JP4645149B2 - 発光ダイオード点灯装置及びこれを用いた照明器具 - Google Patents

発光ダイオード点灯装置及びこれを用いた照明器具 Download PDF

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本発明は、発光ダイオードを点灯させる発光ダイオード点灯装置に関する。そして、このような発光ダイオード点灯装置を用いた照明器具に関する。
図17は、背景技術に係る発光ダイオード点灯装置の構成を示す回路図である。(例えば、特許文献1参照。)。
図17に示す発光ダイオード点灯装置は、3個の発光ダイオード101,102,103が直列に接続されたLED(Light Emitting Diode)直列回路104と、発光ダイオード101,102,103に電流を流す発光ダイオード駆動回路105とを備えている。発光ダイオード駆動回路105は、ミラー回路によって構成された定電流回路で、発光ダイオード101,102,103の光出力を一定にするべく、LED直列回路104に一定の電流を流すようにされている。
特開2004−39290号公報
ところで、上述の発光ダイオード点灯装置において、発光ダイオード駆動回路105では、LED直列回路104と、トランジスタ106と、抵抗107とが直列に接続されており、LED直列回路104、トランジスタ106、及び抵抗107の直列回路の両端に、電源電圧Vdcが印加されている。この場合、例えば発光ダイオード101,102,103を所定の光出力で発光させるための電流Iを流す場合における抵抗107の電圧降下が1V、トランジスタ106における最低限必要なコレクタ−エミッタ間電圧が0.5Vであるとすると、発光ダイオード101,102,103の順方向電圧の総和、すなわちLED直列回路104の順方向電圧VLEDは、VLED≦Vdc−1.5(V)の条件を満たす必要がある。
ところで、発光ダイオードには、順方向電圧は温度による変動が大きく温度が低いほど大きくなるという特性がある。図18は、LED直列回路104に所定の電流Iを流した場合の順方向電圧の総和と発光ダイオードの温度の関係を示すグラフである。発光ダイオード点灯装置の設計においては、使用温度範囲に対してVLED≦Vdc−1.5(V)の条件を満たすように予め電源電圧Vdcを設定するが、例えば発光ダイオード点灯装置が使用温度範囲の下限を下回る低温環境で使用された場合、VLED>Vdc−1.5(V)となり電源電圧が不足する結果、発光ダイオードに流れる電流が低下し、発光ダイオード101,102,103が点灯しなくなるという不都合がある。
また、例えば電源回路の故障や寿命末期になることにより、電源電圧Vdcが低下すると、上記と同様に電源電圧が不足し、発光ダイオードに流れる電流が低下し、発光ダイオード101,102,103が点灯しなくなるという不都合がある。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、低温環境で使用されたり、電源電圧が低下したりした場合であっても、発光ダイオードが点灯しなくなることを抑制することができる発光ダイオード点灯装置、及びこれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る発光ダイオード点灯装置は、複数の発光ダイオードによる直列回路と、直流の電源電圧を受け付けて、前記直列回路に発光用の電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧の下で、前記発光ダイオードが点灯可能な数となるように、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡する制御部と、を備えることを特徴としている。
また、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧が、予め設定された第1の設定電圧を超えた場合に前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡することを特徴としている。
そして、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧が、前記第1の設定電圧より低い第2の設定電圧を下回る場合、前記短絡を解除することを特徴としている。
さらに、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記第1の設定電圧は、前記複数の発光ダイオードを予め定められた明るさで発光させるための電流を前記直列回路に供給した場合に前記電圧供給手段によって生じる電圧降下を前記電源電圧から差し引いた電圧値であることを特徴としている。
また、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を増減することを特徴としている。
そして、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記電圧供給手段により受け付けられる電源電圧が、予め設定された第3の設定電圧に満たない場合にのみ、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡することを特徴としている。
さらに、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記電圧供給手段から供給された電源電圧の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を減増することを特徴としている。
また、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記直列回路の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記温度検出部により検出された温度が予め設定された第1の設定温度を下回る場合にのみ、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡するものであることを特徴としている。
そして、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記直列回路の温度を上昇させる加熱部を備え、前記温度検出部により検出された温度が予め設定された第1の設定温度を下回る場合にのみ、前記加熱部により前記直列回路の温度を上昇させるものであることを特徴としている。
さらに、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記制御部は、前記温度検出部により検出された温度の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を減増することを特徴としている。
また、上述の発光ダイオード点灯装置において、前記複数の発光ダイオードは、それぞれ温度の低下に対して一定の割合で光出力が上昇するものであり、前記制御部は、前記温度検出部により検出された温度の低下に対する前記光出力が上昇する割合で、前記短絡する発光ダイオードの数を増加することを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係る照明器具は、発光ダイオード点灯装置と、商用電源から発光ダイオードを発光させるための電源電圧を生成して前記発光ダイオード点灯装置に供給する電源部と、前記発光ダイオード点灯装置及び前記電源部を収容する筐体とを備え、前記発光ダイオード点灯装置は上述の発光ダイオード点灯装置であることを特徴としている。
このような構成の発光ダイオード点灯装置及び照明器具は、電圧供給手段により供給された発光用の電源電圧の下で点灯可能な数の発光ダイオードを点灯させることができるので、低温環境で使用されることにより発光ダイオードの順方向電圧が増大したり、電源電圧が低下したりした場合であっても、発光ダイオードが点灯しなくなることを抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。図1に示す発光ダイオード点灯装置1には、電圧変換回路2が接続され、電圧変換回路2には整流回路3が接続されて、照明器具5が構成されている。整流回路3は、商用電源4から供給された交流電源電圧を整流して電圧変換回路2へ出力する。電圧変換回路2は、整流回路3によって整流された電圧を略一定の電圧に変換し、発光ダイオード点灯装置1に発光ダイオードを発光させるための直流電源電圧Vdcを供給する。この場合、電圧変換回路2及び整流回路3が、電源部の一例に相当する。
図2は、本発明の一実施形態に係る照明器具の外観の一例を示す斜視図である。図2に示す照明器具5は、略直方体形状の筐体7の内部に発光ダイオード点灯装置1、電圧変換回路2、及び整流回路3が格納されており、光源であるLED直列回路6を覆うように半透明のセード部材8が筐体7上に取り付けられている。
図1に戻って、電圧変換回路2から発光ダイオード点灯装置1へは、電源電圧Vdcを供給する配線11とグラウンドGNDを供給する配線12とが接続されている。そして、発光ダイオード点灯装置1において、配線11と配線12の間に、抵抗R1、トランジスタTr1、及び抵抗R2の直列回路と、抵抗R3、トランジスタTr2、及び発光ダイオードがn個(複数個)直列に接続されたLED直列回路6の直列回路とが並列に接続されている。そして、トランジスタTr1,Tr2のベース同士が接続され、トランジスタTr1のベースとコレクタとが接続されており、抵抗R1,R2,R3、トランジスタTr1,Tr2によって、カレントミラー回路13が構成されている。このカレントミラー回路13によって、LED直列回路6を予め定められた明るさで発光させるための直流電流Iが供給されるようになっている。この場合、LED直列回路6と直列に接続されてLED直列回路6に発光用の電圧を供給することによって電流Iを流す抵抗R3とトランジスタTr2との直列回路が、電圧供給手段の一例に相当している。
また、トランジスタTr2とLED直列回路6との接続点、すなわちトランジスタTr2のコレクタはコンパレータCMP1のプラス端子に接続され、コンパレータCMP1によって、トランジスタTr2のコレクタ電圧すなわち電流IによってLED直列回路6に生じた順方向電圧VLEDが予め設定された基準電圧Vref1(第1の設定電圧)と比較される。
コンパレータCMP1の出力端子は、抵抗R4とコンデンサC1を介してグラウンドと接続され、抵抗R4とコンデンサC1との接続点が、サイリスタTh1のゲートに接続されている。サイリスタTh1は、LED直列回路6におけるn個の発光ダイオードのうちの一部、例えば2個の発光ダイオード、LED1,LED2を短絡するべくLED1のアノードとグラウンド間に接続されている。この場合、コンパレータCMP1、抵抗R4、コンデンサC1、及びサイリスタTh1が、制御部の一例に相当している。
次に、上述のように構成された発光ダイオード点灯装置1の動作を説明する。まず、カレントミラー回路13によって、LED直列回路6に電流Iを流すべくトランジスタTr2がオンされる。そうすると、抵抗R3、トランジスタTr2、及びLED直列回路6の直列回路において、抵抗R3での電圧降下Vr、トランジスタTr2のコレクタ−エミッタ間電圧VCE、及びLED直列回路6の順方向電圧VLEDとすると、電源電圧Vdc=Vr+VCE+VLEDの関係が成立する。
また、トランジスタTr2がオンするためには、コレクタ−エミッタ間電圧VCEを、トランジスタTr2の特性によって決定される最小限の電圧VCEmin以上確保する必要がある。そうすると、LED直列回路6に電流Iを流すためには、下記式(1)の条件を満たす必要がある。
VLED≦Vdc−(Vr+VCEmin)
・・・(1)
例えば、抵抗R3での電圧降下Vrを1V、電圧VCEminを0.5Vとすると、LED直列回路6に電流Iを流すためには、VLED≦Vdc−1.5(V)の条件を満たす必要がある。以下の説明において、電圧降下Vrを1V、電圧VCEminを0.5Vとした場合を例に、説明する。
図3は、LED直列回路6の温度と順方向電圧VLEDとの関係の一例を示すグラフである。グラフG1は、サイリスタTh1がオフ状態でLED直列回路6のn個の発光ダイオードがすべて直列接続されている場合の順方向電圧を示し、グラフG2は、サイリスタTh1がオンしてLED1,LED2が短絡され、n―2個(n−m個)の発光ダイオードが直列接続されている場合の順方向電圧を示している。図3に示すように、発光ダイオードには、順方向電圧は温度による変動が大きく温度が低いほど増大するという特性があるため、LED直列回路6の温度が例えば装置の動作仕様範囲として定められた使用温度範囲より低温になると、VLED>Vdc−1.5(V)となる。
そうすると、LED直列回路6を予め定められた明るさで発光させるための直流電流IをLED直列回路6に流すことができなくなるため、最低限必要とされる光出力が得られなかったり、LED直列回路6が点灯しなかったりすることとなる。
そこで、発光ダイオード点灯装置1においては、コンパレータCMP1の基準電圧Vref1がVdc−1.5(V)、すなわちLED直列回路6を予め定められた明るさで発光させるための直流電流IをLED直列回路6に供給した場合に抵抗R3とトランジスタTr2との直列回路によって生じる電圧降下である1.5Vを電源電圧Vdcから差し引いた電圧値にされている。
これにより、順方向電圧VLED>Vdc−1.5(V)となると、コンパレータCMP1の出力信号がハイレベルで抵抗R4を介してサイリスタTh1のゲートへ出力され、サイリスタがオンされ、LED1とLED2との直列回路が短絡され、LED直列回路6において、LED1、LED2を除くn―2個(n−m個)の発光ダイオードが直列接続された状態となる。
そうすると、グラフG2に示すように、順方向電圧VLEDが低下して使用温度範囲より低温であっても温度T1に至るまでは、VLED≦Vdc−1.5(V)の条件を満たすので、発光ダイオード点灯装置1が低温環境で使用される場合であってもLED直列回路6が不点灯となることが抑制される。このとき、Vref1=Vdc−1.5であるからVLED≦Vref1となり、コンパレータCMP1の出力信号はローレベルとなるが、サイリスタTh1はゲート信号がローレベルになってもサイリスタTh1の出力電流がゼロにならない限りオフせずオン状態を維持するので、n―2個の発光ダイオードが直列接続され、点灯状態が維持される。
また、電流Iを、n―2個(n−m個)の発光ダイオードによって最低限必要とされる光出力(照度や光束や輝度)が得られる電流値に設定しておくことにより、発光ダイオード点灯装置1が低温環境で使用される場合であっても、最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制することができる。
さらに、上述のように不点灯や最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制するために、コンパレータCMP1、抵抗R4、及びサイリスタTh1を付加するだけで良いので回路構成も簡素である。
なお、図4に示す発光ダイオード点灯装置1aのように、図1に示す発光ダイオード点灯装置1のサイリスタTh1の代わりにトランジスタTr3を用いても良い。この場合、配線11,12間に接続された抵抗R5,R6の直列回路により電源電圧Vdcを分圧して得られた抵抗R6の両端電圧を基準電圧Vref1として用い、抵抗R6と並列にトランジスタTr4を接続し、コンパレータCMP1の出力信号を抵抗R7を介してトランジスタTr4のベースに接続するようにしている。
これにより、順方向電圧VLED>Vdc−1.5(V)となるとVLED>Vref1となるので、まずコンパレータCMP1の出力がハイレベルで抵抗R7を介してトランジスタTr4へ出力されてトランジスタTr4がオンされ、基準電圧Vref1が強制的に0VにされてコンパレータCMP1の出力信号がハイレベルにラッチされる。続いてコンパレータCMP1のハイレベルの出力信号によりコンデンサC1が充電されて約0.6Vに達するとトランジスタTr3がオンし、LED1とLED2との直列回路が短絡され、LED直列回路6においてLED1、LED2を除くn―2個の発光ダイオードが点灯するので、図1に示す発光ダイオード点灯装置1と同様の効果が得られる。
また、図5に示す発光ダイオード点灯装置1bのように、図1に示す発光ダイオード点灯装置1における抵抗R1とトランジスタTr1の代わりにツェナーダイオードZD1を用いて定電流回路を構成しても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1cの構成の一例を示す回路図である。図6に示す発光ダイオード点灯装置1cと図4に示す発光ダイオード点灯装置1aとでは、下記の点で異なる。すなわち、図6に示す発光ダイオード点灯装置1cは、図4に示す発光ダイオード点灯装置1aの構成に加えてさらに、抵抗R8,R9,R10、コンパレータCMP2、及びトランジスタTr5からなる発光ダイオードの短絡解除回路を備える。
抵抗R8,R9の直列回路は、配線11,12間に接続され、電源電圧Vdcを分圧して基準電圧Vref1より低い基準電圧Vlef2(第2の設定電圧)を生成し、コンパレータCMP2のプラス端子に出力する。コンパレータCMP2は、トランジスタTr2のコレクタ電圧、すなわち電流IによってLED直列回路6に生じた順方向電圧VLEDと、基準電圧Vlef2とを比較し、VLED<Vlef2となった場合にハイレベルの出力信号を出力する。コンパレータCMP2の出力端子は、抵抗R10とコンデンサC2を介してグラウンドと接続され、抵抗R10とコンデンサC2との接続点が、トランジスタTr5のベースに接続されている。トランジスタTr5は、トランジスタTr4によるラッチを解除するべくコレクタがトランジスタTr4のベースに接続され、エミッタはグラウンドに接続されている。
その他の構成は図4に示す発光ダイオード点灯装置1aと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。まず、図4に示す発光ダイオード点灯装置1aと同様に、発光ダイオード点灯装置1cが低温で使用される等の理由により順方向電圧VLED>Vdc−1.5(V)となるとVLED>Vref1となるので、まずコンパレータCMP1の出力がハイレベルで抵抗R7を介してトランジスタTr4へ出力されてトランジスタTr4がオンされ、基準電圧Vref1が強制的に0VにされてコンパレータCMP1の出力信号がハイレベルにラッチされる。続いてコンパレータCMP1のハイレベルの出力信号により抵抗R4を介してコンデンサC1が充電されて約0.6Vに達するとトランジスタTr3がオンし、LED1とLED2との直列回路が短絡され、LED直列回路6においてLED1、LED2を除くn―2個の発光ダイオードが点灯する。
その後、LED直列回路6の自己発熱もしくは他部品の発熱の煽りを受けてLED直列回路6の温度が上昇すると順方向電圧VLEDが小さくなる。そして、図3に示すように順方向電圧VLED<Vxとなれば、LED直列回路6におけるLED1,2の短絡を解除してn個直列接続(全数点灯)に戻しても点灯可能となる。
そこで、基準電圧Vlef2=Vxとなるように、予め設定しておく。そうすると、LED直列回路6の自己発熱もしくは他部品の発熱の煽りを受けてLED直列回路6の温度が上昇し、順方向電圧VLED<Vx=Vlef2となった場合にコンパレータCMP2の出力電圧がハイレベルとなり、トランジスタTr5がオンする結果、トランジスタTr4がオフされる。そうすると、ラッチが解除されてVLED<Vref1となるからコンパレータCMP1の出力電圧がローレベルとなり、コンデンサC1に充電されている電荷が放電されてトランジスタTr3のベース電圧が低下する。そして、トランジスタTr3のベース電圧が0.6Vを下回ると、トランジスタTr3はオフとなり、LED直列回路6は全点灯状態に戻る。
これにより、発光ダイオード点灯装置1が低温環境で使用される場合であってもn−m個の発光ダイオードを点灯させることによりLED直列回路6が不点灯となったり、最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制することができる。また、LED直列回路6の温度が上昇すると、LED直列回路6は全点灯状態に戻り、十分大きな光出力を得ることが出来る。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1dの構成の一例を示す回路図である。図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと図1に示す発光ダイオード点灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dは、サイリスタTh1の代わりにトランジスタTr3を備える。また、コンパレータCMP1は、配線11,12間に接続された抵抗R11,R12の直列回路により電源電圧Vdcを分圧して得られた抵抗R12の端子電圧を基準電圧Vlef3として用いる。
さらに、配線11,12間には、抵抗R13とサーミスタTh2との直列回路が接続されている。サーミスタTh2は、温度検出部の一例に相当し、例えばNTCサーミスタであり、LED直列回路6の温度を検出するべくLED直列回路6と接触させて配設されている。そして、サーミスタTh2の端子電圧が、LED直列回路6の温度を表す電圧VtとしてコンパレータCMP1に出力される。
その他の構成は図1に示す発光ダイオード点灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。図8(a)は、LED直列回路6の温度と順方向電圧VLEDとの関係を示すグラフである。また、図8(b)は、サーミスタTh2がLED直列回路6と同じ温度になることによってコンパレータCMP1に出力される電圧Vtを示すグラフである。図8(b)に示すように、電圧VtはLED直列回路6の温度を示している。そして、LED直列回路6の発光ダイオードを全点灯させた場合(グラフG1)において順方向電圧VLEDがVdc−1.5Vとなる温度、すなわち使用温度範囲の下限となる温度に対応する電圧Vtが、A(V)となっている。
すなわち、電圧VtがA(V)を超えることを検出することにより、順方向電圧VLED>Vdc−1.5(V)となってLED直列回路6の発光ダイオードを全点灯させることが困難になる使用温度範囲の下限温度を下回ったことを検出することができる。
そして、このA(V)が、抵抗R11,R12の分圧によって基準電圧Vlef3として設定されている。この場合、基準電圧Vlef3であるA(V)に相当する使用温度範囲の下限温度が、第1の設定温度に相当する。
これにより、発光ダイオード点灯装置1dが使用温度範囲の下限を下回る温度で使用されると、サーミスタTh2によって電圧VtとしてA(V)を超える電圧がコンパレータCMP1へ出力され、コンパレータCMP1で電圧Vtと基準電圧Vlef3とが比較される結果、Vt>Vlef3となるので、コンパレータCMP1からハイレベルの出力信号が抵抗R4を介してコンデンサC1に出力されてコンデンサC1が充電され、充電電圧が約0.6Vに達するとトランジスタTr3がオンし、LED1とLED2との直列回路が短絡され、LED直列回路6においてLED1、LED2を除くn―2個の発光ダイオードが点灯し、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来る。
その後、LED直列回路6の自己発熱もしくは他部品の発熱の煽りを受けてLED直列回路6の温度が上昇し、使用温度範囲の下限温度以上となると、サーミスタTh2によって得られる電圧VtがA(V)以下となり、コンパレータCMP1で電圧Vtと基準電圧Vlef3とが比較される結果、Vt≦Vlef3となるのでコンパレータCMP1からローレベルの出力信号が抵抗R4を介してコンデンサC1に出力されてコンデンサC1が放電され、充電電圧が約0.6Vを下回るとトランジスタTr3がオフすることにより、LED直列回路6の全て(n個)の発光ダイオードが点灯する。
すなわち、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dでは、サーミスタTh2により検出された温度が予め設定された使用温度範囲の下限温度(第1の設定温度)を下回る場合にのみ、LED直列回路6におけるLED1、LED2が短絡される。
これにより、発光ダイオード点灯装置1dが低温環境で使用される場合であってもn−m個の発光ダイオードを点灯させることによりLED直列回路6が不点灯となったり、最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制することができる。また、LED直列回路6の温度が上昇すると、LED直列回路6は全点灯状態に戻り、十分大きな光出力を得ることが出来る。
なお、サーミスタTh2は、LED直列回路6と接触させて配設される例に限られず、例えば図9に示すように、配線14を用いてサーミスタTh2を照明器具5の筐体7の外部に引き出して、照明器具5の周囲環境の温度である周囲温度Taを検出することにより間接的にLED直列回路6の温度を検出する構成としても良い。図10は、周囲温度TaとLED直列回路6の順方向電圧VLEDとの関係を示すグラフである。この場合、点灯初期において周囲温度TaとなっているLED直列回路6の温度がLED直列回路6を点灯させることにより上昇するため、周囲温度Taに対するLED直列回路6の順方向電圧VLEDに変動幅が生じる。そのため、使用温度範囲の下限温度Bに対して、順方向電圧VLEDの変動幅を吸収するべくサーミスタTh2により検出される周囲温度Ta≦Bの条件で、トランジスタTr3をオンさせるべく基準電圧Vlef3を設定する必要がある。これにより、照明器具5の筐体7内部にサーミスタTh2を配設することが困難な場合、サーミスタTh2を筐体7の外部に設けることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図11は、本発明の第4の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1eの構成の一例を示す回路図である。図11に示す発光ダイオード点灯装置1eと図7に示す発光ダイオード点灯装置1dとでは、下記の点で異なる。すなわち、図11に示す発光ダイオード点灯装置1eは、LED直列回路6の温度を上昇させるためのヒータ回路15をさらに備える。
ヒータ回路15は、配線11,12間にヒータとして機能する抵抗R14とトランジスタTr6とが直列に接続され、コンパレータCMP1の出力端子が抵抗R15、コンデンサC3を介して配線12(GND)に接続され、抵抗R15とコンデンサC3の接続点がトランジスタTr6のベースに接続されて構成されている。そして、抵抗R14は、LED直列回路6と接触させて配設されている。この場合、抵抗R14が加熱部の一例に相当する。
その他の構成は図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。発光ダイオード点灯装置1eが使用温度範囲の下限を下回る温度で使用されると、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様に、サーミスタTh2によって電圧VtとしてA(V)を超える電圧がコンパレータCMP1へ出力され、コンパレータCMP1で電圧Vtと基準電圧Vlef3とが比較される結果、Vt>Vlef3となるので、コンパレータCMP1からハイレベルの出力信号が抵抗R4を介してコンデンサC1に出力されてコンデンサC1が充電され、充電電圧が約0.6Vに達するとトランジスタTr3がオンし、LED1とLED2との直列回路が短絡され、LED直列回路6においてLED1、LED2を除くn―2個の発光ダイオードが点灯し、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来る。
このとき、発光ダイオード点灯装置1eにおいては、コンパレータCMP1からハイレベルの出力信号が抵抗R15を介してコンデンサC3に出力されてコンデンサC3が充電され、充電電圧が約0.6Vに達するとトランジスタTr6がオンし、抵抗R14に電流が流れて抵抗R14が発熱する結果、抵抗R14と接触して配設されているLED直列回路6の温度が上昇し、使用温度範囲の下限温度以上となると、サーミスタTh2によって得られる電圧VtがA(V)以下となり、コンパレータCMP1で電圧Vtと基準電圧Vlef3とが比較される結果、Vt≦Vlef3となるのでコンパレータCMP1からローレベルの出力信号が出力されてトランジスタTr3がオフすることにより、LED直列回路6の全て(n個)の発光ダイオードが点灯すると共に、トランジスタTr6がオフすることにより抵抗R14によるLED直列回路6の加熱が停止する。
すなわち、図7に示す発光ダイオード点灯装置1eでは、サーミスタTh2により検出された温度が予め設定された使用温度範囲の下限温度(第1の設定温度)を下回る場合にのみ、LED直列回路6におけるLED1、LED2が短絡されると共に抵抗R14によりLED直列回路6の温度を上昇させる。
これにより、発光ダイオード点灯装置1dが低温環境で使用される場合であってもn−m個の発光ダイオードを点灯させることによりLED直列回路6が不点灯となったり、最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制することができる。また、LED直列回路6の温度を強制的に上昇させることにより、LED直列回路6を全点灯可能な状態にするまでの時間を短縮することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図12は、本発明の第5の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1fの構成の一例を示す回路図である。図12に示す発光ダイオード点灯装置1fと図1に示す発光ダイオード点灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図12に示す発光ダイオード点灯装置1fは、サイリスタTh1の代わりにトランジスタTr3を備え、配線11,12間に抵抗R16,R17が直列に接続され、抵抗R16,R17により電源電圧Vdcを分圧した電圧VR17がコンパレータCMP1のマイナス端子に供給される。また、コンパレータCMP1のプラス端子には、基準電圧Vlef4(第3の設定電圧)が供給される。
その他の構成は図1に示す発光ダイオード点灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。図13は、LED直列回路6の温度と順方向電圧VLEDの関係を示すグラフで、グラフG1はLED直列回路6の発光ダイオードをn個直列で全点灯させた場合、グラフG2はm個の発光ダイオードを短絡して残りn−m個を直列で点灯させた場合の例を示している。
図13のグラフG1に示す例においては、発光ダイオードをn個直列で全点灯させた場合の順方向電圧VLEDは、使用温度範囲において0.97×Vdc−1.5(V)までしか上昇しない。そのため、n個点灯の場合、電圧変換回路2の実際の出力電圧Vsが3%低下して0.97×Vdcとなっても、全点灯可能であることが分かる。しかし、例えば電圧変換回路2の寿命や故障によって、出力電圧Vsが3%を超えて低下した場合には、順方向電圧VLEDとして0.97×Vdc−1.5(V)を確保することができなくなり、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりする。
一方、LED直列回路6のうちm個の発光ダイオード、例えばLED1,2を短絡した場合の順方向電圧VLEDをグラフG2で示すと、LED1,2を短絡した状態では順方向電圧VLEDは、使用温度範囲において0.8×Vdc−1.5(V)までしか上昇しない。そのため、n−2個(n−m個)点灯の場合、電圧変換回路2の出力電圧Vsが20%低下して0.8×Vdcとなっても、点灯させることができる。
そこで、図12に示す発光ダイオード点灯装置1fにおいては、コンパレータCMP1によって、電圧変換回路2の出力電圧Vsが3%を超えて低下した場合にトランジスタTr3をオンさせてLED1,2を短絡し、n−2個の発光ダイオードを点灯させることによって、最低限必要なレベルの光出力を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりすることを抑制するようにされている。
具体的には、例えば抵抗R16を90Ω、抵抗R17を10Ωとすることにより、電圧変換回路2の出力電圧Vsを分圧してコンパレータCMP1のマイナス端子に入力される電圧VR17を、VR17=Vs/10 とする。また、基準電圧Vlef4=(0.97×Vdc−1.5)/10と設定する。そして、コンパレータCMP1は、VR17<Vlef4、すなわちVs<0.97×Vdc―1.5となった場合にコンパレータCMP1の出力信号がハイレベルとなり、トランジスタTr3がオンされ、LED1,2が短絡されてn−2個の発光ダイオードが点灯する。
これにより、例えば電圧変換回路2の寿命や故障によって、出力電圧Vsが低下した場合であっても、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりすることが抑制される。また、ユーザーは、LED直列回路6における発光ダイオードの点灯数が少ない場合には、電圧変換回路2の寿命や故障等によって電圧変換回路2の出力電圧が低下していることを知ることができるので、例えば発光ダイオード点灯装置1fの修理、交換が必要となっていることを知ることが容易となる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図14は、本発明の第6の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1gの構成の一例を示す回路図である。図14に示す発光ダイオード点灯装置1gと図7に示す発光ダイオード点灯装置1dとでは、下記の点で異なる。すなわち、図14に示す発光ダイオード点灯装置1gは、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様の構成に加えて図12に示す発光ダイオード点灯装置1fにおける抵抗R16,R17、コンパレータCMP1、抵抗R4、コンデンサC1、及びトランジスタTr3に相当する抵抗R16,R17、コンパレータCMP11、抵抗R14、コンデンサC11、及びトランジスタTr13をさらに備える。
その他の構成は図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、発光ダイオード点灯装置1gが使用温度範囲の下限を下回る温度で使用されると、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様の動作によって、LED直列回路6においてLED1、LED2を除くn―2個の発光ダイオードが点灯し、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来る。
また、LED直列回路6の自己発熱もしくは他部品の発熱の煽りを受けてLED直列回路6の温度が上昇し、使用温度範囲の下限温度以上となると、図7に示す発光ダイオード点灯装置1dと同様の動作によって、LED直列回路6の全て(n個)の発光ダイオードが点灯する。これにより、発光ダイオード点灯装置1dが低温環境で使用される場合であってもn−2個の発光ダイオードを点灯させることによりLED直列回路6が不点灯となったり、最低限必要とされる光出力が得られなくなることを抑制することができる。また、LED直列回路6の温度が上昇すると、LED直列回路6は全点灯状態に戻り、十分大きな光出力を得ることが出来る。
一方、例えば電圧変換回路2の寿命や故障によって、電圧変換回路2の出力電圧Vsが低下した場合、図12に示す発光ダイオード点灯装置1fと同様の動作により、n−2個の発光ダイオードを点灯させることによって、最低限必要なレベルの光出力を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりすることが抑制される。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置について説明する。図15は、本発明の第7の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置1hの構成の一例を示す回路図である。図15に示す発光ダイオード点灯装置1hと図1に示す発光ダイオード点灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図15に示す発光ダイオード点灯装置1hは、図1に示す発光ダイオード点灯装置1におけるコンパレータCMP1、抵抗R4、コンデンサC1、及びサイリスタTh1の代わりに点灯個数制御部16と、LED直列回路6におけるn個の発光ダイオードのアノードを、それぞれグラウンドGNDに接続する複数のトランジスタTra1、Tra2、Tra3、...Tranとを備える。
点灯個数制御部16は、例えば順方向電圧VLEDや、電圧変換回路2の実際の出力電圧Vsを検出するADコンバータ、LED直列回路6の温度や筐体7の外部における周囲温度Taを検出する温度検出部、及びCPU(Central Processing Unit)を備えて構成され、ADコンバータにより得られた順方向電圧VLED、出力電圧Vs、及び温度センサにより得られたLED直列回路6の温度に基づいて、複数のトランジスタTra1、Tra2、Tra3、...Tranのオン、オフを制御する。
また、LED直列回路6の各発光ダイオードは、例えば20℃の温度低下によって光度が10%向上するものが用いられている。
その他の構成は図1に示す発光ダイオード点灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。
発光ダイオード点灯装置1hが低温で使用されたり、電圧変換回路2の寿命や故障によって、電圧変換回路2の出力電圧Vsが低下した場合、LED直列回路6が全点灯したままでは、VLED>Vs−1.5(V)となり、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりするおそれがある。
そこで、図15に示す発光ダイオード点灯装置1hでは、点灯個数制御部16によって、例えば順方向電圧VLED、電圧Vs、LED直列回路6の温度、周囲温度Taに基づいて、トランジスタTra1、Tra2、Tra3、...Tranのオン、オフを制御することによりVLED≦Vs−1.5(V)の条件を満たすべく、LED直列回路6における点灯させる発光ダイオードの数を増減する。
図16(a)は、LED直列回路6の温度と各発光ダイオードの光出力とを示したグラフである。例えばLED直列回路6における各発光ダイオードが20℃の温度低下によって光度が10%向上するものとする。この場合、図16(b)に示すように、点灯個数制御部16は、LED直列回路6の温度が20℃低下する毎にLED直列回路6における発光ダイオードの点灯数を10%づつ減少させることで、図16(c)に示すように発光ダイオード点灯装置1h全体のトータルでの光出力をほぼ一定にすることができる。
これにより、発光ダイオード点灯装置1hが低温で使用されたり、電圧変換回路2の寿命や故障によって、電圧変換回路2の出力電圧Vsが低下した場合であっても、VLED≦Vs−1.5(V)の条件を満たすべく、温度検出部により検出された温度の高低に応じてLED直列回路6における短絡される発光ダイオードの数が減増され、点灯させる発光ダイオードの数が増減されるので、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりすることを抑制できる。また、温度低下により発光ダイオードの光度が向上する割合と同じ割合で発光させる発光ダイオードの数を減らすことにより、光出力をほぼ一定に保つことができる。
また、点灯個数制御部16によって、ADコンバータにより検出された順方向電圧VLEDの高低に応じて、LED直列回路6における短絡される発光ダイオードの数が増減され、点灯させる発光ダイオードの数が減増される構成としても良い。
あるいは、点灯個数制御部16によって、ADコンバータにより検出された電圧Vsの高低に応じて、LED直列回路6における短絡される発光ダイオードの数が減増され、点灯させる発光ダイオードの数が増減される構成としても良い。これにより、電圧変換回路2の寿命や故障によって、電圧変換回路2の出力電圧Vsが低下した場合であっても、最低限必要なレベルの光出力(照度や光束や輝度)を得ることが出来なくなったり、不点灯になったりすることを抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る照明器具の外観の一例を示す斜視図である。 LED直列回路の温度と順方向電圧VLEDとの関係の一例を示すグラフである。 図1に示す発光ダイオード点灯装置の変形例を示す回路図である。 図1に示す発光ダイオード点灯装置の変形例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 (a)は、LED直列回路の温度と順方向電圧VLEDとの関係を示すグラフである。(b)は、サーミスタがLED直列回路と同じ温度になることによってコンパレータに出力される電圧を示すグラフである。 図7に示す発光ダイオード点灯装置の変形例を示す外観図である。 周囲温度TaとLED直列回路の順方向電圧VLEDとの関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 LED直列回路の温度と順方向電圧VLEDの関係を示すグラフである。 本発明の第6の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る発光ダイオード点灯装置の構成の一例を示す回路図である。 LED直列回路の温度と発光ダイオードの光出力との関係を示したグラフである。 背景技術に係る発光ダイオード点灯装置の構成を示す回路図である。 図17に示す発光ダイオード点灯装置においてLED直列回路に所定の電流Iを流した場合の順方向電圧の総和と発光ダイオードの温度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h 発光ダイオード点灯装置
2 電圧変換回路
3 整流回路
4 商用電源
5 照明器具
6 LED直列回路
7 筐体
8 セード部材
11,12 配線
13 カレントミラー回路
14 配線
15 ヒータ回路
16 点灯個数制御部
CMP1 コンパレータ
CMP11 コンパレータ
CMP2 コンパレータ
Th1 サイリスタ
Th2 サーミスタ
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5,Tr6 トランジスタ
Tr13 トランジスタ

Claims (11)

  1. 複数の発光ダイオードによる直列回路と、
    直流の電源電圧を受け付けて、前記直列回路に発光用の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧の下で、前記発光ダイオードが点灯可能な数となるように、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧が、予め設定された第1の設定電圧を超えた場合に前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡することを特徴とする発光ダイオード点灯装置。
  2. 前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧が、前記第1の設定電圧より低い第2の設定電圧を下回る場合、前記短絡を解除することを特徴とする請求項記載の発光ダイオード点灯装置。
  3. 前記第1の設定電圧は、前記複数の発光ダイオードを予め定められた明るさで発光させるための電流を前記直列回路に供給した場合に前記電圧供給手段によって生じる電圧降下を前記電源電圧から差し引いた電圧値であることを特徴とする請求項1又は2記載の発光ダイオード点灯装置。
  4. 前記制御部は、前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧によって前記直列回路で生じた順方向電圧の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を増減することを特徴とする請求項記載の発光ダイオード点灯装置。
  5. 複数の発光ダイオードによる直列回路と、
    直流の電源電圧を受け付けて、前記直列回路に発光用の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧の下で、前記発光ダイオードが点灯可能な数となるように、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電圧供給手段により受け付けられる電源電圧が、予め設定された第3の設定電圧に満たない場合にのみ、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡することを特徴とする発光ダイオード点灯装置。
  6. 前記制御部は、前記電圧供給手段から供給された電源電圧の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を減増することを特徴とする請求項記載の発光ダイオード点灯装置。
  7. 複数の発光ダイオードによる直列回路と、
    直流の電源電圧を受け付けて、前記直列回路に発光用の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記電圧供給手段により供給された発光用の電圧の下で、前記発光ダイオードが点灯可能な数となるように、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記直列回路の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記温度検出部により検出された温度が予め設定された第1の設定温度を下回る場合にのみ、前記直列回路における複数の発光ダイオードのうち一部を短絡するものであることを特徴とする発光ダイオード点灯装置。
  8. 前記制御部は、前記直列回路の温度を上昇させる加熱部を備え、前記温度検出部により検出された温度が予め設定された第1の設定温度を下回る場合にのみ、前記加熱部により前記直列回路の温度を上昇させるものであることを特徴とする請求項記載の発光ダイオード点灯装置。
  9. 前記制御部は、前記温度検出部により検出された温度の高低に応じて、前記短絡する発光ダイオードの数を減増することを特徴とする請求項7又は8に記載の発光ダイオード点灯装置。
  10. 前記複数の発光ダイオードは、それぞれ温度の低下に対して一定の割合で光出力が上昇するものであり、
    前記制御部は、前記温度検出部により検出された温度の低下に対する前記光出力が上昇する割合で、前記短絡する発光ダイオードの数を増加することを特徴とする請求項記載の発光ダイオード点灯装置。
  11. 発光ダイオード点灯装置と、商用電源から発光ダイオードを発光させるための電源電圧を生成して前記発光ダイオード点灯装置に供給する電源部と、前記発光ダイオード点灯装置及び前記電源部を収容する筐体とを備え、
    前記発光ダイオード点灯装置は請求項1〜10のいずれかに記載の発光ダイオード点灯装置であることを特徴とする照明器具。
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