JP4459852B2 - 基板認識方法および部品実装システム - Google Patents

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Description

本発明は、はんだ印刷装置、ディスペンサ、実装装置、リフロー炉および各種検査装置等の複数の装置を直列に備えた部品実装システムにおいて、特に、基板認識を合理的に行うための方法および装置に関するものである。
従来から、実装装置として複数台の実装機(単位実装機という)を並べ、回路基板に対して部品の実装を分散して実施することが行われている。
この種の実装装置において、各装置では、位置決め手段により回路基板を所定位置に位置決めした状態で実装処理を行うが、この際、装置本体に対する回路基板の位置ずれや、回路基板におけるプリント配線パターンの相対位置のずれにより、回路基板上の実装ポイント(被作業部分)が正規の位置から多少ずれることがある。そのため、予め回路基板上に実装ポイント等の各部分の認識用マーク(ローカルフィデューシャルマーク)を付しておき、部品実装に先立ち、回路基板全体の位置と傾きを調べることにより基板の姿勢を認識するとともに、上記マークを移動式カメラにより撮像して各マークの位置を検出し、これらの結果に基づき実装ポイント等の位置ずれを調べてそれに応じた補正量(補正データ)を求めることが従来から行われている。
ところが、従来の実装装置では、全ての単位実装機で実装精度を確保するため、単位実装機毎にそれぞれ、上記のようなマークの撮像とそれに基づく補正量の演算が行われており、そのため、この作業に多くの時間が費やされ、タクトタイムの短縮を図る上で大きな弊害となっていた。
そこで、本願出願人は、複数の単位実装機からなる上記のような実装装置に関し、特許文献1に開示されるような基板認識方法(装置)を提案している。この方法では、実装装置を構成する単位実装機のうち先頭の単位実装機において回路基板上のマークを認識するとともに、基板全体の位置と傾きを調べることにより基板の姿勢を認識し、これらの認識結果から、先頭の単位実装機が担当する実装ポイント(部品を実装するポイント)の位置ずれに応じた補正データを作成するとともに、前記マークと回路基板上の実装ポイント(被処理部分)との相対位置関係に応じた調整データを作成する。そして、後続の単位実装機では、基板の姿勢の認識のみを行い、その認識結果と上記調整データとに基づいて下工程の単位実装機が担当する実装ポイントの位置ずれに応じた補正データを作成するようにした。つまり、先頭の単位実装機で求められた調整データを使って後続の単位実装機で実装ポイントの補正データを作成することにより、後続の単位実装機でのマーク認識を省略できるようにし、その結果、実装装置全体として基板認識作業に要する時間を短縮し得るようにした。
特開2002−9494号公報
ところで、複数の単位実装機からなる実装装置において効率的に部品の実装処理を行うには、単位実装機の処理負担を軽減してタクトタイムを短縮することが必要であるが、他方、各単位実装機の処理負担を均一化することも重要である。すなわち、処理負担が偏って何れかの装置(工程)の処理時間が極端に長くなると、実装装置全体のタクトタイムが当該実装機の処理時間に依存することとなり(要する当該実装機が実装装置のタクトタイムを律速する装置となり)、円滑な実装処理が妨げられることとなる。この点、特許文献1の方法(装置)によると、実装装置全体として基板の認識作業に要する時間を短縮することは可能であるが、先頭の単位実装機の処理負担が大きくなり易く、従って、円滑に実装処理を進めるにはこの点を改善する必要がある。
なお、このような事情は、上記のような実装装置のみに限らず、例えば印刷装置、ディスペンサ、実装装置等の処理内容の異なる装置を一列に配列するとともに各処理装置の下流側に検査装置を配置した部品実装ラインについても同じである。つまり、この種の部品実装ラインについても、各装置においてそれぞれ、上記のようなマークの撮像とそれに基づく補正データの演算が行われる場合が多いため、これを合理的に行うことによりタクトタイムを短縮することが望まれる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、複数の装置に順次回路基板を搬送しながら各装置において所定の作業を回路基板に施すように構成された部品実装システムにおいて、回路基板をより一層円滑に生産できるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、複数台のシステム構成装置からなり、かつこのシステム構成装置として、搬送手段により搬送される基板を所定位置に停止させた状態で当該基板に所定の作業をそれぞれ施すとともにこの作業に先立ち、基板上のマークを画像認識してその結果に基づき被作業部分のずれに応じた補正データを求めるようにした複数台の特定装置を含む部品実装システムの基板認識方法であって、前記マークの画像認識作業を、当該マークを使用する特定装置においてそれぞれ実施するときの各システム構成装置のタクトタイムを予め比較してタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定し、このシステム構成装置が前記特定装置である場合には、当該特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を当該特定装置よりも上工程の一乃至複数の特定装置に割り当てて実施させるとともに、各特定装置のタクトタイムが特定装置以外のシステム構成装置のタクトタイムに比べて遅くならない範囲で上記割り当てを行うようにしたものである(請求項1)。
この方法によると、タクトタイムが極端に遅い特定装置がある場合には、当該特定装置で使用するマークの画像認識作業が上工程の他の特定装置に割り当てられて実施され、この上工程で実施されたマークの画像認識結果に基づき前記特定装置において補正データの作成が行われる。この際、各特定装置のタクトタイムが特定装置以外のシステム構成装置に比べて遅くならない範囲で上記の割り当てが行われることにより、各システム構成装置のタクトタイムの短縮化と均一化が図られる。
上記の方法において、より具体的には、タクトタイムが最も遅いシステム構成装置である前記特定装置を第1特定装置としたときに、この第1特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を、当該特定装置よりも上工程の第2特定装置に割り当てて各システム構成装置のタクトタイムを比較するとともにタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定し、このシステム構成装置が前記第2特定装置である場合には、さらに第2特定装置に割り当てたマークの一部又は全部の画像認識作業を、前記第1特定装置より上工程の装置であってかつ第2特定装置よりも下工程の特定装置に割り当て、当該特定装置を新たな第2特定装置として以後同様にタクトタイムの比較および割り当てを行うことにより、第1特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を当該第1特定装置よりも上工程の特定装置に割り当てるようにしてもよい(請求項2)。
この方法によると、マークの画像認識作業の割り当てを効率的に行うことが可能となり、割り当て作業の作業負担が軽減される。
なお、この場合、前記部品実装システムに含まれる前記特定装置のうち最も上工程の特定装置を最初の前記第2特定装置として前記割り当てを行うのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、第1特定装置よりも上工程に配置される全ての特定装置が割り当て対象となるので、当該割り当ての自由度が高まる。
一方、本発明に係る部品実装システムは、複数台のシステム構成装置からなり、かつこのシステム構成装置として、搬送手段により搬送される基板を所定位置に停止させた状態で当該基板に所定の作業をそれぞれ施すとともにこの作業に先立ち、基板上のマークを画像認識してその結果に基づき被作業部分のずれに応じた補正データを求めるようにした複数台の特定装置を含む部品実装システムであって、マークの前記画像認識作業を、当該マークを使用する特定装置においてそれぞれ実施する場合の各システム構成装置のタクトタイムを比較してタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定する特定手段と、この特定手段により特定されたシステム構成装置が前記特定装置である場合に、当該特定装置において使用するマークの一部又は全部の画像認識作業を当該特定装置よりも上工程の一乃至複数の特定装置に割り当てて実施させるための割り当てデータを作成する割り当てデータ作成手段とを有し、前記データ作成手段は、各特定装置のタクトタイムが特定装置以外のシステム構成装置のタクトタイムに比べて遅くならない範囲で上記割り当てを行い、前記各特定装置は、前記割り当てデータ作成手段において作成された割り当てデータに基づいてマークの画像認識作業を行うように構成されているものである(請求項4)。
この部品実装システムによると、請求項1〜3に係る方法が有効に実行される。
請求項1〜3に係る基板認識方法および請求項4に係る部品実装システムによると、各特定装置のタクトタイムの短縮化を好適に図ることとができる上、各システム構成装置のタクトタイムの均一化をも図ることができる。そのため、部品実装システムに含まれる各特定装置において使用する基板上マークの画像認識処理を合理的に進める一方で、より一層円滑に回路基板を生産することができるようになる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明に係る部品実装システムである部品実装ライン(本発明に係る基板認識方法が実施される部品実装システム)を概略的に示している。このラインは、ローダーとアンローダー(共に図示省略)との間に、システム(ライン)構成装置としてディスペンサ1、塗布検査装置2、第1実装装置3、第2実装装置4、実装検査装置5および硬化装置6が直列に並んだ構成となっている。そして、回路基板(以下、単に基板という)を搬送しながら、順次はんだペーストの塗布、部品実装およびペースト硬化の各処理を施すとともに、印刷検査装置2によりペースト塗布処理の基板を、実装検査装置5により実装処理後の基板をそれぞれ検査するように構成されている。なお、当実施形態では、ディスペンサ1〜実装検査装置5が本発明の特定装置に相当する。
各装置1〜6は、それぞれに制御装置を有する自律型の装置であって、各装置1〜6の動作が各自の制御装置1A〜6A(図4参照)により個別に駆動制御されるようになっている。但し、この部品実装ラインでは、さらに各装置1〜6に対してオンラインで接続される中央管理装置8が設けられており、ディスペンサ1、両実装装置3,4および硬化装置6の生産(処理)に関する情報等、各種情報がこの中央管理装置8内の記憶装置に格納され、この中央管理装置8と各装置1〜6との間で必要な情報の送受信が行われ得るようになっている。
次に、この部品実装ラインを構成するディスペンサ1、実装装置3,4、硬化装置6および検査装置2,5の構成について説明する。なお、第1実装装置3と第2実装装置4、塗布検査装置2と実装検査装置5とはそれぞれ互いに構成が共通しており、また、ディスペンサ1と実装装置3,4とは互いに構成が類似しているため、以下の説明では、第1実装装置3、実装検査装置5および硬化装置6の構成について説明し、ディスペンサ1および第2実装装置4については第1実装装置3等との相違点について言及することにする。
図2は、第1実装装置3の構成を平面図で概略的に示している。
同図に示すように第1実装装置3の基台10上には、プリント基板搬送用のコンベア11が配置され、基板Pがこのコンベア11に搬送されて所定の実装作業位置(図示の位置)で停止されるようになっている。実装作業位置には、図示を省略するが基板Pの位置決め機構が設けられており、基板Pがコンベア11に沿って搬入されると、この位置決め機構が作動して基板Pを前記実装作業位置に位置決め固定するように構成されている。
コンベア11の両側には、部品供給部12が配置されており、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を供給可能な多数列のテープフィーダー12aがこれら部品供給部12に配置されている。
また、上記基台10の上方には、部品装着用のヘッドユニット15が装備されている。このヘッドユニット15は、部品供給部12と実装作業位置の基板Pとにわたって移動可能とされ、X軸方向(コンベア11と平行な方向)及びY軸方向(コンベア11と直交する方向)に移動することができるようになっている。
すなわち、上記基台10上には、Y軸方向の固定レール16と、Y軸サーボモータ13により回転駆動されるボールねじ軸17とが配設され、上記固定レール16上にヘッドユニット支持部材14(以下、支持部材14と略する)が配置され、この支持部材14に設けられたナット部分(図示省略)がボールねじ軸17に螺合している。また、上記支持部材14には、X軸方向のガイド部材(図示省略)と、X軸サーボモータ20により駆動されるボールねじ軸19とが配設され、上記ガイド部材にヘッドユニット15が移動可能に保持され、このヘッドユニット15に設けられたナット部分(図示せず)がボールねじ軸19に螺合している。そして、Y軸サーボモータ13の作動により上記支持部材14がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ20の作動によりヘッドユニット15が支持部材14に対してX軸方向に移動するようになっている。
ヘッドユニット15には部品装着用の複数の実装用ヘッド21が搭載されており、当実施形態では3本の実装用ヘッド21がX軸方向に等間隔で一列に並んだ状態で搭載されている。各実装用ヘッド21は、ヘッドユニット15のフレームに対してZ軸方向の移動及びR軸(ノズル中心軸)回りの回転が可能とされ、サーボモータを駆動源とする昇降駆動手段および回転駆動手段により駆動されるようになっている。また、各実装用ヘッド21には、その先端(下端)にノズルが装着されており、図外の負圧供給手段からノズル先端に負圧が供給されることにより部品を吸着保持するようになっている。
ヘッドユニット15には、さらに基板認識用の撮像ユニット23が搭載されている。この撮像ユニット23は、CCDエリアセンサ等の固体撮像素子を内蔵したカメラおよび照明装置を一体に備え、ヘッドユニット15に下向きに固定されており、ヘッドユニット15の移動に伴い前記実装作業位置に位置決めされた基板P上の後記マークを撮像し、その画像データを第1実装装置3の制御装置3Aに出力するようになっている。
また、基台10上には、この撮像ユニット23と同様の構成を有する撮像ユニット22が両部品供給部12とコンベア11との間にそれぞれ配設されている。これら撮像ユニット22は、基台10に上向きに固定されており、ヘッドユニット15の各実装用ヘッド21に吸着された部品をその下側から撮像してその画像データを制御装置3Aに出力するように構成されている。
以上のような構成により、第1実装装置3では次のようにして部品の実装処理が進められる。まず、部品の実装動作に先立ち、ヘッドユニット15が実装作業位置に移動して基板P上に記される後記メインマークM1,M2およびローカルマークm1,m2うち所定のマークを撮像し、これにより実装装置本体に対する部品実装位置の位置ずれを求めるとともにその位置ずれに応じた補正データ(補正量)を求める。なお、この点については後に詳述する。
次いで、ヘッドユニット15が部品供給部12に移動して各実装用ヘッド21による部品の吸着が行われる。具体的には、実装用ヘッド21が対象となるテープフィーダー12aの上方に移動した後、実装用ヘッド21の昇降動作に伴いテープ内の部品をノズルにより吸着して取出す。
そして、ヘッドユニット15が部品供給部12から基板P上へ移動するとともに、この移動中、撮像ユニット22上を通過することにより各実装用ヘッド21(ノズル)に吸着された部品がそれぞれ撮像され、その画像に基づいて各実装用ヘッド21による部品の吸着状態(吸着ずれ)が調べられる。
ヘッドユニット15が実装作業位置の基板P上に到達すると、実装用ヘッド21の昇降に伴い最初の部品が基板P上に実装され、以後、ヘッドユニット15が間欠的に実装ポイントに移動しながら順次残りの吸着部品を基板P上に実装することとなる。この際、上記補正データおよび部品の吸着ずれに応じてヘッドユニット15が駆動制御されることにより、各実装ポイントに対する部品の実装が精度良く行われる。
ここで、基板P上に設けられるマークと、前記撮像ユニット23による当該マークの認識処理について図7を用いて説明する。
基板P上には、同図に示すように、その対角線上にフィデューシャルマークM1,M2(メインマークM1,M2という)が設けられおり、マーク認識処理では、撮像ユニット23を移動させてこれらマークM1,M2を撮像することにより、その画像データから第1実装装置3の装置本体に対する各部品実装位置のずれに相当する基板Pの位置ずれΔP(Xp,Yp,θp)、を求め、この位置ずれΔPに応じた補正データを求める。すなわち、両マークM1,M2を結ぶラインの中心が予め定められている正規の位置に対してX軸方向、Y軸方向にどれだけずれているかを調べるとともに、同ラインが正規のライン(画像中心を結ぶライン;同図中に破線で示すライン)に対してどれだけ回転方向にずれているかを調べる。
また、基板P上には、特に実装精度が要求される部品実装位置に対して、同図に示すように、個別にフィデューシャルマークm1,m2(ローカルマークm1、m2という)が設けられおり、マーク認識処理では、さらにこれらのマークm1,m2を撮像ユニット23により撮像し、メインマークM1,M2と同様に、その画像データから第1実装装置3の装置本体に対する当該部品実装位置の位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)を求め、この位置ずれΔFに応じた補正データをそれぞれ求めるようになっている。
なお、以下の説明では、部品実装位置を実装ポイントとよび、特に区別する必要がある場合には、ローカルマークm1、m2の画像認識に基づき補正データを求める上記のような実装ポイントを特定ポイントとよび、それ以外を通常ポイントと呼ぶことにする。
以上は第1実装装置3の構成であるが、上述の通り、第2実装装置4もこの第1実装装置3と基本的に共通の構成を有している。
次に、実装検査装置5の構成について図3を用いて説明する。
同図は、実装検査装置5の構成を平面図で概略的に示している。この図に示すように、実装検査装置4の基台30上にはコンベア32が設けられ、基板Pが装置左側から搬入され、基台30の略中央に設けられた検査作業位置(図示の位置)で検査処理に供された後、装置右側から次工程に搬出されるようになっている。なお、上記コンベア32による基板Pの搬送方向(図3で左右方向)は、実装装置3と同様にX軸方向とされている。
コンベア32は、その一部分、具体的には検査作業位置に対応する部分(以下、可動部32aという)が他のコンベア部分から切り離し可能とされており、独立してY軸方向に移動可能となっている。すなわち、基台30上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール33と、サーボモータ34により回転駆動されるボールねじ軸35とが配設され、上記固定レール33上にテーブル36が配置されるとともに、このテーブル36に設けられたナット部分(図示省略)がボールねじ軸35に螺合している。そして、このテーブル36にコンベア32の上記可動部32aが搭載され、サーボモータ34の作動により前記ボールねじ軸35が回転駆動すると、これに伴い可動部32aがテーブル36と一体的にY軸方向に移動するようになっている。
なお、テーブル36には、図示を省略するが基板Pの位置決め機構が設けられており、コンベア11に基板Pが沿って搬入されると、この位置決め機構が作動して基板Pを前記検査作業位置に位置決め固定するように構成されている。
基台30上には、さらに門型の支持台40が立設されている。この支持台40は基台30の前後方向(図3における上下方向)における中央部に対してやや後寄りの位置に設けられており、この支持台40は左右方向の両端部からそれぞれ起立する脚柱部41と、この脚柱部41の上端部同士を橋渡す梁部42とからなっている。
支持台40の梁部42には、基板Pを撮像するための撮像ユニット45が配置され、この撮像ユニット45が梁部42に沿ってX軸方向に移動するようになっている。すなわち、梁部42の上面部には、サーボモータ47の出力軸に連結され且つ左右方向に延びるボールねじ軸48と、このボールねじ軸48と平行に梁部42上に設置された一対の固定レール49とが設けられ、これら固定レール49上に撮像ユニット45が配置されるとともに、この撮像ユニット45のフレーム50に設けられたナット部分(図示省略)がボールねじ軸48に螺合している。これによりボールねじ軸48の回転駆動により撮像ユニット45が梁部42に沿ってX軸方向に移動するようになっている。
撮像ユニット45は、CCDエリアセンサ等の固体撮像素子を内蔵したカメラおよび照明装置を一体に備え、テーブル36(可動部32a)上の基板Pをその上側から撮像してその画像データを制御装置5A(図4に示す)に出力するように構成されている。
以上の構成において、実装検査装置5では次のようにして基板Pの検査が進められる。まず、コンベア32の作動により基板Pが搬入され、可動部32aの所定位置に基板Pが位置決め固定される。このとき、テーブル36は、ホームポジション、すなわち可動部32aがコンベア32のその他の部分と横並びとなる位置(同図に示す位置)にセットされており、これにより可動部32aに対して基板Pの搬入が可能となる。
そして、基板Pがテーブル36に位置決め固定された状態で、部品実装状態の検査に先立ち基板Pの認識作業が行われる。具体的には、サーボモータ34,47等が作動することにより撮像ユニット45により基板P上の上記メインマークM1,M2が撮像され、上述した第1実装装置3と同様に、その画像データに基づき上記補正データが求められる。
こうして補正データが求まると、撮像ユニット45が基板Pに対して相対的に移動しつつ基板P上における実装ポイントの撮像が順次行われ、その撮像結果に基づいて各実装ポイントの部品の実装状態が検査される。この際、上記補正データに基づいて撮像ユニット45、あるいはテーブル36が駆動制御されることにより部品の実装状態の検査が精度よく行われる。
硬化装置6は、図示を省略するが、基板搬送用のコンベアおよび熱風機等を有しており、部品実装後の基板Pに対して熱処理を施すことによりはんだ等を硬化させて部品を基板P上に堅固に固定するように構成されている。
一方、ディスペンサ1は、上述の通り、第1実装装置3に類似した構成を有しており、具体的には、第1実装装置3の実装用ヘッド21の代わりにヘッドユニットにディスペンサヘッドが搭載された構成となっている。そして、ヘッドユニット15を基板Pに対して相対的に移動させながら、このディスペンサヘッドに設けられたノズルの先端にはんだペースト等を押出しながらこれを基板P上に塗布するように構成されている。
このディスペンサ1のヘッドユニットにも、第1実装装置3と同様にマーク認識用の撮像ユニットが搭載されており、ペースト塗布動作に先立ち、基板P上のメインマークM1,M2およびローカルマークm1、m2を撮像し、装置本体に対する実装ポイント(=塗布ポイント)の位置ずれを求め、その位置ずれに応じた補正データを求めるようになっている。そして、ペースト塗布動作時には、この補正データに基づきヘッドユニットが駆動制御されることにより基板P上に精度良くはんだペーストが塗布されるようになっている。なお、言うまでもないが、ディスペンサ1の基台上には、第1実装装置3のような部品供給部12や吸着部品認識用の撮像ユニット22等は設けられていない。
次に、上記のように構成された部品実装ラインの制御系について説明する。
図4は、この部品実装ラインを統括的に監視する上記中央管理装置8の構成をブロック図で示している。この図に示すように、中央管理装置8は、その動作を司るための制御部本体60を有している。この制御部本体60は、論理演算を実行する周知のCPU61、そのCPU61を制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM62および装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM63、各種アプリケーションソフト用のプログラムを記憶するHDD64およびI/Oコントローラ(IOC)65等からなり、これらCPU61等が互いに内部バスにより接続された構成となっている。
IOC65には、キーボードやマウス等の入力手段67、CRTモニタやLCDモニタからなる表示手段68が接続されるとともに上記各装置1〜6の制御装置1A〜6Aがそれぞれ接続されている。これにより制御部本体60は、入力手段67の操作に応じて入力される所定の指示情報や、各装置1〜6(制御装置1A〜6A)からの各種信号を受けて当該部品実装システム全体の監視等の統括的な制御を行うようになっている。
なお、制御部本体60には、さらに光磁気ディスク等の外部記憶装置66が設けられており、この外部記憶装置66には、前記各装置1〜6の作業に必要な各種データ、例えば部品に関するデータや基板Pに関するデータ等が格納されている。
制御部本体60は、図5にブロック図で示すように、その機能構成として主制御部601、割り当てデータ作成部602、データ通信部603等を含んでいる。
主制御部601は、各装置1〜6の各動作を所定のプログラムに従って監視しつつ必要な演算処理等を行うものである。特に、生産基板Pの品種切換時には、各装置1〜6から送信されるタクトタイムデータに基づいて部品実装ラインのタクトタイム(ラインタクトという)を律速する装置、つまり各装置1〜6のうち最も作業に時間を要する装置(必要に応じて律速装置という)の特定等を行うものである。なお、当実施形態では、この主制御部601が本発明の特定手段に相当する。
割り当てデータ作成部602(本発明の割り当てデータ作成手段に相当)は、主制御部601において特定された律速装置が塗布検査装置2、実装装置3,4および実装検査装置5の何れかである場合に、当該律速装置におけるマーク認識作業の一部、具体的には、ローカルマークm1、m2の認識作業の一部又は全部を、その装置よりも上工程の装置で実施させるためのデータ(割り当てデータ)を作成するもので、前記主制御部601は、この割り当てデータが作成されると、このデータに従って基板Pの生産を進めるべく各装置1〜6に対して指令信号を送信する。
データ通信部603は、制御部本体60と各装置1〜6(制御装置1A〜6A)との間で各種データの送受信を行うものである。
図6は、各装置1〜6の制御装置1A〜6Aの機能構成をブロック図で示している。この図は、各制御装置1A〜6Aの機能構成のうち本発明に関連する機能構成部分だけを抽出して示している。
同図に示すように各制御装置1A〜6Aは、それぞれその機能構成として、主制御部701、プログラム記憶部702、撮像ユニット駆動制御部703、画像処理部704、補正データ作成部705およびデータ通信部706等を有している(なお、硬化装置6の制御装置6Aについては、メインマークM1,M2等の認識処理は行われないため同図中に破線で囲む符号703〜705で示す機能構成は設けられていない)。
主制御部701は、CPU、ROMおよびRAM等から構成され、所定のプログラムに従って各装置1〜6の動作制御を行うとともに、当該動作に関連する種々の演算処理を行うものである。特に、生産基板Pの品種切換時には、生産プログラムおよび基板データ等に基づいて品種切換後の初期タクトタイムデータを演算し、その結果を、データ通信部706を介して中央管理装置8に送信する。ここで、初期タクトタイムデータとは、予め定められたプログラム通りに作業を実行した場合のタクトタイムであり、当該作業に際してローカルマークm1、m2に基づく補正データの作成が必要な装置(ローカルマークm1、m2を使用する装置という)については、ローカルマークm1、m2を使用するその装置においてローカルマークm1、m2の認識作業を行った場合のタクトタイムである。
プログラム記憶部702は、各装置1〜5の各種処理プログラム、および部品や基板に関する各種データを記憶するものである。
撮像ユニット駆動制御部703は、各装置1〜5にそれぞれ搭載される撮像ユニット23等の駆動を制御するもので、画像処理部704は、撮像ユニットから出力される画像データに所定の処理を施すものである。
補正データ作成部705は、画像処理部704において処理された上記メインマークM1,M2およびローカルマークm1、m2の画像データに基づき、実装ポイントの位置ずれに応じた補正データを作成するものである。すなわち、メインマークM1,M2の認識に基づき装置本体に対する実装ポイントの位置ずれに相当する基板Pの上記位置ずれΔP(Xp,Yp,θp)を求める一方、ローカルマークm1、m2を認識し、その結果に基づき装置本体に対する特定ポイントの前記位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)を求め、これらの位置ずれΔP,ΔFに応じた補正データを作成する。
また、後述するマーク認識作業の割り当てにより認識すべきローカルマークm1、m2の数が増えた(追加された)場合には、補正データ作成部705は、追加されたローカルマークm1、m2の認識結果に基づき当該マークm1、m2に係る特定ポイントの位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)を求め、さらにこの位置ずれΔFと基板Pの前記ずれΔPとに基づき、基板Pに対する当該特定ポイントの相対的な位置ずれΔG(Xg,Yg,θg)を下記式より求める。
Xg=Xf−Xp、Yg=Yf−Yp、θg=θf−θp
すなわち、基板Pのローカルマークm1、m2の認識に基づいて求められる特定ポイントの位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)は、位置決め状態での基板Pの位置ずれを含んでおり、従って、特定ポイントの位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)から基板Pの前記位置ずれΔP(Xp,Yp,θp)を減算することにより、基板Pに対する特定ポイントの相対的な位置ずれΔG(Xg,Yg,θg)が求められる。なお、以下の説明では、必要に応じてこの位置ずれΔGを相対位置データ(ΔG)と呼ぶ。
また、上記のようなマーク認識作業の割り当てにより逆にローカルマークm1、m2の認識作業が省略された場合には、補正データ作成部705は、上記相対位置データ(ΔG)を上工程の装置から読込み、この相対位置データ(ΔG)と前記位置ずれΔPとに基づき、装置本体に対する特定ポイントのずれΔF(Xf,Yf,θf)を下記式より求める。
Xf=Xg+Xp、Yf=Yg+Yp、θf=θg+θp
すなわち、基板Pの装置本体に対する位置ずれΔPは装置毎に変わるが、基板Pに対する特定ポイントの相対的な位置ずれΔG(Xg,Yg,θg)は基板P毎に変わるだけで、装置毎に変わることはない。従って、上工程の装置で求められた相対位置データΔG(Xg,Yg,θg)と基板Pの位置ずれΔP(Xp,Yp,θp)とから、基板Pに対する特定ポイントの位置ずれΔG(Xg,Yg,θg)が求められる。
なお、データ通信部706は、各装置1〜6(制御装置1A〜6A)と中央管理装置8との間で各種データの送受信を行うものである。
次に、中央管理装置8(制御部本体60)による基板認識処理制御について図8のフローチャートおよび図1(b)を用いて説明する。図1(b)は、各装置1〜6のタクトタイムを示すもので図1(a)に対応している。なお、以下の説明では、第1実装装置3と第2実装装置4とで互いに異なるローカルマーク(m1,m2とm1′,m2′)を使用する例について説明するものとする。
このフローチャートは、例えば部品実装ラインにおいて生産基板Pの品種切換えが発生した場合にスタートする。制御部本体60は、まず各装置1〜6に対してタクトタイムデータの要求信号を送信し、各装置1〜6からのタクトタイムデータの送信が完了するまで待つ(ステップS1,S2)。なお、ここでのタクトタイムデータは、上述した初期タクトタイムデータ、すなわち第1実装装置3においてローカルマークm1、m2の認識作業を行うとともに、第2実装装置4においてローカルマークm1′、m2′の認識作業を行うとした場合のタクトタイムデータであり、図1(b)上段は、当該初期タクトタイムデータの一例を示している。
全ての初期タイムデータが揃うと、主制御部601においてこれらのデータを比較し、前記装置1〜6のうちラインタクトを律速する装置を特定し、さらに当該律速装置がローカルマークを使用する装置か否か、つまり第1実装装置3又は第2実装装置4がラインタクトを律速するか否かを判断する(ステップS3)。この場合、律速するか否かの判断は、硬化装置6のタクトタイムを基準にこのタイムを超えるか否かで判断する。これは、当実施形態では、硬化装置6のタクトタイムが固定的な値であるため、このタイム以下であれば結局、ラインタクトは結局硬化装置6のタクトタイムに依存することとなるからである。
例えば図1(b)上段の例では、実装装置3,4のタクトタイムが硬化装置6のタイムに比べて遅くラインタクトを律速していると言えるため、この場合にはステップS3でYESと判断する。
ステップS3でYESと判断した場合には、割り当てデータ作成部602において、ローカルマーク認識作業の割り当てデータを作成する。
具体的には、まず全てのローカルマークm1,m2、m1′,m2′の認識作業を先頭マシン、すなわちディスペンサ1に割り当てた場合の割り当てデータを作成し、さらにこのデータに従った場合の各装置1〜6のタクトタイムを演算し、ディスペンサ1がラインタクトを律速する装置に該当するか否かを判断する(ステップS4,S5)。
図1(b)中段は、第1実装装置3で使用するローカルマークm1,m2および第2実装装置4で使用するローカルマークm1′,m2′の認識作業(それぞれ作業時間3secとする)を全てディスペンサ1に割り当てたときの各装置1〜6のタクトタイムを示しており、この場合には、ディスペンサ1がラインタクトを律速することとなるので、ステップS5でYESと判断する。なお、ステップS5でNOと判断した場合にはステップS8に移行する。
ステップS5でYESと判断した場合には、割り当てデータに従って求められた各装置1〜6のタクトタイムデータに基づき、ディスペンサ1と、ステップS3で律速装置と特定された第1実装装置3との間の装置であってタクトタイムに余裕がある装置、すなわちマーク認識作業を余分に実施してもラインタクトを律速することのない装置を選定し、ステップS4においてディスペンサ1に割り当てたマーク認識作業の一部を当該装置に対して割り当てる割り当てデータを作成する(ステップS6,S7)。
図1(b)中段の例では、塗布検査装置2のタクトタイムに余裕があり、図1(b)下段に示すように、ディスペンサ1に割り当てたマーク認識作業の一部(実装装置3,4の何れかのローカルマークの認識作業)を塗布検査装置2に割り当ててもラインタクトを律速することにならない。そのため、この場合には、第1実装装置3で使用するローカルマークm1,m2および第2実装装置4で使用するローカルマークm1′,m2′の認識作業を、ディスペンサ1および塗布検査装置2にそれぞれ割り立てるデータを作成する。
次いで、割り当てデータ作成部602において、上記割り当てデータに基づいて各装置1〜6のタクトタイムを演算し、このタクトタイムデータとステップS2の初期タクトタイムデータとに基づき、割り当てデータに従う場合のラインタクトが初期のラインタクト(初期状態)に比べて遅くなっていないか否かを判断する(ステップS8)。ここで、NOと判断した場合には、ステップS10に移行し、割り当てデータをリセットしてローカルマーク認識作業の割り当てを当初プログラム通りの初期状態(図1(b)上段の状態)に復元する。
そして、ステップS9で中央管理装置8から各装置1〜6に指令信号を送信し、各装置1〜6を作動させる。この際、割り当てデータが作成されている場合(ステップS8でYESの場合)には、当該データに従ってマーク認識作業を実施すべく各装置1〜6に指令信号を送信し、割り当てデータが作成されていない場合、すなわちステップS3でNOの場合、又はステップS10で割り当てデータがリセットされた場合には、当初プログラム通りにローカルマークの認識作業を実施すべく各装置1〜6に指令信号を送信する。これにより当フローチャートを終了する。
ここで、割り当てデータとして図1(b)下段に示すようなデータが作成された場合のディスペンサ1〜第2実装装置4の動作について説明する。
上記のような割り当てデータが作成された場合には、例えば第1実装装置3で使用するローカルマークm1、m2の認識作業がディスペンサ1で、第2実装装置4で使用するローカルマークm1′、m2′の認識作業が塗布検査装置2でそれぞれ実施される。
具体的に説明すると、ディスペンサ1において、所定の実装作業位置に基板Pが位置決めされた後、撮像ユニットによりメインマークM1,M2およびローカルマークm1、m2が撮像され、メインマークM1,M2の画像データに基づき実装ポイント(=塗布ポイント)の位置ずれに相当する装置本体に対する基板Pの位置ずれΔPが求められ、この位置ずれPに応じた補正データが求められることによりペースト塗布動作が精度よく行われる。
また、ローカルマークm1、m2の画像データに基づき装置本体に対する特定ポイントの位置ずれΔFが求められ、この位置ずれΔFと基板Pの位置ずれΔPとに基づき、基板Pに対する特定ポイントの相対的な位置ずれΔGが求められ、当該相対位置データ(ΔG)が制御装置1A内の図外の記憶部に記憶される。
また、塗布検査装置2では、メインマークM1,M2およびローカルマークm1′、m2′が撮像され、メインマークM1,M2の画像データに基づき装置本体に対する検査ポイント(=実装ポイント)の位置ずれに相当する基板Pの位置ずれΔPが求められ、この位置ずれΔPに応じた補正データが求められることにより、当該検査ポイントに対する検査動作が精度よく行われる。また、ローカルマークm1′、m2′の撮像結果に基づき装置本体に対する特定ポイントの位置ずれΔFが求められ、基板Pの前記位置ずれΔPとこの特定ポイントの位置ずれΔFとに基づき、基板Pに対する特定ポイントの相対的なずれΔG′が求められ、当該相対位置データ(ΔG′)が制御装置1A内の図外の記憶部に記憶される。
そして、第1実装装置3では、ローカルマークm1、m2の認識は行われず、所定の実装作業位置に位置決めされた基板PのメインマークM1,M2のみが撮像ユニット23により撮像され、その撮像結果に基づき、装置本体に対する基板PのずれΔP、つまり実装ポイントのうち通常ポイントの位置ずれが求められ、この位置ずれΔPに応じた補正データが求められる。また、ディスペンサ1から前記相対位置データ(ΔG)が読出され、前記位置ずれΔPとこの相対位置データ(ΔG)とから装置本体に対する特定ポイントの位置ずれΔFが求められ、この位置ずれに応じた補正データが求められる。これにより第1実装装置3において各実装ポイントに対する部品の実装動作が精度よく行われることとなる。
同様に、第2実装装置4では、ローカルマークm1′,m2′の認識は行われず、所定の実装作業位置に位置決めされた基板PのメインマークM1,M2のみが撮像ユニット23により撮像され、その撮像結果に基づき、装置本体に対する基板Pの位置ずれΔPが求められるとともにこれに応じた補正データが求められる。また、塗布検査装置2から相対位置データ(ΔG′)が読出され、このデータ(ΔG)と前記位置ずれΔPとに基づき装置本体に対する特定ポイントの位置ずれΔFが求められ、この位置ずれに応じた補正データが求められることにより、第2実装装置4において各実装ポイントに対する部品の実装動作が精度よく行われることとなる。
以上のように、この部品実装ラインでは、当該ラインを構成する上記装置1〜6のうちローカルマークを使用する装置(図1(b)の例では第1実装装置3および第2実装装置4)が初期タクトタイムデータから見てラインタクトを律速する場合には、ローカルマークの認識作業を上工程の装置に割り当てて実施させるので、ローカルマークを使用する当該装置のタクトタイムの短縮化を通じてラインタクトを効果的に向上させることができる。しかも、ローカルマークの認識作業の割り当てに際しては、上記のように割り当て先の装置がラインタクトを律速しないようにタクトタイムに余裕のある一乃至複数の装置に対して割り当てを行うようにしているので、各装置1〜6のタクトタイムの均一化も図ることができる。
従って、単に下工程のマーク認識作業を上工程の特定の装置(一台の装置)で全て実施する従来の構成(方法)に比べると、部品実装ラインに含まれる各装置1〜5において使用するローカルマークの画像認識処理を合理的に進める一方で、回路基板の生産をより一層円滑に行うことができるようになる。
なお、以上説明した部品実装ラインは、本発明に係る部品実装ライン(本発明に係る基板認識方法が実施される部品実装システム)の一実施形態であってその具体的な構成や方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施形態では、第1実装装置3で使用するローカルマークm1、m2の認識作業を上工程のディスペンサ1に割り当てた場合、ディスペンサ1において基板Pに対する特定ポイントの相対的な位置ずれΔG(Xg,Yg,θg)を求めて記憶しておき、この相対位置データ(ΔG)を第1実装装置3が読込むことにより補正データを求めるようにしているが、勿論、ディスペンサ1で求められる基板Pの位置ずれΔP(Xp,Yp,θp)および特定ポイントの位置ずれΔF(Xf,Yf,θf)の各データを第1実装装置3が読込み、これらのデータに基づき第1実装装置3で上記相対位置データ(ΔG)を求めるようにしてもよい。また、ディスペンサ1で取得した画像データを第1実装装置3が読込み、第1実装装置3においてこの画像データから上記位置ずれΔP,ΔFを求め、さらに相対位置ずれΔGを求めるようにしてもよい。
(2)実施形態では、ローカルマークの認識作業を割り当てる場合、まず先頭の装置であるディスペンサ1に当該認識作業を割り当て、この割り当て後、ディスペンサ1のタクトタイムがラインタクトを律速する場合には、その認識作業の一部をさらに塗布検査装置2に割り当てるようにしているが(図8のステップS4〜S6)、これは効率的にマーク認識作業を割り当てるための一つの手法(手順)であって、割り当ての具体的な手法はこれ以外であっても構わない。例えば、上工程の装置であって、かつタクトタイムが最も短い装置を調べ、当該装置に対して認識作業を割り当て、当該装置のタクトタイムがラインタクトを律速する場合には、さらに認識作業の一部を別の装置に割り当てるようにしてもよい。
なお、図8の説明では、塗布検査装置2と第1実装装置3との間に装置が存在しないため、説明の便宜上、ディスペンサ1のタクトタイムがラインタクトを律速する場合には、その認識作業の一部を塗布検査装置2に割り当てる段階で説明を止めているが、例えば塗布検査装置2と第1実装装置3との間にさらに複数の装置がある場合であって、かつ塗布検査装置2においてラインタクトを律速するような場合には、さらに塗布検査装置2の下工程の装置に対してマーク認識作業の一部又は全部を割り当ててタクトタイムを比較するといった同様の処理を繰り返しながら、マーク認識作業を割り当てるようにすればよい。
(3)上記実施形態では、システム構成装置としてディスペンサ1、塗布検査装置2、第1実装装置3、第2実装装置4、実装検査装置5および硬化装置6を含む部品実装システム(ライン)を例に本発明について説明したが、部品実装システムの具体的な構成はこれ以外のものであってもよい。例えば、ディスペンサ1の代わりに(又は加えて)、はんだ等を印刷する印刷装置を備えた構成であってもよい。
本発明に係る部品実装ライン(システム)を示す模式図である(1(a)は工程図、1(b)は工程毎にタクトタイムの一例を示した図である)。 部品実装ラインに組込まれる実装装置の構成を示す概略平面図である。 部品実装ラインに組込まれる塗布検査装置の構成を示す概略平面図である。 中央管理装置の構成を示すブロック図である。 中央管理装置の制御部本体に含まれる機能構成を説明するブロックである。 ディスペンサ、塗布検査装置、第1実装装置、第2実装装置および実装検査装置の各制御装置の機能構成を示すブロック図である。 回路基板に設けられるマークの種類を示す回路基板の平面模式図である。 中央管理装置(制御部本体)による基板認識処理制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ディスペンサ
2 塗布検査装置
3 第1実装装置
4 第2実装装置
5 実装検査装置
6 硬化装置
8 中央管理装置

Claims (4)

  1. 複数台のシステム構成装置からなり、かつこのシステム構成装置として、搬送手段により搬送される基板を所定位置に停止させた状態で当該基板に所定の作業をそれぞれ施すとともにこの作業に先立ち、基板上のマークを画像認識してその結果に基づき被作業部分のずれに応じた補正データを求めるようにした複数台の特定装置を含む部品実装システムの基板認識方法であって、
    前記マークの画像認識作業を、当該マークを使用する特定装置においてそれぞれ実施するときの各システム構成装置のタクトタイムを予め比較してタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定し、このシステム構成装置が前記特定装置である場合には、当該特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を当該特定装置よりも上工程の一乃至複数の特定装置に割り当てて実施させるとともに、各特定装置のタクトタイムが特定装置以外のシステム構成装置のタクトタイムに比べて遅くならない範囲で上記割り当てを行う
    ことを特徴とする基板認識方法。
  2. 請求項1に記載の基板認識方法において、
    タクトタイムが最も遅いシステム構成装置である前記特定装置を第1特定装置としたときに、この第1特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を、当該特定装置よりも上工程の第2特定装置に割り当てて各システム構成装置のタクトタイムを比較するとともにタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定し、このシステム構成装置が前記第2特定装置である場合には、さらに第2特定装置に割り当てたマークの一部又は全部の画像認識作業を、前記第1特定装置より上工程の装置であってかつ第2特定装置よりも下工程の特定装置に割り当て、当該特定装置を新たな第2特定装置として以後同様にタクトタイムの比較および割り当てを行うことにより、第1特定装置において認識すべきマークの一部又は全部の画像認識作業を当該第1特定装置よりも上工程の特定装置に割り当てる
    ことを特徴とする基板認識方法。
  3. 請求項2に記載の基板認識方法において、
    前記部品実装システムに含まれる前記特定装置のうち最も上工程の特定装置を最初の第2特定装置として前記割り当てを行うことを特徴とする基板認識方法。
  4. 複数台のシステム構成装置からなり、かつこのシステム構成装置として、搬送手段により搬送される基板を所定位置に停止させた状態で当該基板に所定の作業をそれぞれ施すとともにこの作業に先立ち、基板上のマークを画像認識してその結果に基づき被作業部分のずれに応じた補正データを求めるようにした複数台の特定装置を含む部品実装システムであって、
    マークの前記画像認識作業を、当該マークを使用する特定装置においてそれぞれ実施する場合の各システム構成装置のタクトタイムを比較してタクトタイムが最も遅いシステム構成装置を特定する特定手段と、
    この特定手段により特定されたシステム構成装置が前記特定装置である場合に、当該特定装置において使用するマークの一部又は全部の画像認識作業を当該特定装置よりも上工程の一乃至複数の特定装置に割り当てて実施させるための割り当てデータを作成する割り当てデータ作成手段とを有し、
    前記データ作成手段は、各特定装置のタクトタイムが特定装置以外のシステム構成装置のタクトタイムに比べて遅くならない範囲で上記割り当てを行い、
    前記各特定装置は、前記割り当てデータ作成手段において作成された割り当てデータに基づいてマークの画像認識作業を行う
    ことを特徴とする部品実装システム。
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