JP4528636B2 - 船舶用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、航法装置から得られる船舶の現在の速度情報に基づいて前記船舶の操船用情報を表示する船舶用表示装置に関する。
従来技術に係る船舶用表示装置では、ドップラー・ソナー、回頭角速度計、コンパス、GPS測位計等の航法装置により、船舶の現在の位置情報、速度情報、船首方位情報及び回頭角速度情報(位置・速度・船首方位・回頭角速度情報)を取得し、取得したこれらの情報に基づいて予測船体位置を生成し表示している(特許文献1参照)。
この場合、前記船舶用表示装置は、現在船体位置及び予測船体位置を船形のパターンで表示している。また、前記船舶用表示装置では、前記船舶が等速移動(等速運動)を行うという前提で予測船体位置を表示している。すなわち、現在船体位置での速度に所定時間を乗算することによって、予測船体位置を求めている。
特許第2931881号公報
前述した特許文献1に開示されている船舶用表示装置において、船舶の操船員は、船形パターンによる表示を見ながら前記船舶を迅速且つ正確に接岸又は離岸させなければならない。
しかしながら、前記船舶には、潮流や造波抵抗等の環境要因によって絶えず外部から加速度が加わっており、その加速度は常時変化している。従って、前記船舶自身の推進力と上記した外乱による力とに基づく加速度は複雑に変化することとなり、単に、現在船体位置の速度と所定時間とを乗算して予測船体位置を求めるだけでは、実用的な予測精度を得ることが難しい。
すなわち、前記船舶用表示装置では、前記船舶が等速移動を行うことを前提とし、単に、速度と時間との乗算によって予測船体位置を求めているので、加速度の影響については何の考慮も払われていない。従って、前記予測船体位置と、操船による現実の船体位置との対応がとれなくなり、前記船舶を迅速且つ正確に接岸又は離岸させることが困難である。
また、特許文献1では、前記予測船体位置を船形のパターンのみにより表示しているので、操船員は、船速の時間的変化を把握することができず、前記船舶を的確に操船して該船舶を迅速且つ正確に接岸又は離岸させることが困難である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、船舶を迅速且つ正確に接岸又は離岸させることを可能とする船舶用表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る船舶用表示装置は、航法装置から得られる船舶の現在の速度情報に基づいて前記船舶の予測航跡を生成する航跡生成手段と、生成した前記予測航跡上における前記船舶の速度ベクトルを生成する速度ベクトル生成手段と、生成された前記予測航跡と前記速度ベクトルとを重畳表示させる表示手段とを有することを特徴とする。
前記表示手段において、前記速度ベクトルを前記予測航跡上に重畳表示させることにより、該予測航跡上における前記船舶の速度及び移動方向を視覚的に一目で把握することができる。すなわち、前記速度ベクトルの大きさから前記船舶の速度が把握でき、前記速度ベクトルの方向から前記船舶の移動方向が把握できる。
従って、前記船舶の操船員は、前記表示手段の表示内容より、該船舶の将来の移動状況を確認した上で、この表示内容に基づいて該船舶を操船し、迅速且つ正確に接岸又は離岸させることができる。
ここで、前記船舶における予測航跡とは、前記船舶の現在位置の時刻以降において、該船舶の航行が予測される将来の軌跡をいう。また、前記速度ベクトルは、その始点が前記予測航跡に重畳した状態で表示される。
また、前記速度ベクトル生成手段は、前記速度ベクトルを生成する際に、現在の前記速度情報に基づいて加速度を求め、求められた前記加速度に基づいて前記速度ベクトルを生成することが好ましい。
この場合、前記速度ベクトルに前記加速度が考慮されているので、従来技術に係る船舶用表示装置と比較して、前記予測位置及び前記予測航跡の精度が向上し、この予測航跡に基づいて前記船舶を操船し、短時間で接岸又は離岸させることができる。
ここで、前記予測航跡について、前記船舶の将来時刻における船首位置及び船尾位置をそれぞれプロット表示させたものでもよいし、前記速度情報を得る航法装置をドップラー・ソナー又はGPS測位計としてもよい。
上述したように、本発明に係る船舶用表示装置によれば、表示手段において、速度ベクトルを予測航跡上に重畳表示させることにより、該予測軌跡上における船舶の速度及び移動方向を視覚的に一目で把握することができる。すなわち、前記速度ベクトルの大きさから前記船舶の速度が把握でき、前記速度ベクトルの方向から前記船舶の移動方向が把握できる。
従って、前記船舶の操船員は、前記表示手段の表示内容より、該船舶の将来の移動状況を確認した上で、この表示内容に基づいて該船舶を操船し、迅速且つ正確に接岸又は離岸させることができる。
本発明に係る船舶用表示装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る表示器(船舶用表示装置)30を含む航法システム10のブロック図であり、図2は、該表示器30内部のブロック図である。
航法システム10は、図1に示すように、ドップラー・ソナー12と、ジャイロコンパス14と、回頭角速度計16と、GPS測位計18とから構成され、図示しない船舶に配置されている。
ドップラー・ソナー12は、船舶の速力を2次元で計測可能な船速計であり、航法装置としてのジャイロコンパス14、回頭角速度計16及びGPS測位計18に電気的に接続されたデータ処理部20と、船速演算部22と、送信部24と、受信部26と、前記船舶の船底に配置される振動子28と、表示器(船舶用表示装置)30とから構成されている。
ドップラー・ソナー12において、船速演算部22、送信部24、受信部26及び振動子28は、前記船舶の速度を計測する航法装置を構成する。この場合、送信部24は高周波の電気信号を振動子28に出力し、振動子28は、入力された前記電気信号を超音波に変換し、変換された前記超音波を水底に向けて送信する。前記超音波は前記水底で反射され、振動子28は該超音波の反射波を受信して電気信号に変換し、変換された前記電気信号を受信部26を介して船速演算部22に出力する。船速演算部22は、送信周波数と、受信部26から入力された電気信号との周波数の差(ドップラーシフト)に基づいて前記船舶の速度を算出し、算出結果を速度情報としてデータ処理部20に出力する。
この場合、ドップラー・ソナー12の振動子28は、船舶の進行方向(船首尾線方向)の速度に対応する反射波と、前記船首尾線方向に直交する方向(正横方向)の速度に対応する反射波とを各々検出し、船速演算部22は、これらの速度を合成して前記船舶の現在時刻における速度を算出し、算出結果を船首尾線方向及び正横方向におけるそれぞれの速度情報としてデータ処理部20に出力する。
なお、ドップラー・ソナー12は、水深が浅い所では対地船速と対水船速とを各々計測し、水深が深い所では対水船速を計測することが可能である。ここで、前記対地船速を計測することにより、船首尾線方向における速度成分と正横方向の速度成分とが各々得られ、前記対水船速を計測することにより、前記船首尾線方向における速度成分が得られる。
ジャイロコンパス14は、前記船舶における船首方位を計測し、計測結果を船首方位情報としてデータ処理部20に出力する。回頭角速度計16は、ジャイロコンパス14より船首方位情報を取得し、取得した前記船首方位情報に基づいて回頭角速度を算出し、算出結果を回頭角速度情報としてデータ処理部20に出力する。GPS測位計18は、図示しないGPS衛星から受信した信号に基づいて前記船舶の現在位置における緯度及び経度を計測し、計測結果を位置情報としてデータ処理部20に出力する。
データ処理部20は、ジャイロコンパス14からの船首方位情報、回頭角速度計16からの回頭角速度情報、GPS測位計18からの位置情報及び船速演算部22又はGPS測位計18からの速度情報を各々収集し、前記各情報を表示器30に出力する。
表示器30は、図2に示すように、インターフェース32、入力データ記憶部34、航跡処理部(航跡生成手段)36、速度ベクトル処理部(速度ベクトル生成手段)38、座標データ記憶部40、画像生成部42及び表示部(表示手段)44とから構成されている。
入力データ記憶部34は、インターフェース32を介して入力された船舶の現在時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報を図示しないメモリに蓄積する。また、前記メモリには、前記船舶の過去の時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報も蓄積されている。そして、入力データ記憶部34は、前記メモリに蓄積されている前記船舶の現在時刻における位置情報及び速度情報と前記船舶の過去の時刻における速度情報とを航跡処理部36に出力し、前記船舶の現在時刻における速度情報を速度ベクトル処理部38に出力すると共に、前記船舶の現在時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報や該船舶の過去の時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報を画像生成部42に出力する。なお、前記過去の時刻とは、前記現在時刻より前の時刻をいう。
航跡処理部36は、前記船舶の現在時刻における位置情報及び速度情報と前記船舶の過去の時刻における速度情報とに基づいて、該船舶の過去の時刻から現在時刻までの航跡(過去の航跡)を生成すると共に、現在時刻から将来時刻、さらには目標位置(例えば、港湾の岸壁)近傍までの航跡(予測航跡)を生成する。そして、航跡処理部36は、生成された前記過去の航跡及び前記予測航跡を2次元の座標データ(例えば、X―Y座標に基づいて表記される座標データ)として座標データ記憶部40に出力する。
なお、前記過去の航跡とは、前記船舶の現在時刻以前において、該船舶が航行してきた軌跡をいう。また、前記船舶における将来時刻とは、該船舶の現在時刻以降における将来の時刻をいう。さらに、前記船舶における予測航跡とは、該船舶の現在時刻以降において、該船舶の航行が予測される将来の軌跡をいう。
速度ベクトル処理部38は、前記船舶の現在時刻における船首尾線方向及び正横方向の速度に基づいて、該船舶の将来時刻における予測速度ベクトル(速度の大きさ及び方向)を生成し、生成された前記速度ベクトルを2次元の座標データ(例えば、前記速度ベクトルがX方向成分及びY方向成分で表記された座標データ)として座標データ記憶部40に出力する。
座標データ記憶部40は、航跡処理部36から入力された過去の航跡及び予測航跡の座標データ及び速度ベクトル処理部38から入力された前記速度ベクトルの座標データを図示しないメモリに蓄積し、蓄積された前記各航跡の座標データ及び前記速度ベクトルの座標データを画像生成部42に出力する。
画像生成部42は、入力データ記憶部34からの前記船舶の現在時刻及び過去の時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報と、座標データ記憶部40からの前記過去の航跡、前記予測航跡及び前記速度ベクトルの座標データとに基づいて、前記船舶の現在位置と、該船舶の過去の位置を含む前記船舶の過去の航跡と、前記船舶の予測位置を含む該船舶の予測軌跡と、該予測位置における速度ベクトルとが各々含まれる画像情報を生成し、生成された前記画像情報を表示部44に出力する。
表示部44は、入力された前記画像情報に対応する画像を表示する。
次に、本実施形態に係る表示器30における過去の航跡、予測航跡及び速度ベクトルの生成処理及び表示処理について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図3は、表示器30における過去の航跡、予測航跡及び速度ベクトルの生成処理及び表示処理の基本的な流れを示すフローチャートである。
ここで、速度情報は、ドップラー・ソナー12(図1参照)で船舶の速度を計測した結果、得られたものとして説明する。また、前記船舶に関する位置・速度・船首方位・回頭角速度情報は、ドップラー・ソナー12、ジャイロコンパス14、回頭角速度計16及びGPS測位計18よりデータ処理部20に出力されるものとする。さらに、過去の航跡、予測航跡及び速度ベクトルの生成処理及び表示処理において、前記船舶は回頭せず、船首方位は常時北向きであるものとする。
先ず、ステップS1では、表示器30(図1及び図2参照)の入力データ記憶部34が、データ処理部20からインターフェース32を介して、所定時間毎(Δt毎、例えば、1秒毎)に船舶の現在時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報を取得し、メモリに前記位置・速度・船首方位・回頭角速度情報を蓄積する。なお、前記メモリには、前述した前記現在時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報が蓄積され、一度蓄積された前記位置・速度・船首方位・回頭角速度情報は、新規に位置・速度・船首方位・回頭角速度情報が前記メモリに入力された後も、過去の位置・速度・船首方位・回頭角速度情報として前記メモリ内に所定時間保持される。
ここで、入力データ記憶部34は、前記所定時間毎に、前記メモリに蓄積された前記船舶の現在時刻における位置情報及び速度情報と、前記船舶の過去の時刻における速度情報とを航跡処理部36に出力し、一方で、前記船舶の現在時刻における速度情報を速度ベクトル処理部38に出力すると共に、前記船舶の現在時刻及び過去の時刻における位置・速度・船首方位・回頭角速度情報を画像生成部42に出力する。
次いで、航跡処理部36は、水上を航行する図4に示す船舶50の現在時刻における速度及び位置と過去の時刻における速度とに基づいて、過去の位置P(tnp){np<0、図4ではP(t-1)〜P(t-5)}のうち現在位置P(t0)に対して直前の時刻t-1における過去の位置P(t-1)から該現在位置P(t0)までの過去の航跡51pを生成する(図3のステップS2)。
ここで、過去の時刻tnp(tnp=t0−npΔt、Δt:所定の時間間隔)における過去の位置P(tnp)の座標を{Px(tnp)、Py(tnp)}とする。また、船舶50の現在位置P(t0)及び過去の位置P(tnp)は、ドップラー・ソナー12を構成する振動子28の設置位置を示している。さらに、時刻t0を現在時刻とし、{Px(t0)、Py(t0)}を現在位置P(t0)における座標とする。
なお、図4では、6つの過去の位置P(t-1)〜P(t-5)を例示しているが、6以上の多数の位置(例えば、数十箇所)において船舶50の速度が計測され、これらの位置における速度情報が航跡処理部36に入力されることも可能である。
この場合、航跡処理部36において、過去の位置P(t-1)から現在位置P(t0)までの過去の航跡51pを求める際に、現在位置P(t0)に対する過去の位置P(t-1)は、下記の(1)式及び(2)式に示す方程式で表すことができる。
Figure 0004528636
Figure 0004528636
ここで、{Vx(t)、Vy(t)}は、現在の速度関数V(t)のX成分及びY成分である。
この場合、現在位置P(t0){Px(t0)、Py(t0)}と各速度V(t0){Vx(tp)、Vy(tp)}、V(tnp){Vx(tnp)、Vy(tnp)}とは既知情報であるので、(1)式及び(2)式について数値計算を行うことより該現在位置P(t0)に対する直前の過去の位置P(t-1){Px(t-1)、Py(t-1)}が求まり、航跡処理部36は、過去の位置P(t-1)の座標データ{Px(t-1)、Py(t-1)}と現在位置P(t0)の座標データ{Px(t0)、Py(t0)}とを、過去の航跡51pを示すデータとして座標データ記憶部40に出力する。
次いで、航跡処理部36は、船舶50の現在位置P(t0)から予測位置P(tnf)(nf>0、図4ではP(t1)〜P(t3))までの予測航跡51fを生成する(ステップS3)。ここで、tnf(tnf=t0+nfΔt)は、予測位置P(tnf)の将来時刻である。また、船舶50の予測位置P(tnf)は、現在位置P(t0)及び過去の位置P(tnp)の場合と同様に、ドップラー・ソナー12の振動子28の設置位置を示している。なお、図4では、予測位置P(tf)として4つの位置P(t1)〜P(t4)を例示しているが、4以上の多数の位置(例えば、数十箇所)について船舶50の速度が予測されてよいことは勿論である。
この場合、航跡処理部36は、先ず、現在の船舶50の速度関数V(t){Vx(t)、Vy(t)}より、下記の(3)式及び(4)式に示す加速度{ax(tf)、ay(tf)}を求め、さらに、これらの加速度{ax(tf)、ay(tf)}に基づいて、該船舶50の将来時刻tfにおける予測速度V(tf){Vx(tf)、Vy(tf)}を(5)式及び(6)式の方程式に基づいて算出する。
Figure 0004528636
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Figure 0004528636
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上述した(5)式及び(6)式において、{ax(tf)、ay(tf)}の積分範囲は、現在時刻t0から将来時刻tnfまでとする。
次いで、船舶50の現在位置P(t0)から予測位置P(tnf)までの予測航跡51fを構成する任意の位置P(tf)の2次元の座標を{Px(tf)、Py(tf)}とすれば、航跡処理部36は、(5)式及び(6)式の将来時刻tfにおける予測速度{Vx(tf)、Vy(tf)}を用いた下記の(7)式及び(8)式に基づいて、{Px(tf)、Py(tf)}を数値計算により算出する。
Figure 0004528636
Figure 0004528636
この場合、航跡処理部36は、予測位置P(t1)〜P(t3)を上述した数値計算によって各々算出することにより、現在位置P(t0)から予測位置P(t1)〜P(t3)までの予測航跡51fを、複数の位置P(tf)の座標データ{Px(tf)、Py(tf)}として得ることができる。
従って、航跡処理部36は、これらの座標データ{Px(tf)、Py(tf)}を、予測航跡51fを示すデータとして座標データ記憶部40に出力する。
上述したように、入力データ記憶部34は、所定時間Δt毎に現在時刻t0における現在の位置P(t0)及び速度V(t0)と、過去の時刻tnpにおける速度V(tnp)とを航跡処理部36に出力し、航跡処理部36は、入力された現在の位置P(t0)と速度V(t0)、V(tnp)とに基づいて、過去の位置P(tnp)及び予測位置P(tnf)を算出して、算出された過去の位置P(tnp)及び予測位置P(tnf)と現在の位置P(t0)とを座標データ記憶部40に順次出力する。この結果、座標データ記憶部40では、所定時間Δt毎に過去の航跡51p及び予測航跡51fに関する情報の更新が行われることになる。
一方、速度ベクトル処理部38では、入力データ記憶部34から取得した現在時刻t0における船舶50の速度V(t0){Vx(t0)、Vy(t0)}より、(3)式及び(4)式を用いて加速度{ax(t0)、ay(t0)}を求め、求めた加速度{ax(t0)、ay(t0)}より(5)式及び(6)式を用いて、該船舶50の将来時刻tnfにおける速度V(tnf){Vx(tnf)、Vy(tnf)}を算出する(ステップS4)。
この場合、(5)式及び(6)式では、{ax(tf)、ay(tf)}の積分範囲を現在時刻t0から将来時刻tnfまでとする。
そして、速度ベクトル処理部38は、算出された予測位置P(tnf)における速度V(tnf)の2次元座標データ{Vx(tn)、Vy(tn)}を、予測位置P(tnf)における速度ベクトルとして座標データ記憶部40に出力する。
上述したように、入力データ記憶部34は、所定時間Δt毎に現在時刻t0における速度V(t0)を速度ベクトル処理部38に出力し、速度ベクトル処理部38は、入力された速度V(t0)に基づいて将来時刻tnfにおける速度V(tnf)を算出し、速度V(t0)及び算出された速度V(tnf)を座標データ記憶部40に順次出力する。この結果、座標データ記憶部40では、所定時間Δt毎に速度ベクトルに関する情報の更新が行われることになる。
なお、上述した(1)式〜(8)式において、所定時間間隔Δtは、できる限り小さな値であることが好ましく、例えば、ドップラー・ソナー12の最小測定間隔(1秒〜4秒)とすることにより、計算過程で発生する誤差が小さくなり、方程式の解の精度が向上する。
次いで、座標データ記憶部40は、航跡処理部36から所定時間毎に入力された過去の航跡51pを示す座標データ{Px(tp)、Py(tp)}、予測航跡51fを示す座標データ{Px(tf)、Py(tf)}及び現在位置を示す座標データ{Px(t0)、Py(t0)}と、速度ベクトル処理部38から所定時間毎に入力された速度ベクトルを示す座標データ{Vx(tnf)、Vy(tnf)}とを図示しないメモリに各々蓄積し(ステップS5)、前記メモリに蓄積された各座標データ{Px(tp)、Py(tp)}、{Px(tf)、Py(tf)}、{Px(t0)、Py(t0)}及び{Vx(tnf)、Vy(tnf)}を画像生成部42に順次出力する。
画像生成部42は、座標データ記憶部40から所定時間毎に入力された座標データ{Px(tp)、Py(tp)}、{Px(tf)、Py(tf)}及び{Vx(tnf)、Vy(tnf)}と、入力データ記憶部34から所定時間毎に入力された位置・速度・船首方位・回頭角速度情報とに基づいて、船舶50の過去の位置P(tnp)を含む過去の航跡51pと、現在位置P(t0)と、予測位置P(tnf)を含む予測航跡51fと、該予測位置P(tnf)における速度ベクトルとが含まれる画像情報を生成し(ステップS7)、生成された前記画像情報を表示部44に順次出力する。
具体的に、画像生成部42は、座標データ{Px(tnp)、Py(tnp)}に基づいて船舶50の過去の位置P(tnp)をプロットし、座標データ{Px(t0)、Py(t0)}に基づいて船舶50の現在位置P(t0)をプロットし、さらに、過去の位置P(tnp)と現在位置P(t0)とを直線又は曲線で結ぶことにより過去の航跡51pをプロットする。また、画像生成部42は、座標データ{Vx(tnf)、Vy(tnf)}に基づいて船舶50の予測位置P(tnf)をプロットすると共に、現在位置P(t0)と予測位置P(tnf)とを直線又は曲線で結ぶことで予測航跡51fをプロットする。さらに、画像生成部42は、座標データ{Vx(tn)、Vy(tn)}に基づいて、現在位置P(t0)及び予測位置P(tnf)を始点とする速度ベクトルをプロットする。これにより、船舶50の予測航跡51fに速度ベクトルが重畳表示された画像情報が、画像生成部42において生成される。そして、画像生成部42は、生成された前記画像情報を表示部44に順次出力する。
なお、上述した過去の航跡51p及び予測航跡51fについては、過去の位置P(tnp)、現在位置P(t0)及び予測位置P(tnf)を直線又は曲線で結ぶことなく複数の点のみで表示することも可能である。
表示部44は、入力された前記画像情報に対応する画像を表示する(ステップS8)。この場合、画像生成部42は、所定時間毎に画像情報を生成するので、表示部44には、前記所定時間毎に前記画像が更新表示される。
次に、ステップS2〜S4、S6において、回頭角速度及び船首方位を考慮した場合における過去の航跡51p、予測航跡51f及び速度ベクトルの生成処理及び表示処理について説明する。ここでは、(1)表示部44において、画像上で船舶の船首が常時上向きとなるように表示させる場合(以下、ヘッドアップ表示という。)、(2)表示部44において、画像上で北の方角が常時上向きとなるように表示させる場合(以下、ノースアップ表示という。)について各々説明する。
先ず、(1)のヘッドアップ表示について、図5を参照しながら説明する。図5では、現在位置P(t0)において、ドップラー・ソナー12の振動子28(図1参照)の設置位置がX−Y座標の原点0と重なり、回頭角速度ωが0であるとする。また、前記原点0から船首50bまでの距離をbとした場合、該船首50bの座標はPb(0、b)であり、前記原点0から船尾50sまでの距離をsとした場合、該船尾50sの座標はPs(0、−s)である。
ステップS2において、ω=0の場合には、(1)式及び(2)式より過去の位置P(tp)を求め、求めた過去の位置P(tp)より時間tpの経過に伴う船首50bの位置Pb及び船尾50sの位置Psの変位を過去の航跡51pとして求めることができる。
また、ω≠0となった場合の過去の航跡51pは、ω=0における過去の航跡51pを前記原点0を中心にω×(−Δt)の角度だけ回転移動させることにより求められる。
次に、ステップS3において、現在位置P(t0)から予測位置P(tn)までの予測航跡51fは、ω=0の場合、(3)式〜(8)式に基づいて船首50bの予測位置Pb(tnf)と船尾の予測位置Ps(tnf)とを各々を算出することにより求められる。また、ω≠0の場合、船舶50の船首50bは、該船舶50が回頭しても常時上向きに画面上に表示させる必要があるので、該船舶50の船形のパターンが固定された状態で予測航跡51fのみを回転させることになる。従って、ω≠0における予測航跡51fは、ω=0の場合における船首50bの予測位置Pb(tnf)及び船尾50sの予測位置Ps(tnf)をω×nΔtの分だけ回転移動させることにより求められる。
さらに、ステップS4において、予測位置Pb(tnf)における船首50bの速度Vb(tnf){Vbx(tnf)、Vby(tnf)}は、(3)式〜(6)式に基づき求められる。また、予測位置Ps(tnf)における船尾50sの速度Vs(tnf){Vsx(tnf)、Vsy(tnf)}も、(3)式〜(6)式に基づき求められる。
さらにまた、ステップS6において、船首50bの過去の位置Pb(tnp)と現在位置Pb(t0)とをプロットして、過去の位置Pb(tnp)と現在位置Pb(t0)とを直線又は曲線で結ぶことにより船首50bの過去の航跡がプロットされる。また、予測位置Pb(tnf)をプロットし、現在位置Pb(t0)と予測位置Pb(tnf)とを直線又は曲線で結ぶことにより船首50bの予測航跡がプロットされる。一方、船尾50sについても、過去の位置Ps(tnp)と現在位置Ps(t0)とをプロットし、過去の位置Ps(tnp)と現在位置Ps(t0)とを直線又は曲線で結ぶことにより船尾50sの過去の航跡がプロットされる。また、予測位置Ps(tnf)をプロットし、現在位置Ps(t0)と予測位置Ps(tnf)とを直線又は曲線で結ぶことにより船尾50sの予測航跡がプロットされる。そして、船首50bの予測航跡に{Vbx(tnp)、Vby(tnp)}に基づく速度ベクトルが重畳表示され、船尾50sの予測航跡に{Vsx(tnf)、Vsy(tnf)}に基づく速度ベクトルが重畳表示される。
次に、(2)のノースアップ表示について、図6を参照しながら説明する。図6では、現在位置において、ドップラー・ソナー12の振動子28(図1参照)の設置位置がX−Y座標の原点0と重なるが、前記原点0を中心に船首方位がθだけY軸の北方向からX軸の東方向に向かい回転しているものとする。
この場合、現在時刻t0における船首50bの位置Pb(t0)及び船尾50sの位置Ps(t0)は、下記の(9)式及び(10)式で表される。
b(t0)=(b×sinθ、b×cosθ) …(9)
s(t0)=(―s×sinθ、―s×cosθ) …(10)
ステップS2において、ω=0の場合、船首50bの過去の位置Pb(t-1)及び船尾50sの過去の位置Ps(t-1)は、(1)式及び(2)式において、P(t-1)={x(t-1)、y(t-1)}とすれば、下記の(11)式及び(12)式で表すことができる。
b(t-1)={x(t-1)+b×sinθ、y(t-1)+b×cosθ} …(11)
s(t-1)={x(t-1)―s×sinθ、y(t-1)―s×cosθ} …(12)
一方、ω≠0の場合、過去の航跡51bは、(11)式及び(12)式に基づいて求められるω=0における過去の航跡51bを、前記原点0を中心としてω×(−Δt)だけ回転させることにより求められる。
次に、ステップS3について、現在位置P(t0)から予測位置P(tnf)までの予測航跡51fは、ω=0の場合、(3)式〜(10)式に基づいて、船首50bの予測位置Pb(tnf)と船尾50sの予測位置Ps(tnf)とを求めることにより得られる。また、ω≠0の場合、予測航跡51fは、ω=0の場合における船首50bの予測位置Pb(tnf)及び船尾50sの予測位置Ps(tnf)をω×nΔtの分だけ回転移動させることにより求められる。
さらに、ステップS4において、予測位置Pb(tnf)における船首の速度Vb(tnf){Vbx(tnf)、Vby(tnf)}は、(5)式及び(6)式の{Vx(tnf)、Vy(tnf)}を{Vbx(tnf)、Vby(tnf)}に置き換え、さらに、(11)式及び(12)式に基づいて求められる。また、予測位置Ps(tnf)における船尾50sの速度Vs(tnf){Vsx(tnf)、Vsy(tnf)}は、(5)式及び(6)式の{Vx(tnf)、Vy(tnf)}を{Vsx(tn)、Vsy(tn)}に置き換え、さらに、(11)式及び(12)式に基づいて求められる。
さらにまた、ステップS6において、船首50bの過去の位置Pb(tnp)と現在位置Pb(t0)とをプロットし、過去の位置Pb(tnp)と現在位置Pb(t0)とを直線又は曲線で結ぶことにより船首50bの過去の航跡がプロットされ、予測位置Pb(tnf)をプロットし、現在位置Pb(t0)と予測位置Pb(tnf)とを直線又は曲線で結ぶことにより船首50bの予測航跡がプロットされる。一方、船尾50sについても、過去の位置Ps(tnp)と現在位置Ps(t0)とをプロットし、過去の位置Ps(tnp)と現在位置Ps(t0)とを直線又は曲線で結ぶことにより船尾50sの過去の航跡がプロットされ、予測位置Ps(tnf)をプロットし、現在位置Ps(t0)と予測位置Ps(tnf)とを直線又は曲線で結ぶことにより船尾50sの予測航跡がプロットされる。そして、船首50bの予測航跡に{Vbx(tnp)、Vby(tnp)}に基づく速度ベクトルが重畳表示され、船尾50sの予測航跡に{Vsx(tnf)、Vsy(tnf)}に基づく速度ベクトルが重畳表示される。
図7〜図9は、上述したヘッドアップ表示によって表示部44に表示された画像情報の一例を示す。
図7は、船舶50の現在位置が船形のパターンでグラフィック領域の中心に表示され、船首50bの航跡52(過去の航跡52p及び予測航跡52f)と船尾50sの航跡54(過去の航跡54p及び予測航跡54f)とが点及び点線で表示され、前記現在位置における船首50bの速度ベクトル56が該船首50bを始点として航跡52に重畳表示され、前記現在位置における船尾50sの速度ベクトル58が該船尾50sを始点として航跡54に重畳表示されている。
この場合、船首50bの速度ベクトル60は、予測航跡52f(航跡52のうち船舶50より左側の航跡)に重畳して表示され、一方で、船尾50sの速度ベクトル62は、予測航跡54f(航跡54のうち船舶50より左側の航跡)に重畳表示されている。
また、船首50bの過去の航跡52p(航跡52のうち船舶50より右側の航跡)には、船首50bの過去の位置64が点の形で表示され、一方で、船尾50sの過去の航跡54p(航跡54のうち船舶50より右側の航跡)には、船尾50sの過去の位置66が点の形で表示されている。
ここで、船舶50の大きさは、実際の船舶の大きさに合わせて変更可能であり、それに伴い、グリッド68の間隔及び縮尺も調整可能である。また、船舶50に対して左方には岸壁を示すマーカーライン70が表示され、前記現在位置における船舶50とマーカーライン70との最短距離は、ライン72によって表示されている。さらに、画像の左下側には、コンパス74が表示され、前記現在位置における船舶50の船首方位を視覚的に把握することができる。
この場合、画面には、船舶50がマーカーライン70に接近している状況が表示されており、該船舶50がマーカーライン70に近づくに従って、速度ベクトル60、62を示す矢印が短くなり、且つその向きがマーカーライン70と平行になりつつあることから、該船舶50が接岸しようとしている状況であることが容易に諒解される。
なお、コンパス74において西の方角(W)寄りの矢印は風向きを示し、北の方角(N)より135°の方角(南西の方角)から船舶50に向けて風が吹き付けていることを示している。また、南の方角(S)寄りの矢印は潮流の向きを示し、北の方角(N)より195°の方角(南南東の方角)から船舶50に向かって潮の流れがあることを示している。
また、画像の右側には、上方から下方にかけて船首方位{図7では北の方角(N)から30°だけ東(E)の方位}、回転角速度{+5/minであり、1分間に5°回頭}、現在位置における船首50bの速度{対地船速(BT)}(図面の左側に向かって1.05ノット)、船舶50の船首50bの方向への対地船速(図面の上方に向かって0.35ノット)、船尾50sの対地船速(図面の左側に向かって1.42ノット)、風向き及び風速{北(N)から135°の方角より船舶50に向かって14m/s}、潮流の速度及び方向{北(N)から195°の方角より1.6ノット}及びドップラー・ソナー12によって計測された水深(4.5m)が各々表示されている。
なお、前述した風向き及び風速は、データ処理部20(図1参照)と電気的に接続された図示しない風向風速計によって計測され、潮流は、データ処理部20と電気的に接続された図示しない潮流計によって計測されたものであり、該データ処理部20から入力データ記憶部34及び画像生成部42(図2参照)を介して出力されたものである。
図8に示す画像情報は、船舶50の過去の位置を船形のパターン78で表示した点以外は、図7に示す画像情報の内容と同じである。
この場合、パターン78の船首78bが過去の航跡52pに重畳表示され、パターン78の船尾78sが過去の航跡54pに重畳表示されていることが容易に諒解される。
図9に示す画像情報は、船舶50の過去の位置を船形のパターン78で表示し、船舶50の予測位置を船形のパターン80で表示した点以外は、図7に示す画像情報の内容と同じである。
この場合、パターン80の船首80bが予測航跡52fに重畳表示され、パターン80の船尾80sが過去の航跡54sに重畳表示されていることが容易に諒解される。
なお、図7〜図9では、船舶50がマーカーライン70に接近する場合について説明したが、該マーカーライン70から離間する場合にも適用可能である。
図10は、船舶50を速度0から加速させた場合について、本実施形態に係る表示器30での時間経過に伴う該船舶50の予測移動距離と、従来技術に係る船舶用表示装置での時間経過に伴う予測移動距離(比較例)とを比較したものである。
従来技術に係る船舶用表示装置の場合、船舶50が等速運動を行うことを前提としており、時間経過に対して船舶50の移動距離は直線的に増加している。
これに対して、本実施形態に係る表示器30の場合、船舶50の将来時刻における速度の予測に際して加速度を考慮しているので、グラフは緩やかな2次曲線を描いており、本実施形態と比較例との予測移動距離の差が時間経過と共に増加することから、該表示器30は、より現実に即した予測を行っていることが分かる。
このように、本実施形態に係る表示器30では、表示器30の表示部44で速度ベクトル60、62と予測航跡52f、54fとを重畳表示させることにより、該予測航跡52f、54f上における船舶50の船首50b及び船尾50sにおける速度及び移動方向を視覚的に一目で把握することができる。すなわち、速度ベクトル60、62の大きさから船首50b及び船尾50sの速度が把握でき、該速度ベクトル60、62の方向から該船首50b及び船尾50sの移動方向が把握できる。
従って、船舶50の操船員は、表示部44の表示内容より、船舶50の将来の移動状況を確認した上で、この表示内容に基づいて該船舶50を操船し、迅速且つ正確に接岸又は離岸させることができる。
また、速度ベクトル処理部38は、前記速度ベクトルを生成する際に、現在位置における速度情報に基づいて加速度を求め、求められた前記加速度に基づいて前記速度ベクトルを生成するようにしている。すなわち、前記速度ベクトルに前記加速度が考慮されているので、従来技術に係る船舶用表示装置と比較して、予測航跡52f、54fの精度が向上し、該予測航跡52f、54fに基づいて船舶50を操船し、短時間で接岸又は離岸させることができる。
また、表示部44では、港湾において船舶50が接岸又は離岸する際に、該船舶50の操船に必要な情報(速度ベクトル60、62及び予測航跡52f、54f)を視覚的に分かり易い形、すなわち、自船の運動をグラフィック表示によって提供することにより、該船舶50の船首尾線方向及び正横方向の移動状況を一目で把握できる。
さらに、画像情報中のグラフィック領域において、船舶50の現在位置を船形のパターンで表示し、自船の過去の航跡52p、54p及び予測航跡52f、54fを併せて表示することにより、該自船の一連の動作を視覚的に一目で諒解することが可能となる。
なお、本発明に係る船舶用表示装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
本実施形態に係る表示器を含む航法システムのブロック図である。 図1の表示器の内部を示すブロック図である。 図2の表示器における速度ベクトル及び予測航跡の生成処理及び表示処理を示すフローチャートである。 船舶の現在位置に対する過去の航跡及び予測航跡を示す説明図である。 ヘッドアップ表示方式における船舶の現在位置を示す説明図である。 ノースアップ表示方式における船舶の現在位置を示す説明図である。 図2の表示部において、破線で表示した船舶の予測航跡に速度ベクトルを重畳表示させた場合を示す説明図である。 図2の表示部において、破線で表示した船舶の予測航跡に速度ベクトルを重畳表示させ、過去の航跡に船形パターンを重畳表示させた場合を示す説明図である。 図2の表示部において、破線で表示した船舶の予測航跡に速度ベクトルを重畳表示させ、過去の航跡及び将来の航跡に船形パターンを重畳表示させた場合を示す説明図である。 本実施形態に係る表示器と従来技術に係る船舶用表示装置とを利用した場合について、時間経過に対する船舶の移動距離を比較した説明図である。
符号の説明
10…航法システム 12…ドップラー・ソナー
14…ジャイロコンパス 16…回頭角速度計
18…GPS測位計 20…データ処理部
22…船速演算部 24…送信部
26…受信部 28…振動子
30…表示器 32…インターフェース
34…入力データ記憶部 36…航跡処理部
38…速度ベクトル処理部 40…座標データ記憶部
42…画像生成部 44…表示部
50…船舶 50b、78b、80b…船首
50s、78s、80s…船尾
51b、51f、51p、52、52f、52p、54、54f、54p、54s…航跡
56、58、60、62…速度ベクトル 64、66…過去の位置
68…グリッド 70…マーカーライン
72…ライン 74…コンパス
78、80…パターン




Claims (4)

  1. 航法装置から得られる船舶の現在の速度情報に基づいて前記船舶の予測航跡を生成する航跡生成手段と、
    生成した前記予測航跡上における前記船舶の速度ベクトルを生成する速度ベクトル生成手段と、
    生成された前記予測航跡と前記速度ベクトルとを重畳表示させる表示手段と、
    を有する
    ことを特徴とする船舶用表示装置。
  2. 請求項1記載の船舶用表示装置において、
    前記速度ベクトル生成手段は、前記速度ベクトルを生成する際に、現在の前記速度情報に基づいて加速度を求め、求められた前記加速度に基づいて前記速度ベクトルを生成する
    ことを特徴とする船舶用表示装置。
  3. 請求項1又は2記載の船舶用表示装置において、
    前記予測航跡は、前記船舶の船首位置及び船尾位置をそれぞれプロット表示したものである
    ことを特徴とする船舶用表示装置。
  4. 請求項3記載の船舶用表示装置において、
    前記速度情報を得る航法装置は、ドップラー・ソナー又はGPS測位計である
    ことを特徴とする船舶用表示装置。
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