JP4525628B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents
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Description
内周の周方向に複数個のティースを配置した鉄心並びに前記ティースに巻回された励磁巻線及び出力巻線で構成された固定子と、
外周に突き出た複数個の突極を周方向に有する回転子とを備えた回転角度検出装置において、
前記ティースの個数をQ、
前記回転子の回転軸から外周へ延ばした角度基準線に対して順次配置された前記ティースをi番目と定義し、
前記角度基準線とティースの周方向中心線とのなす角度をθi〔rad〕、
i番目ティースに巻回された前記出力巻線の巻き方向が第一の巻き方向である場合には正数に、前記第一の巻き方向とは逆向きの巻き方向である場合には負数にした前記出力巻線の巻数をNi、
前記角度基準線と外部磁界の方向とのなす角度をα〔rad〕、
前記巻数Niの絶対値の最大値をNmaxとしたとき、
前記出力巻線の極対数を奇数とし、
前記角度α=0〜2π〔rad〕の範囲における
外部磁界が回転角度検出装置の出力巻線の出力電圧へどのような影響を与えるかについて説明する。図1は、外部磁界が回転角度検出装置を通過する様子を描いた図である。図1において、簡単のため外部磁界100は一様な平行磁界であるとし、外部磁界100の中に置かれた回転角度検出装置の固定子鉄心101には周方向にティース102が設けられ、ティース102に出力巻線103が巻き回されている。図1では簡単のために回転角度検出装置の回転子は省略し、固定子鉄心101と出力巻線103のみを示している。なお、図1ではティース102の数Qが20である例を示している。
そこで、|Ni|の最大値を振幅とし、空間一次の正弦波状に巻数Niが変化する場合について、式(5)のパラメータを計算してみる。|Ni|の最大値をNmaxとしたとき、i番目のティース104の巻数Niは、次に示す式(7)となる。
図3は、この発明を実施するための実施の形態2における回転角度検出装置の固定子を示すものである。図3において、固定子にはティース102が配置された固定子鉄心101と出力巻線103が設けられている。なお、図3では、簡単のために、励磁巻線、並びに固定子鉄心101と励磁巻線の間及び出力巻線間の絶縁物などは省略している。また、回転角度検出装置は、突極を有する回転子を有するが、図3では省略している。
ティース102が配置されている周方向の間隔が等間隔であるとしたとき、この巻数Niについて式(5)の値を計算したところ、図6のようになった。角度α112の値にかかわらず、3.0未満の値となり、Q×Nmax/2=1200よりも十分小さい値となっている。
図7は、上記巻線の外部磁界100の影響を調べ、従来例と比較したグラフである。従来例は、空間1次の正弦波状の巻数分布を持つものである。図7の横軸は、外部磁界100の侵入角度であり、縦軸は、外部磁界100によって出力巻線103に鎖交する鎖交磁束数を示している。なお、縦軸は、従来例の最大値が100%となるように正規化している。
図7より、従来例では外部磁界100の侵入角度によって鎖交磁束が変化している。従来例では、ある向き(この例では10度付近)の外部磁界100については鎖交磁束が零となり影響がないが、別の向き(この例では100度付近)では鎖交磁束が最大となる。このような回転角度検出装置は、備え付ける配置や向きにより、ノイズなどによる外部磁界100の影響が大きくなり、検出精度が悪化する。
図9の回転角度検出装置は、固定子のティース102の数が20(Q=20)であり、回転子105の突極の数が7の例である。ただし、この図では巻線は簡単のため1相分の出力巻線103のみを示し、複数相の出力巻線で構成される場合における他の相の巻線や励磁巻線は省略している。また、励磁巻線は図示しないが、極対数が5になるように巻き回されている。例えば巻数Niが、50,50,−50,−50のパターンを5回繰り返した巻数とすればよい。回転子105の突極数M、励磁巻線の極対数をLとしたとき、出力巻線103の極対数を|L±M|とすれば回転角度検出装置として機能する。ここでは|L-M|=|5−7|=2とした。
図12はティース102の数が10(Q=10)、回転子105の突極の数Mを8とした回転角度検出装置の例である。図12は、1相の励磁巻線106及び2相の出力巻線を有する回転角度検出装置を示している。2相の出力巻線は、出力巻線1:107及び出力巻線2:108として図に示している。励磁巻線106と出力巻線1:107と出力巻線2:108との巻数Niを図13に示す。励磁巻線106は、極対数Lが5となるように巻き回されている。出力巻線1:107及び出力巻線2:108については、|L−M|=3に基づいて設定され、出力巻線1:107及び出力巻線2:108の巻数Niは、式(5)をα=0〜2π〔rad〕の範囲で変化させて計算したG(α)の値の最大値が、Q×Nmax/2=10×60/2=300よりも十分小さい値となるように設定している。
ここで、図15は、式(5)の値を角度α112に対して描いた図である。図15より、出力巻線1:107に関する式(5)の値は0.2未満、出力巻線2:108に関する式(5)の値は0.15未満の値をとるため、Q×Nmax/2=300に対して十分小さく設定していることがわかる。既に述べたように、このような出力巻線の巻数Niを設定しておけば、いかなる方向を持つ外部磁界100であっても、外部磁界100による各ティース102の出力巻線の鎖交磁束の総和を非常に小さくできるため、位置検出精度が高い回転角度検出装置を得ることができる。
本実施の形態5は、L±Mの絶対値が奇数となる場合の回転角度検出装置における出力巻線の巻数Niの決め方についての実施の形態である。
なお、上記処理フローに従って決定された巻数Niから多少ずれたとしても、外部磁界100に対しては同様の効果が得られることは言うまでもない。また、全ティース102における巻数Niの分布が同じであれば、上記処理フローに従って決定されたものでなくとも同様の効果が得られる。
上述の実施の形態5は、L±Mの絶対値が奇数となる場合であったが、本実施の形態は、L±Mの絶対値が偶数の場合の回転角度検出装置における出力巻線103の巻数Niの決め方についての実施の形態である。
図21は、L±Mの絶対値が偶数の場合の出力巻線103の巻数Niを決める処理フローを示すフローチャートである。
上記処理フローに従って決定された巻数から多少ずれても、外部磁界100に対しては同様の効果が得られる。なお、全ティース102における出力巻線103の巻数Niの分布が同じであれば、上記処理フローに従って決定されたものでなくとも同様の効果が得られる。
図24は、本実施の形態によるインバータ装置と一体型の構造を持つ回転電機を示す断面図である。本実施の形態は、回転角度検出装置の回転子の回転軸と回転電機の回転子の回転軸とが連動するように回転角度検出装置を設置した回転電動機に関する。図24において、回転電機は、回転軸121に固定された冷却ファン122と回転子123とを有し、モータハウジング124に固定された固定子を有する交流モータ125と、モータハウジング124の一端壁の軸方向外側に位置しモータハウジング124に固定されるインバータ装置131とを有している。インバータ装置131は、入力直流電流を交流電流に変換して交流モータ125の固定子コイル126に給電するインバータ回路を構成する複数のスイッチング素子132が取り付けられたヒートシンク133からなるパワー回路部134とケースに収納された制御基板135から構成される。
交流モータ125を駆動する際、回転子の位置情報を知る必要があり、小型化のためレイアウト上、回転角度検出装置140がパワー回路部134の近傍に配置されることがある。
図24では、回転軸121に固定された回転子145、モータハウジング124に固定された固定子141と固定子141に施された巻線143(励磁巻線、出力巻線)からなる回転角度検出装置140が図面に向かって左端付近に配置されている。
Claims (7)
- 内周の周方向に複数個のティースを配置した鉄心並びに前記ティースに巻回された励磁巻線及び出力巻線で構成された固定子と、
前記固定子に内包され、外周に突き出た複数個の突極を周方向に有する回転子とを備えた回転角度検出装置において、
前記ティースの個数をQ、
前記回転子の回転軸から外周へ延ばした角度基準線に対して順次配置された前記ティースをi番目と定義し、
前記角度基準線とティースの周方向中心線とのなす角度をθi〔rad〕、
i番目ティースに巻回された前記出力巻線の巻き方向が第一の巻き方向である場合には正数に、前記第一の巻き方向とは逆向きの巻き方向である場合には負数にした前記出力巻線の巻数をNi、
前記角度基準線と外部磁界の方向とのなす角度をα〔rad〕、
前記巻数Niの絶対値の最大値をNmaxとしたとき、
前記出力巻線の極対数を奇数とし、
前記角度α=0〜2π〔rad〕の範囲における
- 励磁巻線の極対数Lと回転子の突極の数Mとの和が奇数となることを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
- ティースは、固定子の周方向に等間隔に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
- 鉄心は、少なくとも1個の出力巻線を有し、出力巻線を巻回さないティースを少なくとも1個有することを特徴とした請求項1に記載の回転角度検出装置。
- ティースの個数Qは、6以上、10以下であることを特徴とする請求項1に記載の回転角度検出装置。
- 回転角度検出装置の回転子の回転軸と回転電機の回転子の回転軸とが連動するようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の回転角度検出装置を設置した回転電機。
- 回転電機を制御するインバータ装置を備えたことを特徴とする請求項6に記載の回転電機。
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