貯留空間
11L 左側貯留空間
12R 右側板
12L 左側板
13 底板
14 前面板
15 背面板
16 上蓋
17R 右側貫通穴
17L 左側貫通穴
20R 右側濾液室
20L 左側濾液室
30 ろ体
31 回転軸
32 ろ片
32R 右側ろ片群
32L 左側ろ片群
33 スペーサ
34 ろ片押さえ
34R 右側ろ片押さえ
34L 左側ろ片押さえ
35 押さえナット
35R 右側押さえナット
35L 左側押さえナット
36R 右側濾液排出穴
36L 左側濾液排出穴
40 洗浄ユニット
41R 右側ノズル
41L 左側ノズル
42R 右側電磁弁
42L 左側電磁弁
43 配管
43R 右側配管
43L 左側配管
50 ろ体支持機構
51R 右側支持機構
51L 左側支持機構
52R 右側軸受
52L 左側軸受
53R 右側軸受ハウジング
53L 左側軸受ハウジング
54 中間支持機構
55 中間軸受
56 板構造
56U 上部板構造
56M 中間板構造
56D 下部板構造
57 調整機構
60 駆動機構
61 駆動電動機
62 動力伝達機構
Claims (8)
- 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
ジェット水を噴射可能な左側ノズルと右側ノズルとを有する洗浄ユニットと、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させて前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記左側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた左側濾液排出穴を各々持ち、
前記右側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた右側濾液排出穴を各々持ち、
前記左側ノズルが前記ジェット水を前記左側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっており、
前記右側ノズルが前記ジェット水を前記右側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっている、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
ジェット水を噴射可能な左側ノズルと右側ノズルとを有する洗浄ユニットと、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させて前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有し、
前記左側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた左側濾液排出穴を各々持ち、
前記右側ろ片群の複数のろ片が同一寸法のピッチ円上に位相を一致して設けられた右側濾液排出穴を各々持ち、
前記左側ノズルが前記ジェット水を前記左側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっており、
前記右側ノズルが前記ジェット水を前記右側濾液排出穴に向け前記長手方向に沿って噴射可能になっており、
前記貯留空間の底が処理液の投入口の側から汚泥排出口に向かうに従って上方に傾斜する、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させて前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記貯留空間の底が処理液の投入口の側から汚泥排出口に向かうに従って上方に傾斜する、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有する、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有し、
前記中間支持機構が前記回転軸を回転自在に支持する中間軸受と該中間軸受を支持し前記貯留空間の少なくとも一部を左右に区画する板構造とを持ち、
前記板構造と前記処理室の前記貯留空間を形成する面との間に処理液の通過可能な隙間を設けられる、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させて前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有し、
前記中間支持機構が前記回転軸を回転自在に支持する中間軸受と該中間軸受を支持し前記貯留空間の少なくとも一部を左右に区画する板構造とを持ち、
前記板構造が前記貯留空間の処理液を投入される箇所と前記貯留空間の上部とを左右に区画しない様になった、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有し、
前記中間支持機構が前記回転軸を回転自在に支持する中間軸受と該中間軸受を支持し前記貯留空間の少なくとも一部を左右に区画する板構造とを持ち、
前記板構造が前記貯留空間の処理液を投入される箇所を左右に区画しない様になった、
ことを特徴とする脱水槽。 - 処理液を固液分離し脱水するための脱水槽であって、
回転軸と該回転軸の長手方向に隙間を空けて並んだ複数のろ片を有する複数のろ体と、
処理液を貯留可能な少なくとも一つの貯留空間を持った処理室と、
前記ろ体を回転自在に支持するろ体支持機構と、
を備え、
複数のろ体が前記ろ片を前後に隣り合った他のろ体の前記隙間にくい込ませて前記貯留空間に配置させ、前記長手方向を左右に向けて互いに平行に並んで支持され、
前記複数のろ片が前記一つの貯留空間の中で左側に並ぶ複数のろ片である左側ろ片群と右側に並ぶ複数のろ片である右側ろ片群とに区別され、
前記ろ体支持機構が前記回転軸を前記左側ろ片群の左側で回転支持する左側支持機構と前記回転軸を前記右側ろ片群の右側で回転支持する右側支持機構と前記回転軸を前記左側ろ片群と前記右側ろ片群との間で回転支持する中間支持機構とを有し、
前記中間支持機構が、前記回転軸を回転自在に支持する中間軸受と該中間軸受を支持し前記貯留空間の少なくとも一部を左右に区画する板構造とを持ち、
前記板構造が上部板構造と中間板構造と下部板構造とを含み、
上部板構造と中間板構造とまたは中間板構造と下部板構造とが前記中間軸受を上下から挟み込む、
ことを特徴とする脱水槽。
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