JP4527316B2 - 発光ダイオード点灯回路及び発光ダイオード点灯方法 - Google Patents

発光ダイオード点灯回路及び発光ダイオード点灯方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード点灯回路及び発光ダイオード点灯方法、なかでも、複数の発光ダイオードを点灯するための発光ダイオード点灯回路及び発光ダイオード点灯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード点灯回路として、一般に、図2及び図3に示す回路が知られている。
【0003】
図2は、定電圧方式による発光ダイオード点灯回路である。定電圧方式では、発光ダイオードD1〜10はそれぞれ電源ラインVDDに並列に接続され、発光ダイオードD1〜10には一定の電圧が印加される。また、各発光ダイオードD1〜10には、電流制限用の抵抗器R1〜10と、点灯及び消灯用のトランジスタTr1〜10が直列に接続される。またトランジスタTr1〜10のベースには、点灯信号LED1〜10を入力するための入力抵抗器r11〜101及びr12〜102が接続されている。
【0004】
この点灯回路では、点灯信号LED1〜10がトランジスタTr1〜10に入力されると、トランジスタTr1〜10が導通し、発光ダイオードD1〜10に電流が流れ、発光ダイオードD1〜10が点灯する。
【0005】
図3は、定電流方式による発光ダイオード点灯回路である。定電流方式では、発光ダイオードD1〜D10が直列に接続され、各発光ダイオードD1〜D10には一定の電流が流される。また各発光ダイオードD1〜D10には、点灯及び消灯用のトランジスタTr1〜10が並列に接続される。また、ダイオードD1〜D10には、電源ラインVDDと、定電流源回路としてのTr11及びTr12、抵抗器R11及びR12とが接続されている。
【0006】
この点灯回路では、消灯信号<LED1〜10>がトランジスタTr1〜10に入力されると、トランジスタTr1〜10が導通し、発光ダイオードD1〜D10が消灯する。また、発光ダイオードD1〜D10の点灯数が変化しても、トランジスタTr11及びTr12によって電流が一定に保たれる。即ち、発光ダイオードD1〜10の点灯数が減少し、流れる電流が増加した場合は、トランジスタTr12のベースの電位が高くなり、トランジスタTr12のベース電流が増加する。これにより、トランジスタTr12のコレクタ電流が増加し、トランジスタTr11のベース電流が減少する。トランジスタTr11のベース電流が減少すると、コレクタ電流が制限され、発光ダイオードD1〜10の電流が一定に保たれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記定電圧方式の点灯回路では、点灯時に発光ダイオードD1〜10に直列に接続される抵抗器R1〜10に電流が流れ、抵抗器R1〜10で常に電力損失が発生する。従って、点灯数が多い程、抵抗器R1〜10での電力損失が大きくなり、効率が悪くなる。また、温度変化により、各発光ダイオードD1〜D10を流れる電流値が変わり、輝度が変化してしまうことがある。
【0008】
前記定電流方式の点灯回路では、発光ダイオードD1〜10、トランジスタTr11及び抵抗器R11にかかる電圧が一定であり、回路全体の消費電力は点灯数に依らない。そのため、発光ダイオードD1〜D10の点灯数が少ない程トランジスタTr11での電力損失が大きくなり、電力損失が大きくなる。また、発光ダイオードD1から10の順方向電圧の和以上に電源電圧VDDを高くする必要がある。
【0009】
本発明の目的は、効率が良く、輝度が安定した発光ダイオード点灯回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る発光ダイオード点灯回路は、複数の発光ダイオードを点灯するための発光ダイオード点灯回路であって、直列に接続された前記複数の発光ダイオードと、前記直列に接続された複数の発光ダイオードと直列に接続された電流検出用の抵抗器と、前記複数の発光ダイオードと前記電流検出用の抵抗器とからなる直列回路に接続され、直流の出力電圧から変換された定電流を前記直列回路へ出力する定電流電源回路と、前記発光ダイオードの各々に並列に接続され、オン又はオフすることにより前記定電流電源回路と発光ダイオードとの接続を導通又は遮断し、前記発光ダイオードのそれぞれを独立に点灯又は消灯するように切り替える第1トランジスタと、前記第1トランジスタの切替を制御する切替制御手段と、を含み、前記電流検出用の抵抗器は、前記発光ダイオードの点灯数に応じて電流が変化するように接続されており、前記定電流電源回路は、前記電流検出用の抵抗器に流れる電流が一定値となるよう前記出力電圧を前記発光ダイオードの点灯数に応じて制御する電源電圧制御手段を備え、前記各第1トランジスタのベース電流は定電流変化するように構成されている。
【0011】
発明1に係る発光ダイオード点灯回路では、第1トランジスタにより発光ダイオードの点灯数が変更されると、定電流電源回路は点灯数に必要な電圧を発光ダイオードに供給する。これにより、電源電圧を低減し、電力損失を低減することができる。
さらに、この発光ダイオード点灯回路では、点灯数が変化しても発光ダイオードを流れる電流が一定になるように電源電圧を制御することにより、発光ダイオードの点灯数に応じた電源電圧を出力するようにする。この場合、発光ダイオードの点灯数に応じて必要な電源電圧を演算する必要がなく、回路構成が簡単である。
【0015】
発明に係る発光ダイオード点灯回路は、発明1に係る発光ダイオード点灯回路において、定電流電源回路はDC/DCコンバータを有している。DC/DCコンバータは、スイッチング回路に印加するパルスの幅を可変させることにより出力電圧を変化させるPWM方式や、スイッチング回路に印加するパルスの周波数を可変させることにより出力電圧を変化させるPFM方式等を採用することができる。この場合、スイッチング回路に印加するパルスの幅又は周波数を変化させることにより、出力電圧を広い範囲で可変することができ、電源回路での電力損失も少ない。なお、DC/DCコンバータは、昇降圧型、昇圧型、昇降圧型のいずれでもよい。
【0016】
発明3に係る発光ダイオード点灯回路は、発明1又は2に係る発光ダイオード点灯回路において、各第1トランジスタは、エミッタが各発光ダイオードのアノードおよび各第1抵抗器の一端に接続され、コレクタがそれぞれ第2抵抗器を介して各発光ダイオードのカソードに接続されるとともに、ベースが各第2トランジスタのコレクタおよび各第1抵抗器の他端に接続されており、各第2トランジスタは、エミッタが接地され、ベースが切替制御手段に接続されている。
【0017】
この発光ダイオード点灯回路では、例えば、発光ダイオードを消灯する場合には、第1トランジスタが導通する。第1トランジスタが導通すると、並列に接続される発光ダイオードには流れなくなり、発光ダイオードが消灯される。このとき、第2トランジスタのコレクタ電流は一定となり、第1トランジスタのエミッタとベースの間に接続された抵抗器に一定電流が流れる。このため、抵抗器に並列に接続されている第1トランジスタのエミッタとベース間の電圧も一定となり、第1トランジスタのベース電流は一定となる。
【0018】
発明4に係る発光ダイオード点灯回路は、発明に係る発光ダイオード点灯回路において、電源電圧制御手段は、数式Vf×n+R×Iref×(N−n)+R31×Irefで求められる電圧となるよう前記出力電圧を制御する。ここで、Vfは1個の発光ダイオードの順方向電圧、Nは複数の発光ダイオードの個数、nは発光ダイオードの点灯数、Rは、第2抵抗器の抵抗値、R31は抵抗器の抵抗値、Irefは複数の発光ダイオードの直列回路を順方向に流れる設定された一定電流である。
【0019】
発明に係る発光ダイオード点灯方法は、複数の発光ダイオードを点灯する方法であって、直列に接続された前記複数の発光ダイオードと直列に接続された抵抗器とからなる直列回路に、直流の出力電圧から変換された定電流を出力する段階と、前記発光ダイオードの各々に並列に接続されたトランジスタをオン又はオフすることにより前記定電流電源回路と発光ダイオードとの接続を導通又は遮断し、前記発光ダイオードのそれぞれを独立に点灯又は消灯する段階と、前記トランジスタの切替を制御する段階と、を含み、前記抵抗器は、前記発光ダイオードの点灯数に応じて電流が変化するように接続されているとともに、前記各トランジスタのベース電流は定電流変化するように構成され、前記定電流を出力する段階では、前記抵抗器に流れる電流が一定値となるよう前記出力電圧を前記発光ダイオードの点灯数に応じて制御する
【0020】
この点灯方法では、点灯する発光ダイオードを選択すると、点灯数に必要な電圧を発光ダイオードに供給する。これにより、電源電圧を低減し、電力損失を低減することができる。
【0022】
この点灯方法では、点灯数が変化しても発光ダイオードを流れる電流が一定になるように電圧を調節することにより、発光ダイオードの点灯数に必要な電圧に調節する。この場合、発光ダイオードの点灯数に応じて必要な電源電圧を演算する必要がなく、簡単な方法で電圧を調節できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る発光ダイオード点灯回路について、実施形態例を挙げて具体的に説明する。
【0024】
図1は、本発明の第1実施形態例が採用される発光ダイオード点灯回路である。この点灯回路1は、電源回路としてのDC/DCコンバータ2と、互いに直列に接続された発光ダイオードD1〜D10と、切替手段としてのトランジスタQ11〜Q20及びR1〜R10と、トランジスタQ1〜Q10のそれぞれに消灯信号<LED1〜10>を供給する切替制御手段(図示せず)とを備えている。また点灯回路1は、発光ダイオードD1〜D10に直列に接続される電流検出手段としての抵抗器R31と、抵抗器31により検出される電流に基づいてDC/DCコンバータ2の出力電圧を調節する電源電圧制御手段としての比較器3とを備えている。
【0025】
〔電源回路〕
次に、DC/DCコンバータ2について説明する。このDC/DCコンバータ2は、ドライバ回路4からトランジスタQ21に供給する駆動パルスの幅を調節することにより、コンデンサC1に蓄積される電荷量を調節し、出力電圧Voutを調節する。
【0026】
DC/DCコンバータ2の入力側は、コンデンサC2に接続されている。コンデンサC2は、電圧を供給するためのアルミ電解コンデンサであり、電圧VDDをDC/DCコンバータ2に供給する。DC/DCコンバータ2の出力側は、発光ダイオードD1〜D10及び抵抗R31に接続されている。DC/DCコンバータ2は、コンデンサC2から供給される電圧VDDを所定の直流電圧に昇圧し、発光ダイオードD1〜D10及び抵抗R31に出力する。
【0027】
DC/DCコンバータ2は、スイッチング素子としてのトランジスタQ21と、昇圧用のインダクタL1と、整流及び平滑のためのダイオードD11及びコンデンサC1とを備えている。トランジスタQ21は、コンデンサC2側からの電流をダイオードD11側に導通又は遮断する。トランジスタQ21のコレクタは、インダクタL1を介してコンデンサC2の陽極に接続されており、エミッタは、コンデンサC2の陰極に接続されている。トランジスタQ21のベースにはドライバ回路4が接続されており、ドライバ回路4から駆動パルスの供給を受ける。
【0028】
ドライバ回路4は、駆動パルスの幅を変更してトランジスタQ21の導通時間を調節するPWM(パルス幅変調)方式の駆動回路である。トランジスタQ21は、駆動回路5から駆動パルスを入力されると、コレクタ及びエミッタ間を導通又は遮断することにより、コンデンサC2側からの電流をダイオードD11側に導通又は遮断する。
【0029】
インダクタL1は、コンデンサC2の陽極とトランジスタQ21のコレクタとに接続されている。インダクタL1は、トランジスタQ21が導通している間にエネルギーを蓄積し、トランジスタQ21の遮断時に高い逆起電力をダイオードD11側に供給する。ダイオードD11及びコンデンサC1は、トランジスタQ21により導通又は遮断される電流を整流及び平滑し、コンデンサC1から直流電圧Voutを出力する。ここで、コンデンサC1は、電圧を供給するためのアルミ電界コンデンサである。
【0030】
〔発光ダイオード〕
DC/DCコンバータ2の出力側には、発光ダイオードD1〜D10が接続されている。発光ダイオードD1〜D10は互いに直列に接続されており、発光ダイオードD1のアノードはコンデンサC1の陽極に接続されており、発光ダイオードD10のカソードは抵抗器R31を介してコンデンサC1の陰極に接続されている。
【0031】
〔切替手段〕
トランジスタQ11〜Q20は、発光ダイオードD1〜D10のそれぞれに並列に接続されている。トランジスタQ11〜Q20のエミッタは、それぞれダイオードD1〜D10のアノードに接続されている。トランジスタQ11〜Q20のコレクタは、それぞれ抵抗器R21〜R30を介してダイオードD1〜D10のカソードに接続されている。またトランジスタQ11〜Q20のエミッタは、それぞれ抵抗器R11〜R20を介してベースに接続されている。
【0032】
トランジスタQ1〜Q10のコレクタは、トランジスタQ11〜Q20のベースに接続されている。トランジスタQ1〜Q10のエミッタは、それぞれ抵抗器R1〜R10を介して接地されている。またトランジスタQ1〜Q10のベースは、図示しない切替制御手段に接続されており、切替制御手段から消灯信号<LED1〜10>が入力される。切替制御手段は、マイクロコンピュータやCPU等により構成される。
【0033】
トランジスタQ11〜Q20は、それぞれ発光ダイオードD1〜D10を点灯及び消灯する。例えば、トランジスタQ11が導通している場合、DC/DCコンバータ2からの電流はトランジスタQ11を流れ、発光ダイオードD1には流れず、発光ダイオードD1は消灯される。一方、トランジスタQ11が遮断している場合、DC/DCコンバータ2からの電流はトランジスタQ11を流れず、発光ダイオードD1に流れ、発光ダイオードD1は点灯する。トランジスタQ1〜Q10は、発光ダイオードD1〜D10の点灯又は消灯時に、発光ダイオードD1〜10又はトランジスタQ11〜Q20に流れる電流の変動を抑えるための素子である。
【0034】
例えば、点灯されている発光ダイオードD1を消灯する場合を考える。消灯信号<LED1>が入力されると、トランジスタQ1が導通し、トランジスタQ11のコレクタからベース、トランジスタQ1のコレクタからエミッタへの電流の経路が形成され、トランジスタQ11のベース電流が流れ、トランジスタQ11が導通する。トランジスタQ11が導通すると、並列に接続されている発光ダイオードD1には電流が流れなくなり、発光ダイオードD1が消灯される。このとき、トランジスタQ1のコレクタ電流は一定となり、抵抗器R11がトランジスタQ11のベース電流を一定に保つ。即ち、トランジスタQ11のベース電流が増加すると、抵抗器R11に流れる電流が減少して抵抗器R11の両端の電位差も減少する。これにより、抵抗器R11に並列に接続されているトランジスタQ11のエミッタ及びベース間の電位差も減少し、トランジスタQ11のベース電流は減少し、一定に保たれる。この場合、点灯される発光ダイオードD1〜10の数が変わり、DC/DCコンバータ2からの出力電圧Voutが変動し、発光ダイオードD1のアノード電圧が広い範囲で変化した場合にも、トランジスタQ11のベース電流は一定であるので、直列に接続された他の発光ダイオードD2〜D10に流れる電流の変化を小さくできる。これにより、他の発光ダイオードD2〜D10の輝度が変化するのを防止できる。
【0035】
他の発光ダイオードD2〜D10を消灯する場合も同様である。
〔電流検出手段、電源電圧制御手段〕
抵抗器R31は、発光ダイオードD10とコンデンサC1の陰極の間に接続されており、発光ダイオードD1〜D10に流れる電流Ioutを検出する。DC/DCコンバータ2から出力電圧Voutが出力されると、発光ダイオードD1〜D10に電流Ioutが流れる。抵抗器R31は、電流Ioutにより両端に発生する電位差R31×Ioutを比較器3に出力する。
【0036】
比較器3は、抵抗器R31に発生する電位差R31×Ioutが設定電圧Vref=R31×Irefになるように、即ち、電流Ioutが設定電流Irefになるように、駆動回路5が出力する駆動パルスの幅を調節する。ここで、発光ダイオードD1〜D10に流す順方向電流を設定電流Irefとし、設定電圧Vref=Iref×R31と設定する。
【0037】
〔電源電圧制御〕
DC/DCコンバータ2の出力電圧Voutは、比較器3により、発光ダイオードD1〜D10を流れる電流が設定値Irefになるように制御される。
【0038】
ここで、抵抗器R21〜R31の抵抗値は全て等しくRとし、n個の発光ダイオードD1〜D10を点灯する場合にVoutの大きさを検討する。
点灯しているn個の発光ダイオードで必要な電圧は、発光ダイオードの順方向電圧降下Vf×nである。また、消灯している10−n個の発光ダイオードで必要な電圧は、抵抗器R21〜R30での電圧降下であり、抵抗器R21〜R30には設定電流Irefが流れるように制御するので、R×Iref×(10−n)である。また、電流検出用の抵抗器R31での電圧降下R31×Irefを考慮すると、出力電圧Voutは下式(1)のようになる。
Vout=Vf×n+R×Iref×(10−n)+R31×Iref(1)
ここで、出力電圧Voutは、発光ダイオードが全て点灯した場合に下式(2)のようになり最大となる。一方、出力電圧Voutは、発光ダイオードが全て消灯した場合に下式(3)のようになり最小となる。
Vout,max=Vf×10+R31×Iref(2)
Vout,min=R×Iref×10+R31×Iref(3)
DC/DCコンバータ2は昇圧型であるため、出力電圧Voutが最小となる発光ダイオードが全て消灯する場合でも、出力電圧VoutがコンデンサC2の電圧VDDより大きくなるようにする必要がある。具体的には、(3)式で与えられる最小電圧Vout,min=R×Iref×10+R31×IrefがVDDより大きくなるように抵抗値Rを選択する。
【0039】
この点灯回路1では、n個の発光ダイオードを点灯させると、DC/DCコンバータ2は(1)式で与えられる電圧を出力し、発光ダイオードに流れる電流がIrefになるように制御する。従って、DC/DCコンバータ2は、発光ダイオードの点灯数に応じた電圧を供給すればよく、常時高い電圧を出力する必要がない。このため、発光ダイオード以外で消費される電力を大幅に低減することができる。また、上述したように、トランジスタQ11〜20及びQ1〜Q10を用いて、点灯数の変化による発光ダイオードD1〜D10の電流の変化を抑え、輝度が変化するのを防止できる。この場合、高価なFET(電界効果トランジスタ)を用いて電流の変動を抑える場合に比べて、コストダウンを図れる。
【0040】
〔実験例〕
ここでは、全ての発光ダイオードD1から10を点灯した場合の消費電力及び効率を測定する実験を行った。上記実施形態例(図1)において、定数を以下のように設定する。
抵抗器R1〜R10 27kΩ
抵抗器R11〜R20 2.2MΩ
抵抗器R21〜R30 10Ω
抵抗器R31 100Ω
また、図2及び図3に示した回路において、それぞれ図中のように各定数を設定する。
【0041】
本実験では、LEDの平均的な順方向電圧降下を2.1(V)とし、また最悪値を2.8(V)とした。従って、図2の定電圧方式の場合、発光ダイオードD1〜10での電圧降下を2.8(V)、抵抗器R1〜10での電圧降下を1.2Vとし、これらの和をとって電源電圧をVDD=4.0(V)とした。また、図3の定電流方式の場合、発光ダイオードD1〜10での電圧降下を2.8(V)×10、トランジスタTr11での電圧降下を1(V)、抵抗器R10での電圧降下を0.6(V)とし、これらの和をとってVDDを29.6(V)とした。また、図1に示すDC/DCコンバータ2での電力変換効率を85%とした。
【0042】
上記のように設定した各回路での実験結果を図4に示す。同図に示すように、本実施形態例による点灯回路1が最も消費電力が小さく、定電流方式の場合よりも40mW低減されている。また、効率も本実施形態例による点灯回路1が最も良く、定電流方式の場合よりも約10%向上している。
【0043】
〔他の実施形態〕
上記実施形態では、昇圧型のDC/DCコンバータ2を用いたが、昇降圧型のDC/DCコンバータを用いることもできる。この場合、DC/DCコンバータの出力電圧をVDDよりも大きくする必要がないので、電圧確保のための抵抗器R21〜R30を省略することができる。従って、抵抗器R21〜R30で消費される電力を削減し、さらに低電圧化及び省エネルギー化を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、発光ダイオード点灯回路において、効率が良くなり、輝度も安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る発光ダイオード点灯回路。
【図2】従来の定電圧方式の発光ダイオード点灯回路。
【図3】従来の定電流方式の発光ダイオード点灯回路。
【図4】点灯実験例。
【符号の説明】
1 発光ダイオード点灯回路
2 DC/DCコンバータ
3 比較器
4 ドライバ
D1〜D10 発光ダイオード
Q11〜Q20 トランジスタ
Q1〜Q10 トランジスタ
R31 電流検出用の抵抗器

Claims (5)

  1. 複数の発光ダイオードを点灯するための発光ダイオード点灯回路であって、
    直列に接続された前記複数の発光ダイオードと、
    前記直列に接続された複数の発光ダイオードと直列に接続された電流検出用の抵抗器と、
    前記複数の発光ダイオードと前記電流検出用の抵抗器とからなる直列回路に接続され、直流の出力電圧から変換された定電流を前記直列回路へ出力する定電流電源回路と、
    前記発光ダイオードの各々に並列に接続され、オン又はオフすることにより前記定電流電源回路と発光ダイオードとの接続を導通又は遮断し、前記発光ダイオードのそれぞれを独立に点灯又は消灯するように切り替える第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタの切替を制御する切替制御手段と、を含み、
    前記電流検出用の抵抗器は、前記発光ダイオードの点灯数に応じて電流が変化するように接続されており、
    前記定電流電源回路は、
    前記電流検出用の抵抗器に流れる電流が一定値となるよう前記出力電圧を前記発光ダイオードの点灯数に応じて制御する電源電圧制御手段を備え、
    前記各第1トランジスタのベース電流は定電流変化するように構成されている、
    発光ダイオード点灯回路。
  2. 前記定電流電源回路はDC/DCコンバータを有する、請求項1に記載の発光ダイオード点灯回路。
  3. 前記各第1トランジスタは、
    エミッタが前記各発光ダイオードのアノードおよび各第1抵抗器の一端に接続され、コレクタがそれぞれ第2抵抗器を介して前記各発光ダイオードのカソードに接続されるとともにベースが各第2トランジスタのコレクタおよび前記各第1抵抗器の他端に接続されており、
    前記各第2トランジスタは、
    エミッタが接地され、ベースが前記切替制御手段に接続されている、請求項1又は2に記載の発光ダイオード点灯回路。
  4. 前記電源電圧制御手段は、
    数式Vf×n+R×Iref×(N−n)+R31×Iref
    ここで、Vfは、1個の発光ダイオードの順方向電圧、
    Nは、複数の発光ダイオードの個数、
    nは、発光ダイオードの点灯数、
    Rは、第2抵抗器の抵抗値、
    R31は、電流検出用の抵抗器の抵抗値、
    Irefは、複数の発光ダイオードの直列回路を順方向に流れる設定された一定電流、
    で求められる電圧となるよう前記出力電圧を制御する、請求項に記載の発光ダイオード点灯回路。
  5. 複数の発光ダイオードを点灯する方法であって、
    直列に接続された前記複数の発光ダイオードと直列に接続された抵抗器とからなる直列回路に、直流の出力電圧から変換された定電流を出力する段階と、
    前記発光ダイオードの各々に並列に接続されたトランジスタをオン又はオフすることにより前記定電流電源回路と発光ダイオードとの接続を導通又は遮断し、前記発光ダイオードのそれぞれを独立に点灯又は消灯する段階と、
    前記トランジスタの切替を制御する段階と、を含み、
    前記抵抗器は、前記発光ダイオードの点灯数に応じて電流が変化するように接続されているとともに、前記各トランジスタのベース電流は定電流変化するように構成され、
    前記定電流を出力する段階では、前記抵抗器に流れる電流が一定値となるよう前記出力電圧を前記発光ダイオードの点灯数に応じて制御する、
    発光ダイオード点灯方法。
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