JP4521788B2 - ガス充填式キャピラリー及び試料充填方法 - Google Patents

ガス充填式キャピラリー及び試料充填方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線回折測定等に用いられるキャピラリーに関する。詳細には、粉体等の試料の充填が容易とされうるキャピラリー及び試料充填方法に関する。
多くの化合物において、結晶多形が見られる。結晶多形とは、同一の化合物でありながら結晶構造が異なることである。例えば低分子有機化合物では、その8割が結晶多形を示すと言われている。
多くの分野において、結晶構造の解析がなされる。医薬品の分野においても同様である。同一の化合物であっても、結晶構造が異なれば、医薬品の効能、品質等が変化しうる。このため、医薬品の分野においては、医薬品の効能や品質を保証する目的等のために、結晶構造の解析は極めて重要である。
近年、結晶多形を精密に検討する目的で、透過法による粉末X線回折測定及びハイスループット測定が重要視されている。この粉末X線回折測定では、ガラス製のキャピラリーが用いられる。キャピラリーは、中空のガラス細管である。キャピラリーの外径は通常0.1mm〜2mm程度であり、このうち多用されるキャピラリーの外径は0.3mm〜1mm程度である。キャピラリーの肉厚は0.01mm程度のものが主として用いられている。ガラス製のキャピラリーは、脆く、折れやすく、割れやすい。
図6は、従来のキャピラリー2の原形を示す斜視図である。使用前のキャピラリー2には、キャピラリー2よりも径の大きい基部4が設けられている。基部4も管状である。基部4の内周面とキャピラリー2の内周面とは連続している。基部4の開口6から試料が入れられる。次に、基部4に入れられた試料を、キャピラリー2へと移動させる。ただし、キャピラリー2の内径は極めて小さいため、キャピラリー2の内部に試料を充填していくのは時間と手間とを要する。試料である粉体は、キャピラリー2の内周面に付着しやすい。特に、試料が低分子の有機化合物等である場合、比重が軽く且つ静電気により帯電しやすいため、キャピラリー2の内周面に試料が付着しやすい。内周面に付着した試料により、粉体が底部まで移動しにくくなり、充填が妨げられる。また、静電気の帯電により試料が凝集しやすい。この凝集物は、キャピラリー2を詰まらせ、試料の充填を妨げる。キャピラリー2をタッピングして振動を与える等により、充填するための努力がなされる。非特許文献1は、タッピングにより粉体の試料をキャピラリーに充填しうるタップ式粉末試料充填装置を開示する。
名古屋大学工学研究科・工学部技術部「技報」Vol.7、2005年3月発行、第25項から第28項
前記の通り、細いキャピラリー2への微量な試料の充填には、多大な時間と手間とが必要となり、極めて高度な熟練が要求される。また、充填ができた場合であっても、キャピラリー2の内周面に余分な試料が付着してしまうため、必要以上の試料が使用されることになる。これは、特にハイスループットスクリーニングのように、多検体である場合や、数mg程度しか試料が用意できない場合、大きな問題となる。
前記従来技術のようなタッピング装置が用いられる場合、タッピングの振動によりキャピラリーが破損するおそれがある。キャピラリーの破損を防止するためには、タッピングの振動を弱くせざるをえない。タッピングによる試料の充填には限界がある。また、前記タッピング装置は、高価である。
本発明の目的は、試料を簡単かつ確実に充填することができるキャピラリーの提供にある。
本発明に係るガス充填式キャピラリーは、試料を配置するための管状部と、開口を有する孔部とを備え、前記管状部の両端部が開放されており、この孔部が、前記管状部の一端部に配置されており、この孔部の開口から前記管状部の内部に至る連続孔が形成されており、前記管状部の他端部は、通気性部材で塞がれた態様となされ、前記連続孔内において前記孔部の開口から前記管状部の他端部に向けてガスが流れることにより、前記孔部内の試料が前記管状部に充填されることを特徴とする。
本発明に係るガス充填式キャピラリーは、試料粉末を配置するための管状部と、開口を有する孔部とを備え、前記管状部の両端部が開放されており、この孔部が、前記管状部の一端部に配置されており、この孔部の開口から前記管状部の内部に至る連続孔が形成されており、前記管状部の他端部は、ガスを通過させる一方で、試料粉末を通過させない通気性部材で塞がれた態様となされ、前記孔部の開口の径は前記管状部の外径よりも大きく形成され、前記連続孔内において前記孔部の開口から前記管状部の他端部に向けてガスが流れることにより、前記孔部内の試料粉末が前記管状部に充填されることを特徴とする。
また、前記孔部は、貫通孔を有し、該貫通孔は前記管状部の外径と略同一の径を有する小径部と、管状部の外径よりも大きく且つ前記開口の直径に等しい径の大径部とを有し、該小径部と大径部との間には傾斜面が設けられていてもよい。
また、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔を有する筒状体に形成され、該流出側の開口から前記管状部の他端部が露出する態様で、該収容孔において前記孔部を保持する第1補助具が設けられているのが好ましい。一般にキャピラリーは細長く形成されているために何らかの衝撃により破損する場合があるが、このように第1補助具を設けることによりキャピラリーを保護することができる。
また、前記第1補助具は、周面に切り欠きが周方向に沿って形成されているのが好ましい。これによれば試料を管状部に充填したあと、第1補助具を切り欠きに沿って簡単かつ確実に切断することができ、第1補助具をゴニオヘッドに直接取り付けることができる。
また、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びるガス流路を有する筒状体に形成され、該流出側の端部が前記第1補助具の流入側の開口に挿入される第2補助具が設けられているのが好ましい。一般にキャピラリーや第1補助具の内径は小さいために試料やガスを導入しにくい場合があるが、このように第2補助具を設けることによりキャピラリー内に試料やガスを導入することが容易となる。
特に、前記第2補助具は、ガス流路の内面が流入側から流出側にかけて次第に小径となる漏斗状に形成されているのがより好ましい。これによればキャピラリー内に試料やガスを導入することがより一層容易となる。
また、前記第1補助具と第2補助具との間にシール部材が設けられているのが好ましい。これによれば第1補助具と第2補助具が安定よく密着し、気密性を向上することができる。
また、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる挿通孔を有する筒状体に形成され、該流入側の端部が前記第1補助具の流出側の開口に挿入されるとともに、該挿通孔に前記管状部が挿通されている第3補助具が設けられているのが好ましい。これによれば試料を管状部に充填したあと、第3補助具における第1補助具との際部分において切断することにより、第3補助具をゴニオヘッドに直接取り付けることができる。
また、前記第3補助具は、周面に切り欠きが周方向に沿って形成されているのが好ましい。これによれば第3補助具を切り欠きに沿って簡単かつ確実に切断することができる。
また、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔を有するとともに、流出側の開口に通気性部材が設けられた筒状体に形成され、収容孔の内部において第1補助具から露出した管状部の他端部を収容しながら、第1補助具の流出側を閉蓋する前側蓋部材が設けられているのが好ましい。これによれば前側蓋部材を装着した状態でキャピラリー内にガスを流した場合、万一、試料が管状部の他端部から飛散したときでも外部にまで飛散することを防止することができ、作業の安全性を向上することが可能となる。なお、前側蓋部材の先端面は通気性部材が設けられているので、ガスは管状部の他端部から前側蓋部材の外部へ滞りなく流れることができる。
また、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる空間を有するとともに、流入側または流出側の開口に通気性部材が設けられた筒状体に形成され、前記第1補助具の流入側を閉蓋する後側蓋部材が設けられているのが好ましい。これによれば後側蓋部材を装着した状態でキャピラリー内にガスを流した場合、万一、試料が逆流したときでも外部にまで飛散することを防止することができ、作業の安全性を向上することが可能となる。また、第3補助具が設けられている場合、前側蓋部材を取り付けた状態のまま、前側蓋部材を摘んで第1補助具に対して軸線方向と交わる方向に力を加えると、第3補助具および管状部を第1補助具との際部分において簡単かつ安全に切断することができる。なお、後側蓋部材の基端面は通気性部材が設けられているので、ガスは後側蓋部材の外部からキャピラリーの内部に滞りなく流れることができる。
本発明に係る試料充填方法は、上記ガス充填式キャピラリーを用いた試料充填方法であって、前記孔部内に試料粉末を入れたあと、前記連続孔内において前記孔部の開口から前記管状部の他端部に向けてガスを流し、該ガスの流れに従って前記孔部内の試料粉末を前記管状部に充填することを特徴とする。これによれば、ガスの流れに従って孔部内の試料が管状部に移動するため、タッピングを行うことなく簡単かつ確実に試料粉末を管状部に充填することができる。また、ガスの流れにより試料粉末の凝集を抑制したり、凝集した試料粉末を分散させたり、あるいは管状部内面に付着した試料粉末を吹き飛ばすことができる。
本発明によれば、ガスの流れに従って孔部内の試料が管状部に移動するため、タッピングを行うことなく簡単かつ確実に試料を充填することができる。また、ガスの流れにより試料の凝集を抑制したり、凝集した試料を分散させたり、あるいは管状部内面に付着した試料を吹き飛ばすことができる。
このようにガスの流れを利用するため、キャピラリー内への試料の粉体の充填が可能となる。
また、ガスの流れに従って一気に試料が充填されるため、試料の充填時間の短縮が可能となる。
また、試料の粉体粒子の大きさや形が偏って充填されることがなく、均質な充填状態を得ることが可能となる。
また、試料の充填作業に熟練を必要とせず、作業者が異なっても試料の充填状態が一定である。
また、ガスの流れにより、測定に使用されない試料が管状部内面に付着することが効果的に抑制されるため、試料の無駄が抑制され、微量の試料により測定が可能となる。
また、タッピングのようにキャピラリーに振動負荷をかけることがないので、キャピラリーの破損を防止することができ、キャピラリーの試料調製の作業効率や安全性を向上することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るキャピラリーの斜視図である。 図1のキャピラリーの断面図である。 試料の充填方法について説明するための図である。 第1補助具の断面図である。 第2補助具の断面図である。 従来のキャピラリーについて説明するための図である。 キャピラリーを用いたX線回折測定を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るキャピラリーの側面図である。 図8のキャピラリーの断面図である。 切断したあとの第3補助具の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るキャピラリーの前側蓋部材の斜視図と断面図である。 図11の前側蓋部材を取り付けたキャピラリーの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るキャピラリーの後側蓋部材の斜視図と断面図である。 図13の後側蓋部材を取り付けたキャピラリーの断面図である。 他の例の後側蓋部材の斜視図と断面図である。 図15の後側蓋部材を取り付けたキャピラリーの断面図である。
符号の説明
10・・・キャピラリー
12・・・管状部
14・・・孔部
16・・・管状部の内周面
20・・・貫通孔
22・・・開口
26・・・小径部
28・・・大径部
30・・・傾斜面
32・・・連続孔
34・・・第1補助具
36・・・第2補助具
38・・・通気性部材
42・・・収容孔
46・・・挿入部
48・・・ガス流路
50・・・挿入部の端面
52・・・シール部材
54・・・孔部の端面
56・・・試料
[実施形態1]
次に本発明の第1の実施形態に係るガス充填式キャピラリーについて図1〜図7を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガス充填式キャピラリー10の斜視図であり、図2はキャピラリー10の断面図である。このキャピラリー10は、X線回折測定に用いられうる。なお、図面の理解を容易とする観点から、図2等の断面図では、管状部の内径、肉厚及び外径が大きく誇張されて描かれている。
キャピラリー10は、管状部12と、孔部14とを備えている。管状部12の両端は、開放されている。管状部12は、ガラス管である。管状部12は、内周面16と外周面18とを有する。管状部12の中心軸線は、略直線である。
管状部12は、試料を配置するために設けられている。即ち、管状部12の内部に試料が配置された状態で、測定がなされる。管状部12の内径D1及び肉厚T1は、従来のキャピラリーのそれと同等とされる。内径D1及び肉厚T1は、測定される試料の種類や測定目的等により適宜設定されうる。試料充填を容易とする観点から、内径D1は、0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。試料の必要量を抑制する観点から、内径D1は、3.0mm以下が好ましく、より好ましくは1.5mm以下とされる。バックグラウンドや管状部によるX線吸収を抑制する観点から、肉厚T1は、0.1mm以下更には0.05mm以下、更には0.01mm以下とされるのがよい。管状部12の強度を高める観点から、肉厚T1は0.005mm以上、更には0.01mm以上、更には0.05mm以上が好ましい。
管状部12の材質は限定されない。測定に対する影響が少ない材質が好ましい。例えば、X線回折測定の場合、X線への影響(吸収、反射、散乱、回折等)の少ない材質が好ましい。管状部12の材質として、ガラス及び樹脂が例示される。このガラスとして、従来のキャピラリーに用いられるガラスが好ましい。管状部12に用いられうるガラスの材質として、石英ガラス、リンデマンガラス、ボロシリケートガラス、ソーダガラス等が例示される。バックグラウンドが低い観点からは、リンデマンガラス及びボロシリケートガラスが好適である。管状部12に用いられうる樹脂として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)等が例示される。ポリエチレンテレフタレート(PET)の具体例として、帝人デュポンフィルム株式会社製のPETフィルム「マイラー」(登録商標)が例示される。ガラスと比較してX線への影響が大きい材質であっても、肉厚T1が薄くされることにより、X線への影響が少なくなる。よって、ガラスと比較してX線への影響が大きい材質であっても、X線回折測定への利用が可能となる場合がある。
孔部14は、全体として円筒状の部材よりなる。孔部14は、貫通孔20を有する。貫通孔20は、孔部14の軸方向に沿って、孔部14を貫通している。孔部14の外径は、あらゆる軸方向位置において一定である。なお、孔部14の外面の断面形状は、円形でなくてもよい。
孔部14の材質は限定されない。孔部14の材質として、金属、樹脂等が例示される。孔部14を構成する金属として、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、真鍮、ステンレス鋼等が例示される。
貫通孔20は、一端側の開口22と、他端側の開口24とを有する。開口22の径は、開口24の径よりも大きい。開口22の形状は円形である。なお、開口22の形状は、円形でなくてもよい。
貫通孔20は、管状部12の外径と略同一の径を有する小径部26を有している。小径部26の直径は、開口24の直径に等しい。更に貫通孔20は、管状部12の外径よりも大きな径を有する大径部28を有する。大径部28の直径は、開口22の直径に等しい。小径部26と大径部28との間には傾斜面30が設けられている。傾斜面30は、円錐状の面である。小径部26と大径部28とは、傾斜面30により段差無く連続している。
本実施形態では、管状部12と孔部14とは互いに別部材である。管状部12は、管状部材である。孔部14は、孔部材である。孔部14は、管状部12の一端面に取り付けられている。管状部12の一部が、貫通孔20の小径部26に挿入されている。更に、管状部12の外周面と小径部26とは接着剤等により接着されている。管状部12と小径部26との間には、実質的に隙間は存在しない。よって、管状部12と小径部26との間の気密性は高く、また、管状部12と小径部26との間への試料侵入が抑制されている。なお、管状部12は、孔部14に固定されていればよい。孔部14に固定されている限り、管状部12は孔部14と接着されていなくてもよい。
管状部12と孔部14とが一体成形されていてもよい。特に、管状部12が樹脂等よりなる場合、管状部12と孔部14との一体成形がなされやすい。この一体成形により、キャピラリー10の生産性が向上しうる。この一体成形により、管状部12の中心軸線と孔部14の中心軸線とが高精度に一致しうる。
管状部12と小径部26との間の気密性を高める観点、又は、管状部12と小径部26との接着を容易とする観点から、小径部26の直径は、管状部12の挿入を許容しつつ管状部12との隙間が最小限となるように設定されるのが好ましい。
開口22の径(最大径)D2は、小径部26の直径よりも大きくされている。開口22の径(最大径)は、管状部12の外径よりも大きくされている。開口22が大きくされることにより、開口22から粉体試料を入れる作業が容易とされている。この観点から、開口22の径(最大径)D2は、1mm以上が好ましく、2.5mm以上がより好ましい。なお、開口22が円形の場合、この径D2は、開口22の直径を意味する。
キャピラリー10では、孔部14の開口22から管状部12の内部にまで至る連続孔32が形成されている。この連続孔32は、管状部12と孔部14とによって形成されている。図2の実施形態では、連続孔32は、大径部28、傾斜面30及び管状部12の内周面16により構成されている。
図3は、キャピラリー10への試料の充填方法を説明するための図である。図4はこの充填方法に用いられる第1補助具34の断面図であり、図5はこの第1補助具34とともに用いられる第2補助具36の断面図である。
キャピラリー10への試料の充填においては、通気性部材38が用いられる。この通気性部材38は、管状部12の他端部に設けられる。通気性部材38により、管状部12の他端が塞がれる。通気性部材38は、ガスを通過させる一方で、試料粉末を通過させない。 通気性部材38の通気性の度合いは、使用されるガスの圧力、試料の粒径、試料の状態等を考慮して適宜設定されうる。通気性の度合いは、通気性部材38の材質、厚さ、密度等により適宜設定されうる。
通気性部材38は、管状部12に対して着脱可能とされていてもよいし、管状部12に固定されていてもよい。
通気性を有する限り、通気性部材38の材質は限定されない。通気性部材38として、紙、布、網等が例示される。布として、織物、編み物、レース、フェルト、不織布等が例示される。布を構成する繊維として、天然繊維、合成繊維、再生繊維等が挙げられる。天然繊維として、綿、絹、麻、モヘヤ、ウール、カシミヤ等が例示される。再生繊維として、アセテート、キュプラ、レーヨン等が例示される。合成繊維として、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン等が例示される。このポリプロピレンとしては、フィルタ性能としてBFE>99%(BFE:平均4.0〜5.0ミクロンの微生物を含む粒子に対するフィルタ捕集効率)、PFE>95%(0.1ミクロンのポリスチレンラテックス粒子に対するフィルタ捕集効率)のものが挙げられる。紙として、例えば日本製紙クレシア社製のキムワイプ(登録商標)が挙げられる。試料への繊維の混入を抑制する観点から、繊維の飛散や脱落が起こりにくい通気性部材38が好ましい。その他、通気性部材38の材質として、セラミクスやガラス等よりなる多孔質体が例示される。
管状部12からの試料の脱落を抑制しうる限り、通気性部材38の形状や配置は限定されない。通気性部材38は、図3に記載されているように管状部12の内部に配置されていてもよいし、管状部12の端面40を覆うように配置されていてもよい。
図4が示すように、第1補助具34は、全体として円筒状である。第1補助具34は、孔部14を収容しうる収容孔42と、収容孔42の底部を貫通する貫通孔44とを有する。収容孔42の形状は、孔部14の形状に対応している。収容孔42は、断面円形の孔である。収容孔42の直径は、孔部14の外径に略等しい。貫通孔44は、孔部14が収容孔42に収容された状態において、管状部12の挿通を許容する。なお、第1補助具34は円筒状としたが、これに限定されるものではなく、転がり防止等のために三角柱や直方体などのその他の形状であってもよい。
図5が示すように、第2補助具36は第1補助具34の収容孔42に挿入されうる挿入部46と、ガス流路48と、接続部49を有する。ガス流路48は、第2補助具36を貫通している。ガス流路48は、挿入部46を貫通し、挿入部46の端面50に至っている。接続部49は、図示されないガス供給部に接続される。ガスは、ガス供給部から、ガス流路48に供給される。
挿入部46の外面の断面形状は、収容孔42の断面形状に対応している。挿入部46の外径は、収容孔42の直径に略等しい。
なお、収容孔42の深さ(長手方向長さ)L1は、孔部14の長手方向長さL2(図2参照)よりも長い。よって、図3(a)が示すように、孔部14の全体が収容された状態の収容孔42に、更に挿入部46が挿入されうる。
挿入部46の端面50には、シール部材52が配置されている。シール部材52は、例えばOリングである。シール部材52は、孔部14の端面54に設けられてもよい。
キャピラリー10に試料を充填する充填方法について以下に説明がなされる。先ず、管状部12の他端部が、通気性部材38により塞がれる(ステップ1)。なお、予め通気性部材38が管状部12に取り付けられている場合、ステップ1は不要である。次に、キャピラリー10の開口22から、試料56が投入される(ステップ2)。この投入には、薬さじ(スパーテル)が用いられる。図3(a)が示すように、試料56は粉末である。次に、キャピラリー10は、第1補助具34の収容孔42に挿入される(ステップ3)。次に、第2補助具36の挿入部46が、第1補助具34の収容孔42に挿入される(ステップ4)。図3(a)は、ステップ4の状態を示している。次に、図示されないガス供給部から、ガス流路48を経由して、キャピラリー10にガスが注入される(ステップ5)。図3(a)の白抜き矢印は、ガスの流れる方向を示している。ガスは、圧縮されている。ガスの圧力は、大気圧よりも大きい。
ステップ5により、キャピラリー10の内部において、一端側(図3の右側)から他端側(図3の左側)に向かうガス流が生じる。このガス流により、試料56が、管状部12の他端側に移送される。ステップ5におけるガスの注入は、必要に応じて断続的に複数回なされる。管状部12内における試料56の密度は、ガスの圧力や注入回数によって調整されうる。管状部12への試料56の充填が完了した時点で、ガスの注入が終了する。次に、第2補助具36が第1補助具34から引き抜かれ、更にキャピラリー10が第1補助具34から引き抜かれる。このようにして、キャピラリー10への試料56の充填が完了する。
なお、必要に応じて、試料56が充填されたキャピラリー10の開口22は、栓62により閉じられる。図3(c)は、開口22が栓62で塞がれた充填済みのキャピラリー10の断面図を示す。
好ましくは、前記ステップ5において、第2補助具36は、キャピラリー10側に押圧される。この押圧により、挿入部46の端面50及び孔部14の端面54が、シール部材52と密着しうる。この密着により、端面50と端面54との境界Kからガスが漏れにくい。
孔部14と他端面58と収容孔42の底面60との当接により、キャピラリー10の収容孔42に対する挿入深さは規制されている。前記ステップ5において、キャピラリー10の孔部14は、収容孔42の底面60と第2補助具36とで挟まれた状態となる。よって、第2補助具36をキャピラリー10側に押圧することにより、キャピラリー10を確実に固定できるとともに、シール部材52を第1補助具34および第2補助具36に圧着させることができ、境界Kにおける気密性が高まる。
なお、境界Kにおける気密性は、必ずしも厳格に要求されるものではない。境界Kにおいてガス漏れが生じていたとしても、供給されるガスの圧力等を調整することにより、キャピラリー10内には充分なガス流が導入されうるからである。
ステップ5において、管状部12は、第1補助具34及び第2補助具36に接触していない。第2補助具36に作用させる押圧力は、管状部12には及ばない。第2補助具36をキャピラリー10側に押圧しても、この押圧力により管状部12が破損することはない。よって、管状部12が割れやすいガラス管であっても、この押圧力による破損は生じない。また、孔部14を金属や樹脂等の割れにくい材質としておけば、前記押圧力により孔部14が破損することはない。
第1補助具34は、第2補助具36の挿入部46と孔部14との位置合わせをする役割を果たす。孔部14と挿入部46とが共に収容孔42に挿入されることより、孔部14と、挿入部46とが、同軸に位置決めされる。即ち、挿入部46の端面50と、孔部14の端面54とが突き合わさるように位置決めがなされる。この位置決めにより、端面50と端面54との位置ズレが抑制される。また、この位置決めにより、端面50と端面54とが互いに略平行に対向する。よって、境界Kにおける隙間が最小限となり、境界Kにおける気密性が高まる。
このように、第1補助具34及び第2補助具36は、充填作業を円滑且つ確実としうる。なお、第1補助具34及び第2補助具36が用いられなくてもよい。
このように、本発明に係るキャピラリーへの試料充填方法では、一端側が開放され且つ他端側が試料を通過させずにガスを通過させうる状態とされた管状体が用いられる。この管状体は、管状部12と孔部14とを有する。この管状体の一端側からガスを導入することにより管状体の内部に一端側から他端側へ向かうガス流を生じさせ、このガス流により管状体の他端側へ試料を移動させる。
前記実施形態に係る充填方法では、一端側及び他端側が開放され且つこの他端側が通気性部材38で塞がれた管状体が用いられる。この管状体の一端からガスを導入することにより管状体の内部に一端側から他端側へ向かうガス流を生じさせ、このガス流により管状体の他端側へ粉体56を移動させる。
前述したように、タッピングによって充填がなされる場合、タッピング時の振動によりキャピラリーが破損する恐れがある。本発明では、ガス流により充填がなされるため、タッピングを回避することができる。また、前述したように、試料である粉体の凝集は、充填の妨げとなるが、ガス流は、凝集を抑制したり、凝集した粉体を分散させたりする効果がある。また、ガス流により、管状部内面へ付着した試料が吹き飛ばされうる。ガス流により、測定に使用されない試料がガラス内面に付着することが効果的に抑制される。よって、試料の無駄が抑制され、微量の試料による測定が可能とされうる。更に、前記キャピラリー10を用いた充填では、従来必要であったキャピラリーの切断工程が不要である。よって、本実施形態では、切断工程に伴いキャピラリーが割れるという不都合が無く、且つ切断工程の手間が省略される。このように、ガス流を用いた本発明により、効果的な充填がなされうる。
キャピラリー10の孔部14は、ゴニオヘッドに直接取り付けられうるように構成されている。換言すれば、孔部14は、ゴニオヘッドに取り付けるためのピンの役割をも果たしうる。このピンは、ホルダーピンまたはゴニオピンとも称される。以下において、このピンをゴニオピンと称して説明がなされる。なお、ゴニオヘッド及びゴニオピンは、透過法によるX線回折測定において一般的に用いられている。
孔部14とゴニオヘッドの関連性が以下に説明される。この説明の前提として、先ず、従来のキャピラリーを用いたX線回折測定について説明する。
図6に示されるキャピラリー2の作製手順は前述の通りである。X線回折測定にあたっては、このキャピラリー2が、ゴニオピン9に取り付けられる(図7参照)。ゴニオピン9には挿入孔(図示されない)が設けられており、この挿入孔にキャピラリー2が挿入固定されている。このゴニオピン9は、図示されないゴニオヘッドに挿入固定される。このゴニオヘッドは、モーターにより回転する。ゴニオヘッドを回転させることにより、キャピラリー2が回転する。ゴニオヘッドの回転軸線Z1が、図7において一点鎖線で示されている。
次に、キャピラリー2を回転させながら、キャピラリー2にX線が照射される。図7において、X線は符号X1及び符号X2で示されている。符号X1は、試料に入射するX線(入射X線)である。符号X2は、試料を透過した後のX線(透過後X線)である。入射X線として、平行化されたX線が用いられる。入射X線はキャピラリー2内の試料を透過する。この試料への透過により、X線回折が起こり、回折角2θにおけるピークが観測される。入射X線の方向は、回転軸線Z1に対して垂直である。
キャピラリー2の軸線と前記回転軸線Z1とが一致していない場合、軸ぶれが生じる。軸ぶれが発生すると、回転するキャピラリー2に振れが生じ、X線が試料からずれる。よって、正確な測定ができない。キャピラリー2の軸線と回転軸線Z1とを精度よく一致させることが必要とされる。
軸ズレを解消するために、図示されないゴニオヘッドには、移動ステージが設けられている。この移動ステージは、ゴニオピン9の位置を、Y軸方向及びZ軸方向(図7参照)に移動しうる。更に、この移動ステージは、ゴニオピン9の軸線方向を所定の中心軸(2軸)まわりに回動しうる。この移動ステージを駆使して、軸ズレを解消する作業がなされる。この作業には、極めて高い精度が要求される。この作業は、顕微鏡を見ながら行われる。顕微鏡を見ながら移動ステージが微妙に調整される。この調整(アライメント)には熟練が必要である。この調整(アライメント)は、多くの労力と時間とを必要とする。
本実施形態に係るキャピラリー10において、孔部14は、ゴニオヘッドに直接取り付けられるように構成されている。換言すれば、孔部14は、ゴニオピン9の役割を果たしうる。孔部14の外形は、ゴニオピン9と同じである。一般的なゴニオピン9の外形は、円柱状である。孔部14の外形は、ゴニオピン9と同様に円柱状である。孔部14の外径は、一般的なゴニオピン9の外径に等しくされている。よってキャピラリー10は、ゴニオピン9を用いることなく、ゴニオヘッドに直接取り付けられうる。
一般的なゴニオピン9の外径は3.15mmである。よって、孔部14の外径は、3.14mm〜3.16mmであるのが好ましく、3.15mmであるのがより好ましい。一般的なゴニオピン9の長手方向長さは、12.8mmである。よって、孔部14の長手方向長さは、12.8mm以上であるのが好ましい。なお、孔部14の寸法は、これらのものに限定されず、種々に設計変更可能である。
このようなキャピラリー10では、前述した従来のキャピラリー2における切断工程が不要である。よってキャピラリー10では、切断工程に伴うキャピラリーの破損は生じない。また、キャピラリー10では、前述した従来のキャピラリー2のように、キャピラリーをゴニオピン9に挿入する作業が不要である。前記従来法では、測定の都度、ゴニオピン9にキャピラリー2を挿入固定するため、ゴニオピン9とキャピラリー2との間の軸ズレが生じやすい。これに対して本実施形態では、キャピラリー10の製造時に、管状部12の中心軸線と孔部14の中心軸線とを高精度に一致させることができる。よって、このキャピラリー10が用いられることにより、前記回転軸線Z1と管状部12との軸ズレが効果的に抑制され、前記アライメントの労力が削減されうる。
本発明に用いられる試料は、管状部に入れることができるものであれば特に限定されない。試料として、粉末、単結晶等が挙げられる。本発明は、充填が難しい粉末試料において特に効果的である。
本発明に用いられるガスの種類は限定されない。このガスとして、圧縮空気が例示される。必要に応じて、調湿空気等が用いられてもよい。
本発明において、ガス流を生じさせる方法は限定されない。前記実施形態では、管状体の一端側から圧縮ガスを供給することによりガス流を生じさせたが、管状体の他端側を減圧することによりガス流を生じさせても良い。例えば、キャピラリー10の他端側を減圧ポンプ等に接続することによりガス流を生じさせてもよい。
本発明に係るキャピラリーは、X線回折測定において好適に用いられうる。X線の種類は限定されない。平行性及び単色性が高く高輝度であることから、放射光のX線が用いられれば、より高分解能なX線回折図が得られうる。
前述したように、本発明のキャピラリーは、試料の充填が容易であり、充填に要する時間を短縮することができる。また、本発明のキャピラリーは、試料の無駄を最小限とすることができる。よって、本発明のキャピラリーは、多検体処理に適している。本発明のキャピラリーは、医薬品の開発等においてニーズの高いハイスループット測定あるいはハイスループットスクリーニング(HTS)に適している。
本発明に係るキャピラリーは、X線以外の電磁波による測定にも適用されうる。本発明に係るキャピラリーは、電磁波の回折、散乱、吸収又は発光の測定に適用されうる。X線回折法以外の測定として、中性子回折法やラマン分光法が例示される。
本発明に係るキャピラリーは、孔部14をゴニオヘッドに直接取り付けるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1補助具34をキャピラリーに取り付けた状態で切断して、その切断したあとの第1補助具34をゴニオヘッドに取り付けるものとしてもよい。
このとき前記第1補助具34は、周面に切り欠きが周方向に沿って形成されているのが好ましい。これによれば第1補助具34を切り欠きに沿って簡単かつ確実に切断することができ、より一層簡単に第1補助具34をゴニオヘッドに直接取り付けることができる。
[実施形態2]
次の本発明の第2の実施形態について図8〜図10を参照しつつ説明する。
図8は本実施形態に係るガス充填式キャピラリーの側面図、図9は同じくガス充填式キャピラリーの縦断面図((a)試料充填前、(b)試料充填後)、図10は切断したあとの第3補助具の断面図である。
なお、図面の理解を容易とする観点から、図面では管状部112の内径、肉厚が大きく誇張して描かれている。
このキャピラリーは、試料を配置するための管状部112と、開口を有する孔部114とから構成される。これら管状部112と孔部114とは、実施形態1のように別々に構成されるものではなく、一体的に成形されている。
前記管状部112は両端部が開放されており、細長く形成されている。そして、管状部112の他端部は通気性部材138により塞がれた状態となっている。この通気性部材138は、実施形態1で示したものと同じである。
前記孔部114は、管状部112の一端部に配置されており、この孔部114の開口122から管状部112の内部に至る連続孔132が形成されている。また、本実施形態では管状部112と孔部114とが一体的に成形されているため、孔部114から管状部112にかけて緩やかな傾斜面130が形成されている。
これら管状部112および孔部114の長さ、径、肉厚、あるいは材質などは、基本的には実施形態1と同様に種々に設計変更可能である。
本実施形態では、キャピラリーの周りに第1補助具134、第2補助具136、および第3補助具137がそれぞれ設けられている。なお、流入側とは図8の右側、流出側とは図8の左側をそれぞれ示すものであり、必ずしも実際にガスが流入または流出することを示すものではない。
前記第1補助具134は、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔142を有する筒状体に形成されている。
この第1補助具134は、該流出側の開口144から管状部112の他端部が露出する態様で、該収容孔142において孔部114を保持している。孔部114の外周面と収容孔142の内周面とが接着剤等により接着されており、キャピラリーが第1補助具134内において軸線を一致させながら適正な姿勢を保持するようになっている。
また、第1補助具134の流入側の開口145とキャピラリーの孔部114の開口122とは、後述するように第2補助具136を挿入するために所定距離が隔てられている。
一般にキャピラリーは細長く形成されているために何らかの衝撃により破損する場合があるが、このように第1補助具134を設けることによりキャピラリーを保護することができる。
前記第2補助具136は、ガスの流入側と流出側の両端部が開放され、内部にガス流路148を有する漏斗状の筒状体に形成されている。
この第2補助具136は、該流出側の端部が前記第1補助具134の流入側の開口145に挿入されている。第2補助具136の流出側の端部と第1補助具134の流入側の開口145とは接着剤等により接着されており、第2補助具136が第1補助具134の流入側の端部において軸線を一致させながら適正な姿勢を保持するようになっている。
一般にキャピラリーや第1補助具134の内径は小さいために試料やガスを導入しにくい場合があるが、このように第2補助具136を設けることによりキャピラリー内に試料やガスを導入することが容易となる。特に、第2補助具136のガス流路148の内面を漏斗状に形成することにより、キャピラリー内に試料やガスを導入することがより一層容易となる。
また、第2補助具136は、流出側の開口150が第1補助具134の流入側の開口145よりも小径な形状となっているため、ガスを流したときのガスや試料の逆流を防止する弁としての機能も有している。
なお、第2補助具136は、上記の形状に限定されるものではない。例えば、第2補助具136の流出側の端部を孔部114の内部にまで軸方向に延長し、第2補助具136の流出側端部の外周面と孔部114の内周面の重なり合う部分を接着してもよい。
前記第3補助具137は、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる挿通孔139を有する筒状体に形成されている。
この第3補助具137は、周面一部(本実施形態では2/3の長さ程度)を露出する態様で、該流入側の端部が前記第1補助具134の流出側の開口144に挿入されている。第3補助具137の流入側の端部と第1補助具134の流出側の開口144とは接着剤等により接着されており、第3補助具137が第1補助具134の流出側の端部において軸線を一致させながら適正な姿勢を保持するようになっている。
また、前記第3補助具137は、該挿通孔139に管状部112が挿通されている。そして、第3補助具137の挿通孔139の内面と管状部112の外面とが接着剤等により接着されており、キャピラリーが第3補助具137に支承される態様で軸線を一致させながら適正な姿勢を保持するようになっている。
なお、図9中の160は、第3補助具137の周面において周方向に沿って形成された切り欠きである。また、170は第3補助具137と管状部112との隙間を埋める接着層を示す。
このキャピラリーの使用に際しては、第2補助具136から試料を封入してキャピラリーの孔部114に配置する。このとき第2補助具136のガス流路148は漏斗状に形成されているため、試料を封入しやすいものとなっている。
そして、図9(a)に示すように、第2補助具136からガスを導入すると、第2補助具136のガス流路148、孔部114、管状部112、通気性部材138と順にガスが流れていく。第2補助具136にガスを導入するとき、圧縮ガス器(図示略)に接続されたチューブを差し込んで加圧すると、より一層効率的にガスを流すことができる。
そして、図9(b)に示すように、このガスの流れに伴って孔部114内の試料が管状部112に向けて移動していき、管状部112の他端部付近に充填することができる。
また、試料を充填したあとの試料分析に際しては、第3補助具137を摘みつつ第1補助具134に対して軸線方向と交わる方向に力を加えれば、第3補助具137および管状部112を第1補助具134との際部分において簡単に切断することができる。
特に本実施形態では、第3補助具137の周面に切り欠き160が周方向に沿って形成されているため、より一層簡単に切断することができ便利である。
この切断されたあとのキャピラリーは、図10に示すようなものとなる。このキャピラリーの第3補助具137をゴニオヘッドに直接取り付ければ、試料分析可能な状態となる。
[実施形態3]
次に本発明の第3の実施形態について図11および図12を参照しつつ説明する。
図11は本実施形態に係るキャピラリーの前側蓋部材の斜視図と断面図、図12は前側蓋部材を取り付けたキャピラリーの断面図である。
本実施形態では、第1補助具134の流出側を閉蓋する前側蓋部材200が設けられている。
この前側蓋部材200は、図11に示すように、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔201を有する筒状体に形成されている。本実施形態では前側蓋部材200の外径と内径は第1補助具134のそれらと同一となるように形成されている。
また、前側蓋部材200の流出側の開口204には、通気性部材203が設けられている。この通気性部材203は実施形態1に示したものと同じものが使用される。
また、前側蓋部材200の装着に際しては、図12に示すように、流入側の開口202が第3補助具137に嵌め込まれ、収容孔201の内部に管状部112の他端部を収容しながら、第1補助具134の流出側を閉蓋する。また、本実施形態では、前側蓋部材200の流入側の端部と第1補助具134の流出側の端部が互いに密着しており、機密性が高いものとなっている。
これにより前側蓋部材200を装着した状態でキャピラリー内にガスを流した場合、万一、試料が管状部112の他端部から飛散したときでも外部にまで飛散することを防止することができ、作業の安全性を向上することが可能となる。
また、通気性部材203により流出側の開口204が塞がれることにより、管状部112の他端部の通気性部材138から流れ出たガスがさらに前側蓋部材200の通気性部材203を通じて外部に流れることができ、スムーズなガスの流れを作り出すことが可能となる。
また、前側蓋部材200を取り付けた状態のまま、前側蓋部材200を摘んで第1補助具134に対して軸線方向と交わる方向に力を加えると、第3補助具137および管状部112を第1補助具134との際部分において簡単かつ安全に切断することができる。
特に本実施形態では、第3補助具137の周面に切り欠き160が周方向に沿って形成されているので、より一層簡単かつ安全に切断することができる。
なお、前側蓋部材200は、上述の形状に限定されるものではない。要は管状部112の他端部を収容しながら第1補助具134の流出側を閉蓋し、ガスが流れる構成であればよい。
[実施形態4]
次に本発明の第4の実施形態について図13および図14を参照しつつ説明する。
図13は、本実施形態に係るキャピラリーの後側蓋部材の斜視図と断面図、図14は後側蓋部材を取り付けたキャピラリーの断面図である。
本実施形態では、第1補助具134の流入側を閉蓋する後側蓋部材300が設けられている。
この後側蓋部材300は、図13に示すように、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる空間301を有する筒状体に形成されている。本実施形態では後側蓋部材300の内径は第1補助具134の外径とほぼ同一となるように形成されている。
また、後側蓋部材300の流入側の開口302には通気性部材303が設けられている。この通気性部材303は実施形態1に示したものと同じものが使用される。
また、後側蓋部材300の取り付けに際しては、図14に示すように、流出側の開口304が第1補助具134に嵌め込まれ、第1補助具134の流入側の開口145を覆うようにして閉蓋する。また、本実施形態では、後側蓋部材300の空間301の内面と第1補助具134の外面とは密着するとともに、後側蓋部材300の通気性部材303と第1補助具134の流入側の端部が密着しており、機密性が高いものとなされている。
これにより後側蓋部材300を装着した状態でキャピラリー内にガスを流した場合、万一、試料が逆流したときでも外部にまで飛散することが防止することができ、作業の安全性を向上することが可能となる。
また、通気性部材303により流入側の開口302が塞がれることにより、ガスが後側蓋部材300の外部から通気性部材303を通じて内部に流れることができ、スムーズなガスの流れを作り出すことが可能となる。
なお、本実施形態では、後側蓋部材300を第1補助具134にそのまま取り付けるものとしたが、実施形態2のように第2補助具136が付いたキャピラリーについて該第2補助具136を覆うようにして第1補助具に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、後側蓋部材300により第1補助具134の流入側の開口145を覆うように閉蓋したが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、後側蓋部材400を第1補助具134の流入側の開口145に嵌め込むように閉蓋してもよい。
この後側蓋部材400は、図15に示すように、ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる空間401を有する筒状体に形成されている。本実施形態では後側蓋部材400の外径は第1補助具134の内径とほぼ同一となるように形成されている。
また、後側蓋部材400の流出側の開口404には通気性部材403が設けられている。この通気性部材403は実施形態1に示したものと同じものが使用される。
また、後蓋部材400の取り付けに際しては、図16に示すように、流出側の端部が第1補助具134の開口145に嵌め込まれて閉蓋する。また、本実施形態では、後側蓋部材400の外面と第1補助具134の内面とは密着し、機密性が高いものとなされている。
本発明は、試料に電磁波を照射する測定のすべてに適用されうる。

Claims (12)

  1. 試料粉末を配置するための管状部と、開口を有する孔部とを備え、
    前記管状部の両端部が開放されており、
    この孔部が、前記管状部の一端部に配置されており、
    この孔部の開口から前記管状部の内部に至る連続孔が形成されており、
    前記管状部の他端部は、ガスを通過させる一方で、試料粉末を通過させない通気性部材で塞がれた態様となされ、前記孔部の開口の径は前記管状部の外径よりも大きく形成され、
    前記連続孔内において前記孔部の開口から前記管状部の他端部に向けてガスが流れることにより、前記孔部内の試料粉末が前記管状部に充填されることを特徴とするガス充填式キャピラリー。
  2. 前記孔部は、貫通孔を有し、該貫通孔は前記管状部の外径と略同一の径を有する小径部と、管状部の外径よりも大きく且つ前記開口の直径に等しい径の大径部とを有し、該小径部と大径部との間には傾斜面が設けられている請求項1に記載のガス充填式キャピラリー
  3. ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔を有する筒状体に形成され、該流出側の開口から前記管状部の他端部が露出する態様で、該収容孔において前記孔部を保持する第1補助具が設けられている請求項1または請求項2に記載のガス充填式キャピラリー。
  4. 前記第1補助具は、周面に切り欠きが周方向に沿って形成されている請求項3に記載のガス充填式キャピラリー。
  5. ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びるガス流路を有する筒状体に形成され、該流出側の端部が前記第1補助具の流入側の開口に挿入される第2補助具が設けられている請求項3または請求項4に記載のガス充填式キャピラリー。
  6. 前記第2補助具は、ガス流路の内面が流入側から流出側にかけて次第に小径となる漏斗状に形成されている請求項5に記載のガス充填式キャピラリー。
  7. 前記第1補助具と第2補助具との間にシール部材が設けられている請求項5または請求項6に記載のガス充填式キャピラリー。
  8. ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる挿通孔を有する筒状体に形成され、該流入側の端部が前記第1補助具の流出側の開口に挿入されるとともに、該挿通孔に前記管状部が挿通されている第3補助具が設けられている請求項3ないし請求項7のいずれかに記載のガス充填式キャピラリー。
  9. 前記第3補助具は、周面に切り欠きが周方向に沿って形成されている請求項8に記載のガス充填式キャピラリー。
  10. ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる収容孔を有するとともに、流出側の開口に通気性部材が設けられた筒状体に形成され、収容孔の内部において第1補助具から露出した管状部の他端部を収容しながら、第1補助具の流出側を閉蓋する前側蓋部材が設けられている請求項3から請求項9のいずれかに記載のガス充填式キャピラリー。
  11. ガスの流入側と流出側の両端部が開口され、かつ内部に長さ方向に伸びる空間を有するとともに、流入側または流出側の開口に通気性部材が設けられた筒状体に形成され、前記第1補助具の流入側を閉蓋する後側蓋部材が設けられている請求項3から請求項10のいずれかに記載のガス充填式キャピラリー。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のガス充填式キャピラリーを用いた試料充填方法であって、
    キャピラリーの前記孔部内に試料粉末を入れたあと、前記連続孔内において前記孔部の開口から前記管状部の他端部に向けてガスを流し、該ガスの流れに従って前記孔部内の試料粉末を管状部に充填することを特徴とする試料充填方法。
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