JP4523614B2 - 多軸コントローラ、その多軸コントローラを備えた実装装置及びその多軸コントローラを備えた塗布装置 - Google Patents

多軸コントローラ、その多軸コントローラを備えた実装装置及びその多軸コントローラを備えた塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、制御を必要とする制御対象物の複数の軸の動作を制御するなどの多軸コントローラ、その多軸コントローラを備えた実装装置及びその多軸コントローラを備えた塗布装置に関するものである。
一般に、作用部に複数個のモータや種々のアクチュエータ等の多軸を備えた工作機械やガラス基板等に塗布液を塗布する塗布装置等においては、前記モータやアクチュエータへの動作プログラムに基づく移動量を制御する数値制御装置が設けられている。
その数値制御装置については、例えば、下記特許文献1で示されるようなものが用いら
れている。すなわち、このような数値制御装置の概略は、数値制御部が1枚のプリント板
からなり、この数値制御部のプリント板に加工プログラム等から指令される動作指令を解
釈して各軸のサーボモータに対する移動指令を計算して数値制御処理を実行する数値処理
回路等が実装されたCPUカードや、CPUカードから指令される各軸のサーボモータの
移動指令に基づいてサーボ処理を実行するサーボ処理回路等が実装されたサーボカード等
が結合された構成になっている。
そして、機械各軸のサーボモータと前記数値制御装置の数値制御部がケーブルで接続されて多軸数値制御が行われている。
特開平9−69004号公報
近年では、産業の発展に伴って例えば、工作機械等については、従来よりもより複雑な形状でかつ、高精度な品質の加工品が要求されてきている。そのために、工作機械のワーク部について、従来の軸数では対応しきれずより多くの軸数を備えなければならず、その各々について数値制御を行う必要がある。
また、例えば、ICチップのCOF(Chip On Film)テープへのボンディング等を行う実装装置については、前記COFテープの搬送、前記ICチップの反転ピックアップ後の前記COFテープへの載置からボンディング動作に至るまでに多くの軸数を必要とし、その各々について数値制御を行う必要がある。
また、FPD(Flat Panel Display)等の製造工程におけるガラス基板への塗布液の塗布に用いられる塗布装置等については、FPDの大型化や薄型化、それに、従来品より高品質のものが要求されている。
そのために、塗布装置については、例えば、ガラス基板の搬送、配置、位置決め、口金の移動、塗布速度、塗出量等において様々な塗布条件が課せられ、それらの塗布条件を満たすために多数の軸数、つまり、多数のモータやアクチュエータ等を備えてその各々について数値制御を行う必要がある。
このような、工作機械、実装装置、塗布装置等におけるワーク部の軸数の拡張化に対し、前記数値制御装置ではこの軸数の拡張化には順応していなかった。つまり、当初設定の軸数に対し、軸数を追加(拡張)するとなると、CPUカードやサーボカードが結合された状態の数値制御部のプリント板一式及びそのプリント板が取り付けられる操作盤が含まれる数値制御装置を新たに必要数設けなければならず大幅な手間とコストアップが問題であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、コントローラに内装されるマスタボードとスレーブボードを増減することによって容易に軸数を拡張又は減縮することができる多軸コントローラをはじめ、その多軸コントローラを備えた実装装置及びその多軸コントローラを備えた塗布装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の多軸コントローラは、CPUボードとマスターボードを導電的接続可能に嵌め込む第1のバックパネル基板を有するコントローラボックスと、スレーブボードを導電的接続可能に嵌め込む第2のバックパネル基板を有する拡張ボックスとからなり、前記CPUボードにて前記制御対象物の動作の演算が行われて前記マスターボードに動作指令が発信され、マスターボードから前記動作指令が前記第2のバックパネル基板を介して前記スレーブボードに発信され、スレーブボードから前記制御対象物への動作指令が前記制御対象物へ発信されることにより前記制御対象物を制御するものであって、前記第1のバックパネル基板に嵌め込まれるマスターボード、前記第2のバックパネル基板を有する前記拡張ボックス及び前記第2のバックパネル基板に嵌め込まれるスレーブボードのそれぞれが独立して増減可能であり、前記マスターボード、前記拡張ボックス及びスレーブボードを増減することによって制御される前記制御対象物の軸数を拡張又は減縮することができることを特徴としている。
また、前記スレーブボードが制御対象物から受信した信号を前記第2のバックパネル基板を介して前記マスターボードに発信することによってその信号が前記CPUボードに転送されるようにもなっている。
前記制御対象物が、モーター多軸の各軸の位置であって、前記スレーブボードに送受信
される信号がパルス列であったり、前記制御対象物がI/O(Input/OutputDevice)であって、前記スレーブボードに送受信される信号がON、OFF信号であったりすることが可能である。
また、前記マスターボードと前記第2のバックパネル基板は、バスケーブルで接続されている。
なお、本発明でいう前記バスケーブルはパラレルバスケーブル又はシリアルバスケーブルのいずれのものも可能である。
本発明の多軸コントローラは、基板にICチップを実装する実装装置、あるいは、塗液を吐出してワーク表面に塗布する塗布装置に備えることも可能である。
本発明の多軸コントローラによれば、コントローラ内に内装されるマスターボードとス
レーブボードによって簡単に多軸制御に対応することができ、しかも、従来の数値制御装
置に比べてコントローラ自体小型化できるのでコストダウンが見込める。
また、マスターボードと第2のバックパネル基板を、バスケーブルで接続するようにし
ているので、マスターボードと第2のバックパネル基板間の信号の応答速度が従来のシリ
アル接続に比べて高速なため、多軸個々に対する制御が瞬間的に行える。
さらに、マスターボード、第2のバックパネル基板を有する拡張ボックス及びスレーブ
ボードのみを適宜増減することによって容易に所望の軸数に拡張又は減縮することができ
るので、コントローラ自体の増設又は縮小の必要がなく大幅なコストダウンが見込める。
本発明の多軸コントローラを備えた実装装置においては、必要な軸数は全て備えられ、多軸を高速で制御できるので高い動作精度が得られると共に、タクト時間が短縮されるので生産性の向上が計れる。
また、本発明の多軸コントローラを備えた塗布装置においては、必要な軸数を全て備えられ、多軸を高速で制御できるので、塗布面のきめ細かな凹凸の変動に対処できる等、塗布条件どおりの正確な塗布が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態における機能ブロック図であり、多軸コントローラは、コントローラボックス1と拡張ボックス2から構成されている。
コントローラボックス1は第1のバックパネル基板3を有しており、第1のバックパネ
ル基板3にはCPUボード4とマスターボード5とがそれぞれ第1のバックパネル基板3
に導電的に、かつ、着脱可能に嵌め込まれている。なお、第1のバックパネル基板3の内
部においてはCPUボード4とマスターボード5とは導電状態になっている。
拡張ボックス2は第2のバックパネル基板6を有しており、第2のバックパネル基板6
にはスレーブボード7が第2のバックパネル基板6に導電的に、かつ、着脱可能に嵌め込
まれている。
そして、マスターボード5と第2のバックパネル基板6とがバスケーブル8で接続され
ている。このバスケーブル8での接続によれば、マスターボード5と第2のバックパネル基板6間の信号の応答速度が従来のシリアル接続に比べて高速なため多軸個々に対する制御が瞬間的に行える。
また、スレーブボード7には例えば、サーボケーブル9によってモータアンプ10が接
続されてモータ11が駆動される。
第1のバックパネル基板3に嵌め込まれるCPUボード4には、必要軸数の所定の動作
プログラムから指令される移動量の演算を行って多軸における各軸への移動指令とし、マ
スターボード5へその移動指令を出力する数値処理回路が実装されている。
マスターボード5は、CPUボード4からの移動指令を入力してバスケーブル8を介し
て第2のバックパネル基板6へ転送する回路が実装された、中継的な存在のものである。
第2のバックパネル基板2に嵌め込まれるスレーブボード7には、マスターボード5か
ら入力した各軸への移動指令をパルス列信号に変換し、サーボケーブル9を介してモータアンプ10へそのパルス列を出力する回路が実装されている。
次に、本発明の多軸コントローラによる多軸制御について説明する。
別途操作盤(図示なし)の操作により、所定軸数の動作プログラムによる移動量の情報
がコントローラボックス1内のCPUボード4に入力される。入力された情報により各軸
への移動量が演算され、各軸の作用に応じた移動指令がマスターボード5へ出力され、バ
スケーブル8を介して第2のバックパネル基板6に入力される。
第2のバックパネル基板6に入力された移動指令は、第2のバックパネル基板6を介し
てスレーブボード7へ入力されて各軸の作用に応じた移動指令がパルス列信号に変換され
、そのパルス列がサーボケーブル9を介してモータアンプ10に入力される。そして、モ
ータアンプ10からの電流出力によって各軸が各々の移動指令に基づいて駆動される。
ところで、拡張ボックス2内に装着されるスレーブボード7については、その1枚に対して複数の軸数に対応することが可能である。また、第2のバックパネル基板6についてはスレーブボード7を複数枚嵌め込むことが可能であり、このスレーブボード7の枚数を適宜調整して所望する軸数を得ることができる。
さらに、コントローラボックス1の第1のバックパネル基板3には複数枚のマスターボ
ード5を嵌め込むことが可能であり、このマスターボード5の枚数を適宜調整して所望す
る軸数を得ることができる。また、このマスターボード5が拡張ボックス2に備わる第2
のバックパネル基板6に接続されることから、拡張ボックス2も複数設けることが可能で
ある。
したがって、本発明の多軸コントローラの対応可能な軸数は、マスターボード5の枚数
×拡張ボックス2の数量×拡張ボックス2内に装着されるスレーブボード7の枚数で表さ
れる。
マスターボード5、拡張ボックス2(第2のバックパネル基板6を装着)及びスレーブ
ボード7の追加による実施形態については図1に示されるように、マスターボード5、5
−1、・・・5−n、拡張ボックス2、2−1、・・・2−n、スレーブボード7、7−
1、・・・7−nで表される。
そして、各スレードボード7、7−1、・・・7−nにはワーク部(軸数)として、図
1に示されるようなモータ、リニアスケール、センサー、計測器、電磁弁、シリンダ等を
接続することができる。
また、スレードボード7は、あらゆるI/O(Input/Output Device)、つまり、コンピュータ等に接続される周辺機器や周辺装置(例えば、パラレルポート、シリアルポート、キーボード、ビデオテープレコーダ、HDDメモリ等)におけるON/OFF信号を入出力として処理する回路を実装することが可能であり、前記I/Oとモータアンプ等のパルス列信号、サーボ信号等との混載も可能とすることができるものである。
本発明による多軸コントローラは、前述のような、軸数の拡張が可能なだけでなく、多
軸制御を実行するマスターボード5とスレーブボード7を適宜取り外したり、第2のバッ
クパネル基板6を装着した拡張ボックス2を取り除いたりすることによって軸数を減じる
ようにすることも可能である。
また、前述しているスレーブボード7は、ワーク部(軸数)のステータス情報として作
用状態や移動情報をパルス列信号で受けて第2のバックパネル基板6を介してマスターボ
ード5に発信する回路を実装することも可能である。
そして、マスターボード5については記憶手段を実装して、スレーブボード7からの前
記ステータス情報を入力して記憶し、適宜その情報をCPUボード4に転送し、CPUボ
ード4においてはその情報にチエックを入れ、有効と判断される情報についてはワーク部
(軸数)へフィードバックできるようにすることも可能である。
次に、本発明の多軸コントローラを備えた実装装置におけるボンディング装置の実施例を説明する。
図2は、代表的なCOF(Chip On Film)ボンディング装置50の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものであり、この機能ブロック図においては、図1に示すコントローラボックス1は省略され、コントローラボックス1に備わるマスターボード5と拡張ボックス2に備わる第2のバックパネル基板6とを接続するバスケーブル8からを示している。
ボンディング装置50はICチップ(図示せず)の電極面とCOFテープ60の配線部を自動でボンディングするものであり、以下に本発明の多軸コントローラ制御による動作内容を説明する。
一般にボンディング動作は、3次元及び回転方向に行われるためX軸、Y軸、Z軸、θ軸方向のそれぞれに1つのサーボモータが設けられており、それぞれの軸方向に応じて指令パルスにより駆動される。これらの動作を分かりよくするため、ボンディングの主な行程での3方向を制御する場合について説明する。
ボンディング行程の一つであるCOFテープ60の搬送では、COFテープ60がテープローダ(図示せず)から繰り出され、ローラ(図示せず)によりボンディング位置へ搬送される。
この動作については次のようになる。図1のコントローラボックス1からCOFテープ60の搬送のための各軸作用に応じた移動指令がバスケーブル8を介して第2のバックパネル基板6に入力され、その移動指令がスレーブボード7a、7b、7cでパルス列信号に変換されて指令パルス2-1、2−2、2−3としてスレーブボード7a、7b、7cから出力されてアンプ14−1、14−2、14−3に入力される。
そして、アンプ14−1、14−2、14−3からは、COFテープ60の搬送のために各軸方向に設けられたサーボモーター(図示せず)を駆動する電流出力8−1、8−2、8−3が出力され、前記サーボモータ(図示せず)に入力されて前記サーボモータ(図示せず)が駆動することでCOFテープ60の搬送が行われる。
また、それぞれの軸にはパルスカウンタ(図示せず)、又は、リニアスケール(図示せず)が設けられ、それによって現在位置を示す位置情報17−1、17−2、17−3、が出力信号変換器16−1、16−2、16−3を介してスレーブボード7d、7e、7fに転送され、動作指令に有効と判断される情報については各軸へフィードバックされるようになっている。
次の行程である、ICチップ(図示せず)の反転ピックアップでは、反転ピックアップ部51でウエハー52から1 個ずつICチップ(図示せず)がピックアップされて、反転後ボンディングヘッド54に受け渡され、前記ICチップがCOFテープ60の上方に移動される。
この反転ピックアップ動作の本発明の多軸コントローラを用いた指令系統については、前述のCOFテープ60の搬送行程と同様であり、制御手順も同じであるので説明は省略する。
次の行程である、認識カメラ70によるCOFテープ60と前記ICチップの位置検出では、前記ICチップ位置の補正量(X、Y、θ)を算出し、ボンディングヘッド54のX軸、Y軸、θ軸を補正量分移動しICチップの位置を補正する。
この認識カメラ70の本発明の多軸コントローラを用いた指令系統についても、前述のCOFテープ60の搬送行程と同様であり、制御手順も同じであるので説明は省略する。
最終の行程では、加圧ユニット53によってボンディングヘッド54が下降されボンディングが行われる。このボンディングヘッド54の動作の本発明の多軸コントローラを用いた指令系統についても、前述のCOFテープ60の搬送行程と同様であり、制御手順も同じであるので説明は省略する。
以上、本発明の多軸コントローラによる制御方法によれば、多軸(具体的には最大64軸)への位置指令、位置情報の取得等の動作を100μsecと高速で制御することが可能となるのでミクロン単位の動作精度を出すことが可能となり、タクトも格段に向上する効果が得られる。
他の制御方法、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)を使用した場合、前述の制御は10msec程度であり、従来技術と比較して大幅な制御成績の向上を図ることが可能である。
また、本発明において、軸の増減が拡張ボックス2、第2のバックパネル基板6及びスレーブボード7による増減のみで対応可能であるのでシステムの拡張性、保守性が格段に向上する。
本実施例ではCOFボンダーについて述べたが、他の方式のボンダーである例えば、COG(Chip On Glass)ボンダー、フリップチップボンダー等、方式を問わず実装装置に対して前述のCOFボンダー同様の効果を生ずる。
なお、図2の多軸コントローラの機能ブロック図において、ボンディングの各行程におけるスレーブボードの符号は、COFテープ60の搬送行程のみ指令系統等の説明を行い他の行程については省略しているので便宜上同一としている。
次に、本発明の多軸コントローラシステムを備えた幾つかの塗布装置の実施例を説明するが、図3〜図7は、各塗布装置の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものであり、この機能ブロック図においては、図1に示すコントローラボックス1は省略され、コントローラボックス1に備わるマスターボード5と拡張ボックス2に備わる第2のバックパネル基板6とを接続するバスケーブル8からを示している。
図3は塗布装置の第1の実施例を示すものであり、塗布装置30は、機台31上に設置されたリニアモータ18にステージ33が取り付けられており、そのステージ33に塗液が塗布されるワーク32(例えば、ガラス基板等)が載置されている。そして、ステージ33を跨いで門型の構台34が機台31に固設されており、その構台34に昇降用サーボモータ35によって昇降するスリットダイ36が取り付けられ、スリットダイ36に塗液供給部(図示せず)から塗液が供給されてワーク32に塗布が行われるようになっている。
これらの動作については次のようになる。図1のコントローラボックス1からステージ33の機台31上での長手方向への往復動のための各軸作用に応じた移動指令がバスケーブル8を介して第2のバックパネル基板6に入力され、その移動指令がスレーブボード7gでパルス列信号に変換されて指令パルス2としてスレーブボード7gから出力されてアンプ14に入力される。そして、アンプ14からは、ステージ33を往復動させるためのリニアモータ18を駆動する電流出力15が出力され、リニアモータ18に入力されてリニアモータ18が駆動することでステージ33が機台31上で往復動を行う。
そして、1個のリニアスケール17がリニアモータ18に系合して設けられており、このリニアスケール17によってステージ33の移動位置が位置情報17aとして出力信号変換器16を介してスレーブボード7hにそれぞれフィードバックされるようになっている。
一方、スリットダイ36とその昇降用サーボモータ35の動作は、図1のコントローラボックス1からそれらの軸作用に応じた移動指令がバスケーブル8を介して第2のバックパネル基板6に入力され、スリットダイ36については、その移動指令がスレーブボード7iでパルス列信号に変換されて指令パルス36aとしてスレーブボード7iから出力され、スリットダイ36への塗液の通路開閉用バルブ(図示せず)を動作し、昇降用サーボモータ35については、その移動指令がスレーブボード7jでパルス列信号に変換されて指令パルス35aとしてスレーブボード7jから出力され、スリットダイ36を昇降させる。そして、ワーク32が載置されたステージ33の移動に伴ってワーク32に塗布が行われる。
この塗布作用においては、ワーク32の上方に設けられたレーザ光を用いた距離計37によってワーク32表面の凹凸の位置及びある基準値に対する凹凸の大きさが出力信号37aとして検出されてスレーブボード7kに入力され、その位置及び大きさに対応してスレーブボード7jから出力される信号35aによってサーボモータ35が制御されてスリットダイ36が昇降して塗布が行われ、さらに、この情報は指令パルス2としてスレーブボード7gからアンプ14に入力され、電流出力15として出力されてリニアモータ18に入力されることによってリニアモータ18が駆動されるようにプログラミングされている。
つまり、ワーク32の表面がある基準値に対して凹ならばその位置でスリットダイ36を降下させ、凸ならばその位置で上昇させてスリットダイ36とワーク32の距離を一定に保ち、常に塗布厚みが均一となるようにしている。
従って、ワーク32の移動中の前記凹凸の位置座標に対するスリットダイ36の昇降タイミングの精度が要求されるわけであるが、本塗布装置の場合、前記凹凸面の位置が前述のようにリニアモータ18に反映されているのでその情報がリニアスケール17から位置情報17aとして検出されて、それを入力するコントローラであるスレーブボード7hにフィードバックされることにより、ワーク32の表面の凹凸の位置座標情報がスレーブボード7gへもフィードバックされるので前記凹凸の位置での塗布が正確に行われる。
具体的な数値でいえば、前記凹凸の位置座標情報のスレーブボード7gへのフィードバック及びスレーブボード7gからの指令が高速(通常100μsec)で更新、処理することが可能なため、凹凸の位置での塗布が正確に行われる。本発明については、多軸処理が高速性で維持でき、多軸に対し高速応答性の有る制御が可能であることが特徴である。なお、他のシステム(例えばPLCを用いたもの等)なら上記応答周期は多軸のものであれば10msec以上が通常である。
本発明の多軸コントローラシステムを備えた塗布装置の第2の実施例を図4に基づいて説明する。
第2の実施例においては、ステージ33の両側にリニアモータ18に対応してそれぞれリニアスケール17が設けられる。つまり、1個のリニアモータ18が2個のリニアスケール17を有し、それぞれから検出されたステージ33の位置情報17a及び17bがリニアスケール17毎に設けられた出力信号変換器16を介してスレーブボード7h及び7mにフィードバックされるようになっている。
なお、塗布行程における動作指令系統、制御手順や作用効果については第1の実施例と同様であるのでそれらの説明は省略する。
本発明の多軸コントローラシステムを備えた塗布装置の第3の実施例を図5に基づいて説明する。
前述の第1、2の実施例は構台34が固定でステージ33を移動させる、いわゆるテーブル移動のものであるが、第3の実施例はステージ33が固定で構台34を移動させる、いわゆるガントリ移動の場合のものである。
図5には門型の構台34の一方の脚部が機台31に設置されたリニアモータ18に取り付けられ、他方が機台31上をスライド機構(図示せず)によってスライドする片側駆動の場合が示されており、リニアスケール17は1個のリニアモータ18に対し1個である。
なお、塗布行程における動作指令系統、制御手順や作用効果については第1の実施例と同様であるのでそれらの説明は省略する。
本発明の多軸コントローラシステムを備えた塗布装置の第4の実施例を図6に基づいて説明する。
図6には門型の構台34の両脚部それぞれが機台31に設置されたリニアモータ18(2個)に取り付けられて構台34が移動する両側駆動の場合が示されており、リニアスケール17は2個のリニアモータ18のそれぞれに対し1個づつ備わっている。
そして、スレーブボード7g及びスレーブボード7nから指令パルス2a及び2bが出力されてそれぞれアンプ14に入力され、アンプ14からそれぞれのリニアモータ18に電流出力15a及び15bが出力され、リニアモータ18が駆動することで構台34が機台31上を移動するようになっている。
なお、塗布行程における動作指令系統、制御手順や作用効果については第3の実施例と同様であるのでそれらの説明は省略する。
本発明の多軸コントローラシステムを備えた塗布装置の第5の実施例を図7に基づいて説明する。
図7には門型の構台34の両脚部それぞれが機台31に設置されたリニアモータ18(2個)に取り付けられて構台34が移動する両側駆動の場合が示されており、リニアスケール17が1個のリニアモータ18それぞれの両側に1個づつ備わっている。
そして、第5の実施例は、本発明の多軸コントローラにおける第2のバックパネル基板2を2個設けた場合の例である。
なお、塗布行程における動作指令系統、制御手順や作用効果についてはリニアモータ18の両側にリニアスケール17が設けられた第2の実施例と同様であるのでそれらの説明は省略する。
また、上述の実施例における、構台34、リニアモーター18、リニアスケール17、昇降用のサーボモータ35、スリットダイ36、塗液開閉用バルブ(図示せず)等の数は問うことはなく、それぞれの制御軸がスレーブボード7と電気的に繋がっていればスレーブボード7の設置数の調整によって上述の実施例と同様の動作指令系統、制御手順が可能であり、同様の作用効果も生ずる。
本発明の多軸コントローラは、他にも多軸を備えた工作機械や、ワーク部に回転軸を有する種々の汎用機械等における多軸制御に適用することができる。
本発明の実施形態における機能ブロック図である。 実装装置におけるボンディング装置の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。 塗布装置の第1の実施例の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。 塗布装置の第2の実施例の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。 塗布装置の第3の実施例の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。 塗布装置の第4の実施例の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。 塗布装置の第5の実施例の概略構成図と本発明の多軸コントローラの機能ブロック図を示すものである。
符号の説明
1.コントローラボックス
2.拡張ボックス
3.第1のバックパネル基板
4.CPUボード
5.マスターボード
6.第2のバックパネル基板
7.スレーブボード
8.バスケーブル
30.塗布装置
50.ボンディング装置

Claims (7)

  1. 制御を必要とする制御対象物の多軸コントローラにおいて、CPUボードとマスターボードを導電的接続可能に嵌め込む第1のバックパネル基板を有するコントローラボックスと、スレーブボードを導電的接続可能に嵌め込む第2のバックパネル基板を有する拡張ボックスとからなり、前記CPUボードにて前記制御対象物の動作の演算が行われて前記マスターボードに動作指令が発信され、マスターボードから前記動作指令が前記第2のバックパネル基板を介して前記スレーブボードに発信され、スレーブボードから前記制御対象物への動作指令が前記制御対象物へ発信されることにより前記制御対象物を制御するものであって、前記第1のバックパネル基板に嵌め込まれるマスターボード、前記第2のバックパネル基板を有する前記拡張ボックス及び前記第2のバックパネル基板に嵌め込まれるスレーブボードのそれぞれが独立して増減可能であり、前記マスターボード、前記拡張ボックス及びスレーブボードを増減することによって制御される前記制御対象物の軸数を拡張又は減縮することができることを特徴とする多軸コントローラ。
  2. 前記スレーブボードが制御対象物から受信した信号を前記第2のバックパネル基板を介して前記マスターボードに発信することによってその信号がCPUボードに転送されることを特徴とする請求項1に記載の多軸コントローラ。
  3. 前記制御対象物が、モーター多軸の各軸の位置であって、前記スレーブボードに送受信される信号がパルス列であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸コントローラ。
  4. 前記制御対象物がI/O(Input/Output Device)であって、前記スレーブボードに送受信される信号がON、OFF信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸コントローラ。
  5. 前記マスターボードと前記第2のバックパネル基板が、バスケーブルで接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の多軸コントローラ。
  6. 供給される基板にICチップを実装する実装装置であって、請求項1乃至5のいずれかに記載の多軸コントローラを備えたことを特徴とする実装装置。
  7. 供給される塗液を吐出するスリットダイを備え、そのスリットダイから塗液を吐出してワーク表面に塗布する塗布装置であって、請求項1乃至5のいずれかに記載の多軸コントローラを備えたことを特徴とする塗布装置。
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