JP4527993B2 - 光変調装置及び光変調方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気信号を光ファイバ網で伝送する光変調装置及び光変調方法に関する。
一般に、光変調方式としては、レーザーダイオードへの注入電流を電気信号で変調することにより光強度を変調する「直接変調方式」と、レーザーダイオードは一定出力で動作させ、外部の変調素子で変調を行う「外部変調方式」とがある。直接変調方式は簡便な方式であるが、電流注入により半導体の屈折率が大きく変動し、動的な波長広がりとなり、受信端で光波形に歪みをもたらす場合がある。一方、外部変調方式はこの動的波長広がりを十分低く抑えることができるという特長を有する。
外部変調方式が用いられた変調器には、一般にニオブ酸リチウム(LiNbO:以下、LNという。)が使用されている。このLNは、大きな電気光学定数を有することや、Ti熱拡散、イオン交換により通信波長帯で低損失な光導電路を形成できること、高品質な結晶が安定して得られることなどの特長を有している。LNが使用されたLN外部変調器には、位相変調、強度変調、偏波変調の各動作があるが、基本となるのは位相変調を利用した位相変調器である。この位相変調器を2つ組み合わせて、マッハツェンダ(以下、MZという。)型構成をとることで、強度変調器を構成することができる。
しかしながら、LN外部変調器の電気・光変換特性は非直線性であることが知られている。例えば、地上デジタル放送などで用いられるOFDM(直交周波数分割多重)信号を伝送する場合、OFDM信号の振幅の瞬時値は平均値と比較して大きいため、多チャンネル伝送時には非直線性により発生する3次相互変調歪み(以下、IM3という。)の影響が顕著になる。伝送信号帯域内に発生するIM3は、等価的に伝送信号のCN比(搬送波電力対雑音電力比)を低下させる。光変調度を高くしていくと伝送信号のCN比が高くなる一方で、CI比(搬送電力対IM3電力比)が低下し、実効的にCN比を低下させる。つまり、光変調器の非線形性の影響を避けるため、光変調度が自ずと制限されることになる。
一般に、CN比は送信側の性能で決まる値に飽和するものの、受光電力を高くすることができれば、受信CN比を高くとることができる。したがって、長距離伝送を行うために、光変調器の出力を光増幅器で増幅させた後、光ファイバ伝送路に入力したり、光ファイバ伝送路の中継点で光信号を増幅したりする方法が用いられる。
LN外部変調器の出力信号は、光搬送波成分信号と光変調された変調信号成分とに分けられるが、LN外部変調器は、変調信号成分の電力以上に光搬送波成分の電力が支配的であるために、増幅器を用いても光変調された伝送信号が十分に増幅されないといった問題がある。
前述のように、LN外部変調器は、そのままでは光変調度を高くすることができない。伝送信号の光変調度を高くするためには、光変調された伝送信号成分の電力のみを増幅させるか、光搬送波成分の電力のみを抑圧しなければならない。
ところで、光DSB(両側波帯)変調信号の場合、受信端で自己ヘテロダイン検波して得られる信号は、「上側波と光搬送波との差信号(上側波成分)」及び「光搬送波と下側波との差信号(下側波成分)」の和となる。光搬送波の位相のみがずれた場合や、波長分散の影響で両側波の位相がずれた場合には、上側波成分と下側波成分との位相差で決定される分だけ、受信信号のCN比を直接的に低下させてしまう。このような問題を解決するためには、片方の第1側波と光搬送波とを伝送する光SSB(単側波帯)変調を用いる手法が有用である。
従来の光SSB変調を用いる光SSB変調装置としては、図4に示すようなものが知られている。図4に示された従来の光SSB変調装置は、π/2の位相差を有する電気信号403及び405と、直流電圧源6及び7から出力された直流バイアス電圧406及び407とを電極4及び5に入力し、電極4側の光信号と電極5側の光信号との位相差がπ/2になるよう各バイアス電圧406及び407が与えられるようになっている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、MZ型の光SSB変調器を2組用いた従来の光周波数シフター装置としては、図5に示すようなものが知られている。図5に示された従来の光周波数シフター装置は、光搬送波成分及び第1下側波成分を完全に抑圧するよう直流電圧源17、18及び19の電圧を設定し、出力信号から光搬送波成分を除去するようになっている(例えば、非特許文献2参照。)。
G.H.Smith, D.Novak, and Z.Ahmed :"Novel technique for generation of optical SSB with carrier using a single MZM to overcome fiber chromatic dispersion", MWP96, PDP-2,1996 川西ら「光SSB変調器を用いた光周波数シフター」信学技報 OCS2002-49,PS2002-33,OFT2002-30(2002-08)
しかしながら、図4に示された従来の光SSB変調装置は、一般的なMZ型変調器を光SSB変調に用いただけであり、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができないという問題があった。
また、図5に示された従来の光周波数シフター装置を光SSB変調装置として動作させようとした場合は、光搬送波成分のレベルを任意の値に抑圧しようとしても、各電極に供給すべき直流バイアス電圧及びその算出方法について開示されていないので、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができる光変調装置を提供するものである。
本発明の光変調装置は、第1及び第2の光導波路に導かれた第1の光信号を変調する第1のマッハツェンダ型光変調器と、第3及び第4の光導波路に導かれた第2の光信号を変調する第2のマッハツェンダ型光変調器と、光信号を合成する合成手段と、バイアス電圧を算出するバイアス電圧算出手段とを有し、前記第1のマッハツェンダ型光変調器は、前記第1の光信号の位相を調整する第1のバイアス電圧を入力する第1の電極を備え、前記第2のマッハツェンダ型光変調器は、前記第2の光信号の位相を調整する第2のバイアス電圧を入力する第2の電極を備え、前記合成手段は、前記第1及び前記第2のマッハツェンダ型光変調器から出力される光信号の位相を調整する第3のバイアス電圧を入力する第3の電極を備え、前記バイアス電圧算出手段は、光搬送波成分レベルと光変調信号成分レベルとの比を表す搬送波抑圧度と、前記第1及び前記第2の電極のそれぞれにおける位相変調指数と、前記第1のマッハツェンダ型光変調器、前記第2のマッハツェンダ型光変調器及び前記合成手段のそれぞれにおける光信号の位相変位とに基づいて、前記第1のバイアス電圧、前記第2のバイアス電圧及び前記第3のバイアス電圧を算出し、単側波帯の光変調を行う構成を有している。
この構成により、本発明の光変調装置は、バイアス電圧算出手段が、第1のバイアス電圧、第2のバイアス電圧及び第3のバイアス電圧を搬送波抑圧度によって算出するので、搬送波抑圧度を予め所望の値に設定することにより、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができる。
また、この構成により、本発明の光変調装置は、入力された光信号を強度変調することができる。
また、この構成により、本発明の光変調装置は、光搬送波成分及び第1下側波成分のレベル比により算出された搬送波抑圧度に基づいて第1〜第3のバイアス電圧を設定することができ、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができる。
また、本発明の光変調装置は、前記光搬送波成分レベル及び前記光変調信号成分レベルを前記合成手段の出力信号から検出するレベル検出手段を備えたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の光変調装置は、レベル検出手段が、光搬送波成分レベル及び光変調信号成分レベルを合成手段の出力信号から検出するので、検出された搬送波抑圧度と予め設定された搬送波抑圧度とを比較し、両者に差がある場合は第1〜第3のバイアス電圧の調整によって差を小さくすることができ、搬送波抑圧度の精度を向上させることができる。
本発明は、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができるという効果を有する光変調装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態の光変調装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の光変調装置30は、光源31から出力された光信号101を分岐部32において光信号110及び111に分岐し、光信号110をさらに分岐して変調するMZ型光変調器33と、光信号111をさらに分岐して変調するMZ型光変調器34と、MZ型光変調器33及び34から出力される光信号116及び117を合成する合成手段35と、MZ型光変調器33、MZ型光変調器34及び合成手段35に供給する直流バイアス電圧を算出する電圧演算制御部36と、電気信号102を発生する電気信号源37と、電気信号105の位相をπ/2シフトするπ/2移相器38と、MZ型光変調器33に直流バイアス電圧107を供給する可変直流電圧源39と、MZ型光変調器34に直流バイアス電圧108を供給する可変直流電圧源40と、合成手段35に直流バイアス電圧109を供給する可変直流電圧源41とを備えている。
なお、本実施の形態の光変調装置30は、例えば、結晶方位をXカットとしたLN基板の表面にTiの熱拡散によって形成された光導波路と、LN基板に設けられた電極によって構成されている。光導波路のうち、光信号112及び113が導かれる光導波路は、本発明の第1及び第2の光導波路をそれぞれ構成し、また光信号114及び115が導かれる光導波路は、本発明の第3及び第4の光導波路をそれぞれ構成している。また、MZ型光変調器33及びMZ型光変調器34は、同一のLN基板上に並列に形成されている。
MZ型光変調器33は、光信号110を分岐して光信号112及び113の位相を調整する直流バイアス電圧107と光信号112及び113を変調する電気信号104とを入力する電極33aを備えている。
MZ型光変調器34は、光信号111を分岐して光信号114及び115の位相を調整する直流バイアス電圧108と光信号114及び115を変調する電気信号106とを入力する電極34aを備えている。
合成手段35は、光信号116及び117の位相を調整する直流バイアス電圧109を入力する電極35aと光信号116及び117を合成する合成部35bとを備えている。
光源31は、例えばレーザーダイオードにより構成されている。
電圧演算制御部36は、例えばマイクロプロセッサ、メモリ等により構成され、光搬送波成分レベルと光変調信号成分レベルとの比(以下、搬送波抑圧度という。)のデータがメモリに予め記憶されている。また、電圧演算制御部36は、後述のように搬送波抑圧度に基づき、可変直流電圧源39、40及び41の出力電圧をそれぞれ制御し、直流バイアス電圧107、108及び109を設定するようになっている。
なお、本実施の形態の光変調装置30において、電圧演算制御部36を備える構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電圧演算制御部36を光変調装置30から分離し、光変調装置30の外部から可変直流電圧源39、40及び41の出力電圧をそれぞれ制御するよう構成してもよい。
次に、本実施の形態の光変調装置30の動作について説明する。
まず、光源31によって、光信号101が出力され、光信号101は分岐部32で光信号110と111とに分岐され、それぞれ、MZ型光変調器33及び34に出力される。
さらに、MZ型光変調器33において光信号110は、光信号112と113とに分岐される。また、MZ型光変調器34において光信号111は、光信号114と115とに分岐される。
MZ型光変調器33及びMZ型光変調器34からそれぞれ出力された光信号116及び117は、直流バイアス電圧109によって位相が調整された後、合成部35bで合成されて光信号118となる。
一方、電気信号源37によって出力された電気信号102は、電気信号104と105とに分岐され、それぞれ、MZ型光変調器33の電極33a及びπ/2移相器38に出力される。π/2移相器38において電気信号105の移相はπ/2シフトされ、MZ型光変調器34の電極34aに出力される。したがって、光信号112、113、114及び115は、各位相が互いに90度異なる電気信号で変調される。
光信号112及び113、光信号114及び115、光信号116及び117の各位相は、それぞれ、可変直流電圧源39、40及び41からそれぞれ出力される直流バイアス電圧107、108及び109によって制御される。
ここで、可変直流電圧源39によって、光信号112と113とは逆極性となる位相変化が与えられる。同様に、可変直流電圧源40によって、光信号114と115とは逆極性となり、可変直流電圧源41によって、光信号116と117とは逆極性となる。
直流バイアス電圧107、108及び109は、電圧演算制御部36によって、後述のように搬送波抑圧度に基づいて算出され、可変直流電圧源39、40及び41の出力電圧をそれぞれ制御することにより設定される。
以下、直流バイアス電圧107、108及び109の算出方法について説明する。
図1において、光信号112を含む経路をPath1、光信号113を含む経路をPath2、光信号114を含む経路をPath3、光信号115を含む経路をPath4とする。また、電極33a、電極34a、電極35aへのバイアス電圧印加による光信号の位相変位をそれぞれθ、θ、θとする。このとき、各経路を経たn番目の側波について、相対的な位相は、式(1)〜(4)のように表現できる。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
Figure 0004527993
Figure 0004527993
ところで、極座標系は式(5)のようにベクトル表示に相互に変換することができる。
Figure 0004527993
電極33a、電極34aでの位相変調指数をmpA、mpBとすると、n次側波の振幅はベッセル関数J(mpA)、J(mpB)で表現されることから、図1に示された出力1の第1上側波成分をベクトル表示すると、式(6)、式(7)のようになる。ただし、kは経路(Pathk)を意味し、変調前の各経路における光搬送波の振幅を1と正規化する。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
式(6)、式(7)に式(1)〜(4)を代入し、整理すると式(8)、式(9)が得られる。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
ここで、図1に示された出力1の第1側波成分が0になる条件は、(x,y)=(0,0)である。つまり、式(10)及び式(11)、又は、式(12)及び式(13)が成立することが条件である。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
Figure 0004527993
Figure 0004527993
ここで、バイアス電圧の調整により、θ=θとした場合、式(14)が成立するならば、式(11)は常に成立する。
Figure 0004527993
なお、本実施の形態の光変調装置30のように、同一基板上に並列に形成した2組のMZ構造では、式(14)が成立すると考えて実用上差し支えない。
したがって、式(14)が成立する場合、式(15)、式(10)がSSBになる条件である。
Figure 0004527993
もしも、式(14)と式(15)とが同時に成立しない場合は、次の(a)、(b)のように対処できる。
(a)直流バイアス電圧107及び108を微調整して、式(11)を満たす。
(b)電気信号104及び106のレベルを微調整して、式(14)及び式(15)を同時に満たす。
また、式(10)と式(12)との関係は、電極35aに対して逆バイアスを印加した場合であり、式(11)と式(13)との関係は、電極34aに対して逆バイアスを印加した場合と同じである。
次に、光搬送波成分と第1下側波成分とのレベル比を導入する。
まず、光搬送波成分は、式(16)、式(17)で表される。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
式(16)、式(17)に対して、式(1)〜(4)と式(10)とを代入すると、式(18)、式(19)が得られる。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
式(14)と式(15)とが成立する場合、式(20)、式(21)が得られる。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
したがって、光搬送波成分の振幅レベルは、式(22)で表される。
Figure 0004527993
続いて、第1下側波成分を導出する。式(6)、式(7)に対して式(1)〜式(4)と式(10)とを代入すると、式(23)と式(24)とが得られる。
Figure 0004527993
Figure 0004527993
式(15)より、第1下側波成分のレベルは、式(25)で表される。
Figure 0004527993
式(25)に式(14)を代入すると、式(26)が得られる。
Figure 0004527993
式(22)及び式(26)より、光搬送波成分と第1下側波成分とのレベル比は、式(27)で表される。
Figure 0004527993
なお、位相変調指数mpAが十分小さい場合は、J(mpA)は正数であるため、J(mpA)の絶対値記号は省略可能である。
したがって、所望の光搬送波信号成分レベル対第1下側波成分レベル(搬送波抑圧度)を式(27)の左辺に代入し、式(27)を満足するθを求めることで、光搬送波成分レベルを任意の値に抑圧することが可能である。
なお、式(14)、式(15)が成立しない場合、前述の手順と同様に式(18)及び式(19)から光搬送波成分レベルAが求まり、式(23)及び式(24)から第1下側波成分レベルA−1が求まる。
一般に、位相変調器への印加電圧Vと半波長電圧Vπ及び位相変位θとの関係は、式(28)で表される。
Figure 0004527993
したがって、算出したθ、θ、θに対して、装置の半波長電圧VπA、VπB、VπC
代入することで、直流バイアス電圧107、108、109が求まる。
なお、VπA、VπB、VπCは位相変調装置に固有の定数であるが、これらの定数は、例えば「"60GHz共振型LiNbO3光変調器の基礎検討"及川他著、住友大阪セメントテクニカルレポート http://www.socnb.com/product/htech/ln_tech.html」に開示されている方法等により算出することができる。
ここで、直流バイアス電圧107、108、109をDC、DC、DCと置く。例えば、半波長電圧VπA=2.9(V)、VπB=2.9(V)、VπC=6.0(V)である場合、SSB信号となるバイアス電圧の一例は、DC=DC=2.9(V)、DC=3.0(V)となる。この例では搬送波成分が完全に抑圧され、第1下側波成分のみが出力される。
また、位相変調指数mpA、mpBがともに0.01である場合に、|A/A−1|が30dBとなるSSB信号を出力するバイアス電圧の一例は、式(27)より算出でき、DC=DC=5.55(V)、DC=3.0(V)となる。
図2は、本実施の形態の光変調装置30によって光信号を生成し、生成した光信号を40GHz帯の周波数までダウンコンバートした信号のスペクトルの一例を示している。
以上のように、本実施の形態の光変調装置30によれば、電圧演算制御部36は、MZ型光変調器33及び34と合成手段35とに供給する直流バイアス電圧を予め指定された搬送波抑圧度に基づいて算出する構成としたので、光搬送波成分を任意のレベルまで抑圧することができる。
なお、本実施の形態の光変調装置30は、前述のように光搬送波成分レベルを抑圧して低減させることができるので、光変調装置30の出力信号を増幅器により増幅し、光信号電力を大きくすることができる。その結果、同一受光電力時の受信端でのCN比は大きくなる。したがって、本実施の形態の光変調装置30によれば、光電力を大きくするために従来使用されていたダミー信号等の付加的な電気信号を印加することなく、周波数のずれた散乱光(ストークス光)を生む現象である誘導ブリルアン散乱の抑圧と等価的な受信CN比向上効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態の光変調装置の構成について説明する。
図3に示すように、本実施の形態の光変調装置50は、本発明の第1の実施の形態の光変調装置30にカプラ51及びレベル検出部52を追加したものである。したがって、光変調装置30と同様な構成については同一の符号を付し、構成の説明は省略する。
本実施の形態の光変調装置50は、光信号を分岐するカプラ51と、カプラ51から出力される光信号のレベルを検出するレベル検出部52とを備えている。
カプラ51は、合成手段35により合成されて出力された光信号118を2つに分岐し、一方を光変調装置50の出力2として出力し、他方をレベル検出部52に供給する光信号319として出力するようになっている。
レベル検出部52は、電圧演算制御部36に接続されており、電圧演算制御部36から搬送波抑圧度の設定値(以下、設定搬送波抑圧度という。)のデータを取得するようになっている。また、レベル検出部52は、光信号302に含まれる光搬送波成分レベル及び第1側波帯信号成分レベルを検出して搬送波抑圧度を算出し、算出した搬送波抑圧度(以下、検出搬送波抑圧度という。)と設定搬送波抑圧度とを比較するようになっている。
次に、本実施の形態の光変調装置50の動作について説明する。なお、光変調装置30と同様な動作については、詳細な説明を省略する。
合成手段35により合成されて出力された光信号118は、カプラ51によって、光信号301と光信号302とに分岐される。次いで、レベル検出部52によって、光信号302に含まれる光搬送波成分レベル及び第1側波帯信号成分レベルが検出される。さらに、レベル検出部52によって、検出搬送波抑圧度が算出される。
引き続き、レベル検出部52によって、電圧演算制御部36から設定搬送波抑圧度のデータが読み出され、設定搬送波抑圧度と検出搬送波抑圧度とが比較される。
ここで、設定搬送波抑圧度と検出搬送波抑圧度とが一致しないとき、レベル検出部52によって、電圧演算制御部36を介し、可変直流電圧源39、40及び41からそれぞれ出力される直流バイアス電圧107、108及び109が例えば積分制御により、設定搬送波抑圧度と検出搬送波抑圧度とが一致するよう微調整される。なお、設定搬送波抑圧度と検出搬送波抑圧度との一致は完全な一致のみに限定されるものではなく、例えば予め定められた閾値によって一致しているか否かが判断される。
以上のように、本実施の形態の光変調装置50によれば、レベル検出部52は、設定搬送波抑圧度と検出搬送波抑圧度とが一致するよう直流バイアス電圧107、108及び109を微調整する構成としたので、出力する光信号301の搬送波抑圧度の精度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態の光変調装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態の光変調装置で生成した光信号を40GHz帯の周波数にダウンコンバートした信号のスペクトル例を示す図 本発明の第2の実施の形態の光変調装置のブロック図 従来の光変調装置のブロック図 従来の光変調装置のブロック図
符号の説明
30、50 光変調装置
31 光源
32 分岐部
33 MZ型光変調器(第1の光変調器)
33a 電極(第1の電極)
34 MZ型光変調器(第2の光変調器)
34a 電極(第2の電極)
35 合成手段
35a 電極(第3の電極)
35b 合成部
36 電圧演算制御部(バイアス電圧算出手段)
37 電気信号源
38 π/2移相器
39、40、41 可変直流電圧源
51 カプラ
52 レベル検出部(レベル検出手段)
101、110、111、116、117、118、301、302 光信号
102、104、105、106 電気信号
107 直流バイアス電圧(第1のバイアス電圧)
108 直流バイアス電圧(第2のバイアス電圧)
109 直流バイアス電圧(第3のバイアス電圧)
112 光信号(第1の光信号)
113 光信号(第1の光信号)
114 光信号(第2の光信号)
115 光信号(第2の光信号)

Claims (2)

  1. 第1及び第2の光導波路に導かれた第1の光信号を変調する第1のマッハツェンダ型光変調器と、第3及び第4の光導波路に導かれた第2の光信号を変調する第2のマッハツェンダ型光変調器と、光信号を合成する合成手段と、バイアス電圧を算出するバイアス電圧算出手段とを有し、
    前記第1のマッハツェンダ型光変調器は、前記第1の光信号の位相を調整する第1のバイアス電圧を入力する第1の電極を備え、
    前記第2のマッハツェンダ型光変調器は、前記第2の光信号の位相を調整する第2のバイアス電圧を入力する第2の電極を備え、
    前記合成手段は、前記第1及び前記第2のマッハツェンダ型光変調器から出力される光信号の位相を調整する第3のバイアス電圧を入力する第3の電極を備え、
    前記バイアス電圧算出手段は、光搬送波成分レベルと光変調信号成分レベルとの比を表す搬送波抑圧度と、前記第1及び前記第2の電極のそれぞれにおける位相変調指数と、前記第1のマッハツェンダ型光変調器、前記第2のマッハツェンダ型光変調器及び前記合成手段のそれぞれにおける光信号の位相変位とに基づいて、前記第1のバイアス電圧、前記第2のバイアス電圧及び前記第3のバイアス電圧を算出し、単側波帯の光変調を行うことを特徴とする光変調装置。
  2. 前記光搬送波成分レベル及び前記光変調信号成分レベルを前記合成手段の出力信号から検出するレベル検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
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