JP4527614B2 - 開口作製装置及び開口作製方法 - Google Patents

開口作製装置及び開口作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4527614B2
JP4527614B2 JP2005182849A JP2005182849A JP4527614B2 JP 4527614 B2 JP4527614 B2 JP 4527614B2 JP 2005182849 A JP2005182849 A JP 2005182849A JP 2005182849 A JP2005182849 A JP 2005182849A JP 4527614 B2 JP4527614 B2 JP 4527614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal film
chip
tip
light
residue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005182849A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007003309A (ja
Inventor
浩一 柴田
隆行 石井
学 大海
雅一 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2005182849A priority Critical patent/JP4527614B2/ja
Publication of JP2007003309A publication Critical patent/JP2007003309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4527614B2 publication Critical patent/JP4527614B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Description

この発明は、光学的な開口を作製する装置及び方法、特に近接場光を照射、検出する近接場光デバイスに用いる開口の作製装置及び作製方法に関する。
光を利用した装置は、記録、加工、観察の分野で実用化されている。記録装置では大容量を記憶する光ストレージ、加工装置では半導体メモリやMEMS(Micro−Electro−Mechanical System)を作製するための光リソグラフィー装置、観察装置では微細な領域を観察するための顕微鏡などが代表的である。これら光を利用した記録、加工、観察装置は、今後ますます取扱う対象領域を微細化し、高精度化することが求められている。これまでの光によって微細領域を取扱う装置は、高NA化されたマイクロレンズによる集光や短波長の青紫色半導体レーザーを使用して高分解能化が図られてきたが、限界に近づいているのが現実である。そこで、マイクロレンズによる集光や、光の回折限界に依らず100nm以下の高分解能を実現できる近接場光を利用した光学技術が開発、実用化されてきている。
実際に近接場光を利用した技術としては、近接場光を発現する光プローブと試料表面の間に生じる相互作用を観察対象とすることで、試料表面の微小領域の観察を可能にした走査型近接場光学顕微鏡(SNOM)がある。走査型近接場光学顕微鏡においては、先鋭化された光ファイバーの先端に近接場光を発現させ試料の表面に照射する。先鋭化された光ファイバーは遮光金属膜で被覆されており、先端部の遮光金属膜には導入される光の波長の回折限界以下となる直径100nm以下程度の開口が形成され光プローブとなる。プローブ先端に形成された開口と試料間の距離は、走査型プローブ顕微鏡(SPM)と同様な制御技術によって制御され、その値は開口の大きさ以下である。
このとき、試料上での近接場光のスポット径は、開口の大きさとほぼ同等となる。したがって、試料表面に照射する近接場光を走査することで、開口サイズを分解能とした微小領域における試料の光学物性の観測を可能としている。顕微鏡としての利用だけでなく、光ファイバープローブを通して試料に向けて比較的強度の大きな光を導入させることにより、光ファイバープローブの開口にエネルギー密度の高い近接場光を生成し、その近接場光によって試料表面の構造または物性を局所的に変更させる高密度な記録装置としての応用も可能である。
上記のような近接場光を利用した記録、加工、観察装置においては、近接場光発現部となる光学的開口の形成が最も重要となる。光学的開口の作製方法の一つには、特許文献1に開示されている方法がある。図13、図14、図15は特許文献1に開示された開口作製方法の概略図である。
図13は近接場光プローブとなる錐状チップが形成されたワークの概略図である。ワーク100は、基板104上に形成された透明層105と、透明層105の上に形成され、この透明層と同じかまたは異なる材質で形成された光透過率の高い錘状のチップ101および尾根状のストッパー102と、チップ101、ストッパー102および透明層105の上に形成された遮光金属膜103とからなる。チップ101の高さH1は、数10μm以下であり、ストッパー102の高さH2は、数10μm以下である。高さH1と高さH2の差は、1000nm以下である。チップ1とストッパー2の間隔は、数mm以下である。また、遮光金属膜103の厚さは材質によって異なるが、数10nmから数100nmである。
図14は、チップ101先端に力を加える方法を示している。ワーク100の上には、チップ101および少なくともストッパー102の一部を覆い、かつ、少なくともチップ101およびストッパー102側が平面である板1401を載せ、さらに板1401の上には、押し込み用具1402が載せてある。押し込み用具1402にチップ101の中心軸方向に力Fを加えることによって、板1401がチップ101に向かって移動することでチップ101上の遮光金属膜103を塑性変形させている。チップ101と板1401との接触面積に比べて、ストッパー102と板1401との接触面積は、数100〜数万倍も大きい。
したがって、与えられた力Fは、ストッパー102によって分散され、結果として板1401の変位量は小さくなる。板1401の変位量が小さいため、遮光金属膜103が受ける塑性変形量は非常に小さい。また、チップ101およびストッパー102は、非常に小さな弾性変形を受けるのみである。
図15は、力Fを加えた後に、板1401および押し込み用具1402を取り除いた状態のチップ101先端を示した図である。遮光金属膜103の塑性変形量が非常に小さく、チップ101およびストッパー102が弾性変形領域でのみ変位しているため、チップ101の先端に開口108が形成されている。開口108の大きさは、数nmからチップ1を通過する光の波長の回折限界程度の大きさである。
上記の方法によれば、板1401の変位によりチップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形させ、開口108を形成することが可能である。しかしながら、遮光金属膜103をチップ101先端から完全に除去することはできない。図16は、開口108の拡大図である。開口108の表面には遮光金属膜残滓201が付着している。これでは、開口108に発現する近接場光のエネルギーが減少し、近接場光プローブのSN比が低下してしまう。さらに、近接場光のエネルギー量と開口における近接場光のエネルギー分布を制御した開口形成ができなくなるという問題が起こる。
他方、近接場光プローブとなるチップ101先端の遮光膜を除去し開口形成する方法として、非特許文献1に記載されている技術がある。図17は非特許文献1による開口形成法の概略図である。非特許文献1では、一部の金属とカルコゲン元素間で起こる固相拡散を利用し開口を形成している。まず、SPMの一つである原子間力顕微鏡(AFM)用カンチレバー1702のプローブとなる錐状チップ1701にTe(カルコゲン元素)膜1703を被覆する。このカンチレバー1702をSPMのシステムに装着し、平面にAgが被覆されている板状試料1707を、Ag被覆平面1709を上にして試料台1706に固定する。次に、SPMシステムによりカンチレバー1702のチップ1701先端とAg被覆平面1709を微小荷重で接触させる。
図18はチップ1701先端部の拡大図である。図18(a)は接触時、図18(b)は引離し後の図である。チップ1701先端のTeと、平面1709のAgとの接触部分1704においては固相拡散が起こりTeとAgが合金化されるため、チップ1701とAg被覆平面1709を引き離すと合金化された接触部分1704はAg被覆平面1709に固着された状態になる。この結果、チップ1701先端のTeが除去され開口1708が形成される。カンチレバー1702を押し付ける微小荷重を変えチップ1701先端とAg被覆平面1709の接触量を変化させることで、開口1708の大きさを制御することができる。
この非特許文献1に記載の技術を、特許文献1における問題の解決手段に応用してみる。図19は非特許文献1に記載の技術を、特許文献1における問題の解決手段に応用した例の概略図である。まず、チップ101表面に遮光金属膜103としてTeを被覆し、図13、図14、図15に示す方法で開口108を形成する。この状態では遮光金属膜残滓201が開口108表面に付着したままである。開口108が形成されたチップ101をSPMに装着可能なカンチレバー1902の先端に接着し、この状態でカンチレバー1902をSPMに装着する。図20は、非特許文献1による方法を行っている際のチップ101先端の拡大図である。チップ101先端の開口108に付着したTeの残滓を、Agが被覆された平面試料側に固着させ除去する。最後に、遮光金属膜103のTeの残滓が除去されたチップ101をカンチレバー1902から分離し、利用対象である近接場光プローブによる記録、加工、観察装置へ装着する。
特開2002−71545号公報 Near-field aperture fabricated by solid-solid diffusion, Appl.Phys.Lett., 77(23), 3710,(2000)
しかしながら、前記特許文献1に記載の方法で光学的開口を作製した後にチップ先端に付着した遮光金属膜の残滓を、前記非特許文献1に記載の技術を応用して除去する場合、チップに被覆する遮光金属膜と板状試料の平面側に被覆する金属は、カルコゲン元素およびカルコゲン元素と固相拡散を起こす一部の金属に限られてしまう。
また、非特許文献1による方法を用いる場合、個々のチップをカンチレバーに接着させSPMに装着し、遮光金属膜残滓を板状試料に固着させた後、さらにカンチレバーとチップを分離させる作業が必要となる。カンチレバーへのチップの接着および分離作業、SPMへのカンチレバーの実装作業は多くの時間を要し、また専用のチップ接着、分離装置が必要となりコストがかかり、さらに作業中の取り扱いによりチップが破損する可能性が増大する。
また、SPMを利用して遮光金属膜残滓を除去できるのは、チップ一つだけに限られ同時に複数個の剥離作業を行うことはできない。
さらに、チップ先端と板状試料に被覆された金属間において、固相拡散によって合金が形成されるまでには数時間を要してしまう。
そこで本発明は、特許文献1に記載の方法で開口形成されたチップ表面に付着した遮光金属膜残滓を除去する方法において、作業工程に要する時間を少なくし、作業に必要となるコストを低減する簡便な手段を提供することを目的とする。
本発明は、錐状のチップと、前記チップの近傍に配置され、前記チップと略同じ高さを有するストッパーと、少なくとも前記チップ上に形成された遮光金属膜を有する被開口形成体に対して、前記チップおよび前記ストッパーの少なくとも一部を覆う略平面を、前記チップに向かう成分を有する力によって変位させることによって、前記チップ先端に光学的な開口を形成した後に、金属膜が被覆された略平面を前記チップおよび前記ストッパーの少なくとも一部を覆う略平面とを接触させ、略平板もしくはチップに加熱を行ったり、超音波付加し共振させることで遮光金属膜残滓と略平面に被覆された金属膜との界面に拡散層を形成し、その後互いを分離することで、開口部表面に接着した被覆膜をチップ先端から剥がすことを特徴とする。
本発明によれば、チップに被覆する遮光金属膜と略平板に被覆する金属膜の組み合わせをカルコゲン元素と固相拡散を起こす一部の金属に限らず、選択の自由度を増大させることができる。
また、複数のチップ先端の遮光金属膜の除去を同時に行うことができるため、作業効率をあげることができる。
また、遮光金属膜残滓と略平面に被覆された金属膜の拡散時間が小さいため、剥離作業にかかる時間を短くすることができる。
また、剥離作業には複雑かつ高価なプロセス、装置を必要としないため、コストを大幅に低減することが可能である。OLE_LINK1
(実施の形態1)
まず、近接場光プローブとなるチップ先端の遮光金属膜を塑性変形し開口形状を決定する。このチップ先端の遮光金属膜の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、本明細書の「従来の技術」において図13、図14、図15を用いて概略を説明している。遮光金属膜103にはAlを使用する。この方法によればストッパー102によって板1401の変位量を良好に制御することができ、かつ、板1401の変位量を非常に小さくできる。したがって、チップ101先端に形成する開口108の形状を決定することができる。図16は、チップ101先端の概略図である。チップ101先端に形成された開口108の表面には、遮光金属膜残滓201が付着したままである。このままでは、基板側から光を照射して開口108から近接場光を発生させたとき、同一の大きさの開口108であっても近接場光エネルギーや、近接場光の分布がばらついている。
図1は、本発明の実施の形態1における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。チップ101先端に開口108が形成されているワーク100の上には、少なくともチップ101側の面が平面である板107がチップ101とストッパー102を覆うように設置され、板107にはAuの薄膜109が形成され、板107は熱源110に接続されている。チップ101と、板107との接触面積に比べて、ストッパー102と板107との接触面積は数100〜数万倍も大きい。したがって、接触荷重はストッパー102によって分散され、結果としてチップ101先端に加わる荷重は小さく、チップ101が破損しない弾性変形領域の接触荷重で高精度なコントロールができる。
Auの薄膜109とチップ101先端を接触させた後、板107を熱源110により100℃〜300℃程度まで加熱する。図2は、板107に被覆したAuの薄膜109とチップ101先端の接触前後の概略図である。図2(a)は接触時、図2(b)は引離し後の図である。加熱させられた状態のAuの薄膜109と遮光金属膜残滓201の界面では瞬間的に熱圧着が起こる。板107を熱源110から離して常温に戻し、板107とワーク100を分離させる。熱圧着が起こったAuの薄膜109と遮光金属膜残滓201は強固に接着しており、板107とワーク100を引き離した後には、Auの薄膜109側に遮光金属膜残滓201が取り去られ、開口108の表面から除去される。
この結果、同じ大きさの開口108を有したチップ101からは、均一なエネルギーと分布の近接場光を発現させることができる。
図3は、複数のチップ101の遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。試料台106上には複数のワーク100が固定されており、これら全体を覆うようにして、Auの薄膜109が形成された板107を載せている。板107には熱源110が接続されている。このような機構にすることで、上記方法と同様にして複数のチップ101先端に付着した遮光金属膜残滓201を同時に除去することができる。
また、遮光金属膜103と板107に被覆する金属薄膜の組み合わせは、熱圧着による接着が起こればよく、Au、Alに限らない。
さらに、チップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108を作製する装置と、図1に示す本発明の実施の形態1における遮光膜残滓201除去の装置は、それぞれ別個である必要性は無い。図21は、遮光金属膜103を塑性変形し開口108を作製する装置と、遮光金属膜残滓201除去の装置を一体型にした装置の概略図である。遮光金属膜103を塑性変形する板1401と、遮光金属膜残滓201を熱圧着によりAuの薄膜109に固着させ除去するのに使用する板107を同一の板2101にすることで、両工程を行う装置を一体型にすることができる。この結果、開口108の作製を効率化し時間短縮を行うことができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。まず、近接場光プローブとなるチップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108形状を決定する。遮光金属膜103には、Alを使用する。このチップ101先端の遮光金属膜103の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
チップ101先端に開口108が形成されているワーク100は、基板104が超音波付加装置401に接続されている。さらに、少なくともチップ101側の面が平面である板107がチップ101とストッパー102を覆うように設置され、板107の平面にはAuの薄膜109が形成されている。まず、板107のAuの薄膜109をワーク100に押し付けチップ101先端と接触させる。チップ101と板107との接触面積に比べて、ストッパー102と板107との接触面積は数100〜数万倍も大きい。したがって、接触荷重はストッパー102によって分散され、結果としてチップ101先端に加わる荷重は小さく、チップ101が破損しない弾性変形領域の接触荷重で高精度なコントロールができる。
次に、ワーク100を超音波付加装置401によって加振することで、ワーク100を共振させる。図5は、板107のAuの薄膜109とチップ101先端の接触前後の概略図である。図5(a)は接触時、図5(b)は引離し後の図である。共振した遮光金属膜残滓201とAuの薄膜109の界面では瞬間的に拡散が起こる。ワーク100に対する超音波付加を停止した後、板107とワーク100を分離させる。拡散が起こったAuの薄膜109と遮光金属膜残滓103は強固に付着するため、板107とワーク100が分離した後にはAuの薄膜109側に遮光金属膜残滓201が取り去られ、開口108の表面から除去される。
この結果、同じ大きさの開口108を有したチップ101からは、均一なエネルギーと分布の近接場光を発現させることができる。
図6は、複数のチップ101の遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。試料台106上には複数のワーク100が固定されており、これら全体を覆うようにして、Auの薄膜109が形成された板107を載せている。試料台106には振動付加装置401が接続されている。このような機構にすることで、上記方法と同様に複数のチップ101先端に付着した遮光金属膜残滓201を同時に除去することができる。
遮光金属膜103と板107に被覆する金属薄膜の組み合わせは、共振による拡散により、界面で接着が起こればよく、Au、Alに限らない。また、超音波付加装置によって共振させるのは、板107およびワーク100のいずれでも良い。さらに、本実施の形態は常温で行えるため、板107を加熱するための熱源はいらない。
さらに、チップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108を作製する装置と、図4に示す本発明の実施の形態2における遮光膜残滓201除去の装置は、それぞれ別個である必要性は無い。図22は、遮光金属膜103を塑性変形し開口108を作製する装置と、遮光金属膜残滓201除去の装置を一体型にした装置の概略図である。遮光金属膜103を塑性変形する板1401と、遮光金属膜残滓201を超音波付加によりAuの薄膜109に固相拡散で固着させるのに使用する板107を同一の板2101にすることで、両工程を行う装置を一体型にすることができる。この結果、開口108の作製を効率化し時間短縮を行うことができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。まず、近接場光プローブとなるチップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108形状を決定する。遮光金属膜103には、Alを使用する。このチップ101先端の遮光金属膜103の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
チップ101先端に開口108が形成されているワーク100は、超音波付加装置401上に固定されている。さらに、少なくともチップ101側の面が平面である板107がチップ101とストッパー102を覆うように設置され、板107の平面にはAuの薄膜109が形成され、さらに板107に熱源110が接続されている。まず、板107をワーク100に押し付けチップ101先端とAuの薄膜109を接触させる、板107のAuの薄膜109の接触荷重はストッパー102によって精度よく良好に制御することができる。したがって、チップ101が破損しない弾性変形領域での接触荷重での高精度なコントロールができる。
この状態で、板107を熱源110により100℃〜300℃程度まで加熱する。さらにワーク100に超音波付加装置401によって加振することで、ワーク100を共振させる。図8は、板107のAuの薄膜109とチップ101先端の接触前後の概略図である。加熱させられた状態のAuの薄膜109と共振した遮光金属膜103の界面では瞬間的に熱圧着と拡散が起こる。板107を熱源110から離して常温に戻し、ワーク100に対する超音波付加を停止した後、板107とワーク100を分離させる。拡散が起こったAuの薄膜109と遮光金属膜残滓201は強固に接着するため、板107とワーク100が分離した後にはAuの薄膜109側に遮光金属膜残滓201が取り去られ、開口108の表面から除去される。
この結果、同じ大きさの開口108を有したチップ101からは、均一なエネルギーと分布の近接場光を発現させることができる。
図9は、複数のチップ101の遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。試料台106上には複数のワーク100が固定されており、これら全体を覆うようにして、Auの薄膜109が形成された板107を載せている。このような機構にすることで、同様にして複数のチップ101先端に付着した遮光金属膜残滓201を同時に除去することができる。
遮光金属膜103と板107に被覆する金属薄膜の組み合わせは、熱圧着および共振による拡散から界面での接着が起こればよく、Au、Alに限らない。また、超音波付加装置401によって共振させるのは、板107およびワーク100のいずれでも良い。
さらに、チップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108を作製する装置と、図7の本発明の実施の形態3における遮光膜残滓201除去の装置は、それぞれ別個である必要性は無い。図23は、遮光金属膜103を塑性変形し開口108を形成する装置と、遮光金属膜残滓201除去の装置を一体型にした装置の概略図である。遮光金属膜103を塑性変形する板1401と、遮光金属膜残滓201を熱圧着および超音波付加によりAuの薄膜109に固相拡散で固着させるのに使用する板107を同一の板2101にすることで、両工程を行う装置を一体型にすることができる。この結果、開口108の作製を効率化し時間短縮を行うことができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。まず、近接場光プローブとなるチップ先端の遮光金属膜を塑性変形し開口形状を決定する。遮光金属膜103には、Alを使用する。このチップ先端の遮光金属膜の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
遮光金属膜残滓201の除去は、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3によって行うが、Auの薄膜109とチップ101先端の接触が一回だけでは、完全に遮光金属膜残滓201を除去できるとは限らない。
そこで、顕微鏡1001によってチップ101先端の状態をモニターしながら、完全に遮光金属膜残滓201が除去できるまで、Auの薄膜109とチップ101先端を接触させるプロセスを繰り返す。この結果、チップ101毎に遮光膜残滓201の付着の仕方に個体差があったとしても完全に除去することができる。
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。まず、近接場光プローブとなるチップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108の形状を決定する。遮光金属膜103には、Alを使用する。このチップ101先端の遮光金属膜103の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
遮光金属膜残滓201の除去は、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3によって行う。その際、Auの薄膜109が形成された板109を、チップ101毎に例えば10μmずつずらしながら使用する。したがって、板107をチップ101毎に取り替えず、使い捨てにする必要がない。この結果、Auの薄膜109が形成された板107の使用量を減らし、コストを削減することが可能となる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態5における遮光金属膜残滓201の除去を行うための装置を示す概略図である。まず、近接場光プローブとなるチップ101先端の遮光金属膜103を塑性変形し開口108の形状を決定する。遮光金属膜103には、Alを使用する。このチップ101先端の遮光金属膜103の塑性変形方法は特許文献1に記載の方法であり、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
遮光金属膜残滓201の除去は、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3によって行うが、Auの薄膜109とチップ101先端の接触が一回だけでは、完全に遮光膜残滓201を除去できるとは限らない。
そこで、光源1201から入射光1202をチップ101に導入し、開口108を透過する光1203の光量を、顕微鏡1001によって測定しながら、完全に遮光金属膜残滓201が除去され開口108の透過光量が変化しなくなるまでAuの薄膜109とチップ101先端を接触させるプロセスを繰り返す。
本発明の実施の形態1における開口作製装置の概略図 板材に被覆した金属薄膜とチップ先端の接触前後の概略図 複数のチップに対して開口を作成するための開口作製装置の概略図 本発明の実施の形態2における開口作製装置の概略図 板材に被覆した金属薄膜とチップ先端の接触前後の概略図 複数のチップに対して開口を作成するための開口作製装置の概略図 本発明の実施の形態3における開口作製装置の概略図 板材に被覆した金属薄膜とチップ先端の接触前後の概略図 複数のチップに対して開口を作成するための開口作製装置の概略図 本発明の実施の形態4における開口作製装置の概略図 本発明の実施の形態5における開口作製装置の概略図 本発明の実施の形態5における開口作製装置の概略図 ワークの形状を説明する説明図 チップ先端に力を加える方法を説明する説明図 開口部を形成した状態を示す概略図 開口部の状態を示す拡大図 従来の開口作製装置を示す概略図 チップ先端部を示す拡大図 従来の開口作製装置を示す概略図 チップ先端部を示す拡大図 塑性変形による開口作製装置と本発明の実施の形態1における遮光金属膜残滓の除去装置を一体型にした装置の概略図 塑性変形による開口作製装置と本発明の実施の形態2における遮光金属膜残滓の除去装置を一体型にした装置の概略図 塑性変形による開口作製装置と本発明の実施の形態3における遮光金属膜残滓の除去装置を一体型にした装置の概略図
符号の説明
100 ワーク
101 チップ
102 ストッパー
104 基盤
105 透明層
107 板
108 開口
109 Auの薄膜
110 熱源
F 力
201 遮光金属膜残滓
401 超音波付加装置
1001 顕微鏡
1201 光源
1202 入射光
1203 開口108を透過する光
1401 板
1402 押し込み用具
1701 チップ
1702 カンチレバー
1703 遮光金属膜
1706 試料台
1707 板状試料
1708 平面
2101 板

Claims (8)

  1. 錐状に形成されたチップと前記チップ上に形成された遮光金属膜とを有する近視野光デバイスと、前記チップと同一の略平坦な面に形成されるとともに前記チップの近傍に配置され、尾根状に形成されたストッパーとを備える被開口形成体の前記チップ先端に光学的な開口を形成する開口作製装置であって、
    前記チップを覆うとともに前記ストッパーの少なくとも一部を覆うように前記被開口形成体の上に載置され、且つ前記チップと対向する第1の面上に金属膜を有する板材と、
    前記板材の前記第1の面とは反対側の第2の面上に設けられ、前記板材に対して前記第2の面側から前記第1の面側に所定の加重を加え、前記板材のしなりを用いて前記チップ先端の前記遮光金属膜を塑性変形させる押し込み用具と、
    前記板材に設けられた前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを接触させ、前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓を前記金属膜に付着させて剥離除去することにより、前記チップ先端に前記開口を形成する残滓除去手段と
    を有することを特徴とする開口作製装置。
  2. 前記残滓除去手段は、前記板材に設けられた前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを接触させた後に、前記板材を介して前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを加熱し、過熱した後に常温に戻すことにより前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを熱圧着させる熱源を有することを特徴とする請求項1に記載の開口作製装置。
  3. 前記残滓除去手段は、前記板材に設けられた前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを接触させた後に、前記被開口形成体に対して超音波振動を与え、共振により拡散が起こった前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓との付着により前記遮光金属膜の残滓の除去を行う超音波付加装置を有することを特徴とする請求項1に記載の開口作製装置。
  4. 前記金属膜はAuであり、前記遮光金属膜はAlであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開口作製装置。
  5. 錐状に形成されたチップの先端に光学的な開口を形成する開口作製方法であって、
    前記チップと前記チップ上に形成された遮光金属膜とを有する近視野光デバイスと、前記チップと同一の略平坦な面に形成されるとともに前記チップの近傍に配置され、尾根状に形成されたストッパーとを備える被開口形成体に、前記チップを覆うとともに前記ストッパーの少なくとも一部を覆うように板材を載置し、押し込み用具により前記板材に所定の加重を加えて、前記板材のしなりを用いることにより、前記チップ先端の前記遮光金属膜を塑性変形させる第1の工程と、
    前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓を前記板材の表面に形成した金属膜に付着させて剥離除去することにより、前記チップ先端に前記開口を形成する剥離除去する第2の工程と
    を有することを特徴とする開口作製方法。
  6. 前記第2の工程は、前記板材の表面に形成された前記金属膜と、前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを接触させる接触工程と、前記板材を介して前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを加熱し、過熱した後に常温に戻す第2の加熱工程と、前記板材を前記チップ先端から引き離して前記金属膜に付着した前記チップ先端の前記遮光金属膜の残滓を剥離させて除去する剥離工程とを有することを特徴とする請求項5に記載の開口作製方法。
  7. 前記第2の工程は、前記板材の表面に形成された前記金属膜と、前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを接触させる接触工程と、前記被開口形成体に対して超音波振動を与え、共振により拡散が起こった前記金属膜と前記チップ先端において塑性変形した前記遮光金属膜の残滓とを付着させる加振工程と、前記板材を前記チップ先端から引き離して前記金属膜に付着した前記チップ先端の前記遮光金属膜の残滓を剥離させて除去する剥離工程とを有することを特徴とする請求項5に記載の開口作製方法。
  8. 前記チップに光を入射し前記開口を透過する光量を測定しながら、測定された前記光量に基づいて、前記第2の工程を繰り返すことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の開口作製方法。
JP2005182849A 2005-06-23 2005-06-23 開口作製装置及び開口作製方法 Expired - Fee Related JP4527614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182849A JP4527614B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 開口作製装置及び開口作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182849A JP4527614B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 開口作製装置及び開口作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007003309A JP2007003309A (ja) 2007-01-11
JP4527614B2 true JP4527614B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=37689094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005182849A Expired - Fee Related JP4527614B2 (ja) 2005-06-23 2005-06-23 開口作製装置及び開口作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4527614B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4939950B2 (ja) * 2006-01-16 2012-05-30 セイコーインスツル株式会社 近接場光発生素子の製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09269329A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Canon Inc 微小開口を有するプローブの作製法とそれによるプローブ、並びに該プローブを用いた走査型近接場光顕微鏡と走査型トンネル顕微鏡との複合装置、および該プローブを用いた記録再生装置
JP2000314696A (ja) * 1999-03-03 2000-11-14 Seiko Instruments Inc 試料観察用プレートおよび観察装置
JP2001056279A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Agency Of Ind Science & Technol 近接場プローブ及び近接場プローブ作成方法
JP2002071545A (ja) * 2000-06-09 2002-03-08 Seiko Instruments Inc 光学的な開口の作製方法
JP2002116131A (ja) * 2000-08-03 2002-04-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場プローブおよび近接場プローブの製造方法
JP2002156322A (ja) * 2000-11-15 2002-05-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場プローブおよび近接場プローブの製造方法
JP2003065934A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Jasco Corp プローブ開口作製装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡
JP2005149755A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Koito Mfg Co Ltd 電子部品の端子とバスバーとの接合方法および装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09269329A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Canon Inc 微小開口を有するプローブの作製法とそれによるプローブ、並びに該プローブを用いた走査型近接場光顕微鏡と走査型トンネル顕微鏡との複合装置、および該プローブを用いた記録再生装置
JP2000314696A (ja) * 1999-03-03 2000-11-14 Seiko Instruments Inc 試料観察用プレートおよび観察装置
JP2001056279A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Agency Of Ind Science & Technol 近接場プローブ及び近接場プローブ作成方法
JP2002071545A (ja) * 2000-06-09 2002-03-08 Seiko Instruments Inc 光学的な開口の作製方法
JP2002116131A (ja) * 2000-08-03 2002-04-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場プローブおよび近接場プローブの製造方法
JP2002156322A (ja) * 2000-11-15 2002-05-31 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場プローブおよび近接場プローブの製造方法
JP2003065934A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Jasco Corp プローブ開口作製装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡
JP2005149755A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Koito Mfg Co Ltd 電子部品の端子とバスバーとの接合方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007003309A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109444476B (zh) 一种原子力显微镜用亚微米探针的制备方法
US8656511B2 (en) Method for attaching a particle to a scanning probe tip through eutectic bonding
JP5667968B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた試料の観察方法
CN102200543A (zh) 基于原子力显微镜的微型颗粒表面纳米压痕测量装置
JP2012516242A (ja) ナノワイヤの形成方法及び関連した光学部品の製造方法
JP4527614B2 (ja) 開口作製装置及び開口作製方法
US7010949B2 (en) Apparatus for forming optical aperture
JP4900594B2 (ja) 試料操作装置
JP2009115533A (ja) 原子間力顕微鏡用のコロイドプローブカンチレバーの製造方法および製造装置
JPWO2005024390A1 (ja) プローブの製造方法、プローブおよび走査型プローブ顕微鏡
JP2008055349A (ja) 微小物質固定装置及び微小物質固定方法
KR100819953B1 (ko) 투과 전자 현미경 표본 홀더를 준비하기 위한 쿠폰 및 표본준비 방법
JP2008304341A (ja) 粒子付着力測定装置
JP4451015B2 (ja) 光学的な開口の作製方法
JP2003231095A (ja) 微小物体固定装置及び微小物体固定方法
JP4797165B2 (ja) 光硬化性樹脂の微細加工方法及び装置
JP2002181683A (ja) 光学的な開口の形成方法とその形成方法によって作製される近接場光デバイス
JP2003315242A (ja) カンチレバーおよびその作製方法
JP4450978B2 (ja) 光学的な開口の作製方法及び光学的な開口の作製装置
JP2008309495A (ja) 微小有機物の同定分析方法
JPH0933424A (ja) 微小体付着力測定装置
JP2007078677A (ja) 開口作製方法
US20200363450A1 (en) Scanned probe mounting design
JP2005207957A (ja) プローブ開口作製装置、プローブ開口作製方法およびプローブ
JP4446297B2 (ja) 開口形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100603

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4527614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees