JP4525423B2 - センサ付き転がり軸受装置 - Google Patents

センサ付き転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4525423B2
JP4525423B2 JP2005099144A JP2005099144A JP4525423B2 JP 4525423 B2 JP4525423 B2 JP 4525423B2 JP 2005099144 A JP2005099144 A JP 2005099144A JP 2005099144 A JP2005099144 A JP 2005099144A JP 4525423 B2 JP4525423 B2 JP 4525423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
detected
load
output signal
duration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005099144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006275251A (ja
Inventor
稔 千徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2005099144A priority Critical patent/JP4525423B2/ja
Publication of JP2006275251A publication Critical patent/JP2006275251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525423B2 publication Critical patent/JP4525423B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、センサが組み込まれたセンサ付き転がり軸受装置に関する。
転がり軸受装置には、本来的な軸受機能に加えて、その軸受回転時における荷重等の動作データを検知するためのセンサが組み込まれたセンサ付き転がり軸受装置がある(例えば、特許文献1参照。)。具体的にいえば、この従来の軸受装置は自動車用の軸受ハブユニットに適用されたものであり、内輪(回転軌道輪)の取付フランジに歪みゲージを貼り付けて軸受装置に作用する荷重を検知するようになっている。そして、その荷重データが自動車のECUに送られ、このECUで実行されるABS制御やTRC制御、ESC制御等に当該荷重データが用いられることで自動車の高性能化や安全性の向上等が図られるようになっている。
特開2003−246201号公報(図1〜2)
しかしながら、上記のような従来のセンサ付き転がり軸受装置では、荷重センサとして歪みゲージを用いているので、上記ABS制御等に用いられる互いに直交する3軸方向、すなわち自動車の左右方向(軸受軸方向)、前後方向、及び上下方向の各荷重を検知するためには、多数の歪みゲージを軸受装置に設置する必要がある。つまり、歪みゲージは、その歪み方向に合致する一定方向の荷重しか検知することができないため、上記3軸方向の各方向に対し、例えば1方向では+・−の両方が計測できるため、3軸方向の場合は3つ以上の歪みゲージを設置することが要求されて、多数の歪みゲージを軸受装置に設ける必要がある。また、上記従来の軸受装置では、各歪みゲージを回転軌道輪の取付フランジに設けているので、荷重を精度よく検知するためには、上記取付フランジに変形(歪み)が生じ易いよう当該取付フランジに透孔を形成してこの透孔内の表面に歪みゲージを貼り付けることが求められる。このため、荷重センサの組込作業を簡略化することができないという問題点がある。さらに、この従来の軸受装置では、回転軌道輪側に設けられた歪みゲージから上記ECUに荷重データを送るために、無線装置やスリップリング等を設ける必要があり、当該軸受装置の構造が複雑になるという問題点も有している。さらに、この従来の軸受装置では、歪みゲージの材質に応じたヒステリシスにより、リニアな特性を得ることが難しく、またブレーキディスクの近くに配置されているためその温度による影響を受け易いため荷重を精度よく検知することは困難であるという問題点がある。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、少ない部品点数で互いに直交する3軸方向の各荷重を精度よく検知することができ、これにより構造及びセンサの組込作業を簡略化することができるセンサ付き転がり軸受装置を提供することを目的とする。
本発明は、固定軌道輪及び回転軌道輪と、これらの軌道輪間に転動自在に設けられた転動体とを備えた軸受を有する転がり軸受装置であって、
前記回転軌道輪と一体回転可能に設けられる被検出部材と、
前記固定軌道輪側に設けられるとともに、その検出面が前記被検出部材に設けられた被検出面に対向して配置されており、前記被検出面との間の距離を検出可能なセンサとを備え、
前記被検出部材の被検出面には、前記センサの検出面との間の距離が互いに異なる第1及び第2の被検出部分が周方向に交互に設けられ、かつ、前記第1の被検出部分は径方向の位置に関わらず周方向への寸法が一定であるが、前記第2の被検出部分は径方向の位置によって周方向への寸法が変化するよう構成され
前記センサの出力信号が入力されるとともに、当該センサが前記第1及び第2の各被検出部分に対向しているときのセンサの出力信号の大きさとその継続時間とに基づいて、前記軸受の軸方向であるY軸方向の荷重、このY軸方向に直交するX軸方向の荷重、及び前記Y軸方向及びX軸方向に直交するZ軸方向の荷重を取得する取得手段を設けたことを特徴とするものである。
上記のように構成されたセンサ付き転がり軸受装置では、センサの検出面との間の距離が互いに異なる第1及び第2の被検出部分を上記被検出部材の被検出面に設けているので、センサの出力信号を回転軌道輪(軸受)の回転動作に応じて変化させることができる。また、第1の被検出部分の周方向の寸法を径方向の位置に関わらず一定に構成し、かつ、第2の被検出部分の周方向の寸法を径方向の位置によって変化するよう構成するとともに、センサがこれらの第1及び第2の各被検出部分に対向しているときの当該センサの出力信号の大きさとその継続時間とに基づいて、軸受の軸方向であるY軸方向の荷重、このY軸方向に直交するX軸方向の荷重、及び前記Y軸方向及びX軸方向に直交するZ軸方向の荷重を取得する取得手段を設けている。これにより、センサと被検出部材とを例えば上記軸方向であるY軸方向で対向して配置した場合に、そのY軸方向に荷重が軸受装置に作用すると、その荷重に応じてセンサと第1又は第2の被検出部分との間の距離が変化することから、取得手段は第1又は第2の被検出部分に対向しているときの出力信号の大きさに基づいて、上記Y軸方向の荷重を精度よく取得することができる。
また、センサと被検出部材とが例えばY軸方向で対向配置されている場合において、軸受装置に上記Z軸方向及びX軸方向の一方の方向に荷重が作用すると、その荷重に応じてセンサが対向する被検出部材の位置が変化して、当該センサが上記第2の被検出部分に対向しているときの時間のみが変化することから、取得手段は第2の被検出部分に対向しているときの出力信号の継続時間に基づいて、上記Z軸方向及びX軸方向の一方の方向の荷重を精度よく取得することができる。また、軸受装置に上記Z軸方向及びX軸方向の他方の方向に荷重が作用すると、その荷重に応じてセンサが対向する被検出部材の位置が変化して、当該センサが上記第1及び第2の各被検出部分に対向しているときの時間のみが変化することから、取得手段は第1及び第2の被検出部分に対向しているときの出力信号の各継続時間に基づいて、上記Z軸方向及びX軸方向の他方の方向の荷重を精度よく取得することができる。また、上記センサが固定軌道輪側に設けられているので、無線装置等を設けることなくセンサの出力信号を取得手段に送出することができる。この結果、上記従来例と異なり、少ない部品点数で互いに直交する3軸方向の荷重を精度よく検知することができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記第2の被検出部分が、その周方向の寸法が一端から他端に向かう一の方向において所定割合で変化するように構成されていることが好ましい。
この場合、上記センサが第2の被検出部分に対向しているときの時間、すなわちその出力信号の継続時間を上記所定割合に応じて変化させることができ、取得手段はこの第2の被検出部分に対応した継続時間に基づく荷重の取得を容易に行うことができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記軸受の軸方向周りには、4個の前記センサが軸中心に対し90°間隔で配設されてもよい。
この場合、上記取得手段が4個の各センサの出力信号を用いることにより、当該取得手段は上記X軸方向に対する捻り荷重及びZ軸方向に対する捻り荷重を取得することができる。また、4個のセンサを軸中心に対し90°間隔で配設しているので、1個のセンサを用いる場合に比べて、上記3軸方向の各荷重をより精度よく、かつ迅速に検知することができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記取得手段が、前記軸受の軸中心に対し互いに180°異なる位置に配設された2個の前記センサからの出力信号の比較を行うことにより、前記X軸方向又は前記Z軸方向に対する捻り荷重の捻れ方向を判別することが好ましい。
この場合、取得手段が上記X軸方向又はZ軸方向に対する捻り荷重の捻れ方向を判別しつつ、その捻り荷重の大きさを取得できることから、さらに精度よく軸受装置に作用する荷重を検知することができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記固定軌道輪が、車両の車体側に固定される外輪により構成され、前記回転軌道輪が、前記車両のタイヤを取付可能な内軸部材を含んでもよい。
この場合、タイヤに働いた負荷に応じた荷重が軸受装置に作用することから、取得手段が荷重を取得することによってタイヤに対する負荷も検知することができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記取得手段が、前記センサの出力信号から得られる、前記第1又は第2の被検出部分の所定時間当たりの検出数に基づいて、前記軸受の回転速度を取得することが好ましい。
この場合、上記軸受の回転速度を検知するためのセンサ等を軸受装置に別途設ける必要がなく、高機能化されたセンサ付き転がり軸受装置を構成することができる。
また、上記センサ付き転がり軸受装置において、前記センサが、前記被検出部材の被検出面に向かって所定の磁界を発生するとともに、前記被検出面から戻ってきた磁界に基づいて当該被検出面との間の距離を検出可能な磁気式の変位センサにより構成されてもよい。
この場合、上記被検出部材に軸受装置に用いられている潤滑油が付着したときでも、その潤滑油の影響が(変位)センサの出力信号に現れないことから、取得手段は潤滑油に影響されることなく荷重を取得することができ、軸受装置の使用環境によって荷重検知の精度低下を生じないセンサ付き転がり軸受装置を容易に構成することができる。
本発明によれば、少ない部品点数にて互いに直交する3軸方向の各荷重を精度よく検知することができるので、構造及びセンサの組込作業を簡略化することができるセンサ付き転がり軸受装置を提供することができる。
以下、本発明のセンサ付き転がり軸受装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明を車両の従動輪用ハブユニットに適用した場合を例示して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の一実施の形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の断面図である。図において、右側は車両インナー側、左側は車両アウター側(車輪側)であり、本実施の形態1のセンサ付き転がり軸受装置1は、転がり軸受装置2と、センサ装置3とによって構成されている。この転がり軸受装置2は、複列アンギュラ玉軸受タイプのものであり、外輪部材4と、内輪部材としての内軸部材(ハブホイール)5及び内輪構成部材6と、複数の玉からなる転動体7、8とを備えている。また、転がり軸受装置2には、転動体7、8をそれぞれ周方向に沿って所定間隔で保持する保持器9、10と、外輪部材4と内軸部材5との隙間に配置されたシール部材11とが設けられている。
上記外輪部材4は、車体側に固定される固定軌道輪であり、その内周側には、複列の外輪軌道4a、4bが形成されている。一方、回転軌道輪は、内軸部材5と内輪構成部材6とで構成されており、外輪軌道4aに対向する内軸部材5の外周面には、内輪軌道5aが形成されて、上記転動体7が外輪軌道4aとの間で転動するようになっている。また、外輪軌道4bに対向する内輪構成部材6の外周面には、内輪軌道6aが形成されて、上記転動体8が外輪軌道4bとの間で転動するようになっている。
また、外輪部材4には、その車両インナー側に軸方向に延ばされた円筒状部が形成されており、その円筒状部の内周面4cには、軸受内部を塞ぐ有底短円筒状のカバー12が圧入されている。そして、転がり軸受装置2では、カバー12が内外輪間の環状開口部を車両インナー側から密封して、当該環状開口部を車両アウター側から密封する上記シール部材11とともに、軸受内部への雨水や異物等の侵入を防いでいる。
また、外輪部材4には、径方向外側に形成されたフランジ部4dが形成されており、このフランジ部4dに形成されたボルト孔4d1に挿通されるボルト(図示せず)によって、上記車両のサスペンションに含まれるナックル部(図示せず)が当該フランジ部4dに固定される。
また、内軸部材5は、上記車両のタイヤ(図示せず)を取付可能に構成されている。つまり、この内軸部材5の車両アウター側には、タイヤ取付用のインロー部5b及びフランジ部5cが形成されており、このフランジ部5cにはタイヤ等を固定するための複数本のハブボルト17が圧入固定されている。また、内軸部材5の車両インナー側には、段部5dが形成されており、この段部5dに上記内輪構成部材6が外嵌されている。さらに、この内輪構成部材6は、上記段部5dの先端部を径方向外向きに屈曲変形させたかしめ部5eによって内軸部材5に固定されている。
また、内輪構成部材6の車両インナー側には、上記センサ装置3に含まれる被検出部材14が当該内輪構成部材6と一体回転可能に取り付けられている。
上記センサ装置3は、断面L字状の支持部材13及びこの支持部材13に固定されたリング状の上記被検出部材14と、この被検出部材14に上記軸受軸方向で対向して配置されるようにカバー12に固定されて外輪4側に設けられたセンサ15とを備えている。また、このセンサ装置3は、センサ15に接続されて当該センサ15の出力信号が入力される取得手段としての制御装置16を有し、この制御装置16が、後に詳述するように、センサ15の出力信号に基づいて、軸受装置2に作用する荷重及びその軸受の回転速度を検知するようになっている。
上記支持部材13は、その円筒状部が内輪構成部材6の外周面に外嵌固定されており、当該円筒状部の一端において径方向外方に直角に形成されたリング状部に装着された被検出部材14とともに、内輪構成部材6と一体的に回転する。
また、上記被検出部材14には、図2も参照して、センサ15の検出面15a(図1)に対向して配置されるリング状の被検出面14aと、この被検出面14a上で周方向周りに交互に形成された複数(例えば、16個)の非開口部14b及び開口部14cが設けられている。これらの非開口部14b及び開口部14cは、被検出面14aが検出面15aに対向して配置されたときに、当該検出面15aとの間の距離(空気ギャップ)が互いに異なる第1及び第2の被検出部分をそれぞれ構成している。そして、被検出部材14が内輪構成部材6と一体に回転したときに、当該内輪構成部材6の回転方向(軸受回転方向)に交互に設けられた非開口部14b及び開口部14cが検出面15aに順次対向し、軸受の回転に対応してセンサ15の検出結果(出力信号)が変化するようになっている。
また、上記非開口部14bは、被検出面14a上の形状が長方形状にされており、周方向の寸法が均一になっている。一方、開口部14cは、被検出面14a上での形状が扇形状にされており、周方向の寸法が不均一になっている。すなわち、被検出部材14では、その径方向において、一定の寸法を有するよう構成された非開口部14bと、同じく径方向において、寸法が変化するよう構成された開口部14cとが軸受回転方向で連続的に設けられている。さらに、開口部14cでは、径方向内側から外側に向かう一の方向において、その周方向の寸法が所定割合で増加するように構成されている。そして、この被検出部材14では、内軸部材5に作用した荷重の変化に応じて、転動体8に撓み(弾性変形)が生じたときに、当該被検出部材14が支持部材13を介して取り付けられた上記内輪構成部材6の位置が上記転動体8に生じた弾性変形に応動して変化し、さらにこの内輪構成部材6の位置変化(移動)に伴ってセンサ15の検出面15aに対する非開口部14b及び開口部14cの位置もまた変化するようになっている。
上記センサ15は、被検出面14aとの間の距離(非開口部14bとの間の距離及び開口部14cとの間の距離)を検出して、その検出した距離に応じた出力信号を出力する。具体的には、このセンサ15は、例えば磁気式の変位センサにて構成されたものであり、鉄等の磁性材にて構成された被検出部材14との間に磁界を発生させるとともに、磁界の磁束(密度)の変化を検出する。すなわち、センサ15は、被検出部材14の被検出面14a側に向かって(バイアス)磁界を発生する磁界発生部と、被検出面14a側から検出面15aに戻ってきた磁束を検出するホール素子等の磁気検出素子を有する磁気検出部とで構成されている(図示せず)。そして、センサ15では、その磁界発生部から磁界を発生させると、検出面15aが非開口部14bに対向している場合と、開口部14cに対向している場合とでは、透磁率の小さい空気のギャップが異なるので、センサ15の磁気検出部で検出される磁束は、開口部14cに対向している場合に比べて、非開口部14bに対向している場合の方が大きい値となる。こうして、センサ15の出力信号は、軸受装置2(内軸部材5)の荷重変化の有無に関わらず、対向している非開口部14b又は開口部14cとの間の距離に応じて変化する。
また、センサ15は、内軸部材5に作用する荷重が変化していないとき、つまり内輪構成部材6に荷重変化による位置変化が生じていないときには、被検出部材14の回転動作に伴い、その非開口部14b及び開口部14cの各部の所定箇所、例えば図2に一点鎖線Sにて示すように、上記各部の径方向中央箇所上に設定された所定の円状軌跡に沿ってこれら各部との間の距離を検出するように設定されている。そして、内軸部材5の荷重の変化に伴う位置変化が内輪構成部材6に発生すると、その位置変化に応じて、センサ15の非開口部14b及び開口部14cの各部に対向する距離及び/又は箇所が変化し、さらにこの対向箇所の変化によって各部に対向している時間も変化する。これにより、非開口部14b及び開口部14cに対向しているときのセンサ15の各出力信号の大きさやその継続時間が、内軸部材5の荷重変化に応じて変わるようになっている(詳細は後述)。
また、上記制御装置16は、例えばセンサ付き転がり軸受装置1が組み付けられた車両のECU(電子制御ユニット)であり、CPU等により構成された演算部(図示せず)を備えている。そして、上記演算部がセンサ装置3用のプログラムを実行することにより、当該制御装置16は上記取得手段として機能する。すなわち、この制御装置16は、センサ15の出力信号の大きさや継続時間に基づいて、軸受の軸方向である車両の左右(車幅)方向(図1に両矢印“Y”で示す方向。以下、Y軸方向ともいう)、車両の上下方向(図1に両矢印“Z”で示す方向。以下、Z軸方向ともいう)、及び車両の前後方向(図1において紙面に垂直な方向。以下、X軸方向ともいう)の互いに直交する3軸方向の各荷重の大きさと向き(荷重の作用方向)を取得する。また、この制御装置16が取得する荷重には、軸受装置2に外部から作用する車両のタイヤの接地荷重等の外的荷重に対し、軸受装置2の回転動作に伴う転動体7、8の転動動作に応じた転がり荷重が含まれているが、上記転がり荷重は軸受の回転速度に応じてほぼ一定値を取ることからフィルタリングが可能であり、制御装置16は荷重を取得することによってタイヤに対する負荷(接地荷重)も取得することができる。
また、制御装置16は、センサ15の出力信号から得られる、非開口部14b又は開口部14cの所定時間当たりの検出数に基づいて、上記軸受の回転速度ひいてはタイヤの回転速度を取得するよう構成されており、取得した上記3軸方向の各荷重及び回転速度を車両のABS制御やTRC制御、ESC制御等に反映し得るようになっている。
上記のように構成された本実施の形態1の動作について、図3〜6も参照して具体的に説明する。尚、以下の説明では、制御装置16が上記3軸方向の荷重を取得する動作について主に説明する。また、説明の簡略化のために、荷重が3軸方向のいずれか一つの方向に作用した場合について順次説明する。
まず、内軸部材5の荷重変化による位置変化が内輪構成部材6に生じていないときには、センサ15は、軸受回転に伴い図3(a)の一点鎖線S上を走査し、例えば同図左側の開口部14c、非開口部14b、及び同図右側の開口部14cの各径方向中央箇所に対向して、それらの各中央箇所との間の距離に応じた出力信号を制御装置16に出力する。この結果、制御装置16には、図3(b)に示すように、センサ15が左右の各開口部14cに対向しているときには電圧v0の出力信号が入力され、当該センサ15が非開口部14bに対向しているときには上記電圧v0よりも大きな電圧V0の出力信号が入力される。また、出力信号における上記電圧v0及びV0の継続時間t0及びT0は、図3の点線にて示すように、センサ15が各開口部14c及び非開口部14bにそれぞれ対向している時間で規定される。つまり、これらの継続時間t0、T0は、上記中央箇所での対応する非開口部14b及び開口部14cの周方向の寸法に応じた時間となり、図3(a)に示すように、非開口部14bの周方向寸法は開口部14cのものに比べて短く構成されていることから、電圧V0の継続時間T0は電圧v0の継続時間t0よりも短い値となる。そして、制御装置16では、非開口部14b及び開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間と各々予め格納されている基準値との比較を行って、各基準値と同一の値であることを判別すると、制御装置16は、位置変化が内輪構成部材6に発生していないことを判別して、車両走行等に伴う荷重の変化が内軸部材5、ひいては軸受装置2に生じていないと判断する。
[Z軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し車両の上下方向上側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同上側の方向に平行に動くと、図4(a)の一点鎖線Sに示すように、センサ15の対向箇所は被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から下方(径方向内方)側に平行に移動する。このため、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図4(b)に示すものとなる。すなわち、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離は変化していないため、出力信号の大きさは、図3(b)に示したものと同じ値となり、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときには電圧V0、v0の出力信号が制御装置16にそれぞれ入力される。
また、非開口部14bの周方向寸法は均一な値であるため、センサ15の非開口部14bとの対向時間、すなわち電圧V0の継続時間もまた図3(b)と同じT0となる。一方、各開口部14cの周方向寸法は径方向内方側に向かって短くなるよう構成されているため、センサ15の各開口部14cとの対向時間が当該周方向寸法に応じて短くなり、電圧v0の継続時間t1は図3(b)に示した継続時間t0よりも短い時間となる。
また、荷重が内軸部材5に対し車両の上下方向下側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同下側の方向に平行に動くと、図4(c)の一点鎖線Sに示すように、センサ15の対向箇所は被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から上方(径方向外方)側に平行に移動する。このため、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図4(d)に示すものとなる。すなわち、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離は変化していないため、出力信号の大きさは、図3(b)に示したものと同じ値となり、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときには電圧V0、v0の出力信号が制御装置16にそれぞれ入力される。
また、非開口部14bの周方向寸法は均一な値であるため、センサ15の非開口部14bとの対向時間、すなわち電圧V0の継続時間もまた図3(b)と同じT0となる。一方、各開口部14cの周方向寸法は径方向外方側に向かって長くなるよう構成されているため、センサ15の各開口部14cとの対向時間が当該周方向寸法に応じて長くなり、電圧v0の継続時間t2は図3(b)に示した継続時間t0よりも長い時間となる。
以上のように、Z軸方向の上下いずれかの向きに荷重が作用して被検出部材14がその向きに平行に動くと、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間のみが、その作用した荷重の大きさに応じて上記継続時間t0より短い継続時間t1又は長い継続時間t2となる。これにより、制御装置16は、Z軸方向に作用した荷重の大きさ及び向きを精度よく検知することができる。
[Y軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し左右方向で車両の外側に作用して、被検出部材14がセンサ15に近づくように内輪構成部材6に生じた位置変化により同外側の方向に非平行に動くと、センサ15の被検出部材14との対向距離が当該被検出部材14の動きに応じて短くなる。また、被検出部材14は、センサ15に近づくように非平行に動いているので、センサ15の当該被検出部材14との対向箇所は、図5(a)の一点鎖線Sに示すように、被検出部材14の動き(接近)に応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から上方(径方向外方)側に移動して、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図5(b)に示すものとなる。つまり、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離が短くなっているため、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさは、図3(b)に示した電圧V0、v0よりもそれぞれ大きい値の電圧V1、v1となる。
また、非開口部14bの周方向寸法は均一な値であるため、センサ15の非開口部14bとの対向時間、すなわち電圧V1の継続時間もまた図3(b)と同じT0となる。一方、各開口部14cの周方向寸法は径方向外方側に向かって長くなるよう構成されているため、センサ15の各開口部14cとの対向時間が当該周方向寸法に応じて長くなり、電圧v1の継続時間t3は図3(b)に示した継続時間t0よりも長い時間となる。
また、荷重が内軸部材5に対し左右方向で車両の内側に作用して、被検出部材14がセンサ15から離れるように内輪構成部材6に生じた位置変化により同内側の方向に非平行に動くと、センサ15の被検出部材14との対向距離が当該被検出部材14の動きに応じて長くなる。また、被検出部材14は、センサ15から離れるように非平行に動いているので、センサ15の当該被検出部材14との対向箇所は、図5(c)の一点鎖線Sに示すように、被検出部材14の動き(離間)に応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から下方(径方向内方)側に移動して、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図5(d)に示すものとなる。つまり、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離が長くなっているため、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさは、図3(b)に示した電圧V0、v0よりもそれぞれ小さい値の電圧V2、v2となる。
また、非開口部14bの周方向寸法は均一な値であるため、センサ15の非開口部14bとの対向時間、すなわち電圧V2の継続時間もまた図3(b)と同じT0となる。一方、各開口部14cの周方向寸法は径方向内方側に向かって短くなるよう構成されているため、センサ15の各開口部14cとの対向時間が当該周方向寸法に応じて短くなり、電圧v2の継続時間t4は図3(b)に示した継続時間t0よりも短い時間となる。
以上のように、Y軸方向の左右いずれかの向きに荷重が作用して被検出部材14がその向きに非平行に動くと、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさが、その作用した荷重の大きさに応じて増加又は減少して上記電圧V0、v0より大きい電圧V1、v1又は小さい電圧V2、v2となる。これにより、制御装置16は、Y軸方向に作用した荷重の大きさ及び向きを精度よく検知することができる。さらに、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間が、その作用した荷重の大きさに応じて上記継続時間t0より長い継続時間t3又は短い時間t4となる。
尚、上記の説明では、被検出部材14がセンサ15に対し非平行に動いた場合について説明したが、被検出部材14がセンサ15に対し平行に動いた場合には、センサ15の当該被検出部材14との対向箇所は、非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所で維持される。その結果、センサ15の出力信号は、被検出部材14の対向距離(接離)の変化に応じた大きさ(電圧)のみが変化して、各開口部14cに対向しているときの継続時間は増減せずに上記継続時間t0となる。
[X軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し車両の前後方向前側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同前側の方向に平行に動くと、図6(a)の一点鎖線Sに示すように、センサ15の対向箇所は被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両後側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。このため、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図6(b)に示すものとなる。すなわち、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離は変化していないため、出力信号の大きさは、図3(b)に示したものと同じ値となり、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときには電圧V0、v0の出力信号が制御装置16にそれぞれ入力される。
また、非開口部14bに対してセンサ15が斜めに通過するので、そのセンサ15に対向する非開口部14bの寸法が長くなり、当該センサ15の非開口部14bとの対向時間もまた長くなる。このため、電圧V0の継続時間が図3(b)に示した継続時間T0より長い継続時間T1となる。また、図6(a)に示したように、センサ15は、左側の開口部14cに対し径方向内側に、かつ、斜めに横切るように対向することから、当該左側開口部14cに対するセンサ15の対向時間が短くなり、電圧v0の継続時間は図3(b)に示した継続時間t0よりも短い継続時間t5となる。一方、同図(a)に示したように、右側の開口部14cに対しては、センサ15は径方向外側に、かつ、斜めに横切るように対向することから、当該右側開口部14cに対するセンサ15の対向時間が長くなり、電圧v0の継続時間は図3(b)に示した継続時間t0よりも長い継続時間t6となる。
また、荷重が内軸部材5に対し車両の前後方向後側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同後側の方向に平行に動くと、図6(c)の一点鎖線Sに示すように、センサ15の対向箇所は被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両前側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。このため、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図6(d)に示すものとなる。すなわち、センサ15と非開口部14b及び各開口部14cとの間の距離は変化していないため、出力信号の大きさは、図3(b)に示したものと同じ値となり、センサ15が非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときには電圧V0、v0の出力信号が制御装置16にそれぞれ入力される。
また、非開口部14bに対してセンサ15が斜めに通過するので、そのセンサ15に対向する非開口部14bの寸法が長くなり、当該センサ15の非開口部14bとの対向時間もまた長くなる。このため、電圧V0の継続時間が図3(b)に示した継続時間T0より長い継続時間T2となる。また、図6(c)に示したように、センサ15は、左側の開口部14cに対し径方向外側に、かつ、斜めに横切るように対向することから、当該左側開口部14cに対するセンサ15の対向時間が長くなり、電圧v0の継続時間は図3(b)に示した継続時間t0よりも長い継続時間t7となる。一方、同図(c)に示したように、右側の開口部14cに対しては、センサ15は径方向内側に、かつ、斜めに横切るように対向することから、当該右側開口部14cに対するセンサ15の対向時間が短くなり、電圧v0の継続時間は図3(b)に示した継続時間t0よりも短い継続時間t8となる。
以上のように、X軸方向の前後いずれかの向きに荷重が作用して被検出部材14がその向きに平行に動くと、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間のみが、その作用した荷重の大きさに応じて変化する。すなわち、非開口部14bに対向しているときの継続時間は、上記継続時間T0より長い継続時間T1又はT2となる。また、左側の開口部14cに対向しているときの継続時間は、上記継続時間t0より短い継続時間t5又は長い継続時間t7となり、一方、右側の開口部14cに対向しているときの継続時間は、継続時間t0より長い継続時間t6又は短い継続時間t8となる。これにより、制御装置16は、X軸方向に作用した荷重の大きさ及び向きを精度よく検知することができる。
尚、上記の説明では、3軸方向のいずれか一つの方向に荷重が作用した場合について説明したが、各方向の荷重の取得方法が異なるため、上記3軸方向の少なくとも2軸方向の荷重成分を含んだ荷重が内軸部材5に作用したときでも、制御装置16は、各方向の荷重成分に分けて、その大きさ及び向きを精度よく検知することができる。つまり、制御装置16は、まず非開口部14b又は開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ(電圧値の増減)に基づいて、Y軸方向の荷重成分の大きさ及び向きを取得することができる。次に、制御装置16は、非開口部14bに対向しているときの出力信号の継続時間について、その基準値である継続時間T0からの増加時間に基づきX軸方向の荷重成分の大きさを取得するとともに、左右の開口部14cに対向しているときの継続時間の増減傾向を判別することにより、そのX軸方向の荷重成分の向きを取得することができる。そして、制御装置16は、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間について、Y軸方向及びX軸方向の荷重成分による継続時間の増減分を除いた後の当該継続時間に基づきZ軸方向の荷重成分の大きさ及び向きを取得することができる。なお、継続時間は、回転速度の変化による影響を受けるが、制御装置16が非開口部14bと開口部14cとの少なくとも3つのセンサ検出結果を用いることにより、当該制御装置16は上記回転速度の変化または荷重による変化かを判別して内軸部材5に作用した荷重を取得することができる。
以上のように構成された本実施の形態1では、内輪構成部材(回転軌道輪)6及び外輪(固定軌道輪)4に被検出部材14及びセンサ15をそれぞれ設けるとともに、このセンサ15からの出力信号に基づいて、内軸部材5(転がり軸受装置2)に作用した荷重を取得する制御装置(取得手段)16を設置している。そして、制御装置16が、センサ15が被検出部材14に設けられた非開口部(第1の被検出部分)14b及び開口部(第2の被検出部分)14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間に基づき、転がり軸受装置2に作用した3軸方向の各荷重の大きさ及びその作用方向を精度よく取得しているので、荷重の検知方向毎に歪みゲージを設置していた上記従来例と異なり、センサ数を大幅に少なくし、かつ、無線装置等を設ける必要がなく、またブレーキディスク等の温度による悪影響の少ない箇所に容易に設置することができる。また、その結果、部品点数を削減しつつ、上記3軸方向の各荷重を高精度に検知することができる信頼性が高いセンサ付き転がり軸受装置1を構成することができ、これにより当該軸受装置1の構造及びセンサ組込作業を簡略化することができる。また、制御装置16が上記3軸方向の各荷重を精度よく検知できるので、タイヤに対する負荷も各方向成分毎に高精度に検知することができて、車両のABS制御やTRC制御、ESC制御等の姿勢制御も容易に行うことが可能となる。
また、本実施の形態1では、制御装置16が非開口部14b又は開口部14cの所定時間当たりの検出数に基づき上記軸受及びタイヤの回転速度を検知しているので、これらの各回転速度を検知するためのセンサ等を転がり軸受装置2に別途設ける必要がない。その結果、軸受及びタイヤ等の動作状態を高精度に把握できる高機能化されたセンサ付き転がり軸受装置1をコンパクトに構成することができるとともに、複数種類のセンサを設置する必要がないことから、センサの温度補償やオフセット調整等の調整作業を含んだセンサの組込作業が容易な転がり軸受装置1を簡単に構成することができる。
[実施の形態2]
図7は本発明の他の実施の形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の断面図であり、図8は図6に示したパルサーリングと第1〜4のセンサとの位置関係を示す図である。図において、本実施の形態2と上記実施の形態1との主な相違点は、本実施の形態2では、4個の上記センサを軸受の軸中心に対し90°間隔で配設した点である。なお、実施の形態1と共通する要素については、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、本実施の形態2では、4個のセンサ15、25、35、及び45が上記軸受の軸方向周りでその軸中心に対し90°間隔で配設されている。また、センサ15及び35はZ軸方向に沿って軸中心に対し互いに180°異なる位置に設けられ、センサ25及び45はX軸方向に沿って軸中心に対し互いに180°異なる位置に設けられている。また、これらのセンサ15〜45は、上記実施の形態1と同様に、その検出面15a、25a、35a、45aが軸受軸方向で被検出部材14の被検出面14aと対向するようにカバー12に取り付けられており、各センサ15〜45は、被検出面14a(非開口部14b及び開口部14cとの各間の距離)との間の検出距離を示す出力信号を制御装置26に出力する。そして、制御装置26は、4個のセンサ15〜45の出力信号を用いて軸受装置2に作用した荷重及び軸受の回転速度を取得する。
以下、図9〜12も参照して、本実施の形態2の動作について具体的に説明する。
まず、内軸部材5の荷重変化による位置変化が内輪構成部材6に生じていないときには、各センサ15〜45は、実施の形態1と同様に、軸受回転に応じて図3(a)に示した一点鎖線S上を走査し同図左側の開口部14c、非開口部14b、及び同図右側の開口部14cの各径方向中央箇所に順次対向する。その結果、制御装置26には、各センサ15〜45から図3(b)に示した出力信号が入力される。すなわち、各センサ15〜45が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0及び継続時間T0の出力信号が各センサ15〜45から制御装置26に出力される。一方、各開口部14cに対向しているときには、電圧v0及び継続時間t0の出力信号が各センサ15〜45から制御装置26に出力される。これにより、制御装置26では、実施の形態1と同様に、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間が各々基準値(電圧V0、v0及び継続時間T0、t0)であることを判別し、制御装置26は、車両走行等に伴う荷重の変化が軸受装置2に生じていないと判断する。
[Z軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し車両の上下方向の例えば上側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同上側の方向に平行に動くと、上下方向上側に配置されたセンサ15では、図4(a)の一点鎖線Sに示したように、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から下方(径方向内方)側に平行に移動する。その結果、センサ15から制御装置26に入力される出力信号は、図4(b)に示した出力信号と同様なものとなる。すなわち、図9(a)に示すように、センサ15が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0及び継続時間T0の出力信号が制御装置26に入力される。一方、センサ15が各開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t9で制御装置26に入力される。
また、前後方向後側に配置されたセンサ25では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により上下方向上側の方向に平行に動くと、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両下側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。そして、このセンサ25と被検出部材14との位置関係が、図6(a)に示したものと同様なものとなり、センサ25から制御装置26に入力される出力信号は、図6(b)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図9(b)に示すように、センサ25が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0の出力信号が上記継続時間T0よりも長い継続時間T3で制御装置26に入力される。一方、センサ25が一方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t10で制御装置26に入力され、他方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t11で制御装置26に入力される。尚、上記一方の開口部14cとは、非開口部14bに対し軸受回転方向前側に配置された開口部14c(図3(a)の左側の開口部14cに相当)であり、他方の開口部14cとは、非開口部14bに対し軸受回転方向後側に配置された開口部14c(図3(a)の右側の開口部14cに相当)である(以下、同様。)。
また、上下方向下側に配置されたセンサ35では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により上下方向上側の方向に平行に動くと、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両下方(径方向外方)側に平行に移動する。つまり、このセンサ35と被検出部材14との位置関係は、図4(c)に示したものと同様なものとなり、センサ35から制御装置26に入力される出力信号は、図4(d)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図9(c)に示すように、センサ35が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0及び継続時間T0の出力信号が制御装置26に入力される。一方、センサ35が各開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t12で制御装置26に入力される。
また、前後方向前側に配置されたセンサ45では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により上下方向上側の方向に平行に動くと、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両下側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。そして、このセンサ45と被検出部材14との位置関係が、図6(c)に示したものと同様なものとなり、センサ45から制御装置26に入力される出力信号は、図6(d)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図9(d)に示すように、センサ45が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0の出力信号が上記継続時間T0よりも長い継続時間T4で制御装置26に入力される。一方、センサ25が一方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t13で制御装置26に入力され、他方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t14で制御装置26に入力される。
以上のように、荷重が内軸部材5に対し車両の上下方向上側に作用して被検出部材14がその向きに平行に動いたときには、図9(a)〜(d)にそれぞれ示した出力信号がセンサ15〜45から制御装置26にそれぞれ入力される。そして、制御装置26では、例えば各センサ15〜45からの非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間に基づき上記上下方向上側への荷重をセンサ単位で取得して、制御装置26が、取得結果を相互に比較することで当該荷重をより精度よく検知することができる。
また、荷重が内軸部材5に対し車両の上下方向下側に作用して被検出部材14がその向きに平行に動いたときには、被検出部材14と各センサ15〜45との位置関係が同上下方向上側に荷重が作用したときと軸受軸中心に関して点対称な関係となる。その結果、センサ15、35の出力信号はそれぞれ図9(c)及び(a)に示したセンサ35、15のものと同様となり、センサ25、45の出力信号はそれぞれ図9(d)及び(b)に示したセンサ45、25のものと同様となる。これにより、制御装置26は、車両の上下方向下側に作用した荷重をより精度よく検知することができる。
[X軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し車両の前後方向の例えば前側に作用して、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により同前側の方向に平行に動くと、上下方向上側に配置されたセンサ15では、図6(a)の一点鎖線Sに示したように、その被検出部材14との対向箇所は被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両後側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。その結果、センサ15から制御装置26に入力される出力信号は、図6(b)に示した出力信号と同様なものとなる。すなわち、図10(a)に示すように、センサ15が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0の出力信号が上記継続時間T0よりも長い継続時間T5で制御装置26に入力される。一方、センサ15が一方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t15で制御装置26に入力され、他方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t16で制御装置26に入力される。
また、前後方向後側に配置されたセンサ25では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により前後方向前側の方向に平行に動くと、その被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両後方(径方向外方)側に平行に移動する。つまり、このセンサ25と被検出部材14との位置関係は、図4(c)に示したものと同様なものとなり、センサ25から制御装置26に入力される出力信号は、図4(d)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図10(b)に示すように、センサ25が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0及び継続時間T0の出力信号が制御装置26に入力される。一方、センサ25が各開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t17で制御装置26に入力される。
また、上下方向下側に配置されたセンサ35では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により前後方向前側の方向に平行に動くと、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両後側に平行に移動し、非開口部14b及び各開口部14cを斜めに通過する。そして、このセンサ35と被検出部材14との位置関係が、図6(c)に示したものと同様なものとなり、センサ35から制御装置26に入力される出力信号は、図6(d)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図10(c)に示すように、センサ35が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0の出力信号が上記継続時間T0よりも長い継続時間T6で制御装置26に入力される。一方、センサ35が一方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t18で制御装置26に入力され、他方の開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t19で制御装置26に入力される。
また、前後方向前側に配置されたセンサ45では、被検出部材14が内輪構成部材6に生じた位置変化により前後方向前側の方向に平行に動くと、被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材14の動きに応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から車両後方(径方向内方)側に平行に移動する。つまり、このセンサ45と被検出部材14との位置関係は、図4(a)に示したものと同様なものとなり、センサ45から制御装置26に入力される出力信号は、図4(b)に示した出力信号と同様なものとなる。その結果、図10(d)に示すように、センサ45が非開口部14bに対向しているときには、電圧V0及び継続時間T0の出力信号が制御装置26に入力される。一方、センサ45が各開口部14cに対向しているときには、電圧v0の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t20で制御装置26に入力される。
以上のように、荷重が内軸部材5に対し車両の前後方向前側に作用して被検出部材14がその向きに平行に動いたときには、図10(a)〜(d)にそれぞれ示した出力信号がセンサ15〜45から制御装置26にそれぞれ入力される。そして、制御装置26では、例えば各センサ15〜45からの非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間に基づき上記前後方向前側への荷重をセンサ単位で取得して、制御装置26が、取得結果を相互に比較することで当該荷重をより精度よく検知することができる。
また、荷重が内軸部材5に対し車両の前後方向後側に作用して被検出部材14がその向きに平行に動いたときには、被検出部材14と各センサ15〜45との位置関係が同前後方向前側に荷重が作用したときと軸受軸中心に関して点対称な関係となる。その結果、センサ15、35の出力信号はそれぞれ図9(c)及び(a)に示したセンサ35、15のものと同様となり、センサ25、45の出力信号はそれぞれ図9(d)及び(b)に示したセンサ45、25のものと同様となる。これにより、制御装置26は、車両の前後方向後側に作用した荷重をより精度よく検知することができる。
[Y軸方向の荷重の取得]
また、荷重が内軸部材5に対し左右方向で車両の外側又は内側に作用して、被検出部材14が少なくとも一つのセンサ15〜45に接近又は離間するように内輪構成部材6に生じた位置変化によって同外側又は内側の方向に平行に動くと、当該少なくとも一つのセンサ15〜45の被検出部材14との対向距離が当該被検出部材14の動きに応じて短く又は長くなる。また、被検出部材14が上記少なくとも一つのセンサ15〜45に対し平行に動いているので、該当するセンサ15〜45の対向箇所は非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所で維持される。その結果、そのセンサ15〜45の出力信号では、その大きさ(電圧)のみが被検出部材14との対向距離の変化に応じて増減する。
また、被検出部材14が少なくとも一つのセンサ15〜45に対し左右方向で外側又は内側に非平行に動くと、その少なくとも一つのセンサ15〜45では、被検出部材14との上記対向距離の変化に加えて、図5(a)又は(c)に一点鎖線Sにてそれぞれ示したように、被検出部材14の動き(接近又は離間)に応じて非開口部14b及び各開口部14cの径方向中央箇所から上方(径方向外方)又は下方(径方向内方)側に移動して、センサ15から制御装置16に入力される出力信号は、図5(b)又は(d)に示すものとなる。
すなわち、被検出部材14が少なくとも一つのセンサ15〜45に対し非平行な状態で近づくと、その該当するセンサ15〜45から制御装置26に入力される出力信号は、図5(b)に示したものと同様に、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさが図3(b)に示した電圧V0、v0よりもそれぞれ大きい値の電圧となり、かつ、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間は同図3(b)に示した継続時間t0よりも長い時間となる。
一方、被検出部材14が少なくとも一つのセンサ15〜45に対し非平行な状態で遠ざかると、その該当するセンサ15〜45から制御装置26に入力される出力信号は、図5(d)に示したものと同様に、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさが図3(b)に示した電圧V0、v0よりもそれぞれ小さい値の電圧となり、かつ、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間は同図3(b)に示した継続時間t0よりも短い時間となる。
以上のように、Y軸方向の左右いずれかの向きに荷重が作用して、被検出部材14が少なくとも一つのセンサ15〜45に対し接近又は離間すると、その該当するセンサ15〜45では、非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさが、その作用した荷重の大きさに応じて増加又は減少する。さらに、被検出部材14が非平行な状態で、上記左右いずれかの向きに動いたときには、該当するセンサ15〜45では、各開口部14cに対向しているときの出力信号の継続時間が、その作用した荷重の大きさに応じて増加又は減少する。これにより、制御装置26は、Y軸方向に作用した荷重の大きさ及び向きを精度よく検知することができる。
[X軸方向に対する捻り荷重の取得]
また、内軸部材5に対して、例えば図11(a)の矢印Mxにて示すように、X軸方向に対する捻り荷重が作用すると、被検出部材14では、例えばその中心を通るX軸方向に平行な直線周りに回動するように内輪構成部材6に生じた位置変化に応じて当該被検出部材14全体が動く。このため、センサ15、35では、その被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材の動きに応じて同時に、かつ、非平行な状態で接近及び離間する。このため、センサ15、35から制御装置26にそれぞれ入力される出力信号は、図5(b)及び(d)に示したものと同様となる。その結果、センサ15から制御装置26には、図11(b)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0よりも大きい電圧V3の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0よりも大きい電圧v3の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t21で入力される。
一方、センサ35から制御装置26には、図11(d)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0よりも小さい電圧V4の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0よりも小さい電圧v4の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t22で入力される。
また、センサ25、45では、被検出部材14がX軸方向に平行な上記直線周りに回動するので、その被検出部材14との対向箇所及び対向距離は変化しない。このため、センサ25、45から制御装置26にそれぞれ入力される出力信号は、図3(b)に示したものと同様なものとなる。その結果、センサ25、45から制御装置26には、それぞれ図11(c)及び(e)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0の出力信号が上記継続時間t0で入力される。
また、内軸部材5に対して、図11(a)の矢印Mxと反対方向にX軸方向に対する捻り荷重が作用して、被検出部材14が例えばその中心を通るX軸方向に平行な直線周りに回動するように内輪構成部材6に生じた位置変化に応じて当該被検出部材14全体が動くと、センサ15、35では、その被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材の動きに応じて同時に、かつ、非平行な状態でそれぞれ離間及び接近する。その結果、これらのセンサ15、35の出力信号は、図11(a)に示した場合と正反対となり、センサ15、35からそれぞれ制御装置26には、図11(d)及び(b)に示したものと同様な出力信号が入力される。また、センサ25、45では、その被検出部材14との対向箇所及び対向距離は変化しないため、センサ25、45からそれぞれ制御装置26には、図11(c)及び(e)に示したものと同様な出力信号が入力される。
以上のように、内軸部材5に対しX軸方向に対する捻り荷重が作用したときには、例えば図11(b)〜(e)にそれぞれ示した出力信号がセンサ15〜45から制御装置26にそれぞれ入力される。そして、制御装置26では、軸受軸中心に対し互いに180°異なるセンサ15、35の出力信号の比較を行うことにより、そのX軸方向に対する捻り荷重の向きを判別しつつ、各センサ15〜45からの非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間に基づいて当該捻り荷重の大きさをより精度よく検知することができる。
[Z軸方向に対する捻り荷重の取得]
また、内軸部材5に対して、例えば図12(a)の矢印Mzにて示すように、Z軸方向に対する捻り荷重が作用すると、被検出部材14では、例えばその中心を通るZ軸方向に平行な直線周りに回動するように内輪構成部材6に生じた位置変化に応じて当該被検出部材14全体が動く。このため、センサ25、45では、その被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材の動きに応じて同時に、かつ、非平行な状態で接近及び離間する。このため、センサ25、45から制御装置26にそれぞれ入力される出力信号は、図5(b)及び(d)に示したものと同様なものとなる。その結果、センサ25から制御装置26には、図12(c)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0よりも大きい電圧V5の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0よりも大きい電圧v5の出力信号が上記継続時間t0よりも長い継続時間t23で入力される。
一方、センサ45から制御装置26には、図12(e)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0よりも小さい電圧V6の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0よりも小さい電圧v6の出力信号が上記継続時間t0よりも短い継続時間t24で入力される。
また、センサ15、35では、被検出部材14がZ軸方向に平行な上記直線周りに回動するので、その被検出部材14との対向箇所及び対向距離は変化しない。このため、センサ15、35から制御装置26にそれぞれ入力される出力信号は、図3(b)に示したものと同様なものとなる。その結果、センサ15、35から制御装置26には、それぞれ図12(b)及び(d)に示すように、非開口部14bに対向しているときには、上記電圧V0の出力信号が上記継続時間T0で入力され、各開口部14cに対向しているときには、上記電圧v0の出力信号が上記継続時間t0で入力される。
また、内軸部材5に対して、図12(a)の矢印Mzと反対方向にZ軸方向に対する捻り荷重が作用して、被検出部材14が例えばその中心を通るX軸方向に平行な直線周りに回動するように内輪構成部材6に生じた位置変化に応じて当該被検出部材14全体が動くと、センサ25、45では、その被検出部材14との対向箇所は当該被検出部材の動きに応じて同時に、かつ、非平行な状態でそれぞれ離間及び接近する。その結果、これらのセンサ25、45の出力信号は、図12(a)に示した場合と正反対となり、センサ25、45からそれぞれ制御装置26には、図12(e)及び(c)に示したものと同様な出力信号が入力される。また、センサ15、35では、被検出部材14との対向箇所及び対向距離は変化しないため、センサ15、35からそれぞれ制御装置26には、図12(b)及び(d)に示したものと同様な出力信号が入力される。
以上のように、内軸部材5に対しZ軸方向に対する捻り荷重が作用したときには、例えば図12(b)〜(e)にそれぞれ示した出力信号がセンサ15〜45から制御装置26にそれぞれ入力される。そして、制御装置26では、軸受軸中心に対し互いに180°異なるセンサ25、45の出力信号の比較を行うことにより、そのZ軸方向に対する捻り荷重の向きを判別しつつ、各センサ15〜45からの非開口部14b及び各開口部14cに対向しているときの出力信号の大きさ及び継続時間に基づいて当該捻り荷重の大きさをより精度よく検知することができる。
以上のように、本実施の形態2では、制御装置(取得手段)26が軸受軸中心に対し等間隔に設けられた4個のセンサ15〜45の出力信号を用いて、上記3軸方向の各荷重と、X軸方向及びZ軸方向に対する捻り荷重とを精度よく取得するので、上記従来例に比べて部品点数を削減しつつ、内軸部材5(転がり軸受装置2)に作用した荷重をさらに精度よく検知することができる。しかも、上記従来例と異なり、捻り荷重の向きを判別しつつ、その大きさを取得できるので、制御装置26は、タイヤに対する負荷ひいては車両の挙動をより高精度に把握して、当該車両の姿勢制御をより高精度に行うことが可能となる。また、軸受中心に対し90°間隔に等配された4個のセンサ15〜45を用いているので、上記実施の形態1のものに比べて、上記3軸方向の各荷重をより精度よく、かつ迅速に検知することが可能となる。
尚、上記の説明では、複列アンギュラ玉軸受タイプの軸受を具備する車両の従動輪用ハブユニットに適用した場合について説明したが、本発明は、回転軌道輪と一体回転可能な被検出部材と、固定軌道輪側に設けられて前記被検出部材の被検出面との間の距離を検出可能なセンサとを設け、かつ、上記被検出面に、センサの検出面との距離が互いに異なり、周方向の寸法が均一及び不均一にそれぞれ構成された第1及び第2の被検出部分を形成するとともに、これらの第1及び第2の各被検出部分にセンサがそれぞれ対向しているときの当該センサの出力信号の大きさとその継続時間を基に上記3軸方向の各荷重を取得する取得手段を設置したものであればよく、転動体の種類や設置数等の軸受形式等は上記のものに何等限定されるものではない。具体的には、本発明を車両駆動輪用ハブユニットを構成する転がり軸受装置に適用することもできる。また、ハブユニット以外の回転機器などの機械や装置等に組み込まれ、上記実施の形態とは逆に、内輪及び外輪をそれぞれ固定軌道輪及び回転軌道輪として使用する軸受装置に適用することもできる。
また、上記の説明では、センサと被検出部材とを軸受軸方向(Y軸方向)で互いに対向配置した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円筒状に構成した被検出部材を複列の転動体の間で内軸部材の外周面に外嵌固定するとともに、外輪の内外周面を連通する貫通孔を当該外輪に設けてこの貫通孔にセンサを取り付けることにより、センサと被検出部材とを上下方向(Z軸方向)で互いに対向配置する構成でもよい。このように構成した場合では、取得手段は、センサが第1又は第2の被検出部分に対向しているときの出力信号の大きさに基づきZ軸方向の荷重を取得し、センサが第1の被検出部分に対向しているときの出力信号の継続時間に基づきX軸方向の荷重を取得し、センサが第2の被検出部分に対向しているときの出力信号の継続時間に基づきY軸方向の荷重を取得する。また、被検出部材を複列の転動体間に取り付けることにより、軸受装置の軸方向寸法が大きくなるのを防ぐことができ、これにより装置のコンパクト化を容易に図ることができる。
また、上記の説明では、非開口部及び開口部にてそれぞれ構成した第1及び第2の被検出部分を被検出面に設けたリング状の被検出部材を用いた場合について説明したが、本発明の被検出部材は、その被検出面がセンサの検出面に対向配置されて、少なくとも荷重を検知するためのセンサのターゲットとして使用するものであればよく、例えば被検出面を歯車状に構成して歯部及び溝部をそれぞれ第1及び第2の被検出部分としてもよい。また、上記被検出部材は、回転軌道輪と一体回転するものであればよく、上記リング状のもの以外に、例えば第1及び第2の被検出部分が軸受軸中心周りに部分的に設けられる円弧状のものでもよい。また、上記内輪構成部材の軸方向端面を所定間隔で切り欠くことにより、当該軸方向端面に第1及び第2の被検出部分を形成し、内輪構成部材を被検出部材と兼用させて上記支持部材の設置を省略したり、被検出部材と支持部材とを一体化したものを用いたりすることもできる。
また、上記の説明では、被検出面に直方形状の非開口部及び扇形状の開口部を各々16個設けた場合について説明したが、本発明における第1及び第2の被検出部分の形状及び設置数はこれに限定されるものではない。但し、第2の被検出部分では、上記各実施の形態のように、その周方向の寸法が一端(径方向内側)から他端(径方向外側)に向かう一の方向において所定割合で変化させる場合の方が、センサが当該第2の被検出部分に対向しているときの時間、すなわちその出力信号の継続時間を上記所定割合に応じて変化させることが可能となり、取得手段での当該継続時間に基づく荷重の取得(算出)処理を簡単にできる点で好ましい。また、複数個のセンサを軸受の軸方向周りに等配する場合では、上記実施の形態2のように、第1及び第2の各被検出部分の設置数をセンサの設置数の倍数とする場合の方が、上記複数個の各センサの被検出部材上の対向箇所を第1及び第2の被検出部分の一方に合わせることが可能となり、取得手段での上記算出処理をより簡単にできる点で好ましく、また低コスト化が可能な点でも好ましい。
また、上記の説明では、車両のECUからなる制御装置を取得手段として用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば上記カバーに着脱可能なワンチップマイコンに上記取得手段を機能的に設け、ECUとは別個に構成することもできる。
また、上記の説明では、センサとして磁気式の変位センサを使用した場合について説明したが、本発明におけるセンサは、被検出部材の第1及び第2の各被検出部分との間の距離を検出可能なものであればよく、例えば加速度ピックアップにより構成された振動センサを用いて、各被検出部分に対向しているときの加速度を検出し、取得手段に設けた積分機能によって各被検出部分との間の距離を演算により求めて荷重を算出したり、加速度の検出波形を用いて荷重を取得したりすることもできる。また、レーザ光等の所定波長の光を被検出部材の被検出面側に照射して、その反射光を入射することによって各被検出部分との距離を検出可能な光式等の他のセンシング形式の変位センサも用いることができる。但し、上記磁気式の変位センサを用いる場合の方が、軸受装置の潤滑油等により被検出部材が汚染されたときでも、その潤滑油の影響が変位センサの出力信号に現れないので、取得手段は潤滑油に影響されることなく荷重を取得することができ、軸受装置の使用環境によって荷重検知の精度低下を生じないセンサ付き転がり軸受装置を容易に構成することができる点で好ましい。
また、上記実施の形態2の説明では、軸受の軸中心に対し90°間隔にて4個のセンサを軸方向周りに等配した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸中心に対して各々所定の角度で4個のセンサを設置する構成でもよい。但し、上記実施の形態2のように、Z軸方向及びX軸方向に沿って90°間隔にて配設する場合の方が、上記所定の角度を用いた上記3軸方向の各荷重への変換処理を行うことなく、当該各荷重を容易に取得できる点で好ましい。また、捻り荷重の捻れ方向を判別する必要がない場合では、軸中心に対して90°異なる位置に2個のセンサを配設して、上記3軸方向の各荷重を精度よく、かつ、1個のセンサを使用する場合に比べて、取得手段での各荷重の算出処理を簡略化しつつ、これらの各荷重を素早く求めることができる点で好ましい。
本発明の一実施の形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の断面図である。 図1に示したパルサーリングの拡大平面図である。 (a)は荷重が変化していない場合の図1に示したパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図であり、(b)は(a)に示した場合の上記センサの出力信号の波形図である。 (a)及び(b)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してZ軸方向で車両上側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図であり、(c)及び(d)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してZ軸方向で車両下側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図である。 (a)及び(b)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してY軸方向で車両外側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図であり、(c)及び(d)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してY軸方向で車両内側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図である。 (a)及び(b)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してX軸方向で車両前側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図であり、(c)及び(d)は、それぞれパルサーリングがセンサに対してX軸方向で車両後側に動いた場合のパルサーリングの一部とセンサの検出位置との関係を示す模式図及びセンサの出力信号の波形図である。 別の実施の形態に係るセンサ付き転がり軸受装置の断面図である。 図6に示したパルサーリングと第1〜4のセンサとの位置関係を示す図である。 (a)〜(d)は、それぞれパルサーリングが第1〜4のセンサに対してZ軸方向で車両上側に動いた場合の第1〜4のセンサの出力信号の波形図である。 (a)〜(d)は、それぞれパルサーリングが第1〜4のセンサに対してX軸方向で車両前側に動いた場合の第1〜4のセンサの出力信号の波形図である。 (a)はX軸方向に対する捻り荷重の捻れ方向の一例を示す図であり、(b)〜(e)はそれぞれ(a)に示す方向に捻り荷重が働いた場合の上記第1〜4のセンサの出力信号の波形図である。 (a)はZ軸方向に対する捻り荷重の捻れ方向の一例を示す図であり、(b)〜(e)はそれぞれ(a)に示す方向に捻り荷重が働いた場合の上記第1〜4のセンサの出力信号の波形図である。
符号の説明
1 センサ付き転がり軸受装置
2 転がり軸受装置
3 センサ装置
4 外輪(固定軌道輪)
5 内軸部材(回転軌道輪)
6 内輪(回転軌道輪)
7、8 転動体
14 パルサーリング(被検出部材)
14a 被検出面
14b 非開口部(第1の被検出部分)
14c 開口部(第2の被検出部分)
15、25、35、45 センサ(変位センサ)
15a、25a、35a、45a 検出面
16、26 制御装置(取得手段)

Claims (7)

  1. 固定軌道輪及び回転軌道輪と、これらの軌道輪間に転動自在に設けられた転動体とを備えた軸受を有する転がり軸受装置であって、
    前記回転軌道輪と一体回転可能に設けられる被検出部材と、
    前記固定軌道輪側に設けられるとともに、その検出面が前記被検出部材に設けられた被検出面に対向して配置されており、前記被検出面との間の距離を検出可能なセンサとを備え、
    前記被検出部材の被検出面には、前記センサの検出面との間の距離が互いに異なる第1及び第2の被検出部分が周方向に交互に設けられ、かつ、前記第1の被検出部分は径方向の位置に関わらず周方向への寸法が一定であるが、前記第2の被検出部分は径方向の位置によって周方向への寸法が変化するよう構成され
    前記センサの出力信号が入力されるとともに、当該センサが前記第1及び第2の各被検出部分に対向しているときのセンサの出力信号の大きさとその継続時間とに基づいて、前記軸受の軸方向であるY軸方向の荷重、このY軸方向に直交するX軸方向の荷重、及び前記Y軸方向及びX軸方向に直交するZ軸方向の荷重を取得する取得手段を設けたことを特徴とするセンサ付き転がり軸受装置。
  2. 前記第2の被検出部分が、その周方向の寸法が一端から他端に向かう一の方向において所定割合で変化するように構成されている請求項1に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
  3. 前記軸受の軸方向周りには、4個の前記センサが軸中心に対し90°間隔で配設されている請求項1又は2に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
  4. 前記取得手段が、前記軸受の軸中心に対し互いに180°異なる位置に配設された2個の前記センサからの出力信号の比較を行うことにより、前記X軸方向又は前記Z軸方向に対する捻り荷重の捻れ方向を判別する請求項3に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
  5. 前記固定軌道輪が、車両の車体側に固定される外輪により構成され、
    前記回転軌道輪が、前記車両のタイヤを取付可能な内軸部材を含んでいる請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
  6. 前記取得手段が、前記センサの出力信号から得られる、前記第1又は第2の被検出部分の所定時間当たりの検出数に基づいて、前記軸受の回転速度を取得する請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
  7. 前記センサが、前記被検出部材の被検出面に向かって所定の磁界を発生するとともに、前記被検出面から戻ってきた磁界に基づいて当該被検出面との間の距離を検出可能な磁気式の変位センサにより構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のセンサ付き転がり軸受装置。
JP2005099144A 2005-03-30 2005-03-30 センサ付き転がり軸受装置 Expired - Fee Related JP4525423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005099144A JP4525423B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 センサ付き転がり軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005099144A JP4525423B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 センサ付き転がり軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006275251A JP2006275251A (ja) 2006-10-12
JP4525423B2 true JP4525423B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=37210205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005099144A Expired - Fee Related JP4525423B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 センサ付き転がり軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525423B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175782A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP5007616B2 (ja) * 2007-07-17 2012-08-22 日本精工株式会社 転がり軸受ユニットの状態量測定装置
DE112019005429T5 (de) * 2018-10-31 2021-07-15 Ntn Corporation Lagervorrichtung
CN111998957A (zh) * 2020-09-18 2020-11-27 淄博华源矿业有限公司 一种提升机天轮轴承用测温装置
WO2023171238A1 (ja) * 2022-03-07 2023-09-14 株式会社デンソー 検出装置
JP2023130184A (ja) * 2022-03-07 2023-09-20 株式会社Soken 車両用検出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01169344U (ja) * 1988-05-20 1989-11-29
JP2001315503A (ja) * 2000-05-10 2001-11-13 Koyo Seiko Co Ltd ハブユニット
JP2004003918A (ja) * 2002-03-28 2004-01-08 Nsk Ltd 荷重測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2004184297A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Nsk Ltd 転がり軸受ユニット用荷重測定装置
JP2004325134A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Nsk Ltd 状態検出装置付回転支持装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3843577B2 (ja) * 1998-02-04 2006-11-08 日本精工株式会社 荷重検出装置付転がり軸受ユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01169344U (ja) * 1988-05-20 1989-11-29
JP2001315503A (ja) * 2000-05-10 2001-11-13 Koyo Seiko Co Ltd ハブユニット
JP2004003918A (ja) * 2002-03-28 2004-01-08 Nsk Ltd 荷重測定装置付車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2004184297A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Nsk Ltd 転がり軸受ユニット用荷重測定装置
JP2004325134A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Nsk Ltd 状態検出装置付回転支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006275251A (ja) 2006-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940937B2 (ja) 回転機械の状態量測定装置
EP1764521B1 (en) Sensor-equipped rolling bearing assembly
JP4888074B2 (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP4525423B2 (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP2007127253A (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP4887882B2 (ja) 転がり軸受ユニットの変位測定装置及び荷重測定装置
JP2006057817A (ja) センサ付車輪用軸受装置
JP2007183247A (ja) 荷重測定装置付回転支持装置
KR20050093791A (ko) 센서를 구비하는 구름 베어링 유닛
KR20050088143A (ko) 센서가 부착된 허브 유닛
JP2006292489A (ja) センサ装置およびセンサ付き転がり軸受装置
JP4363103B2 (ja) センサ付きハブユニット
JP4887754B2 (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP4957390B2 (ja) 物理量測定装置付転がり軸受ユニットの製造方法
JP4779544B2 (ja) 空気圧異常判定装置
JP4269669B2 (ja) 転がり軸受ユニット用荷重測定装置
JP4239758B2 (ja) センサ付きハブユニット
JP2008128812A (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP5092393B2 (ja) 転がり軸受ユニットの状態量測定装置の組立方法
JP2007057342A (ja) 荷重測定装置付転がり軸受ユニット
JP4182763B2 (ja) センサ付きハブユニット
JP3988702B2 (ja) センサ付きハブユニット
JP2006112595A (ja) 転がり軸受ユニット
JP2006057818A (ja) センサ付車輪用軸受装置
JP2006144984A (ja) 転がり軸受ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4525423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees