JP4524648B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の触媒に対する還元剤噴射量を制御する装置に関する。
希薄燃焼可能な内燃機関の排気に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減する手段の一つとして、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒が知られている。
選択還元型NOx触媒は、酸素過剰の雰囲気で還元剤が存在するときに窒素酸化物(NOx)を還元または分解する触媒であり、このような触媒としては、ゼオライトを担体としてCu等の遷移金属をイオン交換して担持したものやチタニヤ/バナジウムを担持した触媒、ゼオライト又はアルミナを担体として貴金属を担持した触媒等が含まれる。この選択還元型NOx触媒を利用して窒素酸化物(NOx)を浄化するには適量の還元剤が必要となる。この還元剤として炭化水素(HC)やアンモニア由来の化合物等を用いる技術が開発されている。
一方、吸蔵還元型NOx触媒は、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元剤が存在するときは吸収していた窒素酸化物(NOx)を窒素(N2)に還元する触媒である。
このように選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒は、一様にして還元剤の存在下で排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化可能となるため、リーンNOx触媒を利用して排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する場合には、リーンNOx触媒に対して適量の還元剤を供給する必要がある。排気中に還元剤を供給する方法の一つに排気中への還元剤添加がある。還元剤添加は、還元剤噴射弁(ノズル)により排気中へ還元剤を噴射することにより行われる。しかし、還元剤噴射弁は常時排気に曝されているため、排気の熱により還元剤噴射弁に残留した還元剤が固化して、還元剤噴射弁に詰まりを生じさせることがある。還元剤噴射弁に詰まりが発生すると、正規の量の還元剤を触媒や排気系に供給することができなくなり、触媒の温度制御不良や排気の浄化不足といった問題が発生することがある。
このような問題に対し、特許文献1は還元剤供給装置の噴射孔の詰まる時期を推定し、推定された詰まり時期に先立って還元剤を少量噴射することにより、噴射孔の詰まりを防止する手法を開示している。なお、特許文献2には、燃料噴射弁の燃料噴射量に基づいて、当該燃料噴射弁の詰まり度合いを判定する手法が記載されている。
特開2003−222019号公報 特開平4−209946号公報
しかし、詰まり防止のために必要量以上の還元剤を噴射すると、還元剤を無駄に消費することとなる。特に、還元剤として燃料を噴射する場合、その燃料は動力生成に寄与するものではないため、その分燃費が悪化することになる。また、詰まり防止のための噴射は、本来触媒が還元剤を必要とするときに行われる噴射とは別個に行われるため、触媒の制御において悪影響を与える場合もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、排気系に複数の還元剤添加弁を有する内燃機関において、還元剤を無駄に消費することなく、還元剤添加弁の詰まりに対処することが可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の1つの観点では、第1及び第2の気筒群を有する内燃機関の制御装置は、前記第1の気筒群に対応する第1の排気通路及び前記第2の気筒群に対応する第2の排気通路と、前記第1の排気通路に設けられた第1の還元剤添加弁及び前記第2の排気通路に設けられた第2の還元剤添加弁と、前記第1の排気通路及び前記第2の排気通路が合流した合流部と、前記合流部より下流に設けられた触媒と、前記第1及び第2の還元剤添加弁の詰まり度合いを検出する検出部と、前記第1及び第2の還元剤添加弁のうち一方の還元剤添加弁の詰まり度合いに応じて、前記第1及び第2の還元剤添加弁の少なくとも一方の噴射量を調整する噴射量調整部と、を備える。
上記の制御装置は例えばV型エンジンなどの複数の気筒群を有する内燃機関に適用可能であり、各気筒群に対応する第1及び第2の排気通路と、それらが合流した合流部とを有する。また、各排気通路にはそれぞれ還元剤添加弁が設けられ、合流部より下流にはNOx触媒などの触媒が設けられる。なお、触媒が吸蔵還元型のNOx触媒である場合、還元剤添加弁は排気通路に還元剤として燃料を添加する。一方、触媒が選択還元型のNox触媒である場合、還元剤添加弁は排気通路に還元剤として尿素、アンモニアなどを添加する。
また、上記の制御装置は、各還元剤添加弁の詰まりを検出する検出部を有し、一方の還元剤添加弁の詰まり度合いに応じて、還元剤添加弁の少なくとも一方、好ましくは双方の噴射量が調整される。これにより、一方の還元剤添加弁が詰まった場合でも、燃料添加弁の噴射量を調整してトータルの噴射量を維持し、排気浄化能力が低下することを防止することができる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記噴射量調整部は、前記第1及び第2の還元剤添加弁の一方が詰まった場合に、他方の噴射量を増加させる。この態様では、詰まった方の還元剤添加弁からの噴射量不足を、詰まっていない方の還元剤添加弁からの噴射により補うことができ、トータルの噴射量を維持することができる。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記噴射量調整部は、前記第1及び第2の還元剤添加弁の一方が詰まった場合に、当該一方の還元剤添加弁の噴射量を増加させるとともに、他方の還元剤添加弁の噴射量を減少させる。この態様では、詰まった方の還元剤添加弁の噴射量を増加させて積極的に詰まりを解消させる制御を行うとともに、その分他方の還元剤添加弁の噴射量を減少させてトータルの噴射量を維持する。
上記の内燃機関の他の一態様では、前記噴射量調整部は、前記一方の還元剤添加弁の詰まり度合いが第1の詰まり度合いを超えた場合には当該一方の還元剤添加弁の噴射量を増加させるとともに他方の還元剤添加弁の噴射量を減少させ、前記一方の還元剤添加弁の詰まり度合いが前記第1の詰まり度合いよりも大きい第2の詰まり度合いを超えた場合には他方の還元剤添加弁の噴射量を増加させる。
この態様では、還元剤添加弁に詰まりが生じているが、その度合いが小さい場合には、詰まりが生じている方の還元剤添加弁の噴射量を増加させて積極的に詰まりを解消させるように制御する。一方、詰まり度合いが大きい場合には、詰まっていない方の還元剤添加弁の噴射量を増加させてトータルの噴射量を確保する。よって、詰まり度合いに応じて適切な対処が可能となる。
好適な実施例では、前記噴射量調整部は、前記第1の還元剤添加弁の噴射量と前記第2の還元剤添加弁の噴射量の合計が一定となるように各還元剤添加弁の噴射量を調整する。これにより、常に適切な排気浄化能力が確保される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[内燃機関の制御装置の構成]
図1は本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置の構成を示す。なお、図1において、実線で示す矢印は吸排気の流れを示しており、破線で示す矢印は信号の入出力を示している。
本実施形態では、内燃機関1は左右のバンク(気筒群)2L、2Rに4つずつ気筒(シリンダ)3が設けられたV型8気筒のディーゼルエンジンとして構成されている。右のバンク2Rの4つの気筒3によって第1の気筒群が構成され、左のバンク2Lの4つの気筒3によって第2の気筒群が構成される。なお、各気筒群が有する気筒数は図示の数に限定されない。
各気筒3に吸気を導くための吸気通路4は、エアクリーナ5の下流においてバンク毎の分岐路4L、4Rに分かれており、その分岐路4L、4Rにターボチャージャ(過給機)6L、6Rのコンプレッサ6La、6Raが配置されている。コンプレッサ6La、6Raの下流において分岐路4L、4Rはインタークーラ7を通過し、吸気通路4の一部を構成する共通のインテークマニホールド8に接続される。吸気通路4の分岐路4L、4Rよりも上流には、吸入空気量を検出するエアフロメータ9が設けられている。
一方、各バンクの気筒3からの排気は、バンク毎に設けられたエキゾーストマニホールド11L、11Rから排気通路10L、10Rを介してターボチャージャ6L、6Rのタービン6Lb、6Rbに導かれ、さらにタービン6Lb、6Rbの下流側に導かれる。排気通路10L及び10Rは、タービン6La、6Lbより下流において合流し、合流通路17となっている。
合流通路17上には触媒19が設けられている。本実施形態では、触媒19としては、NOxを吸蔵して浄化するNOx吸蔵還元触媒が使用される。触媒19には温度センサ22が設けられている。また、各排気通路10L、10R上には、それぞれ温度センサ18L、18Rが設けられている。
エキゾーストマニホールド11L、11Rと、ターボチャージャ6L、6Rの間において、排気通路10L、10R上には還元剤添加弁としての燃料添加弁21L、21Rが設けられており、排気通路10L、10R内に還元剤として燃料を噴射する。
各エキゾーストマニホールド11L、11Rは、バンク毎のEGR通路13L、13Rを介してインテークマニホールド8に接続されている。各EGR通路13L、13Rには、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ14L、14R、及びEGR流量を調整するためのEGR弁15L、15Rが設けられている。EGR弁15L、15Rの開度は、内燃機関1の運転状態に応じた適正な量のEGRガスがインテークマニホールド8に供給されるように、ECU12によって制御される。なお、EGR通路13には、EGRクーラ14L、14Rを迂回して排気ガスを流すためのバイパス通路(不図示)と、排気ガスをこのバイパス通路、又はEGRクーラ14L、14Rに選択的に導く流路切替弁(不図示)とが更に設けられる。
ECU12は、各気筒3に設けられた燃料噴射弁20からの燃料噴射量等を調整して内燃機関1の運転状態を制御する周知のコンピュータである。また、ECU12は、後述する還元剤の添加制御において、燃料添加弁21L、21Rから噴射される燃料の量(噴射量)を制御し、本発明における噴射量調整部として機能する。なお、以下の説明において、各要素について左右を区別する必要がない場合には添え字の記載を省略する。例えば、燃料添加弁21L、21Rを相互に区別する必要のないときは、単に「燃料添加弁21」と記す。
[第1実施例]
次に、添加制御の第1実施例について説明する。本実施形態では、上述のように触媒19として吸蔵還元型のNOx触媒を使用し、燃料添加弁21L、21Rから還元剤として燃料を噴射する。
図2は燃料添加弁21L、21Rからの燃料噴射方法を模式的に示す波形図である。図2において、上段は燃料添加弁21Rの燃料噴射状態を示し、下段は燃料添加弁21Lの燃料噴射状態を示す。図2において横軸は時間を示し、縦軸は燃料の噴射量を示す。燃料噴射量xは、燃料添加弁21L、21Rが詰まっていないときの噴射量(基準噴射量)である。ECU12は、基準噴射量xを基準として噴射時間Δtを調整することにより、燃料添加弁21L、21Rからの燃料の噴射量を調整する。例えば、燃料噴射量を2倍に増加する場合には、噴射時間Δtを2倍に設定する。
図2に示すように、ECU12は燃料添加弁21L、21Rを制御し、定期的に一定量の燃料を噴射している。なお、一方の燃料添加弁21の1回の噴射により噴射される燃料の量を「単位噴射総量X」とすると、単位噴射総量Xは、基準噴射量xと基準噴射時間Δt1の積で与えられる。即ち、X=x・Δt1である。また、通常の状態では、燃料添加弁21Lと21Rは等量(単位噴射総量)の燃料を噴射しており、その合計量に相当する燃料が触媒19に供給されている。
ここで、図2に示すように一方の燃料添加弁、即ち燃料添加弁21Lに詰まりが生じると、燃料添加弁21L側の各回の噴射による燃料の噴射量がx1、x2、..と減少していく。ECU12は、燃料添加弁21Lに詰まりが生じていることを検出すると、それに応じて、詰まっていない方の燃料添加弁21Rの単位噴射総量を増加させる。具体的には、基準噴射量xを維持し、噴射時間をΔt2(>Δt1)に変更する。これにより、燃料添加弁21Lが詰まったことにより触媒19に供給される燃料が減少してしまうことを防止する。なお、図2の例では、燃料添加弁21L側が詰まった場合を例示しているが、逆に燃料添加弁21R側が詰まった場合でも、同様に詰まっていない方の燃料添加弁21L側の単位噴射総量を増加させればよい。
具体的な制御方法としては、例えば一方の燃料添加弁21が完全に詰まったと判断された場合には、ECU12は他方の燃料添加弁21の噴射時間Δt2を基準噴射時間Δt1の2倍(即ち、Δt2=2・Δt1)とし、単位噴射総量を2倍にすればよい。また、一方の燃料添加弁21が1/2程度詰まった(即ち単位噴射総量が1/2程度に減少した)場合には、ECU12は他方の燃料添加弁21の噴射時間Δt2を基準噴射時間Δt1の1.5倍(即ち、Δt2=1.5・Δt1)とし、単位噴射総量を1.5倍にすればよい。これにより、一方の燃料添加弁21が詰まった場合でも、他方の燃料添加弁21の噴射量をその分増加して不足分を補うことにより、トータルで同量の燃料添加を維持することができる。
なお、燃料添加弁12が詰まったか否か、及び、詰まった場合にどの程度詰まっているのかは、ECU12が推定により検出することができる。一例として、排気通路10L、10Rに設けられている温度センサ18L、18Rを使用する場合について説明する。燃料添加弁21により燃料が噴射されると、その燃料が排気通路内で燃焼する結果、排気の温度が上昇する。基本的には燃料の添加量が増加すれば、排気の温度が上昇し、排気通路上に設けられた温度センサ18が検出する温度も上昇する。よって、燃料添加弁21が正常な(詰まっていない)状態では、定期的に燃料を添加する度に、所定の温度上昇が生じるはずである。しかし、燃料添加弁21が詰まっている場合には、実際には予定した量の燃料が噴射されていないため、温度センサ18が検出する温度上昇は、燃料添加弁21が正常な状態における温度上昇より小さくなる。よって、燃料添加弁21からの燃料噴射量と、それによる温度センサ18の温度上昇との関係を予めマップなどに保持しておけば、温度センサ18の検出温度に基づいて、燃料添加弁21が詰まっているか否か、及び、詰まり度合いを検出することができる。即ち、ECU12は温度センサ18Lの検出温度に基づいて燃料添加弁21Lの詰まり度合いを検出し、温度センサ18Rの検出温度に基づいて燃料添加弁21Rの詰まり度合いを検出することができる。
図3に、第1実施例による添加制御のフローチャートを示す。この制御は、上述のようにECU12が主体となって実行される。まず、ECU12は、燃料添加弁21L、21Rにそれぞれ制御信号を送り、単位噴射総量の燃料を噴射させる(ステップS1)。次に、ECU12は、温度センサ18L、18Rの検出温度に基づいてが目標温度に達したか否かを判定する(ステップS2)。ここで、目標温度とは、燃料添加弁21が詰まっていない状態にあり、単位噴射総量だけ燃料を添加した場合に排気が達する温度である。
検出温度が目標温度に達した場合、適正な燃料噴射が行われ、NOx還元処理が実行されることとなるので、処理を終了する。一方、検出温度が目標温度に達しない場合、ECU12は前述のように検出温度に基づいて燃料添加弁21の一方に詰まりが生じているか否かを判定する(ステップS3)。そして、詰まりが発生していると判定された場合、ECU12は詰まりが発生していない方の燃料添加弁の噴射量を増加させる。そして、処理はステップS1へ戻り、次回の燃料添加からは増加された噴射量で燃料添加が実行される。
以上のように、第1実施例では、一方の燃料添加弁が詰まった場合でも、他方の燃料噴射弁の噴射量をその分増加させることにより、トータルの燃料添加量を維持することができる。
[第2実施例]
次に、添加制御の第2実施例について説明する。図4は燃料添加弁21L、21Rからの燃料噴射方法を模式的に示す波形図である。図4において、上段は燃料添加弁21Rの燃料噴射状態を示し、下段は燃料添加弁21Lの燃料噴射状態を示す。第1実施例と同様、図4において横軸は時間を示し、縦軸は燃料の噴射量を示す。また、第1実施例と同様に、燃料の噴射量はECU12が噴射時間Δtを制御することにより調整される。
第1実施例では、一方の燃料添加弁21が詰まり噴射量が減少した場合、他方の燃料添加弁21の噴射量を増加させ、その分を補うこととした。これに対し、第2実施例では、一方の燃料添加弁21が詰まった場合、詰まりを解消させるために詰まった方の燃料添加弁21の燃料噴射量を増加させる。そして、詰まった方の燃料添加弁21の燃料噴射量を増加させた分、他方(即ち詰まっていない方)の燃料添加弁21の噴射量を減少させ、2つの燃料添加弁21のトータルの噴射量を維持する。
具体的に、図4に示すように燃料添加弁21Lに詰まりが発生した場合、詰まった方の燃料添加弁21Lの噴射時間ΔtをΔt4(>Δt1)に延長して噴射量を増加させるとともに、詰まっていない方の燃料添加弁21Rの噴射時間ΔtをΔt3(<Δt1)に短縮して噴射量を減少させる。こうして、トータルの燃料添加量を維持しつつ、詰まった方の燃料添加弁21の詰まりをできる限り解消させるように制御する。なお、この制御により、詰まりが解消した場合は、その後の各燃料添加弁21の噴射量は定常時の噴射量(単位噴射総量)に戻せばよい。
図5に第2実施例による添加制御のフローチャートを示す。この制御も第1実施例と同様にECU12が主体となって実行される。図6においてステップS21〜S23の処理は第1実施例のステップS1〜S3と同様であるので説明を省略する。
ステップS13で詰まりが発生していると判定された場合、ECU12は詰まりが発生している方の燃料添加弁21の噴射量を増加させるとともに、詰まりが発生していない方の燃料添加弁21の噴射量をその分減少させる。そして、処理はステップS1へ戻り、次回の燃料添加からは各々変更された噴射量で各燃料添加弁21から燃料添加が実行される。
以上のように、第2実施例では、一方の燃料添加弁が詰まった場合、その燃料添加弁の噴射量を増加させることにより、積極的に詰まりを解消させることができる。また、同時に他方の燃料添加弁の噴射量をその分減少させるのでトータルの燃料添加量を維持することができる。
[第3実施例]
次に、第3実施例の添加制御について説明する。第3実施例は、第1実施例の添加制御と第2実施例の添加制御とを組み合わせる手法である。前述のように、第1実施例の添加制御は、詰まった方の燃料添加弁による燃料噴射不足を詰まっていない方の燃料添加弁からの噴射量増加により補うものであり、燃料噴射弁が完全に詰まってしまっている場合、詰まりが解消する可能性が低い場合に有効である。これに対し、第2実施例の添加制御は、詰まった方の燃料添加弁の噴射量を増加させ、可能であれば詰まりを解消させるものであり、燃料噴射弁が完全には詰まっていない場合、詰まりが解消する可能性がある場合に有効である。
そこで、第3実施例においては、一方の燃料添加弁が詰まった場合、その詰まり度合いを判定し、詰まり度合いが比較的小さく詰まりを解消できる可能性がある場合には第2実施例の添加制御を実行する。一方、詰まり度合いが大きく詰まりが解消する可能性が低い場合には第1実施例の添加制御を実行する。これにより、燃料添加弁の詰まり度合いに応じてより適切な対策が可能となる。
図6に第3実施例による添加制御のフローチャートを示す。図6においてステップS21〜S23の処理は第1実施例のステップS1〜S3と同様であるので説明を省略する。
ステップS23で詰まりが発生していると判定された場合、ECU12は詰まり度合いが所定量以下であるか否かを判定する(ステップS24)。なお、詰まり度合いは、例えば前述のように温度センサ18による検知温度に基づいて判定することができる。即ち、排気の温度上昇が所定値より大きい場合は詰まり度合いは小さく、温度上昇が所定より小さい場合は詰まり度合いが大きいと判定することができる。
そして、詰まり度合いが所定量以下である場合(ステップS24;Yes)、ECU12は第2実施例による添加制御を実行する。即ち、詰まっている方の燃料添加弁の噴射量を増加させて詰まりを解消させるように制御するとともに、その分他方の燃料添加弁の噴射量を減少させる(ステップS25)。一方、詰まり度合いが所定量以下でない場合(ステップS24;No)、ECU12は第1実施例による添加制御を実行する。即ち、詰まっていない方の燃料添加弁の噴射量を増加させる(ステップS26)。
以上のように、第3実施例では、燃料添加弁の詰まり度合いに応じてより適切な対策が可能となる。
[変形例]
上記の実施形態では、触媒19として、吸蔵還元型のNox触媒を用い、燃料添加弁21から還元剤として燃料を噴射する例を示した。これに対し、NOx触媒として選択還元型の触媒を触媒19として用いる場合には、燃料添加弁21の代わりに、尿素又はアンモニアなどの還元剤を噴射する還元剤添加弁を設ければよい。
また、上記の実施形態では、排気温の上昇を温度センサで検出することにより燃料添加弁の詰まり度合いを判定する例を示したが、燃料添加弁の詰まり度合いの検出はこの手法には限定されない。例えば各燃料添加弁に設けられた圧力センサからの検出信号に基づいて燃料噴射量を推定してもよい。
本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施例に係る還元剤の添加制御を説明する波形図である。 第1実施例に係る還元剤の添加制御のフローチャートである。 第2実施例に係る還元剤の添加制御を説明する波形図である。 第2実施例に係る還元剤の添加制御のフローチャートである。 第3実施例に係る還元剤の添加制御のフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2L、2R バンク
3 気筒
4 吸気通路
6 可変ノズル式ターボチャージャ
10L、10R 排気通路
12 ECU
13L、13R EGR通路
17 合流通路
18L、18R 燃料添加弁
19 Nox触媒

Claims (5)

  1. 第1及び第2の気筒群を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記第1の気筒群に対応する第1の排気通路及び前記第2の気筒群に対応する第2の排気通路と、
    前記第1の排気通路に設けられた第1の還元剤添加弁及び前記第2の排気通路に設けられた第2の還元剤添加弁と、
    前記第1の排気通路及び前記第2の排気通路が合流した合流部と、
    前記合流部より下流に設けられた触媒と、
    前記第1及び第2の還元剤添加弁の詰まり度合いを検出する検出部と、
    前記第1及び第2の還元剤添加弁のうち一方の還元剤添加弁の詰まり度合いに応じて、前記第1及び第2の還元剤添加弁の少なくとも一方の噴射量を調整する噴射量調整部と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記噴射量調整部は、前記第1及び第2の還元剤添加弁の一方が詰まった場合に、他方の噴射量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記噴射量調整部は、前記第1及び第2の還元剤添加弁の一方が詰まった場合に、当該一方の還元剤添加弁の噴射量を増加させるとともに、他方の還元剤添加弁の噴射量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記噴射量調整部は、前記一方の還元剤添加弁の詰まり度合いが第1の詰まり度合いを超えた場合には当該一方の還元剤添加弁の噴射量を増加させるとともに他方の還元剤添加弁の噴射量を減少させ、前記一方の還元剤添加弁の詰まり度合いが前記第1の詰まり度合いよりも大きい第2の詰まり度合いを超えた場合には他方の還元剤添加弁の噴射量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記噴射量調整部は、前記第1の還元剤添加弁の噴射量と前記第2の還元剤添加弁の噴射量の合計が一定となるように各還元剤添加弁の噴射量を調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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